【解決手段】 本発明に係るパチンコ機1は、演出内容決定テーブル及び変換テーブルを備える。演出内容決定テーブルには、次回示唆演出の演出内容と対象示唆演出の演出内容との対応を規定する第1領域と、変換情報と対象示唆演出の演出内容との対応を規定する第2領域とが設定されている。変換テーブルには、次回示唆演出の演出内容と変換情報との対応が規定されている。そして、示唆演出制御手段300は、対象示唆演出の演出種別と次回示唆演出の演出種別とが同種の場合には、演出内容決定テーブルの第1領域に基づいて、対象示唆演出の演出内容を決定する。一方、対象示唆演出の演出種別と次回示唆演出の演出種別とが異種の場合には、変換テーブル及び対象示唆演出の演出種別に対応する演出内容決定テーブルの第2領域に基づいて、対象示唆演出の演出内容を決定する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
【0014】
(パチンコ機1の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠2と、外枠2の前側に配設された内枠3と、内枠3の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
内枠3は、矩形状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。内枠3の内側には、遊技盤10(
図2から
図4参照)が取り付けられている。
扉ユニット4は、略方形の扉状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠3に取り付けられた遊技盤10の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成され、内枠3に取り付けられた遊技盤10の正面側に配設される。これによって、遊技者は、透明板4aを介して、遊技盤10を視認することが可能となっている。装飾部4bは、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部に音発生装置(スピーカ)22(
図5参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、音発生装置22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。また、装飾部4bには、複数のランプ21(
図5参照)が配設されている。
【0015】
受皿ユニット5は、遊技球(貸球及び賞球)を受ける受皿5aと、受皿5aの前側に配設された演出ボタン5b及び回転型セレクター5cと、を有している。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(
図5参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御回路300(
図5参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5cの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(
図5参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御回路300に対して出力する。
【0016】
また、受皿ユニット5の上面には、貸出操作部7が配設されている。貸出操作部7は、球貸ボタン7aと、返却ボタン7bと、度数表示装置7cと、を有している。ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(
図5参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。そして、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。また、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。そして、発射ハンドル6は、回転操作されたことに応じて、この回転操作量に応じた抵抗値を払出制御回路400(
図5参照)に対して出力する。
【0017】
(遊技盤10の構成)
次に、遊技盤10の構成を説明する。
図2は、第1状態の遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図3は、第2状態の遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図4は、第3状態の遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
なお、
図2では、第1状態として、後述する第1サブ画像表示装置32が第1位置に配置され、後述する第2サブ画像表示装置33が第1位置に配置され、後述する第3サブ画像表示装置34が第1位置に配置されている状態を示している。また、
図3では、第2状態として、第1サブ画像表示装置32が第2位置に配置され、第2サブ画像表示装置33が第1位置に配置され、第3サブ画像表示装置34が第1位置に配置されている状態を示している。さらに、
図4では、第3状態として、第1サブ画像表示装置32が第1位置に配置され、第2サブ画像表示装置33が第2位置に配置され、第3サブ画像表示装置34が第2位置に配置されている状態を示している。
図2から
図4に示すように、遊技盤10の正面には、発射ハンドル6が操作されることに応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。また、遊技領域30の略中央部には、メイン画像表示装置31が配設されている。そして、遊技領域30は、遊技球が流下する流路として、メイン画像表示装置31の左側に形成された左側流路と、メイン画像表示装置31の右側に形成された右側流路と、を有している。
メイン画像表示装置31は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。そして、メイン画像表示装置31の表示画面31aには、演出図柄z1(
図31参照)が表示される3つの演出図柄表示領域a1〜a3(
図31参照)と、演出図柄z2(
図31参照)が表示される演出図柄表示領域a4(
図31参照)と、を構成することが可能となっている。また、メイン画像表示装置31の表示画面31aには、保留図柄h(
図31参照)が表示される保留図柄表示領域b1,b2(
図31参照)を構成することが可能となっている。
【0018】
各演出図柄表示領域a1〜a3では、演出図柄z1の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。各演出図柄表示領域a1〜a3で表示される演出図柄z1は、数字、文字、記号、キャラクター等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。本実施形態では、演出図柄z1として、数字(「1」〜「9」のうちいずれか一つ)を含んで構成された「数字図柄」を有している。
演出図柄表示領域a4では、演出図柄z2の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。本実施形態では、演出図柄表示領域a4で表示される演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。
演出図柄z1,z2の変動表示とは、各演出図柄表示領域a1〜a3において、複数種類の演出図柄z1をスクロールさせた状態(抽選結果表示位置に表示される演出図柄z1の種類が順次変更される状態)で表示するとともに、演出図柄表示領域a4において、演出図柄z2の種類(カラーバーが表す色)が順次変化される状態で表示することをいう。一方、演出図柄z1,z2の停止表示とは、各演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の演出図柄z1を停止させた状態で表示するとともに、演出図柄表示領域a4において、一の種類の演出図柄z2を表示(カラーバーが所定の色を表示)することをいう。
そして、演出図柄表示領域a1〜a4では、4つの領域a1〜a4において停止表示された演出図柄z1,z2の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
保留図柄表示領域b1には、報知表示(特別図柄の変動表示及び停止表示)中の始動情報に対応する保留図柄hが表示される。一方、保留図柄表示領域b2には、報知表示が保留されている始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
【0019】
図2に示すように、メイン画像表示装置31の正面側の位置には、第1サブ画像表示装置32、第2サブ画像表示装置33及び第3サブ画像表示装置34が配設されている。
各サブ画像表示装置32,33,34は、例えば、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。各サブ画像表示装置32,33,34は、演出画像を表示することが可能な表示画面32a,33a,34aを有している。
第1サブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の表示画面31aの上側に配設されている。そして、第1サブ画像表示装置32は、第1位置(
図2及び
図4参照)と、第1位置より下方の第2位置(
図3参照)と、を含む複数の位置に変位させることが可能に構成されている。第1サブ画像表示装置32は、第1位置に配置されている際には、正面側から見て、表示画面31aの上側に配置され、表示画面31aを被覆しない。一方、第1サブ画像表示装置32は、第2位置に配置されている際には、正面側から見て、表示画面31a内に配置され、表示画面31aの所定領域(演出図柄表示領域a2の抽選結果表示位置において表示されている演出図柄z1)を被覆する。第1サブ画像表示装置32は、モータ26a(
図5参照)によって変位される。
【0020】
第2サブ画像表示装置33は、メイン画像表示装置31の表示画面31aの下側かつ左方に配設されている。そして、第2サブ画像表示装置33は、第1位置(
図2及び
図3参照)と、第1位置より上方の第2位置(
図4参照)と、を含む複数の位置に変位させるとともに、所定角度の範囲内において回転させることが可能に構成されている。第2サブ画像表示装置33は、第1位置に配置されている際には、正面側から見て、表示画面31aの下側に配置され、表示画面31aを被覆しない。一方、第2サブ画像表示装置33は、第2位置に配置されている際には、正面側から見て、表示画面31a内に配置され、表示画面31aの所定領域(演出図柄表示領域a1の抽選結果表示位置において表示されている演出図柄z1)を被覆する。第2サブ画像表示装置33は、モータ26b(
図5参照)によって変位・回転される。
第3サブ画像表示装置34は、メイン画像表示装置31の表示画面31aの下側かつ右方に配設されている。そして、第3サブ画像表示装置34は、第1位置(
図2及び
図3参照)と、第1位置より上方の第2位置(
図4参照)と、を含む複数の位置に変位させるとともに、所定角度の範囲内において回転させることが可能に構成されている。第3サブ画像表示装置34は、第1位置に配置されている際には、正面側から見て、表示画面31aの下側に配置され、表示画面31aを被覆しない。一方、第3サブ画像表示装置34は、第2位置に配置されている際には、正面側から見て、表示画面31a内に配置され、表示画面31aの所定領域(演出図柄表示領域a3の抽選結果表示位置において表示されている演出図柄z1)を被覆する。第3サブ画像表示装置34は、モータ26c(
図5参照)によって変位・回転される。
【0021】
メイン画像表示装置31の左方には、始動ゲート41が設けられている。始動ゲート41は、常時、遊技球による通過が可能となるように形成されている。始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(
図5参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、遊技球による始動ゲート41の通過の検出に応じて、検出信号を主制御回路200(
図5参照)に対して出力する。主制御回路200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。始動ゲート41は、左側流路を流下する遊技球による通過が可能となっている。
第2画像表示装置32の下方には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51内には、特
図1始動球検知センサ101(
図5参照)が配設されている。特
図1始動球検知センサ101は、第1始動口51への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特
図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。第1始動口51は、左側流路を流下する遊技球及び右側流路を流下する遊技球の入球が可能となっている。
【0022】
第1始動口51の下方には、第2始動口52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な始動口開閉部材52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。始動口開閉部材52aは、始動口ソレノイド64(
図5参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、始動口開閉部材52aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、始動口開閉部材52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52内には、特
図2始動球検知センサ102(
図5参照)が配設されている。特
図2始動球検知センサ102は、第2始動口52への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特
図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。第2始動口52は、左側流路を流下する遊技球及び右側流路を流下する遊技球の入球が可能となっている。
【0023】
第2始動口52の下方には、第1大入賞口53が設けられている。第1大入賞口53には、第1大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な第1大入賞口開閉部材53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
第1大入賞口開閉部材53aは、第1大入賞口ソレノイド65a(
図5参照)によって開閉される。第1大入賞口53は、通常時は、第1大入賞口開閉部材53aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、所定の大当たり遊技状態が生起された場合に、第1大入賞口開閉部材53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第1大入賞口53内には、第1大入賞球検知センサ103a(
図5参照)が配設されている。第1大入賞球検知センサ103aは、第1大入賞口53への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、第1大入賞球検知センサ103aからの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440(
図5参照)による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を実行する。第1大入賞口53は、左側流路を流下する遊技球及び右側流路を流下する遊技球の入球が可能となっている。
【0024】
第1始動口51の右方には、第2大入賞口54が設けられている。第2大入賞口54には、第2大入賞口54への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な第2大入賞口開閉部材54a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
第2大入賞口開閉部材54aは、第2大入賞口ソレノイド65b(
図5参照)によって開閉される。第2大入賞口54は、通常時は、第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、所定の大当たり遊技状態が生起された場合に、第2大入賞口開閉部材54aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。
第2大入賞口54内には、遊技球による通過が可能なV領域(図示せず)が形成されている。ここで、V領域は、第2大入賞口54へ入球した遊技球の一部が通過するように構成されている。
また、第2大入賞口54内には、第2大入賞球検知センサ103b(
図5参照)及びV入賞球検知センサ105(
図5参照)が配設されている。第2大入賞球検知センサ103bは、第2大入賞口54への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、第2大入賞球検知センサ103bからの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440(
図5参照)による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を実行する。
V入賞球検知センサ105は、遊技球によるV領域の通過の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、V入賞球検知センサ105からの検出信号の入力に応じて、後述するV入賞検知フラグの設定を行う。ここで、第2大入賞口54では、V入賞球検知センサ105により検出された遊技球は、その後、更に第2大入賞球検知センサ103bにより検出されるように構成されている。第2大入賞口54は、右側流路を流下する遊技球の入球が可能となっている。
遊技領域30における第1大入賞口53の下方には、いずれの入球口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口55が設けられている。なお、遊技領域30には、各入球口51,52,53,54やゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
第1始動口51の右方には、状態表示装置63が設けられている。状態表示装置63は、LED等によって構成されている。状態表示装置63には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(いわゆる「保留数」)、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)等が表示される。
【0025】
状態表示装置63の下方には、普図表示装置60、特
図1表示装置61及び特
図2表示装置62が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
特
図1表示装置61は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特
図1表示装置61では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。特
図2表示装置62は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特
図2表示装置62では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1〜a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、変動表示が終了して停止表示が行われる時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特
図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄が特定の図柄となった場合又は特
図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
【0026】
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図5は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、パチンコ機1は、主制御回路200と、演出制御回路300と、払出制御回路400と、各制御回路200,300,400に電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御回路200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。
【0027】
主制御回路200は、CPU210と、ROM220と、RAM230と、入力ポート240と、出力ポート250と、周波数発生回路260と、ハード乱数発生回路270と、を備える。
入力ポート240は、各検知センサ101,102,103a,103b,104,105から入力された検出信号及び払出制御回路400から入力された制御コマンドのそれぞれを、CPU210に対して出力する。出力ポート250は、演出制御回路300及び払出制御回路400のそれぞれに対して制御コマンドを出力するとともに、各表示装置60〜63及び各ソレノイド64,65a,65bに対して制御信号を出力する。また、出力ポート250は、パチンコ機1の賞球の払い出しに関する情報やエラー信号をホールコンピュータ(図示せず)に対して出力する。
ROM220には、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータが格納されている。特に、ROM220には、遊技の進行に必要なデータとして、各種抽選を実行するための判定テーブル、演出制御回路300を制御するために必要な各種制御コマンドが格納されている。
【0028】
RAM230には、主制御回路200における入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタ等の各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。
特に、RAM230は、特
図1始動球検知センサ101、特
図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報(遊技情報)を記憶することが可能な始動情報記憶領域が設けられている。始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
また、始動情報記憶領域として、特
図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力を契機として取得された始動情報(以下、「特
図1始動情報」とする)を記憶することが可能な特
図1始動情報記憶領域と、特
図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力を契機として取得された始動情報(以下、「特
図2始動情報」とする)を記憶することが可能な特
図2始動情報記憶領域と、を有している。特
図1始動情報記憶領域及び特
図2始動情報記憶領域には、それぞれ、所定数(本実施形態では、4つ)を上限として、始動情報(特
図1始動情報又は特
図2始動情報)を記憶することが可能となっている。
ここで、パチンコ機1は、電源回路600による電源の供給が遮断された際に主制御回路200に対して電源を供給することが可能なバックアップ電源回路(図示せず)を備えている。これにより、RAM230は、電源回路600による電源の供給時には、この電源に基づいて記憶された情報を保持することができ、電源回路600による電源の供給の遮断時には、バックアップ電源回路から供給される電源に基づいて記憶された情報を保持(保存)することができる。
【0029】
周波数発生回路260は、所定のクロック周波数(本実施形態では、12[MHz])でクロック(同期信号)を発生させて、このクロックをCPU210及びハード乱数発生回路270のそれぞれに対して出力する。ハード乱数発生回路270は、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の当たり乱数及び第2特別図柄抽選の当たり乱数のそれぞれを発生させる。ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、当たり乱数を発生させる。本実施形態では、ハード乱数発生回路270のループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
【0030】
演出制御回路300は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、各画像表示装置31,32,33,34における演出画像の表示、ランプ21の点灯・点滅、音発生装置22による音の出力、及び、各モータ26a,26b,26cの駆動のそれぞれを制御する。
演出制御回路300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータが格納されている。演出制御回路300のRAMには、主制御回路200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出内容を決定する。そして、決定した演出内容に係る演出プログラムにしたがって、画像データ、ランプ制御データ及び音制御データを読み出して、読み出した制御データを、各画像表示装置31,32,33,34、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。また、決定した演出内容に係る演出プログラムにしたがって、モータ制御データを読み出して、読み出した制御データにしたがって、各モータ26a,26b,26cを駆動する。
また、演出制御回路300のCPUは、演出ボタン5bを用いた演出内容が決定された場合には、第1操作検出スイッチ24からの第1操作信号の入力の有無を監視し、第1操作信号の入力の有無に応じた制御データを読み出して、読み出した制御データを各画像表示装置31,32,33,34、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。
さらに、演出制御回路300のCPUは、回転型セレクター5cを用いた演出内容が決定された場合には、第2操作検出スイッチ25からの第2操作信号の入力の有無を監視し、第2操作信号の入力の有無に応じた制御データを読み出して、読み出した制御データを各画像表示装置31,32,33,34、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。
【0031】
払出制御回路400は、発射ハンドル6が備える発射ボリューム(図示せず)から入力された信号に基づいて、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、発射ボリューム及び遊技球発射装置423が接続されている。発射ボリュームは、発射ハンドル6が回転操作されると、この回転操作量に応じた信号を払出制御回路400に対して出力する。そして、払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、遊技球払出装置440が接続されている。遊技球払出装置440は、遊技球を受皿5aに払い出す遊技球払出動作を実行する。
そして、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、遊技球払出装置440による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を制御する。
【0032】
また、払出制御回路400には、接続基板410を介して、球貸スイッチ401、返却スイッチ402、度数表示装置7c及びCRユニット500のそれぞれが接続されている。
球貸スイッチ401は、球貸ボタン7aが操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を経由してCRユニット500に対して送信する。
CRユニット500は、球貸スイッチ401から球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を経由して払出制御回路400に対して送信する。
そして、払出制御回路400は、CRユニット500から受信した球貸指示信号に基づいて、遊技球払出装置440による貸球の払い出しに係る遊技球払出動作を制御する。具体的には、CRユニット500から球貸指示信号を受信するごとに、所定数(例えば、25個)の遊技球の払い出しに係る遊技球払出動作を制御する。
【0033】
また、CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を経由して度数表示装置7cに送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却スイッチ402は、返却ボタン7bが操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を経由してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
【0034】
(各種抽選について)
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
図6は、各種抽選における当たりの種類(種別)を示す図である。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能な状態となる。
図6(a)に示すように、本実施形態では、普通図柄抽選に当選した場合に生起される普図当たり遊技状態の種類として、「普図当たり」の1種類が設定されている。
【0035】
「普図当たり」に当選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「普図当たり図柄」で停止表示させるように制御する。一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、パチンコ機1では、補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。
時短制御とは、該制御が実行されていないときと比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される制御をいう。本実施形態では、時短制御が実行されているときには、該制御が実行されていないときと比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放回数が増加され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放時間が延長され、かつ、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。
「普図当たり」に当選した場合には、始動口開閉部材52aの開放回数が1[回]又は3[回]に設定され、各回における始動口開閉部材52aの開放時間が0.5[s]又は2.0[s]に設定される。この際、始動口開閉部材52aの開放時間及び開放回数は、時短制御の実行中には、2.0[s]×3[回]に設定され、時短制御の停止中には、0.5[s]×1[回]に設定される。各回における始動口開閉部材52aの開放は、始動口開閉部材52aが開放状態とされてから、設定された開放時間が経過した場合に終了する。
【0036】
また、パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口52への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。そして、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選した場合に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能な状態となる。
図6(b)に示すように、本実施形態では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別(種類)として、「大当たり1」〜「大当たり4」の4種類が設定されている。
【0037】
「大当たり1」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり1図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「チャンス図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「2、2、2」等、同一の所定の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が青色を示す態様とする。
「大当たり2」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり2図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり3」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり3図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
ここで、「ボーナス図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「7、7、7」等、同一の所定の数字を示す「数字図柄」(「チャンス図柄を除く」)で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が赤色を示す態様とする。
「大当たり4」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり4図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
【0038】
一方、特別図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、表示装置61,62において特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。「はずれ図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1を、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が白色を示す態様とする。
【0039】
「大当たり1」〜「大当たり4」に当選した場合には、大当たり遊技状態において、所定回数のラウンド遊技が実行される。本実施形態では、「大当たり1」〜「大当たり3」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が7[回]に設定され、「大当たり4」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が16[回]に設定される。
各回のラウンド遊技では、1回又は複数回の単位開放が実行される。ここで、単位開放とは、大入賞口開閉部材53a,54aが、閉止状態から開放状態に変位される動作をいう。
そして、各回のラウンド遊技は、1回目の単位開放が開始されてから大入賞口53,54への遊技球の入球数が所定入賞上限数(本実施形態では、10[球])に達したこと、及び、最終回の単位開放が終了したこと(または、最終回の単位開放が終了してから所定時間が経過したこと)、のうち一方が成立した場合に終了される。
また、各回の単位開放は、大入賞口開閉部材53a,54aが開放状態とされてから、予め設定された最長開放時間が経過したこと、及び、当該ラウンド遊技における大入賞口53,54への遊技球の入球数が所定入賞上限数に達したこと、のうち一方が成立した場合に終了される(閉止状態に変位される)。
【0040】
本実施形態では、ラウンド遊技の種類として、大入賞口53,54への遊技球の入球が容易となる入賞容易ラウンドと、大入賞口53,54への遊技球の入球が困難となる入賞困難ラウンドと、が設定されている。
各回の入賞容易ラウンドでは、1回の単位開放が実行される。そして、各回の入賞容易ラウンドでは、各回の単位開放に係る最長開放時間が、第1所定時間に設定される。ここで、第1所定時間は、大入賞口53,54への遊技球の入球が容易となる時間(本実施形態では、10.0[s]又は30.0[s])となっている。
各回の入賞困難ラウンドでは、複数回(本実施形態では、3[回])の単位開放が実行される。そして、各回の入賞困難ラウンドでは、各回の単位開放に係る最長開放時間が、第2所定時間に設定される。ここで、第2所定時間は、第1所定時間より短い時間であり、大入賞口53,54への遊技球の入球が困難となる時間(本実施形態では、0.1[s])となっている。
具体的には、各回の入賞困難ラウンドでは、1回目の単位開放と2回目の単位開放との間、及び、2回目の単位開放と3回目の単位開放との間、のそれぞれにおいて、所定時間(本実施形態では、15.0[s])のインターバルが設定される。
ここで、上記のように、入賞困難ラウンドでは、各回の単位開放に係る最長開放時間として、大入賞口53,54への遊技球の入球が困難となる時間が設定されている。このため、入賞困難ラウンドでは、大入賞口53,54への遊技球の入球数が所定入賞上限数に達する可能性が低くなる。したがって、入賞困難ラウンドは、最終回の単位開放が終了するまで継続される可能性が高くなる。
すなわち、各回の入賞困難ラウンドは、30.3[s]継続されることになる(0.1[s](1回目の単位開放の最長開放時間)+15.0[s](1回目の単位開放と2回目の単位開放との間のインターバル)+0.1[s](2回目の単位開放の最長開放時間)+15.0[s](2回目の単位開放と3回目の単位開放との間のインターバル)+0.1[s](3回目の単位開放の最長開放時間)=30.3[s])。
【0041】
「大当たり1」に当選した場合には、1回目〜5回目の各回のラウンド遊技として、入賞容易ラウンドが設定され、6回目及び7回目の各回のラウンド遊技として、入賞困難ラウンドが設定される。また、1回目〜6回目の各回のラウンド遊技(単位開放)において、第1大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されて、第1大入賞口53への遊技球の入球が可能となり、7回目のラウンド遊技(単位開放)において、第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態から開放状態に変位されて、第2大入賞口54への遊技球の入球が可能となる。
「大当たり2」に当選した場合には、1回目〜5回目及び7回目の各回のラウンド遊技として、入賞容易ラウンドが設定され、6回目のラウンド遊技として、入賞困難ラウンドが設定される。また、1回目〜6回目の各回のラウンド遊技(単位開放)において、第1大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されて、第1大入賞口53への遊技球の入球が可能となり、7回目のラウンド遊技(単位開放)において、第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態から開放状態に変位されて、第2大入賞口54への遊技球の入球が可能となる。
「大当たり3」に当選した場合には、1回目〜5回目及び7回目の各回のラウンド遊技として、入賞容易ラウンドが設定され、6回目のラウンド遊技として、入賞困難ラウンドが設定される。また、1回目〜6回目の各回のラウンド遊技(単位開放)において、第1大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されて、第1大入賞口53への遊技球の入球が可能となり、7回目のラウンド遊技(単位開放)において、第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態から開放状態に変位されて、第2大入賞口54への遊技球の入球が可能となる。
「大当たり4」に当選した場合には、1回目〜5回目及び7回目〜16回目までの各回のラウンド遊技として、入賞容易ラウンドが設定され、6回目のラウンド遊技として、入賞困難ラウンドが設定される。また、1回目〜6回目及び8回目〜16回目までの各回のラウンド遊技(単位開放)において、第1大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されて、第1大入賞口53への遊技球の入球が可能となり、7回目のラウンド遊技(単位開放)において、第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態から開放状態に変位されて、第2大入賞口54への遊技球の入球が可能となる。
ここで、本実施形態では、「大当たり2」に当選した場合には、7回目のラウンド遊技(「入賞容易ラウンド」)における最長開放時間が、10.0[s]に設定される。一方、「大当たり3」又は「大当たり4」に当選した場合には、7回目のラウンド遊技(「入賞容易ラウンド」)における最長開放時間が、30.0[s]に設定される。これによって、「大当たり3」又は「大当たり4」に当選した場合には、「大当たり2」に当選した場合と比較して、当該大当たり遊技状態の終了後に「特図高確率状態」が生起される可能性(7回目のラウンド遊技中に遊技球が第2大入賞口54のV領域を通過する可能性)が高くなっている。
【0042】
ここで、パチンコ機1では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」及び「特図高確率状態」を有している。「特図低確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)(例えば、1/390)に設定される。一方、「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(例えば、1/39)に設定される。なお、主制御回路200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。ここで、特別図柄抽選の当選確率とは、大当たり遊技状態が生起される「当たり」(「大当たり1」〜「大当たり4」)に当選する確率をいう。
そして、「大当たり1」〜「大当たり4」に当選した場合には、この大当たり遊技状態の生起中に所定条件を満たしたか否かに応じて、この大当たり遊技状態が終了した後から次の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」が生起される。
具体的には、大当たり遊技状態の生起中(7回目のラウンド遊技中)に、遊技球による第2大入賞口54のV領域の通過があった場合には、当該大当たり遊技状態の終了後に「特図高確率状態」が生起され、遊技球による第2大入賞口54のV領域の通過がなかった場合には、当該大当たり遊技状態の終了後に「特図低確率状態」が生起される。
ここで、「大当たり1」に当選した場合には、7回目のラウンド遊技が入賞困難ラウンドとなるため、当該大当たり遊技状態の終了後に「特図低確率状態」が生起される可能性が高くなる。
一方、「大当たり2」〜「大当たり4」に当選した場合には、7回目のラウンド遊技が入賞容易ラウンドとなるため、当該大当たり遊技状態の終了後に「特図高確率状態」が生起される可能性が高くなる。
本実施形態では、大当たり遊技状態の終了時に、V入賞検知フラグが設定されている場合には、遊技球による第2大入賞口54のV領域の通過があったと判定し、V入賞検知フラグが設定されていない場合には、遊技球による第2大入賞口54のV領域の通過がなかったと判定される。
【0043】
また、「大当たり1」〜「大当たり4」に当選した場合には、この大当たり遊技状態の終了後において、時短制御が実行される。時短制御は、「大当たり1」〜「大当たり4」の終了に応じて開始され、この時短制御の開始後、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(本実施形態では、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される。
【0044】
(制御コマンドについて)
次に、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンドについて説明する。
図7は、主制御回路から演出制御回路に対して送信される制御コマンドを説明する図である。
主制御回路200と演出制御回路300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と演出制御回路300との間における通信は、主制御回路200から演出制御回路300への一方向のみで行われ、演出制御回路300から主制御回路200への通信は行われない。
主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの先行データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの後続データと、から構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、先行データ及び後続データから構成される制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する。演出制御回路300では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
【0045】
図7に示すように、パチンコ機1では、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンドとして、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド、第2変動パターン指定コマンド、停止指定コマンド、状態指定コマンド、第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド、第3先読み指定コマンド、第1保留数指定コマンド、第2保留数指定コマンド、オープニング指定コマンド、ラウンド開始指定コマンド、ラウンド終了指定コマンド、エンディング指定コマンド、V通過指定コマンド等が設定されている。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄(演出図柄)の停止図柄(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の停止図柄として、「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり4図柄」のうち一のもの)を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
【0046】
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄(演出図柄z1,z2)の変動表示の変動パターンの内容(変動パターン番号)を指定するコマンドである。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、変動パターン番号を指定することによって、当該変動パターン番号に対応付けられている変動時間(変動パターンの内容)を指定する。
本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に送信される。
【0047】
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち第1期間(例えば、演出図柄z1,z2の変動表示の開始後から、後述する「リーチ表示」の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)の内容を指定する。本実施形態では、第1変動パターンの内容として、互いに異なる変動時間が対応付けられているm種類のものが設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンの内容うち一のものを指定する。
本実施形態では、第1変動パターンの種別として、「通常変動パターン」及び「擬似連続変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示(後述する「擬似連続変動表示」等)が行われない第1変動パターンの種別をいう。
「擬似連続変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、1回以上の「擬似連続変動表示」が行われる第1変動パターンの種別をいう。
「擬似連続変動表示」とは、演出図柄表示領域a4における演出図柄z2の変動表示が継続されつつ、演出図柄表示領域a1〜a3のうち少なくとも1の領域の抽選結果表示位置において演出図柄z1の仮停止表示が行われた後に、再び、全ての演出図柄表示領域a1〜a3において演出図柄z1の通常変動表示が行われる表示をいう。
「仮停止表示」とは、抽選結果表示位置において、一の種類の演出図柄z1が揺動(又は回転)される表示(抽選結果表示位置に表示されている演出図柄z1が変更されない表示)をいう。
「通常変動表示」とは、抽選結果表示位置に表示される演出図柄z1が、順次変更される(入れ替わる)表示をいう。なお、「抽選結果表示位置」とは、演出図柄z1が停止表示される位置をいう。
また、本実施形態では、「擬似連続変動パターン」の種別として、1回の擬似連続変動表示が行われる「1回擬似連続変動」、2回の擬似連続変動表示が行われる「2回擬似連続変動」及び3回の擬似連続変動表示が行われる「3回擬似連続変動」が設定されている。
そして、各種別の期待値は、期待値が高いものから「3回擬似連続変動」、「2回擬似連続変動」、「1回擬似連続変動」、「通常変動パターン」の順に期待値が低くなるように設定されている。ここで、期待値とは、当該「変動パターン」が決定された場合に、大当たり遊技状態が生起される可能性の度合いをいう。
【0048】
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち第2期間(例えば、後述する「リーチ表示」の開始後から、演出図柄z1,z2の停止表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)の内容を指定する。ここで、第2期間は、第1期間より後の期間となっている。本実施形態では、第2変動パターンの内容として、互いに異なる変動時間が対応付けられているn種類のものが設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンの内容のうち一のものを指定する。
本実施形態では、第2変動パターンの種別として、「通常変動パターン」及び「リーチ変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示(後述する「リーチ表示」等)が行われない第2変動パターンの種別をいう。
「リーチ変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、リーチ表示が行われる第2変動パターンの種別をいう。
「リーチ表示」とは、演出図柄表示領域a4における演出図柄z2の変動表示が継続されつつ、演出図柄表示領域a1〜a3のうち2以上の領域において演出図柄z1の仮停止表示が行われ、かつ、2以上の領域において仮停止表示されている演出図柄z1が、「大当たり図柄」に含まれる組み合わせとなる状態(例えば、2以上の演出図柄表示領域a1〜a3において互いに同一の数字を示す「数字図柄」が仮停止表示されている状態)をいう。
【0049】
また、本実施形態では、「リーチ変動パターン」の種別として、リーチ表示中に「リーチ演出」が実行されない「ノーマルリーチ」と、リーチ表示中に「リーチ演出」が実行される「スーパーリーチ」と、が設定されている。
そして、各種別の期待度は、期待度が高いものから順に、「スーパーリーチ」、「ノーマルリーチ」(期待度高→期待度低)となるように設定されている。
【0050】
停止指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止表示を指定するコマンドである。停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示時に送信される。
状態指定コマンドは、遊技状態を指定するコマンドである。状態指定コマンドは、時短制御の開始、時短制御の終了、特図高確率状態の設定及び特図低確率状態の設定のうち一のものを指定する。状態指定コマンドは、各制御の開始時又は終了時、各確率の設定時に送信される。
【0051】
第1先読み指定コマンドは、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止図柄を指定するコマンドである。第1先読み指定コマンドは、特別図柄の停止図柄として、「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり4図柄」のうち一のもの)を指定する。第1先読み指定コマンドは、始動情報(特
図1始動情報又は特
図2始動情報)の記憶時に送信される。本実施形態では、第1先読み指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第2先読み指定コマンドは、第1変動パターンの内容を指定するコマンドである。具体的には、第2先読み指定コマンドは、第1変動パターンの内容が不定であること(「変動パターン不定」)、又は、m種類の第1変動パターンの内容のうち一のもの(「変動パターンm」)を指定する。第2先読み指定コマンドは、始動情報(特
図1始動情報又は特
図2始動情報)の記憶時に送信される。本実施形態では、第2先読み指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第3先読み指定コマンドは、第2変動パターンの内容を指定するコマンドである。具体的には、第3先読み指定コマンドは、第2変動パターンの内容が不定であること(「変動パターン不定」)、又は、n種類の第2変動パターンの内容のうち一のもの(「変動パターンn」)を指定する。第3先読み指定コマンドは、始動情報(特
図1始動情報又は特
図2始動情報)の記憶時に送信される。本実施形態では、第3先読み指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
【0052】
第1保留数指定コマンドは、特図保留数(特
図1保留数又は特
図2保留数)が「1」増加したことを指示するコマンドである。第2保留数指定コマンドは、特図保留数(特
図1保留数又は特
図2保留数)が「1」減少したことを指示するコマンドである。ここで、特
図1保留数とは、特
図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、特
図2保留数とは、特
図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。
第1保留数指定コマンドは、始動情報(特
図1始動情報又は特
図2始動情報)の記憶時に送信される。第2保留数指定コマンドは、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動開始時に送信される。本実施形態では、第1保留数指定コマンド及び第2保留数指定コマンドのそれぞれは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
【0053】
オープニング指定コマンドは、大当たり遊技状態の開始(オープニング期間の開始)を指定するコマンドである。オープニング指定コマンドは、「大当たり1」〜「大当たり4」のうちいずれか(「大当たりh」)の開始を指定する。オープニング指定コマンドは、大当たり遊技状態の開始時に送信される。
ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始を指定するコマンドである。ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始時に送信される。
ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了を指定するコマンドである。ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了時に送信される。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
V通過指定コマンドは、遊技球による第2大入賞口54のV領域の通過を指定するコマンドである。V通過指定コマンドは、遊技球による第2大入賞口54のV領域の通過の検出時に送信される。
【0054】
(主制御回路200で実行される処理)
次に、主制御回路200で実行される処理を説明する。
まず、主制御回路200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新するハード乱数更新処理を開始する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数及び第2特別図柄抽選の大当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
【0055】
次に、主制御回路200のCPU210がROM220に記憶されている遊技の進行に係るプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する遊技制御処理について説明する。
図8は、主制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に対して電源が投入されると、主制御回路200のCPU210は、所定の初期化処理を実行した後に、
図8に示すメインループ処理を繰り返し実行する。
メインループ処理は、CPU210により実行されると、まず、ステップS10に移行する。
ステップS10では、割込み禁止処理を実行して、ステップS11に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS11では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS12に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。初期値乱数とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を更新(変更)するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタは、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの乱数値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタに設定される初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
【0056】
ステップS12では、制御コマンド解析処理を実行し、ステップS13に移行する。制御コマンド解析処理では、払出制御回路400から受信した制御コマンドの解析を行う。
ステップS13では、制御コマンド送信処理を実行し、ステップS14に移行する。制御コマンド送信処理では、RAM230のポート出力要求バッファに記憶されている制御コマンドを、出力ポート250の送信バッファ(図示せず)に格納する。
これによって、出力ポート250の送信用バッファに格納された制御コマンドは、順次、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS14では、割込み許可処理を実行し、ステップS15に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS14に係る処理が実行されてからステップS10に係る処理が実行されるまでの期間中が、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の実行が許可された割込み許可期間となる。
ステップS15では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS10に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を除いたもの(変動パターン乱数等)の更新を行う。
【0057】
次に、CPU210が実行するシリアル通信受信割込み処理を説明する。
図9は、主制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。
CPU210は、メインループ処理に係る割込み許可期間中又はタイマ割込み処理に係る割込み許可期間中において、払出制御回路400から制御コマンドを受信した場合に、シリアル通信受信割込み処理を実行する。なお、シリアル通信受信割込み処理は、多重割込みを禁止する処理となっている。
図9に示すように、シリアル通信受信割込み処理は、CPU210により実行されると、まず、ステップS20に移行する。
ステップS20では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS21に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していたレジスタ(アキュムレータA及びフラグレジスタF)の値をRAM230の退避領域に退避させる。
【0058】
ステップS21では、制御コマンドを受信するための受信バッファにデータが存在するか否かを判定し、受信バッファにデータが存在すると判定した場合(Yes)には、ステップS22に移行し、受信バッファにデータが存在しないと判定した場合(No)には、ステップS23に移行する。
ステップS22では、受信データ格納処理を実行し、ステップS23に移行する。受信データ格納処理では、受信バッファに存在するデータをRAM230の所定領域に格納する。
ステップS23では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS20で退避しておいたレジスタの値を復帰させ、割込みを許可する。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
【0059】
次に、CPUが実行するタイマ割込み処理を説明する。
図10は、主制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
周波数発生回路260は、所定周期(例えば、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。そして、CPU210は、メインループ処理に係る割込み許可期間中において、割込み要求信号の発生に応じて、タイマ割込み処理を実行する。なお、タイマ割込み処理は、多重割込みを許可する処理となっている。
図10に示すように、タイマ割込み処理は、CPU210により実行されると、まず、ステップS30に移行する。
ステップS30では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS31に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS31では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS32に移行する。ステップS31の初期値乱数更新処理は、ステップS11の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。
【0060】
ステップS32では、ソフト乱数更新処理を実行し、ステップS33に移行する。ソフト乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS33では、スイッチチェック処理を実行し、ステップS34に移行する。スイッチチェック処理では、入力ポート240における各検知センサ101,102,103a,103b,104,105からの検出信号の入力の有無をチェックする。そして、いずれかの検知センサ101,102,103a,103b,104,105からの検出信号の入力を検出した場合には、当該検出を示す情報をRAM230の所定領域に記憶する。
ステップS34では、特別図柄抽選に係る各種乱数を記憶する特図乱数記憶処理を実行し、ステップS35に移行する。特図乱数記憶処理については、後述する。
ステップS35では、特別図柄抽選の抽選結果を報知する特図変動処理を実行し、ステップS36に移行する。特図変動処理については、後述する。
ステップS36では、大当たり遊技状態を制御する大当たり遊技処理を実行し、ステップS37に移行する。大当たり遊技処理については、後述する。
【0061】
ステップS37では、普通図柄抽選に係る各種乱数を記憶する普図乱数記憶処理を実行し、ステップS38に移行する。普図乱数記憶処理については、後述する。
ステップS38では、普通図柄抽選の抽選結果を報知する普図変動処理を実行し、ステップS39に移行する。普図変動処理については、後述する。
ステップS39では、普図当たり遊技状態を制御する普図当たり遊技処理を実行し、ステップS40に移行する。普図当たり遊技処理については、後述する。
ステップS40では、賞球の払い出し動作を実行する賞球払出処理を実行し、ステップS41に移行する。賞球払出処理では、ステップS33の処理結果に基づいて、各検知センサ101,102,103a,103bからの検出信号の入力の有無を判定する。そして、各検知センサ101,102,103a,103bからの検出信号の入力があった場合には、賞球数指定コマンドをポート出力要求バッファに記憶する。さらに、賞球払出処理では、払出制御回路400に対する制御コマンドの送信を行う。
本実施形態では、特
図1始動球検知センサ101から検出信号の入力があった場合には、3[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、特
図2始動球検知センサ102から検出信号の入力があった場合には、1[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、大入賞球検知センサ103a,103bから検出信号の入力があった場合には、5[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンドをポート出力要求バッファに記憶する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、賞球数指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
払出制御回路400は、主制御回路200から賞球数指定コマンドを受信すると、当該賞球数指定コマンドで指定されている賞球数の遊技球賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を遊技球払出装置440に実行させる。
【0062】
ステップS41では、ポート出力処理を実行し、ステップS42に移行する。ポート出力処理では、各種制御信号が、普図表示装置60、特
図1表示装置61、特
図2表示装置62、状態表示装置63、始動口ソレノイド64、大入賞口ソレノイド65a,65b等に対して出力される。
ステップS42では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS30で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
【0063】
次に、ステップS34の特図乱数記憶処理を説明する。
図11は、特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。
図12は、当選時乱数区分抽選テーブル、当選時第1変動パターン抽選テーブル及び当選時第2変動パターン抽選テーブルを示す図である。
図13は、落選時乱数区分抽選テーブル、落選時第1変動パターン抽選テーブル及び落選時第2変動パターン抽選テーブルを示す図である。
特図乱数記憶処理は、ステップS34において実行されると、
図11に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、ステップS33の処理結果に基づいて、特
図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS101に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、ステップS104に移行する。
【0064】
ステップS101では、特
図1保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS102に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS104に移行する。
ここで、特
図1保留数とは、特
図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特
図1保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS102では、特
図1乱数記憶処理を実行し、ステップS103に移行する。特
図1乱数記憶処理では、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特
図1始動情報として、RAM230の特
図1始動情報記憶領域に記憶する。
また、特
図1乱数記憶処理では、特
図1保留数が1増加したことを指定する第1保留数指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、第1保留数指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
【0065】
ステップS103では、先読み判定処理を実行し、ステップS104に移行する。先読み判定処理では、ステップS102で特
図1始動情報記憶領域に記憶した特
図1始動情報(以下、「対象特
図1始動情報」とする)に基づいて、各種抽選結果を事前判定する。
すなわち、先読み判定処理では、まず、第1特別図柄抽選の抽選結果を判定する。具体的には、対象特
図1始動情報に含まれる大当たり乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定(事前大当たり判定)する。
ここで、ROM220には、大当たり乱数と当たり値との対応が登録された特別図柄抽選テーブルが格納されている。また、特別図柄抽選テーブルとして、特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブル及び特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルが格納されている。特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(例えば、1/390)となるように、当たり値が登録されている。一方、特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(例えば、1/39)となるように、当たり値が登録されている。
また、特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルに登録されている当たり値には、特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルに登録されている全ての当たり値が含まれている。
そして、先読み判定処理では、現在設定されている遊技状態に対応する特別図柄抽選テーブルを読み出して、事前大当たり判定を行う。これにより、第1特別図柄抽選の抽選結果(当選又は落選)が判定される。なお、現在設定されている遊技状態は、RAM230の所定領域において特図低確率状態フラグ及び特図低確率状態フラグのうちいずれのフラグが記憶されているかに基づいて判定する。
【0066】
また、先読み判定処理では、第1特別図柄の停止図柄を判定(事前停止図柄判定)する。具体的には、事前大当たり判定で第1特別図柄抽選に当選したと判定した場合には、対象特
図1始動情報に含まれる大当たり図柄乱数に基づいて、停止図柄(大当たり図柄の種類)を判定する。一方、事前大当たり判定で第1特別図柄抽選に落選したと判定した場合には、停止図柄を「はずれ図柄」と判定する。
ここで、ROM220には、大当たり図柄乱数と大当たり図柄(大当たり遊技状態の種別)との対応が登録された大当たり図柄抽選テーブルが格納されている。また、大当たり図柄抽選テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブル及び第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルが格納されている。第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルとでは、各大当たり図柄が選択される確率が異なっている。
そして、先読み判定処理では、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルを用いて、大当たり図柄(「大当たりp図柄」)を判定する。なお、ステップS107の先読み判定処理では、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルを用いて、大当たり図柄(「大当たりp図柄」)を判定する。
さらに、先読み判定処理では、判定した停止図柄(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)を指定する第1先読み指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、第1先読み指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
【0067】
また、先読み判定処理では、第1変動パターンの内容及び第2変動パターンの内容を判定(事前変動パターン判定)する。具体的には、対象特
図1始動情報に含まれる変動パターン乱数に基づいて、第1変動パターンの内容及び第2変動パターンの内容を判定する。
ここで、ROM220には、変動パターン乱数と変動パターン乱数の区分との対応が登録された乱数区分抽選テーブルが格納されている。また、乱数区分抽選テーブルとして、事前大当たり判定(大当たり判定)の結果に対応する乱数区分抽選テーブルが格納されている。
図12(a)に示すように、第1特別図柄抽選に当選した場合に対応する当選時乱数区分抽選テーブルには、変動パターンの区分として、「固定値」のみが登録されている。一方、
図13(a)に示すように、第1特別図柄抽選に落選した場合に対応する落選時乱数区分抽選テーブルには、変動パターン乱数の区分として、「不定値」及び「固定値」が登録されている。
ここで、「不定値」とは、始動情報(特
図1始動情報又は特
図2始動情報)の記憶(取得)時には、変動パターンの内容(変動時間)が決定されず、当該始動情報に係る特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示の開始時(ステップS115の実行時)において、当該変動表示の開始時の保留数(特
図1保留数又は特
図2保留数)等に基づいて、変動パターンの内容が決定される変動パターン乱数の区分となっている。
一方、「固定値」とは、特別図柄の変動表示の開始時における保留数等に関わらず、始動情報の記憶時(ステップS103,S107の実行時)において、変動パターンの内容が決定される変動パターン乱数の区分となっている。
本実施形態では、変動パターン乱数の値は、0〜1999の範囲内で更新される。そして、当選時乱数区分抽選テーブルでは、0〜1999の全ての変動パターン乱数の値が「固定値」に設定されている。一方、落選時乱数区分抽選テーブルでは、0〜1700の範囲の変動パターン乱数の値が「不定値」に設定され、1701〜1999の範囲の変動パターン乱数の値が「固定値」に設定されている。
【0068】
また、ROM220には、変動パターン乱数と第1変動パターンの内容(変動パターン番号)との対応が登録された第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。そして、第1変動パターン抽選テーブルとして、第1特別図柄抽選に当選した場合に対応する当選時第1変動パターン抽選テーブル及び第1特別図柄抽選に落選した場合に対応する落選時第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。
また、落選時第1変動パターン抽選テーブルとして、変動パターン乱数の区分が不定値である場合に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブル及び変動パターン乱数の区分が固定値である場合に対応する落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。
図12(b)に示すように、当選時第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの内容として、「通常変動パターン」及び「擬似連続変動パターン」が登録されている。
一方、
図13(b)に示すように、落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの内容として、「通常変動パターン」及び「擬似連続変動パターン」が登録されている。本実施形態では、
図13(b)に示す、変動パターン乱数の値が0〜1700の範囲に対応する部分が、落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルとなっている。
一方、
図13(b)に示すように、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの内容として、「通常変動パターン」及び「擬似連続変動パターン」が登録されている。本実施形態では、
図13(b)に示す、変動パターン乱数の値が1701〜1999の範囲に対応する部分が、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルとなっている。
【0069】
さらに、ROM220には、落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルとして、時短制御の実行状況、保留数(特
図1保留数又は特
図2保留数)等の組み合わせのそれぞれに対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。
そして、時短制御の実行中に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルでは、時短制御の停止中に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第1変動パターンの内容が登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第1変動パターンの内容が決定されるように、各保留数に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルの内容が設定されている。
【0070】
また、ROM220には、変動パターン乱数と第2変動パターンの内容(変動パターン番号)との対応が登録された第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。そして、第2変動パターン抽選テーブルとして、第1特別図柄抽選に当選した場合に対応する当選時第2変動パターン抽選テーブル及び第1特別図柄抽選に落選した場合に対応する落選時第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。
また、落選時第2変動パターン抽選テーブルとして、変動パターン乱数の区分が不定値である場合に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブル及び変動パターン乱数の区分が固定値である場合に対応する落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。
図12(c)に示すように、当選時第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの内容として、「リーチ変動パターン」(「ノーマルリーチ」及び「スーパーリーチ」)が登録されている。
一方、
図13(c)に示すように、落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの内容として、「通常変動パターン」のみが登録されている(「リーチ変動パターン」が登録されていない)。本実施形態では、
図13(c)に示す、変動パターン乱数の値が0〜1700の範囲に対応する部分が、落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルとなっている。
一方、
図13(c)に示すように、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの内容として、「リーチ変動パターン」のみが登録されている(「通常変動パターン」が登録されていない)。本実施形態では、
図13(c)に示す、変動パターン乱数の値が1701〜1999の範囲に対応する部分が、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルとなっている。
【0071】
さらに、ROM220には、落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルとして、時短制御の実行状況、保留数(特
図1保留数又は特
図2保留数)等の組み合わせのそれぞれに対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。
そして、時短制御の実行中に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルでは、時短制御の停止中に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第2変動パターンの内容が登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第2変動パターンが決定されるように、各保留数に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルの内容が設定されている。
【0072】
先読み判定処理では、事前大当たり判定で第1特別図柄抽選に当選したと判定した場合には、まず、当選時乱数区分抽選テーブルを読み出して、変動パターン乱数の区分を判定する(本実施形態では、「固定値」と判定される)。
次に、当選時第1変動パターン抽選テーブルを読み出して、第1変動パターンの内容(「通常変動パターン」又は「擬似連続変動パターン」)を判定する。また、当選時第2変動パターン抽選テーブルを読み出して、第2変動パターンの内容(「ノーマルリーチ」又は「スーパーリーチ」)を判定する。
さらに、判定した第1変動パターンの内容(「変動パターンm」)を指定する第2先読み指定コマンド及び判定した第2変動パターンの内容(「変動パターンn」)を指定する第3先読み指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
【0073】
一方、事前大当たり判定で第1特別図柄抽選に落選したと判定した場合には、まず、落選時乱数区分抽選テーブルを読み出して、変動パターン乱数の区分を判定する。
そして、変動パターン乱数の区分が「不定値」であると判定した場合には、「変動パターン不定」を指定する第2先読み指定コマンド及び「変動パターン不定」を指定する第3先読み指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
一方、変動パターン乱数の区分が「固定値」であると判定した場合には、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルを読み出して、第1変動パターンの内容(「通常変動パターン」又は「擬似連続変動パターン」)を判定する。また、落選時第2変動パターン抽選テーブルを読み出して、第2変動パターンの内容(「ノーマルリーチ」又は「スーパーリーチ」)を判定する。さらに、判定した第1変動パターンの内容(「変動パターンm」)を指定する第2先読み指定コマンド及び判定した第2変動パターンの内容(「変動パターンn」)を指定する第3先読み指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
【0074】
以上により、先読み判定処理では、変動パターン乱数の区分が「不定値」と判定された場合には、具体的な一の変動パターン(第1変動パターン及び第2変動パターン)の内容が判定されることなく、変動パターンが不定であることを指示する第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
一方、変動パターン乱数の区分が「固定値」であると判定した場合には、具体的な一の変動パターン(第1変動パターン及び第2変動パターン)の内容が判定されて、判定された変動パターンの内容を指示する先読み指定コマンド(第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンド)が演出制御回路300に対して送信される。
【0075】
ステップS104では、ステップS33の処理結果に基づいて、特
図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS105に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS105では、特
図2保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS106に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、特
図2保留数とは、特
図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特
図2保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS106では、特
図2乱数記憶処理を実行し、ステップS107に移行する。特
図2乱数記憶処理では、第2特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特
図2始動情報(遊技状態)として、RAM230の特
図2始動情報記憶領域に記憶する。
また、特
図2乱数記憶処理では、特
図2保留数が1増加したことを指定する第1保留数指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、第1保留数指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS107では、先読み判定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。先読み判定処理では、ステップS106で特
図2始動情報記憶領域に記憶した特
図2始動情報に基づいて、各種抽選結果を事前判定する。
なお、ステップS107の先読み判定処理は、ステップS103の先読み判定処理と同様の処理となっているため、説明を省略する。
【0076】
次に、ステップS35の特図変動処理を説明する。
図14は、特図変動処理を示すフローチャートである。
特図変動処理は、ステップS35において実行されると、
図14に示すように、まず、ステップS110に移行する。
ステップS110では、大当たり遊技状態中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態中でないと判定した場合(No)には、ステップS111に移行し、大当たり遊技状態中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、大当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域において大当たり遊技状態フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS111では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の報知表示中であるか否かを判定し、特別図柄の報知表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS112に移行し、特別図柄の報知表示中であると判定した場合(Yes)には、ステップS117に移行する。ここで、特別図柄の報知表示中とは、特別図柄の変動表示が行われている期間中をいう。
【0077】
ステップS112では、特図保留数が「0」であるか否かを判定し、特図保留数が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS113に移行し、特図保留数が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、特図保留数とは、特
図1保留数及び特
図2保留数の合計数をいう。
ステップS113では、大当たり判定処理を実行し、ステップS114に移行する。大当たり判定処理では、RAM230の始動情報記憶領域(特
図1始動情報記憶領域又は特
図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特
図1始動情報又は特
図2始動情報)に含まれる大当たり乱数を読み出して、この大当たり乱数の値が大当たり値と一致しているか否かを判定(大当たり判定)する。そして、大当たり乱数の値が大当たり値と一致している場合には、「大当たり」(当選)と判定し、大当たり乱数の値が大当たり値と一致していない場合には、「はずれ」(落選)と判定する。
本実施形態では、特
図2始動情報記憶領域において特
図2始動情報が記憶されている場合には、特
図1始動情報に対して優先して、当該特
図2始動情報に基づく大当たり判定を実行する。なお、始動情報記憶領域(特
図1始動情報記憶領域及び特
図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特
図1始動情報及び特
図2始動情報)について、特
図1始動情報及び特
図2始動情報を通じて、先に取得(記憶)された始動情報から順に、大当たり判定を実行する構成としても構わない。
以下の説明では、ステップS113において大当たり判定が実行された始動情報を、「判定始動情報」とする。
大当たり判定は、ステップS103,S107の処理における判定(事前大当たり判定)と同様に行う。具体的には、判定始動情報に含まれる大当たり乱数と、現在設定されている遊技状態に対応する特別図柄抽選テーブルとに基づいて、大当たり判定を行う。これにより、特別図柄抽選の抽選結果(当選又は落選)が判定される。
ここで、現在設定されている遊技状態は、RAM230の所定領域において特図低確率状態フラグ及び特図低確率状態フラグのうちいずれのフラグが記憶されているかに基づいて判定する。
【0078】
ステップS114では、停止図柄設定処理を実行し、ステップS115に移行する。停止図柄設定処理では、ステップS113の処理結果に基づいて、停止表示させる特別図柄の態様(停止図柄)を設定する。
停止図柄の判定は、ステップS103,S107の処理における判定(事前停止図柄判定)と同様に行う。具体的には、大当たり判定で特別図柄抽選に当選したと判定した場合には、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数と、判定始動情報に係る抽選の種類(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)に対応する大当たり図柄抽選テーブルとに基づいて、大当たり図柄の種類(「大当たり1図柄」〜「大当たり4図柄」のうちいずれか)を判定する(大当たり種別判定)。
一方、大当たり判定で特別図柄抽選に落選したと判定した場合には、停止図柄として、「はずれ図柄」が判定される。
そして、停止図柄設定処理では、停止図柄させる特別図柄の態様として、決定した停止図柄を設定する。また、決定した停止図柄に対応する図柄種別指定コマンド(「大当たりp図柄」又は「はずれ図柄指定」)を、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、図柄種別指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
【0079】
ステップS115では、変動時間設定処理を実行し、ステップS116に移行する。変動時間設定処理では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動時間を設定する。
変動時間設定処理では、まず、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数に基づいて、変動パターン乱数の区分を判定する。変動パターン乱数の区分の判定は、ステップS103,S107の処理における判定と同様に行う。
具体的には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、大当たり判定の結果に対応する乱数区分決定テーブル(当選時乱数区分決定テーブル又は落選時乱数区分決定テーブル)とに基づいて、変動パターン乱数の区分(「固定値」又は「不定値」)を判定する。
次に、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数に基づいて、第1変動パターンの内容(変動時間)及び第2変動パターンの内容(変動時間)のそれぞれを判定する。
具体的には、大当たり判定の結果が当選である場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時第1変動パターン決定テーブル(
図12(b)参照)とに基づいて、第1変動パターンの内容を判定する。本実施形態では、大当たり判定の結果が当選である場合には、第1変動パターンの内容として、「通常変動パターン」又は「擬似連続変動パターン」が決定される。
また、大当たり判定の結果が当選である場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時第2変動パターン決定テーブル(
図12(c)参照)とに基づいて、第2変動パターンの内容を判定する。本実施形態では、大当たり判定の結果が当選である場合には、第2変動パターンの内容として、「ノーマルリーチ」又は「スーパーリーチ」が決定される。
【0080】
一方、大当たり判定の結果が落選である場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、判定した変動パターン乱数の区分に対応する落選時第1変動パターン決定テーブル(落選時不定値用第1変動パターン決定テーブル又は落選時固定値用第1変動パターン決定テーブル)(
図13(b)参照)とに基づいて、第1変動パターンの内容を判定する。この際、変動パターンの区分が「不定値」と判定された場合には、現在の時短制御の実行状況、保留数(特
図1保留数又は特
図2保留数)等の組み合わせに対応する落選時不定値用第1変動パターン決定テーブルに基づいて、第1変動パターンの内容を判定する。
本実施形態では、変動パターン乱数の区分が「固定値」である場合には、第1変動パターンの内容として、「通常変動パターン」又は「擬似連続変動パターン」が決定される。一方、変動パターン乱数の区分が「不定値」である場合にも、第1変動パターンの内容として、「通常変動パターン」又は「擬似連続変動パターン」が決定される。
また、大当たり判定の結果が落選である場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、判定した変動パターン乱数の区分に対応する落選時第2変動パターン決定テーブル(落選時不定値用第2変動パターン決定テーブル又は落選時固定値用第2変動パターン決定テーブル)(
図13(c)参照)とに基づいて、第2変動パターンの内容を判定する。この際、変動パターンの区分が「不定値」と判定された場合には、現在の時短制御の実行状況、保留数(特
図1保留数又は特
図2保留数)等の組み合わせに対応する落選時不定値用第2変動パターン決定テーブルに基づいて、第1変動パターンの内容を判定する。
本実施形態では、変動パターン乱数の区分が「固定値」である場合には、第2変動パターンの内容として、「リーチ変動パターン」(「ノーマルリーチ」又は「スーパーリーチ」)が決定される。一方、変動パターン乱数の区分が「不定値」である場合には、第2変動パターンの内容として、「通常変動パターン」が決定される。
また、変動時間設定処理では、判定した第1変動パターンの内容を指定する第1変動パターン指定コマンド(変動パターンm指定)及び判定した第2変動パターンの内容を指定する第2変動パターン指定コマンド(変動パターンn指定)を、ポート出力要求バッファに格納する。
さらに、特図保留数(特
図1保留数又は特
図2保留数)を1減算し、特図保留数が1減少したことを指定する第2保留数指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、第1変動パターン指定コマンド、第2変動パターン指定コマンド及び第2保留数指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
【0081】
ステップS116では、報知表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。報知表示開始処理では、ステップS115で決定した特別図柄の変動時間(変動パターン番号に対応する変動時間)を、特図変動時間タイマに設定する。ここで、特別図柄の変動時間とは、第1変動パターンに係る変動時間と第2変動パターンに係る変動時間とを合計した時間をいう。
そして、特
図1表示装置61又は特
図2表示装置62において、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示を開始するとともに、設定した特図変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
また、RAM230の始動情報記憶領域に記憶されている判定始動情報を消去して、当該判定始動情報を、RAM230の変動中始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS117では、特図変動時間タイマに基づいて、ステップS116で設定した特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、設定した特別図柄の変動時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS118に移行し、設定した特別図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
【0082】
ステップS118では、報知表示終了処理を実行し、ステップS119に移行する。報知表示終了処理では、特
図1表示装置61又は特
図2表示装置62において、ステップS114で設定された停止図柄による特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示を行う。なお、特別図柄の停止表示は、予め設定された所定時間だけ実行される。
また、報知表示終了処理では、停止指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、停止指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS119では、ステップS118で停止表示された停止図柄が「大当たり図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり4図柄」のうちいずれか)であるか否かを判定し、「大当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS120に移行し、大当たり図柄でないと判定した場合(No)には、ステップS121に移行する。
【0083】
ステップS120では、大当たり遊技状態開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。大当たり遊技状態開始処理では、まず、ステップS118で停止表示された「大当たり図柄」(停止図柄)に基づいて、生起させる大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」〜「大当たり4」のうちいずれか)を確認する。
次に、生起させる大当たり遊技状態の種別に対応する大当たり遊技状態フラグ及びオープニング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のオープニング時間を、オープニング期間タイマに設定して、オープニング期間タイマによる設定したオープニング時間の計測を開始する。
さらに、現在、時短制御を実行中である場合には、時短制御を停止して、RAM230の所定領域に記載されている時短制御フラグを消去するとともに、時短カウンタの値をリセットする。そして、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。また、生起させる大当たり遊技状態の種別に対応するオープニング指定コマンド(大当たりh指定)を、RAM230の所定領域に格納する。
これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、状態指定コマンド及びオープニング指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
【0084】
ステップS121では、時短制御を実行中であるか否かを判定し、時短制御を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS122に移行し、時短制御を実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、時短制御を実行中であるか否かは、RAM230の所定領域に記憶されている時短制御フラグに基づいて判定する。
ステップS122では、時短制御を終了するか否かを判定し、時短制御を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS123に移行し、時短制御を終了しないと判定した場合(No)には、ステップS124に移行する。
本実施形態では、後述する時短カウンタの値が「0」となっている場合には、時短制御を終了すると判定し、時短カウンタの値が「1」以上の場合には、時短制御を終了しないと判定する。
【0085】
ステップS123では、時短制御停止処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理にフックする。時短制御停止処理では、時短制御を停止して、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグを解除するとともに、時短カウンタの値をリセットする。
また、時短制御停止処理では、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、状態指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS124では、時短カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。時短カウンタ更新処理では、時短カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに時短カウンタに設定する。
【0086】
次に、ステップS36の大当たり遊技処理を説明する。
図15は、大当たり遊技処理を示すフローチャートである。
大当たり遊技処理は、ステップS36において実行されると、
図15に示すように、まず、ステップS130に移行する。
ステップS130では、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、ステップS131に移行し、大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、大当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域において大当たり遊技状態フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS131では、オープニング期間中であるか否かを判定し、オープニング期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS132に移行し、オープニング期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS134に移行する。
ここで、オープニング期間中であるか否かは、RAM230の所定領域においてオープニング期間中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS132では、オープニング期間を終了するか否かを判定し、オープニング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS133に移行し、オープニング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、オープニング期間タイマに設定されたオープニング時間が経過した場合に、オープニング期間を終了すると判定する。
【0087】
ステップS133では、ラウンド遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ラウンド遊技開始処理では、オープニング期間を終了して、ラウンド遊技を開始する。
具体的には、ラウンド遊技開始処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態フラグに基づいて、現在の大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」〜「大当たり4」のうちいずれか)を確認する。
次に、確認した大当たり遊技状態の種別に基づいて、ラウンド遊技の回数をラウンド遊技カウンタに設定する。また、確認した大当たり遊技状態の種別に基づいて、各回のラウンド遊技において開放する大入賞口53,54と、各回のラウンド遊技の種類(「入賞容易ラウンド」又は「入賞困難ラウンド」)と、を含むラウンド開閉パターンを設定する。
ここで、ラウンド開閉パターンには、各回のラウンド遊技において実行される単位開放の回数、各回の単位開放に係る最長開放時間、2回の単位開放の間のインターバル時間等が含まれている。
【0088】
例えば、「大当たり1」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数として、7回が設定される。また、1回目〜6回目の各回のラウンド遊技において開放する大入賞口として、第1大入賞口53が設定され、7回目のラウンド遊技において開放する大入賞口として、第2大入賞口54が設定される。さらに、1回目〜5回目の各回のラウンド遊技として、入賞容易ラウンドが設定され、6回目及び7回目の各回のラウンド遊技として、入賞困難ラウンドが設定される。
「大当たり2」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数として、7回が設定される。また、1回目〜6回目の各回のラウンド遊技において開放する大入賞口として、第1大入賞口53が設定され、7回目のラウンド遊技において開放する大入賞口として、第2大入賞口54が設定される。さらに、1回目〜5回目及び7回目の各回のラウンド遊技として、入賞容易ラウンドが設定され、6回目のラウンド遊技として、入賞困難ラウンドが設定される。
「大当たり3」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数として、7回が設定される。また、1回目〜6回目の各回のラウンド遊技において開放する大入賞口として、第1大入賞口53が設定され、7回目のラウンド遊技において開放する大入賞口として、第2大入賞口54が設定される。さらに、1回目〜5回目及び7回目の各回のラウンド遊技として、入賞容易ラウンドが設定され、6回目のラウンド遊技として、入賞困難ラウンドが設定される。
「大当たり4」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数として、16回が設定される。また、1回目〜6回目及び8回目〜16回目までの各回のラウンド遊技において開放する大入賞口として、第1大入賞口53が設定され、7回目のラウンド遊技において開放する大入賞口として、第2大入賞口が設定される。さらに、1回目〜5回目及び7回目〜16回目までの各回のラウンド遊技として、入賞容易ラウンドが設定され、6回目のラウンド遊技として、入賞困難ラウンドが設定される。
【0089】
そして、ラウンド遊技開始処理では、設定した1回目のラウンド遊技に係るラウンド開閉パターンに基づいて、大入賞口53,54(大入賞口開閉部材53a,54a)の開放を開始するとともに、大入賞口入球数カウンタによる大入賞口53,54への遊技球の入球数のカウントを開始する。
また、RAM230の所定領域に設定されているオープニング期間中フラグを解除するとともに、ラウンド遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。さらに、ラウンド開始指定コマンドを、RAM230の所定領域に格納する。
これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、ラウンド開始指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
【0090】
ステップS134では、インターバル期間中であるか否かを判定し、インターバル期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS135に移行し、インターバル期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS137に移行する。
ここで、インターバル期間中であるか否かは、RAM230の所定領域においてインターバル期間中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS135では、インターバル期間を終了するか否かを判定し、インターバル期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS136に移行し、インターバル期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、インターバル期間タイマに設定されたインターバル時間が経過した場合に、インターバル期間を終了すると判定する。
【0091】
ステップS136では、ラウンド遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ラウンド遊技開始処理では、インターバル期間を終了して、ラウンド遊技を開始する。
具体的には、ラウンド遊技開始処理では、ラウンド遊技カウンタの計数値に基づいて、開始するラウンド遊技の回数(何回目のラウンド遊技を開始するか)を確認する。そして、ステップS133で設定したラウンド開閉パターンのうち、確認した回数に係るラウンド遊技に対応するラウンド開閉パターンに基づいて、大入賞口53,54(大入賞口開閉部材53a,54a)の開放を開始するとともに、大入賞口入球数カウンタによる大入賞口53,54への遊技球の入球数のカウントを開始する。
また、RAM230の所定領域に設定されているインターバル期間中フラグを解除(消去)するとともに、ラウンド遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。
さらに、ラウンド開始指定コマンドを、RAM230の所定領域に格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、ラウンド遊技指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
【0092】
ステップS137では、ラウンド遊技中であるか否かを判定し、ラウンド遊技中であると判定した場合(Yes)には、ステップS138に移行し、ラウンド遊技中でないと判定した場合(No)には、ステップS143に移行する。
ここで、ラウンド期間中であるか否かは、RAM230の所定領域においてラウンド遊技中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS138では、ラウンド遊技終了条件を満たすか否かを判定し、ラウンド遊技終了条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS139に移行し、ラウンド遊技終了条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、ステップS133で設定したラウンド開閉パターンのうち当該ラウンド遊技に対応するラウンド開閉パターンに基づく大入賞口53,54の開放が完了したこと(当該ラウンド遊技における最終回の単位開放に係る最長開放時間が経過したこと)、及び、大入賞口入球数カウンタによりカウントされた大入賞口53,54への遊技球の入球数が所定入賞上限数に達したこと、のうち一方が達成された場合に、ラウンド遊技終了条件を満たすと判定する。
【0093】
ステップS139では、ラウンド遊技終了処理を実行し、ステップS140に移行する。ラウンド遊技終了処理では、大入賞口開閉部材53a,54aを閉止状態に変位させて、大入賞口入球数カウンタの値をリセットする。
また、ラウンド遊技カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たにラウンド遊技カウンタに設定するとともに、RAM230の所定領域に設定されているラウンド遊技中フラグを解除する。
また、ラウンド終了指定コマンドを、RAM230の所定領域に格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、ラウンド終了指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
さらに、ラウンド遊技終了処理では、当該ラウンド遊技中におけるV入賞球検知センサ105から検出信号が入力されたか否かを判定し、V入賞球検知センサ105から検出信号が入力されたと判定した場合には、V入賞検知フラグをRAM230の所定領域に設定するとともに、V通過指定コマンドを、RAM230の所定領域に格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、V通過指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS140では、最終回のラウンド遊技が終了したか否かを判定し、最終回のラウンド遊技が終了していないと判定した場合(No)には、ステップS141に移行し、最終回のラウンド遊技が終了したと判定した場合(Yes)には、ステップS142に移行する。
ここで、ラウンド遊技カウンタに設定されている値が「1」以上である場合には、最終回のラウンド遊技が終了していないと判定し、ラウンド遊技カウンタに設定されている値が「0」である場合には、最終回のラウンド遊技が終了したと判定する。
【0094】
ステップS141では、インターバル期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。インターバル期間開始処理では、インターバル期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のインターバル時間を、インターバル期間タイマに設定して、インターバル期間タイマによる設定したインターバル時間の計測を開始する。
ステップS142では、エンディング期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。エンディング期間開始処理では、エンディング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のエンディング時間を、エンディング期間タイマに設定して、エンディング期間タイマによる設定したエンディング時間の計測を開始する。
さらに、エンディング指定コマンドを、RAM230の所定領域に格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、エンディング指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
【0095】
ステップS143では、エンディング期間を終了するか否かを判定し、エンディング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS144に移行し、エンディング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、エンディング期間タイマに設定されたエンディング時間が経過した場合に、エンディング期間を終了すると判定する。
ステップS144では、大当たり遊技状態終了処理を実行し、ステップS145に移行する。大当たり遊技状態終了処理では、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態フラグを解除する。
また、大当たり遊技状態終了処理では、RAM230の所定領域においてV入賞検知フラグが設定されているか否かを判定する。そして、V入賞検知フラグが設定されていると判定した場合には、特図高確率状態フラグをRAM230の所定領域に設定するとともに、特図高確率状態の設定を指定する状態指定コマンドをRAM230の所定領域に格納する。また、RAM230の所定領域に設定されているV入賞検知フラグを解除する。一方、V入賞検知フラグが設定されていないと判定した場合には、特図低確率状態フラグをRAM230の所定領域に設定するとともに、特図低確率状態の設定を指定する状態指定コマンドをRAM230の所定領域に格納する。
これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、状態指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
【0096】
ステップS145では、時短制御を開始するか否かを判定し、時短制御を開始すると判定した場合(Yes)には、ステップS146に移行し、時短制御を開始しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。本実施形態では、全ての種別に係る大当たり遊技状態の終了に応じて、時短制御を開始する。したがって、ステップS145では、必ず、時短制御を開始すると判定される。
ステップS146では、時短制御開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。時短制御実行処理では、時短制御フラグをRAM230の所定領域に設定して、時短制御を開始する。また、所定回数(本実施形態では、70[回])を、時短カウンタに設定する。
また、時短制御開始処理では、時短制御の開始を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS13の制御コマンド送信処理を介して、状態指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
【0097】
次に、ステップS37の普図乱数記憶処理を説明する。
図16は、普図乱数記憶処理を示すフローチャートである。
普図乱数記憶処理は、ステップS37において実行されると、
図16に示すように、まず、ステップS180に移行する。
ステップS180では、ステップS33の処理結果に基づいて、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS181に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS181では、普図保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS182に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、普図保留数とは、普図表示装置60における普通図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、普図保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS182では、普図乱数記憶処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。普図乱数記憶処理では、普通図柄抽選の普図当たり乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した乱数(乱数値)を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
【0098】
次に、ステップS38の普図変動処理を説明する。
図17は、普図変動処理を示すフローチャートである。
普図変動処理は、ステップS38において実行されると、
図17に示すように、まず、ステップS150に移行する。
ステップS150では、普図当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、普図当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、ステップS151に移行し、普図当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、普図当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域に記憶されている普図当たり遊技状態フラグに基づいて判定する。
【0099】
ステップS151では、普通図柄の報知表示中であるか否かを判定し、普通図柄の報知表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS152に移行し、普通図柄の報知表示中であると判定した場合(Yes)には、ステップS157に移行する。ここで、普通図柄の報知表示中とは、普通図柄の変動表示又は停止表示が行われている期間中をいう。
ステップS152では、普図保留数が「0」であるか否かを判定し、普図保留数が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS153に移行し、普図保留数が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS153では、普図当たり判定処理を実行し、ステップS154に移行する。普図当たり判定処理では、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報に含まれる普図当たり乱数を読み出して、この普図当たり乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定(普図当たり判定)する。
【0100】
ROM220には、普図当たり乱数と当たり値との対応が登録された普通図柄抽選テーブルが格納されている。また、普通図柄抽選テーブルとして、時短制御停止時に対応する普通図柄抽選テーブル及び時短制御実行時に対応する普通図柄抽選テーブルが格納されている。時短制御停止時に対応する普通図柄抽選テーブルには、当選確率が第1の確率(例えば、1/80)となるように、当たり値が登録されている。一方、時短制御実行時に対応する普通図柄抽選テーブルには、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(例えば、1/1.1)となるように、当たり値が登録されている。そして、普図当たり判定処理では、現在の時短制御の実行状況に対応する普通図柄抽選テーブルを読み出して、普図当たり判定を行う。これにより、普通図柄抽選の抽選結果(当選又は落選)が判定される。なお、時短制御の実行状況は、RAM230の所定領域において時短制御フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
【0101】
ステップS154では、停止図柄設定処理を実行し、ステップS155に移行する。停止図柄設定処理では、まず、ステップS153の処理結果に基づいて、停止表示させる普通図柄の態様(停止図柄)を判定する。
具体的には、ステップS153において普通図柄抽選に当選したと判定された場合には、停止図柄として「普図当たり図柄」を判定し、普通図柄抽選に落選したと判定された場合には、停止図柄として「はずれ図柄」を判定する。
そして、停止図柄設定処理では、停止図柄させる特別図柄の態様として、決定した停止図柄を設定する。
ステップS155では、変動時間設定処理を実行し、ステップS156に移行する。変動時間設定処理では、普通図柄の変動時間を設定する。
本実施形態では、時短制御停止時には、普通図柄の変動時間として第1の時間(例えば、2.0[s])を設定し、時短制御実行時には、普通図柄の変動時間として第1の時間より短い第2の時間(例えば、0.5[s])を設定する。なお、時短制御の実行状況は、RAM230の所定領域に記憶されている時短制御フラグに基づいて判定する。
【0102】
ステップS156では、報知表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。報知表示開始処理では、ステップS155で決定した普通図柄の変動時間を、普図変動時間タイマに設定する。そして、普図表示装置60において、普通図柄の変動表示を開始して、設定した普図変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
ステップS157では、普図変動時間タイマに基づいて、ステップS156で設定した普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、設定した普通図柄の変動時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS158に移行し、設定した普通図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS158では、報知表示終了処理を実行し、ステップS159に移行する。報知表示終了処理では、普図表示装置60において、ステップS154で設定された停止図柄による普通図柄の停止表示を行う。なお、普通図柄の停止表示は、予め設定されている所定時間行われる。
ステップS159では、ステップS158で停止表示された停止図柄が「普図当たり図柄」であるか否かを判定し、「普図当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS160に移行し、普図当たり図柄でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
【0103】
ステップS160では、普図当たり遊技状態開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
普図当たり遊技状態開始処理では、普図当たり遊技状態フラグを、RAM230の所定領域に設定するとともに、現在の時短制御の実行状況に応じて開放時間(0.5[s]又は2.0[s])を、始動口開閉部材開放タイマに設定する。
そして、始動口開閉部材52aの開放を開始するとともに、設定した始動口開閉部材開放タイマによる始動口開閉部材52aの開放時間の計測を開始する。さらに、第2始動口入球数カウンタによる第2始動口52への遊技球の入球数のカウントを開始する。
【0104】
次に、ステップS39の普図当たり遊技処理を説明する。
図18は、普図当たり遊技処理を示すフローチャートである。
普図当たり遊技処理は、ステップS39において実行されると、
図18に示すように、まず、ステップS170に移行する。
ステップS170では、普図当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、普図当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、ステップS171に移行し、普図当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。ここで、普図当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域において普図当たり遊技状態フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS171では、第1開放部材52aの閉鎖条件を満たすか否かを判定し、始動口開閉部材52aの閉鎖条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS172に移行し、始動口開閉部材52aの閉鎖条件を満たさない(No)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、始動口開閉部材開放タイマに設定された開放時間が経過した場合に、第1開放部材52aの閉鎖条件を満たすと判定する。
ステップS172では、普図当たり遊技状態終了処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。普図当たり遊技状態終了処理では、始動口開閉部材52aを閉鎖して、RAM230の所定領域に設定されている普図当たり遊技状態フラグを解除する。また、始動口開閉部材開放タイマ及び第2始動口入球数カウンタのそれぞれの値をリセットする。
【0105】
(演出制御回路300で実行される処理)
次に、演出制御回路300で実行される処理を説明する。
図19は、演出制御回路が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、演出制御回路300のCPUは、所定の初期設定処理を実行した後に、図示しないメイン処理を繰り返し実行する。そして、演出制御回路300のCPUは、メイン処理の実行中において、所定の割込周期(例えば、2.0[ms])でタイマ割り込みを発生させて、
図19に示す演出制御処理を繰り返し実行する。
演出制御処理は、演出制御回路300のCPUにより実行されると、まず、ステップS200に移行する。
【0106】
ステップS200では、コマンド受信処理を実行し、ステップS201に移行する。コマンド受信処理では、主制御回路200が送信した制御コマンドの受信の有無をチェックして、制御コマンドの受信があった場合には、受信した制御コマンドを解析して、RAMのコマンドバッファ領域に保存する。
また、コマンド受信処理では、第1操作検出スイッチ24及び第2操作検出スイッチ25のそれぞれからの操作信号の入力の有無をチェックして、操作信号の入力があった場合には、当該操作信号の入力を示す情報を、RAMの所定領域に保存する。
ステップS201では、演出フラグ設定処理を実行し、ステップS202に移行する。演出フラグ設定処理では、状態指定コマンドを受信したか否かを判定し、状態指定コマンドを受信したと判定した場合(状態指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されている場合)には、各種演出フラグの設定を行う。
具体的には、時短制御の開始を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、時短演出フラグを、RAMの所定領域に設定する。一方、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAMの所定領域に設定されている時短演出フラグを解除する。
また、「特図高確率状態」を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、特図高確率状態中フラグを、RAMの所定領域に設定する。一方、「特図低確率状態」を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAMの所定領域に設定されている特図高確率状態中フラグを解除する。
【0107】
ステップS202では、入賞時演出管理処理を実行し、ステップS203に移行する。入賞時演出管理処理については、後述する。
ステップS203では、変動時演出管理処理を実行し、ステップS204に移行する。変動時演出管理処理については、後述する。
ステップS204では、大当たり演出管理処理を実行し、ステップS205に移行する。大当たり演出管理処理については、後述する。
ステップS205では、演出用乱数更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。演出用乱数更新処理では、演出の抽選に用いる各種乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
【0108】
次に、ステップS202の入賞時演出管理処理を説明する。
図20は、入賞時演出管理処理を示すフローチャートである。
図21は、会話予告用対象予告演出内容抽選テーブルの内容を示す図である。
図22は、カットイン予告用対象予告演出内容抽選テーブルの内容を示す図である。
図23は、ステップアップ予告用対象予告演出内容抽選テーブルの内容を示す図である。
図24は、背景変更予告用対象予告演出内容抽選テーブルの内容を示す図である。
図25は、会話予告用変換テーブルの内容を示す図である。
図26は、カットイン予告用変換テーブルの内容を示す図である。
図27は、ステップアップ予告用変換テーブルの内容を示す図である。
図28は、背景変更予告用変換テーブルの内容を示す図である。
入賞時演出管理処理は、ステップS202において実行されると、
図20に示すように、まず、ステップS230に移行する。
ステップS230では、第1保留数指定コマンドを受信したか否かを判定し、第1保留数指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS231に移行し、第1保留数指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS232に移行する。第1保留数指定コマンドを受信したか否かは、第1保留数指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS231では、保留数増加表示処理を実行し、ステップS232に移行する。保留数増加表示処理では、保留図柄表示領域b2において、新たに取得された始動情報(特
図1始動情報又は特
図2始動情報)に対応する保留図柄hの表示を開始する。
【0109】
ステップS232では、第2保留数指定コマンドを受信したか否かを判定し、第2保留数指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS233に移行し、第2保留数指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS234に移行する。第2保留数指定コマンドを受信したか否かは、第2保留数指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS233では、保留数減少表示処理を実行し、ステップS234に移行する。保留数減少表示処理では、保留図柄表示領域b2において、特別図柄の報知表示が開始された始動情報(特
図1始動情報又は特
図2始動情報)に対応する保留図柄hの表示を終了するとともに、保留図柄表示領域b1において、当該特別図柄の報知表示が開始された始動情報に対応する保留図柄hの表示を開始する。
これによって、当該特別図柄の報知表示が開始された始動情報に対応する保留図柄hが、保留図柄表示領域b2から保留図柄表示領域b1に移動される。
ここで、保留図柄表示領域b1には、特別図柄の報知表示中に係る始動情報に対応する保留図柄h(後述する変動中保留情報記憶領域に記憶されている保留情報に対応する保留図柄h)が表示される。一方、保留図柄表示領域b2には、特別図柄の報知表示の保留中に係る始動情報に対応する保留図柄h(後述する保留情報記憶領域に記憶されている保留情報に対応する保留図柄h)が表示される。
ステップS234では、先読み指定コマンド(第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンド)を受信したか否かを判定し、全ての先読み指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS235に移行し、少なくとも一の先読み指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
先読み指定コマンドを受信したか否かは、先読み指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
【0110】
ステップS235では、先読み情報解析処理を実行し、ステップS236に移行する。先読み情報解析処理では、受信した先読み指定コマンドが指定する内容を解析して、当該先読み指定コマンドが指定する情報を、保留情報として、RAMの所定領域に記憶する。
具体的には、第1先読み指定コマンドが指定する停止図柄の種類(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)、第2先読み指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容(「変動パターン不定」又は「変動パターンm」)及び第3先読み指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容(「変動パターン不定」又は「変動パターンn」)を解析して、指定されている停止図柄の種類、第1変動パターンの内容及び第2変動パターンの内容を、保留情報として、RAMの保留情報記憶領域に記憶する。
また、第3先読み指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容が「変動パターンn」である場合には、リーチ表示情報を、当該保留情報に含めて設定する。一方、第3先読み指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容が「変動パターン不定」である場合には、リーチ表示情報を、当該保留情報に含めない。
ここで、「リーチ表示情報」とは、当該保留情報に係る第2変動パターンの内容が「リーチ変動パターン」であることを示す情報となっている。
具体的には、演出制御回路300のRAMには、保留情報を記憶することが可能な保留情報記憶領域が設けられている。そして、保留情報記憶領域には、所定数(本実施形態では、8つ)を限度として、保留情報を記憶することが可能となっている。ここで、各保留情報は、主制御回路200のRAM230の始動情報記憶領域に記憶されている各始動情報に対応している。
各保留情報は、所定ビットからなる停止図柄の種類を示す図柄情報と、所定ビットからなる第1変動パターンの内容を示す変動情報と、所定ビットからなる第2変動パターンの内容を示す変動情報と、1ビットからなる所定情報を有している。そして、リーチ表示情報が設定される場合には、所定情報として「1」が設定され、リーチ表示情報が設定されない場合には、所定情報として「0」が設定される。
以下の説明では、ステップS235で保留情報記憶領域に記憶された保留情報を、「対象保留情報」とする。
【0111】
ステップS236では、演出制御回路300のRAMの所定領域において先読み予告演出中フラグが設定されているか否かを判定し、先読み予告演出中フラグが設定されていないと判定した場合(No)には、ステップS237に移行し、先読み予告演出中フラグが設定されていると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS237では、先読み予告演出実行条件を満たすか否かを判定し、先読み予告演出実行条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS238に移行し、先読み予告演出実行条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
「先読み予告演出実行条件」とは、先読み予告演出の実行を許可するための条件となっている。
本実施形態では、(a)「特図低確率状態」の生起中であること、(b)時短制御が実行されていないこと、(c)保留情報記憶領域において、対象保留情報より先に演出図柄z1,z2の報知表示が実行される保留情報(以下、「先行保留情報」とする)が1つ以上記憶されていること、及び、(d)第2変動パターンの内容として「リーチ変動パターン」を示す先行保留情報が存在しないこと(リーチ表示情報を含む先行保留情報が存在しないこと)(e)変動中保留情報記憶領域に記憶されている保留情報(演出図柄z1,z2の報知表示中に係る保留情報)が示す内容が所定条件(当該保留情報が示す停止図柄の種別が「大当たりp図柄」ではないこと、当該保留情報が示す第2変動パターンの内容が「リーチ変動パターン」ではないこと、当該保留情報が示す第1変動パターンの内容又は第2変動パターンの内容が所定の変動パターンではないこと等)を満たすこと、の全てを満たす場合に、先読み予告演出実行条件を満たすと判定される。
以下の説明では、ステップS237で先読み予告演出実行条件を満たすと判定された対象保留情報を、特に、「先読み対象保留情報」とする。
【0112】
ステップS238では、先読み予告演出抽選処理を実行し、ステップS239に移行する。先読み予告演出抽選処理では、先読み予告演出を実行するか否かを決定するための先読み予告演出抽選を実行する。
演出制御回路300のROMには、先読み予告演出抽選乱数と先読み予告演出抽選の当たり値との対応が登録された先読み予告演出抽選テーブルが格納されている。
そして、先読み予告演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから先読み予告演出抽選乱数を取得する。そして、取得した先読み予告演出抽選乱数及び先読み予告演出抽選テーブルに基づいて、先読み予告演出を実行するか否かを判定する。
ステップS239では、ステップS238で実行された先読み予告演出抽選に当選したか否かを判定し、先読み予告演出抽選に当選したと判定した場合(Yes)には、ステップS240に移行し、先読み予告演出抽選に落選したと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
【0113】
ステップS240では、個別予告演出回数決定処理を実行し、ステップS241に移行する。個別予告演出回数決定処理では、先読み予告演出において実行する個別予告演出の回数を決定する。
「先読み予告演出」は、先読み対象保留情報が示す内容(第1変動パターンの内容、第2変動パターンの内容、特別図柄抽選の結果、特定図柄抽選に当選した場合には生起される大当たり遊技状態の種別等)を示唆する演出となっている。本実施形態では、「先読み予告演出」は、先読み対象保留情報に係る特別図柄抽選の結果を示唆する演出となっている。
「先読み予告演出」は、1回又は複数回の個別予告演出を含んで構成されている。そして、「先読み予告演出」では、最終回の個別予告演出によって、先読み対象保留情報に係る特別図柄抽選の結果が示唆され、最終回を除く各回の個別予告演出によって、最終回の個別予告演出の内容(演出種別及び内容)が示唆される。
本実施形態では、先読み予告演出が実行される場合には、保留情報記憶領域に記憶されている保留情報(先読み対象保留情報及び先行保留情報)のそれぞれについて、1回の個別予告演出が設定される。そして、各保留情報に係る演出図柄z1,z2の報知表示中に、当該保留情報に対応付けられている個別予告演出が実行される。
【0114】
例えば、保留情報記憶領域において4つの保留情報(3つの先行保留情報、及び、1つの先読み対象保留情報)が記憶されている状態で先読み予告演出の実行が決定された場合には、当該先読み予告演出において、4回の個別予告演出が実行される(各保留情報に対応する個別予告演出が設定される)。
一方、保留情報記憶領域において3つの保留情報(2つの先行保留情報、及び、1つの先読み対象保留情報)が記憶されている状態で先読み予告演出の実行が決定された場合には、当該先読み予告演出において、3回の個別予告演出が実行される(各保留情報に対応する個別予告演出が設定される)。
一方、保留情報記憶領域において2つの保留情報(1つの先行保留情報、及び、1つの先読み対象保留情報)が記憶されている状態で先読み予告演出の実行が決定された場合には、当該先読み予告演出において、2回の個別予告演出が実行される(各保留情報に対応する個別予告演出が設定される)。
そして、各回の個別予告演出は、当該個別予告演出に対応する保留情報に係る演出図柄z1,z2の報知表示のうち第1変動パターンに基づく変動表示中に実行される。
【0115】
演出制御回路300のROMには、保留情報記憶領域に記憶されている保留情報の数(以下、「保留数」とする)と、個別予告演出の実行回数と、の対応が登録された個別予告演出回数判定テーブルが格納されている。
そして、個別予告演出回数決定処理では、個別予告演出回数判定テーブルに基づいて、現在の保留数に対応する個別予告演出の実行回数を決定する。
具体的には、現在の保留数が「4」である場合には、個別予告演出の実行回数として、4[回]が決定され、現在の保留数が「3」である場合には、個別予告演出の実行回数として、3[回]が決定され、現在の保留数が「2」である場合には、個別予告演出の実行回数として、2[回]が決定される。
また、個別予告演出回数決定処理では、先読み予告演出中フラグを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
【0116】
ステップS241では、個別予告演出種別決定処理を実行し、ステップS242に移行する。個別予告演出種別決定処理では、各回の個別予告演出の演出種別(当該先読み予告演出に係る演出種別パターン)を決定する。
本実施形態では、個別予告演出の演出種別として、複数の演出種別が設定されている。具体的には、個別予告演出の演出種別として、「会話予告」と、「カットイン予告」と、「ステップアップ予告」と、「背景変更予告」と、が設定されている。
そして、各演出種別の期待値は、期待値が高いものから「背景変更予告」、「ステップアップ(SU)予告」、「カットイン(CI)予告」、「会話予告」の順に期待値が低くなるように設定されている。なお、「カットイン予告」の期待値と「会話予告」の期待値とは、同一となっている。
ここで、期待値とは、当該演出種別に係る個別予告演出が決定(実行)された場合に、大当たり遊技状態が生起される可能性の度合い(確率)をいう(特別図柄抽選に当選した場合に、当該演出種別に係る個別予告演出が決定(実行)される可能性の度合い(確率)をいう)。
【0117】
演出制御回路300のROMには、個別予告演出種別抽選乱数と演出種別パターン(演出種別パターン番号)との対応が登録された個別予告演出種別抽選テーブルが格納されている。また、個別予告演出種別抽選テーブルとして、停止図柄(「大当たりp図柄」又は「はずれ図柄」)と、個別予告演出の実行回数と、の組み合わせのそれぞれに対応する個別予告演出種別抽選テーブルが格納されている。
ここで、「演出種別パターン」とは、実行する個別予告演出の回数、各回の個別予告演出の演出種別、各回の個別予告演出の開始時期等を指定する情報(シナリオ)をいう。
そして、「大当たりp図柄」に対応する個別予告演出種別抽選テーブルでは、「はずれ図柄」に対応する個別予告演出種別抽選テーブルと比較して、期待値が高い演出種別が決定される確率が高くなるように、各個別予告演出種別抽選テーブルの内容が設定されている。
また、各個別予告演出種別抽選テーブルには、当該個別予告演出抽選テーブルに対応する実行回数に係る個別予告演出の実行を指定する演出種別パターンが登録されている。また、各演出種別パターンでは、各保留情報(先行保留情報及び先読み対象保留情報)に対して1の個別予告演出を対応付けて、各保留情報に係る演出図柄z1,z2の報知表示(第1変動パターに基づく変動表示)中に、当該保留情報に対応付けられている1の個別予告演出が実行されるように、実行する個別予告演出の回数、各回の個別予告演出の開始時期等が指定されている。
【0118】
具体的には、個別予告演出の実行回数が4[回]である場合に対応する個別予告演出種別抽選テーブルには、4回の個別予告演出の実行と、4回の個別予告演出に係る演出種別の組み合わせと、各回の個別予告演出の開始時期と、を指定する演出種別パターンが登録されている。また、個別予告演出の実行回数が3[回]である場合に対応する個別予告演出種別抽選テーブルには、3回の個別予告演出の実行と、3回の個別予告演出に係る演出種別の組み合わせと、各回の個別予告演出の開始時期と、を指定する演出種別パターンが登録されている。さらに、個別予告演出の実行回数が2[回]である場合に対応する個別予告演出種別抽選テーブルには、2回の個別予告演出の実行と、2回の個別予告演出に係る演出種別の組み合わせと、各回の個別予告演出の開始時期と、を指定する演出種別パターンが登録されている。
【0119】
また、各個別予告演出種別抽選テーブルには、複数回の個別予告演出の全てについて同一の演出種別を指定する演出種別パターン(以下、「統一演出種別パターン」とする)と、複数回の個別予告演出のうち少なくとも一の個別予告演出について他の個別予告演出と異なる演出種別を指定する演出種別パターン(以下、「混在演出種別パターン」とする)と、が登録されている。
特に、各混在演出種別パターンでは、複数回の個別予告演出のうち連続する2回の個別予告演出において演出種別が互いに異なる場合には、後に実行される個別予告演出に係る演出種別の期待値が、先に実行される個別予告演出に係る演出種別の期待値以上となるように(後に実行される個別予告演出に係る演出種別の期待値が、先に実行される個別予告演出に係る演出種別の期待値と比較して、同一となるように又は大きくなるように)、各回の個別予告演出に係る演出種別が設定されている。
例えば、個別予告演出の実行回数が4[回]である場合に対応する個別予告演出種別抽選テーブルに登録されている所定の混在演出種別パターンでは、4回の個別予告演出のうち、2回目の個別予告演出の演出種別として、1回目の個別予告演出の演出種別と期待値が同一の演出種別、又は、1回目の個別予告演出の演出種別より期待値が高い演出種別が設定されている。また、4回の個別予告演出のうち、3回目の個別予告演出の演出種別として、2回目の個別予告演出の演出種別と期待値が同一の演出種別、又は、2回目の個別予告演出の演出種別より期待値が高い演出種別が設定されている。さらに、4回の個別予告演出のうち、4回目の個別予告演出の演出種別として、3回目の個別予告演出の演出種別と期待値が同一の演出種別、又は、3回目の個別予告演出の演出種別より期待値が高い演出種別が設定されている。
【0120】
個別予告演出種別決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから個別予告演出種別抽選乱数を取得する。また、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄(「大当たりp図柄」又は「はずれ図柄」)と、ステップS240で決定された個別予告演出の実行回数と、の組み合わせに対応する個別予告演出種別抽選テーブルを読み出す。そして、取得した個別予告演出種別抽選乱数及び個別予告演出種別抽選テーブルに基づいて、実行する先読み予告演出に係る演出種別パターンを決定する。
【0121】
ステップS242では、最終回予告演出内容決定処理を実行し、ステップS243に移行する。最終回予告演出内容決定処理では、ステップS241で実行することが決定された複数回の個別予告演出のうち、最終回の個別予告演出(以下、「最終回予告演出」とする)の演出内容を決定する。
ここで、「最終回予告演出」は、保留情報記憶領域に記憶されている保留情報のうち、先読み対象保留情報に係る報知表示中に実行される個別予告演出となっている。
本実施形態では、個別予告演出に係る各演出種別(「会話予告」、「カットイン予告」、「ステップアップ予告」及び「背景変更予告」のそれぞれ)には、複数の演出内容(個別予告演出の演出内容)が属している。
具体的には、「会話予告」に属する演出内容として、「会話1」〜「会話7」が設定されている。そして、各演出内容の期待値は、期待値が高いものから「会話7」、「会話6」、「会話5」、「会話4」、「会話3」、「会話2」、「会話1」の順に期待値が低くなるように設定されている。ここで、期待値とは、当該演出内容に係る予告演出が決定(実行)された場合に、大当たり遊技状態が生起される可能性の度合い(確率)をいう(特別図柄抽選に当選した場合に、当該演出内容に係る個別予告演出が決定(実行)される可能性の度合い(確率)をいう)。
「会話予告」に係る個別予告演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、所定のキャラクターによる会話を表示する演出画像(以下、「会話予告演出画像」とする)が表示される。そして、「会話1」〜「会話7」では、「会話予告演出画像」において表示されるキャラクターの種類・人数、各キャラクターの会話の内容、及び、各キャラクターの会話(文字)の色のうち少なくとも一のものが互いに異なっている。
「カットイン予告」に属する演出内容として、「CI1」〜「CI7」が設定されている。そして、各演出内容の期待値は、期待値が高いものから「CI7」、「CI6」、「CI5」、「CI4」、「CI3」、「CI2」、「CI1」の順に期待値が低くなるように設定されている。
「カットイン予告に」係る個別予告演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、所定のキャラクターを表示する演出画像(以下、「カットイン予告演出画像」とする)が表示される。そして、「CI1」〜「CI7」では、「カットイン予告演出画像」において表示されるキャラクターの種類・人数、及び、キャラクターの背景のうち少なくとも一のものが互いに異なっている。
【0122】
「ステップアップ予告」に属する演出内容として、「SU1」〜「SU5」が設定されている。そして、各演出内容の期待値は、期待値が高いものから「SU5」、「SU4」、「SU3」、「SU2」、「SU1」の順に期待値が低くなるように設定されている。
「ステップアップ予告に」係る個別予告演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、所定のキャラクターを表示する演出画像(以下、「ステップアップ予告演出画像」とする)が表示される。そして、「SU1」〜「SU5」では、「ステップアップ予告演出画像」が表示される回数が互いに異なっている(期待値が高い演出内容ほど、「ステップアップ予告演出画像」が表示される回数が多くなっている)。
「背景変更予告」に属する演出内容として、「背景1」〜「背景5」が設定されている。そして、各演出内容の期待値は、期待値が高いものから「背景5」、「背景4」、「背景3」、「背景2」、「背景1」の順に期待値が低くなるように設定されている。
「背景変更予告に」係る個別予告演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、変動表示されている演出図柄z1の背景画像として、所定の演出画像(以下、「背景変更予告演出画像」とする)が表示される。そして、「背景1」〜「背景5」では、「背景変更予告演出画像」の内容(色、模様等)が互いに異なっている。
【0123】
演出制御回路300のROMには、最終回予告演出内容抽選乱数と、最終回予告演出の演出内容(演出内容番号)との対応が登録された最終回予告演出内容抽選テーブルが格納されている。また、最終回予告演出内容抽選テーブルとして、演出種別(個別予告演出に係る演出種別)と、停止図柄(「大当たりp図柄」又は「はずれ図柄」)と、第2変動パターンの内容(変動パターンn)と、の組み合わせのそれぞれに対応する最終回予告演出内容抽選テーブルが格納されている。
そして、各演出種別(個別予告演出に係る各演出種別)に対応する最終回予告演出内容抽選テーブルには、当該演出種別に属する演出内容(個別予告演出に係る演出内容)のみが登録されている(他の演出種別に属する演出内容が登録されていない)。
また、「大当たりp図柄」に対応する最終回予告演出内容抽選テーブルでは、「はずれ図柄」に対応する最終回予告演出内容抽選テーブルと比較して、期待値が高い演出内容が決定される確率が高くなるように、各最終回予告演出内容抽選テーブルの内容が設定されている。
また、期待値が高い第2変動パターンの内容に対応する最終回予告演出内容抽選テーブルほど、期待値が高い演出内容が決定される確率が高くなるように、各最終回予告演出内容抽選テーブルの内容が設定されている。
【0124】
最終回予告演出内容決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから最終回予告演出内容抽選乱数を取得する。また、ステップS241で決定された最終回予告演出に係る演出種別と、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄(「大当たりp図柄」又は「はずれ図柄」)と、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容(変動パターンn)と、の組み合わせに対応する最終回予告演出内容抽選テーブルを読み出す。そして、取得した最終回予告演出内容抽選乱数及び最終回予告演出内容抽選テーブルに基づいて、最終回予告演出の演出内容を決定する。
さらに、演出制御回路300のRAMの所定領域において、最終回予告演出について決定した演出内容を指定する情報(以下、「個別演出内容指定情報」とする)を、先読み対象保留情報に対応付けて記憶する。
【0125】
ステップS243では、先行回予告演出内容決定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。先行回予告演出内容決定処理では、ステップS241で実行することが決定された複数回の個別予告演出のうち、最終回予告演出を除いた、各回の個別予告演出(以下、「先行回予告演出」とする)の演出内容を決定する。
ここで、「先行回予告演出」は、保留情報記憶領域に記憶されている保留情報のうち、先行保留情報に係る報知表示中に実行される個別予告演出となっている。
本実施形態では、ステップS241で実行することが決定された複数回の個別予告演出について、後に実行される個別予告演出から順に、各個別予告演出の演出内容が決定される。そして、複数回の個別予告演出のうち連続する2回の個別予告演出において、後に実行される個別予告演出に係る演出内容の期待値が、先に実行される個別予告演出に係る演出内容の期待値以上となるように、各回の個別予告演出の演出内容が決定される。
【0126】
具体的には、4回の個別予告演出が実行される場合には、4回目の個別予告演出(最終回予告演出)、3回目の個別予告演出(先行回予告演出)、2回目の個別予告演出(先行回予告演出)、1回目の個別予告演出(先行回予告演出)の順に、各個別予告演出の演出内容が決定される。そして、4回目の個別予告演出(最終回予告演出)の演出内容は、ステップS242で決定される。一方、1回目〜3回目の各個別予告演出(先行回予告演出)の演出内容は、ステップS243で決定される。この際、3回目の個別予告演出の演出内容として、4回目の個別予告演出(最終回予告演出)の演出内容と期待値が同一の演出内容、又は、4回目の個別予告演出(最終回予告演出)の演出内容より期待値が低い演出内容が決定される。また、2回目の個別予告演出の演出内容として、3回目の個別予告演出(先行回予告演出)の演出内容と期待値が同一の演出内容、又は、3回目の個別予告演出(先行回予告演出)の演出内容より期待値が低い演出内容が決定される。さらに、1回目の個別予告演出の演出内容として、2回目の個別予告演出(先行回予告演出)の演出内容と期待値が同一の演出内容、又は、2回目の個別予告演出(先行回予告演出)の演出内容より期待値が低い演出内容が決定される。
一方、3回の個別予告演出が実行される場合には、3回目の個別予告演出(最終回予告演出)、2回目の個別予告演出(先行回予告演出)、1回目の個別予告演出(先行回予告演出)の順に、各個別予告演出の演出内容が決定される。そして、3回目の個別予告演出(最終回予告演出)の演出内容は、ステップS242で決定される。一方、1回目〜2回目の各個別予告演出(先行回予告演出)の演出内容は、ステップS243で決定される。この際、2回目の個別予告演出の演出内容として、3回目の個別予告演出(最終回予告演出)の演出内容と期待値が同一の演出内容、又は、3回目の個別予告演出(最終回予告演出)の演出内容より期待値が低い演出内容が決定される。さらに、1回目の個別予告演出の演出内容として、2回目の個別予告演出(先行回予告演出)の演出内容と期待値が同一の演出内容、又は、2回目の個別予告演出(先行回予告演出)の演出内容より期待値が低い演出内容が決定される。
一方、2回の個別予告演出が実行される場合には、2回目の個別予告演出(最終回予告演出)、1回目の個別予告演出(先行回予告演出)の順に、各個別予告演出の演出内容が決定される。そして、2回目の個別予告演出(最終回予告演出)の演出内容は、ステップS242で決定される。一方、1回目の個別予告演出(先行回予告演出)の演出内容は、ステップS243で決定される。この際、1回目の個別予告演出の演出内容として、2回目の個別予告演出(最終回予告演出)の演出内容と期待値が同一の演出内容、又は、2回目の個別予告演出(最終回予告演出)の演出内容より期待値が低い演出内容が決定される。
【0127】
ここで、以下の説明では、複数回の個別予告演出のうち、演出内容を決定する対象となっている個別予告演出を「対象予告演出」とし、当該対象予告演出の次に実行される個別予告演出(当該対象予告演出の前に演出内容が決定された個別予告演出)を「次回予告演出」とする。
演出制御回路300のROMには、先行回予告演出内容抽選乱数と、対象予告演出の演出内容(演出内容番号)と、の対応が登録された対象予告演出内容抽選テーブルが格納されている。また、対象予告演出内容抽選テーブルとして、各演出種別(個別予告演出に係る各演出種別)に対応する対象予告演出内容抽選テーブルが格納されている。
具体的には、対象予告演出内容抽選テーブルとして、「会話予告」に対応する「会話予告用対象予告演出内容抽選テーブル」と、「カットイン予告」に対応する「カットイン予告用対象予告演出内容抽選テーブル」と、「ステップアップ予告」に対応する「ステップアップ予告用対象予告演出内容抽選テーブル」と、「背景変更予告」に対応する「背景変更予告用対象予告演出内容抽選テーブル」と、が格納されている。
【0128】
各対象予告演出内容抽選テーブルには、第1規定領域と、第2規定領域と、が設定されている。そして、第1規定領域には、次回予告演出に係る演出内容(演出内容番号)と、対象予告演出について決定され得る演出内容(演出内容番号)と、の対応が規定されている。一方、第2規定領域には、変換情報と、対象予告演出について決定され得る演出内容と、の対応が規定されている。
すなわち、第1規定領域には、次回予告演出に係る演出内容のそれぞれに対応する第1個別規定領域が設定されている。そして、各第1個別規定領域には、先行回予告演出内容抽選乱数と、対象予告演出の演出内容と、の対応が登録されている。
特に、各対象予告演出内容抽選テーブルの第1規定領域には、次回予告演出に係る演出内容として、当該対象予告演出内容抽選テーブルに対応する演出種別に属する演出内容のみが登録されている(他の演出種別に属する演出内容が登録されていない)。すなわち、各対象予告演出内容抽選テーブルの第1規定領域には、当該対象予告演出内容抽選テーブルに対応する演出種別に属する演出内容(次回予告演出に係る演出内容)のそれぞれに対応する第1個別規定領域が設定されている。
また、各対象予告演出内容抽選テーブルの第1規定領域には、対象予告演出について決定され得る演出内容として、当該対象予告演出内容抽選テーブルに対応する演出種別に属する演出内容のみが登録されている(他の演出種別に属する演出内容が登録されていない)。すなわち、各対象予告演出内容抽選テーブルの各第1個別規定領域には、対象予告演出に係る演出内容として、当該対象予告演出内容抽選テーブルに対応する演出種別に属する演出内容が登録されている。
【0129】
一方、第2規定領域には、変換情報のそれぞれに対応する第2個別規定領域が設定されている。そして、各第2個別規定領域には、先行回予告演出内容抽選乱数と、対象予告演出の演出内容と、の対応が登録されている。
ここで、「変換情報」とは、対象予告演出の演出種別が次回予告演出の演出種別と異なる場合に、対象予告演出の演出内容を決定するために使用される情報であって、次回予告演出の演出内容を示す情報(次回予告演出の演出内容が、対象予告演出に係る演出種別とは異なる演出種別に属するものであることを示す情報)となっている。
本実施形態では、変換情報として、複数種類の変換情報が設定されている。また、変換情報の種類の数は、個別予告演出に係る各種別に属する演出内容の数より少なくなっている。具体的には、変換情報として、「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」の4種類が設定されている。
特に、各対象予告演出内容抽選テーブルの第2規定領域には、全ての種類(4種類)の変換情報が登録されている。すなわち、各対象予告演出内容抽選テーブルの第2規定領域には、4種類の変換情報(「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」)のそれぞれに対応する第2個別規定領域が設定されている。
また、各対象予告演出内容抽選テーブルの第2規定領域には、対象予告演出について決定され得る演出内容として、当該対象予告演出内容抽選テーブルに対応する演出種別に属する演出内容のみが登録されている(他の演出種別に属する演出内容が登録されていない)。すなわち、各対象予告演出内容抽選テーブルの各第2個別規定領域には、対象予告演出に係る演出内容として、当該対象予告演出内容抽選テーブルに対応する演出種別に属する演出内容が登録されている。
【0130】
具体的には、
図21に示すように、「会話予告用対象予告演出内容抽選テーブル」の第1規定領域(
図21に示す「1」の行から「7」の行まで)には、次回予告演出に係る演出内容として、「会話1」〜「会話7」が登録されている。そして、「会話1」〜「会話7」(次回予告演出に係る演出内容)のそれぞれに対応する第1個別規定領域(
図21に示す「1」〜「7」の各行)が設定されている。
各第1個別規定領域には、対象予告演出に係る演出内容として、「会話1」〜「会話7」が登録されている。そして、各第1個別規定領域には、先行回予告演出内容抽選乱数と、対象予告演出に係る演出内容(「会話1」〜「会話7」)と、の対応が登録されている。
特に、各第1個別規定領域では、対象予告演出に係る演出内容として、当該第1個別規定領域に対応する次回予告演出に係る演出内容(「会話1」〜「会話7」)に対して、期待値が同一又は低い演出内容(「会話1」〜「会話7」)が決定されるように、先行回予告演出内容抽選乱数の値と、各演出内容(対象予告演出に係る演出内容)と、の対応が設定されている。
なお、
図21では、各第1個別規定領域における各演出内容(対象予告演出に係る演出内容)の選択確率が示されている。
また、
図21に示すように、「会話予告用対象予告演出内容抽選テーブル」の第2規定領域(
図21に示す「8」の行から「11」の行まで)には、変換情報として、「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」が登録されている。そして、「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」のそれぞれに対応する第2個別規定領域(
図21に示す「8」〜「11」の各行)が設定されている。
各第2個別規定領域には、対象予告演出に係る演出内容として、「会話1」〜「会話7」が登録されている。そして、各第2個別規定領域には、先行回予告演出内容抽選乱数と、対象予告演出に係る演出内容(「会話1」〜「会話7」)と、の対応が登録されている。
特に、第2規定領域では、「最強予告」に対応する第2個別規定領域、「強予告」に対応する第2個別規定領域、「中予告」に対応する第2個別規定領域、「弱予告」に対応する第2個別規定領域の順に、対象予告演出の演出内容として、より期待値が高い演出内容(「会話1」〜「会話7」)が選択される確率が高くなっている。
なお、
図21では、各第2個別規定領域における各演出内容(対象予告演出に係る演出内容)の選択確率が示されている。
【0131】
また、
図22に示すように、「カットイン予告用対象予告演出内容抽選テーブル」の第1規定領域(
図22に示す「1」の行から「7」の行まで)には、次回予告演出に係る演出内容として、「CI1」〜「CI7」が登録されている。そして、「CI1」〜「CI7」(次回予告演出に係る演出内容)のそれぞれに対応する第1個別規定領域(
図22に示す「1」〜「7」の各行)が設定されている。
各第1個別規定領域には、対象予告演出に係る演出内容として、「CI1」〜「CI7」が登録されている。そして、各第1個別規定領域には、先行回予告演出内容抽選乱数と、対象予告演出に係る演出内容(「CI1」〜「CI7」)と、の対応が登録されている。
特に、各第1個別規定領域では、対象予告演出に係る演出内容として、当該第1個別規定領域に対応する次回予告演出に係る演出内容(「CI1」〜「CI7」)に対して期待値が同一又は低い演出内容(「CI1」〜「CI7」)が決定されるように、先行回予告演出内容抽選乱数の値と、各演出内容(対象予告演出に係る演出内容)と、の対応が設定されている。
なお、
図22では、各第1個別規定領域における各演出内容(対象予告演出に係る演出内容)の選択確率が示されている。
また、
図22に示すように、「カットイン予告用対象予告演出内容抽選テーブル」の第2規定領域(
図22に示す「8」の行から「11」の行まで)には、変換情報として、「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」が登録されている。そして、「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」のそれぞれに対応する第2個別規定領域(
図22に示す「8」〜「11」の各行)が設定されている。
各第2個別規定領域には、対象予告演出に係る演出内容として、「CI1」〜「CI7」が登録されている。そして、各第2個別規定領域には、先行回予告演出内容抽選乱数と、対象予告演出に係る演出内容(「CI1」〜「CI7」)と、の対応が登録されている。
特に、第2規定領域では、「最強予告」に対応する第2個別規定領域、「強予告」に対応する第2個別規定領域、「中予告」に対応する第2個別規定領域、「弱予告」に対応する第2個別規定領域の順に、対象予告演出の演出内容として、より期待値が高い演出内容(「CI1」〜「CI7」)が選択される確率が高くなっている。
なお、
図22では、各第2個別規定領域における各演出内容(対象予告演出に係る演出内容)の選択確率が示されている。
【0132】
また、
図23に示すように、「ステップアップ予告用対象予告演出内容抽選テーブル」の第1規定領域(
図23に示す「1」の行から「5」の行まで)には、次回予告演出に係る演出内容として、「SU1」〜「SU5」が登録されている。そして、「SU1」〜「SU5」(次回予告演出に係る演出内容)のそれぞれに対応する第1個別規定領域(
図23に示す「1」〜「5」の各行)が設定されている。
各第1個別規定領域には、対象予告演出に係る演出内容として、「SU1」〜「SU5」が登録されている。そして、各第1個別規定領域には、先行回予告演出内容抽選乱数と、対象予告演出に係る演出内容(「SU1」〜「SU5」)と、の対応が登録されている。
特に、各第1個別規定領域では、対象予告演出に係る演出内容として、当該第1個別規定領域に対応する次回予告演出に係る演出内容(「SU1」〜「SU5」)に対して期待値が同一又は低い演出内容(「SU1」〜「SU5」)が決定されるように、先行回予告演出内容抽選乱数の値と、各演出内容(対象予告演出に係る演出内容)と、の対応が設定されている。
なお、
図23では、各第1個別規定領域における各演出内容(対象予告演出に係る演出内容)の選択確率が示されている。
また、
図23に示すように、「ステップアップ予告用対象予告演出内容抽選テーブル」の第2規定領域(
図23に示す「6」の行から「9」の行まで)には、変換情報として、「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」が登録されている。そして、「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」のそれぞれに対応する第2個別規定領域(
図23に示す「6」〜「9」の各行)が設定されている。
各第2個別規定領域には、対象予告演出に係る演出内容として、「SU1」〜「SU5」が登録されている。そして、各第2個別規定領域には、先行回予告演出内容抽選乱数と、対象予告演出に係る演出内容(「SU1」〜「SU5」)と、の対応が登録されている。
特に、第2規定領域では、「最強予告」に対応する第2個別規定領域、「強予告」に対応する第2個別規定領域、「中予告」に対応する第2個別規定領域、「弱予告」に対応する第2個別規定領域の順に、対象予告演出の演出内容として、より期待値が高い演出内容(「SU1」〜「SU5」)が選択される確率が高くなっている。
なお、
図23では、各第2個別規定領域における各演出内容(対象予告演出に係る演出内容)の選択確率が示されている。
【0133】
また、
図24に示すように、「背景変更予告用対象予告演出内容抽選テーブル」の第1規定領域(
図24に示す「1」の行から「5」の行まで)には、次回予告演出に係る演出内容として、「背景1」〜「背景5」が登録されている。そして、「背景1」〜「背景5」(次回予告演出に係る演出内容)のそれぞれに対応する第1個別規定領域(
図24に示す「1」〜「5」の各行)が設定されている。
各第1個別規定領域には、対象予告演出に係る演出内容として、「背景1」〜「背景5」が登録されている。そして、各第1個別規定領域には、先行回予告演出内容抽選乱数と、対象予告演出に係る演出内容(「背景1」〜「背景5」)と、の対応が登録されている。
特に、各第1個別規定領域では、対象予告演出に係る演出内容として、当該第1個別規定領域に対応する次回予告演出に係る演出内容(「背景1」〜「背景5」)に対して期待値が同一又は低い演出内容(「背景1」〜「背景5」)が決定されるように、先行回予告演出内容抽選乱数の値と、各演出内容(対象予告演出に係る演出内容)と、の対応が設定されている。
なお、
図24では、各第1個別規定領域における各演出内容(対象予告演出に係る演出内容)の選択確率が示されている。
また、
図24に示すように、「背景変更予告用対象予告演出内容抽選テーブル」の第2規定領域(
図24に示す「6」の行から「9」の行まで)には、変換情報として、「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」が登録されている。そして、「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」のそれぞれに対応する第2個別規定領域(
図24に示す「6」〜「9」の各行)が設定されている。
各第2個別規定領域には、対象予告演出に係る演出内容として、「背景1」〜「背景5」が登録されている。そして、各第2個別規定領域には、先行回予告演出内容抽選乱数と、対象予告演出に係る演出内容(「背景1」〜「背景5」)と、の対応が登録されている。
特に、第2規定領域では、「最強予告」に対応する第2個別規定領域、「強予告」に対応する第2個別規定領域、「中予告」に対応する第2個別規定領域、「弱予告」に対応する第2個別規定領域の順に、対象予告演出の演出内容として、より期待値が高い演出内容(「背景1」〜「背景5」)が選択される確率が高くなっている。
なお、
図24では、各第2個別規定領域における各演出内容(対象予告演出に係る演出内容)の選択確率が示されている。
【0134】
また、演出制御回路300のROMには、次回予告演出に係る演出内容(演出内容番号)と変換情報との対応が登録された変換テーブルが格納されている。さらに、変換テーブルとして、次回予告演出に係る各演出種別に対応する変換テーブルが格納されている。
ここで、変換テーブルは、対象予告演出に係る演出種別が、次回予告演出に係る演出種別と異なる場合に、次回予告演出の演出内容を、変換情報(4種類の変換情報のうちいずれか一の変換情報)に変換するために用いられる。
具体的には、変換テーブルとして、「会話予告」に対応する「会話予告用変換テーブル」と、「カットイン予告」に対応する「カットイン予告用変換テーブル」と、「ステップアップ予告」に対応する「ステップアップ予告用変換テーブル」と、「背景変更予告」に対応する「背景変更予告用変換テーブル」と、が格納されている。
各変換テーブルには、次回予告演出に係る演出内容として、当該変換テーブルに対応する演出種別に属する演出内容のみが登録されている(他の演出種別に属する演出内容が登録されていない)。すなわち、各変換テーブルには、当該変換テーブルに対応する演出種別に属する演出内容(次回予告演出に係る演出内容)のそれぞれと、変換情報(「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」のうちいずれか)と、の対応が登録されている。
【0135】
具体的には、
図25に示すように、「会話予告用変換テーブル」には、次回予告演出に係る演出内容として、「会話1」〜「会話7」が登録されている。そして、「会話1」〜「会話7」(次回予告演出に係る演出内容)のそれぞれについて、「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」のうちいずれか一の変換情報が対応付けられている。
また、
図26に示すように、「カットイン予告用変換テーブル」には、次回予告演出に係る演出内容として、「CI1」〜「CI7」が登録されている。そして、「CI1」〜「CI7」(次回予告演出に係る演出内容)のそれぞれについて、「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」のうちいずれか一の変換情報が対応付けられている。
また、
図27に示すように、「ステップアップ予告用変換テーブル」には、次回予告演出に係る演出内容として、「SU1」〜「SU5」が登録されている。そして、「SU1」〜「SU5」(次回予告演出に係る演出内容)のそれぞれについて、「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」のうちいずれか一の変換情報が対応付けられている。
さらに、
図28に示すように、「背景変更予告用変換テーブル」には、次回予告演出に係る演出内容として、「背景1」〜「背景5」が登録されている。そして、「背景1」〜「背景5」(次回予告演出に係る演出内容)のそれぞれについて、「弱予告」、「中予告」、「強予告」及び「最強予告」のうちいずれか一の変換情報が対応付けられている。
【0136】
先行回予告演出内容決定処理では、ステップS241で実行することが決定された複数回の個別予告演出に、1回の先行回予告演出のみが含まれている場合には、当該先行回予告演出が対象予告演出とされて、演出内容が決定される。
一方、ステップS241で実行することが決定された複数回の個別予告演出に、複数回の先行回予告演出が含まれている場合には、後に実行される先行回予告演出から、順次、対象予告演出とされて、演出内容が決定される。
対象予告演出の演出内容は、以下の処理(以下、「各回予告演出内容決定処理」とする)により決定される。
すなわち、各回予告演出内容決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから先行予告演出内容抽選乱数を取得する。
次に、対象予告演出について決定された演出種別と、次回予告演出について決定された演出種別と、が同一であるか否かを判定する。
そして、対象予告演出について決定された演出種別と、次回予告演出について決定された演出種別と、が同一であると判定した場合には、対象予告演出について決定された演出種別に対応する対象予告演出内容抽選テーブルを読み出す。さらに、読み出した対象予告演出内容抽選テーブルの第1規定領域に基づいて、対処予告演出の演出内容を決定する。具体的には、読み出した対象予告演出内容抽選テーブルの第1規定領域に含まれている第1個別規定領域のうち、次回予告演出について決定された演出内容に対応する第1個別規定領域を参照して、取得した先行回予告演出内容抽選乱数に対応する演出内容を、対象予告演出の演出内容として決定する。
一方、対象予告演出について決定された演出種別と、次回予告演出について決定された演出種別と、が異なると判定した場合には、次回予告演出について決定された演出種別に対応する変換テーブルを読み出す。そして、読み出した変換テーブルに基づいて、次回予告演出について決定された演出内容を、4種類の変換情報のうちいずれか一の種類の変換情報に変換する。具体的には、読み出した変換テーブルにおいて、次回予告演出について決定された演出内容に対応して登録されている変換情報を、次回予告演出に係る変換情報として決定する。さらに、対象予告演出について決定された演出種別に対応する対象予告演出内容抽選テーブルを読み出す。そして、読み出した対象予告演出内容抽選テーブルの第2規定領域に基づいて、対処予告演出の演出内容を決定する。具体的には、読み出した対象予告演出内容抽選テーブルの第2規定領域に含まれている第2個別規定領域のうち、決定された変換情報に対応する第2個別規定領域を参照して、取得した先行回予告演出内容抽選乱数に対応する演出内容を、対象予告演出の演出内容として決定する。
以上により、各回の先行回予告演出について、順次、演出内容が決定される。
【0137】
例えば、ステップS240で、3回の個別予告演出を実行することが決定され、ステップS241で、全ての個別予告演出について演出種別が「会話予告」に決定され、ステップS242で、3回目の個別予告演出(最終回予告演出)の演出内容として、「会話7」が決定された場合には、以下の手順により各回の先行回予告演出の演出内容が決定される。
まず、2回目の個別予告演出(先行回予告演出)の演出内容が決定される。具体的には、「会話予告」(2回目の個別予告演出について決定された演出種別)に対応する対象予告演出内容抽選テーブルである「会話予告用対象予告演出内容抽選テーブル」を読み出す。そして、当該「会話予告用対象予告演出内容抽選テーブル」の第1規定領域に含まれている第1個別規定領域のうち、「会話7」(3回目の個別予告演出について決定された演出内容)に対応する第1個別規定領域を参照して、取得した先行回予告演出内容抽選乱数に対応する演出内容を、2回目の個別予告演出の演出内容として決定する。以下の説明では、2回目の個別予告演出の演出内容として「会話5」が決定されたものとする。
次に、1回目の個別予告演出(先行回予告演出)の演出内容が決定される。具体的には、「会話予告」(1回目の個別予告演出について決定された演出種別)に対応する対象予告演出内容抽選テーブルである「会話予告用対象予告演出内容抽選テーブル」を読み出す。そして、当該「会話予告用対象予告演出内容抽選テーブル」の第1規定領域に含まれている第1個別規定領域のうち、「会話5」(2回目の個別予告演出について決定された演出内容)に対応する第1個別規定領域を参照して、取得した先行回予告演出内容抽選乱数に対応する演出内容を、1回目の予告演出の演出内容として決定する。
【0138】
一方、ステップS240で、3回の個別予告演出を実行することが決定され、ステップS241で、1回目の個別予告演出の演出種別として「会話予告」が決定され、2回目の個別予告演出の演出種別として「ステップアップ予告」が決定され、3回目の個別予告演出の演出種別として「背景変更予告」が決定され、ステップS242で、3回目の個別予告演出(最終回予告演出)の演出内容として、「背景2」が決定された場合には、以下の手順により各先行回予告演出の演出内容が決定される。
まず、2回目の個別予告演出(先行回予告演出)の演出内容が決定される。具体的には、「背景変更予告」(3回目の個別予告演出について決定された演出種別)に対応する変換テーブルである「背景変更予告用変換テーブル」を読み出す。そして、当該「背景変更予告用変換テーブル」に基づいて、「背景2」(3回目の個別予告演出について決定された演出内容)に対応する変換情報である「中予告」を読み出す(
図28参照)。さらに、「ステップアップ予告」(2回目の個別予告演出について決定された演出種別)に対応する対象予告演出内容抽選テーブルである「ステップアップ予告演出内容抽選テーブル」を読み出す。そして、当該「ステップアップ予告用対象予告演出内容抽選テーブル」の第2規定領域に含まれている第2個別規定領域のうち、「中予告」(3回目の個別予告演出に係る変換情報)に対応する第2個別規定領域を参照して、取得した先行回予告演出内容抽選乱数に対応する演出内容を、2回目の個別予告演出の演出内容として決定する。以下の説明では、2回目の個別予告演出の演出内容として「SU2」が決定されたものとする。
次に、1回目の個別予告演出(先行回予告演出)の演出内容が決定される。具体的には、「ステップアップ予告」(2回目の個別予告演出について決定された演出種別)に対応する変換テーブルである「ステップアップ予告用変換テーブル」を読み出す。そして、当該「ステップアップ予告用変換テーブル」に基づいて、「SU2」(2回目の個別予告演出について決定された演出内容)に対応する変換情報である「弱予告」を読み出す(
図27参照)。さらに、「会話予告」(1回目の個別予告演出について決定された演出種別)に対応する対象予告演出内容抽選テーブルである「会話予告演出内容抽選テーブル」を読み出す。そして、当該「会話予告用対象予告演出内容抽選テーブル」の第2規定領域に含まれている第2個別規定領域のうち、「弱予告」(2回目の個別予告演出に係る変換情報)に対応する第2個別規定領域を参照して、取得した先行回予告演出内容抽選乱数に対応する演出内容を、1回目の個別予告演出の演出内容として決定する。
【0139】
そして、先行回予告演出内容決定処理では、演出制御回路300のRAMの所定領域において、各回の先行回予告演出について決定した演出内容を指定する個別演出内容指定情報を、当該先行回予告演出に対応する先行保留情報に対応付けて記憶する。
【0140】
次に、ステップS203の変動時演出管理処理を説明する。
図29は、変動時演出管理処理を示すフローチャートである。
変動時演出管理処理は、ステップS203において実行されると、
図29に示すように、まず、ステップS250に移行する。
ステップS250では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS251に移行し、所定の制御コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS256に移行する。ここで、所定の制御コマンドとは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。
所定の制御コマンドを受信したか否かは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
【0141】
ステップS251では、停止図柄決定処理を実行し、ステップS252に移行する。停止図柄決定処理では、停止表示させる演出図柄z1,z2の具体的態様を決定する。
具体的には、停止図柄決定処理では、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)に基づいて、演出図柄z1,z2に係る停止図柄の具体的態様(組み合わせ)を決定する。
演出制御回路300のROMには、停止図柄抽選乱数と停止図柄の具体的態様との対応が登録された停止図柄抽選テーブルが格納されている。そして、停止図柄抽選テーブルとして、図柄種別指定コマンドにより指定され得る複数種類の停止図柄(「はずれ図柄」及び「大当たりp図柄」)のそれぞれに対応する停止図柄抽選テーブルを有している。
「はずれ図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「はずれ図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「はずれ図柄」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3のうち少なくとも一の領域に停止表示される「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示される「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示される演出図柄z2が白色を示す態様となっている。
【0142】
「大当たり1図柄」又は「大当たり2図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「チャンス図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「チャンス図柄」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「2、2、2」等、同一の所定の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が青色を示す態様となっている。
「大当たり3図柄」又は「大当たり4図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の具体的態様として、複数種類の「ボーナス図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「ボーナス図柄」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「7、7、7」等、同一の所定の数字を示す「数字図柄」(「チャンス図柄を除く」)で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が赤色を示す態様となっている。
【0143】
そして、停止図柄決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから停止図柄抽選乱数を取得する。また、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種類を確認して、この確認結果に対応する停止図柄抽選テーブルを読み出す。そして、取得した停止図柄抽選乱数と、停止図柄抽選テーブルと、に基づいて、停止図柄の具体的態様を決定する。
さらに、決定した停止図柄の具体的態様に係る画像データ(以下、「停止図柄データ」)を読み出して、読み出した画像データを、停止表示させる演出図柄z1,z2に係るデータとして設定する。
【0144】
ステップS252では、変動演出決定処理を実行し、ステップS253に移行する。変動演出決定処理では、演出図柄z1,z2の変動表示の内容を決定する。
変動演出決定処理では、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容に基づいて、第1変動パターンの具体的な内容を決定する。また、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容に基づいて、第2変動パターンの具体的な内容を決定する。
ステップS253では、予告演出決定処理を実行し、ステップS254に移行する。予告演出決定処理では、予告演出を実行するか否かを決定する。
「予告演出」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に実行される演出であって、当該変動表示に係る特別図柄抽選の結果(「当選」又は「落選」)を示唆(予告)する演出となっている。
演出制御回路300のROMには、予告演出抽選乱数と予告演出抽選の当たり値との対応が登録された予告演出抽選テーブルが格納されている。また、予告演出抽選テーブルとして、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄が「大当たりp図柄」である場合に対応する第1予告演出抽選テーブルと、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄が「はずれ図柄」である場合に対応する第2予告演出抽選テーブルと、が格納されている。そして、第1予告演出抽選テーブルでは、第2予告演出抽選と比較して当選確率が高くなるように、予告演出抽選の当たり値が設定されている。
予告演出決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから予告演出抽選乱数を取得する。また、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別に対応する予告演出抽選テーブルを読み出す。そして、取得した予告演出抽選乱数及び予告演出抽選テーブルに基づいて、予告演出を実行するか否かを決定する。
【0145】
ステップS254では、変動演出データ設定処理を実行し、ステップS255に移行する。変動演出データ設定処理では、演出図柄z1,z2の変動表示に係る演出データを設定する。
具体的には、変動演出データ設定処理では、ステップS252で決定された第1変動パターンの具体的な内容に対応する演出プログラム及び第2変動パターンの具体的な内容に対応する演出プログラムにしたがって、第1期間の変動表示に係る演出データ(シナリオデータ)及び第2期間の変動表示に係る演出データ(シナリオデータ)を読み出す。
また、ステップS253で予告演出を実行することが決定された場合には、決定された予告演出に係る演出プログラムにしたがって、予告演出の演出データ(シナリオデータ)を読み出す。
さらに、保留情報記憶領域に記憶されている保留情報のうち、演出図柄z1,z2の変動表示を開始する保留情報について、当該保留情報に対応する個別演出内容指定情報が記憶されている場合には、当該個別演出内容指定情報が指定する演出内容に係る演出プログラムにしたがって、個別予告演出の演出データ(シナリオデータ)を読み出す。
そして、第1期間の変動表示に係る演出データ及び第2期間の変動表示に係る演出データを合わせて、変動演出データを編集して、編集した変動演出データを演出図柄z1,z2の変動表示に係る演出データとして設定する。
この際、予告演出を実行することが決定された場合には、予告演出の演出データが変動演出データに合成される。また、当該保留情報に対応する個別予告演出内容指定情報が記憶されている場合には、個別予告演出の演出データが変動演出データに合成される。
そして、編集された変動演出データを、実行する演出図柄z1,z2の変動表示に係る演出データとして設定する。
さらに、当該保留情報が先読み対象保留情報である場合には、演出制御回路300のRAMの所定領域において設定されている先読み予告演出中フラグを解除する。
【0146】
ステップS255では、変動演出開始処理を実行し、ステップS256に移行する。変動演出開始処理では、変動時間タイマによる変動時間の計測を開始して、ステップS254で設定した変動演出データに基づく演出を開始する。これによって、演出図柄z1,z2の変動表示が開始される。
ステップS256では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS257に移行し、停止指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
停止指定コマンドを受信したか否かは、停止指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS257では、停止表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。停止表示開始処理では、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2の変動表示を終了して、ステップS251で設定した停止図柄データに基づく演出図柄z1,z2の停止表示(報知表示)を開始する。
また、停止表示開始処理では、変動時間タイマによる変動時間の計測を終了して、変動時間タイマをリセットする。
【0147】
次に、ステップS204の大当たり演出管理処理を説明する。
図30は、大当たり演出管理処理を示すフローチャートである。
大当たり演出管理処理は、ステップS204において実行されると、
図30に示すように、まず、ステップS800に移行する。
ステップS800では、オープニング指定コマンドを受信したか否かを判定し、オープニング指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS801に移行し、オープニング指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS802に移行する。
オープニング指定コマンドを受信したか否かは、オープニング指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS801では、大当たり演出開始処理を実行し、ステップS802に移行する。大当たり演出開始処理では、大当たり演出を開始する。
具体的には、大当たり演出開始処理では、まず、大当たり演出の内容を決定する。
「大当たり演出」とは、大当たり遊技状態の生起中において実行される演出となっている。
演出制御回路300のROMには、大当たり演出抽選乱数と大当たり演出の内容との対応が登録された大当たり演出内容抽選テーブルが格納されている。また、大当たり演出内容抽選テーブルとして、大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」〜「大当たり6」)のそれぞれに対応する大当たり演出内容抽選テーブルが格納されている。
そして、大当たり演出開始処理では、まず、所定の乱数カウンタから大当たり演出抽選乱数を取得する。また、オープニング指定コマンドが指定する大当たり遊技状態の種別を確認して、この確認結果に対応する大当たり演出内容抽選テーブルを読み出す。そして、取得した大当たり演出抽選乱数と大当たり演出内容抽選テーブルとに基づいて、大当たり演出の内容を決定する。
大当たり演出開始処理では、次に、決定した大当たり演出の内容に対応する演出プログラムにしたがって、大当たり演出に係る演出データ(シナリオデータ)を読み出して、読み出した演出データを、実行する大当たり演出に係る演出データとして設定する。そして、設定した演出データに基づく大当たり演出を開始する。
【0148】
ステップS802では、エンディング指定コマンドを受信したか否かを判定し、エンディング指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS803に移行し、エンディング指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S505)に移行する。
エンディング指定コマンドを受信したか否かは、エンディング指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS803では、エンディング演出開始処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。エンディング演出開始処理では、大当たり演出を終了して、エンディング演出を開始する。
「エンディング演出」とは、エンディング期間中において実行される演出となっている。
エンディング演出開始処理では、エンディング演出に対応する演出プログラムにしたがって、エンディング演出に係る演出データ(シナリオデータ)を読み出して、読み出した演出データを、実行するエンディング演出に係る演出データとして設定する。そして、設定した演出データに基づくエンディング演出を開始する。
【0149】
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
図31は、演出図柄の通常変動表示の一例を示す図である。
主制御回路200では、始動口(第1始動口51又は第2始動口52)への遊技球の入球があると、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等の各種乱数が取得されて、取得した各種乱数が、始動情報(特
図1始動情報又は特
図2始動情報)として、RAM230の始動情報記憶領域(特
図1始動情報記憶領域又は特
図2始動情報記憶領域)に記憶される。ここで、各始動情報記憶領域には、最大4つまで始動情報が記憶される。
図31に示すように、始動情報が取得されると、保留図柄表示領域b2において、当該始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
主制御回路200では、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報について、所定の順序で、大当たり遊技状態を生起させるか否かを判定する大当たり判定(ステップS113)と、当該大当たり判定の結果を報知する報知表示に係る停止図柄を判定する停止図柄判定(ステップS114)と、当該大当たり判定の結果を報知する報知表示に係る変動パターン(第1変動パターン及び第2変動パターン)を判定する変動パターン判定(ステップS115)と、を含む始動判定が実行される。
そして、始動判定が実行されると、表示装置61,62において、変動パターン判定により決定された変動パターン(変動時間)に基づいて、特別図柄の変動表示が行われた後に、大当たり判定の結果(特別図柄抽選の結果)に応じた態様による特別図柄の停止表示が行われる。
始動判定が実行されると、演出制御回路300では、変動パターン判定により決定された変動パターンに基づいて、演出図柄z1,z2の変動表示に係る変動パターンの具体的な内容(第1変動パターンの具体的な内容及び第2変動パターンの具体的な内容)が決定される。
そして、
図31に示すように、特別図柄の報知表示に同期して、演出図柄表示領域a1〜a4において、決定された変動パターンの具体的な内容に基づいて、演出図柄z1,z2の変動表示が行われた後に、演出図柄z1,z2の停止表示が行われる。
さらに、特別図柄抽選に当選した場合には、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止表示が行われた後に、大当たり遊技状態が生起される。
そして、大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53a,54aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53,54への遊技球の入球が可能となる。
【0150】
また、パチンコ機1では、各始動情報の取得時に、始動判定に先駆けて、始動情報が示す各種抽選結果を判定する事前判定(ステップS103、S107)が実行される。
そして、事前判定が実行されると、演出制御回路300では、当該事前判定の結果が、保留情報として、保留情報記憶領域において記憶されるとともに、先読み予告演出実行条件を満たすか否かが判定(ステップS237)される。
そして、先読み予告演出実行条件を満たすと判定された場合には、先読み予告演出抽選(ステップS238)が実行され、先読み予告演出抽選に当選した場合には、先読み予告演出を実行することが決定される。
本実施形態では、先読み予告演出は、複数回の個別予告演出を含んで構成されている。具体的には、先読み予告演出を実行することが決定された場合には、保留情報記憶領域に記憶されている複数の保留情報(先読み対象保留情報及び先行保留情報)のそれぞれについて、当該保留情報に対応する個別予告演出が設定される。そして、各保留情報に係る報知表示中に、当該保留情報に対応するものとして設定されている個別予告演出が実行される。
先読み予告演出を実行することが決定されると、まず、当該先読み予告演出において実行する個別予告演出の回数が決定される(ステップS240)。具体的には、現在の保留数が「4」である場合には、個別予告演出の実行回数として4[回]が決定され、現在の保留数が「3」である場合には、個別予告演出の実行回数として3[回]が決定され、現在の保留数が「2」である場合には、個別予告演出の実行回数として2[回]が決定される。
【0151】
先読み予告演出において実行する個別予告演出の回数が決定されると、次に、各回の予告演出の演出種別が決定される(ステップS241)。具体的には、決定された個別予告演出の実行回数に対応する個別予告演出種別抽選テーブルに基づいて、各回の個別予告演出の演出種別(演出種別パターン)を決定する。
各回の個別予告演出の演出種別が決定されると、次に、各回の個別予告演出の演出内容が決定される。
これには、まず、実行することが決定された複数回の個別予告演出のうち、最終回の個別予告演出(最終回予告演出)の演出内容が決定される(ステップS242)。具体的には、最終回予告演出について決定された演出種別に対応する最終回予告演出内容抽選テーブルに基づいて、最終回予告演出の演出内容が決定される。
次に、実行することが決定された複数回の個別予告演出のうち、最終回予告演出を除いた、各回の個別予告演出(先行回予告演出)について、後に実行されるものから、順次、対象予告演出とされて、演出内容が決定される。
具体的には、対象予告演出について決定された演出種別と、次回予告演出について決定された演出種別と、が同一である場合には、対象予告演出について決定された演出種別に対応する対象予告演出内容抽選テーブルの第1規定領域に基づいて、対象予告演出の演出内容が決定される。この際、対象予告演出内容抽選テーブルの第1規定領域に含まれている第1個別規定領域のうち、次回予告演出について決定された演出内容に対応する第1個別規定領域に基づいて、対象予告演出の演出内容が決定される。
【0152】
一方、対象予告演出について決定された演出種別と、次回予告演出について決定された演出種別と、が異なる場合には、まず、次回予告演出について決定された演出種別に対応する変換テーブルに基づいて、次回予告演出について決定された演出内容が、4種類の変換情報のうちいずれか一の種類の変換情報に変換される。そして、対象予告演出について決定された演出種別に対応する対象予告演出内容抽選テーブルの第2規定領域に基づいて、対象予告演出の演出内容が決定される。この際、対象予告演出内容抽選テーブルの第2規定領域に含まれている第2個別規定領域のうち、決定された変換情報に対応する第2個別規定領域に基づいて、対象予告演出の演出内容が決定される。
そして、保留情報記憶領域に記憶されている複数の保留情報(先行保留情報及び先読み対象保留情報)のそれぞれに基づく演出図柄z1,z2の変動表示中に、当該保留情報に対応して設定されている個別予告演出が実行される。
【0153】
(パチンコ機1の作用)
次に、パチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、各回の個別予告演出の演出内容を決定するためのテーブルとして、対象予告演出内容抽選テーブル及び変換テーブルを備えている。
対象予告演出内容抽選テーブルの第1規定領域には、次回予告演出の演出内容と、対象予告演出について決定され得る演出内容と、の対応が規定されている。また、対象予告演出内容抽選テーブルの第2規定領域には、変換情報と、対象予告演出について決定され得る演出内容と、の対応が規定されている。また、変換テーブルには、次回予告演出の演出内容と、変換情報と、の対応が規定されている。
そして、対象予告演出の演出種別と次回予告演出の演出種別とが同一の場合には、当該演出種別に対応する対象予告演出内容抽選テーブルの第1規定領域に基づいて、当該対象予告演出の演出内容が決定される。具体的には、対象予告演出内容抽選テーブルの第1規定領域に基づいて、次回予告演出の演出内容に対応づけられている演出内容のうち一の演出内容が、当該対象予告演出の演出内容として決定される。
一方、対象予告演出の演出種別と次回予告演出の演出種別とが異なる場合には、当該次回予告演出の演出種別に対応する変換テーブルと、当該対象予告演出の演出種別に対応する対象予告演出内容抽選テーブルの第2規定領域と、に基づいて、当該対象予告演出の演出内容が決定される。具体的には、まず、変換テーブルに基づいて、次回予告演出の演出内容に対応づけられている変換情報が読み出される。次に、対象予告演出内容抽選テーブルの第2規定領域に基づいて、読み出された変換情報に対応する演出内容のうち一の演出内容が、当該対象予告演出の演出内容として決定される。
これによって、パチンコ機1では、対象予告演出の演出種別が次回予告演出の演出種別と同一の場合と、対象予告演出の演出種別が次回予告演出の演出種別と異なる場合とで、同一の対象予告演出内容抽選テーブルに基づいて、対象予告演出の演出内容を決定することができる。
特に、各対象予告演出内容抽選テーブルにおいて、次回予告演出の演出内容として、全ての演出種別に係る演出内容を登録する必要がなくなり、各対象予告演出内容抽選テーブルのデータ量を低減することができる。
したがって、パチンコ機1によれば、先読み予告演出を実行するためのデータ容量を低減することが可能となる。
【0154】
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、「先読み予告演出」は、先読み対象保留情報に係る特別図柄抽選の結果(「当選」又は「落選」)を示唆(予告)する演出となっている。しかしながら、「先読み予告演出」は、先読み対象保留情報に係る演出内容(第1変動パターンの内容又は第2変動パターンの内容)を示唆する演出であっても構わない。
また、上記実施形態では、個別予告演出の演出種別として、「会話予告」と、「カットイン予告」と、「ステップアップ予告」と、「背景変更予告」と、が設定されている。しかしながら、個別予告演出の演出種別として、他の種別が含まれていても構わない。例えば、個別予告演出の演出種別として、「役物予告」、「停止図柄予告」等が含まれていても構わない。
「役物予告」に係る個別予告演出では、遊技盤10に配設されている演出装置が所定の演出動作を実行する役物演出が実行される。そして、「役物予告」には、演出装置の演出動作が互いに異なる複数の演出内容が属する。
「停止図柄予告」に係る個別予告演出では、停止表示される演出図柄z1の色、模様等の組み合わせが所定の組み合わせとなる停止図柄演出が実行される。そして、「停止図柄予告」には、停止表示される演出図柄z1の色、模様等の組み合わせが互いに異なる複数の演出内容が属する。
さらに、上記実施形態では、大当たり遊技状態の生起中に、遊技球によるV領域の通過が検出された場合に、当該大当たり遊技状態の終了後に「特図高確率状態」が生起される。しかしながら、大当たり遊技状態の種別に応じて、当該種別に係る大当たり遊技状態の終了後に「特図高確率状態」又は「特図低確率状態」が生起される構成としても構わない。
【0155】
また、上記実施形態では、先読み予告演出を実行することが決定された場合に、当該先読み予告演出の実行の決定時において保留情報記憶領域に記憶されている複数の保留情報のそれぞれについて、当該保留情報に対応する個別予告演出が設定される。すなわち、先読み予告演出の実行の決定時において保留情報記憶領域に記憶されている保留情報の数と、当該先読み予告演出において実行される個別予告演出の回数と、が一致している。
しかしながら、先読み予告演出の実行の決定時において保留情報記憶領域に記憶されている保留情報の数と、当該先読み予告演出において実行される個別予告演出の回数と、が一致していなくても構わない。
すなわち、先読み予告演出において実行される個別予告演出の回数が、当該先読み予告演出の実行の決定時において保留情報記憶領域に記憶されている保留情報の数より多くても構わない。具体的には、先読み予告演出を実行することが決定された場合に、当該先読み予告演出の実行の決定時において保留情報記憶領域に記憶されている複数の保留情報のうち1つ以上の保留情報について、当該保留情報に対応する複数回の個別予告演出が設定される構成としても構わない。
また、先読み予告演出において実行される個別予告演出の回数が、当該先読み予告演出の実行の決定時において保留情報記憶領域に記憶されている保留情報の数より少なくても構わない。具体的には、先読み予告演出を実行することが決定された場合に、当該先読み予告演出の実行の決定時において保留情報記憶領域に記憶されている複数の保留情報のうち1つ以上の保留情報について、当該保留情報に対応する個別予告演出が設定されない構成としても構わない。
【0156】
また、上記実施形態では、先読み予告演出を実行することが決定され、かつ、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの内容が「擬似連続変動パターン」である場合に、当該先読み予告演出の実行の決定時において保留情報記憶領域に記憶されている複数回の保留情報(先読み対象保留情報を除く)のそれぞれに対応する個別予告演出が設定されるとともに、先読み対象保留情報に係る報知表示において実行される1回又は複数回の「擬似連続変動表示」のそれぞれに対応する個別予告演出が設定される構成としても構わない。
例えば、先読み予告演出の実行の決定時において保留情報記憶領域において4つの保留情報(3つの先行保留情報、及び、1つの先読み対象保留情報)が記憶されており、先読み対象保留情報が示す第1変動パターンの内容が「3回擬似連続変動」である場合に、合計で6[回]の個別予告演出(各先行保留情報に対応する個別予告演出(合計3[回])、及び、各擬似変動表示に対応する個別予告演出(合計3[回]))が設定される構成としても構わない。