特開2016-175680(P2016-175680A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-175680(P2016-175680A)
(43)【公開日】2016年10月6日
(54)【発明の名称】粘性物用の食品容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/00 20060101AFI20160909BHJP
【FI】
   B65D83/00 M
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-57082(P2015-57082)
(22)【出願日】2015年3月20日
(11)【特許番号】特許第5876604号(P5876604)
(45)【特許公報発行日】2016年3月2日
(71)【出願人】
【識別番号】715002467
【氏名又は名称】福田 涼
(72)【発明者】
【氏名】福田 涼
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014PA03
3E014PB08
3E014PC04
3E014PC07
3E014PC19
3E014PE14
3E014PF05
3E014PF06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】マヨネーズなどの粘性物の使用量を勘に頼ることなく、適切に食品容器から取り出せること。
【解決手段】該容器10に収納され、第2の天部30a及び第2の底部30cが塞がれ、第2の側面部30hを有するドラム缶状で、第2の底部30cには、第1の孔10eと連通する貫通された第2の孔30eを有し、マヨネーズ35を収納した伸び縮み可能な蛇腹部材30と、蛇腹部材30の第2の天部30aに一端部が連結固定され、他端部が切り欠き孔10kから突出した操作部材40と、操作部材40の端部を摺動しながら上又は下に案内移動する摺動部材50と、を備えたものである。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の天部及び第1の底部が塞がれ、第1の側面部を有するドラム缶状で、底部には、貫通された第1の孔を有し、前記第1の側面部には、上下方向に第1の切り欠き孔を有する容器と、
該容器に収納され、第2の天部及び第2の底部が塞がれ、第2の側面部を有するドラム缶状で、前記第2の底部には、前記第1の孔と連通する貫通された第2の孔を有し、粘性物を収納した伸び縮み可能な蛇腹部材と、
前記蛇腹部材の前記第2の天部に連結固定され、一方の端部が前記第1の切り欠き孔から突出して上下に移動可能な操作部材と、
前記操作部材を摺動案内しながら上又は下に移動する案内部材と、
を備えたことを特徴とする粘性物用の食品容器。
【請求項2】
前記操作部材の前記端部に固定される摺動部材を有しており、
前記案内部材は前記容器の側面部に連結固定され、前記第1の切り欠き孔と連通すると共に、前記操作部材の前記端部が上下方向に移動可能な第2の切り欠き孔を有しており、
前記操作部材が上又は下に一定量移動する毎に、前記摺動部材と前記案内部材とが係合する係合手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の粘性物用の食品容器。
【請求項3】
前記摺動部材は、板状で、両側面には、溝が設けられており、
前記案内部材は側面視略C形状の長尺状で、前記摺動部材の前記溝内を摺動する第1のガイド片と第2のガイド片とが離れて対向しており、
前記係合手段は、前記摺動部材の側面から突出した突起部と、前記第1又は第2のガイド片の少なくとも一方には、前記突起部と係合する複数のこぎり刃部と、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の粘性物用の食品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘性物用の食品容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の粘性物用の食品容器は、下記特許文献1に記載のように、マヨネーズなどの粘性物を収容する容器胴部を蛇腹状にすることにより、マヨネーズを容器から押し出す際に容器胴部を左右方向(両横方向)から圧迫するのみならず、上下方向(縦方向)からも圧迫し押圧をかけることが可能となるため、胴部内のマヨネーズなどを比較的容易に押し出すことができる。
【0003】
しかも、本粘性物用の食品容器によれば、容器底部に設けた突起部を、容器胴部を収縮しながら、円筒状の押し出し口(抽出口)に押し込むことにより、容器胴部内のマヨネーズが少量になっても、該マヨネーズを容器胴部内から押し出すことができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−256647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、発明者は上記食品容器では、マヨネーズなどの粘性物を好みの量だけ取り出すには、容器胴部を押して、容器胴部のへこみ量を調整しなければならず、この調整には、いわゆる勘に頼ることになり、容器胴部の押し加減により希望している粘性物の量よりも多かったり、少なかったりする。しかも、食品容器内の粘性物が少量になると、かなり強く容器胴部を押圧しなければならず、老人、子供には取り扱いが大変であるという課題を見出した。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、食品容器内の粘性物の使用量を勘に頼ることなく、適切に食品容器から取り出せると共に、食品容器内の粘性物が少量になっても、押し出し易い粘性物用の食品容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明に係る粘性物用の食品容器は、第1の天部及び第1の底部が塞がれ、第1の側面部を有するドラム缶状で、底部には、貫通された第1の孔を有し、前記第1の側面部には、上下方向に第1の切り欠き孔を有する容器と、
該容器に収納され、第2の天部及び第2の底部が塞がれ、第2の側面部を有するドラム缶状で、前記第2の底部には、前記第1の孔と連通する貫通された第2の孔を有し、粘性物を収納した伸び縮み可能な蛇腹部材と、
前記蛇腹部材の前記第2の天部に連結固定され、一方の端部が前記第1の切り欠き孔から突出して上下に移動可能な操作部材と、
前記操作部材を摺動案内しながら上又は下に移動する案内部材と、を備えたことを特徴とする。
このような食品容器よれば、操作部材を下側に押すと、案内部材が操作部材を案内して下側に摺動移動する。操作部材の移動に伴って、蛇腹部材は、第2の天部が押圧されて下側に移動して収縮する。この蛇腹部材の収縮により粘性物が食品容器の孔から押し出る。さらに、操作部材を下側に押すと、上記同様の動作により食品容器の孔から粘性物が押し出される。
【0008】
これにより、操作部材の移動量に応じて、粘性物を食品容器から出せる。このため、使用者の勘に頼ることなく、適切に食品容器から出せる。しかも、食品容器内の粘性物が少量になっても、操作部材を下側に摺動移動して蛇腹部材を縮めて、粘性物を食品容器から押し出すことが容易できる。したがって、老人、子供にとっても扱いやすい食品容器を得ることができる。
なお、食品容器は、本体と、該本体の開放部を塞ぐ蓋部材とからなり、本体は天部が塞がれると共に、前記底部が開放され側面の上下方向に切り欠きを有する円筒状であり、蓋部材は、前記本体の前記底部に固定されると共に、先端部に蛇腹部材の第2の孔と連通する貫通孔を有することが好ましい。これにより、蛇腹部材の粘性物がすべて消費したら、食品容器の本体から蓋部材を外して蛇腹部材を交換することができる。
【0009】
第2の発明に係る粘性物用の食品容器における操作部材の前記端部に固定される摺動部材を有しており、
前記案内部材は前記容器の側面部に連結固定され、前記第1の切り欠き孔と連通すると共に、前記操作部材の前記端部が上下方向に移動可能な第2の切り欠き孔を有しており、
前記操作部材が上又は下に一定量移動する毎に、前記摺動部材と前記案内部材とが係合する係合手段と、を備えたことを特徴とするものである。
このような食品容器によれば、操作部材が下に一定量移動する毎に、摺動部材が一定量移動後に案内部材と係合して蛇腹部材が収縮する。この蛇腹部材の収縮により粘性物が食品容器の孔から一定量押し出る。
さらに、操作部材を下側に押すと、上記同様の動作により食品容器の孔から粘性物が一定量押し出される。
【0010】
このため、操作部材が一定量下側に摺動移動して係合して停止のたびに、粘性物が食品容器から一定量ずつ押し出る。これにより、粘性物の使用量を使用者の勘に頼ることなく、適切に食品容器から出せる。しかも、食品容器内の粘性物が少量になっても、操作部材を一定量下側に摺動移動して蛇腹部材を縮めて、粘性物を食品容器から押し出すことが容易できる。したがって、老人、子供にとっても扱いやすい食品容器を得ることができる
【0011】
第3の発明に係る粘性物用の食品容器における摺動部材は、板状で、両側面には、溝が設けられており、前記案内部材は側面視略C形状の長尺状で、前記摺動部材の前記溝内を摺動する第1のガイド片と第2のガイド片とが離れて対向しており、
前記係合手段は、前記摺動部材の側面から突出した突起部と、前記第1又は第2のガイド片の少なくとも一方には、前記突起部と係合する複数のこぎり刃部と、を備えたことを特徴とするものである。
このような食品容器によれば、係合手段は、摺動部材から出た突起部と、ガイド片には、前記突起部と係合する複数のこぎり刃部を設けたので、簡易な構成で良く、操作部材により移動すべき一定量をのこぎり刃部のV形状の幅により決定できるため、一定量の決定が容易である。
なお、前記突起部は、次のように形成することが好ましい。摺動部材には、長方体形の収納溝が形成され、案内溝の一側面の中央には、収納溝と貫通している突出用孔が設けられている。収納溝には、頂部としての突起部を有すると共に、略逆く形状の弾性体である突起部材が収納されており、突出用孔から突起部材の突起部が出るように形成する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、容器内のマヨネーズなどの粘性物の使用量を勘に頼ることなく、適切食品容器内のマヨネーズなどの粘性物の使用量を勘に頼ることなく、適切に食品容器から取り出せると共に、食品容器内の粘性物が少量になっても、押し出し易い粘性物用の食品容器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施の形態による粘性物用の食品容器の正面図である。
図2図1に示す粘性物用の食品容器の矢視II−IIの断面図である。
図3図1に示す摺動部材の裏面図(a)、右側面図(b)、左側面図(c)、平面図(d)である。
図4図1に示す案内部材の正面図(a)、平面図(b)である。
図5図2に示す粘性物用の食品容器の使用状態断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
実施の形態1.
本発明の一実施の形態を図1から図4によって説明する。図1は本発明の一実施の形態による粘性物用の食品容器の正面図、図2図1に示す粘性物用の食品容器の矢視II−IIの断面図、図3図1に示す摺動部材の裏面図(a)、右側面図(b)、左側面図(c)、平面図(d)、図4図1に示す案内部材の正面図(a)、平面図(b)である。
図1から図2において、食品容器1は、本体10と、ロート状の蓋部材20とを有している。本体10はドラム缶状で、第1の天部10aと第1の底部10cとを側面部を介して結合し、第1の天部10aが塞がれると共に、第1の底部10cの中央に貫通された孔10eが設けられ、側面のほぼ全域にわたって上下方向に設けられた長方形の切り欠き孔10kを有している。
本体10の側面には、長方形の切り欠き10kを覆うように、板状で平面視略C形状の案内部材60の裏面が固定されている。蓋部材20は、ロート状で本体10の第1の底部10cの端部に固定され、中央に円筒状の貫通孔20eが設けられている。
【0015】
図2において、本体10の内部には、ドラム缶状で、第2の天部30aと第2の底部30cとを側面部を介して結合し、第2の天部30aが閉塞され、第2の底部30cの中央に貫通した孔30eが設けられ、マヨネーズ35などの粘性物を有すると共に、上下方向に伸び縮み可能な蛇腹部材30を有しており、蛇腹部材30の側面部が本体10の内側面と当接するように形成されている。これにより、本体10の内部を蛇腹部材30が案内されながら収縮できる。
蛇腹部材30の第2の天部30aが下端部40aにほぼ水平に連結固定され、一方の端部40cが本体10の切り欠き孔10kから突出した板状の操作部材40を有している。操作部材40の端部40cには、固定された板状で小判形の摺動部材50を有している。本体10の側面には、摺動部材50を上下に摺動案内する案内部材60が固定されている。
【0016】
図3において、摺動部材50は略小判状で、表側には、人の指がかかり易いように、でこぼこ部50mが設けられ、裏側には、均一の深さの長方体形の収納溝50uが形成され、側面部の周囲全体に略凹形状の案内溝50gが設けられており、案内溝50gの一側面の中央には、収納溝50uと貫通している突出用孔50eが設けられている。
摺動部材50の収納溝50uには、頂部としての突起部52tを有すると共に、略逆く形状の突起部材52が収納されており、突出用孔50eから僅かに突起部材52の突起部52tが出るように形成されている。突起部材52は金属製の板状の弾性体から成っている。
【0017】
図4において、案内部材60は平面視略C形状で、容器10の切り欠き孔10eとほぼ同一形状の貫通した長方形の孔60kが設けられ、摺動部材50の案内溝50gを摺動案内する板状の第1のガイド片60hと,第1のガイド片60hと対向する板状の第2のガイド片60fを有すると共に、第1のガイド片60h,第2のガイド片60fどうしが間隔を隔て形成されている。
そして、第2のガイド片60fには、摺動部材50の突起部52tと係合するこぎり刃部60nを複数有している。係合手段は、摺動部材50の突起部52tと一定間隔毎に係合する複数のこぎり刃部60nとから成っている。
【0018】
このように、構成された粘性物用の食品容器から粘性物を押し出す動作を図1及び図2図5を主にして説明する。図5図2に示す粘性物用の食品容器の使用状態を示す断面図である。
まず、食品容器1の摺動部材50を下側に押し下げると、摺動部材50の案内溝50gが案内部材60の第1及び第2のガイド片60h,60fに案内されて下側に摺動移動し、摺動部材50の突起52tがのこぎり部60nに係合して停止する。これにより、摺動部材50に連結された操作部材40が下側に一定量移動して蛇腹部材30を縮めて蛇腹部材30内のマヨネーズ35の一定量が食品容器1の孔から押し出る。
【0019】
さらに、摺動部材50を下側に押し下げると、上記同様の動作により食品容器1の孔からマヨネーズ35が一定量押し出る。
このように、摺動部材50を下側に押し下げると、摺動部材50が下側に一定量摺動移動し、のこぎり部60nに係合して停止する。このたびに、食品容器1から一定量ごとマヨネーズ35を出すことができる。マヨネーズ35の使用量を勘に頼ることなく、適切に食品容器1から出せる。しかも、食品容器1内のマヨネーズ35が少量になっても、摺動部材50を下側に摺動移動して蛇腹部材30を縮めて、マヨネーズ35を食品容器1から押し出すことが容易にできる。したがって、老人、子供にとっても扱いやすい食品容器1を得ることができる。
【0020】
本発明は、上記発明の実施の形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0021】
1 食品容器、10 容器本体、20 蓋、30 蛇腹部材、40 摺動部材50 摺動部材、60 案内部材。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2015年8月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の天部及び第1の底部が塞がれ、第1の側面部を有するドラム缶状で、底部には、貫通された第1の孔を有し、前記第1の側面部には、上下方向に第1の切り欠き孔を有する容器と、
該容器に収納され、第2の天部及び第2の底部が塞がれ、第2の側面部を有するドラム缶状で、前記第2の底部には、前記第1の孔と連通する貫通された第2の孔を有し、粘性物を収納した伸び縮み可能な蛇腹部材と、
前記蛇腹部材の前記第2の天部に連結固定され、一方の端部が前記第1の切り欠き孔から突出して上下に移動可能な操作部材と、
前記操作部材の前記端部に固定されると共に、前記操作部材を摺動案内しながら上又は下に移動する摺動部材と、
前記容器の側面部に連結固定され、前記第1の切り欠き孔と連通すると共に、前記操作部材の前記端部が上下方向に移動可能な第2の切り欠き孔を有している案内部材と
前記操作部材が上又は下に一定量移動する毎に、前記摺動部材と前記案内部材とが係合する係合手段と、
を備えたことを特徴とする粘性物用の食品容器。
【請求項2】
前記摺動部材は、板状で、両側面には、溝が設けられており、
前記案内部材は側面視略C形状の長尺状で、前記摺動部材の前記溝内を摺動する第1のガイド片と第2のガイド片とが離れて対向しており、
前記係合手段は、前記摺動部材の側面から突出した突起部と、前記第1又は第2のガイド片の少なくとも一方には、前記突起部と係合する複数のこぎり刃部と、
を備えたことを特徴とする請求項に記載の粘性物用の食品容器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
第1の発明に係る粘性物用の食品容器は、第1の天部及び第1の底部が塞がれ、第1の側面部を有するドラム缶状で、底部には、貫通された第1の孔を有し、前記第1の側面部には、上下方向に第1の切り欠き孔を有する容器と、該容器に収納され、第2の天部及び第2の底部が塞がれ、第2の側面部を有するドラム缶状で、前記第2の底部には、前記第1の孔と連通する貫通された第2の孔を有し、粘性物を収納した伸び縮み可能な蛇腹部材と、前記蛇腹部材の前記第2の天部に連結固定され、一方の端部が前記第1の切り欠き孔から突出して上下に移動可能な操作部材と、前記操作部材の前記端部に固定されると共に、前記操作部材を摺動案内しながら上又は下に移動する摺動部材と、前記容器の側面部に連結固定され、前記第1の切り欠き孔と連通すると共に、前記操作部材の前記端部が上下方向に移動可能な第2の切り欠き孔を有している案内部材と前記操作部材が上又は下に一定量移動する毎に、前記摺動部材と前記案内部材とが係合する係合手段と、を備えたことを特徴とするものである。
このような食品容器よれば、摺動部材を下側に押すと、案内部材が摺動部材を案内して下側に摺動移動する。摺動部材の移動に伴って、蛇腹部材は、第2の天部が押圧されて下側に移動して収縮する。この蛇腹部材の収縮により粘性物が食品容器の孔から押し出る。さらに、摺動部材を下側に押すと、上記同様の動作により食品容器の孔から粘性物が押し出される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
このような食品容器によれば、操作部材が下に一定量移動する毎に、摺動部材が一定量移動後に案内部材と係合して蛇腹部材が収縮する。この蛇腹部材の収縮により粘性物が食品容器の孔から一定量押し出る。
さらに、摺動部材を下側に押すと、上記同様の動作により食品容器の孔から粘性物が一定量押し出される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
の発明に係る粘性物用の食品容器における摺動部材は、板状で、両側面には、溝が設けられており、前記案内部材は側面視略C形状の長尺状で、前記摺動部材の前記溝内を摺動する第1のガイド片と第2のガイド片とが離れて対向しており、
前記係合手段は、前記摺動部材の側面から突出した突起部と、前記第1又は第2のガイド片の少なくとも一方には、前記突起部と係合する複数のこぎり刃部と、を備えたことを特徴とするものである。
このような食品容器によれば、係合手段は、摺動部材から出た突起部と、ガイド片には、前記突起部と係合する複数のこぎり刃部を設けたので、簡易な構成で良く、操作部材により移動すべき一定量をのこぎり刃部のV形状の幅により決定できるため、一定量の決定が容易である。
なお、前記突起部は、次のように形成することが好ましい。摺動部材には、長方体形の収納溝が形成され、案内溝の一側面の中央には、収納溝と貫通している突出用孔が設けられている。収納溝には、頂部としての突起部を有すると共に、略逆く形状の弾性体である突起部材が収納されており、突出用孔から突起部材の突起部が出るように形成する。
【手続補正書】
【提出日】2015年11月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の天部及び第1の底部が塞がれ、第1の側面部を有するドラム缶状で、底部には、貫通された第1の孔を有し、前記第1の側面部には、上下方向に第1の切り欠き孔を有する容器と、
該容器に収納され、第2の天部及び第2の底部が塞がれ、第2の側面部を有するドラム缶状で、前記第2の底部には、前記第1の孔と連通する貫通された第2の孔を有し、粘性物を収納した伸び縮み可能な蛇腹部材と、
前記蛇腹部材の前記第2の天部に連結固定され、一方の端部が前記第1の切り欠き孔から突出して上下に移動可能な操作部材と、
前記操作部材の前記端部に固定されると共に上又は下に移動する摺動部材と、
前記容器の側面部に連結固定され、前記第1の切り欠き孔と連通すると共に、前記操作部材の前記端部が上下方向に移動可能な第2の切り欠き孔を有し、前記摺動部材を摺動案内する案内部材と、
前記操作部材が上又は下に一定量移動する毎に、前記摺動部材と前記案内部材とが係合する係合手段と、
を備えたことを特徴とする粘性物用の食品容器。
【請求項2】
前記摺動部材は、板状で、両側面には、溝が設けられており、
前記案内部材は側面視略C形状の長尺状で、前記摺動部材の前記溝内を摺動する第1のガイド片と第2のガイド片とが離れて対向しており、
前記係合手段は、前記摺動部材の側面から突出した突起部と、前記第1又は第2のガイド片の少なくとも一方には、前記突起部と係合する複数のこぎり刃部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の粘性物用の食品容器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
第1の発明に係る粘性物用の食品容器は、第1の天部及び第1の底部が塞がれ、第1の側面部を有するドラム缶状で、底部には、貫通された第1の孔を有し、前記第1の側面部には、上下方向に第1の切り欠き孔を有する容器と、該容器に収納され、第2の天部及び第2の底部が塞がれ、第2の側面部を有するドラム缶状で、前記第2の底部には、前記第1の孔と連通する貫通された第2の孔を有し、粘性物を収納した伸び縮み可能な蛇腹部材と、前記蛇腹部材の前記第2の天部に連結固定され、一方の端部が前記第1の切り欠き孔から突出して上下に移動可能な操作部材と、前記操作部材の前記端部に固定されると共に上又は下に移動する摺動部材と、前記容器の側面部に連結固定され、前記第1の切り欠き孔と連通すると共に、前記操作部材の前記端部が上下方向に移動可能な第2の切り欠き孔を有し、前記摺動部材を摺動案内する案内部材と、前記操作部材が上又は下に一定量移動する毎に、前記摺動部材と前記案内部材とが係合する係合手段と、を備えたことを特徴とするものである。
このような食品容器よれば、摺動部材を下側に押すと、案内部材摺動部材案内されて下側に摺動移動する。摺動部材の移動に伴って、蛇腹部材は、第2の天部が押圧されて下側に移動して収縮する。この蛇腹部材の収縮により粘性物が食品容器の孔から押し出る。さらに、摺動部材を下側に押すと、上記同様の動作により食品容器の孔から粘性物が押し出される。