【解決手段】この液晶テレビジョン装置100は、表示部1と、表示部1に光を照射するLED61と、LED61が実装される基板62と、基板62を支持するヒートシンク63と、LED61を覆うように設けられ、LED61からの光を拡散する拡散レンズ64とを備える。拡散レンズ64は、拡散レンズ64をヒートシンク63に取り付けるための係合部64aと、係合部64aとは別個に設けられ、拡散レンズ64の位置を決めるための位置決め部64bとを一体的に含む。ヒートシンク63および基板62は、それぞれ、拡散レンズ64の係合部64aおよび位置決め部64bに対応する係合穴63dおよび位置決め穴62cを含む。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
(第1実施形態)
まず、
図1〜
図11を参照して、本発明の第1実施形態による液晶テレビジョン装置100の構成について説明する。なお、液晶テレビジョン装置100は、本発明の「表示装置」の一例である。
【0018】
図1および
図2に示すように、液晶テレビジョン装置100は、映像が表示される液晶セルからなる表示部1と、表示部1を正面側(矢印Y1方向側)から支持する樹脂製の前部筐体2と、液晶テレビジョン装置100を下方(矢印Z2方向側)から支持する樹脂製のスタンド部材3とを備える。前部筐体2は、正面から見て(矢印Y1方向側から見て)矩形形状の外形を有する枠状に形成されている。具体的には、前部筐体2の中央部近傍には、表示部1を露出させるための矩形形状の開口部2aが設けられている。また、
図3に示すように、前部筐体2は、前方(矢印Y1方向)に凹む凹形状に形成されている。
【0019】
また、
図2および
図3に示すように、液晶テレビジョン装置100は、表示部1を背面側(矢印Y2方向側)から支持する板金製のリアフレーム4を備える。このリアフレーム4は、前部筐体2の背面側に嵌り込む矩形形状の外形を有する。また、リアフレーム4は、後方(矢印Y2方向)に凹む凹形状に形成されている。なお、リアフレーム4は、ネジ部材(図示せず)によって前部筐体2に固定されている。また、リアフレーム4の背面側には、リアフレーム4よりも小さい矩形形状を有する樹脂製のカバー部材5が配置されている。カバー部材5は、リアフレーム4の背面に配置される信号処理基板(図示せず)などの種々の基板を覆うように設けられている。また、カバー部材5は、ネジ部材(図示せず)によってリアフレーム4に固定されている。これらリアフレーム4およびカバー部材5によって、前部筐体2に対応する後部筐体が構成されている。なお、リアフレーム4は、本発明の「支持部材」の一例である。
【0020】
ここで、第1実施形態では、
図3に示すように、前部筐体2の裏面(矢印Y2方向の面)とリアフレーム4の表面(矢印Y1方向側の面)との間には、表示部1に背面側(矢印Y2方向側)から光を照射するLED(Light Emitting Diode)61を含むバックライト部6が配置されている。なお、LED61は、本発明の「発光素子」の一例である。また、
図3には図示していないが、表示部1とバックライト部6との間には、バックライト部6からの光を表示部1側に拡散する拡散シートなどの種々の光学シートが配置されている。
【0021】
図3に示すように、バックライト部6は、光源となるLED61と、LED61が実装されるガラスエポキシ製の基板62と、基板62を支持する板金(鉄またはアルミニウムの板金)製のヒートシンク63と、LED61からの光(
図3の矢印付きの点線参照)を表示部1側に拡散する(
図3の矢印付きの一点鎖線参照)アクリルまたはポリカーボネート製の拡散レンズ64とを含んでいる。なお、基板62は、本発明の「発光素子基板」の一例である。また、ヒートシンク63は、本発明の「支持部材」の一例であるとともに、本発明の「放熱部材」の一例である。
【0022】
図4に示すように、基板62は、所定の方向(リアフレーム4の長手方向:X方向)に沿って延びるように形成されている。また、基板62は、リアフレーム4の短手方向(Z方向)に沿って間隔を隔てて2個設けられている。そして、LED61は、X方向に沿って延びる2個の基板62の各々の表面(矢印Y1方向側の面)に、X方向に間隔を隔てて複数実装されている。以下では、基板62のLED61が実装される表面を、実装面62aという。
【0023】
なお、
図4および
図5に示すように、基板62は、ヒートシンク63の表面(矢印Y1方向側の面)にネジ部材71によって固定されている。具体的には、
図4に示すように、基板62には、ネジ部材71が挿入されるネジ挿入穴62bが、基板62の延びる方向(X方向)に沿って間隔を隔てて複数設けられている。また、ヒートシンク63の表面の上記基板62の複数のネジ挿入穴62bの各々に対応する位置には、ネジ部材71に螺合するネジ穴63aが設けられている。
【0024】
図3〜
図5に示すように、ヒートシンク63は、リアフレーム4の表面(矢印Y1方向側の面)と、基板62の実装面62aとは反対側の裏面(矢印Y2方向側の面)との間に配置されている。このヒートシンク63は、LED61から基板62を介して伝達される熱をリアフレーム4側に放熱するように構成されている。また、ヒートシンク63は、基板62と同様に、リアフレーム4の長手方向(X方向)に沿って延びるように形成されているとともに、リアフレーム4の短手方向(Z方向)に沿って間隔を隔てて2個設けられている。ここで、ヒートシンク63は、リアフレーム4とは反対側(矢印Y1方向側)に突出する凸部63bを有する。この凸部63bは、ヒートシンク63のZ方向の中央部近傍においてX方向に延びるように形成されている。また、凸部63bの表面(矢印Y1方向側の面)は、平坦面状に形成されている。
【0025】
なお、
図4および
図5に示すように、ヒートシンク63は、リアフレーム4の表面(矢印Y1方向側の面)にネジ部材72によって固定されている。具体的には、
図4に示すように、ヒートシンク63のX方向の両端部近傍には、ネジ部材72が挿入されるネジ挿入穴63cが設けられている。また、リアフレーム4の表面の上記ヒートシンク63のネジ挿入穴63cに対応する位置には、ネジ部材7に螺合するネジ穴4aが設けられている。このネジ穴4aは、リアフレーム4の底面(X方向およびZ方向に延びる面)の長手方向(X方向)の両端部近傍に設けられた複数の凸部4bの各々に2個ずつ設けられている。
【0026】
図3〜
図5に示すように、拡散レンズ64は、基板62の実装面62aに実装された複数のLED61の各々を覆うように複数設けられている。なお、
図5では、説明の便宜上、拡散レンズ64と基板62との間に配置される後述する反射シート8の図示を省略している。ここで、第1実施形態では、
図3〜
図11に示すように、拡散レンズ64は、拡散レンズ64をヒートシンク63に取り付けるための係合部64aと、拡散レンズ64の位置を決めるための位置決め部64bとを一体的に含むように形成されている。なお、係合部64aおよび位置決め部64bは、それぞれ、本発明の「第1係合部」および「第1位置決め部」の一例である。
【0027】
図6〜
図11に示すように、係合部64aは、拡散レンズ64の底面(矢印Y2方向側の面)からヒートシンク63側(矢印Y2方向側)に突出するように形成されている。また、
図6および
図7に示すように、係合部64aは、拡散レンズ64からヒートシンク63側に延びるにしたがって先細るフック形状を有する。具体的には、係合部64aは、拡散レンズ64の底面からヒートシンク63側に向かって先細るように延びる矩形状の断面を有する柱部64cと、柱部64cのヒートシンク63側の先端部に設けられる矩形状の断面を有するフック部64dとを含む。ここで、
図5、
図10および
図11に示すように、係合部64aのフック部64dは、ヒートシンク63に設けられた係合穴63d(係合部64aに対応する矩形状の穴部)に嵌り込んで係合するように構成されている。この係合穴63dは、凸部63bの基板62が配置されていない領域(Z方向の両端部近傍の領域)に配置されている。なお、係合穴63dは、本発明の「第2係合部」の一例であるとともに、本発明の「第1係合穴」の一例である。
【0028】
また、
図6〜
図11に示すように、位置決め部64bは、拡散レンズ64の底面(矢印Y2方向側の面)から基板62側(矢印Y2方向側)に突出するように形成されている。具体的には、位置決め部64bは、拡散レンズ64から基板62側に延びる円柱形状を有する。ここで、位置決め部64bの基板62側の先端部には、段差部64eが設けられている。そして、
図10および
図11に示すように、この段差部64eと基板62の実装面62aとが当接した状態で、位置決め部64bの基板62側の先端部が基板62に設けられた位置決め穴62c(位置決め部64bに対応する円形状の穴部)に嵌り込んで係合するように構成されている。これにより、位置決め部64bは、拡散レンズ64の基板62に沿った方向(X方向およびZ方向:拡散レンズ64の水平方向)の位置決め部として機能するのみならず、基板62と交差する方向(Y方向:拡散レンズ64の高さ方向)の位置決め部としても機能するように構成されている。なお、位置決め穴62cは、本発明の「第2位置決め部」の一例であるとともに、本発明の「第2係合穴」の一例である。
【0029】
なお、
図6〜
図9に示すように、係合部64aおよび位置決め部64bは、拡散レンズ64の底面(矢印Y2方向側の面)上に互いに別個に設けられている。具体的には、
図9に示すように、係合部64aおよび位置決め部64bは、拡散レンズ64の底面上で互いに交差(直交)する方向(Z方向およびX方向)に一対ずつ設けられている。すなわち、係合部64aは、拡散レンズ64の底面の中央部に設けられた凹形状の穴部64fに対してZ方向(基板62の延びる方向(X方向)と交差する方向)に対称的な位置に一対設けられている。また、位置決め部64bは、拡散レンズ64の底面の中央部の穴部64fに対してX方向(基板62の延びる方向)に対称的な位置に一対設けられている。
【0030】
また、第1実施形態では、
図3に示すように、前部筐体2の裏面(矢印Y2方向の面)とリアフレーム4の表面(矢印Y1方向側の面)との間には、LED61からの光を表示部1側(矢印Y1方向側)に反射するPET(ポリエチレンテレフタラート)製の反射シート8が設けられている。この反射シート8は、拡散レンズ64と基板62との間に挟まれるように配置されている。なお、
図4、
図10および
図11に示すように、反射シート8は、基板62の実装面62a(矢印Y1方向側の面)に実装されたLED61に対応する部分、拡散レンズ64の係合部64aとヒートシンク63の係合穴63dとが係合する部分に対応する部分、および、拡散レンズ64の位置決め部64bと基板62の位置決め穴62cとが当接する部分に対応する部分に、それぞれ、穴部8a、8bおよび8cを含む。
【0031】
ここで、
図6〜
図11に示すように、拡散レンズ64は、反射シート8が基板62側から拡散レンズ64側に浮き上がるのを抑制するための浮き上がり抑制部64gを一体的に含む。この浮き上がり抑制部64gは、拡散レンズ64から基板62側(矢印Y2方向側)に延びる円柱形状を有する。また、
図9に示すように、浮き上がり抑制部64gは、拡散レンズ64の底面に一対ずつ設けられた係合部64aおよび位置決め部64bのそれぞれの間に1つずつ設けられている。すなわち、浮き上がり抑制部64gは、拡散レンズ64の底面(矢印Y2方向側の面)の中央部の穴部64fを円周状に取り囲むように複数(
図9では、4個)設けられている。なお、
図10に示すように、浮き上がり抑制部64gの基板62側の先端部と反射シート8の表面(矢印Y1方向側の面)との間には、反射シートの厚みt(約0.2mm以上約0.3mm以下)以下の間隔d(約0.2mm)を有する隙間Sが設けられている。
【0032】
第1実施形態では、上記のように、拡散レンズ64の位置を決めるための位置決め部64bを、拡散レンズ64を基板62またはヒートシンク63に取り付けるための係合部64aとは別個に設けることによって、拡散レンズ64の位置決めのための専用の位置決め部64bにより、拡散レンズ64の位置ずれを抑制することができる。また、拡散レンズ64の係合部64aおよび位置決め部64bに対応する係合穴63dおよび位置決め穴62cをヒートシンク63および基板62にそれぞれ設けることによって、拡散レンズ64の係合部64aおよび位置決め部64bと、ヒートシンク63および基板62の係合穴63dおよび位置決め穴62cとをそれぞれ組み合わせるだけで、拡散レンズ64を基板62およびヒートシンク63に取り付けることができる。これにより、拡散レンズ64と基板62またはヒートシンク63とを接着材を介して接着する場合と異なり、接着材を硬化させるための時間が必要ないので、拡散レンズ64の取付作業時間を短縮することができる。その結果、拡散レンズ64の取付作業を生産ライン上で行うことができるので、量産に適した液晶テレビジョン装置100を提供することができる。
【0033】
また、第1実施形態では、上記のように、反射シート8を拡散レンズ64と基板62との間に挟まれるように配置し、反射シート8が基板62側から拡散レンズ64側(矢印Y1方向側)に浮き上がるのを抑制するための浮き上がり抑制部64gを拡散レンズ64に設ける。これにより、拡散レンズ64と基板62との間の反射シート8が熱によって膨張または収縮した場合でも、反射シート8の浮き上がりを浮き上がり抑制部64gによって抑制することができる。
【0034】
また、第1実施形態では、上記のように、浮き上がり抑制部64gの基板62側(矢印Y2方向側)の先端部と反射シート8との間に隙間Sを設ける。これにより、浮き上がり抑制部64gの基板62側の先端部と反射シート8とが当接するのを抑制することができるので、反射シート8と浮き上がり抑制部64gの基板62側の先端部との当接部分を起点として反射シート8にしわが発生するのを抑制することができる。
【0035】
また、第1実施形態では、上記のように、係合部64aと係合穴63dとが係合する部分、および、位置決め部64bと位置決め穴62cとが当接する部分に対応する反射シート8の部分に、それぞれ、穴部8bおよび8cを設ける。これにより、係合部64aの係合穴63dに係合する部分(フック部64d)、および、位置決め部64bの位置決め穴62cに当接する部分(段差部64e)が、それぞれ、反射シート8の穴部8bおよび8cを通過するので、容易に、反射シート8を拡散レンズ64と基板62との間に配置することができる。
【0036】
また、第1実施形態では、上記のように、係合部64aおよび位置決め部64bを、互いに交差(直交)する方向(Z方向およびX方向)に一対ずつ設ける。これにより、一対の位置決め部64bによって拡散レンズ64の位置ずれをより抑制しながら、一対の係合部64aによって拡散レンズ64を基板62またはヒートシンク63に安定して取り付けることができる。
【0037】
また、第1実施形態では、上記のように、係合穴63dをヒートシンク63に設け、位置決め穴62cを基板62に設ける。これにより、係合穴63dが基板62に設けられている場合に比べて、拡散レンズ64をより安定した部材(ヒートシンク63)に取り付けることができる。また、位置決め穴62cがヒートシンク63に設けられている場合に比べて、拡散レンズ64を基板62上のLED61に対してより精度よく位置決めすることができる。また、係合穴63dおよび位置決め穴62cがそれぞれヒートシンク63および基板62とは別個に設けられている場合に比べて、部品点数を削減することができる。
【0038】
また、第1実施形態では、上記のように、係合部64aおよび位置決め部64bを、それぞれ、拡散レンズ64からヒートシンク63側および基板62側(矢印Y2方向側)に突出するように形成し、係合部64aおよび位置決め部64bが嵌り込む係合穴63dおよび位置決め穴62cをヒートシンク63および基板62にそれぞれ設ける。これにより、係合部64aおよび位置決め部64bを係合穴63dおよび位置決め穴62cにそれぞれ嵌め込むだけで、容易に、拡散レンズ64の基板62上のLED61に対する位置ずれを抑制しながら、拡散レンズ64をヒートシンク63に取り付けることができる。
【0039】
また、第1実施形態では、上記のように、係合部64aを、拡散レンズ64からヒートシンク63側(矢印Y2方向側)に延びるにしたがって先細るフック形状に形成する。これにより、係合部64aがヒートシンク63側の先端部側に向かって先細る分、係合部64aが係合穴63dに嵌め込みやすくなるので、拡散レンズ64の取付作業時間をより短縮することができる。
【0040】
また、第1実施形態では、上記のように、位置決め部64bの基板62側(矢印Y2方向側)の先端部に段差部64eを設け、段差部64eと基板62とが当接した状態で位置決め部64bが位置決め穴62cに嵌り込むように位置決め部64bを構成する。これにより、拡散レンズ64が基板62の実装面62a(矢印Y1方向側の表面)に沿った方向(X方向およびZ方向:拡散レンズ64の水平方向)および実装面62aと交差する方向(Y方向:拡散レンズ64の高さ方向)に位置決めされるので、拡散レンズ64の位置ずれをより効果的に抑制することができる。
【0041】
また、第1実施形態では、上記のように、拡散レンズ64の基板62の延びる方向と交差(直交)する方向(Z方向)の両側に係合部64aを一対設け、係合部64aをヒートシンク63の係合穴63dに係合するように構成する。また、拡散レンズ64の基板62の延びる方向(X方向)の両側に位置決め部64bを一対設け、位置決め部64bを基板62の位置決め穴62cに当接するように構成する。これにより、拡散レンズ64の一対の係合部64aによって、容易に、拡散レンズ64をヒートシンク63に取り付けることができる。また、拡散レンズ64の一対の位置決め部64bによって、容易に、拡散レンズ64を基板62上のLED61に対して位置決めすることができる。
【0042】
(第2実施形態)
次に、
図12〜
図15を参照して、本発明の第2実施形態による拡散レンズ164の構成について説明する。この第2実施形態では、係合部64aの柱部64cおよびフック部64dが矩形状の断面を有するように形成された上記第1実施形態と異なり、係合部164aの柱部164cおよびフック部164dが円弧状の断面を有するように形成される例について説明する。なお、係合部164aは、本発明の「第1係合部」の一例である。
【0043】
第2実施形態では、
図12〜
図14に示すように、拡散レンズ164の係合部164aは、拡散レンズ164から下方(矢印Y2方向)に延びる円弧状の断面を有する柱部164cと、柱部164cの先端部に設けられる円弧状の断面を有するフック部164dとを含む。また、
図12、
図13および
図15に示すように、柱部164cは、拡散レンズ164の底面(矢印Y2方向側の面)近傍よりも下方の部分が枝分かれしており、この柱部164cの枝分かれした部分の先端部の各々にフック部164dが1つずつ設けられている。
【0044】
また、第2実施形態では、
図12〜
図14に示すように、係合部164aの柱部164cは、拡散レンズ164のZ方向の両端部から外側に突出するとともに、その突出した部分から下方(矢印Y2方向)に平行に延びるように形成されている。また、係合部164aのフック部164dは、柱部164cとの接続部分から下方に向かうにしたがって先細るように形成されている。
【0045】
また、第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、拡散レンズ164の係合部164aが一対設けられている。そして、
図15に示すように、一対の係合部164aが設けられている方向(Z方向)と、一対の係合部164aとは別個に設けられる一対の位置決め部64bが設けられている方向(X方向)とは、互いに交差(直交)している。
【0046】
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0047】
第2実施形態では、上記のように、係合部164aの柱部164cおよびフック部164dが円弧状の断面を有するように形成することによって、係合部164aの柱部164cおよびフック部164dを矩形状の断面を有するように形成する場合に比べて、係合部164aの強度をより高めることができる。
【0048】
また、第2実施形態の効果も、上記第1実施形態と同様である。
【0049】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0050】
たとえば、上記第1および第2実施形態では、本発明を液晶テレビジョン装置に適用する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、PC(Personal Computer)用モニタなどの表示装置全般に適用可能である。
【0051】
また、上記第1実施形態では、浮き上がり抑制部を円柱形状を有するように形成し、円柱形状の浮き上がり抑制部を拡散レンズの穴部を取り囲むように複数(4個)設ける例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、
図16および
図17に示す変形例のように、浮き上がり抑制部264gを、LED61近傍の周囲を取り囲むように周壁状に1個設けてもよい。
【0052】
図16および
図17に示す変形例では、拡散レンズ264は、反射シート8のLED61の近傍の部分が基板62側から拡散レンズ264側に浮き上がるのを抑制するための1個の浮き上がり抑制部264gを一体的に含む。この浮き上がり抑制部264gは、LED61近傍の周囲をリング状(円環状)に取り囲むとともに、拡散レンズ264の底面(矢印Y2方向側の面)の中央部の穴部64fをリング状(円環状)に取り囲む周壁状に形成されている。なお、この
図16および
図17に示す変形例のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0053】
図16および
図17に示す変形例では、上記のように、浮き上がり抑制部264gを、LED61近傍の周囲を取り囲むように周壁状に設けることによって、LED61近傍における反射シート8の浮き上がりを効果的に抑制することができるので、反射シート8からの反射光の光量を効果的に増加させることができる。
【0054】
また、上記第1および第2実施形態では、拡散レンズの係合部(第1係合部)および位置決め部(第1位置決め部)を、それぞれ、ヒートシンクの係合穴(第2係合部)および基板の位置決め穴(第2位置決め部)に嵌め込んで係合させることにより、拡散レンズを基板およびヒートシンクに固定する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、穴に嵌め込む構造以外の係合構造を用いて拡散レンズを基板およびヒートシンクに固定してもよい。また、本発明では、拡散レンズの位置決めのために係合構造を用いなくてもよい。
【0055】
また、上記第1および第2実施形態では、拡散レンズの係合部に対応する係合穴をヒートシンク(支持部材、放熱部材)に設けるとともに、拡散レンズの位置決め部に対応する位置決め穴を基板(発光素子基板)に設ける例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、係合穴および位置決め穴の両方をヒートシンクに設けてもよいし、係合穴および位置決め穴の両方を基板に設けてもよい。また、本発明では、係合穴および位置決め穴をリアフレーム(支持部材)に設けてもよい。
【0056】
また、上記第1および第2実施形態では、拡散レンズに係合部および位置決め部をそれぞれ一対ずつ設ける例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、拡散レンズに係合部および位置決め部をそれぞれ1個ずつ設ける構成としてもよい。
【0057】
また、上記第1および第2実施形態では、拡散レンズの一対の係合部と一対の位置決め部とを互いに交差(直交)する方向に配置する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、拡散レンズの一対の係合部と一対の位置決め部とが互いに平行な方向に配置されていてもよい。
【0058】
また、上記第1および第2実施形態では、拡散レンズの係合部を、拡散レンズからヒートシンク側に延びるにしたがって先細るフック形状を有するように形成する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、拡散レンズの係合部を、拡散レンズからヒートシンク側に向かって先細ることなく平行に延びるように形成してもよい。
【0059】
また、上記第1および第2実施形態では、拡散レンズの位置決め部の基板側の先端部に段差部を設ける例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、位置決め部の基板側の先端部が基板と当接するように構成されていればよく、位置決め部の基板側の先端部に段差部が設けられていなくてもよい。