【解決手段】画像アクセス情報の出力先に関する情報を受け付ける受付処理部701と、受付空間から撮影空間に移動した利用者の撮影を行い、撮影画像を生成する撮影処理部702と、生成した撮影画像を記憶する記憶部703と、利用者が撮影画像を編集する処理を行い、編集処理が終了すれば、生成画像などを、通信部705を用いて、サーバに送信する編集処理部704から構成する。
前記アクセス情報の前記発行を前記サーバに依頼した後に、前記利用者を撮影した画像に基づいて生成された生成画像を前記サーバに送信する請求項2に記載の写真撮影遊戯装置。
前記写真撮影遊戯装置は、前記サーバに前記アクセス情報の発行を依頼するとき、前記受付処理部が受け付けた前記出力先に関する情報を前記サーバに送信する請求項3に記載の写真撮影遊戯装置。
前記前記受付処理部が受け付けた前記出力先に関する情報は前記利用者の利用する端末に前記アクセス情報を送信するための情報であり、前記サーバに前記アクセス情報の発行を依頼すると、前記サーバより前記アクセス情報の受信をし、前記端末に前記受信をした前記アクセス情報を送信する請求項3に記載の写真撮影遊戯装置。
前記写真撮影遊戯装置は、前記利用者が順次移動する複数の空間を有し、前記写真撮影遊戯装置が前記生成画像を生成する前に、前記利用者が端末を用いて前記アクセス情報に基づいて生成画像を取得しようとすると、前記利用者が現在居る空間または次に移動するべき空間の案内が前記端末に表示される請求項2から5のいずれか一項に記載の写真撮影遊戯装置。
前記発行の前記依頼をされた前記アクセス情報の発行をし、前記写真撮影遊戯装置を介して前記アクセス情報を前記利用者の端末に対して送信する請求項7または8に記載のサーバ。
前記サーバは、前記写真撮影遊戯装置が生成した前記生成画像を記憶する前に前記利用者が端末を用いて前記アクセス情報に基づいて生成画像を取得しようとするかどうかに応じて、異なる返信を前記端末に行う請求項7から10のいずれか1項に記載のサーバ。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本願発明を実施するための形態について、実施形態を用いて説明する。なお、本願発明は、以下に説明する実施形態に限定して解釈されることはない。本願発明は、以下に説明する実施形態を種々に変形して実施することが可能である。
【0012】
図1(A)は、本発明の一実施形態に係る写真撮影遊戯装置が、仕切り壁やカーテンなどを用いて、提供する空間の構成を示す。写真撮影遊戯装置100は、空間として、受付空間101と、撮影空間102と、編集空間1(103)と編集空間2(104)とを提供する。利用者(一人または複数人)は、まず、受付空間101において受付を行う。受付空間101における受付において、例えば、利用者は、撮影した画像に対する補正(顔の肌を白めにすることや、眼の大きさを実際よりも大きくする)の程度を指示したり、撮影した画像をサーバからダウンロードするための情報(例えば、撮影した画像のURLや、ダウンロードする際の認証情報(パスワード))を送付するための利用者のメールアドレス、携帯電話の番号、SNS(Social Network System)の利用者IDなどを入力したりする。
【0013】
受付空間101における受付の後に、利用者は撮影空間102に移動し、利用者自身の撮影を行う。撮影が終了すると、利用者は、他の利用者が利用していない編集空間1(103)と編集空間2(104)とのいずれかに移動を行い、撮影空間102において撮影された撮影画像に基づいて生成画像を生成する。すなわち、撮影画像に文字を書き入れたりマークを書き入れたりする編集などの加工を行い、生成画像を生成する。加工などの編集が終われば、図示されていない印刷装置により、生成画像をシールなどに印刷することができる。また、生成画像を写真撮影遊戯装置100からネットワークを介してサーバにアップロードすることができる。
【0014】
なお、利用者が写真撮影遊戯装置100の利用を開始してから、生成画像の印刷やサーバへのアップロードが行われるまでの間に、利用者に課金が行われる場合には、利用者はその課金に対する対価の支払いを行う。対価の支払いは、硬貨や紙幣を写真撮影遊戯装置100に投入したり、クレジットカードや電子マネーなどを用いたりして行われる。この対価の支払いは、受付空間101において行われたり、撮影空間102において行われたり、編集空間1(103)、2(104)において行われたりする。あるいは、利用者があらかじめ登録したクレジットカードを用いた決済がされるようにしてもよい。
【0015】
図1(B)は、本発明の一実施形態に係る写真撮影遊戯装置100の斜視図である。写真撮影遊戯装置100は、区画111と区画112と区画113とを有している。区画111と区画112と区画113とのそれぞれは、出入口114、115および116が例えばカーテンにより仕切られ、区画111と区画112と区画113との間は例えば壁によって仕切られている。
【0016】
また、
図1(B)においては、区画111から見て区画112および区画113とは反対側の壁面110は、受付空間101を形成している。すなわち、壁面110には、ディスプレイ110−1とカメラ110−2とが配置されている。利用者は、ディスプレイ110−1に表示された内容に対して、図示されない入力装置を用いて入力を行い、指示を行う。あるいは、ディスプレイ110−1はタッチパネルと一体化されており、利用者がディスプレイ110−1にタッチすることで、指示を行うことができる。さらに別の形態においては、利用者は、携帯端末に指示の内容を記憶させておき、写真撮影遊戯装置100と近距離無線通信などを行い、携帯端末に記憶させた指示の内容を写真撮影遊戯装置100に送信し、指示を行うこともできる。また、写真撮影遊戯装置100に利用者の識別情報と、指示の内容とを予め記憶させておき、利用者がその識別情報を写真撮影遊戯装置100の受付空間101において入力すると、記憶された指示の内容が読み出されるようになっていてもよい。
【0017】
なお、カメラ110−2は必須の構成ではない。このカメラ110−2が備えられている場合には、受付時の利用者それぞれを撮影し、利用者ごとに顔認識するための情報と受付時に受け付けた補正の程度などとを関連付けて記憶する。その後、撮影空間102において撮影がされると、撮影した画像に撮影された利用者それぞれを、利用者を顔認識するための情報を用いて認識し、利用者ごとに受付時に受け付けられた補正などを施すことが可能となる。
【0018】
区画111が撮影空間102に対応している。区画111の内部には、撮影用のカメラと、利用者に撮影時にとるポーズなどの指示を行ったり、カメラにより撮影された画像を表示したりするための表示装置と、表示装置の表示に指示を行うなどの入力装置が備えられている。また、必要に応じては、フラッシュなどの照明機器も備えられている。また、利用者の気分を盛り上げるなどのための音楽の再生のためのスピーカーなども備えられていてもよい。なお、表示装置にタッチパネルを備えることにより、表示装置と入力装置とが一体になっていてもよい。
【0019】
利用者が区画111において撮影を終了すると、表示装置などに表示された指示やスピーカーから再生される音声の指示などにより、編集空間1(103)に対応する区画112または編集空間2(104)に対応する区画113に移動する。区画112および区画113のそれぞれには、表示装置と入力装置とが備えられている。利用者は、区画112または区画113の表示装置に、区画111において撮影された撮影画像を表示し、複数の撮影画像があれば、その中から選択を行う。また、撮影画像に背景画像を付加したり、入力装置を用いて撮影画像に様々な文字、模様などの部分画像の付加を行ったりする加工などの作業を行い、生成画像を生成する。言い換えると撮影画像に基づいて生成画像が生成される。
【0020】
利用者は、区画112または区画113における作業を終えると、区画112または区画113や他の場所に備えられた印刷装置に編集画像を印刷して出力する。あるいは、ネットワークを介してサーバに生成画像がアップロードされる。サーバに生成画像がアップロードされる際には、撮影画像に背景画像を付加したり、入力装置を用いて撮影画像に様々な文字、模様などの部分画像の付加を行ったりする前の撮影画像もアップロードされてもよい。
【0021】
なお、
図1(A)においては、受付空間および撮影空間の数はそれぞれ1とし、編集区間の数を2としたが、受付空間、撮影空間および編集空間の数は任意の自然数とすることができる。また、
図1(A)において、受付空間101、撮影空間102、編集空間1(103)および編集空間2(104)とは、一体となっている必要はなく、受付空間101、撮影空間102、編集空間1(103)および編集空間2(104)は離隔して配置されていてもよい。
【0022】
図2は、本願発明の一実施形態に係る写真撮影遊戯装置の受付空間101に表示される画面の一例を示すための図である。
図2(A)において、壁面110に備えられた表示装置110−1に「ようこそ」という文字列が表示され、「受付開始」201が表示されているボタンが表示されている。なお、符号110−2は、上述したようにカメラであるが、本願発明の一実施形態において必須ではない。
【0023】
利用者が「受付開始」201のボタンを図示しない入力装置を用いて押下したり、表示装置110−1と一体形成されているタッチパネルにより押下したりした後には、表示装置110−1の表示は、画像アクセス情報の出力先に関する情報を入力するための表示に変化する。画像アクセス情報の出力先は、例えば、壁面110に備えられた表示装置110−1や、図示しないプリンターとすることができる。また、利用者の所持する携帯電話番号や、携帯端末などからアクセスできる電子メールアドレスなどとすることができる。出力先に関する情報は、出力先の選択肢が表示装置110−1に表示され、利用者が選択できるようになっていてもよい。また、写真撮影遊戯装置のメモリなどに出力先に関する情報が設定されており、その設定された出力先に関する情報を読み出して取得するようになっていてもよい。また、画像アクセス情報の出力先が、携帯電話番号や、携帯端末などからアクセスできる電子メールアドレスである場合には、
図2(B)のように、画像アクセス情報の送信先を入力するための表示に変化する。
【0024】
画像アクセス情報とは、利用者がこれから撮影空間102において撮影し、編集空間1(103)、2(104)において編集して生成した生成画像が、サーバに記憶された後に、サーバからダウンロード可能とし、生成画像を取得するための情報である。画像アクセス情報の例としては、撮影空間102において撮影し、編集空間1(103)、2(104)において編集した画像を携帯端末やパーソナルコンピュータなどに表示させるためのURL(Uniform Resource Locator)を挙げることができる。あるいは、撮影空間102において撮影し、編集空間1(103)、2(104)において編集して生成した生成画像を記憶しているサーバに携帯端末やパーソナルコンピュータなどを接続することにより、撮影空間102において撮影し、編集空間1(103)、2(104)において編集して生成した生成画像を得るために入力する画像の識別情報とすることもできる。また、画像アクセス情報には、画像を携帯端末やパーソナルコンピュータなどに表示させたりして画像を得るための認証情報が含まれていてもよい。
【0025】
画像アクセス情報の送信先とは、上述した画像アクセス情報を送信し、利用者に伝達するための送信の先を特定する情報である。具体的には、上述したように、利用者のメールアドレス、利用者の携帯電話の番号、また、利用者のSNSにおけるユーザIDなどである。利用者の携帯電話の電話番号が画像アクセス情報の送信先として利用される場合には、画像アクセス情報は、携帯電話ネットワークのショートメッセージサービスを用いて送信することができる。
【0026】
利用者が、フィールド202に、画像アクセス情報の送信先を、図示しない入力装置や、ソフトウェアキーボードなどにより入力を行い、「OK」203が表示されたボタンを押下すると、画像アクセス情報の送信先が写真撮影遊戯装置100に受け付けられる。このときに、画像アクセス情報の送信先へ、画像アクセス情報が送信されると、
図2(C)に示すように「画像アクセス情報を送信しました」という表示がされる。あるいは、壁面110に備えられた表示装置110−1、撮影空間に備えられた表示装置、編集空間に備えられた表示装置、プリンターなどから画像アクセス情報を出力することもできる。なお、画像アクセス情報の送信は、このときに限られるものではない。別の形態としては、利用者が撮影空間102において撮影を完了する前、または、編集空間1(103)、2(104)において編集を完了する前に行われるのが好ましい。また、より具体的には、生成画像がサーバにアップロードされ記憶される前に行われるのが好ましい。特に、利用者が、対価の支払いを行う前あるいは、対価の支払いを行った後が好ましいとすることもできる。このようなタイミングで画像アクセス情報の送信が行われることにより、利用者は、実際に生成画像が生成される前、または、サーバなどにアップロードされ記憶される前に、画像アクセス情報を取得することができる。これにより、利用者は、画像をダウンロード可能とするための準備が進んでいることを知ることができ、画像がダウンロードできないのではないかという不安を持たないようになる。
【0027】
図2(C)において、「次へ」204が表示されたボタンが押下されると、撮影空間102が他の利用者の撮影により占有されていなければ、「撮影空間へ移動してください」というメッセージが表示され、利用者は撮影空間への移動を促される。また、撮影空間102が他の利用者の撮影により占有されば、表示装置110−1にゲーム画面などを表示させ、利用者にゲームをさせるなどして、受付空間101で利用者が時間つぶしをするようにさせることもできる。時間つぶしは、ゲームによることに限定されることなく、所定の質問のアンケートを利用者から取ったり、すでに行われたアンケートの結果を表示したりすることによっても行うことができる。
【0028】
図3は、画像アクセス情報が、利用者の携帯端末300に送信され、画像アクセス情報が携帯端末300の画面に表示された一例を示す。この場合、画像アクセス情報は、携帯端末300へ、電子メールによって送信されてもよいし、携帯端末300が携帯電話であれば、ショートメッセージサービスによって送信されてもよい。
図3においては、画像アクセス情報は、URLの形式302により、送信されている。
【0029】
図4は、
図3に例示するURLの形式302を利用者がクリックなどしてURLをたどって表示される画面301の例を示す。
図4(A)は、まだ画像がURLと関連付けて(例えば、写真撮影遊戯装置のファイルシステムやサーバのファイルシステムに)記憶されておらず、利用者が画像にアクセスできない場合の表示例を示す。すなわち、
図4(A)は、利用者が撮影空間102において撮影を行っていない場合や、編集空間1(103)、2(104)での編集を終えていない場合の表示例であり、「画像はまだありません」という内容のメッセージが画面301に表示される。利用者が撮影空間102において撮影を行っていない場合や、編集空間1(103)、2(104)での編集を終えていない場合であっても、単にURLに関連付けられたコンテンツが無い場合に単に「Not found」という表示がされることと比較すると、「まだ」という言葉を添えることにより、利用者に不安感を与えにくい。
【0030】
また、「画像はまだありません」という内容のメッセージに替えて、または、加えて、利用者が受け付けを行った写真撮影遊戯装置100の設置場所を
図4(A)の画面301に表示してもよい。また、現在の利用者が、受付空間101にまだ居るのか、撮影空間102に居るのか、あるいは編集空間1(103)、2(104)に居るのかを画面301に表示してもよい。また、次に移動するべき空間を画面301に表示してもよい。このように、現在の利用者の状況を表示することにより、利用者に、対価の支払いだけさせられて、画像を得ることができないのではないかという不安感を抱かせないようにすることができる。
【0031】
図4(B)は、画像がと関連付けて(例えば、写真撮影遊戯装置のファイルシステムやサーバのファイルシステムに)記憶され、利用者にアクセス可能となった場合の表示例を示す。
図4(B)に示すように「ダウンロードした画像を選んでね」という
図4(A)とは異なる表示がサーバからの返信に基づいてなされている。また、「ダウンロードした画像を選んでね」の下には、画像のサムネイル304、305、306、307が表示されている。一つの画面に全てのサムネイルが表示されない場合には、
図4(B)に示すように、スクロールバー303が表示されるようになっており、スクロールバー303により画面301のスクロールがされ、他の画像のサムネイルが表示されるようになっていてもよい。これにより、利用者は、画像アクセス情報を用いて、生成画像を取得することが可能となる。
【0032】
図5は、本発明の一実施形態に係る写真撮影遊戯装置100を含むシステムの構成の一例を示す。写真撮影遊戯装置100は、サーバ502と通信網502を介して接続されている。また、
図5において、携帯端末300も、サーバ501と通信網502を介して接続されている。通信網502の一例としては、インターネットを挙げることができる。また、写真撮影遊戯装置100とサーバ501とを接続する通信網と、携帯端末300とサーバ501とを接続する通信網とは、異なっていてもよい。例えば、写真撮影遊戯装置100とサーバ501とを接続する通信網は、上述のようにインターネットとなっており、携帯端末300とサーバ501とを接続する通信網は、携帯端末300を移動体とする移動体通信網となっていてもよい。移動体通信網の一例として、携帯電話の通信網を挙げることができる。
【0033】
サーバ501は、写真撮影遊戯装置100からの要求(第1の要求)に応じて、画像アクセス情報を発行し、画像アクセス情報の送信先へ送信する構成(第1の構成)となっている。または、サーバ501は、写真撮影遊戯装置100からの要求(第1の要求)に応じて、画像アクセス情報を発行し、写真撮影遊戯装置100へ返信する構成(第2の構成)となっていてもよい。第2の構成においては、写真撮影遊戯装置100を経由して画像アクセス情報が携帯端末300へ送信される。したがって、第1の構成、第2の構成のいずれにおいても、写真撮影遊戯装置100からの要求(第1の要求)に応じてサーバ501は画像アクセス情報を発行し、携帯端末300へ向けて送信することとすることができる。
【0034】
また、サーバ501は、写真撮影遊戯装置100からの要求(第2の要求)に応じて、写真撮影遊戯装置100からアップロードされた生成画像などを記憶する。この場合、サーバ501は、記憶前に発行した画像アクセス情報と、写真撮影遊戯装置100からアップロードされた生成画像などとを関連付けて格納する。これにより、携帯端末300から画像アクセス情報による要求があり、画像アクセス情報と関連付けられた編集画像などがあれば、その編集画像を携帯端末300にダウンロード可能とする。
【0035】
携帯端末300は、利用者の有する端末である。携帯できる端末であることが好ましい。この場合の携帯端末300の一例として、携帯電話を挙げることができる。そのような携帯電話は、例えば、インターネットを通じてサーバ501と通信を行うことができるのが好ましい。また、携帯端末300は、無線LANのアクセスポイントと通信が可能となっており、無線LANのアクセスポイントがサーバ501と通信網502と通信が可能となっていてもよい。また、携帯端末300としては、ノートブックコンピュータ、さらにデスクトップコンピュータを含めることもできる。
【0036】
図5において、写真撮影遊戯装置100と携帯端末300とを結ぶ点線は、写真撮影遊戯装置100と携帯端末300とが直接通信可能である場合があることを示す。例えば、利用者が携帯端末300に内蔵された近距離通信(例えばNFC(Near Field Communication)によるもの)機能を有して、写真撮影遊戯装置100と直接通信を行う場合がある。この場合の一例としては、上述の第2の構成において、サーバが画像アクセス情報を発行し、写真撮影遊戯装置100に返信した場合に、写真撮影遊戯装置100は、返信された画像アクセス情報を携帯端末300に近距離通信機能を用いて直接通信する場合がある。また、受付空間101において、利用者が写真撮影遊戯装置100の所定の場所に携帯端末300をかざすことにより、写真撮影遊戯装置100へ携帯端末300に格納された利用者IDや認証情報および/または画像アクセス情報の送信先が送信され、
図2(B)に示すような、利用者による画像アクセス情報の送信先の入力を省略することもできる。
【0037】
図6Aは、第1の構成における
図5のシステムの処理のシーケンス図の一例を示す。ステップS601において、例えば
図2(B)に示すような画面により、携帯端末300の携帯電話番号や利用者のメールアドレス、SNSの利用者IDなどが画像アクセス情報の送信先として、写真撮影遊戯装置100により受け付けられると、受け付けられた画像アクセス情報の送信先が、写真撮影遊戯装置100からサーバ501に送信される。
【0038】
なお、ステップS601において、画像アクセス情報送信先が、写真撮影遊戯装置100からサーバ501に送信されるときに、写真撮影遊戯装置100において、画像アクセス情報を生成して、画像アクセス情報送信先とともに写真撮影遊戯装置100からサーバ501に送信されてもよい。写真撮影遊戯装置100において、画像アクセス情報を生成するには、例えば、写真撮影遊戯装置100の識別番号、日時情報に基づいて生成することができる。また、画像アクセス情報には、ランダムに生成される情報を含むこともでき、また、チェックサムなども含むことができる。写真撮影遊戯装置100の識別番号としては、サーバ501と通信するための通信装置を特定する情報などを使用することができる。
【0039】
サーバ501が画像アクセス情報の送信先を受信すると、サーバ501は、必要ならば画像アクセス情報を生成するなどして発行し、ステップS602において、発行した画像アクセス情報を画像アクセス情報の送信先である携帯端末300(言い換えると、画像アクセス情報の送信先が携帯端末300の携帯電話番号であったり、携帯端末300がメールの取得を行ったり、利用者が携帯端末300を用いてSNSにログインなどしてメッセージを受信する場合)へ送信する。これにより、携帯端末300が、画像アクセス情報を受信する。なお、サーバ501において画像アクセス情報を生成するなどして発行する場合には、サーバ501は、発行した画像アクセス情報を写真撮影遊戯装置100にも送信する。
【0040】
携帯端末300が、画像アクセス情報を受信すると、その画像アクセス情報に基づいて、サーバ501にアクセスが可能となる。しかし、例えば、サーバ501に写真撮影遊戯装置100から編集画像などのアップロードがされておらず記憶がされていないことにより、利用者に画像を提供できない場合、ステップS603のように画像アクセス情報に基づいてアクセス要求をサーバ501に送信すると、ステップS604において、サーバ501から、
図4(A)に示すような「画像はまだありません」という旨の未着情報が返信される。
【0041】
一方、ステップS605に示すように、写真撮影遊戯装置100から、生成画像が画像情報として送信され(このとき、画像アクセス情報も送信される場合がある)、サーバ501が受信し、サーバ501の記憶装置に記憶され、画像アクセス情報に基づいてアクセス可能となったとする。この場合、その後、ステップS6060に示すように、画像アクセス情報に基づいて、サーバ501にアクセス要求を送信すると、ステップS607において、サーバ501から、
図4(B)に示すような画像をダウンロードするためのダウンロードページなどが携帯端末300に返信される。なお、ステップS605により、サーバ501が生成画像を記憶することになる。また、ステップS605は、ステップS601が行われた後に行われるのが好ましい。
【0042】
ステップS605に示すように、写真撮影遊戯装置100から、生成画像が画像情報として送信され、サーバ501が受信する場合には、サーバ501がどの画像アクセス情報と関連付けるかをサーバ501に伝達するために、写真撮影遊戯装置100から画像情報に加えて画像アクセス情報そのもの、または、画像アクセス情報を特定するための情報が写真撮影遊戯装置100からサーバ501に送信されるのが好ましい。
【0043】
図6Bは、第2の構成における
図5のシステムのシーケンス図の一例を示す。ステップS611において、例えば
図2(B)に示すような画面により、携帯端末300の携帯電話番号や利用者のメールアドレス、SNSの利用者IDなどが画像アクセス情報の送信先として、写真撮影遊戯装置100により受け付けられると、画像アクセス情報の要求が、写真撮影遊戯装置100からサーバ501に送信される。
【0044】
サーバ501が画像アクセス情報の要求を受信すると、サーバ501は、画像アクセス情報を生成するなどして発行し、ステップS612において、発行した画像アクセス情報を写真撮影遊戯装置100へ返信する。
【0045】
写真撮影遊戯装置100は、返信された画像アクセス情報を、例えば
図2(B)に示すような画面により受け付けた画像アクセス情報の送信先へ送信する。写真撮影遊戯装置100が、携帯端末300と近距離無線通信などが可能であれば、近距離無線通信により、携帯端末300へ画像アクセス情報を送信する。この場合、携帯端末300を特定する情報が、画像アクセス情報の送信先となる。例えば、携帯端末300のMAC(Media Access Control)アドレスなどが画像アクセス情報の送信先となる。あるいは、写真撮影遊戯装置100は、返信された画像アクセス情報をその表示装置に表示したり、印刷装置により紙などの媒体に2次元コードなどとして印刷したりして、利用者に対して出力をしてもよい。利用者は、出力された画像アクセス情報を携帯端末300に取り込ませることを行う。
【0046】
以後、
図6AのステップS603、S604、S605、S606、S607それぞれに対応して、同様に、S614、S615、S617、S618、S619の処理がされる。なお、ステップS617により、サーバ501が生成画像を記憶することになる。また、ステップS617は、ステップS611が行われた後に行われるのが好ましい。
【0047】
図7は、写真撮影遊戯装置100の機能ブロック図を示す。写真撮影遊戯装置100は、受付処理部701、撮影処理部702、記憶部703、編集処理部704、通信部705を有する。
【0048】
受付処理部701は、受付空間101における処理を行う。具体的には、画像アクセス情報の出力先に関する情報を受け付ける。また、画像アクセス情報を発行する。なお、写真撮影遊戯装置100が画像アクセス情報を発行しない場合には、サーバ501に画像アクセス情報の発行を依頼する。この発行の依頼は、生成画像がサーバ501により記憶される前であることが好ましい。画像アクセス情報の発行の依頼をした後に、サーバ501から利用者の携帯端末300へ第1の構成のように直接的に画像アクセス情報が送信されたり、第2の構成のように写真撮影遊戯装置100を介して間接的に画像アクセス情報が送信されたり、写真撮影遊戯装置100の表示装置に表示されたりする。サーバ501から利用者の携帯端末300への画像アクセス情報の送信は、利用者が編集空間1(103)、2(104)において編集画像を生成し、サーバ501にアップロードされる記憶されるまでに行われることが好ましい。
【0049】
撮影処理部702は、撮影空間702における処理を行う。具体的には、受付空間101から撮影空間102に移動した利用者の撮影を行い、撮影画像を生成する。生成された撮影画像は、記憶部703に記憶される。
【0050】
編集処理部704は、撮影空間102から編集空間1(103)または2(104)に移動した利用者が撮影画像を編集する処理を行い、その編集する処理が終了すれば、生成画像などを、通信部705を用いて、サーバ501に送信する。
【0051】
図8は、写真撮影遊戯装置100のハードウェア構成図を示す。ハードウェア構成としての写真撮影遊戯装置800は、CPU801、ROM802、RAM803、HDD804、入出力装置805、通信装置806、撮影装置0(811)、表示装置0(812)、入力装置0(813)、撮影装置1(815)、表示装置1(816)、入力装置1(817)、表示装置2(819)、入力装置2(820)、表示装置3(822)、入力装置3(823)および印刷装置824を有し、相互にバスやケーブル、無線通信手段により接続がされている。
【0052】
ここに、撮影装置0(811)、表示装置0(812)および入力装置0(813)は、受付空間101に配置される受付空間ユニット810を構成し、撮影装置1(815)、表示装置1(816)および入力装置1(817)は、撮影空間102に配置される撮影空間ユニット814を構成し、表示装置2(819)および入力装置2(820)は、編集空間1(103)に配置される第1の編集空間ユニット818を構成し、表示装置3(822)および入力装置3(823)は、編集空間2(104)に配置される第2の編集空間ユニット821を構成する。
【0053】
受付処理部701は、主に、受付空間ユニット810と後述のプログラムとにより、実現することができ、撮影処理部702は、主に、撮影空間ユニット814と後述のプログラムとにより、実現することができ、編集処理部704は、主に、第1の編集空間ユニット818、第2の編集空間ユニット821および後述のプログラムとにより、実現することができる。なお、後述のプログラムは、複数のモジュールやサブプログラムなどから構成され、それぞれのモジュールやサブプログラムは、受付処理部701、撮影処理部702、編集処理部704のいずれかを実現するために構成されていてもよい。
【0054】
CPU801は、電源投入時に、ROM802に記憶されたプログラムを実行し、HDD804などに記憶されているプログラムを読み出し、RAM803に展開し、また、RAM803を一時作業領域として用いて、プログラムを実行する。これにより、ハードウェア構成としての写真撮影遊戯装置800にプログラムの実行により提供される機能を付加して写真撮影遊戯装置100が実現される。
【0055】
入出力装置805は、写真撮影遊戯装置800のメンテナンスを行ったり、プログラムを変更したり、各部の動作状況を管理するために用いる入出力装置である。例えば、ディスプレイ、キーボード、マウスなどを含むことができる。
【0056】
通信装置806は、通信網502を介してサーバ501と通信を行うための装置である。例えばネットワークインターフェースを構成する。また、写真撮影遊戯装置100が利用者の携帯端末300と直接的に通信を行う場合には、携帯端末300との通信を行うための装置としても機能する。通信部705は、主に通信装置806を用いて実現される。
【0057】
また、RAM803、HDD804は、撮影装置1(815)により撮影された撮影画像を記憶するために用い、編集空間1(103)および2(104)において利用者が撮影画像を編集可能とする。
【0058】
図9は、サーバ501の機能ブロック図を示す。サーバ501は、サーバ通信部901、アクセス情報管理部902、画像管理部903、画像記憶部904を有する。
【0059】
サーバ通信部901は、通信網502を介して写真撮影遊戯装置100と通信を行うための部である。また、第1の構成においては、携帯端末300と通信を行う機能も有する。
【0060】
アクセス情報管理部902は、写真撮影遊戯装置100からの画像アクセス情報の発行の要求に応じて、画像アクセス情報を発行する。例えば、写真撮影遊戯装置ごとに番号を採番可能とし、採番された番号を画像アクセス情報とする。また、必要に応じて、ダイジェスト関数などを番号に適用したものを画像アクセス情報とし、次に発行される画像アクセス情報をサーバ501の外部から推測困難とすることもできる。発行された画像アクセス情報は、第1の構成であれば、画像アクセス情報の送信先に送信され、第2の構成であれば、写真撮影遊戯装置100へ返信される。
【0061】
また、アクセス情報管理部902は、発行した画像アクセス情報を画像管理部903に伝達する。これにより、サーバ501のサーバ通信部901が、後に写真撮影遊戯装置100から生成画像などを受信し、生成画像などがアップロードされると、画像管理部903が、アップロードされた生成画像などと発行した画像アクセス情報とを関連付けて画像記憶部904などに記憶可能とする。
【0062】
画像管理部903は、上述したように、アップロードされた編集画像と発行した画像アクセス情報とを関連付けて画像記憶部904などに記憶する。これにより、画像アクセス情報による要求が携帯端末300からされた場合に、その画像アクセス情報に関連づけられた画像をダウンロード可能とするダウンロードページを生成することができる。また、その画像アクセス情報に関連付けられた画像が無い場合には、未着情報を提供することができる。したがって、携帯端末300からサーバ通信部901が、アクセス要求を受信した場合、アクセス要求に対応する画像アクセス情報と関連付けて画像記憶部904に記憶された編集画像などが存在しているかを判断することができる。もし、アクセス要求に対応する画像アクセス情報と関連付けて画像記憶部904に記憶された編集画像などが存在していれば、
図4(B)に示すようなダウンロードページ情報などを返信する。また、アクセス要求に対応する画像アクセス情報と関連付けて画像記憶部904に記憶された編集画像などが存在しなければ、
図4(A)に示すような未着情報を返信する。
【0063】
サーバ501のハードウェア構成は、CPU、ROM、RAM、HDD、入出力装置、通信装置がバスなどにより接続された構成とすることができる。CPUは、電源投入時に、ROMに記憶されたプログラムを実行し、HDDなどに記憶されているプログラムを読み出し、RAMに展開し、また、RAMを一時作業領域として用いて、プログラムを実行する。これにより、ハードウェア構成としてのサーバにプログラムの実行により提供される機能を付加してサーバ501が実現される。
【0064】
図10(A)は、写真撮影遊戯装置100の処理の概要を説明するフローチャートである。ステップS1001の処理として、受付処理部701により、受付処理を行う。次に利用者が受付空間101から撮影空間102に移動をすると、ステップS1002の処理として、撮影処理部702により、撮影処理を行う。撮影処理が終了し、利用者が編集空間1(103)または2(104)に移動をすると、ステップS1003の処理として、受付処理部701により、編集処理を行う。なお、受付処理において、写真撮影遊戯装置100がサーバ501から画像アクセス情報を取得する場合には、画像アクセス情報を、利用者を識別する識別子として使用することができる。これにより、利用者が写真撮影遊戯装置100のどの空間に居るかをサーバ501に逐次送信することができる。サーバ501は、このように送信される利用者の居場所を記憶し、アクセス情報を利用者の携帯端末300から受信すると、次に移動するべき空間や次に行うべきことを案内することができる。
【0065】
図10(B)は、写真撮影遊戯装置100の処理の概要を説明する別のフローチャートである。ステップS1004の処理として、画像アクセス情報の出力先に関する情報を取得する。画像アクセス情報が、利用者の携帯端末などに送信されるならば、
図2(B)に例示した画面に入力された画像アクセス情報の送信先をサーバ501へ送信する。その後、ステップS1005の処理として、利用者が編集処理を終えるまで、受付処理、撮影処理、編集処理を行う。最後に、ステップS1006の処理として、生成画像などをサーバ501へ送信する。本願発明の一実施形態の特徴は、生成画像をサーバ501へ送信する前に、画像アクセス情報の送信先に画像アクセス情報が送信されることである。これにより、利用者は、携帯端末300に画像アクセス情報が送信されてから、生成画像などが写真撮影遊戯装置100からサーバ501へ送信されるまでにおいて、画像へのアクセス要求をサーバ501に送信し、返信を受信することができる。この場合、未着情報が受信される。
【0066】
図11(A)は、サーバ501の処理を説明するフローチャートである。ステップS1101の処理として、写真撮影遊戯装置100から画像アクセス情報の送信先を受信するまで待つ。写真撮影遊戯装置100から画像アクセス情報の送信先を受信すると、ステップS1102の処理へ移行し、画像アクセス情報を生成して発行する。そして、ステップS1103の処理として、発行した画像アクセス情報を画像アクセス情報の送信先へ送信する。ただし、写真撮影遊戯装置100が画像アクセス情報を生成しているばあいには、ステップS1102およびS1103の処理は不要とすることができる。その後、ステップS1104の処理として、写真撮影遊戯装置から生成画像などを画像として受信し、画像アクセス情報と関連付けて記憶し画像記憶部904に格納する。
【0067】
図11(B)は、サーバ501の処理を説明する第2のフローチャートである。
図11(B)の第2のフローチャートは、アクセス要求を受信し、それに返信するまでの処理を説明する。ステップS1105の処理として、携帯端末300よりアクセス要求の受信がされるまで待つ。アクセス要求が受信されると、ステップS1106の処理に移行し、受信されたアクセス要求の画像アクセス情報に関連付けて格納された画像が存在するかどうかを確認する。もし、S1106の確認の結果、画像が存在すれば、ステップS1107の処理に移行し、ダウンロードページを返信する。もし、ステップS1106の確認の結果、画像が存在しなければ、ステップS1108の処理に移行し、未着情報を返信する。
【0068】
なお、
図10(B)のステップS1004および
図11(A)は、第1の構成における処理を説明するものである。第2の構成における処理を以下に説明する。
【0069】
図12(A)は、
図10(B)のステップS1004に替わって行う処理を説明するフローチャートである。ステップS1201の処理において、写真撮影遊戯装置100から、サーバ501へ、画像アクセス情報の要求を送信する。ステップS1202の処理として、写真撮影遊戯装置100は、サーバ501が発行し、返信する画像アクセス情報の受信を行う。ステップS1203の処理として、写真撮影遊戯装置100は、携帯端末300へ、画像アクセス情報を送信する。
【0070】
図12(B)は、
図11(A)のフローチャートに替わって行う処理を説明するフローチャートである。ステップS1204の処理として、サーバ501は、画像アクセス情報の要求の受信がされるまで待つ。画像アクセス情報の要求の受信がされると、ステップS1205の処理に以降し、サーバ501は、画像アクセス情報を生成し、発行する。ステップS1206の処理として、サーバ501は、発行した画像アクセス情報を写真撮影遊戯装置100へ送信し、画像アクセス情報の要求に対する返信を行う。その後、ステップS1207の処理として、写真撮影遊戯装置から編集画像などを画像として受信し、発行した画像アクセス情報と関連付けて画像記憶部902に記憶する。
【0071】
以上のように、本願発明の一実施形態においては、発行された画像アクセス情報が利用者の携帯端末に送信がされた後に、写真撮影遊戯装置から生成画像などの画像がサーバに受信されるようにすることができるので、利用者が編集画像などをサーバからダウンロードできるかどうか不安になることを防止することができる。