【解決手段】 本発明のレンズ系は画像収集機能を画像処理機能から分離することにより光入力の1個以上の収差を軽減又は除去する。各機能は他の機能を阻害することなく実施できる。集光光学系はシーンからの光に基づいて第1光学場を複数個の小型レンズからなる処理光学系に提供する。処理光学系は第1光学場を複数の第2光学場にタイル張りする。各小型レンズは複数の第2光学場のうちの一つを受信し、その受信した第2光学場における少なくとも一つの局在収差を低減し、補正光学場を複数個の光検出器のうちの一つに提供する。光検出器は補正出力を使用し、補正光学場の空間的に相関された副画像を形成する。副画像は結合され、シーンの空間的に相関された画像を形成する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラシステムの傾向は、光学要素及び検出器アレイの両方の小型化であった。しかし、これらの要素が小型化するにつれて、これら光学システムの光学性能は悪くなる。なぜなら、角度分解能及び解像可能物点数の両方が撮像系の直径の小型化につれて低下するからである。
【0003】
デジタル撮像系は物体又はシーンからの光を光電子検出器アレイに供給する。各検出器は電気信号を供給する。電気信号の大きさは当該検出器への入射光の強度の関数である。その結果、検出器アレイは、物体の輪郭を推定するために入射光を電子的に処理することができる。一般的に、レンズ系にとっては、(1)出来るだけ大きな口径を通じて出来るだけ多くの光信号を集めること、及び(2)集められた光信号を検出器アレイ上に光学画像を形成するように処理するか又は光信号をデジタル画像推定用にエンコード(符号化)するように処理することが望ましい。
【0004】
レンズ系の設計は、主要な性能測定基準(例えば、角解像度、視界又は視野、被写界深度、スペクトル範囲、感度、動作範囲、システムの重量及び大きさ等に関する達成目標を特定することにより開始される。角解像度は一般的に、最も重要な初期測定基準である。レンズの最適角解像度はλ/Aにより与えられる。ここで、λは動作波長であり、Aは集光開口直径である。この関係式により集光開口直径サイズが決定されたら、材料及び表面分布の賢明な選択により残りの性能測定規準を達成するようレンズは設計される。
【0005】
従来のレンズ設計では、入射レンズ又は光学ストップ(即ち、一次開口)の開口サイズはしばしば、レンズ系における全ての後続レンズ表面(即ち、二次開口)の有効開口サイズを決定する。複数のレンズ及び開口の使用は、レンズ系が同時に、(1)手による撮像作業に適当な有効焦点距離及び倍率を形成すること、(2)像収差の低減及び(3)正確な画像配向を提供することを可能にする。二次開口は一般的に、レンズ系により伝搬される拡大又は縮小入射開口の有効断面積に適合される。低収差のレンズ系では、入射開口のサイズはしばしば、レンズ系の角解像度を決定し、一方、二次開口のサイズはレンズ系の視界を決定する。
【0006】
簡単なカメラは一般的に、概ね等しいサイズの開口を有する一連のレンズを使用することにより視界と解像度とをバランスさせている。他方、顕微鏡では、集光開口に対して二次開口を増大させることにより、大きな視界と角解像度を達成している。望遠鏡では、二次開口サイズを低下させることにより、限定的な視界と共に並はずれた角解像度を達成している。広視野カメラは、概ね等しい一次及び二次開口により画像の全域で大きな収差を許容することにより大きな視界を達成している。従って、従来のレンズ設計では、所望の性能測定規準間では通常二律背反の関係があった。例えば、望遠鏡は視界を犠牲にすることにより高角解像度を達成し、広視野カメラは、回折ー限定的角解像度を犠牲にすることにより大きな角視界を達成し、複合光学カメラは、収差補正光学系を更に含むためにカメラ全体の大きさを増大させることにより高品質を達成している。
【0007】
標準的な撮像光学系の制限の幾つかを克服するために、多開口カメラが開発された。多開口カメラ系では、標準的なカメラ対物レンズは小型レンズ(lenslet)アレイにより置き換えられている。各小型レンズは通常のカメラに比べて焦点距離が短い。このような態様では、検出器は視界内の物体の一連のサブサンプリングされたバージョンを測定する。処理後アルゴリズムは、サブサンプリングされた副画像のセットから高解像度画像を生成するために使用される。結果的にカメラ系は小型化されるが、カメラ系の小型化は、顕著なコンピュータ後処理コスト及び妥協的画像品質により達成される。
【0008】
さらに、多開口カメラの設計スペースは非常に制限される。そのため、実際のカメラ系におけるそれらの採用は限定的である。多開口カメラの使用は、その検出器アレイのサイズ及びシステム開口のサイズが概ね等しいサイズでなければならない。その結果、従来の多開口設計は一般的に、非常に小さな集光開口に限られる。また、これは設計できるカメラフォーマットの数も制限する。さらに、多開口カメラは一般的に、検出器アレイ上の副画像の重畳を避ける必要性のために、限定された視界を有する。このような重畳は光学系設計に視野絞りを導入することにより避けることができる。しかし、視野絞りの導入はカメラを大型化する。別法として、検出器アレイの副画像領域間に吸収バリアを配設することができる。しかし、吸収バリアの配設は製造コストとカメラの複雑性を著しく高める。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら更に詳細に説明する。
【0020】
図1は従来技術による第1の撮像系の模式的構成図である。システム100は統合されたコンピュータ操作撮像系である。この撮像系は多レンズアレイ及び再構成アルゴリズムを使用し、広視野全体にわたって高解像度をもたらす。システム100は撮像素子104とプロセッサ118を有する。
【0021】
撮像素子104は薄型画像入力モジュール(TOMBO)撮像素子である。この撮像素子はシーン(情景)102からの視野を受信する。撮像素子104はレンズアレイ106,分離層110及び光検出器アレイ112からなる。
【0022】
レンズアレイ106は概ね同一のレンズ108の2次元アレイからなる。レンズアレイ106内の各レンズ108及びその対応する光検出器アレイは異なる撮像ユニットを形成する。分離層110は撮像ユニット間の光漏話を緩和するパーティション(仕切)を構成する。
【0023】
操作では、撮像素子104は中間画像114を提供する。中間画像114は複数個の画像116からなり、各画像は撮像素子104の異なる画像ユニットにより提供されたシーン102の低解像度画像のコピーである。画像116は互いに僅かに歪んだバージョンであり、この歪みはレンズアレイ106内のその対応レンズ108の位置に基づく。
【0024】
中間画像114はプロセッサ118により受信される。プロセッサ118は再構成アルゴリズムを適用し、複数個の低解像度画像を単一の高解像度画像120に変換する。この再構成アルゴリズムの品質は、撮像素子104の光学系における変位及び収差に関するパラメータ推算の正確性を当てにしている。
【0025】
単一の光検出器アレイの異なる領域の各々に同じ情報を提供することにより、従来のTOMBOシステムはデジタル処理を使用し、光検出器アレイの特性から生じるサンプリング限界を解消することができる。運悪く、TOMBOシステムは画像の光学的解像度を全く改善しない。なぜなら、TOMBOシステムは結局のところ、各小型レンズの開口サイズにより制限されてしまうからである。
【0026】
更に、TOMBO系撮像システムの設計スペースは極端に限定されている。例えば、システム開口及び検出器アレイは概ね同じサイズでなければならない。その結果、このようなシステムは一般的に、小さな集光開口に限定されてしまう。これはまた、このようなシステムについて設計可能な使用可能なカメラフォーマットの個数も制限してしまう。更に、分離層110の包含は一般的に、TOMBO系撮像システムの視野を制限するために必要であり、これにより画像116の重畳を防止する。しかし、分離層110の包含はシステム容積を大幅に増大させる。別法として、光吸収バリアを各レンズ108に付属される検出器アレイ間で使用することができる。しかし、これは組立の複雑性及びシステムコストを増大させる。
【0027】
図2は従来技術による第2の撮像系の模式的構成図である。システム200は、像面湾曲収差を補正する2段階撮像系である。この収差は球面形状像面を平面に投射することにより生じる。システム200はレンズ202、光電子デバイス210−1〜210−5及びレンズ214,216−1、216−2、218−1及び218−2からなる。システム200は光軸204に対して対称である。
【0028】
レンズ202は広域レンズであり、シーンからの光208を受信し、そして光学場222を提供する。レンズ202は光軸204及び像面206により特徴付けられる。レンズ202は光208を受信し、その光を像面206に合焦する。像面206は球面形状面であり、レンズ202の焦点距離を示す。
【0029】
光電子デバイス210−1〜210−5(以下「デバイス210」と言う)は基板212の上面に形成され、基板212と共面である。
【0030】
レンズ214,216−1、216−2、218−1及び218−2は小型レンズであり、各レンズはレンズ202からの光学場224−1〜224−5(以下「光学場224」と言う)のうちの一つを受信する。例えば、小型レンズ218−1は光学場224−1を受信し、小型レンズ214は光学場224−3を受信し、小型レンズ218−2は光学場224−5(図面を簡略化するため図示されていない)を受信する。各小型レンズはその受信光学場をその対応する光電子デバイス210の表面に合焦する。
【0031】
小型レンズ214,216−1、216−2、218−1及び218−2も共面であり、スペーサ220の上面に配設されている。スペーサ220は基板212上に配設されている。スペーサ220は各小型レンズを、小型レンズの焦点距離だけその各デバイス210から離間させる。
【0032】
小型レンズが共面(coplanar)なので、これらと像面206との間の離間距離は光軸204からの距離に応じて増大する。その結果、小型レンズ218−1及び218−2で受信された光学場224−1〜224−5の直径は、小型レンズ216−1及び216−2で受信される光学場224−2〜224−4の直径よりも大きく、また、小型レンズ216−1及び216−2で受信される光学場224−2〜224−4の直径は小型レンズ214で受信される光学場224−3の直径よりも大きい。小型レンズが受信する光学場の大きなサイズを適応させるために、小型レンズ216−1及び216−2は小型レンズ214よりも大きい(即ち、大きなクリアな開口を有する)。同様に、小型レンズ218−1及び218−2は小型レンズ216−1及び216−2よりも大きい。更に、小型レンズの焦点距離は光軸204からの距離の増大につれて増大し、像面206からの離間距離の増大に適応させる。
【0033】
システム200は像面湾曲(field curvature)を或る程度補正しなければならない。これはグローバル収差である。本明細書において「グローバル収差(global aberration)」とは、ゆっくりと変化する態様で複数の光学場に及ぶ収差を意味する。また、本明細書において「局在収差(localized aberration)」とは収差又はグローバル収差の一部、すなわち、各光学場に対して実質的に独特な収差を意味する。例えば、複数個の局在収差は集合的にグローバル収差と定義することもできるかもしれないが、各局在収差に付随する波面湾曲の大きさは、その付随する個々の光学場に対して実質的に独特である。従って、局在収差を補正するために、個々の小型レンズはその受信光学場に対して独特な処方箋が必要である。
【0034】
小型レンズ214,216−1、216−2、218−1及び218−2は実質的に同一である。その結果、システム200は局在収差を補正しない。例えば、光学場222は、実質的にゆっくりと変化する態様で集合光学場224に及ぶグローバル収差により特徴付けられ得る。各光学場224は、特定の光学場のみに付随する1個以上の局在収差により特徴付けられ得る。
【0035】
システム200に付随する別の欠点は、小型レンズのうちの幾つかの直径が光電子デバイス210のピッチに近ずくか又は越えるような場合に生起する。
【0036】
図3は従来技術による第3の撮像系の模式的構成図である。システム300は、像面湾曲収差を補正する第2の2段階撮像系である。システム300は、レンズ202、光電子デバイス210−1〜210−5及び小型レンズ302、304−1、304−2、306−1及び306−2からなる。
【0037】
小型レンズ302、304−1、304−2、306−1及び306−2はスペーサ308の上面に配設されている。スペーサ308は階段310からなる。この階段310により、各小型レンズを像面206に対して配置させることができる。しかし、その結果、スペーサ208は、光軸204からの距離に応じて増大する距離だけ各デバイス210から各小型レンズを離間させる。従って、各小型レンズは、小型レンズとその対応する光電子デバイス210との間の離間距離に対応する焦点距離を有する。
【0038】
システム300は各小型レンズを像面206に接近して配置させるので、小型レンズにより受信される光学場は、レンズ202による像面206における集光以上からなる。その結果、各小型レンズは実質的に同じ直径を有する。しかし、レンズの曲率は光軸204からの距離に応じて増大する。
【0039】
システム200及び300の何れも各小型レンズ毎に1個の光電子要素210を使用しなければならない。
【0040】
小型レンズ302、304−1、304−2、306−1及び306−2は焦点距離が相違すること以外は実質的に同一である。従って、システム200と同様に、システム300は或る程度の像面湾曲補正しか提供しない。
【0041】
マルチスケール撮像
本発明は「マルチスケール撮像」と呼ばれる発明概念に依拠する。本発明の「マルチスケール撮像」は、
図1〜
図3に示されるような従来技術の撮像システムに対して、集光レンズと焦点面との間に間挿された多開口処理光学系(例えば、小型レンズアレイ)を有する。処理光学系内の各開口は、集光レンズから受信する光学場内の局在収差を緩和する波面補正を提供する。局在収差を補正するための処理開口の異質アレイの使用は、本発明の実施態様と従来技術の多開口撮像システムとの間の顕著な相違を示す。
【0042】
マルチスケール撮像による方法は、従来技術の撮像システムを凌駕する本発明の顕著な効果を与える。第1に、本発明は光処理の大部分から光集光を分離する。この分離により、その他の要素の設計を変更することなく、集光と処理の各々を個別的に改善させることができる。また、この分離により、ラージスケール集光レンズをラージカウント多開口アレイと共に使用することができ、それにより、幾何学的収差と視野との間の二律背反を低減することができる。
【0043】
第2に、局在収差の補正は集光レンズに必要な設計複雑性を低減する。これにより、迅速な集光光学系が可能になり、全体的なシステム容積が低減される。
【0044】
第3に、本発明の実施態様は優れた画像解像度をもたらすことができる。
【0045】
第4に、本発明の実施態様によれば、製造コスト及びシステムの複雑性が著しく低減される。一層小型のレンズは波面補正を提供するのに優れている。なぜなら、(1)波面補正及び画像形成は両方とも、一層小さな開口に及ぶ低波長スケールエラーの幾何学的解決をもたらし、また、(2)複雑なレンズ面の製造はスケールシステムが小さくなるほど一層容易になるからである。
【0046】
第5に、本発明の幾つかの実施態様では、処理光学系は重畳場について異なった範囲内で合焦する。これにより、例えば、TOMBO系システムにおけるような多次元的な画像取込を結合することによりトモグラフィー的な物体再構成が可能になる。
【0047】
最後に、マルチスケール設計により、多数の分離した焦点面アレイの使用が可能になる。その結果、分離した焦点面アレイは任意の好都合な方法(例えば、非平面配置法)で配列させることができる。更に、焦点面アレイのサイズは、製造コストを低減させ、かつ、全体的信頼性を高める粒度で選択することができる。更にまた、複数個の焦点面アレイからの副画像は、従来技術の撮像システムで見られたような繕い及びフィールド均一性問題無しにシーンの空間的に相関された画像に集合的に合成させることができる。更にまた、フルシーン画像を合成するために必要な後処理の複雑性は、従来技術の撮像システムで必要とされていたTOMBO系システムのようなコンピュータ操作後処理よりも本発明の実施態様の方が著しく低い。
【0048】
図4は、本発明の一実施例による撮像系の模式的構成図である。システム400は集光光学系404、プロセッサ光学系406及び開口アレイ410からなる。
【0049】
図5は、本発明の例証的な実施態様により画像を提供するのに好適な方法の操作手順を示すブロック図である。方法500は、操作ステップ501で開始され、シーン402からの光414は集光光学系404により集光され、そして、光学場416としてプロセッサ光学系406に提供される。
【0050】
集光光学系404は大開口レンズである。集光光学系404は
図2に関連して前記に説明したレンズ202に類似している。
【0051】
操作ステップ502において、光学場416を光学場418−1、418−2、418−3、418−4及び418−5にタイル張りする。光学場416をタイル張りするために、光学場416の異なる部分(即ち、各光学場418−1、418−2、418−3、418−4及び418−5)が、プロセッサ光学系406の各光学要素408−1〜408−5の有効口径(clear aperture)で受信できるように、集光光学系404はプロセッサ光学系406に光学場416を提供する。光学場418−1、418−2、418−3、418−4及び418−5(集合的に「光学場418」と呼ぶ)は小型レンズ408−1、408−2、408−3、408−4及び408−5(集合的に「小型レンズ408」と呼ぶ)の各々により受信される。幾つかの実施態様では、集光光学系404は光学場416の1個以上のグローバル収差の何らかの補正を提供する。
【0052】
プロセッサ光学系406は集光光学系404の像面の後方地点に配置される。プロセッサ光学系406は小型レンズ408−1、408−2、408−3、408−4及び408−5からなる。プロセッサ光学系406は光学場416を受信し、そして、特に、光学場416を一層小さな光学場418−1〜418−5のアレイにタイル張りする。プロセッサ光学系406はプリズム、回折格子、フィルタなどのような小型レンズ以外の光学要素からなる。
【0053】
システム400は集光光学系404の像面の後方に配置された小型レンズ408からなるが、小型レンズ408は集光光学系404の像面の手前に配置させることもできる。
【0054】
前記のように、複数個の別個の領域(即ち、光学場418−1〜418−5)に光学場416をタイル張りすることにより、画像形成が可能になり、更に、小型レンズ408により最初に行われるべき処理が可能になる。その結果、大型レンズの設計に内在的な、角解像度vs視野、解像度vsシステム体積などのような設計上の二律背反の必然性を本発明は著しく軽減又は除去する。
【0055】
重要なことは、複数個の別個の光学場418−1〜418−5に光学場416をタイル張りすることにより、その各視野角の中心における局在収差を補正するために、各小型レンズ408について個々の処方箋も使用出来ることである。換言すれば、各個体小型レンズは、その受信光学場418内の1個以上の局在収差の補正に好適な処方箋に従って設計できる。
【0056】
操作ステップ503において、プロセッサ光学系は幾つかの光学場418における局在収差を低減する。各小型レンズ408は下記の局在化事項を改善するように設計される。
i. 球面収差、又は
ii. コマ収差、又は
iii. 非点収差、又は
iv. 像面湾曲収差、又は
v. 歪曲収差、又は
vi. 均等デフォーカス(uniform defocus)、又は
vii. 線形デフォーカス(linear defocus)、又は
viii. 二次デフォーカス(quadratic defocus)、又は
ix. 前記i.、ii.、iii.、iv.、v.、vi.、vii.及びviii.の任意の組合せ。
【0057】
局在収差の補正を提供するために、各小型レンズ408はこれらの局在収差に基づく個々の処方箋により特徴付けられる。1個以上の局在収差は光学場416内の光学場418の地理的位置に基づく。また、各小型レンズ408の処方箋はプロセッサ光学系406内のその地理的位置に基づく。
【0058】
各小型レンズ408の処方箋は一次設計原則により定義することができる。光学場416のザイデル収差(即ち、球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲収差、歪曲収差)は集光光学系404に単純な薄型レンズとプロセッサ光学系406の位置に理想型レンズを使用することに基づく。開口アレイ410における画像の収差関数は下記の数式(1)により決定される。
【0059】
(1)
(式中、W
ijkは長さの単位で示される波面収差係数であり、Hは正規化視界角であり、ρは正規化瞳孔半径であり、φは瞳孔半径の方位角である。)
【0060】
各小型レンズ408の処方箋は、下記の数式(2)で示されるように、n番目の小型レンズについて中心視界角(H
n)に置き換えて、前記の数式(1)から波面収差の式を最初に発展させることにより創出させることができる。
【0062】
所定の小型レンズの中心視界角について局在された収差関数の式は、サイデル収差の形ではない多数の収差項を生成する。しかし、有益なことに、高次視野依存性を伴う収差は著しく低減され、そして、これらの波面エラーの殆どは低次の項にシフトされる。好都合なことに、これら低次項は各小型レンズに関する適当な処方箋を使用することにより光学的に一層簡単に補正できる。しかし、非ザイデル収差の包含は、好適な収差補正を提供するために、小型レンズの表面が非円筒形的対称形状からなることを必要とする。
【0063】
全像面湾曲収差補正の実施例
小型レンズ内に非円筒形的対称形状を包含させることが如何にして局在収差を補正することができるかを例証するために、一例として下記に全像面湾曲収差の補正について説明する。
【0064】
図6は、全視野像面湾曲の分解を一層簡単に補正可能な要素収差に表示する模式図である。プロット600は、3個の光学要素からなるプロセッサ光学系における光学場416の全視野像面湾曲を示す。プロット602,604及び606から、各光学要素における局在収差の推定値を創出させることができる。プロット602から明らかなように、2つの軸外光学要素は約4〜4.5波の均質デフォーカスを見る。プロット604は、各軸外光学要素がデフォーカスにおける顕著な線形変動も見ることを証明している。最後に、プロット606は、通常の像面湾曲を示す。図示されているように、像面湾曲は各光学要素において非常に小さい。
【0065】
プロット602、604及び606から明らかなように、光学場416を光学場408に分割することにより、軸外小型レンズ408−1、408−2、408−3、408−4及び408−5の一次収差は均質デフォーカス及び線形デフォーカス(即ち、画像傾斜)になる。
【0066】
図7は、全視野像面湾曲を補正するのに好適なプロセッサ光学系の断面図である。プロセッサ光学系700は基板702と小型レンズ706、708−1、708−2、710−1及び710−2からなる。
【0067】
基板702は機械的強度を提供するのに十分な厚さのガラス基板である。基板702はまた、その表面704に小型レンズ706、708−1、708−2、710−1及び710−2の形成を可能にするのに十分な厚さである。基板702は、ガラス以外の材料から構成することもできる。特に限定するわけではないが、基板702で使用するのに好適な材料は、半導体、ドープガラス、誘電体などである。基板702は、紫外線、近赤外線、中赤外線、遠赤外線などのような可視光線以外の波長範囲で動作するレンズ形成用材料からなることもできる。
【0068】
小型レンズ706、708−1、708−2、710−1及び710−2は反応性イオンエッチング及びレジスト剥離技術を用いて基板表面704に形成される。小型レンズは成型技術、型押し又はその他の常用技術を用いて形成することもできる。小型レンズ706、708−1、708−2、710−1及び710−2の特定方法、形成方法及び使用方法は本明細書を読めば当業者に明らかである。小型レンズ706、708−1、708−2、710−1及び710−2は異なる基板上に形成された複雑な表面形状により特徴付けられる。これらは一列に配列され、一緒にスタックされて複合小型レンズを形成する。
【0069】
本発明の或る実施態様は、調整可能な光学特性を有する小型レンズからなる。小型レンズの調整可能性は、例えば、電気的、機械的、熱的、磁気的、ミクロ電子機械的、電磁気的、磁気歪的などのような適当な任意の手段により影響させることができる。調整させることができる光学特性は例えば、倍率、焦点距離、焦点面の変更などである。
【0070】
小型レンズ706はレンズ712からなる。レンズ712は球面的に対称なレンズであり、受信光学場を対応する検出器アレイで撮像するのに適する。レンズ712の焦点距離は基板702とスラブ714の合計厚さに基づく。これは一般的に、レンズ712とその対応する検出器アレイとの間の分離を画成する。
【0071】
小型レンズ706は光軸424の中心に配置される。その結果、小型レンズ706は線形デフォーカスについて補正する必要が無い。従って、スラブ714は実質的に矩形形状である。
【0072】
小型レンズ708−1及び708−2はそれぞれ光軸424から距離d1だけ離間されている。プロット602及び604に示されるように、これらの小型レンズにより受信される光学場は均等デフォーカスと線形デフォーカスの両方を示す。
【0073】
しかし、線形デフォーカスは小型レンズ位置の関数である。光軸424からの距離が増大するに応じて、必要な線形デフォーカス補正量が比例的に増大する。線形デフォーカスは、各小型レンズ716−1及び716−2にプリズム718−1及び718−2をそれぞれ組み込むことにより補正される。プリズム718−1及び718−2の楔形状は、これらの各画像を“傾けない”ことにより線形デフォーカスを補正する。楔形状の角度は各小型レンズにおいて必要とされる画像傾斜補正量により規定される。均等デフォーカス及び線形デフォーカスを補正した後でも、像面湾曲収差が残る。しかし、その像面湾曲収差は全視野像面湾曲のときに比べて著しく低減される。
【0074】
均等デフォーカスは、各小型レンズにおけるデフォーカスを補償するためにその各小型レンズの焦点距離を変更することより容易に補正される。その結果、小型レンズ716−1及び716−2の焦点距離は距離d1とプリズム718−1及び718−2の厚さに基づく。
【0075】
同様に、小型レンズ710−1及び710−2はそれぞれ距離d2だけ光軸424から離間されている。その結果、これらのレンズにより受信される光学場は一層大きな均等デフォーカス及び線形デフォーカスを示す。従って、小型レンズ710−1及び710−2はプリズム722−1及び722−2を含む。これらのプリズムはプリズム718−1及び718−2よりも大きな楔角度を有する。更に、小型レンズ720−1及び720−2の焦点距離は距離d2とプリズム722−1及び722−2の厚さに基づく。
【0076】
前記の実施例は均等デフォーカス及び線形デフォーカスの実質的に線形収差に関する補正を例証する。その他の収差(例えば、コマ収差、球面収差、非点収差、歪曲収差など)を抑制するために、一層複雑な小型レンズ設計が一般的に必要である。このような設計は、数値方法及びコンピュータ操作的レンズ設計技術を用いることにより容易に実行できる。
【0077】
図8は、本発明の一実施例によるプロセッサ光学系の模式的構成図である。プロセッサ光学系406は小型レンズ408−1〜408−5及びフレーム802からなる。プロセッサ光学系406は
図7に関連して前記に説明したプロセッサ光学系700と類似している。従って、小型レンズ408及びフレーム802は、基板702及び小型レンズ706、708−1、708−2、710−1及び710−2に関して前記に説明した材料及び方法を用いて形成される。
【0078】
フレーム802は基板の固定部分である。フレーム802は機械的強度と安定性をプロセッサ光学系406に付与する。また、フレーム802はプロセッサ光学系406に対して好都合な実装表面も提供する。
【0079】
小型レンズ408−3は光軸424の中心に配置される。従って、小型レンズ408−3は軸的に対称である。
【0080】
小型レンズ408−1、408−2、408−4及び408−5は軸外小型レンズである。従って、図示されているように、“楔様”造作を組み入れている。更に、各小型レンズ408−1、408−2、408−4及び408−5は均等デフォーカス及び線形デフォーカス以外の収差を軽減する形状を有する表面からなる。別の実施態様では、各小型レンズ408−1、408−2、408−4及び408−5は、別の局在収差を軽減する複雑な表面からなる。処理開口をサブ開口にセグメント化することにより、異なる局在収差は受信光学場418において自主的に補正される。
図8は、光学要素408−1及び408−5における一層強い収差補正を示す。増大された収差補正は、画像フィールド(image field)の端部に配置された小型レンズに関する小さな角度接近の失敗に適応される。設計は、軸外フィールドポイントにおける複雑な波面補正用の非球面光学要素及び異なったフィールドポイント用の小型レンズの形状の多様性を予想する。
【0081】
各光学場418の各局在収差は波面歪曲収差の大きさにより特徴付けられる。波面補正の可能性はレンズ開口サイズに比例する。なぜなら、波面補正の可能性はレンズの2点間で達成可能な最大位相遅延に基づく。その結果、局在収差に関する波面歪曲収差の大きさと局在収差を補正するために必要な開口サイズとの間には相関関係が存在する。従って、各小型レンズ408のサイズはその受信光学場418の1個以上の局在収差に付随する波面歪曲収差の大きさに基づいて個別的に決定される。光学場416が光学場418にタイル張りされる方法は、波面歪曲収差の大きさが光学場416の全域で変化する方法により決定される。換言すれば、各小型レンズのサイズと同様に、小型レンズ408の配列も、波面歪曲収差の効率的補正を、光学場416の各部分全体でどのようにして行うことが出来るかに基づく。
【0082】
各小型レンズ408に関する最適開口サイズは、レンズ製造及び組立に付随する実際的な束縛を仮定すれば、密接回折制限撮像(nearly diffraction limited imaging)を達成できる最大開口である。現行のレンズ製造の場合、小型レンズ408の開口サイズは、その付随光学場418における光の波長の約100倍〜1000倍の範囲内である。
【0083】
図9は、本発明の一実施例による開口アレイの模式的構成図である。開口アレイ410は検出器アレイ412−1〜412−5からなる(以下集合的に「検出器アレイ412」と呼ぶ)。各検出器アレイ412は光検出器902の二次元配列からなる。光検出器902は基板904の表面に配設されている。例えば、検出器アレイ412−3は、基板904−3の表面上に形成された光検出器902の6x4個の二次元アレイからなる。各検出器アレイ412のサイズはその対応する小型レンズ408の開口サイズに基づく。次ぎに、小型レンズ408の開口サイズは、
図8に関連して前記に説明したように、小型レンズが提供する収差補正の程度に基づく。少なくとも1個の検出器アレイ412は異なるサイズであるか又は少なくとも1個以上の他の検出器アレイ412よりも異なる個数の光検出器902からなる。或る実施態様では、検出器アレイ412は単一の基板上にモノリシック的に実装されている。別の実施態様では、検出器アレイ412は共面である。
【0084】
図5の操作ステップ504において、光学場418−1〜418−5はプロセッサ光学系406により受信される。プロセッサ光学系406の各小型レンズ408はその受信光学場を、個別的光学場420−1、420−2、420−3、420−4及び420−5(以下集合的に「光学場420」と呼ぶ)のうちの一つとして開口アレイ410上で撮像する。小型レンズ408−2及び408−5は光学場418−2及び418−5を、シーン402のタイル張りされた光学場420−2及び420−5として、開口412−2上で撮像する。集合的に、光学場420はシーン402の完全な空間的に相関された画像を示す。
【0085】
各小型レンズ408及びその対応する検出器アレイ412は集合的に、別の複数個のサブ撮像ユニットを画成する。これらサブ撮像ユニットは、光学場416を複数個のモザイク化された副画像に再分する。本発明による副画像のモザイク化は、従来技術に比べて幾つかの優れた効果をもたらす。第1に、使用されるべき視野の重畳を可能する。これにより、シーンの画像を受信する焦点面アレイが互いに直ぐ隣に隣接している光検出器からならなければならない従来技術の撮像システムに関する重大な制約を緩和する。その結果、各検出器アレイ412は、コスト、収率などを最適化するサイズにすることができる。また、所望により、異なるサイズの検出器アレイの使用も可能になる。第2に、検出器アレイ412は、これらの間に電子部品を包含することができるように離間させることができる。第3に、副画像のモザイク化は多開口カメラを可能にする。多開口カメラは、合成された画像の物理的フィルタリング、サンプリング及びデジタル処理を連帯的に最適化する。
【0086】
各検出器アレイ412−1〜412−5は、その各光検出器902からの電気信号をプロセッサ424に送信する。これらの電気信号は、電気信号アレイ422−1〜422−5(集合的に「電気信号アレイ422」と呼ぶ)として送信される。例えば、検出器アレイ412−1は、光学場420−1に基づく電気信号アレイ422−1をプロセッサ424に送信する。
【0087】
図5の操作ステップ505において、プロセッサ424は、光学場420に基づく電気信号アレイ422に基づいて、シーン402の複合画像を形成する。
【0088】
プロセッサ424は電気信号アレイを受信する汎用目的プロセッサである。プロセッサ424は電気信号アレイ422−1〜422−5をデジタル処理し、光学場420−1〜420−5をそれぞれ示す副画像を生成する。プロセッサ424はこれらの副画像をシーン402を示す複合画像に繕う。
【0089】
或る実施態様では、小型レンズ408の倍率は1未満である。従って、光学場420は相互に離間されており、互いに実質的に独立的である。その結果、検出器アレイ412のパッケージング許容度は、従来技術の撮像システムに関する一般的要件にに比べて極めて緩やかである。例えば、本発明の実施態様における検出器アレイは相互に物理的に転置させることができ、アレイ間に調節用電子部品を含むことなどができる。その結果、本発明は従来技術に比べて顕著な製造コスト低減が可能になる。
【0090】
図10は、本発明の別の実施例による撮像系の模式的構成図である。システム1000はサブ撮像ユニット1002−1〜1002−5と集光光学系1006からなる。
【0091】
集光光学系1006は画像フィールド1004にシーン402の画像1010を形成する。集光光学系1006は集光光学系404と類似している。
【0092】
サブ撮像ユニット1002−1〜1002−5(集合的に「サブ撮像ユニット1002」と呼ぶ)は、画像フィールド1004の形状に実質的にマッチするアレンジメントで配列される。各サブ撮像ユニット1002は1個の小型レンズ1008と1個の検出器アレイ412からなる。
【0093】
各小型レンズ1008は、画像1010の一部をその対応する検出器アレイ412にリレーする実質的に同一の小型レンズである。換言すれば、小型レンズ1008は画像フィールド1004で集光光学系により形成された画像を集合的にリレーするリレーレンズとして機能する。システム1000では、各小型レンズ1008はその受信画像をその対応する光検出器アレイ412に縮小する。各受信画像部分の縮小は、セグメント化された光検出器アレイ1102における画像情報の潜在的喪失を軽減する。或る実施態様では、各小型レンズ1008は、その受信画像部分を、そのそれぞれの光検出器アレイにリレーしながら、当該受信画像部分を拡大する。別の実施態様では、小型レンズ1008はそれらが受信した画像部分を拡大も縮小もしない。留意すべきことは、前記のように、サブ撮像ユニット1002内の各個別小型レンズ1008が、
図4〜
図9に関連して説明したようなその受信光学場418における局在収差を軽減する特徴を有することである。
【0094】
前記のように、検出器アレイはモザイク化させることができるので、その他の撮像システムに比べて本発明のシステム1000は次のような顕著な効果を発揮できる。第1に、サブ撮像ユニット1002は実質的に同一であり、その結果、比較的低コストで容易に大量生産することができる。
【0095】
第2に、システム1000におけるサブ撮像ユニットにのみ基づく処方箋を有する追加レンズをその他の点で同一のサブ撮像ユニット1002の各々に簡単に追加することができる。このようなアレンジメントは、小型レンズ1008の画像リレー収差補正機能を分離する。その結果、このようなシステムは低コストで背増できるばかりか、局在収差補正の補正も提供する。
【0096】
第3に、サブ撮像ユニット1002は、
図10に示された湾曲アレンジメントのような、光学システムを活用する任意の実際的アレンジメントに配列させることができる。システム1000はサブ撮像ユニット1002の一次元アレンジメントからなるように図示されているが、サブ撮像ユニット1002は空間的アレンジメント、楕円形アレンジメントなどのようなその他の一次元アレンジメント及び多次元アレンジメントに配列させることもできる。
【0097】
集光光学系1006の画像フィールドに一層緊密にマッチさせるようにサブ撮像ユニット1002を配列することにより、集光光学系1006は、検出器アレイが共面であるシステムで必要とされるような設計よりも一層簡単な設計を有することができる。更に、図示された湾曲アレンジメントはシステムにおける像面湾曲収差を軽減する。
【0098】
システム1000は画像フィールド1004の後方に配置される小型レンズ1008を含むが、小型レンズ1008は画像フィールド1004の前方に配置させることもできる。
【0099】
図11は、本発明の更に別の実施例による撮像系の模式的構成図である。システム1100は集光光学系404,プレプロセッサ光学系406及び開口アレイ410からなる。
【0100】
システム1100は、集光光学系404により提供された光学場416から開口アレイ410により受信される光学場420にまで段階的に光学場414が“ステップダウン”する階層的撮像システムである。
【0101】
プレプロセッサ光学系1102はプロセッサ光学系406と同類である。プレプロセッサ光学系1102及びプロセッサ光学系406は集合的に、大幅な収差補正を行うことができる。その結果、システム1100は大きな開口を有する集光光学系を使用することができる。システム1100の特徴は設計事項の選択であるが、プロセッサの2段階アレンジメントは例えば、(1)約1mの直径を有する集光レンズからなる集光光学系と、(2)複数個の小型レンズ(各レンズは約5mmの直径を揺する)からなるプレプロセッサ光学系と、(3)複数個の小型レンズ(各レンズは約1mmの直径を揺する)からなるプロセッサ光学系とを含む。本発明は更に下記の実施態様も含む。
i. 3段階以上のプロセッサ、又は
ii. プレプロセッサ光学系1102及びプロセッサ光学系406のうちの1個のみによりもたらされる収差補正、又は
iii. 複数個の小型レンズからなるプレプロセッサ光学系であり、少なくとも一つの小型レンズは、その複数個の小型レンズのうちの少なくとも他の一つの小型レンズと異なる直径を有する、又は
iv. 複数個の小型レンズからなるプレプロセッサ光学系であり、少なくとも一つの小型レンズは、その複数個の小型レンズのうちの少なくとも他の一つの小型レンズと異なる直径を有する、又は
v. 1m、5mm及び1mmとそれぞれ異なる直径を有する集光光学系、プレプロセッサ光学系又はプロセッサ光学系、又は、
vi. 前記i.、ii.、iii.、iv.及びv.の任意の組合せ。
【0102】
以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。用語「又は」に関して、例えば「A又はB」は、「Aのみ」、「Bのみ」ならず、「AとBの両方」を選択することも含む。特に記載のない限り、装置又は手段の数は、単数か複数かを問わない。