特開2016-159667(P2016-159667A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アイシン軽金属株式会社の特許一覧

<>
  • 特開2016159667-多機能ボード構造 図000003
  • 特開2016159667-多機能ボード構造 図000004
  • 特開2016159667-多機能ボード構造 図000005
  • 特開2016159667-多機能ボード構造 図000006
  • 特開2016159667-多機能ボード構造 図000007
  • 特開2016159667-多機能ボード構造 図000008
  • 特開2016159667-多機能ボード構造 図000009
  • 特開2016159667-多機能ボード構造 図000010
  • 特開2016159667-多機能ボード構造 図000011
  • 特開2016159667-多機能ボード構造 図000012
  • 特開2016159667-多機能ボード構造 図000013
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-159667(P2016-159667A)
(43)【公開日】2016年9月5日
(54)【発明の名称】多機能ボード構造
(51)【国際特許分類】
   B60P 1/00 20060101AFI20160808BHJP
   B60R 7/08 20060101ALI20160808BHJP
   B60N 5/00 20060101ALI20160808BHJP
   B60P 1/43 20060101ALI20160808BHJP
【FI】
   B60P1/00 H
   B60R7/08 Z
   B60N5/00
   B60P1/43 B
   B60P1/43 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-37501(P2015-37501)
(22)【出願日】2015年2月27日
(71)【出願人】
【識別番号】000100791
【氏名又は名称】アイシン軽金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114074
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】根尾 正志
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 弘憲
(72)【発明者】
【氏名】赤井 稔
【テーマコード(参考)】
3B088
3D022
【Fターム(参考)】
3B088QA01
3D022CA26
3D022CA30
3D022CB05
3D022CC27
3D022CD02
3D022CD09
3D022CD22
(57)【要約】
【課題】各種場面に応じて多機能に使用可能な車両の多機能ボード構造の提供を目的とする。
【解決手段】一方の面がデッキ面又はテーブル面となり、他方の面が車外に展開しスロープ面となるボード部材を備え、車両側は前記ボード部材を略水平に支持するための支持ブラケットと、前記ボード部材の一端部を枢着又は係着するための枢着ブラケットを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の面がデッキ面又はテーブル面となり、他方の面が車外に展開しスロープ面となるボード部材を備え、
車両側は前記ボード部材を略水平に支持するための支持ブラケットと、前記ボード部材の一端部を枢着又は係着するための枢着ブラケットを有することを特徴とする多機能ボード構造。
【請求項2】
前記ボード部材はベース部材と、当該ベース部材からスライド伸縮するスライド部材を有することを特徴とする請求項1記載の多機能ボード構造。
【請求項3】
前記支持ブラケットは複数段に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の多機能ボード構造。
【請求項4】
前記ボード部材を支持ブラケットに略水平に支持させたデッキモードと、
前記ボード部材の一端部を枢着ブラケットに枢着支持させ、起立状態にした起立格納モード又は/及び前記ボード部材の一端部を枢着ブラケットに枢着支持させ車外側に展開したスロープモードとを選択使用できることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多機能ボード構造。
【請求項5】
前記デッキモードにおいてボード部材を構成するスライド部材の移動を規制する規制手段を有し、ベース部材を車外方向に向けてスライド伸縮可能になっていることを特徴とする請求項4記載の多機能ボード構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内に荷室を形成するためのデッキボード,車室内に荷物の出し入れを容易にするスライド式デッキボード,アウトドア活動におけるテーブル,車室から車外路面に向けて展開可能なスロープ等の多機能を有するボード構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1,2には、車室外に引き出し可能な引出ボードや、リフト機能を有するフロアプレートを開示するが、それだけの機能しか有せず、スロープ面を形成したり、ボード高さを可変できるものではない。
特許文献3には、複数の高さ位置において支持可能なパッケージトレイを開示するが、これもやはり、それだけの機能しか有せず、例えば車外に向けてスロープ面を形成することができないものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−135945号公報
【特許文献2】特開2005−254959号公報
【特許文献3】特開2007−15581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、各種場面に応じて多機能に使用可能な車両の多機能ボード構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る多機能ボード構造は、一方の面がデッキ面又はテーブル面となり、他方の面が車外に展開しスロープ面となるボード部材を備え、車両側は前記ボード部材を略水平に支持するための支持ブラケットと、前記ボード部材の一端部を枢着又は係着するための枢着ブラケットを有することを特徴とする。
このように、一枚のボード部材に一方の面が荷室用のデッキ面や、アウトドア活動におけるテーブル面等になり、他方の面が車外に展開しスロープを形成するためのスロープ面になっていると、一枚のボード部材を相互に裏返すだけで複数の機能に使用できる。
【0006】
ここで、車両側に支持ブラケットと枢着ブラケットとを設けたのは、ボード部材を着脱自在にし、支持ブラケットによりボード部材を略水平に支持する態様と、枢着ブラケットによりボード部材の一方の端部をこの枢着ブラケットに枢着することで、ボード部材の他の端部を路面に接地するようにスロープとなる態様とを選択的に選ぶことができる。
なお、枢着にはボート部材の端部を車両側に引っ掛ける係着も含まれる。
また、ボード部材を脱着式にしたことにより車から取り外し、玄関口等に架け渡すことでスロープを形成することもできる。
【0007】
よって、本発明に係る多機能ボード構造は、ボード部材を支持ブラケットに略水平に支持させたデッキモードと、前記ボード部材の一端部を枢着ブラケットに枢着支持させ、起立状態にした起立格納モード又は/及び前記ボード部材の一端部を枢着ブラケットに枢着支持させ車外側に展開したスロープモードとを選択使用できる特徴がある。
【0008】
本発明において、支持ブラケットは複数段に設けられていてもよい。
このようにすると、荷物の大きさによりボード部材の高さを変えることができる。
【0009】
本発明において、ボード部材は一枚からなる構成でもよいが、ボード部材はベース部材と、当該ベース部材からスライド伸縮するスライド部材を有するのが好ましい。
このようにすると、スライド部材を伸長することでスロープ面の傾斜角が緩やかになり、デッキボードとして使用する際に荷物の出し入れが容易になる。
ここで、デッキモードにおいてボード部材を構成するスライド部材の移動を規制する規制手段を有し、ベース部材を車外方向に向けてスライド伸縮可能になっているのが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明においては、ボード部材の一方の面をデッキ面(テーブル面)に形成し、他方の面をスロープ面に形成し、車両に対して着脱自在にしたので車両側に支持ブラケットや枢着ブラケットを設けることで、いろいろな場面に合せて各種目的に使用できる多機能を有するボード構造となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】(a)は車室内に複数段の支持ブラケットと、枢着ブラケットを設けた側面図を示し、(b)はボード部材をデッキモード,スロープモード,起立格納モードに切り換える状態を模式的に示す。
図2】(a)は車室内の斜視図を示し、(b)はボード部材の斜視図、(c)はデッキ面を引き出した状態、(d)はスロープ面を形成した状態を模式的に示す。
図3】(a)はボード部材の側面図、(b)はデッキ面を右側に引き出した状態、(c)はスライド部材をベース部材からスライド伸長させた状態を示す。
図4】(a)はボード部材をブラケットに載せる前、(b)は載置した状態を示す。(c)はベース部材を車室外に向けて引き出した状態を示す。
図5】(a)はデッキモードとしてボード部材を高い位置の支持ブラケットに支持させた状態を示し、(b)は荷物を二段に分けて収納できる状態を示す。
図6】(a)は、ボード部材を構成するベース部材を引き出した状態を示し、(b)は荷物の出し入れをする状態を示す。
図7】ボード部材を下段側の支持ブラケットに支持させた状態を示し、(a)はベース部材を引き出した状態、(b)は荷物の出し入れを示す。
図8】(a)はボード部材のスロープモード状態を示し、(b)は自転車を車室内に入れる状態を示す。
図9】(a),(b)はボード部材の起立格納モードの状態を示す。
図10】ガイド・枢着ブラケットの例を示し、(a)は相互に内側にスライドさせた状態、(b)は外側にスライドさせた状態を示す。
図11】(a)は一対のガイド・枢着ブラケットを相互に内側にスライドさせ、ボード部材の枢着ピンをガイド溝に挿入させた状態、(b)はこのガイド溝に沿ってボード部材の端部を下降方向にガイドし、そのまま枢着させることで外側にスロープ展開した状態を示す。(c)は一対のガイド・枢着ブラケットを相互に外側方向にスライドさせることで枢着ピンの規制を解除することでベース部材をそのまま外側方向に引き出した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係る多機能ボード構造の例を、ボード部材10がベース部材11とこれからスライド伸縮するスライド部材12とで構成した例で説明するが、ボード部材は1枚でも3枚以上の組み合せでもよい。
図1及び図2(a)に車両後部の荷室内の構造例を示し、図2(b)〜(d)及び図3にボード部材10の構造例を示す。
ボード部材10は、ベース部材11からスライド部材12がスライド伸縮するようになっている。
ボード部材10の一方の面は、フラットなデッキ面Dとなっていて、必要に応じて内装材が貼着されている。
他方の面は、スロープ面S,Sとなっていて、両サイドは車椅子等が走行する際の脱輪防止用にレール部を形成してある。
本実施例では、ベース部材11がパネル材11bの両サイドにレール部材11c,11dを突設連結してあり、スライド部材12もパネル材12cの両サイドにレール部材12d,12eを突設連結してある。
ベース部材11とスライド部材12との上記レール部材同士がスライド嵌合されている。
ベース部材11の端部よりの側面に一対の枢着ピン11a,11aを突設してあり、スライド部材12の一対のレール部材12d,12eのベース部材側の端部付近から上方に突設したピン状の被規制部12a,12aを形成してある。
【0013】
車両側は、ボード部材10を略水平に支持するための一対の第1支持ブラケット21と、その下段側に第2支持ブラケット22とを車室の両側に取り付けてある。
本実施例は、2段に分けて支持ブラケットを取り付けた例であるが、その段数に制限はない。
図4に示すように支持ブラケット21,22には、車両前方向にスライド部材12の先端側が浮き上がるのを防止した浮き防止部21d,22dを有し、スライド部材12の先端に設けた係止ピン12bと係合するようになっている。
また、支持ブラケット21,22は、図2(a)に示すように載置片21b,22bと、立設片21c,22cとの断面L字形状になっている。
また、デッキモード状態でベース部材11を車外方向に引き出す際にスライド部材11が支持ブラケット上を移動しないようにスライド部材12側の被規制部12aを規制する孔状の規制部21aを設けてある。
なお、本実施例はスライド部材側がピン状で、ブラケット側が孔状になっているが、相互の移動を規制するものであれば、構造に制限はない。
車両1の荷室2の開口部付近のフロアには、ベース部材11に設けた枢着ピン11aが枢着する枢着ブラケット23,23を取り付け、この枢着ブラケット23に設けた凹部状の枢着溝に枢着ピン11aが枢着する。
これにより、図1(b)に示すように支持ブラケットに水平支持させたデッキモードM,車室外にスロープ状に展開したスロープモードM及びボード部材10を起立格納した起立格納モードMを自由に選択使用できる。
【0014】
図5には、上段側の支持ブラケット21にボード部材10を支持させデッキモードとして使用する例を示し、図6にその状態でベース部材11を引き出した状態を示す。
このようにすると荷室が二段になり、荷物P,Pを収容できる。
図7には、ボード部材10を下段側に支持ブラケット22に支持させてデッキモードとして使用する例を示す。
このようにすると、高さのある荷物Pを収容できる。
なお、図7(b)に示すように外側にベース部材11を引き出し、アウトドアにおけるテーブルとして使用することもできる。
この場合に必要に応じてベース部材11の下面に脚部を設けたり、取り付けたりしてもよい。
図8にスロープモードとして使用する例を示す。
本実施例では、デッキモードからスロープモードに変換する際に、ベース部材の枢着ピン11aの枢着ブラケットへの移動をガイドするガイド部材24を設けた例になっているが、このガイド部材24は必ずしも必要でない。
図9は、自転車を室内に収容し、ボード部材10を車室内に起立格納した起立格納モードとして使用する例を示す。
この起立格納モードの際に、ボード部材10の側部と車両側との間に起立保持するロック機構を設けてもよい。
なお、車椅子の昇降においても同様である。
図10及び図11には、ガイドブラケット24と枢着ブラケット23とを一体的に形成した例を示す。
車両の荷室内の両側にガイド・枢着ブラケット25を設け、その基部25aを相互に内側方向及び外側方向にスライドさせるスライドレール26を介して立設してある。
ガイド・枢着ブラケット25の立設部25bには、上下方向のガイド溝25cを有し、下端部が枢着部25dとなっている。
このようにすると、図11(a),(b)に示すように相互に内側方向にガイド・枢着ブラケットを移動させた状態では、枢着ピン12aがこのガイド溝25cに規制され、そのままスロープモードに移動できる。
一方、図11(c)に示すようにガイド・枢着ブラケット25を相互に外側方向に移動させると、枢着ピン11aの規制が解除され、ベース部材11を外側に引き出すことができる。
なお、ガイド・枢着ブラケットを内外方向に移動させずに、ベース部材11側に突没するピン部材を設けてもよい。
【符号の説明】
【0015】
10 ボード部材
11 ベース部材
11a 枢着ピン
12 スライド部材
12a 被規制部
21 第1支持ブラケット
21a 規制部
21d 浮き防止部
22 第2支持ブラケット
23 枢着ブラケット
24 ガイド部材
D デッキ面
デッキモード
スロープモード
起立格納モード
スロープ面
スロープ面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11