特開2016-193860(P2016-193860A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-193860(P2016-193860A)
(43)【公開日】2016年11月17日
(54)【発明の名称】組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 47/36 20060101AFI20161021BHJP
   A61K 31/353 20060101ALI20161021BHJP
   A61K 31/715 20060101ALI20161021BHJP
   A61K 31/198 20060101ALI20161021BHJP
   A61K 31/522 20060101ALI20161021BHJP
   A61K 31/192 20060101ALI20161021BHJP
   A23L 33/10 20160101ALI20161021BHJP
   A23L 2/00 20060101ALI20161021BHJP
   A23L 2/52 20060101ALI20161021BHJP
   A23L 2/39 20060101ALI20161021BHJP
   A23L 2/38 20060101ALI20161021BHJP
   A61P 39/06 20060101ALN20161021BHJP
   A61P 43/00 20060101ALN20161021BHJP
   A61P 25/26 20060101ALN20161021BHJP
   A61P 7/12 20060101ALN20161021BHJP
【FI】
   A61K47/36
   A61K31/353
   A61K31/715
   A61K31/198
   A61K31/522
   A61K31/192
   A23L1/30 B
   A23L2/00 B
   A23L2/00 F
   A23L2/00 Q
   A23L2/38 C
   A61P39/06
   A61P43/00
   A61P25/26
   A61P7/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-74485(P2015-74485)
(22)【出願日】2015年3月31日
(71)【出願人】
【識別番号】398028503
【氏名又は名称】株式会社東洋新薬
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168114
【弁理士】
【氏名又は名称】山中 生太
(74)【代理人】
【識別番号】100133592
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100162259
【弁理士】
【氏名又は名称】末富 孝典
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 誠
(72)【発明者】
【氏名】奥戸 久美子
(72)【発明者】
【氏名】橘 由紀
(72)【発明者】
【氏名】山口 和也
(72)【発明者】
【氏名】高垣 欣也
【テーマコード(参考)】
4B017
4B018
4B117
4C076
4C086
4C206
【Fターム(参考)】
4B017LC02
4B017LE01
4B017LG14
4B017LK11
4B017LP01
4B018LB08
4B018LE03
4B018MD08
4B018MD47
4B018MD60
4B018ME06
4B018ME10
4B018ME14
4B018MF01
4B117LC02
4B117LC03
4B117LC04
4B117LE01
4B117LG17
4B117LK11
4B117LP01
4C076AA29
4C076BB01
4C076CC01
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4C086MA02
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4C086ZA83
4C086ZC80
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4C206DB20
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4C206MA05
4C206MA28
4C206MA72
4C206NA09
4C206ZA11
4C206ZA83
4C206ZC80
(57)【要約】
【課題】飲み応えがあるうえに良好な呈味を確保できる組成物を提供する。
【解決手段】組成物は、ポリデキストロースと、ポリフェノール類と、を含む。前記ポリフェノール類の配合量は、前記ポリデキストロース100重量部に対して1重量部以下である。また、組成物は、ポリデキストロースと、カフェインと、を含む。前記カフェインの配合量は、前記ポリデキストロース100重量部に対して1重量部以下である。上記組成物は、還元飲料用粉末であってもよい。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリデキストロースと、
ポリフェノール類と、
を含み、
前記ポリフェノール類の配合量は、
前記ポリデキストロース100重量部に対して1重量部以下である、
組成物。
【請求項2】
ポリデキストロースと、
カフェインと、
を含み、
前記カフェインの配合量は、
前記ポリデキストロース100重量部に対して1重量部以下である、
組成物。
【請求項3】
還元飲料用粉末である、
請求項1または2に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
カテキンなどのポリフェノール類は、抗酸化作用および抗老化作用などを有する。このため、ポリフェノール類は、様々な疾患の改善あるいは予防のために、主に経口摂取されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ポリデキストロースと茶カテキンとを加えた飲食品が開示されている。当該飲食品に含まれる茶カテキンは、ポリデキストロースの摂取時における腸管内のガス発生および膨満感などの不快感を緩和する。
【0004】
また、ポリフェノール類の他に、種々の作用を期待して摂取される物質としてカフェインが挙げられる。カフェインは、覚醒作用および利尿作用などを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−102036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
茶カテキンなどのポリフェノール類には渋味があるため、摂取量によっては飲食品の呈味が損なわれる。一方、ポリフェノール類の含有量を少なくすると、飲み応えが低下してしまう。カフェインについても、苦味が知られており、含有量が多くなると、飲食品の呈味に影響することがある。しかし、上記特許文献1では、飲食品に関して、飲み応えと呈味とのバランスについては検討されていない。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、飲み応えがあるうえに良好な呈味を確保できる組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明者は、ポリフェノール類またはカフェインを含む組成物の飲み応えと呈味について鋭意研究を重ねたところ、ポリデキストロースと所定の重量比で配合することで、飲み応えがあるうえに良好な呈味が得られることを見出した。すなわち、
本発明の第1の観点に係る組成物は、
ポリデキストロースと、
ポリフェノール類と、
を含み、
前記ポリフェノール類の配合量は、
前記ポリデキストロース100重量部に対して1重量部以下である。
【0009】
本発明の第2の観点に係る組成物は、
ポリデキストロースと、
カフェインと、
を含み、
前記カフェインの配合量は、
前記ポリデキストロース100重量部に対して1重量部以下である。
【0010】
上記本発明の第1の観点に係る組成物および上記本発明の第2の観点に係る組成物は、
還元飲料用粉末であってもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、飲み応えがあるうえに良好な呈味を確保できる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係る実施の形態について説明する。なお、本発明は下記の実施の形態によって限定されるものではない。
【0013】
(実施の形態1)
まず、実施の形態1について詳細に説明する。本実施の形態に係る組成物は、ポリデキストロースと、ポリフェノール類と、を含む。
【0014】
ポリデキストロースは、グルコースがα−型またはβ−型の1−2結合、1−3結合、1−4結合、あるいは1−6結合で分岐状に多数重合した構造を有する。ポリデキストロースは、水溶性かつ難消化性の多糖類である。ポリデキストロースの一部は食物繊維として機能する。ポリデキストロースは、例えば、グルコース、ソルビトール、クエン酸を89:10:1、またはグルコース、ソルビトール、リン酸を90:10:0.1の重量比で混合後、高温条件下で重合させることによって製造できる。また、ポリデキストロースは、様々な形態で市販されており、任意の形態のものを利用できる。
【0015】
なお、上記ポリデキストロースとしては、上記の方法などで製造されたポリデキストロースに加えて、該ポリデキストロースの誘導体であってもよい。ポリデキストロースの誘導体は、例えば、水素化ポリデキストロースまたは還元ポリデキストロースである。また、ポリデキストロースは、水酸化カリウムなどの塩基で中和したものであってもよい。
【0016】
ポリフェノール類は、例えば、フラボノイド、タンニン、クロロゲン酸類およびエラグ酸類などである。ここで、フラボノイドとしては、カテキン、フラボン類、フラボノール類、フラバノン類、イソフラボン類、アントシアニジン類、フラバノール類およびカテキン類などが挙げられる。タンニンは、縮合型タンニンおよび加水分解型タンニンなどである。
【0017】
上記ポリフェノール類は、特に限定されないが、ツバキ科植物、ココア、ブドウ種子、サツマイモ、および赤ワインなどから抽出される。ポリフェノール類として、植物、植物からの抽出物、または抽出残渣を用いてもよい。また、当該ポリフェノール類は、合成したポリフェノール類であってもよい。植物体からの抽出物は、熱水抽出画分、アルコール、酢酸エチル、石油エーテルなどの有機溶媒による溶剤抽出画分、水蒸気蒸留画分、圧搾画分、油脂吸着画分、液化ガス抽出画分、超臨界抽出画分、または乾留画分により得られる。また、ポリフェノール類は、種々の形態で市販されており、市販されているポリフェノール類を使用してもよい。
【0018】
本実施の形態に係る組成物におけるポリフェノール類の配合量は、ポリデキストロース100重量部に対して1重量部以下である。好ましくは、ポリデキストロース100重量部に対するポリフェノール類の配合量は、1〜0.01重量部、0.8〜0.02重量部、0.5〜0.03重量部または0.3〜0.04重量部である。より好ましくはポリデキストロース100重量部に対するポリフェノール類の配合量は、0.8〜0.05重量部である。
【0019】
本実施の形態に係る組成物におけるカフェインの配合量は、ポリデキストロース100重量部に対して1重量部以下である。好ましくは、ポリデキストロース100重量部に対するカフェインの配合量は、1〜0.005重量部、0.5〜0.0075重量部、0.25〜0.0075重量部または0.2〜0.01重量部である。より好ましくはポリデキストロース100重量部に対するカフェインの配合量は、0.15〜0.03重量部である。
【0020】
本実施の形態に係る組成物は、テアニン、カテキンおよび没食子酸の少なくとも1つを含んでもよい。テアニンの配合量は、例えば、ポリデキストロース100重量部に対して、0.2〜0.001重量部である。より好ましくはポリデキストロース100重量部に対するテアニンの配合量は、0.03〜0.004重量部である。また、カテキンの配合量は、例えば、ポリデキストロース100重量部に対して、0.2〜0.0001重量部である。より好ましくはポリデキストロース100重量部に対するカテキンの配合量は、0.03〜0.002重量部である。また、没食子酸の配合量は、例えば、ポリデキストロース100重量部に対して、0.1〜0.0001重量部である。より好ましくはポリデキストロース100重量部に対するカテキンの配合量は、0.02〜0.002重量部である。
【0021】
また、本実施の形態に係る組成物によれば、飲み応えと優れた呈味とが得られるため、該組成物は、呈味改善剤として使用できる。当該組成物を飲食品などに添加することで、該飲食品の呈味を向上させ、該飲食品に飲み応えを付与できる。
【0022】
上記組成物は、飲食品または医薬として使用できる。食品としては、乾燥食品、サプリメントなどの固形食品に加え、清涼飲料、嗜好飲料、アルコール飲料などの液状の食品が挙げられる。特に好ましくは、還元飲料用粉末として提供される。
【0023】
固形食品としては、特に限定されず、練り製品、調味料、ムース、ゼリー、菓子およびパンなどが挙げられる。また、液状の食品としては、特に限定されず、茶類、濃縮果汁、濃縮還元ジュース、ジュース、炭酸飲料、清涼飲料、乳飲料、酒類などが挙げられる。
【0024】
また、医薬としては、溶液、懸濁物、粉末、および固体成型物など任意の剤形であってもよい。具体的には、剤型として、錠剤、カプセル剤、粉末剤、顆粒剤、ドリンク剤、貼付剤、および坐剤などが挙げられる。
【0025】
本実施の形態に係る組成物は、公知の食品または医薬の製造方法で製造できる。
【0026】
上記組成物の摂取量は、ポリデキストロースとして、好ましくは5〜10g/日、より好ましくは6〜9g/日、特に好ましくは7〜8g/日である。ただし、摂取量は、当該範囲に限定されるものではなく、適宜設定されてもよい。
【0027】
特に好ましくは、本実施の形態に係る組成物は、1日分の摂取量を含む一包装単位中に適量が包装される。例えば、当該組成物は、1日分の摂取量を含む一包装単位中に、ポリデキストロースが5〜10g、好ましくは6〜8g包含されるように包装されてもよい。
【0028】
なお、上記組成物は、飲食品として摂取するのみではなく、経直腸投与されてもよい。
【0029】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係る組成物におけるポリフェノール類の配合量は、ポリデキストロース100重量部に対して1重量部以下である。このため、該組成物を摂取した場合に、ポリフェノール類の渋味を抑えることができる。下記実施例に示すように、当該組成物は、ポリフェノール類を含むことで飲み応えがある。さらに、ポリデキストロースの甘みがポリフェノール類の苦味と調和するので良好な呈味を得ることができる。
【0030】
また、上記組成物は、良好な呈味であるため、経口摂取しやすい。この結果、該組成物を頻繁に摂取することができるので、使用者がポリフェノール類を十分に摂ることができる。
【0031】
なお、本実施の形態に係る組成物は、特に好ましくは、還元飲料用粉末である。還元飲料用粉末であれば、組成物の包装が比較的容易であることに加えて、適度な量の水などで還元することで好みの濃度で摂取することができる。
【0032】
なお、本実施の形態に係る組成物は、アルギニンおよびリン酸カルシウムなどを含んでもよい。また、当該組成物には、適宜、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などが添加されてもよい。
【0033】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について詳細に説明する。本実施の形態に係る組成物は、上記実施の形態1におけるポリフェノール類の代わりに、カフェインを含む。以下では、上記実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
【0034】
カフェインは、プリン環を有するプリンアルカロイドの一種である。カフェインは、コーヒー豆、緑茶、紅茶などに含まれる成分である。カフェインは、無水物および水和物のいずれであってもよい。カフェインは、特に限定されず、例えば、化学合成などによって得られる結晶物であってもよいし、カフェインを含む植物抽出物をそのまま、または濃縮もしくは精製したものであってもよい。
【0035】
カフェインを含む植物抽出物は、特に限定されないが、例えば、コーヒー豆、コーラの実、茶葉、カカオなどから水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、酢酸エチルなどの溶媒で公知の方法を用いて抽出できる。なお、カフェインは種々の形態で市販されており、市販されているカフェインを使用してもよい。
【0036】
本実施の形態に係る組成物におけるカフェインの配合量は、ポリデキストロース100重量部に対して1重量部以下である。好ましくは、ポリデキストロース100重量部に対するカフェインの配合量は、1〜0.01重量部、0.2〜0.02重量部、0.1〜0.03重量部または0.08〜0.04重量部である。より好ましくはポリデキストロース100重量部に対するカフェインの配合量は、0.15〜0.08重量部である。
【0037】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係る組成物におけるカフェインの配合量は、ポリデキストロース100重量部に対して1重量部以下である。このため、該組成物を摂取した場合に、カフェインの苦味を抑えることができる。また、下記実施例に示すように、当該組成物は、ポリデキストロースの甘みがカフェインの苦味と調和するので良好な呈味を得ることができる。
【実施例】
【0038】
以下の実施例により、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は実施例によって限定されるものではない。
【0039】
(実施例1:ポリフェノール類含有組成物の官能試験)
ポリデキストロースとポリフェノール類とが表1に示す重量比になるように配合した実施例1−1〜1−5に関して官能評価を実施した。また、難消化性デキストリンとポリフェノール類とが表2に示す重量比になるように配合した比較例1−1〜1−5に関しても同様に官能評価を実施した。官能評価では、被験者6名が水に溶かした組成物を少量ずつ試飲し、各評価項目(美味しさ、味の好み、飲み易さ、甘さの好み、苦さ、後味、ぱさつき、喉の通り、飲み応え、および嗜好性)について評価した。
【0040】
官能評価では、対照としてのポリフェノール類のみを含有するサンプルを「5」として、1〜9の9段階の点数をつけた。なお、「1」が「非常に悪い」、「2」が「とても悪い」、「3」が「悪い」、「4」が「やや悪い」、「5」が「普通」、「6」が「やや良い」、「7」が「良い」、「8」が「とても良い」および「9」が「非常に良い」である。
【0041】
比較例に使用した難消化性デキストリンは、植物由来の澱粉を加酸あるいは加熱して得た焙焼デキストリンを、αアミラーゼおよびグルコアミラーゼの少なくとも一方で処理した水溶性食物繊維である。
【0042】
(結果)
表1および表2には、実施例1−1〜1−5および比較例1−1〜1−5について被験者6名が付けた各評価項目の点数の平均が示されている。表1に示すように、実施例1−1〜1−5は、いずれも対照よりも評価が高かった。特に実施例1−2、1−3、1−4は、点数の平均値が7を超え、特に良好であった。表2に示すように、比較例1−1〜1−5の点数の平均値は、いずれも対応する実施例の点数の平均値より低く、比較例1−2、1−3、1−4は、7未満であった。このように、食物繊維としてのポリデキストロースは、難消化性デキストリンよりも良好な結果を示した。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
(実施例2:カフェイン含有組成物の官能試験)
ポリデキストロースとカフェインとが表3に示す重量比になるように配合した実施例2−1〜2−6に関して、実施例1と同様に官能評価を実施した。また、難消化性デキストリンとカフェインとが表4に示す重量比になるように配合した比較例2−1〜2−6に関して官能評価を実施した。
【0046】
(結果)
表3に示すように、実施例2−1〜2−6は、いずれも対照よりも評価が高かった。特に実施例2−3、2−4、2−5は、点数の平均値が7.7または8.0であって、特に良好であった。表4に示すように、比較例2−1〜2−6の点数の平均値は、対応する実施例よりも低かった。このように、食物繊維としてのポリデキストロースは、カフェインとの組み合わせにおいても、難消化性デキストリンよりも良好な結果を示した。
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
(実施例3:テアニン含有組成物の官能試験)
ポリデキストロースとテアニンとが表5に示す重量比になるように配合した実施例3−1〜3−6に関して、実施例1と同様に官能評価を実施した。また、難消化性デキストリンとテアニンとが表6に示す重量比になるように配合した比較例3−1〜3−6に関して官能評価を実施した。
【0050】
(結果)
表5に示すように、実施例3−1〜3−6は、いずれも対照よりも評価が高かった。特に実施例3−3、3−4、3−5は、点数の平均値が7.7または8.0であって、特に良好であった。表6に示すように、比較例3−1〜3−6の点数の平均値は、対応する実施例よりも低かった。このように、食物繊維としてのポリデキストロースは、テアニンとの組み合わせにおいても、難消化性デキストリンよりも良好な結果を示した。
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】
(実施例4:カテキン含有組成物の官能試験)
ポリデキストロースとカテキンとが表7に示す重量比になるように配合した実施例4−1〜4−6に関して、実施例1と同様に官能評価を実施した。また、難消化性デキストリンとカテキンとが表8に示す重量比になるように配合した比較例4−1〜4−6に関して官能評価を実施した。
【0054】
(結果)
表7に示すように、実施例4−1〜4−6は、いずれも対照よりも評価が高かった。特に実施例4−3、4−4、4−5は、点数の平均値が7.7または8.0であって、特に良好であった。表8に示すように、比較例4−1〜4−6の点数の平均値は、対応する実施例よりも低かった。このように、食物繊維としてのポリデキストロースは、カテキンとの組み合わせにおいても、難消化性デキストリンよりも良好な結果を示した。
【0055】
【表7】
【0056】
【表8】
【0057】
(実施例5:没食子酸含有組成物の官能試験)
ポリデキストロースと没食子酸とが表9に示す重量比になるように配合した実施例5−1〜5−6に関して、実施例1と同様に官能評価を実施した。また、難消化性デキストリンと没食子酸とが表10に示す重量比になるように配合した比較例5−1〜5−6に関して官能評価を実施した。
【0058】
(結果)
表9に示すように、実施例5−1〜5−6は、いずれも対照よりも評価が高かった。特に実施例5−3、5−4、5−5は、点数の平均値が7.7または8.0であって、特に良好であった。表10に示すように、比較例5−1〜5−6の点数の平均値は、対応する実施例よりも低かった。このように、食物繊維としてのポリデキストロースは、没食子酸との組み合わせにおいても、難消化性デキストリンよりも良好な結果を示した。
【0059】
【表9】
【0060】
【表10】
【0061】
上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、飲食品に好適である。