(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-176685(P2016-176685A)
(43)【公開日】2016年10月6日
(54)【発明の名称】窓用エアコン装置
(51)【国際特許分類】
F24F 13/32 20060101AFI20160909BHJP
F24F 13/20 20060101ALI20160909BHJP
【FI】
F24F1/02 426
F24F1/02 411A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2015-78041(P2015-78041)
(22)【出願日】2015年3月18日
(71)【出願人】
【識別番号】506039047
【氏名又は名称】安藤 博紀
(72)【発明者】
【氏名】安藤 博紀
【テーマコード(参考)】
3L051
【Fターム(参考)】
3L051BG05
3L051BH02
(57)【要約】
【課題】 家庭用の窓用エアコン装置には、冷暖房等のエアコン装置としての機能に加えて、窓の戸の開閉や施錠、風雨をしのぐ、他の、窓としての機能が求められる。
しかし、室内機機能と共に室外機機能が室内に在る既成の窓用エアコン装置の場合、室外機機能の音が室内で発生する、形状が大きい、等に加えて、室外機機能の発生する熱気を室外に放出するために、使用時には窓の戸を開けねばならないと言う不具合が在る。
【解決手段】 前述の課題を解決するために本発明は、既成の窓用エアコン装置の機能を分割し、
図2の如く、室外機の機能部分4を窓の戸1の外側に取り付け、室内機の機能部分3を窓の戸1の内側に取り付けて両機を接続し、窓の戸1と室外機4室内機3を一体化した。これによって、雨天でも窓の戸を閉めて使用出来る、窓の戸の開閉に伴って移動も施錠も出来る家庭用の窓用エアコン装置となった。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
室外機の機能を窓の戸の外側に取り付け、室内機の機能を窓の戸の内側に取り付けた、窓の戸と室外機、室内機が一体となった家庭用の窓用エアコン装置。
【請求項2】
室外機の機能を窓の戸の外側に取り付け、室内機の機能を窓の戸の内側に取り付けた、窓の戸と室外機、室内機が一体となった、窓の戸の開閉に伴って窓の戸と一緒に移動できる家庭用の窓用エアコン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室外機の機能を窓の戸の外側に取り付け、室内機の機能を窓の戸の内側に取り付ける事によって、窓の戸と室外機、室内機が一体となった、窓の戸と一緒に移動出来る家庭用の窓用エアコン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭用の窓用エアコン装置には、窓枠の室内側に専用の取り付け枠を設置して、室内機と室外機の機能が一体となった窓用エアコン装置を取り付ける形態の、既成の窓用エアコン装置(既に市販されている)や、
【0003】
窓枠の内側の端部に仮壁等を取り付け、仮壁等に設けた開口を使って窓の内外に在る室内機と室外機の配管を行なう、言わば仮壁型の窓用エアコン装置(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4)が在る。
【0004】
又、窓の戸の利用例としては、既成のセパレートタイプのエアコン装置(既に市販されている)の配管を室外機から外壁に添わせて行ない、窓の戸の換気小窓を通して室内機に接続する形態も在る。
【先行技術文献】
【0005】
【特許文献1】 特許公開平9−145150
【特許文献2】 特許公開平9−257278
【特許文献3】 特許公開2006−71259
【特許文献4】 登録実用新案第3147223号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に窓用のエアコン装置には、冷暖房等のエアコン装置としての機能に加えて、窓の戸の開閉や施錠、風雨をしのぐ、他の、窓としての機能を損なわない構造が求められる。
【0007】
しかし、既成の窓用エアコン装置の場合、室内機機能と共に室外機機能が室内に在るため、室外機機能の音が室内で発生する、形状が大きい、等に加えて、室外機機能の発生する熱気を室外に放出するために使用時には窓の戸を開けねばならないという、例えば、窓に軒が無い場合、雨が降ると窓の戸を閉めるので使用出来ない、という不具合が在る。
【0008】
又、仮壁型の窓用エアコン装置には、窓の戸を本来の位置まで閉めることが出来ない、等の不具合が在る。
【0009】
又、既成のセパレートタイプのエアコン装置を窓の戸の換気小窓を通して配管する形態には、配管で窓の戸が固定されて戸を開く事が出来ない。室外機の設置場所によっては配管が長くなり熱損失が大きくなる、配管が建て屋の外観を損なう、等の不具合が在る。
【0010】
本発明は、これらの窓用エアコン装置の不具合を解消して、窓の戸を閉めて使用する、窓の機能を損なわない、窓用エアコン装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述の課題を解決するために本発明は、既成の窓用エアコン装置の機能を分割し、
図2の如く、室外機の機能部分4を窓の戸1の外側に取り付け、室内機の機能部分3を窓の戸1の内側に取り付けて両機を接続し、窓の戸1と室外機4室内機3を一体化した。
【発明の効果】
【0012】
室外機の機能が室内に在る事を原因とする不具合から解放された。即ち、雨天でも使用出来る窓の戸を閉めて使用する窓用エアコン装置となった。又、室外機機能の運転音も室外に移動し、形状の小型化も図られた。
【0013】
又、他に室外機、室内機の設置場所を必要としない上、窓の戸の開閉時には、窓の戸と一体となって移動し施錠も出来る、窓の機能を損なわない窓用エアコン装置となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を
図1〜
図3において説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図3】 本発明の窓用エアコン装置を室内から見た正面図。
【符号の説明】
【0016】
1 窓の室内側の戸。
2 窓の室内側の戸の換気小窓。
3 本発明の窓用エアコン装置の室内機部分。
4 本発明の窓用エアコン装置の室外機部分。
5 本発明の窓用エアコン装置の室外機部分の接続部。
6 取り付けネジ用の丸穴。
7 取り付けネジ用のネジ穴。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0017】
図1、
図2、
図3は、換気小窓の在る窓の戸を対象とした実施例です。
先ず、窓の戸1の枠部に取り付けネジ用の丸穴6を開けます。次いで、室外側から窓の戸1の換気小窓2に室外機部分4の接続部5をはめて窓の戸に添わせ、室内側からネジで止めます。最後に、室内側から窓の戸1を挟んで室内機部分3をはめ、室内側からネジで止めて配管を繋ぎ電線も繋ぎます。これで本発明の、窓の戸1と室外機部分4と室内機部分3が一体化した、窓の戸1を閉めて使用する、窓の戸1の開閉に伴って移動も施錠も出来る窓用エアコン装置が実現します。