【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の爪装飾シートは、使用者の爪に貼付けられる付け爪本体と、前記付け爪本体の表面に設けられる電子ペーパーとを備え、前記電子ペーパーに任意の画像や文字を表示するようにした爪装飾シートにおいて、前記付け爪本体は、前記使用者の爪先より延びて形成され、その爪先より延長されている部分の裏側に、前記電子ペーパーを表示駆動するための電力を供給する電池を配置することを特徴とする。
【0008】
上記の構成によれば、付け爪として用いられる爪装飾シートにおいて、その表面に電子ペーパーを使用して任意の画像や文字を表示可能にするにあたって、そのような用途に用いられる付け爪は、多くの場合、見場を良くするために、使用者の爪の長さよりも長く(大きく見せるように)形成される。本発明は、このことを利用して、前記電子ペーパーを搭載する付け爪本体において、使用者の実際の爪先より延長されている部分の裏側に、前記電子ペーパーを表示駆動するための電力を供給する電池を配置する。通常、爪の両側部は、カールしており、そのカールによって、爪の裏側には、ドーム状の空間が存在し、その空間に、違和感無く電池を埋め込む。
【0009】
したがって、任意の画像や文字を表示するとしても、従来は、消費電力の面で、不揮発性の電子ペーパーを使用して、静止画しか表示困難であったのを、本発明では前記空間に埋め込まれる電池の容量は比較的大きくできることから、適宜のタイミングで更新表示を行うコマ送り画像や、短時間であれば動画を、或いはフルカラー画像の更新表示を行うことができるようになる。これによって、電子ペーパーを用いることで任意の画像や文字を表示可能にした爪装飾シートにおいて、興趣性を持たせたり、より美麗に魅せることができる。
【0010】
また、本発明の爪装飾シートでは、前記電池は、前記付け爪本体の先端から予め定める長さだけ内側の部分から、前記使用者の指先にかけて配置されることを特徴とする。
【0011】
上記の構成によれば、電池は、付け爪本体の先端から予め定める長さ、たとえば1mmだけ内側から配置される。
【0012】
したがって、ペンを握ったり、拳を握った際には、手の平などに電池が接触する前に爪先が接触するので、使用者に与える違和感を抑えることができる。
【0013】
さらにまた、本発明の爪装飾シートでは、前記電池は、前記使用者の指先から予め定める距離だけ離れた位置から、前記付け爪本体の先端側にかけて配置されることを特徴とする。
【0014】
上記の構成によれば、電池は、使用者の指先からも予め定める距離、たとえば1mmだけ離れた位置から配置される。
【0015】
したがって、たとえば机に手を着くなどして指先が押圧されて扁平に拡がった際に、使用者の指先に電池が接触することを抑え、使用者に与える違和感を抑えることができる。
【0016】
また、本発明の爪装飾シートでは、前記付け爪本体および電池には相互に嵌着するコネクタ部がそれぞれ設けられて、電池は付け爪本体から脱着可能に構成され、前記電池は、前記コネクタ部から、別途に設けられる充電器に装着されることで充電されることを特徴とする。
【0017】
上記の構成によれば、電池を取り外して別途に設けられる充電器によって充電が行われるので、急速充電によって充電時間を短縮することができるとともに、使用者の指先を電極に接触させたりするような拘束の必要も無く、利便性を向上することができる。
【0018】
さらにまた、本発明の爪装飾シートでは、前記付け爪本体側のコネクタ部には、電池が装着されることを検出するリセットスイッチを備え、該リセットスイッチがONすることで、前記電子ペーパーを表示駆動するために設けられている表示駆動手段をリセットさせることを特徴とする。
【0019】
上記の構成によれば、電池を取り外すと、場合によってよっては、前記電子ペーパーを表示駆動する表示駆動手段は、前記の画像や文字などの表示データを消去してしまったり、システムにエラーを生じたりする。そのため、付け爪本体側のコネクタ部にリセットスイッチを設け、電池が装着されるとリセット掛けることで、速やかに表示を復旧させることができる。
【0020】
また、本発明の爪装飾シートでは、使用者の爪に貼付けられる付け爪本体と、前記付け爪本体の表面に設けられる電子ペーパーとを備え、前記電子ペーパーに任意の画像や文字を表示するようにした爪装飾シートにおいて、電子ペーパーは前記使用者の爪の中央から先端側の爪甲の上に配置され、前記使用者の爪の基端側の爪半月の上には、隆起した1または複数の装飾部を備え、前記装飾部内に、前記電子ペーパーを表示駆動するための電力を供給する電池を配置することを特徴とする。
【0021】
上記の構成によれば、付け爪として用いられる爪装飾シートにおいて、その表面に電子ペーパーを使用して任意の画像や文字を表示可能にするにあたって、電子ペーパーは前記使用者の爪の中央から先端側の爪甲の上に配置する一方、前記使用者の爪の基端側の爪半月の上には、たとえば宝石やクリスタルなどを模して、隆起した装飾部を1または複数設ける。そして、その装飾部内には、前記電子ペーパーを表示駆動するための電力を供給する電池を、違和感無く配置することができる。
【0022】
したがって、任意の画像や文字を表示するとしても、従来は、消費電力の面で、不揮発性の電子ペーパーを使用して、静止画しか表示困難であったのを、本発明では前記装飾部内に埋め込まれる電池の容量は比較的大きくできることから、適宜のタイミングで更新表示を行うコマ送り画像や、短時間であれば動画を、或いはフルカラー画像の更新表示を行うことができるようになる。これによって、電子ペーパーを用いることで任意の画像や文字を表示可能にした爪装飾シートにおいて、興趣性を持たせたり、より美麗に魅せることができる。
【0023】
さらにまた、本発明の爪装飾シートでは、NFCによって受電された電力を、前記電池へ充電用に供給する受電手段を備えることを特徴とする。
【0024】
上記の構成によれば、非接触で充電用の電源を供給することができる。
【0025】
したがって、爪装飾シートに電極を設けて接触給電を行う場合に比べて、電極などの構造的に弱くなる部分を無くし、気密性を向上することができるとともに、充電の間における使用者の指の自由度(動かせる範囲)を大きくすることができる。
【0026】
また、本発明の爪装飾シートでは、前記電子ペーパーを表示駆動する表示駆動手段は、前記NFCによって受信されたデータを前記電子ペーパーに表示させることを特徴とする。
【0027】
上記の構成によれば、非接触で表示駆動用のデータを受信することができる。
【0028】
したがって、爪装飾シートに端子を設けて接触でデータ受信を行う場合に比べて、電極などの構造的に弱くなる部分を無くし、気密性を向上することができる。また、通信可能な範囲にあれば、任意のタイミングでデータを伝送することができるので、表示の更新に対する利便性を向上することができる。
【0029】
さらにまた、本発明の爪装飾シートでは、前記表示駆動手段への表示のためのデータの送信は、スマートフォンまたはタブレット端末によって行われることを特徴とする。
【0030】
上記の構成によれば、スマートフォンやタブレット端末では、好みの画像や文字を選択(抽出)し、編集することが容易である。また、スマートフォンやタブレット端末では、前記好みの画像や文字のデータを、容易に転送することができる。
【0031】
したがって、付け爪として用いられる爪装飾シートにおいて、好みの画像や文字を容易に表示させることができる。
【0032】
また、本発明の爪装飾シートでは、前記スマートフォンから前記NFCによって送信されるデータは、該スマートフォンで受信された電子メールのデータであることを特徴とする。
【0033】
上記の構成によれば、付け爪で、電子メールを読むことができ、興趣性を向上することができる。