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特開2016-186786画像及びオーディオデータに基づいた危険の検出及び警告用のウェアラブルスマート装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-186786(P2016-186786A)
(43)【公開日】2016年10月27日
(54)【発明の名称】画像及びオーディオデータに基づいた危険の検出及び警告用のウェアラブルスマート装置
(51)【国際特許分類】
   G08B 21/02 20060101AFI20160930BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20160930BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20160930BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20160930BHJP
【FI】
   G08B21/02
   G08B25/04 K
   G08B25/00 510M
   G06T1/00 315
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2016-1519(P2016-1519)
(22)【出願日】2016年1月7日
(31)【優先権主張番号】14/601,506
(32)【優先日】2015年1月21日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】507342261
【氏名又は名称】トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(72)【発明者】
【氏名】ラジーブ ダヤル
【テーマコード(参考)】
5B057
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
5B057CA08
5B057CA13
5B057CA16
5B057DA06
5B057DA12
5B057DA15
5B057DC01
5B057DC16
5C086AA22
5C086AA51
5C086BA20
5C086CA09
5C086CA28
5C086CB26
5C086CB36
5C086DA33
5C086EA45
5C086FA01
5C086FA11
5C086FA20
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA07
5C087AA31
5C087AA51
5C087BB20
5C087DD03
5C087DD27
5C087EE18
5C087FF04
5C087FF23
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG10
5C087GG66
(57)【要約】      (修正有)
【課題】オーディオデータ及び画像データに基づいてユーザーに危険警告情報を提供する。
【解決手段】ウェアラブルスマート装置100は、潜在的危険に関係するオーディオデータを検出するように構成されたマイクロフォン131と、潜在的な危険に関係する画像データを検出するように構成されたカメラ122を含み、ウェアラブルスマート装置100は潜在的危険が実際の危険を提示するかどうかを、検出されたオーディオデータ及び検出された画像データに基づいて決定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
危険警告情報を提供するウェアラブルスマート装置であって、
潜在的危険に関係するオーディオデータを検出するように構成されたマイクロフォンと、
前記潜在的危険に関係する画像データを検出するように構成されたカメラと、
前記マイクロフォン及び前記カメラに結合されると共に前記潜在的危険が実際の危険を提示するかどうかを、前記検出されたオーディオデータ又は前記検出された画像データのうちの少なくとも1つに基づいて決定するように構成された、プロセッサと、
を有する装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、前記プロセッサに結合されると共に少なくとも1つの危険に関係するメモリオーディオデータ及びメモリ画像データを記憶するように構成された、メモリを更に有し、且つ、前記プロセッサは、前記検出されたオーディオデータ又は前記検出された画像データのうちの少なくとも1つを、前記メモリオーディオデータ又は前記メモリ画像データのうちの少なくとも1つと比較することにより、前記潜在的危険が前記実際の危険を示すか否かを決定するように構成されている、ウェアラブルスマート装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置において、IMU及びGPSを更に有し、且つ、前記プロセッサは、前記GPS、前記IMU、前記検出されたオーディオデータ、及び前記検出された画像データのうちの少なくとも2つに基づいて現在の場所を決定するように更に構成されている、ウェアラブルスマート装置。
【請求項4】
請求項3に記載の装置において、前記プロセッサに結合されると共に記憶されている場所及び前記記憶されている場所に関係する少なくとも1つの危険を記憶するように構成されたメモリを更に有し、且つ、前記プロセッサは、前記記憶されている場所に対する前記現在の場所の比較に基づいて、前記少なくとも1つの危険が危険を示すか否かを決定するように更に構成されている、ウェアラブルスマート装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置において、前記マイクロフォンは、離隔した2つのマイクロフォンを含み、且つ、前記プロセッサは、前記検出されたオーディオデータに基づいて前記潜在的危険の方向を決定するように更に構成されている、ウェアラブルスマート装置。
【請求項6】
請求項5に記載の装置において、前記プロセッサは、前記潜在的危険の前記方向の決定に応答して、前記潜在的危険の前記方向に向かって合焦するように前記カメラに対して指示するように更に構成されている、ウェアラブルスマート装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置において、前記プロセッサは、前記検出されたオーディオデータの音量に基づいて、前記潜在的危険までの距離を決定するように更に構成されている、ウェアラブルスマート装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置において、前記プロセッサは、少なくとも1つのファクタに基づいて前記潜在的危険の深刻さレベルを決定するように更に構成されている、ウェアラブルスマート装置。
【請求項9】
請求項8に記載の装置において、前記少なくとも1つのファクタは、前記潜在的危険までの距離、前記潜在的危険が接近しつつあるかどうか、前記潜在的危険のサイズ、又は前記潜在的危険の音量を含む、ウェアラブルスマート装置。
【請求項10】
危険警告を提供するスマートネックレスであって、
第1端部及び第2端部を有する上部部分と、
前記上部部分の前記第1端部に結合された第1下部部分と、
前記上部部分の前記第2端部に結合された第2下部部分と、
前記第1下部部分、前記第2下部部分、又は前記上部部分上において位置決めされると共に潜在的危険に関係するオーディオデータを検出するように構成された少なくとも1つのマイクロフォンと、
前記第1下部部分又は前記第2下部部分上において位置決めされると共に前記潜在的危険に関係する画像データを検出するように構成されたカメラと、
前記カメラ及び前記少なくとも1つのマイクロフォンに結合されると共に前記潜在的危険が実際の危険を提示するかどうかを前記検出されたオーディオデータ及び前記検出された画像データに基づいて決定するように構成された、プロセッサと、
を有するスマートネックレス。
【請求項11】
請求項10に記載のスマートネックレスにおいて、前記プロセッサに結合されると共に少なくとも1つの危険に関係するメモリオーディオデータ及びメモリ画像データを記憶するように構成されたメモリを更に有し、且つ、前記プロセッサは、前記検出されたオーディオデータ及び前記検出された画像データを前記メモリオーディオデータ及び前記メモリ画像データと比較することにより、前記潜在的危険が前記実際の危険を示すか否かを決定するように構成されている、スマートネックレス。
【請求項12】
請求項10に記載のスマートネックレスにおいて、前記少なくとも1つのマイクロフォンは、2つのマイクロフォンを含み、且つ、前記プロセッサは、前記検出されたオーディオデータに基づいて前記潜在的危険の方向を決定するように更に構成されている、スマートネックレス。
【請求項13】
請求項12に記載のスマートネックレスにおいて、前記プロセッサは、前記潜在的危険の前記方向の決定に応答して、前記潜在的危険の前記方向に向かって前記カメラを合焦させるように更に構成されている、スマートネックレス。
【請求項14】
請求項10に記載のスマートネックレスにおいて、前記プロセッサは、前記検出されたオーディオデータの音量に基づいて、前記潜在的危険までの距離を決定するように更に構成されている、スマートネックレス。
【請求項15】
請求項10に記載のスマートネックレスにおいて、前記プロセッサは、前記潜在的危険までの距離、前記潜在的危険が接近しつつあるのかどうか、前記潜在的危険のサイズ、又は前記潜在的危険の音量のうちの少なくとも1つに基づいて、前記潜在的危険の深刻さレベルを決定するように更に構成されている、スマートネックレス。
【請求項16】
ウェアラブルスマート装置のユーザーに対して危険警告を提供する方法であって、
少なくとも2つのマイクロフォンにより、潜在的危険に関係すると共に音量情報を含むオーディオデータを検出するステップと、
カメラにより、前記潜在的危険に関係する画像データを検出するステップと、
プロセッサにより、前記潜在的危険が実際の危険を提示するかどうかを前記検出されたオーディオデータ及び前記検出された画像データに基づいて決定するステップと、
を有する方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法において、プロセッサにより、前記検出された画像データ又は前記検出されたオーディオデータのいずれが相対的に高い品質を有しているのかを決定するステップを更に有し、且つ、前記潜在的危険が前記実際の危険を示すか否かを決定するステップは、相対的に高い品質を有する前記検出された画像データ及び前記検出されたオーディオデータのいずれかに対して相対的に大きな重みを提供することにより、実行される、方法。
【請求項18】
請求項16に記載の方法において、メモリ内において、少なくとも1つの危険に関係する記憶されたオーディオデータ及び記憶された画像データを記憶するステップを更に有し、且つ、前記潜在的危険が前記実際の危険を示すか否かを決定するステップは、前記記憶されたオーディオデータ及び前記記憶された画像データに対する前記検出されたオーディオデータ及び前記検出された画像データの比較に基づいている、方法。
【請求項19】
ウェアラブルスマート装置のユーザーに対して危険警告を提供する方法であって、
メモリ内において、危険の場所を記憶するステップと、
GPS、IMU、カメラ、又はマイクロフォンのうちの少なくとも2つにより、場所データを検出するステップと、
プロセッサにより、前記ウェアラブルスマート装置の現在の場所を決定するステップと、
前記プロセッサにより、前記現在の場所が前記危険の前記場所の既定の距離以内にあると決定するステップと、
前記プロセッサにより、前記現在の場所が前記危険の前記場所の前記既定の距離以内にあることに応答し、前記ユーザーに提供されるフィードバックデータを決定するステップと、
を有する方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法において、振動装置のペアにより、前記フィードバックデータに基づいて触覚フォードバックを生成するステップを更に有する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像データ及びオーディオデータに基づいて危険(ハザード)についてユーザーに警告するウェアラブルスマート装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特定の人々、例えば盲目の又は聴覚障害を有する人は感覚能力の欠如に起因し、且つ/又は、例えば騒々しい工場内の労働者は極端な環境に起因し、特定の環境において特定の不利な状態におかれる場合がある。これらの人々は、自身の環境において、すべての感覚を有する又は静かな環境にある人と同じようにして特定の情報を検出することはできない。従って、これらの人々は、自身の失われた又は弱化した感覚に起因し、危険な状況が自身の環境において発生した場合にその危険な状況に気付かない場合があり、且つ、自身の周囲の危険或いは危険が近づいていることを検出できないことに起因して、相対的に高い危険のリスクを有する状態となる場合がある。失われた又は弱化した感覚には、多くの場合に、視覚及び聴覚が含まれる。
【0003】
ウェアラブルカメラは、多くの場合、ユーザーの同一又は類似の視点又は視界(Field Of View:FOV)から、ユーザーの経験を記録し且つ文書化する。この経験は、視覚及び/又は聴覚を失った又は弱い人が検出できないデータを検出する、カメラ及び/又はマイクロフォンによって記録されてもよい。しかしながら、これらの装置は受動型の記録装置であり、且つ、一般に、FOV内のシーンに関するリアルタイム処理及び情報を提供しない。従って、カメラ及びマイクロフォンによってキャプチャされたデータを、環境に関するユーザーの認識を補完するために使用することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、ユーザーの環境に対応したデータを検出すると共に、そのデータを弱化した又は失われた感覚を有するユーザーが検出しうるフィードバックに変換する、ウェアラブル装置に対するニーズが存在している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書には、危険警告情報を提供するウェアラブルスマート装置について記述されている。ウェアラブルスマート装置は、潜在的な危険に関係するオーディオデータを検出するように構成された、マイクロフォンを含む。ウェアラブルスマート装置は、更に、潜在的な危険に関係する画像データを検出するように構成された、カメラを含む。ウェアラブルスマート装置は更にプロセッサを含み、このプロセッサは、マイクロフォン及びカメラに結合されると共に、検出されたオーディオデータ又は検出された画像データのうちの少なくとも1つに基づいて、その潜在的な危険が実際の危険を示しているか否かを決定するように構成されている。
【0006】
又、本明細書には、危険警告を提供するスマートネックレスについても記述されている。スマートネックレスは、第1端部と、第2端部と、を有する上部部分を含む。又、スマートネックレスは、上部部分の第1端部に結合された第1下部部分をも含む。又、スマートネックレスは、上部部分の第2端部に結合された第2下部部分をも含む。又、スマートネックレスは、第1下部部分、第2下部部分、又は上部部分上において位置決めされると共に潜在的な危険に関係するーディオデータを検出するように構成された、少なくとも1つのマイクロフォンをも含む。又、スマートネックレスは、第1下部部分又は第2下部部分上において位置決めされると共に、潜在的な危険に関係する画像データを検出するように構成された、カメラをも含む。又、スマートネックレスは、カメラ及び少なくとも1つのマイクロフォンに結合されると共に、検出されたオーディデータ及び検出された画像データに基づいて潜在的な危険が実際の危険を示しているか否かを決定するように構成された、プロセッサをも含む。
【0007】
又、本明細書には、ウェアラブルスマート装置のユーザーに対して危険警告を提供する方法についても記述されている。この方法は、少なくとも2つのマイクロフォンにより、潜在的な危険に関係すると共に音量情報を含むオーディオデータを検出するステップを含む。又、この方法は、カメラにより、潜在的な危険に関係する画像データを検出するステップをも含む。又、この方法は、プロセッサにより、検出されたオーディオ及び検出された画像データに基づいて潜在的な危険が実際の危険を示すか否かを決定する、ステップをも含む。
【0008】
又、本明細書には、ウェアラブルスマート装置のユーザーに対して危険警告を提供する方法についても記述されている。この方法は、メモリ内に危険場所を記憶するステップを含む。又、この方法は、GPS、IMU、カメラ、又はマイクロフォンのうちの少なくとも2つにより、場所データを検出するステップをも含む。又、この方法は、プロセッサにより、ウェアラブルスマート装置の現在の場所を決定するステップをも含む。又、この方法は、プロセッサにより、現在の場所が危険場所から既定の距離内にあることを決定するステップをも含む。又、この方法は、プロセッサにより、現在の場所が危険場所から既定の距離内にあることに応答して、ユーザーに提供されるフィードバックデータを決定するステップをも含む。
【0009】
本発明のその他のシステム、方法、特徴、及び利点については、以下の図面及び詳細な説明を参照した際に、当業者に明らかとなろう。このようなすべての更なるシステム、方法、特徴、及び利点は、この説明に含まれるべく、本発明の範囲に含まれるべく、且つ、添付の請求項によって保護されるべく、意図されている。図面に示されているコンポーネント部品は、必ずしも縮尺が正確ではなく、且つ、本発明の重要な特徴を相対的に良好に示すべく、誇張されている場合がある。添付図面においては、異なる図面のすべてを通じて、同一の参照符号により、同一の部分を表記している。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係るウェアラブルスマート装置のブロックダイアグラムである。
図2】本発明の一実施形態に係るスマートネックレスの正面図を示す。
図3】本発明の一実施形態に係る図2のスマートネックレスの背面図を示す。
図4】本発明の一実施形態に係る、ユーザーを安全監視すると共に危険についてユーザーに警告するウェアラブルスマート装置によって実行される、例示用の方法を示す。
図5】本発明の一実施形態に係る、危険に関係するコンフィデンス値及び危険に関係する深刻さレベルを含む特定の場所に関係する様々な危険情報を記憶する、例示用のデータベースを示す。
図6】本発明の一実施形態に係る、画像データ、オーディオデータ、及びベース深刻さレベルを危険の様々なタイプと関連付ける、別の例示用のデータベースを示す。
図7】本発明の一実施形態に係る、様々な深刻さレベルファクタをその深刻さレベルに対応した調節と関連付ける、例示用のデータベースを示す。
図8】本発明の一実施形態に係る、既知の危険の検出音量を危険までの推定距離と関連付ける、例示用のデータベースを示す。
図9】本発明の一実施形態に係る図4に示されている方法に類似した方法を使用する図1に示されているウェアラブルスマート装置に類似した、例示用のウェアラブルスマート装置を示す。
図10】本発明の一実施形態に係る、図4に示されている方法に類似した方法を利用する図9のウェアラブルスマート装置の別の例を示す。
図11】本発明の一実施形態に係る、発散データに基づいてユーザーを安全監視すると共に危険についてユーザーに警告するべくウェアラブルスマート装置によって実行されうる、別の例示用の方法を示す。
図12】本発明の一実施形態に係る、図11に示されている方法の例示用の使用法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書において記述されているウェアラブルスマート装置及び方法は、ユーザーの環境に対応したデータを検出し、危険が環境内に存在していることを決定し、且つ、ユーザーが危険を回避するか又はこれに関する対策を実行できるフィードバックを提供する。ウェアラブルスマート装置は、視覚及び/又は聴覚障害を有するユーザーにより、使用されうる。更には、ウェアラブルスマート装置は、騒々しい工場、薄暗い照明及び視認性を有する仕事場、混雑した仕事場、建設現場などのような極端な又は困難な環境において働くユーザーにより、使用されうる。又、それぞれの危険は、深刻さレベル及びコンフィデンスレベルに割り当てられてもよい。深刻さレベルは、危険によって提示される危険の尤度、危険によって提示される危険の程度、ユーザーに対する危険の近接性、又はこれらに類似したものに対応している。コンフィデンスレベルとは、危険がその場所において依然として存在していることに関する推定されたコンフィデンスである。
【0012】
環境に対応したデータには、ユーザーの弱化した又は失われた視覚及び/又は聴覚の感覚を補完しうる画像データ及びオーディオデータの両方が含まれうる。ウェアラブルスマート装置及び方法は、(1つのセンサが危険を検出できない際を含む)ユーザー環境における潜在的な危険の検出の安定性及び精度の向上、それぞれの危険の深刻さレベル及び/又はコンフィデンスレベルを決定する能力、及び識別されていない状況又は物体が危険を示すか否かを決定する能力などのいくつかの利益及び利点を提供する。ウェアラブル装置及び方法は、危険までの距離を決定する能力及び危険までの方向を決定する能力を含む更なる利益及び利点を提供する。
【0013】
例示用のウェアラブルスマート装置は、ユーザーの環境に対応したオーディオ及び画像データを検出する能力を有するマイクロフォン及びカメラの両方を含む。マイクロフォンは、危険までの方向及び/又は距離が検出されうるように、ステレオオーディオデータを検出する能力を有する複数のマイクロフォンを含んでもよい。カメラは、危険までの方向及び又は距離が検出されうるように、ステレオカメラペアを含んでもよい。又、ウェアラブルスマート装置は、カメラ及び/又はマイクロフォンとの関連において作動した際に、ユーザーの場所に対応した非常に正確な場所データを検出するべく使用されうるGPS及び/又はIMUを含んでもよい。
【0014】
又、ウェアラブルスマート装置は、場所データ、オーディオデータ、及び画像データに対応した危険情報の複数のデータベースを記憶するメモリを含んでもよい。又は、メモリは、検出されたファクタを危険の深刻さレベルの調節に対して関連付けるデータベースと、距離情報に伴う識別されたオーディオ音響の対応した音量のデータベースと、を含んでもよい。又、ウェアラブルスマート装置は、検出されたオーディオ及び画像データをデータベースと比較することにより、危険データを検出された画像データ、オーディオデータ、及び場所データとマッチングさせる能力を有するプロセッサをも含む。又、プロセッサは、検出された危険の深刻さを決定する能力を有してもよい。
【0015】
一実装形態においては、且つ、図1を参照すれば、ウェアラブルスマート装置100は、センサアレイ120、インターフェイスアレイ130、及びコンポーネントアレイ140と通信するオンボード処理アレイ110を含む。オンボード処理アレイ110、センサアレイ120、インターフェイスアレイ130、及びコンポーネントアレイ140は、図1のブロックダイアグラムにおいて、ウェアラブルスマート装置100のコンポーネントを視覚的に組織化するための例示用のグループ分けであると共に限定を目的としたものはなく、従って、必ずしもなんらかの物理的なグループ分けを表すものではない。更には、特定の実装形態は、図1に示されているものよりも多くの又は少ない数のコンポーネントを有してもよい。
【0016】
オンボード処理アレイ110は、プロセッサ111と、メモリ112と、を含む。プロセッサ111は、例えばARMプロセッサ、DSPプロセッサ、分散プロセッサ、又は中央処理のその他の形態の、コンピュータプロセッサであってもよい。プロセッサ111は、ウェアラブルスマート装置100上において位置決めされてもよく、リモートプロセッサであってもよく、或いは、ローカル及びリモートプロセッサのペアであってもよい。
【0017】
メモリ112は、RAM又はその他の揮発性又は不揮発性メモリ、一時的ではないメモリ、或いは、ハードディスクドライブ、半導体ディスクドライブ、ハイブリッドディスクドライブなどのデータストレージ装置、或いは、その他の適切なデータストレージのうちの1つ又は任意の組合せであってもよい。メモリ112は、メモリ112内に読み込まれうると共にプロセッサ111によって実行されうる機械可読命令を更に記憶してもよい。プロセッサ111と同様に、メモリ112は、ウェアラブルスマート装置100上において位置決めされてもよく、ウェアラブルスマート装置100からリモート状態において位置決めされてもよく、或いは、ローカル及びリモートメモリのペアであってもよい。
【0018】
センサアレイ120は、ステレオカメラ121、カメラ122、慣性計測装置(Inertial Measurement Unit:IMU)123、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)124、及びセンサ125を含む。ステレオカメラ121は、ステレオ距離だけオフセットされた2つのカメラを有するステレオカメラペアであってもよい。ステレオ距離は、2つのカメラについて最適化されてもよい。ウェアラブルスマート装置100は、ステレオカメラ121の複数のペアを有してもよい。カメラ122は、ステレオカメラペアの一部ではないカメラ又はその他の光学センサであってもよい。いくつかの実施形態においては、カメラ122は、ステレオカメラのペア121とは反対のウェアラブルスマート装置100の側において位置決めされてもよく、且つ/又は、ユーザーの背後のエリアのデータを提供するべくユーザーの首の背後などの必要とされる場所に配置されてもよい。
【0019】
いくつかの実施形態においては、プロセッサ111は、ステレオカメラ121及び/又はカメラ122の焦点を変更する能力を有してもよい。これは、FOVを変更するべく、回転やターンなどを実行するように、ステレオカメラ121及び/又はカメラ122に結合されているアクチュエータに対して命令するステップを含んでもよい。又、プロセッサ111は、ウェアラブルスマート装置100から特定の距離における画像データを検出するべく、ステレオカメラ121及び/又はカメラ122の焦点を変更する能力を有してもよい。
【0020】
IMU123は、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、又はこれらに類似したもののうちの1つ又は複数を更に有しうるIMUであってもよい。GPS124は、1つ又は複数のGPS装置であってもよい。センサ125は、センサアレイ120の残りの部分との関連において環境に関する更なる情報を提供する1つ又は複数のセンサであってもよい。センサ125は、カメラ、温度センサ、気圧センサ、水分又は湿度センサ、ガス検出器、又はその他の化学薬品センサ、音響センサ、pHセンサ、煙検出器、金属検出器、光量計、高度計、深さゲージ、コンパス、放射線センサ、モーション検出器、光センサ、又はその他のセンサのうちの1つ又は複数であってもよい。
【0021】
インターフェイスアレイ130は、マイクロフォン131、スピーカ132、振動装置133、入力装置134、及びディスプレイ135を含む。マイクロフォン131は、音声起動/コマンド又はその他の音声動作などの音響をユーザーから検出する能力を有するマイクロフォン又はその他の装置であってもよく、且つ、ウェアラブルスマート装置100と統合されてもよく、或いは、その外部にあってもよい。いくつかの実施形態においては、マイクロフォン131は、ウェアラブルスマート装置100の環境のオーディオデータを検出する能力を有する、複数のマイクロフォンを含んでもよい。更には、マイクロフォン131は、特定の音響の音量を検出する能力を有してもよい。マイクロフォン131は、マイクロフォン131によって検出されたデータを使用して音響の発生源までの距離及び音響の発生源の方向を決定しうるように、所定の距離だけ、分離されていてもよい。
【0022】
スピーカ132は、音響及び/又は振動を生成する能力を有する1つ又は複数のスピーカ又はその他の装置であってもよい。振動装置133は、触覚及び接触出力を提供する能力を有する振動モーター又はアクチュエータであってもよい。又、特定の実装形態においては、振動装置133は、スピーカ132と振動装置133が同一のものとなりうるように又は統合されうるように、音響を生成する能力を有してもよい。
【0023】
振動装置133は、ステレオ触覚フィードバックをユーザーに対して提供するべく、ウェアラブルスマート装置100の左側部分内において左側振動モーターを含んでもよく、且つ、ウェアラブルスマート装置100の右側部分内において右側振動モーターを含んでもよい。左側部分上の振動パターンは、右側部分上の振動パターンと異なっていてもよい。この結果、左側/右側振動パターンの異なる組合せにより、(左側及び右側振動の両方において同一パターンを出力するのとは対照的に)更に多くの種類の有用な情報をユーザーに対して伝達することができる。例えば、右側には存在しない左側における特定の振動パターンを使用することにより、ユーザーが左に向く必要があることをユーザーに対して通知してもよい。この結果、有利には、右側振動とは異なりうる左側振動を使用することにより、触覚フィードバックの様々な組合せが可能となる。
【0024】
入力装置134は、タッチセンサ及び/又は1つ又は複数のボタンなどの入力装置であってもよい。例えば、入力装置134は、それぞれのボタンがウェアラブルスマート装置100の異なる活動に対応するように、複数のボタンであってもよい。様々な実施形態においては、「入力装置」という用語が、マイクロフォン、1つ又は複数のボタン、タッチパッド、タッチスクリーン、又はこれらに類似したものを意味しうるように、マイクロフォン131は、入力装置と見なされてもよい。
【0025】
ディスプレイ135は、ウェアラブルスマート装置100に統合された又はウェアラブルスマート装置100に対して無線で接続されたディスプレイであってもよい。ディスプレイ135は、ステレオカメラ121及び/又はカメラ122からの視覚データを表示する能力を有してもよい。その他の実装形態においては、ディスプレイ135は、1つ又は複数のLED又は類似の光源などの別の視覚警報装置であってもよい。様々な実施形態においては、入力装置134及びディスプレイ135は、タッチスクリーンなどのように、同一であってもよく、或いは、統合されてもよい。
【0026】
コンポーネントアレイ140は、電池141と、アンテナ142と、入出力ポート(I/Oポート)143と、を含む。電池141は、ウェアラブルスマート装置100に電力供給する能力を有する電池又はその他の電源であってもよい。電池141は、充電用の接続ポートを有してもよく、或いは、誘導充電を通じたものなどのように、無線充電されてもよい。アンテナ142は、無線通信を送受信する能力を有する1つ又は複数のアンテナであってもよい。例えば、アンテナ142は、Bluetooth(登録商標)又はWiFiアンテアであってもよく、高周波識別(Radio Frequency Identification:RFID)アンテナ又は読取器であってもよく、且つ/又は、近距離通信(Near Field Communiction:NFC)ユニットであってもよい。I/Oポート143は、更なる周辺装置を接続するための1つ又は複数のポートであってもよい。例えば、I/Oポート143は、ヘッドフォンジャック、データポート、又はこれらに類似したものであってもよい。
【0027】
アンテナ142及び/又はI/Oポート143により、ウェアラブルスマート装置100は、スマートネックレスに対する更新、マップ情報、又は特定の用途用のその他の関連する情報などのデータダウンロードと、状態更新及び更新済みのマップ情報などのデータアップロートと、のために、別の装置又はネットワークに接続することができる。更には、アンテナ142及び/又はI/Oポート143により、ウェアラブルスマート装置100は、演算の分散又はリソースの共有のために、その他のウェアラブルスマート装置と通信することもできる。
【0028】
本明細書において記述されているウェアラブルスマート装置100は、一般に、スタンドアロン装置である。但し、その他の実装形態においては、ウェアラブルスマート装置100は、その他の装置との関連において動作するように構成又は最適化されてもよい。例えば、スマートフォン、タブレット、又はその他のモバイル装置は、リソース及び処理の共有のために、ウェアラブルスマート装置100に対して無線接続されてもよい。モバイル装置は、ウェアラブルスマート装置100用のディスプレイユニットとして機能してもよい。ウェアラブルスマート装置100は、モバイル装置又はその他のスマートネックレスとやり取りするための特定のプロトコルを更に有してもよい。更には、ウェアラブルスマート装置100は、インターネット上において、クラウドなどのリモート処理及び/又はリモートストレージに接続してもよい。
【0029】
ウェアラブルスマート装置100は、ユーザーによるウェアラブルスマート装置100の装用を許容する1つ又は複数の特徴を含む。いくつかの実施形態においては、ウェアラブルスマート装置100は、ネックレス、イヤフォン、眼鏡、スマートウォッチ、スマートクリップ、又はこれらに類似したものとして実装されてもよい。例えば、ネックレスは、ユーザーの首又は肩上において垂らして掛けるようにしてもよく、眼鏡は、ユーザーの鼻及び/又は耳上に置かれてもよく、スマートウォッチは、ユーザーの首又は手首の周りに装用されてもよく、スマートクリップは、ユーザー上に又はユーザーの衣類上にクリップ留めされてもよい。ウェアラブルスマート装置100は、ユーザーに警告するべく、ユーザーの周りの物体を認識する能力を有する。例えば、ウェアラブルスマート装置100は、環境の認識及び危険な状況の警告を支援するべく、盲目の人物によって使用されてもよい。ウェアラブルスマート装置100は、ステレオカメラ121からの画像データ、カメラ122からの画像データ、及び/又はマイクロフォン131からのオーディオデータを含む入力に基づいて、ユーザーオーディオ及び/又は触覚フィードバックをスピーカ132及び/又は振動装置133を通じて提供してもよい。
【0030】
メモリ112は、危険の検出を支援すると共に危険警報をユーザーに対して提供するためのマップ情報又はデータを記憶してもよい。マップデータは、アンテナ142を通じて無線で予め読み込まれてもよく、ダウンロードされてもよく、或いは、建物の入口の近傍に掲示された又は以前の遭遇及び記録から構築された建物マップをキャプチャするなどにより、視覚的に決定されてもよい。マップデータは、エッジを有するネットワークダイアグラムなどのように、抽象的なものであってもよく、或いは、特徴を有する一連の座標であってもよい。マップデータは、ユーザーにとって関心のある地点を含んでもよく、且つ、ユーザーが場所を変更するのに伴って、ステレオカメラ121及び/又はカメラ122は、更なる関心の地点を受動的に認識すると共にマップデータを更新してもよい。いくつかの実施形態においては、マップデータは、オーディオ情報によって更新されてもよい。例えば、工場は、常に同一の雑音を同一の周波数及び音量において出力しうる。ウェアラブルスマート装置100は、場所と関連し且つ雑音の周波数及び音量を含むオーディオデータにより、マップを更新してもよい。
【0031】
屋内場所などの特定の場所においては、スタンドアロンのGPSユニットが、ユーザーの非常に正確な場所を決定するための十分な情報を提供しない場合がある。ウェアラブルスマート装置100は、ウェアラブルスマート装置100の正確な場所を決定するべく、ステレオカメラ121、カメラ122、IMU123、GPS124、センサ125、マイクロフォン131、及び/又はアンテナ142から検出されたデータを使用してもよい。ウェアラブルスマート装置100は、例えば、階段、出口、及び洗面所を認識してもよく、且つ、これらの場所をメモリ112内において適切に記憶してもよい。その他の記憶されている場所データ又はその他のデータは、潜在的な危険、周辺構造物の説明、代替ルート、及びその他の場所を含んでもよい。更なるデータ及び関心地点は、Bluetooth(登録商標)又はその他の無線ネットワークを通じて、モバイル装置及びその他の装置、ソーシャルネットワーク、或いは、クラウドに、ダウンロード及び/又はアップロードすることができる。
【0032】
図2は、正面から(即ち、Z軸に沿って)観察されたスマートネックレス200(又は、盲人支援ネックレス)の一実施形態を示している。スマートネックレス200内のコンポーネントの形状及び相対位置を示すべく、XYZ軸が示されている。図2に示されているウェアラブルスマート装置は、ウェアラブルスマート装置の一実施形態である。当業者は、ウェアラブルスマート装置がその他の形状及び構成を有しうることを理解するであろう。
【0033】
スマートネックレス200は、上部部分201と、右側部分208と、左側部分209と、を含む。スマートネックレス200は、ユーザーの首の周りにおいて装用されることを要する。装用された際に、上部部分201は、人物の首の背後に置かれてもよい。右側部分208は、スマートネックレス200の右側端部215Aがユーザーの右側胸部上又はその上方において位置決めされるように、ユーザーの右側肩部上において延在してもよい。同様に、左側部分209は、スマートネックレス200の左側端部215Bがユーザーの胸部の左側上において又はその上方において位置決めされるように、ユーザーの左側肩部上において延在してもよい。
【0034】
右側部分208は、右側中間部分202Aと、下部右側部分204Aと、ボタン部分206と、を含んでもよい。いくつかの実施形態においては、右側部分208は、右側中間部分202A、下部右側部分204A、及び/又はボタン部分206に分離されていなくてもよい。
【0035】
上部部分は、中間部270と、左側端部272Bと、右側端部272Aと、を有してもよい。上部部分201は、中間及び下部部分がユーザーの肩上において延在しうるように、中間部270において実質的にまっすぐであってもよく、且つ、中間部270と端部272の間において湾曲していてもよい。左側端部272B及び右側端部272Aに向かう曲線は、ユーザーの首及び肩に実質的に似たようなものになっていてもよい。この設計により、上部部分201は、ユーザーの首上に快適に置かれる。上部部分201は、剛性を有してもよく、これは、上部部分201が通常の圧力下において屈曲したり又は曲がったりしないことを意味している。この結果、損傷の懸念を伴うことなしに、電池、プロセッサ、メモリ、又はこれらに類似したものなどの影響を受けやすいコンポーネントを上部部分201内に収容することができる。上部部分201は、コンポーネントが上部部分201内において収容されうるように、少なくとも部分的に中空であってもよい。
【0036】
ここで、コンポーネントがスマートネックレスの一部分上において位置決めされる場合には、コンポーネントは、その部分を基準として内部に位置してもよく、コンポーネントは、その部分を基準として部分的に内部に位置すると共に部分的に外部に位置してもよく、或いは、コンポーネントは、その部分の外部に位置すると共にその部分に対して結合されてもよい。
【0037】
右側中間部分202Aは、上部部分201の右側端部272Aに結合された上部端部203Aと、下部端部205Aと、を含む。左側中間部分202Bは、上部部分201の側左端部272Bに結合された上部端部203Bと、下部端部205Bと、を含む。中間部分202は、上部部分201に対して永久的に結合されてもよく、或いは、上部部分201に対して着脱自在に結合されてもよい。スマートネックレス200の各部分が着脱自在に1つに結合される際には、接続は、各部分が通常の装用条件下において外れないようなものであってもよい。
【0038】
中間部分202は、湾曲していてもよい。この結果、中間部分202は、ユーザーの首及び/又は肩に圧接状態に置かれる。いくつかの実施形態においては、中間部分202は、ゴム、シリコーン、又はこれらに類似したものなどの半剛性材料から構築されてもよい。半剛性材料は、特定の力が印加された状態に屈曲するか又は曲がりうるが、力が除去された際には、そのオリジナルの形状に復帰することになる。半剛性材料により、中間部分202は、ユーザーの肩の輪郭に準拠することができる。従って、中間部分202の半剛性材料により、スマートネックレス200は、異なるユーザーに対して快適にフィットすることができる。
【0039】
右側中間部分202Aは、スピーカ232Aと、振動装置233Aと、を含んでもよい。左側中間部分202Bも、同様に、スピーカ232Bと、振動装置233Bと、を含んでもよい。スピーカ及び/又は振動装置をユーザーの両側に設けることにより、ステレオ情報をユーザーに対して提供することができる。例えば、振動装置233Aによる振動は、ユーザーが右に曲がることを要することを通知してもよく、且つ、振動装置233Bによる振動は、ユーザーが左に曲がることを要することを通知してもよい。この代わりに、振動装置233A上の振動は、ユーザーがユーザーの右側に過剰に遠くに移動しており、且つ、従って、左に曲がるべきであることを通知してもよく、且つ、振動装置233Bによる振動は、ユーザーが右に曲がるべきであることを通知してよい。
【0040】
下部右側部分204Aは、右側中間部分202Aの下部端部205Aに結合された上部端部207Aと、下部端部210Aと、を含む。下部右側部分204Aは、右側中間部分202Aに対して永久的に結合されてもよく、或いは、右側中間部分202Aに対して着脱自在に結合されてもよい。
【0041】
下部右側部分204Aは、実質的にまっすぐであってもよい。右側端部215Aに近接した状態において、下部右側部分204Aは、X方向において、相対的に大きくなっていてもよい。この結果、スマートネックレスの右側端部215Aに向かって位置決めされるべく、ボタンなどのコンポーネント用の更なる表面積が得られる。下部右側部分204Aは、剛性材料から構築されてもよい。剛性材料は、コンポーネントが下部右側部分204A内において収容されうるように、少なくとも部分的に中空であってもよく、或いは、空洞を含んでいてもよい。
【0042】
下部右側部分204Aは、カメラ222A及びマイクロフォン231Aを含んでもよい。カメラ222Aは、限定を伴うことなしに、可視光スペクトル、赤外スペクトル、近紫外スペクトルなどを含む任意の光スペクトルの画像データを検出する能力を有する単一のカメラであってもよい。マイクロフォン231Aは、オーディオ情報を検出するように適合されてもよい。例えば、マイクロフォン231Aは、ユーザーの発話、別の人物の発話、ユーザーの環境に関係するオーディオデータ、並びに、これらに類似したものを検出してもよい。更には、マイクロフォン231Aは、様々な周波数の音響を検出すると共に/又は音量を検出するように適合されてもよい。
【0043】
下部左側部分204Bは、左側中間部分202Bの下部端部205Bに結合された上部端部207Bと、スマートネックレス200の左側端部215Bと同一である下部端部210Bと、を含む。下部左側部分204Bは、左側中間部分202Bに対して永久的に結合されてもよく、或いは、左側中間部分202Bに対して着脱自在に結合されてもよい。
【0044】
下部左側部分204Bは、下部右側部分204Aに類似したものであってもよい。下部左側部分204Bは、左側端部215Bに接近するのに伴って、X方向において、相対的に大きくなっていてもよい。この結果、更なる外部において取り付けられたコンポーネントのための相対的に大きな表面積及び/又は内部コンポーネントを収容するための相対的に大きな容積を得てもよい。下部左側部分204Bは、剛性材料から構築されてもよく、且つ、コンポーネントが下部左側部分204B内において収容されうるように、少なくとも部分的に中空であってもよい。
【0045】
下部左側部分204Bは、ステレオカメラのペア221を含んでもよい。ステレオカメラ221Aは、左側中間部分202Bに近接して配置されていてもよく、別のステレオカメラ221Bは、左側端部215Bに近接して配置されている。ステレオカメラのペア221は、距離217だけ、相互に分離されてもよい。距離217は、最適な距離に基づいて選択されてもよい。例えば、深さ情報が5〜10FT(1.5m〜3m)において最も重要であると決定された場合には、距離217は、深さ情報が10〜15FT(3m〜4.5m)において最も重要であると決定された場合よりも、小さくてもよい。
【0046】
ステレオカメラ221A及びステレオカメラ221Bは、約120度の範囲において画像データを検出しうるように、広角カメラであってもよい。ステレオカメラ221は、限定を伴うことなしに、可視光スペクトル、赤外スペクトル、近紫外スペクトルなどを含む様々な光スペクトルにおいて画像データを検出する能力を有していてもよい。
【0047】
又、下部左側部分204Bは、光センサ225を含んでもよい。様々な実施形態においては、単一の装置は、光センサ225と、ステレオカメラ221Bと、を有してもよい。様々な実施形態においては、下部左側部分204Bは、光センサ225とステレオカメラ221Bの両方が同一の空洞内に配置されるような空洞を含む。様々な実施形態においては、光センサ225及びステレオカメラ221Bは、スマートネックレス200上の別個の場所に配置されてもよい。様々な実施形態においては、光センサ225は、ウェアラブルスマート装置100のそれぞれのカメラ及びステレオカメラに対して結合されている。カメラと光センサ225の間の結合により、それぞれのカメラは、それぞれのカメラが最適な品質の画像データを検出しうるように、光センサ225によって検知される周辺光量に基づいて、その光に対する感度を調節できるようになっていてもよい。様々な実施形態においては、プロセッサは、プロセッサが、検出された周辺光に基づいてカメラから受け取られる画像データを調節しうるように、光センサ225に対して結合されてもよい。
【0048】
又、下部左側部分204Bは、マイクロフォン231Bを含んでもよい。マイクロフォン231Bは、オーディオ情報を検出するように適合されてもよい。例えば、マイクロフォン231Bは、ユーザーの発話、別の人物の発話、ユーザーの環境に関係するオーディオデータ、及び環境からの雑音を検出してもよい。更には、マイクロフォン231Bは、様々な周波数を検出すると共に/又は音量を検出するように適合されてもよい。マイクロフォン231A及びマイクロフォン231Bは、マイクロフォン231A及びマイクロフォン231Bから受け取ったデータを使用して音響の発生源の方向及び/又はそれまでの距離を決定しうるように、相互に離隔している。マイクロフォンは、2分の1インチ〜12インチ(1.27cm〜30.48cm)の任意の距離だけ、離隔してもよい。この情報を使用することにより、スマートネックレス200の警告又はその他の機能を支援してもよい。
【0049】
下部右側部分204Aと右側端部215Aの間には、ボタン部分206が存在してもよい。ボタン部分206は、下部右側部分204Aの下部端部210Aに結合された上部端部213と、スマートネックレス200の右側端部215Aと同一である下部端部214と、を有する。
【0050】
下部右側部分204Aは、ボタン部分206に対して永久的に結合されてもよく、或いは、ボタン部分206に対して着脱自在に結合されてもよい。様々な実施形態においては、下部右側部分204A及びボタン部分206は、単一の部分であると共に/又は、ボタン部分206は、単に、下部右側部分204Aの延長部であってもよい。様々な実施形態においては、ボタン部分206は、新しい又は更新されたボタン部分がスマートネックレス200に装着されうるように、着脱自在である。この結果、新しいボタン部分の包含により、機能をスマートネックレス200に追加してもよい。ボタン部分206は、少なくとも部分的に中空であると共に剛性の材料から構築されてもよく、且つ、ボタン部分は、コンポーネントを収容してもよい。ボタン部分206は、少なくとも1つのボタン又はその他の入力装置252を含んでもよい。入力装置252は、スマートネックレス200の動作モードを選択するべく、スマートネックレス200の設定を変更するべく、或いは、これらに類似したことを実行するべく、ユーザーによって使用されてもよい。
【0051】
図3は、背後又は後部からの(即ち、Z軸に沿った)図2のスマートネックレス200を示している。図3においては、スマートネックレス200は、図2に示されているものとは反対のZ軸の側から示されている。
【0052】
スマートネックレスの上部部分201は、電池241を含んでもよい。様々な実施形態においては、電池241は、X軸上において、上部部分201内においてセンタリングされてもよい。電池241は、電池が電力をスマートネックレス200内のすべての電気コンポーネントに対して提供しうるように、スマートネックレス200内のすべての電子装置に結合されてもよい。
【0053】
又、上部部分201は、プロセッサ211を含んでもよい。プロセッサ211は、スマートネックレス200のすべての電子コンポーネントに結合されてもよく、且つ、電子コンポーネントとの間において入力を受け取ると共に出力を提供するように、適合されてもよい。プロセッサ211は、ステレオカメラ221、カメラ222、マイクロフォン231、IMU223、GPS124、及び/又は光センサ225から受け取った入力に基づいて危険データを決定するように適合されてもよい。
【0054】
又、上部部分201は、メモリ212を含んでもよい。メモリ212は、プロセッサ211がメモリ212からのデータを記憶及び取得できるように、プロセッサ211に結合されてもよい。メモリ212及びプロセッサ211は、上部部分201の同一の側又は反対の側に配置されてもよい。上部部分201の重さの分布が、X方向に沿って上部部分201の中間においてセンタリングされることが好ましい。この結果、上部部分201の重みがユーザー上において均一に分散されることにより、スマートネックレス200の快適性が向上することになる。
【0055】
上部部分201は、カメラ222Bと、マイクロフォン231Cと、を含んでもよい。カメラ222Bは、限定を伴うことなしに、可視光スペクトル、赤外スペクトル、近紫外スペクトルなどを含む任意の光スペクトルの画像データを検出する能力を有する単一のカメラであってもよい。カメラ222Bは、ユーザーの背後の画像データを検出するように適合されてもよい。マイクロフォン231Cは、オーディオ情報を検出するように適合されてもよい。例えば、マイクロフォン231Cは、ユーザーの発話、別の人物の発話、ユーザーの環境に関係するオーディオデータ、及び環境からの雑音を検出してもよい。更には、マイクロフォン231Cは、様々な周波数及び音量を検出するように適合されてもよい。マイクロフォン231Cから受け取ったデータをマイクロフォン231A及びマイクロフォン231Bから受け取ったデータとの関連において使用することにより、音響の発生源の方向及び/又はそれまでの距離を決定してもよい。マイクロフォン231Cは、スマートネックレス200の背後に由来するオーディオデータを相対的に良好に検出するように適合されてもよい。
【0056】
下部左側部分204Bは、IMU123に類似したIMU223を含んでもよい。下部右側部分204Aは、GPS124に類似したGPS224を含んでもよい。
【0057】
下部左側部分204Bは、凹部260と、コネクタ261と、充電接点262と、を含んでもよい。様々な実施形態においては、充電接点262は、凹部260内において位置決めされてもよい。充電接点262は、充電接点262が電力を受け取ると共にその電力を記憶のために電池241に転送するように、電池241に対して結合されてもよい。充電接点262は、磁気充電、誘導充電、直接充電、又はこれらに類似したものを介して電力を受け取るように適合されてもよい。様々な実施形態においては、充電接点262は、電力に加えて又はその代わりに、電子データが充電接点262を介して転送されうるように、プロセッサ211に結合されてもよい。
【0058】
中間部分202は、図2に示されているもの以外の更なるコンポーネントを含んでもよく、或いは、そうでなくてもよい。更なるコンポーネントが中間部分202内に存在しない場合には、下部部分204を上部部分201に対して電気的に結合するべく、接続270A及び接続270Bが中間部分202内に存在してもよい。接続270は、データバス、電源ライン、或いは、任意のその他の電気接続を含んでもよい。いくつかの実施形態においては、接続270は、下部部分204と上部部分201の間の無線接続により、置換されてもよい。
【0059】
スマートネックレス200は、左側中間部分202B内に延在したアンテナ242を有してもよい。アンテナ242は、プロセッサ211がアンテナ242を介して無線信号を送受信しうるように、プロセッサ211に対して結合されてもよい。
【0060】
アンテナ242は、クラウド290、モバイル装置292、ラップトップ、タブレット、又はこれらに類似したものなどのスマートネックレス200からはリモート状態にある1つ又は複数の装置に対して無線結合されてもよい。様々な実施形態においては、クラウド290は、スマートネックレス200が利用しうるストレージ及び/又は処理を含んでもよい。例えば、スマートネックレス200は、クラウドがデータを記憶するか又はデータを処理するように、特定のデータをクラウド290に対して送信してもよい。スマートネックレス200は、記憶及び/又は処理されたデータを後からクラウド290から取得してもよい。様々な実施形態においては、スマートネックレス200は、プロセッサ211などにより、いくつかの機能をローカルに実行するように設計されており、且つ、その他の機能がクラウド200などによってリモートで実行されるように、設計されている。
【0061】
モバイル装置292は、モバイル装置292がスマートネックレス200のためにいくつかの処理及びストレージ機能を実行しうるように、スマートネックレス200に対して結合されてもよい。又、モバイル装置292は、モバイル装置292がいくつかのストレージ及び/又は処理機能を実行すると共に更なるストレージ及び/又は処理機能をクラウド290に送信しうるように、クラウド290に対して接続されてもよい。様々な実施形態においては、処理及び/又はストレージは、スマートネックレス200、モバイル装置292、及びクラウド290の任意の組合せにより、実行されてもよい。
【0062】
スマートネックレス200などのスマートネックレスの使用は、その他のウェアラブルスマート装置よりも有利でありうる。スマートネックレスは、一般に、ユーザーが、通常、オーディオ及び画像データを検出することになるユーザーの頭部近傍において位置決めされる。更には、大部分の人々は、自身の頭部近傍において相対的に良好な検知能力を有する。従って、スマートネックレスによって提供されるオーディオ及び触覚フィードバックは、ユーザーにより、頭部近傍のエリアから相対的に容易に検出されることになる。最後に、スマートネックレスは、ユーザーの首の周りにおいてループすると共にユーザーの肩部上において位置決めされていることから、スマートネックレスが偶発的にその人物から外れる尤度が低減される。
【0063】
図4は、ユーザーを安全監視すると共に危険についてユーザーに警告するべく、ウェアラブルスマート装置100又はスマートネックレス200などのウェアラブルスマート装置によって実行されうる、例示用の方法400を示している。方法400は、ブロック402において始まっており、ここで、ウェアラブルスマート装置100は、ウェアラブルスマート装置100の現在の場所の場所データを検出し、且つ、メモリ112内において現在の場所と関連付けられた危険データのルックアップを実行している。ウェアラブルスマート装置100の現在の場所は、センサアレイ120及び/又はマイクロフォン131によって検出されるデータに基づいて決定されてもよい。いくつかの実施形態においては、プロセッサ111は、GPS124によって検出されたデータを使用してウェアラブルスマート装置100の概略場所を決定してもよい。ステレオカメラ121、カメラ122、センサ125、及び/又はマイクロフォン131によって受け取られたデータを使用することにより、GPS124によって検出されたデータを補完又は置換してもよい。ウェアラブルスマート装置100が移動するのに伴って、IMU123が動きを検出してもよい。次いで、プロセッサ111は、この検出された動きを使用してウェアラブルスマート装置100の現在の場所を更新してもよい。この結果、ウェアラブルスマート装置100は、1FT(0.3m)以内、5FT(1.5m)以内、又は10FT(3m)以内などのように、現在の場所を正確に決定することができる。
【0064】
プロセッサ111に結合されたデータベースは、場所情報と、複数の場所に関する危険情報と、を含んでもよい。プロセッサ111は、ウェアラブルスマート装置100の検出された現在の場所をデータベースと比較し、潜在的な危険がウェアラブルスマート装置100の現在の場所において又はその既定の距離内に存在しているかどうかを決定してもよい。データベースは、ローカルデータベースであってもよく、リモートデータベースであってもよく、或いは、これらの組合せであってもよい。いくつかの実施形態においては、ウェアラブルスマート装置100は、リモートデータベースによって補完されるローカルデータベースを記憶している。例えば、ウェアラブルスマート装置100がネットワークに接続された際に、ウェアラブルスマート装置100は、リモート装置から、危険及び場所情報を含むデータベースをダウンロードしてもよく、且つ、データベースをメモリ112内において記憶してもよい。ウェアラブルスマート装置100は、ネットワークに定期的に又はこれに類似した方式によって接続されるたびに、更新済みのデータベース情報を取得してもよい。
【0065】
ブロック404において、プロセッサ111は、危険情報が、ウェアラブルスマート装置100の現在の場所と関連付けられているかどうか、或いは、ウェアラブルスマート装置100から既定の距離内にあるかどうか、を決定してもよい。メモリ112がウェアラブルスマート装置100の既定の距離内において危険情報を含んでいない場合には、方法400は、ブロック406及びブロック408に進む。
【0066】
ブロック406において、オーディオデータがマイクロフォン131によって検出されている。このオーディオデータは、ウェアラブルスマート装置100の環境内の特定の物体又は物品に関係する発話データ及び雑音データを含んでもよい。マイクロフォン131によって検出される任意のオーディオデータは、潜在的に、危険と関連付けられてもよい。従って、オーディオデータをメモリ112内のデータと比較することにより、そのデータが危険と関連付けられているかどうかを決定してもよい。例えば、検出されたオーディオデータは、車両の音響、チェーンソーの音響、人々のグループの音響、或いは、これらに類似したものに対応していてもよい。
【0067】
騒々しい工場の環境においては、人間は、周辺雑音下において接近する危険を聴取する能力を有していない場合がある。プロセッサ111は、周辺雑音をフィルタリングによって除去して任意の潜在的なオーディオデータを決定する能力を有してもよく、且つ、オーディオデータに基づいてフィードバックをユーザーに提供する能力を有してもよい。いくつかの実施形態においては、プロセッサ111は、周辺雑音を検出すると共に以前に検出された周辺雑音に基づいて潜在的な危険オーディオデータをフィルタリングによって取得する能力を有してもよい。いくつかの実施形態においては、プロセッサ111は、低域通過、帯域通過、高域通過フィルタ、及び/又はこれらに類似したものを含んでもよく、且つ、検出された周辺雑音に基づいて適用するべき1つ又は複数のフィルタを決定してもよく、且つ/又は、共通的な危険及び周辺雑音の周波数パターンに基づいて、1つ又は複数のフィルタが既定されてもよい。
【0068】
ブロック408において、画像データが、ステレオカメラ121及び/又はカメラ122によって検出されている。いくつかの実施形態においては、画像データは、ウェアラブルスマート装置100からすべての方向において検出されてもよく、或いは、ウェアラブルスマート装置100の1つ又は複数の既定のエリア内において検出されてもよい。ブロック408において検出された画像データは、ブロック406におけるオーディオデータと同一の方法により、潜在的な危険データを含みうる。プロセッサ111は、オーディオデータと類似した方式により、画像をフィルタリングする能力を有してもよい。
【0069】
ブロック410において、ステレオカメラ121、カメラ122、及び/又はマイクロフォン131が、任意の潜在的な危険データに向かって方向付け及び/又は合焦されてもよい。プロセッサ111は、オーディオデータ及び/又は画像データに基づいて潜在的な危険の場所を決定してもよく、且つ、センサをその場所に対して合焦させてもよい。例えば、マイクロフォン131は、潜在的な危険に対応したオーディオデータを検出してもよい。マイクロフォン131は、複数のマイクロフォンを含んでもよいことから、マイクロフォン131によって検出されたデータに基づいて、オーディオデータの発生源の方向を決定してもよい。これに応答して、ステレオカメラ121及び/又はカメラ122をオーディオデータの方向において合焦させてもよい。又、いくつかの実施形態においては、マイクロフォン131が、オーディオデータの発生源の方向において合焦された状態となってもよい。いくつかの実施形態においては、カメラ122及び/又はステレオカメラ121が、まず、潜在的な危険データを検出してもよく、次いで、マイクロフォン131が、画像データに向かって合焦されてもよい。
【0070】
ブロック412において、プロセッサ111は、マイクロフォン131、ステレオカメラ121、カメラ122、及び/又はセンサ125のうちから、最高品質のデータを検出したセンサを決定してもよい。高品質とは、データの障害物(例えば、ステレオカメラ121とデータの発生源の間の経路内の障害物)の欠如、最も正確なデータ(即ち、カメラ122ではなく、ステレオカメラ121を選択可能であり、その理由は、ステレオカメラ121によれば、深さ情報を決定可能であるからである)、メモリ112内の物体とマッチングした1つのタイプのデータ(即ち、画像データではなく、オーディオデータに対応したマッチングが見出される)、或いは、これらに類似したものに関するものであってもよい。最高品質データは、プロセッサ111によって使用される唯一のデータであってもよく、最高品質データには、相対的に低い品質のデータよりも大きな重みが付与されてもよく、或いは、すべてのデータに対して等しい重みが付与されてもよい。
【0071】
ブロック414において、潜在的な危険データをメモリ112内のデータと比較することにより、潜在的な危険データが危険と関連しているかどうかを決定している。比較は、様々な方式で実行されてもよい。メモリ112は、様々な危険に関係する画像及び/又はオーディオデータを記憶してもよい。いくつかの実施形態においては、プロセッサ111は、検出された画像及び/又はオーディオデータをメモリ内の危険データと比較してマッチングが発生するかどうかを決定してもよい。いくつかの実施形態においては、プロセッサ111は、画像データ及び/又はオーディオデータをメモリ112内の場所に関係するデータと比較し、現在検出されているデータと以前に記憶されているデータの間に発散(divergence)が存在しているかどうかを決定してもよい。この発散方法については、図11及び図12を参照し、更に詳しく後述することとする。
【0072】
ブロック416において、プロセッサ111は、マイクロフォン131、ステレオカメラ121、及び/又はカメラ122からの検出データがメモリ112内の危険データとマッチングしているかどうかを決定している。
【0073】
ブロック416においてマッチングが見出された場合には、プロセッサ111は、ブロック420において、危険の深刻さを決定してもよい。深刻さは、危険によって提示される危険尤度、危険によって提示される危険度、ウェアラブルスマート装置100までの危険の近さ、又はこれらに類似したものに対応したものであってもよい。それぞれの危険は、深刻さ等級と関連付けられてもよい。例えば、ウェアラブルスマート装置100に向かって直接的に移動している車両は、ウェアラブルスマート装置100の移動の方向にはない道路内の窪みよりも大きな深刻さ等級を有してもよい。深刻さ等級については、図5図7を参照して後述することとする。
【0074】
ブロック416においてマッチングが見出されない場合には、プロセッサ111は、ブロック418において、危険が存在しているとファクタが通知しているかどうかを決定してもよい。ファクタとは、潜在的な危険が、危険性を有するのか、或いは、そうでないのかに関する任意の通知であってもよい。プロセッサ111は、検出されたデータをメモリ内に記憶されているデータと比較することにより、ファクタが危険を通知しているかどうかを決定してもよい。特定の数及びタイプのファクタが充足された場合に、プロセッサ111は、潜在的な危険データが危険を通知していると決定してもよい。ファクタは、深刻さレベルに対する調節を含んでもよい。深刻さが既定の深刻さレベルに到達した場合に、プロセッサ111は、潜在的危険データが危険を通知していると決定してもよい。ブロック418において、危険が存在しているとファクタが通知していない場合には、方法400は、ブロック402に戻り、ここで、場所データが検出されると共にメモリ112内のデータベースと比較される。
【0075】
ファクタが危険を通知している場合には、方法400は、プロセッサ111が危険の深刻さレベルを決定するブロック420に進んでもよい。いくつかの実施形態においては、深刻さレベルは、検出されたデータをファクタと比較することにより、決定されてもよい。ファクタのうちのいくつかは、危険の欠如を通知しており、且つ、いくつかは、危険の存在を通知してもよい。従って、ブロック416において、マッチングが見出されることが可能であり、且つ、危険が存在していないとプロセッサ111が決定することができる。
【0076】
ブロック422において、危険データがウェアラブルスマート装置100のユーザーに対してフィードバックとして提供されてもよい。フィードバックは、スピーカ132、振動装置133、及び/又はディスプレイ135を介して提供されてもよい。データは、危険を表現/識別すると共に/又は危険の場所を通知する発話データ、振動データ、又は画像データであってもよい。いくつかの実施形態においては、危険の周りのナビゲーション命令を提供するデータが、スピーカ132、振動装置133、及び/又はディスプレイ135によって提供されてもよい。スピーカ132は、ユーザーを危険の周りにおいて導く発話データを提供してもよく、且つ/又は、スピーカ132及び/又は振動装置133は、ウェアラブルスマート装置100のいずれかの側において、ユーザーが危険の周りにおいてナビゲートするための命令を通知する特定のトーン及び/又は振動を提供してもよい。例えば、左側振動装置は、振動することにより、危険を回避するべく、ユーザーが左に移動するべきであると通知してもよい。いくつかの実施形態においては、右側振動装置は、振動することにより、危険を回避するべく、ユーザーが右への移動を回避するべきであると共に左に移動するべきであると通知してもよい。
【0077】
更には、振動を使用することにより、危険の存在をユーザーに対して通知することもできる。これは、ユーザーが弱化した聴力を有するか又は危険且つ騒々しい環境内において働いている際に、特に有用である。これらのタイプのユーザーは、可聴フィードバックを聴取しない場合があり、従って、触覚フィードバックが、彼らが受け取ることができる唯一のフィードバックである場合がある。更には、これらのユーザーの場合には、危険決定における検出オーディオデータの包含が、場合によっては、その他のユーザーの場合よりも更に重要である。聴力が弱化した人物及び騒々しい環境にある人物は、接近する危険を聴取しない場合がある。従って、ウェアラブルスマート装置100は、オーディオデータを検出すると共にオーディオデータを触覚フィードバックに変換することにより、彼らの耳として機能してもよい。
【0078】
いくつかの実施形態においては、ウェアラブルスマート装置100は、オーディオ及び/又は触覚フィードバックを提供するべきかどうかを決定するように適合されてもよい。プロセッサ111は、マイクロフォン131によって検出されたオーディオデータに基づいて、周囲の環境の音量を決定してもよい。検出された音量が特定のレベルを上回っている場合には、ユーザーがオーディオフィードバックを聴取する尤度が低い場合があることから、プロセッサ111は、振動フィードバックが好ましいと決定してもよい。これは、工場内の労働者などの特定のユーザーの場合に、極めて有用であり、その理由は、彼らが、相対的に静かな環境においては、オーディオフィードバックを選好する場合があり、且つ、相対的に騒々しい環境においては、触覚フィードバックを選好する場合があるからである。
【0079】
いくつかの実施形態においては、ウェアラブルスマート装置100は、危険の深刻さが特定のレベルを上回っているとプロセッサ111が決定した場合にのみ、出力データを提供してもよい。この深刻さのレベルは、ウェアラブルスマート装置100内にプログラミングされてもよく、且つ/又は、ウェアラブルスマート装置100のユーザーによって選択されてもよい。いくつかの実施形態においては、ウェアラブルスマート装置100は、深刻さレベルに基づいて異なるデータを出力している。例えば、相対的に低い深刻さレベルを提示する危険よりも、相対的に高い深刻さレベルを提示する危険の場合に、相対的に強力な振動及び/又は音量の出力が提供されてもよい。いくつかの実施形態においては、ウェアラブルスマート装置100は、相対的に高い深刻さレベルの危険の周りにおけるナビゲーション命令を出力してもよく、且つ、相対的に低い深刻さレベルの危険については、警告するのみであってもよい。
【0080】
ブロック424において、プロセッサ111は、危険データにより、メモリ112を更新してもよい。メモリ112内の更新は、危険のタイプ、危険の深刻さ、及び/又は危険の場所を含んでもよい。いくつかの実施形態においては、危険に関係するオーディオ及び/又は画像データがメモリ112内において記憶されてもよい。この結果、ウェアラブルスマート装置100及び/又は別のウェアラブルスマート装置は、後から、記憶されている危険データにアクセスしてもよく、且つ、その存在について認知してもよい。
【0081】
いくつかの実施形態においては、ウェアラブルスマート装置100は、危険データにより、リモートデータベースを更新してもよい。この結果、その他のウェアラブルスマート装置がデータを受け取ることが可能であり、これにより、複数のウェアラブルスマート装置による危険情報の共有リソースの開発及びアクセスが可能となる。
【0082】
図5は、メモリ112内に記憶されうる例示用のデータベース500を示している。本明細書において記述されている任意のデータベースは、ウェアラブルスマート装置100のローカルメモリ上において記憶されてもよく、且つ/又は、ウェアラブルスマート装置100からはリモート状態において記憶されてもよく、且つ、アンテナ142及び/又はI/Oポート143を介してアクセスされてもよい。任意のデータベースが、ウェアラブルスマート装置100のみにより、或いは、ウェアラブルスマート装置100とその他のウェアラブルスマート装置の組合せにより、アクセス可能であってもよい。
【0083】
データベース500は、場所情報、危険タイプ、危険が依然として存在していることに関するコンフィデンス、及び危険に関係する深刻さレベルを記憶している。第1列501は、場所情報を含む。第2列502は、それぞれの場所に関係する危険タイプを列挙している。第3列504は、危険がその場所において依然として存在していることに関する推定されたコンフィデンスを含む。第4列506は、それぞれの危険に関係する深刻さレベルを表している。データベース500は、図5に示されているものよりも多くの又は少ない情報を含んでもよい。いくつかの実施形態においては、データベース500は、コンフィデンス値及び/又は深刻さレベルを含んでいなくてもよい。いくつかの実施形態においては、データベース500は、危険が特定の場所において存在していることを通知するのみであってもよく、且つ、危険に関するなんらの詳細をも含んでいない。
【0084】
危険タイプは、危険が特定の場所に存在しているという通知などの抽象的な危険情報から、危険の形状、危険の説明、危険のサイズ情報、又はこれらに類似したものなどの非常に詳細な情報まで、様々であってもよい。
【0085】
コンフィデンス情報は、特定のエントリの更新以降の時間の長さ、危険のタイプ、データがデータベース500内に記憶された際のデータの精度、危険が依然として存在しているのか又は修復済みであるのかのいずれを報告が示しているのかどうか、危険が依然として存在しているのか又は除去済みであるのかを別のウェアラブルスマート装置が検出したのかどうか、或いは、これらに類似したものに基づいて決定されてもよい。
【0086】
深刻さレベルは、危険によって提示される潜在的な危険量(負傷が危険によって引き起こされる尤度、危険が発生した場合の負傷の深刻さ、又はこれらに類似したもの)に関係するものであってもよい。ウェアラブルスマート装置100は、任意の数の深刻さレベルを含んでもよい。図5に示されている実施形態においては、ウェアラブルスマート装置100は、5つの深刻さレベルを含み、この場合に、1が最小深刻レベルであり、且つ、5が最大深刻レベルである。深刻さレベルは、危険のタイプ、危険によって課される危険、コンフィデンス値、及び/又は様々なファクタに基づいて決定されてもよい。ファクタについては、図7を参照して後述することとする。
【0087】
いくつかの実施形態においては、データベース500は、修復作業者によるアクセスが可能であってもよい。修復作業者は、データベース500内に含まれている危険を修復してもよく、且つ、相応してエントリを編集してもよい。
【0088】
第1エントリ508は、データベース500内の例示用のエントリを示している。第1列501において、データベース500は、危険の場所が場所1であることを通知している。場所1は、座標値、基準点からの相対位置、特定の画像データ及び/又はオーディオデータに関係するアドレス、又はこれらに類似したものとして記憶されてもよい。
【0089】
第2列502において示されているように、危険タイプは、歩道上の低い枝などの危険の詳細を表している。いくつかの実施形態においては、データベース500は、低い枝の高さ又はその他の情報を通知してもよい。プロセッサ111は、地面との関係におけるウェアラブルスマート装置100の高さと地面との関係におけるブランチの高さの比較に基づいて、危険データを出力するかどうかを決定してもよい。いくつかの実施形態においては、データベース500は、低い枝に関係するサイズ情報を含んでもよい。
【0090】
第3列504において示されているように、第1エントリ508は、50%という記憶されたコンフィデンス値を有する。コンフィデンス値は、ユーザーに対する危険の尤度(即ち、危険によってユーザーが負傷する50%の可能性が存在していること)、危険が存在する尤度(即ち、危険が存在する50%の可能性が存在していること)、又はこれらに類似したものを通知してもよい。コンフィデンス値は、低い枝が除去済みであることを通知する修復情報を記憶されているデータが含んでいるかどうか、チェーンソーが低い枝の近傍において検出済みであると以前に記憶されているデータが通知しているかどうか、その他のウェアラブルスマート装置が同一の危険情報をデータベース500にアップロードしたかどうか、枝が依然として存在しているか又は除去済みであることをその他のウェアラブルスマート装置が通知しているかどうか、或いは、これらに類似したものなどのような様々なファクタに基づいて決定されてもよい。
【0091】
第4列506において示されているように、第1エントリ508は、4という深刻さレベルと関連付けられている。4の深刻さレベルは、ユーザーが危険に気が付いていない場合には、低い枝が負傷の大きな可能性を提示することを通知しうる。深刻さレベルに関する更なる詳細について、図6及び図7を参照して説明することとする。
【0092】
第2エントリ510、第3エントリ512、及び第4エントリ514は、データベース500内に記憶されているその他の例示用のエントリを示している。
【0093】
図6は、画像データ、オーディオデータ、及びベース深刻さレベルを様々なタイプの危険と関連付ける別の例示用のデータベース600を示している。データベース600は、危険のタイプを通知する第1列602と、危険に関係する画像データを含む第2列604と、危険に関係するオーディオデータを含む第3列606と、危険のベース深刻さレベルを通知する第4列608と、を含む。
【0094】
第1列602は、様々なタイプの危険を含んでもよい。プロセッサ111は、検出されたデータ及び/又はウェアラブルスマート装置100に対する更新に基づいて、更なるタイプの危険を含むことにより、データベース600を更新してもよい。危険情報は、危険のタイプのラベルを含んでもよい。いくつかの実施形態においては、危険情報は、図5の列502と同様の危険の説明を含む。
【0095】
第2列604は、危険のそれぞれのタイプに関係する画像データを含んでもよい。このデータは、ステレオカメラ121及び/又はカメラ122により、予め検出されてもよい。いくつかの実施形態においては、第2列604は、データベース600内にプログラミングされた物体形状データを含んでもよい。例えば、危険がオートバイである場合には、画像データは、ステレオカメラ121及び/又はカメラ122が2つの車輪と1つのエンジンを含む画像データを検出した際に、この画像データがオートバイに対応しているとプロセッサ111が決定しうるように、1つのエンジンと共に結合された2つの車輪を含んでもよい。いくつかの実施形態においては、特定のタイプの危険に関係する画像データは、マッチングを目的として複数の画像を含んでもよい。例えば、自動車用のエントリは、クーペに対応した1つ又は複数の形状、SUVに対応した1つ又は複数の形状、スポーツカーに対応した1つ又は複数の形状、又はこれらに類似したものを含んでもよい。
【0096】
第3列606は、危険のタイプに対応したオーディオデータを含む。例えば、オーディオデータは、オートバイに関係する周波数パターン及び/又は特定の音響を含んでもよい。プロセッサ111は、検出されたオーディオデータを第3列606内の記憶されているオーディオデータと比較することにより、検出されたオーディオデータが特定のタイプの危険を通知しているかどうかを決定してもよい。
【0097】
第4列608は、危険のベース深刻さレベルを通知している。ベース深刻さレベルは、危険の深刻さレベルのオリジナルの推定値を表してもよい。図7を参照して後述するように、ベース深刻さレベルは、様々なファクタに基づいて調節されてもよい。
【0098】
第1エントリ610は、オートバイの危険に対応している。第2列604において、オートバイに対応した画像データが記憶されてもよい。第3列606において、データベース600は、オートバイに関係する周波数パターンを含んでもよい。周波数パターン情報は、オートバイエンジンの基本及び/又は調和周波数を含んでもよい。又、第3列606は、オートバイエンジンの音響を通知するオーディオデータを含んでもよい。オーディオデータは、オートバイエンジンの予め録音されたオーディオクリップであってもよく、或いは、オートバイエンジンの音響の表現であってもよい。第4列608において、データベース600は、オートバイの危険が、3というベース深刻さレベルと関連していることを通知している。
【0099】
第2エントリ612、第3エントリ614、第4エントリ616、及び第5エントリ618は、データベース600内のその他の例示用のエントリを示している。
【0100】
いくつかの実施形態においては、データベース600は、未知の危険エントリ620を含んでもよい。画像データ又はオーディオデータが検出されたが、データベース600内の危険とマッチングしていない場合に、画像又はオーディオデータは、未知の危険エントリ620と関連付けられてもよい。第4列において、未知の物体のベース深刻さレベルは、0という深刻さレベルと関連付けられてもよい。
【0101】
図7は、様々なファクタを深刻さレベルに対する対応した調節と関連付ける例示用のデータベース700を示している。ファクタのいくつかは、既知であるのか又は未知であるのかを問わず、すべての危険のために決定される必要がある。いくつかのファクタは、識別されていない危険とのみ関連付けられてもよい。例えば、識別されている危険の場合には、サイズ情報は、ベース深刻さレベルの決定に内蔵されていてもよく、従って、深刻さレベルは、検出されたサイズに基づいて調節されなくてもよい。但し、当業者は、図7に示されている任意のファクタ又は深刻さレベルの調節は、例示を目的としたものに過ぎないことを理解するであろう。
【0102】
第1列702は、ファクタが、すべての危険に対して適用されるべきであるのか、又は識別されていない危険に対してのみ適用されるべきであるのかに対応している。又、いくつかの実施形態においては、データベース700は、識別されている危険に対してのみ適用されるべきファクタを含んでもよい。いくつかの実施形態においては、データベース700は、識別されていない危険、識別されている危険、又はこれらの両方に対してのみ適用されるべきファクタを含んでもよい。
【0103】
第2列704は、様々な深刻さレベルファクタを示している。深刻さレベルファクタが特定の危険に対して適用されるかどうかは、メモリ内において記憶されると共に第2列704内において列挙されているデータに対するステレオカメラ121、カメラ122、及び/又はマイクロフォン131から検出されたデータの比較に基づいて決定されてもよい。例えば、プロセッサ111は、ステレオカメラ121、カメラ122、及び/又はマイクロフォン131によって検出されたデータに基づいて危険までの距離を決定してもよく、且つ、距離情報をファクタと比較することにより、検出された距離が第2列704内のエントリとマッチングしているかどうかを決定してもよい。
【0104】
第3列706は、ファクタに基づいた深刻さレベルの調節に対応している。それぞれの危険の深刻さレベルは、深刻さレベルファクタとのマッチングに基づいて調節されてもよい。
【0105】
第1列702は、すべての物体に対応する第1グループ708と、識別されていない物体に対してのみ対応する第2グループ710と、を含む。第1グループ708は、検出された物体がウェアラブルスマート装置100の5FT(1.5m)以内に存在しているという決定に対応したファクタ712を含む。このファクタ712が充足された場合に、危険の深刻さレベルは、深刻さレベルの半分だけ、増大されてもよい。又、第1グループ708は、物体が、ウェアラブルスマート装置100の10FT(3m)以内に存在しているという決定に対応したファクタ714を含み、これは、深刻さレベルの調節と関連付けられてはいない。データベース700は、すべての危険に関係する更なる例示用のファクタを含んでいる。
【0106】
第2グループ710は、検出された物体のサイズが1立方FT(0.028立方メートル)を上回っていることを通知するファクタ726を含む。このファクタが充足されている場合には、セキュリティレベルは、1つのレベルの半分だけ、調節されてもよい。又、第2グループ710は、物体が、サイズにおいて5立方FT(0.14立方メートル)を上回っているという決定に対応したファクタ728をも含み、これは、1という深刻さレベルの調節と関連付けられている。データベース700は、識別されていない危険に関係する更なる例示用のファクタを含んでいる。
【0107】
図8は、検出された危険の音量に基づいて危険までの推定距離を決定するべく、プロセッサ111によって利用されうる例示用のデータベース800を示している。データベース800は、特定の危険に対応した第1列802、危険の様々な音量に対応した第2列804、及び検出音量に基づいた危険までの推定距離に対応した第3列806を含んでもよい。第1危険であるオートバイグループ808は、30デシベル未満の音量に対応した第1エントリ810と関連付けられている。第3列806は、音量が30デシベル未満である場合には、オートバイまでの推定距離が50FT(15m)超であることを示している。又、オートバイグループ808は、30〜40デシベルの範囲に対応すると共に推定距離が35(10.5m)FT〜50FT(15m)であることを示すオートバイグループエントリ812をも含む。データベース800は、オートバイグループ808及びチェーンソー824に関係するその他の例示用のエントリを示している。
【0108】
データベース800を使用するべく、プロセッサ111は、マイクロフォン131からオーディオデータを受け取ってもよい。データベース600を使用することにより、プロセッサ111は、オーディオデータに基づいて危険のタイプを決定してもよい。危険のタイプがプロセッサ111によって決定された際に、プロセッサ111は、マイクロフォン131によって検出された危険の音量をデータベース800と比較して危険までの推定距離を決定してもよい。
【0109】
図9は、方法400に類似した方法を利用するウェアラブルスマート装置100に類似した例示用のウェアラブルスマート装置900を示している。図9に示されている例においては、ウェアラブルスマート装置900のユーザー(そして、ウェアラブルスマート装置900)は、通り902に隣接した歩道904を移動している。歩道904に隣接した樹木906は、場所912において歩道904の上方において空中に位置した低い垂れ下がった枝907を含む。
【0110】
ウェアラブルスマート装置900が歩道904を移動すると共に場所910に到達するのに伴って、ウェアラブルスマート装置900のマイクロフォンは、サラサラと音を立てる樹木906の葉っぱを検出しうる。次いで、ウェアラブルスマート装置900のカメラ及び/又はステレオカメラをサラサラと音を立てる葉っぱの音響に向かって方向付けしてもよい。カメラは、低い垂れ下がった枝907に向かって合焦されるのに伴って、低い垂れ下がった枝に対応した画像データを検出する。低く垂れ下がった枝907は、大きな音響を生成しないことから、プロセッサ111は、マイクロフォンよりも高品質のデータをカメラが検出するものと決定してもよい。
【0111】
画像データ及びオーディオデータをデータベース600などのデータベースと比較することにより、検出されたデータがメモリ112内の記憶されている危険データとマッチングしているかどうかを決定してもよい。データベース600が、樹木の枝に対応した第3エントリ614を含んでいることから、プロセッサ111は、マッチングを見出し、且つ、検出されたデータが樹木の枝に対応していると通知する。データベース600を使用することにより、プロセッサ111は、低い垂れ下がった枝907が、1というベース深刻さレベルに対応していると決定してもよい。
【0112】
次いで、画像データ及びオーディオデータをデータベース700などのデータベースと比較することにより、いずれのファクタが充足されているのかを、もしあれば、決定してもよい。場所910において、ウェアラブルスマート装置900は、低い垂れ下がった枝907の10FT(3m)以内に位置している。この結果、1というベース深刻さレベルは、調節されない。但し、ウェアラブルスマート装置900は、低い垂れ下がった枝907に接近しつつあり、これにより、低い垂れ下がった枝907とウェアラブルスマート装置900の間の相対的な距離が減少することになる。この結果、1つのレベルの半分だけ、深刻さレベルが増大する。低い垂れ下がった枝907が歩道904の直接上方において位置決めされていることから、ウェアラブルスマート装置900は、低い垂れ下がった枝907がウェアラブルスマート装置100に対して直接的に接近しつつあるものと決定してもよく、これにより、深刻さレベルが1だけ増大する。この時点において、ウェアラブルスマート装置900は、低い垂れ下がった枝907の危険を通知するデータをスピーカ及び/又は振動装置を介してユーザーに出力してもよい。又、いくつかの実施形態においては、ウェアラブルスマート装置900は、低い垂れ下がった枝907の周りにおいてユーザーを導くためのナビゲーション命令を提供してもよい。
【0113】
次いで、ウェアラブルスマート装置900は、場所912における低い垂れ下がった枝907の危険を含むように、データベース500などのデータベースを更新してもよい。深刻さレベルが2.5であることから、ウェアラブルスマート装置900が2.5以上の深刻さレベルを有する危険についてユーザーに警告するように設計されている場合には、ウェアラブルスマート装置900は、危険についてユーザーに警告してもよい。
【0114】
ウェアラブルスマート装置900が場所914に到達するのに伴って、ウェアラブルスマート装置900のプロセッサ111は、検出された場所データをデータベース500などのデータベースと比較することにより、なんらかの危険が場所914において又はその近傍において存在しているかどうかを決定してもよい。この結果、プロセッサ111は、場所914の近傍の場所915が、カバーされていない窪み908に対応していると決定してもよい。次いで、プロセッサ111は、データベース500内のエントリ及びファクタに基づいてカバーされていない窪み908の深刻さレベルを決定してもよく、且つ、危険のタイプ及び危険の深刻さレベルに基づいて危険データを出力してもよい。又、ウェアラブルスマート装置900は、更なる画像及びオーディオデータを検出してもよく、且つ、データをデータベース600などのデータベースと比較することにより、危険を検証すると共に/又は更なる危険を検出してもよい。
【0115】
図10は、方法400に類似した方法を利用したウェアラブルスマート装置900の別の例を示している。図10において、ウェアラブルスマート装置900は、歩道904上の場所910において留まっている。オートバイ905が場所912に接近しつつあってもよい。ウェアラブルスマート装置900の1つ又は複数のマイクロフォンは、オートバイ905に対応したオーディオデータを検出しうる。又、ウェアラブルスマート装置900のマイクロフォンは、プロセッサ111が検出音量に基づいてオートバイ905までの距離を決定しうるように、オートバイ905の音量を検出してもよい。
【0116】
オートバイ905が場所911に接近するのに伴って、ウェアラブルスマート装置900によって検出される画像データは、低品質しか有していない場合があり、その理由は、ウェアラブルスマート装置900が、後方に対向したカメラを含んでいない場合があるからである。従って、マイクロフォンが、カメラよりも高品質のデータを提供しうる。オーディオデータ及び画像データをデータベース600などのデータベースと比較することにより、場所911における物体がオートバイ905であると決定してもよい。次いで、ウェアラブルスマート装置900のプロセッサ111は、検出されたデータをデータベース700内において列挙されている深刻さレベルファクタと比較し、深刻さレベルを決定してもよい。この時点において、相対的に大きな重みをマイクロフォンによって検出されたデータに対して付与してもよい。
【0117】
オートバイ905が場所912に到達するのに伴って、画像データが、オーディオデータよりも高品質を有しうる。この結果、ウェアラブルスマート装置900は、マイクロフォンからのものよりもカメラから検出されたデータに相対的に大きな力点を置いてもよい。オートバイ905がウェアラブルスマート装置900との関係において場所を変更するのに伴って、オートバイ906の深刻さレベルが連続的に更新されてもよい。オートバイが、既定の深刻さレベル、ウェアラブルスマート装置900からの距離、又はこれらに類似したものに到達した際に、ウェアラブルスマート装置900は、オートバイ905によって提示される危険を通知する警告を出力してもよい。
【0118】
図11は、ユーザーを安全監視すると共に危険についてユーザーに警告するべくウェアラブルスマート装置100によって実行されうる別の例示用の方法1100を示している。プロセスは、ブロック1102において始まっており、ここでは、センサアレイ120を使用することにより、新しいデータがウェアラブルスマート装置100によって検出されている。このデータは、視覚データ(通り、歩道、人々)、位置データ(ユーザーの場所、移動の方向)、オーディオデータ(移動する自動車の音響、サイレン、アラームなど)、又は任意のその他のデータなどのセンサアレイ120によって検出される任意のデータを含んでもよい。ブロック1104において、この新しいデータがメモリ112内において記憶されている。
【0119】
ブロック1106において、この新しいデータがメモリ112内において記録されているデータと比較されている。メモリ112内において記録されているデータは、ウェアラブルスマート装置100及び/又は別のウェアラブルスマート装置によってキャプチャされたデータを含んでもよい。いくつかの実施形態においては、メモリ112は、メモリ112内において記録されているデータが別のウェアラブルスマート装置によって検出されうるように、複数のウェアラブルスマート装置によるアクセスが可能なデータベースを含む。又、メモリ112内において記録されているデータは、現在の時刻以前の数ミリ秒、数秒、又は数分などように、現在の時刻以前の時点において同一の場所又はその近傍においてキャプチャされたデータを含んでもよい。
【0120】
ブロック1108において、新しいデータとメモリ112内において記録されているデータの間において発散が検出されるかどうかが決定されている。この発散は、以前には検出されなかった新しい物体がウェアラブルスマート装置100の視野内に存在していることを通知するデータを含んでもよい。又、発散は、以前には存在していた物体が視野内にもはや存在していないことを通知するデータを含んでもよい。又、発散は、警察のサイレン、オートバイ、又はこれらに類似したものなどの新しい音響を含んでもよい。
【0121】
発散が新しいデータ内において検出された場合には、ブロック1110において、この発散に基づいて、第2データがインターフェイスアレイ130を介してユーザーに対して出力されてもよい。発散が歩道の真ん中の岩を含んでいると仮定しよう。岩を有する画像と岩を有していない画像の間における発散の検出に応答して、ウェアラブルスマート装置100は、データをユーザーに提供することにより、発散を通知してもよい。例えば、ウェアラブルスマート装置100は、スピーカ132を使用することにより、岩の形状にマッチングした物体が、ユーザーから特定の距離及び/又は方向において存在していることをユーザーに対して通知してもよい。この代わりに、又はこれに加えて、ウェアラブルスマート装置100は、岩の距離及び/又は方向を示す触覚フィードバックをユーザーに対して提供してもよい。
【0122】
ブロック1112において、発散がテキストを含んでいるかどうかが決定されている。例えば、発散は、テキストを含むサイン又は警察のテープであってもよい。プロセッサ111は、新しい検出されたデータをテキスト文字の形状を通知するデータと比較することによってこの決定を実施し、なんらかのマッチングが存在しているかどうかを決定してもよい。
【0123】
発散がテキストを含んでいると決定された場合には、ブロック1114において、ウェアラブルスマート装置100は、発散のテキストに基づいてインターフェイスアレイ130を介してユーザーにデータを出力してもよい。データは、発散のテキストのコンテンツを通知するオーディオデータを含んでもよい。
【0124】
ブロック1116において、発散が危険を提示しているかどうかが決定されている。メモリ112は、発散が危険であるかどうかを決定するべく、検出されたデータと比較されうる記憶されているデータを有してもよい、例えば、メモリ112は、特定の危険に関係する視覚及び/又はオーディオデータを含んでもよく、且つ、マッチングが生成された場合に、プロセッサは、発散が危険であると決定してもよい。例えば、メモリ112は、警告サインの形状及び言葉による警告に関係する視覚データを含んでもよく、且つ、このデータは、危険のインジケータである。
【0125】
別の例として、危険な物体を表すデータを有する代わりに、メモリ112は、状況データを記憶してもよい。例えば、ウェアラブルスマート装置100は、大きな物体が、ユーザーが歩いている歩道の真ん中に存在している場合に、その物体が危険を提示しうることを認識しうる。状況データの別の例は、所定のエリアの視覚データが予め検知及び記憶されており、且つ、そのエリアの視覚データがそのエリアの現在の検知において大きく異なっている場合に、危険が存在しうることをウェアラブルスマート装置100が認識しうるというものである。
【0126】
発散が危険を提示していると決定された場合に、ブロック1118において、ウェアラブルスマート装置100は、インターフェイスアレイ130を介してユーザーに警告してもよい。警告は、危険の存在と危険の場所をユーザーに対して通知するスピーカ132を介したオーディオ出力を含んでもよい。又、警告は、危険のタイプ及び/又は危険の深刻さを含んでもよい。ウェアラブルスマート装置100が、「歩道の窪み」と記された警告サインを検出した際に、ウェアラブルスマート装置100は、データをユーザーに出力することにより、窪みが歩道に存在していることをユーザーに通知してもよい。又、ウェアラブルスマート装置100は、危険の場所を検出するのに伴って、それらの危険の場所についてユーザーに通知してもよい。いくつかの実施形態においては、ウェアラブルスマート装置100は、危険情報を通知する振動データを振動装置133を介してユーザーに提供してもよい。
【0127】
ブロック1120において、ブロック1116内において決定された任意の危険情報がメモリ112内に記憶される。この結果、ウェアラブルスマート装置100は、メモリ112内の場所の比較及びルックアップにより、危険の場所及びタイプを容易に決定することができる。いくつかの実施形態においては、危険情報は、クラウド内において記憶されており、且つ、その他のウェアラブルスマート装置によるアクセスが可能である。この結果、危険場所のデータ及び情報のデータベースの生成及び複数のウェアラブルスマート装置によるアクセスが可能となる。
【0128】
図12は、図11の方法1100の例示用の使用法を示している。図12のフレーム1250内において、ウェアラブルスマート装置100のユーザー1256は、歩道に沿って歩いている。メモリ112は、歩道に沿った以前の移動の際にセンサアレイ120によって検出されたデータを含んでおり、これは、なんらの危険情報をも含んでいない。
【0129】
フレーム1252においては、ユーザーの移動の方向における歩道上に危険1258が存在している。危険は、警告サイン1260のみならず、2つの警告又はオレンジコーン1562をも含む。危険がウェアラブルスマート装置100の視野内に位置している際に、ウェアラブルスマート装置100は、検出されたデータを記憶されているデータと比較してもよい。プロセッサ111は、危険が発散であると決定してもよく、且つ、プロセッサ11は、発散に基づいてデータをユーザー1256に対して提供してもよい。データは、2つのコーン1562の説明、警告サイン1260が存在しているという事実、並びに、任意のその他の方向転換データを含んでもよい。又、ウェアラブルスマート装置100は、方向転換がテキストを含んでいると決定してもよい。ウェアラブルスマート装置100は、ユーザーに対するテキストの読み上げなどのように、テキストに基づいたデータをユーザー1256に対して提供してもよい。
【0130】
ウェアラブルスマート装置100は、警告サイン1560及び/又は警告コーン1562が危険を提示していると決定してもよい。次いで、ウェアラブルスマート装置100は、危険1258が存在していることを通知するデータをユーザー1256に対して提供してもよい。ウェアラブルスマート装置100は、危険1258のタイプ及び/又は場所を通知するオーディオ及び/又は触覚データをユーザー1256に対して出力してもよい。
【0131】
フレーム1254において、ユーザーは、ウェアラブルスマート装置100からのオーディオ及び/又は触覚出力を利用することにより、危険1258の周りにおいてナビゲートしてもよい。危険は、ユーザー1256の右側に位置している。従って、ウェアラブルスマート装置100は、左側よりも右側において多く振動し、これにより、危険が右側に位置していることを通知してもよく、或いは、右側よりも左側において多く振動し、これにより、ユーザーが左側に移動するべきであることを通知してもよい。
【0132】
以上、方法/システムの例示用の実施形態について、例示を目的としたスタイルで開示した。従って、全体を通じて利用されている用語は、非限定的な方式で理解することを要する。当業者には、本明細書の教示内容に対する小規模な変更が想起されるであろうが、本明細書について付与される特許の範囲に含まれるべく意図されているのは、本明細書が寄与する当技術分野の進歩の範囲に合理的に含まれるそのようなすべての実施形態であり、且つ、この範囲は、添付の請求項及びその均等物に鑑みた場合を除き、制限されるものではないことを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【外国語明細書】
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