特開2016-167182(P2016-167182A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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  • 特開2016167182-制御プログラム作成装置 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-167182(P2016-167182A)
(43)【公開日】2016年9月15日
(54)【発明の名称】制御プログラム作成装置
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/05 20060101AFI20160819BHJP
【FI】
   G05B19/05 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-46764(P2015-46764)
(22)【出願日】2015年3月10日
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】木村 公一郎
【テーマコード(参考)】
5H220
【Fターム(参考)】
5H220AA01
5H220BB12
5H220CC07
5H220CX04
5H220DD10
5H220EE15
5H220FF05
5H220FF09
5H220JJ12
5H220JJ16
5H220JJ53
(57)【要約】
【課題】シート毎に取り出してプログラム作成作業ができるようにする。
【解決手段】記憶部102に記憶されている制御プログラムを構成する各シートは、配置されているパーツを備える他のシートの情報を備える。従って、シート取り出し部105により、シート単位でデータを取り出して個別に編集し、これら各々シートを戻して制御プログラムに反映させることができる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続点に関する情報から構成されたアルゴリズムを定義した複数のパーツ、前記パーツ間の配置関係、および前記パーツ間の接続関係とから構成された制御ロジック図が記述された複数のシートと、各々のシート間の関連を示すシート間関連情報より構成された制御プログラムを作成する制御プログラム作成装置であって、
前記制御プログラムより各々の前記シートを個別に取り出すシート取り出し部を備え、
前記シートは、配置されているパーツを備える他のシートが特定された関連シート情報を備える
ことを特徴とする制御プログラム作成装置。
【請求項2】
請求項1記載の制御プログラム作成装置において、
入力された識別子で特定されるパーツが存在するシートを前記制御プログラムの中で検索する検索部を備え、
前記検索部は、各々の前記シートが更新された日時が、前記識別子で特定されるパーツの前回検索日時より新しいシートを検索対象とする
ことを特徴とする制御プログラム作成装置。
【請求項3】
請求項2記載のプログラム作成装置において、
前記検索部は、各々の前記シートが備えるパーツが更新された日時が、前記識別子で特定されるパーツの前回検索日時より新しいシートを検索対象とする
ことを特徴とする制御プログラム作成装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御プログラム作成装置において、
第1シートに配置された第1パーツと、第2シートに配置された第2パーツとの接続が、前記第1シートに配置されて前記第1パーツに接続する接続パーツと、前記第2シートに配置されて前記第2パーツに接続する接続パーツとで関連づけられ、
前記関連シート情報は、前記接続パーツが配置されている他のシート情報を備える
ことを特徴とする制御プログラム作成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御対象の制御に用いられる制御プログラムを作成する制御プログラム作成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、建築物に付帯している各設備の監視制御や、プラントなどの制御には制御装置が用いられ、さらに機器管理装置が用いられている場合がある(特許文献1参照)。例えば、機器管理装置は、フィールドバスなどのネットワークにより接続している現場に設置されたプロセス機器や各種センサなどのフィールド機器との間で信号をやりとりし、従来では可搬型端末を現場でフィールド機器に直結して行っていた較正を上位からのパラメータ設定で行い、また、フィールド機器が正常に動作している状態に関する診断結果を表示し、例えば、警報などの発令を行っている。
【0003】
また、このような制御では、多数のフィールド機器を制御対象とするため、制御装置では、ブロックに分割して各ブロックに制御を行うコントローラを配置し、複数のコントローラを用いて分散制御を行うようにしている。
【0004】
このような制御システムにおいて、コントローラにより実行される制御内容は、制御対象の運転・稼働形態に適合するように、予め制御ロジック図に表現して設計される。制御プログラム作成装置を用いて制御ロジック図を設計して作成することにより、制御プログラム作成装置では制御ロジック図に対応して制御プログラムを自動生成する(特許文献2,特許文献3参照)。この制御プログラムが上記コントローラに組み込まれる。実際のプラント運転の際には、コントローラに組み込まれた制御プログラムに従って制御が実行される。
【0005】
ここで、制御プログラム作成装置を用いた制御ロジック図の作成について簡単に説明する。制御プログラム作成装置では、制御パーツが予め用意され、制御パーツを組み合わせて制御ロジック図を構成するようにしている。前述したように、制御プログラム作成装置では、仮想的な制御ロジック図を作成するための作業領域として表示部を備える。この表示部上には、制御パーツを選択する選択領域と、選択した制御パーツを配置して制御ロジック図を構築(作成)する作成領域とを備えている。選択領域には、制御パーツを示す複数の図形(アイコン)が示されている。
【0006】
例えば、流量計と、これより出力されるアナログ信号に基づいてPID演算を行い、流量計が配設された配管に設けられた調節弁の操作量を制御するバルブポジショナとからなる計装システムの制御ロジック図を作成する場合を例にして説明する。
【0007】
この場合、制御プログラム作成装置においては、流量計から出力される信号に相当するアナログ入力という制御パーツと、バルブポジショナから出力される信号に相当するPIDという制御パーツと、アナログ出力という制御パーツが存在する。
【0008】
この制御ロジック図は、図3に示すように、アナログ入力アイコン301とPIDアイコン302とアナログ出力アイコン303とが、各々の入出力端同士を、接続線321,接続線322で接続されている。この制御ロジック図をもとに、制御プログラム作成装置では、各アイコンに対応する制御パーツ間を接続した制御ループを自動的に生成して制御プログラムを生成する。
【0009】
ところで、分散制御をしている実際の制御対象は、多数のコントローラを備えており、上述した制御ループが多数存在する。このため、複数の制御ロジック図(シート)が用いられ、同一の制御パーツが異なる制御ループのシートで使用されるようになる。例えば、図4に示すように、第1シート401には、制御パーツA421と制御パーツB422が用いられ、第2シート402には、制御パーツA423と制御パーツC424が用いられる。制御パーツA423は、制御パーツA421の参照パーツである。
【0010】
また、各シートにおける使用パーツの情報が、シート情報記憶部403に記憶されている。参照パーツには、パラメータの値などが設定されていないので、第2シート402においては、制御パーツA421における設定情報を確認することができない。このため、シート情報記憶部403を参照し、実態となる制御パーツA421が使用されている第1シート401を特定し、第1シート401において制御パーツA421の設定情報を確認する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2012−014388号公報
【特許文献2】特開2002−163003号公報
【特許文献3】特開2002−342079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、多数のコントローラがあり多数の制御ループを作成する必要がある場合、各シートについて複数人で手分けしてプログラム作成作業を行う必要がある。この場合、各々のシートを取り出して各人においてプログラム作業が実施されることになる。しかしながら、上述した制御プログラムの構成では、次に示す問題がある。上述したように、異なるシートにまたがって同一のパーツが用いられている場合、各シート単位でデータを取り出してプログラム作成作業を行うことができない。例えば、上述した例では、制御パーツA423については、参照パーツでありパラメータの値などが設定されていないため、第2シート402を取り出すと、シート情報記憶部403を参照することができず、プログラム作成作業が行えなくなる。
【0013】
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、シート毎に取り出してプログラム作成作業ができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る制御プログラム作成装置は、接続点に関する情報から構成されたアルゴリズムを定義した複数のパーツ、パーツ間の配置関係、およびパーツ間の接続関係とから構成された制御ロジック図が記述された複数のシートと、各々のシート間の関連を示すシート間関連情報より構成された制御プログラムを作成する制御プログラム作成装置であって、制御プログラムより各々のシートを個別に取り出すシート取り出し部を備え、シートは、配置されているパーツを備える他のシートが特定された関連シート情報を備える。
【0015】
上記制御プログラム作成装置において、入力された識別子で特定されるパーツが存在するシートを制御プログラムの中で検索する検索部を備え、検索部は、各々のシートが更新された日時が、識別子で特定されるパーツの前回検索日時より新しいシートを検索対象とすればよい。また、検索部は、各々のシートが備えるパーツが更新された日時が、識別子で特定されるパーツの前回検索日時より新しいシートを検索対象とするとよりよい。
【0016】
上記制御プログラム作成装置において、第1シートに配置された第1パーツと、第2シートに配置された第2パーツとの接続が、第1シートに配置されて第1パーツに接続する接続パーツと、第2シートに配置されて第2パーツに接続する接続パーツとで関連づけられ、関連シート情報は、接続パーツが配置されている他のシート情報を備えるようにしても良い。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明によれば、制御プログラムを構成する各々のシートが、配置されているパーツを備える他のシートが特定された関連シート情報を備えるようにしたので、シート毎に取り出してプログラム作成作業ができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本発明の実施の形態における制御プログラム作成装置の構成を示す構成図である。
図2図2は、シート間の接続状態を説明するための説明図である。
図3図3は、アイコンで示される制御パーツ間を接続した制御ループの構成を示す構成図である。
図4図4は、従来の異なるシート間に存在する同一のパーツに関する情報の設定携帯を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態における制御プログラム作成装置の構成を示す構成図である。この制御プログラム作成装置は、設計制御部101、記憶部102、入力部103、表示部104、シート取り出し部105、シート入力部106、および検索部107を備える。
【0020】
設計制御部101は、入力部103からの指示入力に従って作成された制御ロジック図の制御パーツに対応した基本アルゴリズムを定義ブロックとして生成し、生成した定義ブロック間の接続関係を設定し、生成された定義ブロックを制御パーツに関連づけて制御プログラムを作成する。制御ロジック図は、接続点に関する情報から構成されたアルゴリズムを定義した複数のパーツ、パーツ間の配置関係、およびパーツ間の接続関係とから構成されている。この制御ロジック図が記述された複数のシートと、各々のシート間の関連を示すシート間関連情報より制御プログラムが構成される。
【0021】
また、設計制御部101は、また、作成した制御プロクラムを記憶部102に記憶する。また、制御パーツや制御パーツの接続関係を示す制御ロジック図は、表示部104に表示されている。
【0022】
シート取り出し部105は、入力部103からの指示入力に従い、記憶部102に記憶されている制御プログラムより、各々のシートの情報をシート単位で個別に取り出す。シート入力部106は、入力部103からの指示入力に従い、シートの情報をシート単位で入力し、記憶部102に記憶されている制御プログラムに組み込む。例えば、シート取り出し部105により取り出されたシートに対して編集作業を実施した後、編集されたシートをシート入力部106で入力し、記憶部102に記憶されている制御プログラムに反映させる。
【0023】
ここで、実施の形態においては、各シートは、配置されているパーツを備える他のシートの情報を備える。前述したように、制御プログラムにおいては、多くの場合、同一の制御パーツが異なる制御ループのシートで使用される。実施の形態では、このように、同一のパーツが使用されている異なるシートが特定された関連シート情報を、各シートが備えている。従って、シート取り出し部105により、シート単位でデータを取り出して個別に編集し、これら各々シートを戻して制御プログラムに反映させることができる。
【0024】
次に、検索部107は、入力された識別子で特定されるパーツが存在するシートを制御プログラムの中で検索する。また、検索部107は、各々のシートが更新された日時が、識別子で特定されるパーツの前回検索日時より新しいシートを検索対象とする。
【0025】
上述したように、各シートには、関連シート情報を備えている。このため、通常では、表示されているシートに設定されているパーツを備える他のシートについては、関連シート情報で直ちに特定され、検索の必要は無い。例えば、シートに設定されている参照パーツに設定されているパラメータを確認する要求を受け付けた場合、このシートが備える関連シート情報を用い、実態パーツが設定されているシートを特定し、特定したシートが備える実態パーツに設定されているパラメータを取得し、取得した情報を表示すれば良い。
【0026】
しかしながら、対象となるシートが編集されている場合、関連シート情報とは異なる状態となる。このため、編集が実施された後においては、シートに設定されている参照パーツに設定されているパラメータを確認する要求を受け付けると、全てのシートを検索して対応する実態パーツが設定されているシートを特定する必要がある。また、特定した後、関連シート情報を更新する必要がある。このように全シートを検索すると、処理能力の悪化を引き起こす原因となる。
【0027】
これに対し、検索部107は、各々のシートが更新された日時が、識別子で特定されるパーツの前回検索日時より新しいシートを検索対象とするので、検索対象のシート数を減らすことができる。前回の検索対象となったパーツの検索日時より更新日時が古いシートについては、関連シート情報と一致するため、これを変更する必要が無い。
【0028】
また、検索部107は、各々のシートが備えるパーツが更新された日時が、識別子で特定されるパーツの前回検索日時より新しいシートを検索対象とするとよりよい。例えば、パーツが更新されたときのみシートが更新されたものとすれば良い。このようにすることで、検索対象のシート数を減らすことができる。パーツに関係が無い情報が更新された場合、この変更は、関連シート情報に関係が無いため、検索対象から除外することができる。
【0029】
ところで、図2に示すように、異なる第1シート201と第2シート202とを、接続アイコン214,215で示される接続パーツを用いて接続設定をする場合がある。例えば、第1シート201のアナログ入力アイコン211が定義され、第2シート202にPIDアイコン212とアナログ出力アイコン213とが定義されている。アナログ入力アイコン211はPIDアイコン212に接続されるが、この接続が、接続アイコン214および接続アイコン215により定義される。これにより、異なる第1シート201、第2シート202間の、アナログ入力アイコン211とPIDアイコン212が接続される。
【0030】
上述した接続関係を示す接続アイコンで示される接続パーツが配置されている他のシート情報を、各シートの関連シート情報が備えるようにしても良い。
【0031】
以上に説明したように、本発明によれば、制御プログラムを構成する各々のシートが、配置されているパーツを備える他のシートが特定された関連シート情報を備えるようにしたので、シート毎に取り出してプログラム作成作業ができるようになる。また、別途に関連情報を記憶する記憶部を必要としないため、記憶部の破損による関連情報の損失が抑制できるようになる。また、同一のパーツを備える複数のシートの中の1つが破損した場合、あるいは、1つのシートのみを更新した場合、従来では、シートと関連情報の記憶部との間に不整合が発生し、この不整合を解消するために再構築が必要となるが、本発明によれば、このような手間が省けるようになる。
【0032】
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
【符号の説明】
【0033】
101…設計制御部、102…記憶部、103…入力部、104…表示部、105…シート取り出し部、106…シート入力部、107…検索部。
図1
図2
図3
図4