(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-162486(P2016-162486A)
(43)【公開日】2016年9月5日
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
F21V 5/00 20150101AFI20160808BHJP
F21S 8/02 20060101ALI20160808BHJP
F21V 5/04 20060101ALI20160808BHJP
F21V 5/02 20060101ALI20160808BHJP
F21V 11/02 20060101ALI20160808BHJP
G02B 3/08 20060101ALI20160808BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20160808BHJP
【FI】
F21V5/00 510
F21S8/02 400
F21V5/04 200
F21V5/04 250
F21V5/00 610
F21V5/02 100
F21V11/02 100
G02B3/08
F21Y101:02
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-36974(P2015-36974)
(22)【出願日】2015年2月26日
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148057
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 淑己
(72)【発明者】
【氏名】石井 健吾
(72)【発明者】
【氏名】米田 俊之
【テーマコード(参考)】
3K243
【Fターム(参考)】
3K243MA01
(57)【要約】
【課題】小型で快適性の高い高効率な照明器具を提供する。
【解決手段】レンズ50は、LED10の出光面側に設けられ、LED10に対向する屈折制御部51を有する。枠40は水平方向に近い方向からレンズ50への視線を遮る。LED10から出射された光が枠40に到達しないように屈折制御部51の厚みがLED10の光軸から遠ざかるにつれ減少する。このようにLED10を覆うレンズ50に枠40にあたる光を抑制する指向性制御機能を持たせることにより、枠40の輝度を下げることができる。従って、人が不快に感じるグレアを抑制することができ、小型で快適性の高い高効率な照明器具を提供することができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源モジュールと、
前記光源モジュールの出光面側に設けられ、前記光源モジュールに対向する屈折制御部を有するレンズと、
水平方向に近い方向から前記レンズへの視線を遮る枠とを備え、
前記光源モジュールから出射された光が前記枠に到達しないように前記屈折制御部の厚みが前記光源モジュールの光軸から遠ざかるにつれ減少することを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記レンズは、前記光源モジュールの出光面側に前記屈折制御部に並べて設けられ、前記光源モジュールに対向し、厚さが一定な均厚部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記レンズは、前記屈折制御部よりも前記光軸から遠ざかる位置に設けられ、前記光源モジュールから出射された光を前記光軸に沿った方向に反射する反射制御部を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記光源モジュールから出射された光が入射される前記屈折制御部の入射面が前記光源モジュール側に凸形状になっていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項5】
前記レンズの表面の仕上げが鏡面であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項6】
前記レンズの表面に拡散仕上げが施されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、LED(Light Emitting Diode)を光源とする照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
LEDは従来の光源に比べて発光部が小さく輝度が高いため、LED照明器具にはグレア(まぶしさ)に対する対策が求められる。グレア対策として、通常の視線の向きである水平方向に近い角度への出射光を遮る(遮光する)ことが行われており、水平から何度までを遮光しているかを一般に「遮光角」と呼んでいる。
【0003】
上記のグレア対策の要求に対応して、従来技術のダウンライトのLED照明器具においても遮光が行われている。まず、光源輝度を緩和するためにLED光源を覆うように透光性を有する拡散カバーを設け、拡散カバーが所定の角度からは見えないように枠を形成している。
【0004】
特許文献1には、反射板と枠により所望の遮光性能を得る照明器具が開示されている。しかし、特許文献1に示された照明器具は拡散カバーを用いていないため、遮光角の範囲を超えると光源が直接見えて眩しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第5111160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、LEDの光束が増えたことや、COB(Chip on Board)パッケージの普及に伴い、比較的小さい埋込み穴径で大光束のダウンライトがあり、光源の輝度を緩和するため、拡散カバーを用いる方式が一般的である。そのため拡散カバー面でほぼランバーシアン配光に拡散した光の一部は枠にあたり、あたった光の光束が大きいことで枠の輝度が著しく増加してしまうという問題がある。また、枠で光が反射する際、ロスが生じて光束が低下するという問題もある。
【0007】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は小型で快適性の高い高効率な照明器具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る照明器具は、光源モジュールと、前記光源モジュールの出光面側に設けられ、前記光源モジュールに対向する屈折制御部を有するレンズと、水平方向に近い方向から前記レンズへの視線を遮る枠とを備え、前記光源モジュールから出射された光が前記枠に到達しないように前記屈折制御部の厚みが前記光源モジュールの光軸から遠ざかるにつれ減少することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、光源モジュールから出射された光が枠に到達しないようにレンズの屈折制御部の厚みが光源モジュールの光軸から遠ざかるにつれ減少する。このように光源モジュールを覆うレンズに枠にあたる光を抑制する指向性制御機能を持たせることにより、枠の輝度を下げることができる。従って、人が不快に感じるグレアを抑制することができ、小型で快適性の高い高効率な照明器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施の形態1に係る照明器具を示す斜視図である。
【
図2】本発明の実施の形態1に係る照明器具を示す分解斜視図である。
【
図4】本発明の実施の形態1に係る照明器具の効果を説明するための光路図である。
【
図5】本発明の実施の形態1に係る照明器具の効果を説明するための光路図である。
【
図6】本発明の実施の形態1に係る照明器具の効果を説明するための配光分布図である。
【
図7】本発明の実施の形態1に係る照明器具の枠部分の輝度分布を示す図である。
【
図8】比較例に係る照明器具の枠部分の輝度分布を示す図である。
【
図9】本発明の実施の形態2に係る照明器具を示す断面図である。
【
図10】本発明の実施の形態2に係る照明器具の効果を説明するための光路図である。
【
図11】本発明の実施の形態2に係る照明器具の変形例を示す断面図である。
【
図12】本発明の実施の形態3に係る照明器具を示す断面図である。
【
図13】本発明の実施の形態3に係る照明器具の効果を説明するための光路図である。
【
図14】本発明の実施の形態3に係る照明器具の枠部分の輝度分布を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態に係る照明器具について図面を用いて詳細に説明する。以下の実施の形態の説明中で「上」、「下」、「左」、「右」「水平」といった用語を使用して方向を説明するが、これらの用語は実施の形態にかかる器具、及び部品等における相対的な配置関係及び相対的な方向を説明するための便宜上のものである。また、本発明は図面に記載した具体的な形状、構造等のみに限定されるものではない。
【0012】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る照明器具を示す斜視図である。
図2は本発明の実施の形態1に係る照明器具を示す分解斜視図である。
図3は、
図1のA−A´に沿った断面図である。
【0013】
照明器具100は、光源モジュールであるLED10と、表面に複数のLED10が並べて実装された基板20と、基板20の裏面に接続する筐体30と、基板20の外周部に配置されてレンズ50を支持する反射板80と、枠40とを備える。なお、照明器具100は電源、電源端子台、取付ばね(図示せず)なども備える。
【0014】
図3に示す一点鎖線はLED10の光軸11を表す。LED10から光軸11に沿って上側方向に光が出射される。光軸11は
図3の断面視における照明器具100の中心軸に一致している。LED10は、例えば合成光として白色光を得る発光素子であり、具体的には波長440nm〜480nm程度の青色光を発するLEDチップと青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を樹脂パッケージ内に配した素子である。基板20は略円形の板状の基板であり、好ましくはガラスエポキシ製である。基板20の上に複数のLED10が実装されている。基板20の表面には光の反射率を高めるため、白色レジストが塗布されていることが好ましい。なお、基板20にはダイオード、コネクタ等の素子(図示せず)も実装されている。
【0015】
LED10が実装された基板20は筐体30に反射板80によりネジ締めで保持されている。筐体30は、好ましくはダイキャスト法で製造されたアルミニウム製である。なお、筐体30にはLED10を設けた面と反対の面にフィン形状が一体成形されており、LED10の熱は主に筐体30を介して放熱されている。レンズ50は、LED10の出射面側を覆うように配設されており、好ましくは透明のPMMA材である。枠40は、レンズ50を反射板80とサンドイッチするように筐体30にねじ止めされている。枠40は水平方向に近い方向からレンズ50への視線を遮るために設けられている。反射板80は、好ましくは90%以上の反射率を有する白色のポリカーボネイト製である。
【0016】
図3を参照しながらレンズ50の断面形状について詳細に説明する。レンズ50はLED10の出光面側に設けられ、光軸11を中心とした回転称形状である。レンズ50は、屈折制御部51と、屈折制御部51から連なる反射制御部52とを有する。本実施の形態にかかるレンズ50は屈折制御部51と反射制御部52が一個の連続的な物体を構成したものである。屈折制御部51は、LED10に対向し、光軸11から離れるにつれ断面視で厚さが薄くなる。反射制御部52は、屈折制御部51よりも光軸11から遠ざかる位置に設けられ、LED10から出射された光を光軸11に沿った方向に反射する。
【0017】
図4及び
図5は本発明の実施の形態1に係る照明器具の効果を説明するための光路図である。まず、
図4を参照しながら屈折制御部51に到達した光について説明する。LED10から出射された光はレンズ50に到達する。レンズ50の入射面のうち、屈折制御部51に位置し、基板20に平行な面を第一入射面51aとする。第一入射面51aに到達した光は屈折してレンズ50内に入る。さらに第一入射面51aに対向する出射面51bで屈折して出射する。
【0018】
ここで、基板20に実装された複数のLED10の発光部の最外幅をWk、LED10からレンズ50の第一入射面51aまでの距離をH、レンズ50の屈折率をnと表記する。基板20上の複数のLED10が設けられた幅Wkの領域がモジュール発光部である。LED10の光軸11に対して直交する面を水平面とし、水平面と出射面51bの接線とが成す角度を傾斜角θαとする。傾斜角θαは、光軸11から離れるに従って大きくなるように設定しており、出射面51bを曲面形状としている。
【0019】
また、出射面51bの任意の地点をP2とし、モジュール発光部の端部をP0とし、P0からレンズ50の中心軸(光軸11)をまたいで進みP2に至る光路でレンズ50の第一入射面51aとの交点をP1とする。点P2と中心軸(光軸11)の距離をDh、点P1と中心軸(光軸11)の距離をDnと表記する。枠40の略すり鉢形状をした内面の最外径部をP3とする。
【0020】
本実施の形態では、P2から枠40の最外径部P3と水平面となす角をθgとすると、角度θg以下になる光を抑制するために、傾斜角θαが下記に示す数式1を満たすようにしている。
θg<90−θα−sin
−1(n×sin×(sin
−1((sin(tan
−1(Ww/H)))/n)−θα)) ・・・ (数式1)
但し、Ww=Wk/2+Dnである。
【0021】
数式1を満たすことにより、照明器具100の断面においてレンズ50の屈折制御部51から出射する光はθg度以上となる。よって、レンズ50の屈折制御部51から出射する光は、枠40に入射することなく照明器具100から出射され、所望の角度範囲のグレア光を抑制することができると共に枠の輝度を低く抑えることができる。
【0022】
また、傾斜部θα=0、即ち断面視で厚さが一定でもθgを所望の角度にすることができる部分については均厚部を設けても良い。この均厚部はLED10の出光面側に屈折制御部51に並べて設けられ、LED10に対向し、厚さが一定である。また、外観意匠上相応しくない場合は光軸上でθα=0になるように曲面で構成してもよい。
【0023】
次に、
図5を参照しながら反射部52に到達した光について説明する。レンズ50の入射面のうち、反射部52に位置し、基板20に垂直な面を第二入射面52aとする。第二入射面52aに到達した光は屈折してレンズ50内部に入る。さらに第二入射面52aに対向する反射面52bでほぼ光軸11に平行な方向へ全反射し、出射面52cから屈折して出射する。レンズ50から出射された光はほぼ光軸11に平行なため、枠40にあたることなく、器具外に出射される。反射面52bの角度は、所望の配光形状により、レンズ50から出射された光が枠40に入射しない範囲で調整してよい。
【0024】
続いて、本実施の形態の効果を比較例と比較しながら説明する。比較例ではレンズに厚さが一定な乳白拡散板を用いている。
図6は本発明の実施の形態1に係る照明器具の効果を説明するための配光分布図である。光軸方向を0度としている。図中の破線は比較例に係る照明器具の配光分布である。
図7は本発明の実施の形態1に係る照明器具の枠部分の輝度分布を示す図である。
図8は比較例に係る照明器具の枠部分の輝度分布を示す図である。
図6より本実施の形態では鉛直角60度以上の光(つまり器具水平面から30度以下の光)が抑制されていることが分かる。また、鉛直角60度以上の光は主に屈折制御部51により鉛直角45〜60度程度の光に変換されるため、光度がほぼ一定となる角度範囲が従来の照明器具より広がり、広い範囲で必要照度を得ることができる。また、枠40で生じる反射ロスが無いため、光取り出し効率が上昇する。
【0025】
以上説明したように、本実施の形態では、LED10から出射された光が枠40に到達しないようにレンズ50の屈折制御部51の厚みがLED10の光軸から遠ざかるにつれ減少する。このようにLED10を覆うレンズ50に枠40にあたる光を抑制する指向性制御機能を持たせることにより、枠40の輝度を下げることができる。従って、人が不快に感じるグレアを抑制することができ、小型で快適性の高い高効率な照明器具を提供することができる。
【0026】
実施の形態2.
図9は本発明の実施の形態2に係る照明器具を示す断面図である。実施の形態2に係る照明器具200は、レンズ50に代えてこれと形状の異なるレンズ150を有する点が実施の形態1と異なる。以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明し、実施の形態1と同じ構成要素には同一の符号を付し、説明を省略した事項は実施の形態1と同様である。
【0027】
レンズ150の断面形状について
図9を参照しながら以下に説明する。光軸111は、断面視における照明器具200の中心軸に一致している。レンズ150は、実施の形態1のレンズ50と同様に、光軸111を中心とした回転称形状である。レンズ150は、光軸111から離れるにつれ断面視で厚さが薄くなる屈折制御部151と、屈折制御部151から連なる反射制御部152とを有する。屈折制御部151と反射制御部152の作用は実施の形態1の屈折制御部51と反射制御部52と同様であるので説明を省略する。また、反射制御部152の形状は実施の形態1の反射制御部52と同じである。
【0028】
図10は本発明の実施の形態2に係る照明器具の効果を説明するための光路図である。
図10に示す光路を参照しながらレンズ150について更に説明を行う。レンズ150の入射面のうち、屈折制御部151に位置し、基板20に平行な面を第一入射面151aとする。第一入射面151aに到達した光は屈折してレンズ150内に入る。さらに第一入射面151aに対向する出射面151bで屈折して出射する。
【0029】
また、出射面151bの任意の地点をP2とし、モジュール発光部の端部をP0とし、P0からレンズ150の中心軸(光軸111)をまたいで進みレンズ150の第一入射面151aとの交点をP1とする。点P2と中心軸(光軸111)の距離をDh、点P1と中心軸(光軸111)の距離をDnと表記する。枠40の略すり鉢形状をした内面の最外径部をP3とする。
【0030】
本実施の形態では、P2から枠40の最外径部P3と水平面となす角をθgとすると、角度θgを遮光角とし、出射面151bからの出射角をすべてθg以上とするように、傾斜角θαが下記に示す数式2を満たすようにしている。
θg<90−θα−sin
−1(n×sin×(sin
−1((sin(tan
−1(Ww/H)))/n)−θα)) ・・・ (数式2)
但し、Ww=Wk/2+Dnである。
【0031】
数式2を満たすことにより、照明器具200の断面においてレンズ150の屈折制御部151から出射する光はすべて遮光角θg度以上となる。よって、レンズ150の屈折制御部151から出射する光は、枠40に入射することなく照明器具200から出射され、所望の角度範囲のグレア光を抑制することができると共に枠40の輝度を低く抑えることができる。また、実施の形態1のレンズ50に比べてレンズ150の出射面151bの曲面が急勾配であるため、出射光を実施の形態1よりも更に光軸方向に向けることができる。
【0032】
図11は本発明の実施の形態2に係る照明器具の変形例を示す断面図である。この例では、枠40の代わりに、枠40より高さが低く設計された枠140を用いる。これにより、器具を薄型化することができる。また、レンズ50に枠40にあたる光を抑制する指向性制御機能を持たせているので、所望の角度のグレアを抑えることができる。
【0033】
実施の形態3.
図12は本発明の実施の形態3に係る照明器具を示す断面図である。実施の形態3に係る照明器具300は、レンズ50に代えてこれと形状の異なるレンズ250、枠40に代えてこれと形状の異なる枠240を有する点が実施の形態1と異なる。以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明し、実施の形態1と同じ構成要素には同一の符号を付し、説明を省略した事項は実施の形態1と同様である。
【0034】
レンズ250の断面形状について
図12を参照しながら以下に説明する。光軸211は、断面視における照明器具300の中心軸に一致している。レンズ250は、実施の形態1のレンズ50と同様に、光軸211を中心とした回転称形状である。レンズ250は、光軸211から離れるにつれ断面視で厚さが薄くなる屈折制御部251と、屈折制御部251から連なる反射制御部252とを有する。屈折制御部251と反射制御部252の作用は実施の形態1の屈折制御部51と反射制御部52と同様であるので説明を省略する。また、反射制御部252の形状は実施の形態1の反射制御部52と同じである。
【0035】
図13は本発明の実施の形態3に係る照明器具の効果を説明するための光路図である。
図13に示す光路を参照しながらレンズ250について更に説明を行う。実施の形態3では、LED10から出射された光が入射される屈折制御部251の第一入射面251aがLED10側に凸形状になっている。また、実施の形態1,2ではレンズ50,150の表面の仕上げが鏡面であるが、実施の形態3ではレンズ250の屈折制御部251の出射面251bに拡散シボを設けている。
【0036】
第一入射面251aを凸形状にすることで、屈折制御部251からの出射光を更に光軸方向に向けることができる。また、光源光束に応じて拡散シボを調整することで、光源輝度を緩和できると共に、枠240の輝度を適切な範囲に調整することができる。なお、レンズ250の表面の拡散仕上げとして、拡散シボの代わりに、レンズ250の表面に酸化チタン等を拡散物質とするアクリル白色塗料を塗布して塗膜を形成してもよい。また、レンズ250の表面に周期的なプリズムを形成することにより拡散仕上げを施してもよい。さらに、レンズ250の表面に所定曲率を有する凹面又は凸面を形成することにより拡散仕上げを施してもよい。
【0037】
図14は本発明の実施の形態3に係る照明器具の枠部分の輝度分布を示す図である。枠240の輝度は設置条件により異なるが、概ね5000cd/m
2以下に抑えることが望ましい。ここでは、光源光束を3000lmに合わせて、出射面シボの分散度を46程度に設定している。これにより枠240の輝度を5000cd/m
2程度にすることができる。
【0038】
なお、実施の形態1〜3に係る照明器具100,200,300は本発明に係る照明器具の一例に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更及び組み合わせが可能である。本実施の形態において発光素子としてSMD(表面実装型デバイス)タイプのLEDを用いているが、COBタイプのものを用いてもよい。具体的には、LED10として、セラミック基板上に波長440nm〜480nm程度の青色光を発するLEDチップを高密度で直接実装し、その上に青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を混入したシリコーン樹脂を配したCOBタイプのLEDを用いてもよい。また、LD(Laser Diode)又は有機EL素子などを用いてもよい。また、基板、拡散板、レンズ、及び筐体等の材料は本実施の形態において好ましい形態として記載したものに限定されず、上述した光学的機能を有するものであれば適宜に変更してもよい。
【符号の説明】
【0039】
100,200,300 照明器具、10 LED、11,111,211 光軸、20 基板、30 筐体、40,140,240 枠、50,150,250 レンズ、51,151,251 屈折制御部、51a,151a,251a 第一入射面、51b,151b,251b 出射面、52,152,252 反射制御部、52a,152a,252a 第二入射面、52b,152b,252b 反射面