【解決手段】 1以上のLEDチップ22を有するLED発光部2と、LED発光部2からの光を透過させるカバー3と、を備えたLED照明モジュールA1であって、カバー3は、LED発光部2側に位置する内側表面310および内側表面310とは反対側に位置する外側表面320を有しており、内側表面310は、LED発光部2から離間する側に凹んだ内側凹面311を有する。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0038】
図1〜
図5は、本発明の第一実施形態に基づくLED照明モジュールを示している。本実施形態のLED照明モジュールA1は、ケース1、LED発光部2、カバー3および電源部5を備えている。LED照明モジュールA1は、いわゆるダウンライトを構成するモジュールであり、特に列車などの車内において天井側に設けられた給電部に取り付けられることにより読書灯として用いられることが意図されている。本実施形態においては、LED照明モジュールA1は、軸方向長さが相対的に短い略円柱形状である。
【0039】
図1は、LED照明モジュールA1を示す平面図である。
図2は、LED照明モジュールA1を示す側面図である。
図3は、LED照明モジュールA1を示す底面図である。
図4は、
図1のIV−IV線に沿う断面図であり、
図5は、要部拡大断面図である。
【0040】
ケース1は、LED発光部2、カバー3および電源部5を収容もしくは保持するものである。本実施形態においては、ケース1は、放熱部材11、絶縁部材12および中間ブラケット15からなる。本実施形態においては、ケース1は、平面視円形状である。
【0041】
放熱部材11は、LED発光部2からの熱を放散することが意図された部材であり、たとえばアルミなどの金属からなる。放熱部材11は、搭載面11a、複数のフィン11bおよび係合部11cを有する。搭載面11aは、LED発光部2からの光を出射させる出射方向(
図4における図中上方)を向いており、円形の略平面である。複数のフィン11bは、LED発光部2からの熱の放散を促進するためのものであり、放熱部材11の外周部分全周にわたって設けられている。フィン11bは、LED照明モジュールA1の軸方向および径方向に対して平行である。係合部11cは、搭載面11aを取り囲む円環状の部分である。係合部11cは、カバー3の取り付けに用いられる。
【0042】
絶縁部材12は、放熱部材11に対して前記出射方向とは反対側に取り付けられており、本実施形態においては、平面視円形状である。絶縁部材12は、絶縁性材料からなり、本実施形態においては、たとえばポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂からなる。絶縁部材12は、凸部12aを有している。凸部12aは、前記出射方向とは反対側に突出する円柱形状部分である。
図2に示すように、凸部12aには、溝部12bが形成されている。溝部12bは、前記軸方向に延びる部分と、これに続いて前記周方向に延びる部分とを有している。また、絶縁部材12には、2つのピン13が設けられている。2つのピン13は、凸部12aを挟んで前記径方向において互いに反対側に位置しており、前記出射方向とは反対側に突出している。この凸部12aと2つのピン13とによって口金14が構成されている。口金14は、後述するように、LED照明モジュールA1をたとえば天井に設けられた給電部に装着するためのものであり、たとえばIEC規格のGX53型である。
【0043】
中間ブラケット15は、放熱部材11と絶縁部材12との間に設けられている。中間ブラケット15は、絶縁性材料からなり、本実施形態においては、たとえばポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂からなる。中間ブラケット15は、2つのピン13および電源部5の固定保持や、2つのピン13、LED発光部2および電源部5を接続する配線などを保持する機能を果たす。
【0044】
LED発光部2は、LED照明モジュールA1の光源をなすユニットである。
図6〜
図8に示すように、LED発光部2は、LED基板21、複数のLEDチップ22、封止樹脂24、堰部25およびホルダ26を備えている。
図6は、LED発光部2の平面図である。
図7は、
図6のVII−VII線に沿う断面図である。
図8は、LED発光部2から封止樹脂24およびホルダ26を省略した平面図である。
【0045】
図8に示すように、LED基板21は、たとえば平面視矩形状であり、複数のLEDチップ22が搭載されている。LED基板21の構成は特に限定されないが、本実施形態においては、基材21aおよび配線パターン21bを有している。LED基板21は、平面視寸法がたとえば12mmX15mm程度である。
【0046】
基材21aは、絶縁性材料からなり、熱伝導率が高められたガラスエポキシ樹脂やセラミックスからなる。配線パターン21bは、複数のLEDチップ22を実装し、かつこれらのLEDチップ22への導通経路を構成する。配線パターン21bは、金属のメッキ層からなり、たとえばCu,Ni,Au,Agなどからなる。本実施形態においては、配線パターン21bは、26個の複数のLEDチップ22を搭載するためのボンディングパッドと、ホルダ26との導通をとるための2つの接続パッドとを有する。前記2つの接続パッドは、
図10において複数のLEDチップ22を挟んでLED基板21の対角線方向に離間配置された矩形状部分である。
【0047】
複数のLEDチップ22は、LED発光部2の発光要素である。LEDチップ22は、たとえばGaNからなる半導体層を有しており、たとえば青色光を発する。本実施形態においては、26個のLEDチップ22がLED基板21に搭載されている。これらのLEDチップ22は、略マトリクス状に配置されている。LEDチップ22は、いわゆる2ワイヤタイプのLEDチップである。本実施形態においては、隣り合うLEDチップ22どうしが、ワイヤ23によって直接接続されている。さらに、本実施形態においては、すべてのLEDチップ22が互いに直列に接続されている。これらのLEDチップ22は、配線パターン21bの前記2つの接続パッドの間において直接に接続されている。複数のLEDチップ22の配列ピッチは、たとえば1.0mm〜1.7mmである。
【0048】
堰部25は、LED基板21上に形成されており、複数のLEDチップ22を囲んでいうる。本実施形態においては、堰部25は、平面視において矩形環状とされており、たとえば白色のエポキシ樹脂からなる。堰部25の高さは、LEDチップ22よりも高い。
【0049】
封止樹脂24は、複数のLEDチップ22を覆っており、堰部25によって囲まれた領域に充填されている。封止樹脂24は、たとえばシリコーン樹脂あるいはエポキシ樹脂などの透明な樹脂に、蛍光材料が混入された材質からなる。この蛍光材料は、LEDチップ22からの青色光によって励起されることにより黄色光を発する。また、LEDチップ22からの青色光によって励起されることにより、赤色光を発する蛍光材料と緑色光を発する蛍光材料とを混ぜて用いてもよい。これにより、LED発光部2からは、電球色、昼光色などの白色光が発せられる。
【0050】
ホルダ26は、LED基板21を放熱部材11の搭載面11aに対して固定保持するためのものである。ホルダ26は、本体26aおよび2つの保持電極26bを有している。本体26aは、たとえば絶縁性の樹脂からなり、
図8および
図9に示すように、平面視寸法がLED基板21よりも大とされている。また、複数のLEDチップ22を覆う封止樹脂24を露出させるように、本体26aは、その中央部分が開口している。2つの保持電極26bは、LED基板21の配線パターン21bの前記2つの接続パッドに各々が接触している。2tの保持電極26bは、ホルダ26に設けられた図示しない2つの外部接続端子と導通している。これらの外部接続端子は、電源部5に導通している。ホルダ26の放熱部材11への取り付けは、ねじや嵌合などによってなされる。
【0051】
カバー3は、ケース1に対して前記出射方向に位置するように取り付けられている。カバー3は、LED発光部2からの光を透過させる。また、本実施形態においては、カバー3は、LED発光部2からの光を拡散させつつ透過させる。カバー3の材質としては、透光性を有する樹脂またはガラスに拡散材を混入した材質が挙げられる。このような構成により、カバー3は、たとえば乳白色を呈する。
【0052】
カバー3は、本実施形態においては、平面視円形状であり、内側表面310、外側表面320、側面340および係合部32を有している。
【0053】
内側表面310は、LED発光部2側に位置しており、ケース1の放熱部材11の搭載面11aと正対している。内側表面310は、内側凹面311および内側環状面312を有している。本実施形態においては、内側表面310は、平面視円形状である。
【0054】
内側表面310は、LED発光部2から離間する側(
図4における図中上側)に凹んでいる。本実施形態においては、内側表面310は、平面視円形状である。また、内側凹面311は、LED発光部2に正対している。さらに、内側凹面311は、LED発光部2の発光領域を構成する封止樹脂24よりも平面視寸法が大であり、平面視において封止樹脂24を内包している。内側凹面311は、
図5に示すように、平滑な鏡面仕上げとされている。本実施形態の内側凹面311は、平面視においてLED発光部2の発光領域である封止樹脂24よりも大であり、前記発光領域を内包している。
【0055】
内側凹面311は、内側凹面311を囲んでおり、本実施形態においては、平面視円形状である。内側環状面312は、
図5に示すように、搭載面11aと平行な平面とされている。また、内側環状面312は、内側凹面311と同様に、平滑な鏡面仕上げとされている。
【0056】
外側表面320は、内側表面310とは反対側に位置しており、平面視円形状である。本実施形態においては、外側表面320は、LED発光部2から離間する側(
図4における図中上側)に膨出した形状である。外側表面320の曲率半径は、内側凹面311の曲率半径よりも大である。外側表面320は、全体が
図5に示す凹凸状に仕上げられている。この凹凸状の形態は、外側表面320から出射する光を適度に拡散させる効果を奏しうるものであり、いわゆるシボ面と称されるものである。
【0057】
側面340は、内側表面310と外側表面320とが離間する方向に沿っており、断面円形状の曲面である。係合部32は、カバー3の外周端に設けられており、ケース1の放熱部材11の係合部11cと係合することにより、カバー3をケース1に取り付ける機能を果たす。
【0058】
電源部5は、たとえば商用の100V交流電力をLED発光部2の複数のLEDチップ22を点灯させるのに適した直流電力に変換するものである。電源部5は、絶縁部材12の凸部12aに収容されている。
【0059】
本実施形態の電源部5は、電源基板51および複数の電子部品52からなる。
【0060】
電源基板51は、電源部5の土台となるものであり、複数の電子部品52を支持している。また、複数の電子部品52同士を適宜導通させる導通経路を有する。
【0061】
複数の電子部品52は、電源部5の機能を実現するための電源回路を構成する要素である。複数の電子部品52の種類や仕様は特に限定されないが、代表的なものとして、トランス、コンデンサ、抵抗器、ダイオードなどが挙げられる。
【0062】
電源部5には、LEDケーブル58および電源ケーブル59が接続されている。LEDケーブル58は、電源部5からLED発光部2へと電力を供給するものであり、電源部5とLED発光部2とに接続されている。電源ケーブル59は、外部から受けた電力を電源部5へと導くものであり、電源部5とケース1のピン13とに接続されている。
【0063】
図9は、LED照明モジュールA1を天井8に取り付ける工程を示している。天井8には、取り付け穴81が設けられており、その内部にリフレクタ82が備え付けられている。また、取り付け穴81の奥方には、給電部83が設けられている。給電部83は、IEC規格のGX53型の口金が装着可能に構成されている。取り付け穴81の下方からLED照明モジュールA1を上昇させ、取り付け穴81の奥方に位置させる。次いで、LED照明モジュールA1を給電部83に対して相対回転させる。これにより、口金14の2つのピン13が給電部83に係合する。また、絶縁部材12の凸部12aの溝部12bが給電部83に係合する。この相対回転は、平面視円形状であるLED照明モジュールA1を軸方向に延びる軸周りに回転させるものである。LED照明モジュールA1を給電部83に取り付けることにより、
図10に示すように、LED照明モジュールA1は、給電部83からの給電が可能であり、かつリフレクタ82に囲まれた状態となる。これにより、いわゆるダウンライトが構成される。図外のスイッチによって電源投入されると、LED照明モジュールA1のLED発光部2が点灯する。LED発光部2からの光は、カバー3を透過して一部が直接床面を照らし、他の一部がリフレクタ82によって反射されることにより、床面や壁面を照らす。
【0064】
次に、LED照明モジュールA1の作用について説明する。
【0065】
LED発光部2は、点光源であるLEDチップ22を有するため、LED発光部2の正面に向かう光の強度が相対的に強い。本実施形態によれば、
図4に示すように、LED発光部2からの光は、内側凹面311によって屈折することにより平面視における中心に対してより外側に向かう。これにより、LED照明モジュールA1の出射方向正面の一部のみが不当に高い照度で照らされてしまうことを回避することが可能である。したがって、LED照明モジュールA1によれば、より良好な発光を実現できる。ダウンライトとして構成されたLED照明モジュールA1の用途の一つに、列車などの車内における読書灯がある。読書灯は、乗客の手元にある書籍を必要な照度で照らすことが求められる。また、ある程度の照度が確保されていても、いずれかの部位が極端に明るいと、乗客は書籍がぎらついていると感じてしまう。LEDチップは点光源であるため、書籍の一部分を不当に明るく照らしてしまうおそれがある。LED照明モジュールA1が読書灯として用いられた場合には、ぎらつきを抑制可能であり、乗客が不快感を抱くこと無く読書を楽しむのに寄与する。
【0066】
内側凹面311が鏡面仕上げとされていることにより、上述したLED発光部2からの光を広げる効果、すなわち内側凹面311のレンズ効果を適切に発揮させることができる。
【0067】
内側凹面311がLED発光部2に正対していることにより、LED発光部2からの光のうち比較的強度が強い光を、内側凹面311によって適切に分散させることができる。
【0068】
内側凹面311を囲む内側環状面312が設けられており、この内側環状面312が鏡面仕上げとされている。これにより、カバー3内に一旦入射した光がLED発光部2側に進行した際に、この光を内側環状面312によって全反射することができる。したがって、LED照明モジュールA1の光量低下を防止することができる。
【0069】
外側表面320が凹凸状のいわゆるシボ面とされていることにより、カバー3内を進行してきた光は、外側表面320によって拡散される。これにより、ぎらつきをより効果的に抑制することができる。また、カバー3がLED発光部2からの光を拡散させつつ透過させる材質からなることは、ぎらつき防止に適している。
【0070】
LED発光部2において、複数のLEDチップ22が封止樹脂24によって覆われている構成であることにより、LED発光部2は、あたかも面発光しているような外観を呈する。これにより、LED照明モジュールA1によって照らされた物体やLED照明モジュールA1そのものが、複数の点光源に起因する明るさのばらつきが生じることを回避することができる。平面視において、内側凹面311が封止樹脂24よりも大であり、且つ内側凹面311が封止樹脂24を内包する関係であることにより、封止樹脂24から出射方向正面へと向かう強度が強い光を、内側凹面311によって適切に広げることができる。
【0071】
図11〜
図44は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
【0072】
図11および
図12は、本発明の第二実施形態に基づくLED照明モジュールを示している。
図11は、LED照明モジュールA2を示す断面図であり、
図12は、要部拡大断面図である。本実施形態のLED照明モジュールA2は、外側表面320の構成が上述した実施形態と異なっている。
【0073】
本実施形態においては、外側表面320は、搭載面11aおよび内側環状面312と平行な平面とされている。本実施形態においても、外側表面320は、全体が凹凸状に仕上げられており、いわゆるシボ面とされている。
【0074】
このような実施形態によっても、より良好な発光を実現可能であり、ぎらつきの防止を図ることができる。
【0075】
図13および
図14は、本発明の第三実施形態に基づくLED照明モジュールを示している。
図13は、LED照明モジュールA3を示す断面図であり、
図14は、要部拡大断面図である。本実施形態のLED照明モジュールA3は、外側表面320の構成が上述した実施形態と異なっている。
【0076】
本実施形態においては、外側表面320は、外側凹面321および外側環状面322を有している。
【0077】
外側凹面321は、平面視において内側凹面311と重なる。また、外側凹面321は、LED発光部2側(
図13における図中下側)に凹んでおり、平面視円形状である。外側凹面321と内側凹面311とは、互いにレンズ中心が平面視において一致している。外側凹面321の曲率半径は、内側凹面311の曲率半径よりも大である。また、外側凹面321は、内側凹面311よりも平面視において大である。
図14に示すように、外側凹面321は、内側凹面311と同様に、平滑な鏡面仕上げとされている。
【0078】
外側環状面322は、外側凹面321を囲んでおり、本実施形態においては、円環形状である。外側環状面322は、搭載面11aおよび内側環状面312と平行な平面である。
図14に示すように、外側環状面322は、凹凸状に仕上げられており、いわゆるシボ面とされている。
【0079】
このような実施形態によっても、より良好な発光を実現可能であり、ぎらつきの防止を図ることができる。また、外側表面320が外側凹面321を有することにより、
図13に示すように、カバー3内を進行してきた光を外側凹面321によってさらに外側に広げることができる。したがって、内側凹面311および外側凹面321の相乗効果によって、ぎらつきをさらに防止することができる。外側凹面321が鏡面仕上げであることは、かかるレンズ効果を適切に発揮させるのに都合がよい。外側凹面321がシボ面であることにより、外側凹面321の周辺に進行してきた光を、比較的和らいだ印象の光として出射することができる。
【0080】
図15および
図16は、本発明の第四実施形態に基づくLED照明モジュールを示している。
図15は、LED照明モジュールA4を示す断面図であり、
図16は、要部拡大断面図である。本実施形態のLED照明モジュールA4は、外側表面320の構成が上述した実施形態と異なっている。
【0081】
外側表面320は、外側凹面321および外側環状面322を有している。
【0082】
外側凹面321は、平面視において内側凹面311と重なる。また、外側凹面321は、LED発光部2側(
図13における図中下側)に凹んでおり、平面視円形状である。外側凹面321と内側凹面311とは、互いにレンズ中心が平面視において一致している。外側凹面321の曲率半径は、内側凹面311の曲率半径よりも大である。また、外側凹面321は、内側凹面311よりも平面視において大である。
図14に示すように、外側凹面321は、内側凹面311と同様に、平滑な鏡面仕上げとされている。
【0083】
外側環状面322は、外側凹面321を囲んでおり、本実施形態においては、円環形状である。外側環状面322は、LED発光部2から離間する側(
図15における図中上側)に膨出した形状である。
図16に示すように、外側環状面322は、凹凸状に仕上げられており、いわゆるシボ面とされている。
【0084】
このような実施形態によっても、より良好な発光を実現可能であり、ぎらつきの防止を図ることができる。
【0085】
図17は、本発明の第五実施形態に基づくLED照明モジュールを示している。
図17は、LED照明モジュールA5を示す断面図である。本実施形態においては、内側凹面311は、平面視においてLED発光部2の発光領域である封止樹脂24よりも小であり、前記発光領域に内包されている。
【0086】
このような実施形態によっても、より良好な発光を実現可能であり、ぎらつきの防止を図ることができる。
【0087】
図18は、本発明の第六実施形態に基づくLED照明モジュールを示している。
図18は、LED照明モジュールA6を示す断面図である。本実施形態においては、LED発光部2は、LED基板21および複数のLEDチップ22からなる。複数のLEDチップ22は、平面視において離散的に配置されている。カバー3の内側表面310は、複数の内側凹面311および内側面313を有している。複数の内側凹面311は、平面視において複数のLEDチップ22と各別に重なるように配置されており、内側面313から凹んでいる。本実施形態においては、内側面313は、平坦な面である。各内側凹面311と各LEDチップ22とは、平面視における互いの中心を一致させることが好ましい。
【0088】
このような実施形態によっても、より良好な発光を実現可能であり、ぎらつきの防止を図ることができる。
【0089】
図19は、本発明の第七実施形態に基づくLED照明モジュールを示している。
図19は、LED照明モジュールA7を示す断面図である。本実施形態においては、内側表面310および外側表面320が、いずれも平らな面とされている。内側表面310には、上述したLED照明モジュールA1と同様の内側凹面311が形成されている。
【0090】
このような実施形態によっても、より良好な発光を実現可能であり、ぎらつきの防止を図ることができる。
【0091】
図20は、本発明の第八実施形態に基づくLED照明モジュールを示している。
図20は、LED照明モジュールA8を示す断面図である。本実施形態においては、内側環状面312が、LED発光部2から離間する側に緩やかに凹む曲面とされている。
【0092】
このような実施形態によっても、より良好な発光を実現可能であり、ぎらつきの防止を図ることができる。
【0093】
図21〜
図24は、本発明に係るLED照明装置の一例を示している。本実施形態のLED照明装置B1は、LEDモジュールA10、装置ケース6、外部カバー7および遮光カバー79を備えている。LED照明装置B1は、たとえば庭園に起立状態で設置される、いわゆる庭園灯として用いられる。
【0094】
図21は、LED照明装置B1を示す平面図である。
図22は、LED照明装置B1を示す平面図である。
図23は、
図22のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。
図24は、
図21のLED照明装置を示す要部拡大断面図である。なお、LEDモジュールA10に具備された後述するLED発光部2の出射方向が、
図21、
図23および
図24における図中上下方向に相当し、図中上方を出射方向前方、図中下方を出射方向後方と定義する。LED発光部2の出射方向は、LED発光部2から出射される光の中心に相当する方位である。なお、LED発光部2の輝度が出射方向において最大値をとる必要はない。
【0095】
装置ケース6は、LEDモジュールA10を支持している。装置ケース6は、外筒部61とカップ状部62とを含む。
【0096】
外筒部61は、出射方向(
図21における図中上下方向)を軸方向とする筒状である。本実施形態においては、外筒部61は、円筒形状とされている。外筒部61は、図示された線GLに地表が一致する程度まで、図中下方部分が地中に埋設される。外筒部61の図中下端付近には、埋設支持棒611が設けられている。埋設支持棒611は、外筒部61の軸方向に対して直角である径方向に突出している。埋設支持棒611は、外筒部61をより安定して起立させるためのものである。外筒部61は、たとえばアルミなどの金属からなる。
【0097】
カップ状部62は、その大部分が外筒部61に収容されている。カップ状部62は、LEDモジュールA10の一部を収容している。カップ状部62は、内筒部63、底部64および環状フランジ部65を有している。内筒部63は、出射方向を軸方向とする筒状部分である。底部64は、この内筒部63の出射方向後方を塞いでいる。底部64には、LEDモジュールA10に接続される電源ケーブル59が挿通されている。なお、外筒部61とカップ状部62との結合は、図示しないボルトによる締結や接着などをはじめ様々な手法によってなされる。カップ状部62の内筒部63は、外筒部61よりも肉厚である。カップ状部62は、たとえばアルミなどの金属からなる。
【0098】
環状フランジ部65は、内筒部63の出射方向前方側部分から径方向外方に延出している。環状フランジ部65は、外筒部61の出射方向前方端に対して出射方向前方に位置している。さらに、本実施形態においては、環状フランジ部65は、外筒部61の出射方向前方端に直接接している。
【0099】
環状フランジ部65は、環状円板部651および短筒状部652を有している。環状円板部651は、内筒部63に繋がり且つ径方向外方に延出している。環状円板部651は、出射方向視(軸方向視)において円環形状である。環状円板部651は、内筒部63の出射方向前方端よりも若干出射方向後方に位置している。短筒状部652は、環状円板部651の外周端に繋がり且つ出射方向に沿って起立している。本実施形態においては、短筒状部652の出射方向後方端に、環状円板部651が繋がっている。
【0100】
図23および
図24に示すように、環状円板部651は、外筒部61の出射方向前方端に直接接している。また、環状円板部651は、外部カバー7の外表面と外筒部61の出射方向前方端との間において径方向外方に露出している。
【0101】
外部カバー7は、LEDモジュールA10および装置ケース6を出射方向前方から覆うとともにLEDモジュールA10からの光を透過させる。外部カバー7は、LEDモジュールA10からの光を拡散させつつ透過させ、たとえば半透明の乳白色の材質からなる。外部カバー7は、樹脂またはガラスからなる。
【0102】
本実施形態においては、外部カバー7は、略円筒形状の装置ケース6の外筒部61に対応して、同様の略円筒形状とされている。外部カバー7は、天板部71および筒状部72を有する。筒状部72は、出射方向を軸方向とする筒状の部分である。天板部71は、筒状部72の出射方向前方を塞いでいる。筒状部72は、厚肉筒状部721および薄肉筒状部722を有している。厚肉筒状部721は、筒状部72のうち出射方向前方の大部分を占めており、相対的に厚肉とされている。薄肉筒状部722は、厚肉筒状部721に対して出射方向後方に形成されており、相対的に薄肉とされている。薄肉筒状部722は、環状フランジ部65の短筒状部652の径方向内方に位置する。外部カバー7は、装置ケース6に対して螺合、接合、締結等の様々な手段によって取り付けられる。
【0103】
遮光カバー79は、外部カバー7の出射方向前方端に取り付けられており、外部カバー7を出射方向前方から覆っている。本実施形態の遮光カバー79は、平面視(軸方向視)円形状であり、その直径が装置ケース6の直径と略一致している。遮光カバー79は、不透明な材質からなり、LEDモジュールA10からの光を遮蔽している。
【0104】
LEDモジュールA10は、LED発光部2、放熱部材4、カバー3および電源部5を備えている。
図23に示すように、LEDモジュールA10は、装置ケース6および外部カバー7に収容されている。平面視において、装置ケース6および外部カバー7の中心と、LEDモジュールA10の中心とは略一致している。
【0105】
図25および
図26は、LEDモジュールA10を示す斜視図である。
図27は、LEDモジュールA10を示す平面図である。
図28は、LEDモジュールA10を示す正面図である。
図29は、LEDモジュールA10を示す側面図である。
図30は、
図27のXXX−XXX線に沿う断面図である。
図31は、
図27のXXXI−XXXI線に沿う断面図である。
【0106】
LED発光部2は、LEDモジュールA10の光源部分である。
図32は、LED発光部2を示す拡大断面図である。同図に示すように、本実施形態のLED発光部2は、LED基板21、複数のLEDチップ22、堰部25および封止樹脂24を備える。
【0107】
LED基板21は、複数のLEDチップ22を支持するとともに、これらへの導通経路を有する。LED基板21の具体的構成は特に限定されないが、たとえば基材および配線パターンからなる。前記基材は、絶縁性材料からなり、熱伝導率が高められたガラスエポキシ樹脂やセラミックスからなる。前記配線パターンは、複数のLEDチップ22を実装し、かつこれらのLEDチップ22への導通経路を構成する。前記配線パターンは、金属のメッキ層からなり、たとえばCu,Ni,Au,Agなどからなる。
【0108】
複数のLEDチップ22は、LED発光部2の発光要素である。LEDチップ22は、たとえばGaNからなる半導体層を有しており、たとえば青色光を発する。本実施形態においては、複数のLEDチップ22がLED基板21に略マトリクス状に搭載されている。LEDチップ22は、いわゆる2ワイヤタイプのLEDチップであるが、いわゆる1ワイヤタイプのLEDチップ、あるいはフリップチップタイプのLEDチップであってもよい。
【0109】
堰部25は、LED基板21上に形成されており、複数のLEDチップ22を囲んでいうる。本実施形態においては、堰部25は、平面視において矩形環状とされており、たとえば白色のシリコーン樹脂またはエポキシ樹脂からなる。堰部25の高さは、LEDチップ22よりも高い。
【0110】
封止樹脂24は、複数のLEDチップ22を覆っており、堰部25によって囲まれた領域に充填されている。封止樹脂24は、たとえばシリコーン樹脂あるいはエポキシ樹脂などの透明な樹脂に、蛍光物質が混入された材質からなる。この蛍光物質は、LEDチップ22からの青色光によって励起されることにより黄色光を発する。また、LEDチップ22からの青色光によって励起されることにより、赤色光を発する蛍光物質と緑色光を発する蛍光物質とを混ぜて用いてもよい。これにより、LED発光部2からは、電球色、昼光色などの白色光が発せられる。
【0111】
放熱部材4は、LED発光部2が取り付けられており、点灯時にLED発光部2から発せられる熱の放熱を促進する機能を果たす。放熱部材4は、天板部41、筒状部42、複数のフィン43および一対の支持部44を有する。
【0112】
天板部41は、装置ケース6の開口方向に直角である平板状部分である。本実施形態においては、天板部41は、平面視略矩形状とされている。天板部41の図中上面である支持面411には、LED発光部2が取り付けられている。
図24に示すように、装置ケース6の環状フランジ部65の短筒状部652の出射方向前方端は、放熱部材4の支持面411よりも出射方向後方に位置する。すなわち、支持面411は、短筒状部652の出射方向前方端よりも出射方向前方に位置している。また、支持面411は、外部カバー7の筒状部72の薄肉筒状部722よりも出射方向前方に位置している。
【0113】
筒状部42は、天板部41からLED発光部2が取り付けられた側とは反対側である出射方向後方に延びる筒状の部分である。本実施形態においては、筒状部42は、略角筒状とされている。また、筒状部42には、複数のフィン43が形成されている。複数のフィン43は、筒状部42から外方に突出している。複数のフィン43は、各々が開口方向に沿っており、互いに平行に配置されている。複数のフィン43は、装置ケース6のカップ状部62に収容されている。
【0114】
一対の支持部44は、いずれもが出射方向において、支持面411と複数のフィン43との間に位置している。支持部44は、径方向外方に延出している。一対の支持部44は、径方向において互いに反対側に延出する。
【0115】
支持部44は、内筒部63の出射方向前方端に支持されている。本実施形態においては、支持部44は、内筒部63の出射方向前方端に直接接しており、且つねじ441によって固定されている。支持部44の出射方向前方端面は、支持面411よりも出射方向後方に位置している。また、支持部44の出射方向前方端面は、短筒状部652の出射方向前方端よりも出射方向後方に位置している。
【0116】
カバー3は、放熱部材4に取り付けられており、且つLED発光部2からの光を透過させる。また、本実施形態においては、カバー3は、LED発光部2からの光を拡散させつつ透過させるものであり、たとえば半透明の乳白色の材質からなる。このようなカバー3は、樹脂またはガラスからなる。
【0117】
図30および
図31に示すように、カバー3は、内側表面310、外側表面320および外側凹面328を有する。
【0118】
内側表面310は、LED発光部2に正対するとともに、LED発光部2からの光が入射する平面である。本実施形態においては、内側表面310は、粗面である。
【0119】
外側表面320は、内側表面310とは反対側(図中上側)に位置するとともに、外方に膨出する曲面である。外側表面320は、内側表面310と同程度の粗面である。なお、本実施形態とは異なり、外側表面320が平滑な面とされた構成であってもよい。
【0120】
外側凹面328は、外側表面320から凹んでいる。本実施形態においては、外側凹面328は、コーン状である。また、
図25に示すように、外側凹面328は、平面視においてLED発光部2と重なる位置に設けられている。さらに、本実施形態においては、外側凹面328の平面視中央とLED発光部2の平面視中央が一致する。外側凹面328は、内側表面310および外側表面320に対して相対的に平滑である平滑面である。
【0121】
電源部5は、たとえば商用の100V交流電力をLED発光部2の複数のLEDチップ22を点灯させるのに適した直流電力に変換するものである。電源部5は、放熱部材4の筒状部42に収容されている。
【0122】
本実施形態の電源部5は、電源基板51および複数の電子部品52からなる。
【0123】
電源基板51は、電源部5の土台となるものであり、複数の電子部品52を支持している。また、複数の電子部品52同士を適宜導通させる導通経路を有する。本実施形態においては、
図28に示すように、電源基板51は、筒状部42における出射方向前方(天板部41側)に偏って配置されている。
【0124】
複数の電子部品52は、電源部5の機能を実現するための電源回路を構成する要素である。複数の電子部品52の種類や仕様は特に限定されないが、代表的なものとして、トランス、コンデンサ、抵抗器、ダイオードなどが挙げられる。
【0125】
図30および
図31に示すように、電源部5には、LEDケーブル58および電源ケーブル59が接続されている。LEDケーブル58は、電源部5からLED発光部2へと電力を供給するものであり、電源部5とLED発光部2とに接続されている。電源ケーブル59は、外部から受けた電力を電源部5へと導くものである。
【0126】
次に、LED照明装置B1の作用について説明する。
【0127】
本実施形態によれば、出射方向において支持面411およびフィン43の間に位置する支持部44が装置ケース6に取り付けられている。支持面411には、LED発光部2が支持されている。LED発光部2が発光した際には、LED発光部2からの熱は、支持面411からフィン43へと向かうとともに、フィン43の手前にある支持部44から装置ケース6へと伝えられる。このため、フィン43からの放熱だけでなく、支持部44から装置ケース6を介してより多くの熱を放散することができる。したがって、LED発光部2からの放熱を促進することができる。LED発光部2の発光時における昇温を抑制することにより、LEDチップ22の発光効率が低下してしまうことを防止することができる。また、LEDチップ22の寿命が短くなることを回避することができる。
【0128】
支持部44は、径方向外方に延出している。これにより、支持部44の装置ケース6への取り付けをより容易に行うことができる。放熱部材4は、径方向において互いに反対側に延出する一対の支持部44を有しているため、より安定して放熱部材4を装置ケース6に固定することができる。
【0129】
放熱部材4が、天板部41を有することにより、比較的広い面積の支持面411を確保することができる。天板部41から出射方向後方に位置する筒状部42を有することにより、電源部5などを適切に収容することができる。筒状部42に複数のフィン43が設けられていることにより、複数のフィン43の表面積をより拡大し、放熱効果を促進することができる。
【0130】
装置ケース6が外筒部61およびカップ状部62によって構成されており、外筒部61は、出射方向に長く延びる筒状である。これにより、LED照明装置B1を地面からより高く起立する姿勢に設置することができる。一方、カップ状部62は、LEDモジュールA10を保持するのに適した形状とすることができる。
【0131】
放熱部材4の一対の支持部44が装置ケース6の内筒部63の出射方向前方端に取り付けられていることにより、支持部44から内筒部63へと適切に熱を伝えることができる。また、内筒部63の出射方向前方寄り部分には、環状フランジ部65が繋がっている。このため、支持部44から内筒部63を経て環状フランジ部65へと速やかに熱を伝えることができる。支持部44が内筒部63に直接接していることは、支持部44から内筒部63への伝熱効率を高めるのに適している。ねじ441を用いた固定は、支持部44を内筒部63に確実かつ強固に取り付けることができるという利点がある。
【0132】
環状フランジ部65は、環状円板部651および短筒状部652を有している。内筒部63から環状円板部651へと伝わった熱は、短筒状部652へと伝えられる。短筒状部652は、外筒部61の出射方向前方端に近接している。このため、外筒部61へと熱を伝えやすい。また、短筒状部652は、外筒部61と外部カバー7の外表面との間において露出している。このため、短筒状部652から外部へと熱を放散することができる。
【0133】
短筒状部652の出射方向前方端よりも支持面411が出射方向前方に位置することにより、発光源であるLED発光部2をより出射方向前方へと位置させることが可能であり、より広い領域を照らすことができる。支持部44の出射方向前方端面が支持面411よりも出射方向後方に位置することにより、支持部44やねじ441が、LED発光部2からの光を不当に遮ってしまうことを回避することができる。
【0134】
内筒部63が外筒部61よりも肉厚であることにより、点灯開始時などに、LED発光部2から発生した熱を、いまだ高温となっていない内筒部63によって速やかに吸収することができる。
【0135】
カバー3が内側表面310を有することにより、正対するLED発光部2からの光をより多く内側表面310に入射させることができる。外側表面320が開口方向に向かって膨出していることにより、内側表面310から入射した光を屈折させつつ出射することでより広い領域を照らすことができる。
【0136】
カバー3の外側凹面328は、LED発光部2中央から正面に進行してきた比較的高輝度の光を側方へと反射する機能を果たす。これにより、LED発光部2中央から正面に進行する過度に高輝度な光が、遮蔽物である遮光カバー79に直接到達してしまうことを回避することができる。
【0137】
内側表面310および外側表面320が粗面であることにより、内側表面310における入射および外側表面320における出射において、光をより拡散させることが可能である。これは、より広範囲の照明に適している。また、外側凹面328が平滑面であることにより、LED発光部2中央から正面に向かう光の反射を、いわゆる全反射によって効率よく行うことができる。
【0138】
図33〜
図36は、本発明に係るLED照明装置の他の例を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図33は、LED照明装置B2を示す正面図である。
図34は、LED照明装置B2を示す平面図である。
図35は、
図34のXXXV−XXXV線に沿う断面図である。
図36は、
図33のLED照明装置を示す要部拡大断面図である。
【0139】
LED照明装置B2は、LEDモジュールA10、装置ケース6、外部カバー7および遮光カバー79を備えている。LEDモジュールA10は、LED照明装置B1におけるLEDモジュールA10と同様の構成である。
【0140】
本実施形態の装置ケース6は、外筒部66、内筒部67、および連結部68を含む。
【0141】
図35および
図36に示すように、外筒部66および内筒部67は、互いの中心軸が一致する筒状部分であり、本実施形態においては、いずれもが外筒部66が角筒状とされており内筒部67が円筒状とされている。外筒部66と内筒部67とは、互いに隙間を隔てて配置されている。また、外筒部66の出射方向後方端は、内筒部67の出射方向後方端よりも出射方向後方に位置している。外筒部66の出射方向前方端は、内筒部67の出射方向前方端よりも出射方向後方に位置している。
【0142】
連結部68は、外筒部66および内筒部67を繋いでいる。連結部68は、平面視(軸方向視)において矩形環状の板状部分である。連結部68は、内筒部67の出射方向略中央に繋がっている。また、連結部68は、外筒部66の出射方向前方側部分に繋がっている。
【0143】
装置ケース6は、たとえばアルミなどの金属からなる。また、内筒部67は、外筒部66よりも肉厚である。
【0144】
装置ケース6には、複数の取付ねじ69が設けられている。複数の取付ねじ69は、LED照明装置B2を接地面に取り付けるために用いられる。
【0145】
放熱部材4の支持部44は、内筒部67の出射方向前方端に支持されている。より具体的には、放熱部材4の支持部44は、内筒部67の出射方向前方端に直接接しており、且つねじ441によって固定されている。外筒部66の出射方向前方端は、支持面411よりも出射方向後方に位置している。
【0146】
放熱部材4の複数のフィン43は、装置ケース6の内筒部67に収容されている。放熱部材4の筒状部42およびフィン43の出射方向後方端は、装置ケース6の内筒部67の出射方向後方端と、出射方向における位置が略一致している。そして、放熱部材4の筒状部42およびフィン43の出射方向後方端と装置ケース6の内筒部67の出射方向後方端とには、ヒートシンクプレート49が接している。ヒートシンクプレート49は、LED発光部2からの放熱を促進させるためのものである。図示された例においては、ヒートシンクプレート49は、装置ケース6の内筒部67の出射方向後方端に対して、ボルトによって固定されている。
【0147】
外部カバー7は、天板部71および筒状部72を有している。筒状部72は、本実施形態においては、角筒状とされている。
図35および
図36に示すように、筒状部72の出射方向後方端は、装置ケース6の外筒部66の出射方向前方端に隣接している。外部カバー7の材質等は、LED照明装置B1における外部カバー7と同様である。
【0148】
遮光カバー79は、外部カバー7の出射方向前方端に取り付けられており、外部カバー7を出射方向前方から覆っている。本実施形態の遮光カバー79は、平面視(軸方向視)矩形状であり、その外形寸法が装置ケース6の外形寸法よりも大とされている。遮光カバー79は、不透明な材質からなり、LEDモジュールA10からの光を遮蔽している。
【0149】
このような実施形態によっても、LED発光部2からの放熱を促進することができる。また、平面視(出射方向視)において内筒部67は円形であり、外筒部66は矩形状であるが、平面視においてこれらの間を埋めるように連結部68が設けられている。これにより、内筒部67に固定された支持部44から伝えられた熱が、連結部68を介して外筒部66へと速やかに伝えられる。また、外筒部66は、外部に露出した部分である。したがって、LED発光部2からの熱を放熱するのに好ましい。
【0150】
支持面411は、装置ケース6の外筒部66の出射方向前方端よりも出射方向前方に位置している。これにより、LED発光部2からの光をより広い領域に向かわせることができる。支持部44の出射方向前方端面が支持面411よりも出射方向後方に位置することにより、支持部44やねじ441が、LED発光部2からの光を不当に遮ってしまうことを回避することができる。
【0151】
ヒートシンクプレート49を設けることにより、LED発光部2からの放熱をより確実に促進することができる。ヒートシンクプレート49は、放熱部材4の筒状部42およびフィン43と装置ケース6の内筒部67との双方に接している。これにより、放熱部材4および装置ケース6の双方からヒートシンクプレート49へと熱を伝えることができる。
【0152】
外部カバー7の筒状部72の出射方向後方端は、支持面411よりも出射後方に位置している。これにより、LEDモジュールA10(LED発光部2)からの光によってより広い領域を照らすことができる。
【0153】
図37および
図38は、本発明に係るLED照明装置のさらに他の例を示している。本実施形態のLED照明装置B1は、LEDモジュールA10、装置ケース6および外部カバー7を備えている。LED照明装置B3は、たとえば天井や壁に取り付けられる照明器具の一種である、いわゆるブラケット灯として用いられる。
【0154】
装置ケース6は、有底筒状である。本実施形態においては、装置ケース6は、平面視円形である。装置ケース6は、たとえばアルミなどの金属からなる。また、本実施形態の装置ケース6は、ベース690によって支持されている。ベース690は、金属または樹脂などからなるプレート状の部材であり、LED照明装置B3を天井や壁に取り付ける際の土台として用いられる。
【0155】
ベース690には、2つの取り付け孔691と1つの取り付け孔692とが形成されている。2つの取り付け孔691と1つの取り付け孔692とは、平面視においてLEDモジュールA10を挟んで互いに反対側に配置されている。2つの取り付け孔692は、周方向位置が一致しており、径方向において互いに離間している。取り付け孔691は、周方向(
図37における図中上下方向)を長手方向とする長穴である。取り付け孔692は、径方向(図中左右方向)を長手方向とする長穴である。
【0156】
LED照明装置B3を設置する際には、2本の取り付けボルトが用いられることが一般的である。2本の取り付けボルトのピッチは、慣例あるいは業界標準などによって定められている。LED照明装置B3を設置する場合、照明装置としての種類および大きさから、2つの異なるピッチで2本の取り付けボルトを用いることが想定される。図中右方の取り付け孔691と取り付け孔692とを用いれば、相対的に長いピッチで2本の取り付けボルトを用いる場合に対応可能である。一方、図中左方の取り付け孔691と取り付け孔692とを用いれば、相対的に短いピッチで2本の取り付けボルトを用いる場合に対応可能である。
【0157】
図26、
図27および
図37に示すように、2つの取り付け孔691と取り付け孔692とに挟まれた領域からは、一対の支持部44を対比させている。また、LEDモジュールA10の放熱部材4は、平面視において略矩形状である。
図37によく表れているように、LEDモジュールA10(放熱部材4)のうち2つの取り付け孔691と取り付け孔692とに挟まれた部分は、図中上下方向に沿った平行な二辺が配置されている。これにより、上述した2本の取り付けボルトとLEDモジュールA10とが干渉することを回避することができる。
【0158】
図39および
図40は、カバー3の変形例を示している。本変形例においては、カバー3は、フレネルレンズ面41’および外側表面320を有している。フレネルレンズ面41’は、LED発光部2に正対する面であり、LED発光部2からの光が入射する。フレネルレンズ面41’は、同心円状の複数の円環状の凹凸が所定のピッチで配置された面である。このような変形例によっても、LED発光部2からの光の進行方向をフレネルレンズ面41’によって側方へと広げることができる。
【0159】
図41〜
図43は、本発明に係るLED照明装置のさらに他の例を示している。本実施形態のLED照明装置B4は、いわゆるスポットライトと称されるタイプのLED照明装置として構成されている。LED照明装置B4は、LEDモジュールA10、装置ケース6および外部カバー7を備えており、取付ねじ69によって設置面に取り付けられる。
【0160】
本実施形態の装置ケース6は、筒状部661、関節部662および土台部663からなる。筒状部661は、LEDモジュールA10の出射方向を軸方向とする有底筒状部分であり、LEDモジュールA10を収容している。また、本実施形態においては、筒状部661を塞ぐように、円板状の外部カバー7が設けられている。外部カバー7は、透明な材質からなるものであってもよい。
【0161】
土台部663は、取付ねじ69によって設置面に取り付けられる部分である。土台部663は、たとえば平面視円形状である。
【0162】
関節部662は、筒状部661と土台部663とを連結する部位であり、土台部663に対して筒状部661を所望の方向に向かせるためのものである。関節部662は、蝶番機構によって結ばれた2つの部位からなる。
【0163】
このような実施形態によっても、LED発光部2からの放熱を促進することができる。
【0164】
図44は、LEDモジュールの他の例を示している。本実施形態のLED照明モジュールA11は、カバー3の内側表面310が、平滑な平面とされている。また、外側表面320には、外側凹面321が形成されている。外側凹面321は、ゆるやかに凹む曲面とされている。
【0165】
このような実施形態によっても、LED発光部2からの放熱を促進することができる。また、上述したLED照明モジュールA1と同様に、LED照明モジュールA11について、より良好な発光を実現可能であり、ぎらつきを抑制することができる。
【0166】
本発明に係るLED照明モジュールは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るLED照明モジュールの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0167】
本発明によって提供されるLED照明モジュールおよびLED照明装置の技術的構成について、以下に付記する。
【0168】
〔付記1A〕
1以上のLEDチップを有するLED発光部と、
前記LED発光部からの光を透過させるカバーと、を備えており、
前記カバーは、前記LED発光部側に位置する内側表面および該内側表面とは反対側に位置する外側表面を有しており、
前記内側表面は、前記LED発光部から離間する側に凹んだ内側凹面を有する、LED照明モジュール。
〔付記2A〕
前記内側凹面は、平滑な鏡面仕上げとされている、請求項1Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記3A〕
前記内側凹面は、前記LED発光部に正対している、請求項1Aまたは2Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記4A〕
前記内側凹面は、平面視円形状である、請求項1Aないし3Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記5A〕
前記内側表面は、前記内側凹面を囲む内側環状面を有している、請求項1Aないし4Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記6A〕
前記内側環状面は、平滑な鏡面仕上げとされている、請求項5Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記7A〕
前記内側環状面は、平面とされている、請求項5Aまたは6Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記8A〕
前記内側環状面は、平面視円環形状である、請求項5Aないし7Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記9A〕
前記内側表面は、平面視円形状である、請求項1Aないし8Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記10A〕
前記外側表面は、全体が凹凸状に仕上げられている、請求項1Aないし9Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記11A〕
前記外側表面は、全体として前記LED発光部から離間する側に膨出した形状である、請求項1Aないし10Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記12A〕
前記外側表面の曲率半径は、前記内側凹面の曲率半径よりも大である、請求項11Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記13A〕
前記外側表面は、平面とされている、請求項1Aないし10Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記14A〕
前記外側表面は、平面視において前記内側凹面と重なり、且つ前記LED発光部側に凹む外側凹面を有する、請求項1Aないし9Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記15A〕
前記外側凹面は、平滑な鏡面仕上げとされている、請求項14Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記16A〕
前記外側凹面と前記内側凹面とは、互いにレンズ中心が平面視において一致している、請求項14Aまたは15Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記17A〕
前記外側凹面の曲率半径は、前記内側凹面の曲率半径よりも大である、請求項14Aないし16Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記18A〕
前記外側凹面は、前記内側凹面よりも平面視において大である、請求項17Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記19A〕
前記外側表面は、前記外側凹面を囲む外側環状面を有している、請求項14Aないし18Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記20A〕
前記外側環状面は、凹凸状に仕上げられている、請求項19Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記21A〕
前記外側環状面は、前記LED発光部から離間する側に膨出した形状である、請求項19Aまたは20Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記22A〕
前記外側環状面は、平面とされている、請求項19Aまたは20Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記23A〕
前記外側表面は、平面視円形状である、請求項1Aないし22Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記24A〕
前記カバーは、前記LED発光部からの光を拡散させつつ透過させる、請求項1Aないし23Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記25A〕
前記カバーは、乳白色の材質からなる、請求項24Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記26A〕
前記LED発光部を支持するケースと、
前記LED発光部とは反対側に設けられ、給電部に対して着脱可能である口金と、を備えており、
前記口金と前記給電部との着脱は、前記口金を前記給電部に対して相対回転させる動作を含んでいる、請求項1Aないし25Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記27A〕
前記口金は、1対のピンを含んでいる、請求項26Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記28A〕
前記LED発光部は、LED基板と、このLED基板に実装された複数のLEDチップと、これらのLEDチップを覆う封止樹脂と、を具備している、請求項1Aないし27Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記29A〕
前記LED基板は、セラミックスからなる基材を有する、請求項28Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記30A〕
前記封止樹脂には、前記LEDチップからの光によって励起されることにより前記LEDチップからの光とは異なる光を発する蛍光材料が混入されており、
前記LED発光部は、白色光を発する、請求項28Aまたは29Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記31A〕
前記複数のLEDチップは2ワイヤタイプであり、
隣り合う前記LEDチップどうしが、ワイヤによって直接接続されている、請求項28Aないし30Aのいずれかに記載のLED照明モジュール。
〔付記32A〕
前記複数のLEDチップのすべてが直列に接続されている、請求項31Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記33A〕
前記ケースは、金属からなる放熱部材を有する、請求項26Aに記載のLED照明モジュール。
〔付記34A〕
前記ケースには、複数のフィンが形成されている、請求項33Aに記載のLED照明モジュール。
【0169】
〔付記1B〕
LEDチップを具備するLED発光部を備えたLED照明装置であって、
前記LED発光部およびこのLED発光部を支持する放熱部材を具備するLEDモジュールと、
前記LEDモジュールを支持する装置ケースと、
前記LEDモジュールからの光を透過させる外部カバーと、をさらに備えており、
前記放熱部材は、前記LED発光部を支持する支持面、前記支持面に対して前記LED発光部の出射方向後方に位置する複数のフィン、および前記出射方向において前記支持面と前記フィンとの間に位置する支持部を有しており、
前記支持部が前記装置ケースに取り付けられていることを特徴とする、LED照明装置。
〔付記2B〕
前記支持部は、径方向外方に延出している、付記1Bに記載のLED照明装置。
〔付記3B〕
前記放熱部材は、径方向において互いに反対側に延出する一対の前記支持部を有している、付記2Bに記載のLED照明装置。
〔付記4B〕
前記放熱部材は、前記出射方向前方側の面が前記支持面とされた天板部およびこの天板部によって前記出射方向前方が塞がれた筒状部を有する、付記2Bまたは3Bに記載のLED照明装置。
〔付記5B〕
前記複数のフィンは、前記筒状部の外面に形成されている、付記4Bに記載のLED照明装置。
〔付記6B〕
前記装置ケースは、外筒部とカップ状部とを含む、付記5Bに記載のLED照明装置。
〔付記7B〕
前記カップ状部は、内筒部、この内筒部の前記出射方向後方を塞ぐ底部および前記内筒部の出射方向前方側部分から径方向外方に延出する環状フランジ部を有している、付記6Bに記載のLED照明装置。
〔付記8B〕
前記放熱部材の前記支持部は、前記内筒部の前記出射方向前方端に支持されている、付記7Bに記載のLED照明装置。
〔付記9B〕
前記放熱部材の前記支持部は、前記内筒部の前記出射方向前方端に直接接しており、且つねじによって固定されている、付記8Bに記載のLED照明装置。
〔付記10B〕
前記放熱部材の前記複数のフィンは、前記装置ケースの前記カップ状部に収容されている、付記8Bまたは9Bに記載のLED照明装置。
〔付記11B〕
前記環状フランジ部は、前記外筒部の前記出射方向前方端に対して前記出射方向前方に位置している、付記8Bないし10Bのいずれかに記載のLED照明装置。
〔付記12B〕
前記環状フランジ部は、前記外筒部の前記出射方向前方端に直接接している、付記11Bに記載のLED照明装置。
〔付記13B〕
前記環状フランジ部は、前記外部カバーの前記外表面と前記外筒部の前記出射方向前方端との間において径方向外方に露出している、付記11Bまたは12Bに記載のLED照明装置。
〔付記14B〕
前記環状フランジ部は、前記内筒部に繋がり且つ径方向外方に延出する環状円板部と、この環状円板部の外周端に繋がり且つ前記出射方向に沿って起立する短筒状部とを有する、付記13Bに記載のLED照明装置。
〔付記15B〕
前記短筒状部の前記出射方向前方端は、前記放熱部材の前記支持面よりも前記出射方向後方に位置する、付記14Bに記載のLED照明装置。
〔付記16B〕
前記外部カバーは、前記環状フランジ部の前記短筒状部の径方向内方に位置する薄肉筒状部を有する、付記15Bに記載のLED照明装置。
〔付記17B〕
前記カップ状部の前記内筒部は、前記外筒部よりも肉厚である、付記16Bに記載のLED照明装置。
〔付記18B〕
前記外筒部は、金属からなる、付記6Bないし17Bのいずれかに記載のLED照明装置。
〔付記19B〕
前記カップ状部は、金属からなる、付記6Bないし18Bのいずれかに記載のLED照明装置。
〔付記20B〕
前記装置ケースは、外筒部、内筒部、およびこれらの外筒部および外筒部を繋ぐ連結部を含む、付記5Bに記載のLED照明装置。
〔付記21B〕
前記放熱部材の前記支持部は、前記内筒部の前記出射方向前方端に支持されている、付記20Bに記載のLED照明装置。
〔付記22B〕
前記放熱部材の前記支持部は、前記内筒部の前記出射方向前方端に直接接しており、且つねじによって固定されている、付記21Bに記載のLED照明装置。
〔付記23B〕
前記放熱部材の前記複数のフィンは、前記装置ケースの前記内筒部に収容されている、付記21Bまたは22Bに記載のLED照明装置。
〔付記24B〕
前記外筒部の前記出射方向前方端は、前記支持面よりも前記出射方向後方に位置している、付記21Bないし23Bのいずれかに記載のLED照明装置。
〔付記25B〕
前記外部カバーの前記出射方向後方端は、前記装置ケースの前記外筒部の前記出射方向前方端に隣接している、付記24Bに記載のLED照明装置。
〔付記26B〕
前記内筒部は、前記外筒部よりも肉厚である、付記20Bないし25Bのいずれかに記載のLED照明装置。
〔付記27B〕
前記装置ケースは、金属からなる、付記20Bないし26Bのいずれかに記載のLED照明装置。
〔付記28B〕
前記放熱部材の前記出射方向後方端に取り付けられたヒートシンクプレートを備える、付記20Bないし27Bのいずれかに記載のLED照明装置。
〔付記29B〕
前記LEDモジュールは、前記LED発光部に電力を供給する電源部を有する、付記1Bないし28Bのいずれかに記載のLED照明装置。
〔付記30B〕
前記電源部は、前記放熱部材の前記筒状部に収容されている、付記29Bに記載のLED照明装置。
〔付記31B〕
前記LEDモジュールは、前記放熱部材に取り付けられており、且つ前記LED発光部からの光を透過させるカバーを有する、付記13Bないし16Bのいずれかに記載のLED照明装置。
〔付記32B〕
前記カバーは、前記LED発光部からの光を拡散させつつ透過させる、付記31Bに記載のLED照明装置。
〔付記33B〕
前記カバーは、樹脂またはガラスからなる、付記32Bに記載のLED照明装置。
〔付記34B〕
前記カバーは、前記LED発光部に正対するとともに、前記LED発光部からの光が入射する内側表面を有する、付記31Bないし33Bのいずれかに記載のLED照明装置。
〔付記35B〕
前記カバーは、前記内側表面とは反対側に位置するとともに、外方に膨出する外側表面を有する、付記34Bに記載のLED照明装置。
〔付記36B〕
前記カバーは、前記外側表面から凹む外側凹面を有する、付記35Bに記載のLED照明装置。
〔付記37B〕
前記外側凹面は、コーン状である、付記36Bに記載のLED照明装置。
〔付記38B〕
前記外側凹面は、平面視において前記LED発光部と重なる位置に設けられている、付記37Bに記載のLED照明装置。
〔付記39B〕
前記外側凹面の平面視中央と前記LED発光部の平面視中央が一致する、付記38Bに記載のLED照明装置。
〔付記40B〕
前記内側表面は、粗面である、付記37Bないし39BのいずれかBに記載のLED照明装置。
〔付記41B〕
前記外側表面は、粗面である、付記40Bに記載のLED照明装置。
〔付記42B〕
前記外側凹面は、平滑面である、付記41Bに記載のLED照明装置。
〔付記43B〕
前記LED発光部は、複数の前記LEDチップと、これらのLEDチップが搭載されたLED基板とを有する、付記1Bないし42Bのいずれかに記載のLED照明装置。
〔付記44B〕
前記LED発光部は、前記LED基板に設けられ、且つ前記複数のLEDチップを囲む環状とされるとともに、前記LED基板の表面から突出する堰部を有する、付記43Bに記載のLED照明装置。
〔付記45B〕
前記堰部は、シリコーン樹脂からなる、付記44Bに記載のLED照明装置。
〔付記46B〕
前記LED発光部は、前記堰部に囲まれた領域に充填され、且つ前記複数のLEDチップを覆う封止樹脂を有する、付記44Bまたは45Bに記載のLED照明装置。
〔付記47B〕
前記封止樹脂は、前記複数のLEDチップからの光によって励起されることにより、異なる波長の光を発する蛍光物質を含む、付記46Bに記載のLED照明装置。
〔付記48B〕
前記外部カバーは、前記LED発光部からの光を拡散させつつ透過させる、付記1Bないし47Bのいずれかに記載のLED照明装置。
〔付記49B〕
前記外部カバーは、樹脂またはガラスからなる、付記48Bに記載のLED照明装置。