(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-168665(P2016-168665A)
(43)【公開日】2016年9月23日
(54)【発明の名称】差し金差し
(51)【国際特許分類】
B25H 3/00 20060101AFI20160826BHJP
【FI】
B25H3/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2015-73727(P2015-73727)
(22)【出願日】2015年3月13日
(71)【出願人】
【識別番号】515088670
【氏名又は名称】脇部 謙二
(72)【発明者】
【氏名】脇部 謙二
【テーマコード(参考)】
3C012
【Fターム(参考)】
3C012BG01
(57)【要約】
【課題】建設現場で職人が差し金をいつも手元に置いておくためには、作業用ベルトに挟むか腰袋のポケットに差すことだが、このいずれも差し金本体を破損したり、落下により事故の危険性があることや作業の邪魔になることもしばしばあった。
本発明は、差し金を安全にいつも手元に持てる差し金差しを提供する。
【解決手段】作業用ベルトと腰袋の間を利用して取付け、差し金を腰袋の対角に収納することを特徴とする差し金差し。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定用板を作業用ベルトと腰袋の間を貫通させ、固定用板と差し金差し本体の間にちょう番を設け、差し金を腰袋の対角を利用し収納した差し金差し。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設現場で職人が使用する長さ300mmの差し金を腰袋に装着できる差し金差しに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、差し金はその形状ゆえ持ち歩くには、腰袋と作業用ベルトの間の部分に横向きに差したり、腰袋のポケットなどに縦向きに差すなどしていた。(特許文献の
図3及び
図4参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
職人の必需品である差し金を、現場で持ち歩くためには[書類名][図面]の[
図3]のようにベルトと腰袋の空いた部分に横向きにさすがこの場合差し金の先端が極端にはみ出て足場などにひっかかり曲がってしまったり、抜け落ちる事も多かった、また[図面]の[
図4]のように腰袋のポケットなどに縦向きに差すとしゃがんだときに差し金の先端が地面に接触し持ち上がってしまい抜けることもしばしばあり更にクルクルと動いて不安定なため作業の邪魔になっていた。
差し金は正確に90度に作られており、落下すると角度が狂い正しく使用できなくなる、また高い足場での作業中に落下すれば地面での作業者などに接触する可能性もあり非常に危険である。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
腰袋と作業用ベルトの間に差し込む為の固定用の板を設け付属のベルトで腰袋に固定し、その板と約45度角の差し金差しをちょう番により接続し、差し金差しの頭部には市販の道具差しを取り付けるための具を設ける。
以上の構成よりなる差し金差し。
【発明の効果】
【0005】
従来、持ち運びに非常に不便であった差し金を、本発明により安全かつしっかりと作業の邪魔になること無く殆どの市販の腰袋に固定することができる。
本発明は、15mm幅の差し金だけでなく20mm幅の差し金にも対応でき、四角い物に対して対角を利用した発想で最小限のスペースで収納できる差し金差しである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)差し金差し本体(表面)(1)に付属の固定用ベルト(3)を設ける。
(ロ)固定用ベルト(3)には、固定用板(2)と接続するためのホック(12)を設ける。
(ハ)固定用板(2)の右端にはいかなる幅の腰袋にも装着できるように4段階の固定用ベルト調整穴(7)を設ける。
(ニ)固定用板(2)の左端には差し金差しが足場などに接触すると折れる可能性があり本体が接触時も柔軟に対応できるようにちょう番(5)を設け差し金差し本体(1)と接続する。
(ホ)差し金差し本体(1)の頭部には別売り市販の道具差しを取り付けるための、道具差し取付用具(4)を設ける。
(ヘ)差し金差し本体(裏面)(6)には、本体の板とは違う軟らかい材質のプラスチック板を折り目が付かないように180度曲げピンで固定する。
本発明は以上のような構造である。
本発明を使用するときは、腰袋と作業用ベルトの間に固定用板(2)を貫通させその端に設けた調整穴(7)に固定用ベルト(3)を通しホック(12)で固定する。
差し金は、差し金差し本体(裏面)(6)の上部よりスライドさせて挿入しくの字型に固定される為前かがみになっても抜け落ちることなく取り付けた腰袋の対角を使用することにより作業中も邪魔にならず、差し金を使用する時も誰でも簡単に取り出しやすい構造である。
差し金の形状は、長手直線と短手直線を正確な90度に調整された基本的に金属で製造されているが、本差し金差しに挿入する際は短手を上向きにして挿入すると短手直線はちょうど脇の下に収まり危険性も無く動きに支障がない。
【符号の説明】
【0008】
1差し金差し本体(表面)、2固定用板、3固定用ベルト、4道具差し取付用具、5ちょう番、6差し金差し本体(裏面)、7調整穴、8背景技術例1、9背景技術例2、10本発明の使用例1,11本発明の使用例2、12ホック。