特開2016-160569(P2016-160569A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2016160569-重心改善靴下 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-160569(P2016-160569A)
(43)【公開日】2016年9月5日
(54)【発明の名称】重心改善靴下
(51)【国際特許分類】
   A41B 11/00 20060101AFI20160808BHJP
   A61F 5/10 20060101ALI20160808BHJP
【FI】
   A41B11/00 G
   A41B11/00 A
   A61F5/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2015-58657(P2015-58657)
(22)【出願日】2015年3月5日
(71)【出願人】
【識別番号】515076714
【氏名又は名称】合同会社 龍楽山
(72)【発明者】
【氏名】友藤 大輔
【テーマコード(参考)】
3B018
4C098
【Fターム(参考)】
3B018AA03
3B018AB04
3B018AB06
3B018AB07
3B018AB08
3B018AD01
3B018AD11
4C098AA02
4C098BB12
4C098BC03
4C098BC06
(57)【要約】
【課題】 人の足に掛かる重心が変化することにより、筋肉、関節がよじれて外反母趾や内反小趾、あるいは足裏のアーチが低下したり等の変形、身体全体の姿勢が悪化する結果となってきた。
本発明は人の足に掛かる重心の位置を改善する靴下を提供する。
【解決手段】 靴下の足先に、足の第一趾、第二趾、第三趾がそれぞれ独立して入るように袋部を設け、第四趾、第五趾は一緒に入るように袋部を設け、足の第一趾の付け根、第五趾の付け根、足の中間の内側と外側、足の裏面、足の甲面に、それぞれ約2cm四方の押さえ面を設けたことを特徴とする重心改善靴下。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴下の足先に、足指の第一趾、第二趾、第三趾が、それぞれ独立して入るように仕切られた袋部、すなわち第一趾袋部、第二趾袋部、第三趾袋部を設け、それに続く第四趾、及び第五趾が一緒に入る一つの袋部、すなわち第四、第五趾同居袋部を設け、合計4つの足指袋部を形成し、足の第一趾の付け根に、第一押さえ面、第五趾の付け根に第二押さえ面、足首から少し先方に下った足の甲の側面、即ちリスフラン関節の左右端に当たる箇所に、それぞれ第三、及び第四押さえ面、足首区切線即ち距腿関節の少し先、リスフラン関節より手前に当たる箇所に第五押さえ面、足裏の踵より少し先に当たる箇所に第六押さえ面を設けるが、各押さえ面は、およそ2cm四方で、周りの靴下生地の伸縮に逆らって、不動固定を保持するような素材を貼るか、あるいは伸縮に引きずられない編み込み方法等の手段で形設するのであり、全体としてこの様に構成された靴下を左右一対で利用することを特徴とする重心改善靴下。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人の足に掛かる重心を改善する靴下に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、人の足に掛かる重心は、老化、ケガ、病気、靴等の影響により変化し、非正常化していた。
なお、第一趾を内方へ第五趾を外方へ拡げ、足の中間部の内側と外側を押圧するテーピングや靴下が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2003−299685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために次のような問題があった。
人の足に掛かる重心が変化することにより、筋肉、関節がよじれて外反母趾や内反小趾、あるいは、足裏のアーチが偏平足状に低下したり等の変形を被り、身体全体の姿勢が悪化する結果となってきた。
本発明は以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
靴下の足先に、足指の第一趾、第二趾、第三趾が、それぞれ独立して入るように仕切られた袋部、すなわち第一趾袋部、第二趾袋部、第三趾袋部を設け、それに続く第四趾、及び第五趾が一緒に入る一つの袋部、すなわち第四、第五趾同居袋部を設け、合計4つの足指袋部を形設する。
足の第一趾の付け根に、第一押さえ面、第五趾の付け根に第二押さえ面、足首から少し先方に下った足の甲の側面、すなわちリスフラン関節の左右端に当たる箇所に、それぞれ第三、及び第四押さえ面、足首区切線、すなわち距腿関節の少し先、リスフラン関節より手前に当たる箇所に第五押さえ面、足裏の踵より少し先に当たる箇所に第六押さえ面を設けるが、各押さえ面は、およそ2cm四方で、周りの靴下生地の伸縮に逆らって、不動固定を保持するような素材を貼るか、あるいは伸縮に引きずられない編み込み方法等の手段で形設する。
全体として、この様に構成された靴下を左右一対で利用する。
以上を特徴とする重心改善靴下である。
【発明の効果】
【0006】
第一趾、第二趾、第三趾を独立させ自由に動けるようにし、第四趾、第五趾を一緒にすることで動きを制限する。
歩行の際に自然と動きの自由な第一趾、第二趾、第三趾を使い歩く癖がつくようになる。
それぞれの押さえ面が靴下生地の伸縮性に引きずられないことによって、足肌に接触している面を圧するようになり、足裏のアーチが次第に正常化していくようになる。
このようにして、重心が正常な方向へ導かれ、人の足に掛かる重心の位置を改善することで、足の変形と身体全体の姿勢を矯正し、健康体を回復することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 本発明を正面から見た斜視図である。
図2】 本発明の底面図である。
図3】 本発明(この場合、左足用)を右側面から見た斜視図である。
図4図3に示された本発明を反対側(左側面)から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)重心改善靴下(11)の足先に、足指の第一趾、第二趾、第三趾が、それぞれ独立 して入るように仕切られた袋部、すなわち第一趾袋部(1)、第二趾袋部(2)、第 三趾袋部(3)を設け、それに続く第四趾、及び第五趾が一緒に入るように袋部、す なわち第四、第五趾同居袋部(4)を設け、合計4つの足指袋部(12)を形設する 。
(ロ)足の第一趾の付け根に、第一押さえ面(5)、第五趾の付け根に第二押さえ面(6 )、足首から少し先方に下った足の甲の側面、すなわちリスフラン関節の左右端に当 たる箇所の、それぞれに第三押さえ面(7)、及び第四押さえ面(8)足首区切線、 すなわち距腿関節の少し先、リスフラン関節より手前に当たる箇所に第五押さえ面( 9)、足裏の踵より少し先に当たる箇所に第六押さえ面(10)を設けるが、各押さ え面は、およそ2cm四方で、周りの靴下生地の伸縮に逆らって、不動固定を保持す るような素材を貼るか、あるいは伸縮に引きずられない編み込み方法等の手段で形設 する。
本発明は以上のような構造である。
本発明を使用するときは、重心改善靴下(11)に足を入れ、第一趾を第一趾袋部(1)に入れ、第二趾を第二趾袋部(2)に入れ、第三趾を第三趾袋部(3)に入れ、第四趾、及び第五趾を第四、第五趾同居袋部(4)に趾の股までしっかりと入れたうえで、残りの部分は通常靴下を履くように引き上げて履く。
第一押さえ面(5)を第一趾の付け根に、第二押さえ面(6)を第五趾の付け根に、第三押さえ面(7)と第四押さえ面(8)を、それぞれ足首から少し先方に下った足の甲の側面、すなわちリスフラン関節の左右端に当たる箇所に、第五押さえ面(9)を足首区切線、すなわち距腿関節の少し先、リスフラン関節より手前に当たる箇所に、第六押さえ面(10)を足裏の踵より少し先に当たる箇所に、それぞれ設けてあり、それぞれの押さえ面が靴下生地の伸縮性に引きずられずに伸縮しないスポットとして保持されるために、そこの足肌の接触面が押しつけられる形になり、その継続的な刺激によって足裏のアーチが次第に正常化していくようになる。
そのような経過が繰り返されていく中で、その人の足にかかる重心の位置が改善されていき、足のO脚変形や身体全体の姿勢が矯正され、健康体が回復される。
【符号の説明】
【0009】
1 第一趾袋部
2 第二趾袋部
3 第三趾袋部
4 第四、第五趾同居袋部
5 第一押さえ面
6 第二押さえ面
7 第三押さえ面
8 第四押さえ面
9 第五押さえ面
10 第六押さえ面
11 重心改善靴下
12 足指袋部
図1
図2
図3
図4