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特開2016-197333機器管理装置、機器管理方法、および機器管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-197333(P2016-197333A)
(43)【公開日】2016年11月24日
(54)【発明の名称】機器管理装置、機器管理方法、および機器管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/042 20060101AFI20161028BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20161028BHJP
【FI】
   G05B19/042
   G06F3/048 651C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-76991(P2015-76991)
(22)【出願日】2015年4月3日
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】尾形 知美
【テーマコード(参考)】
5E555
5H220
【Fターム(参考)】
5E555AA26
5E555AA54
5E555BA02
5E555BA37
5E555BA42
5E555BB02
5E555BB37
5E555BC13
5E555BC14
5E555BE09
5E555CB73
5E555DB41
5E555DB58
5E555DC18
5E555DD06
5E555DD07
5E555EA14
5E555FA02
5H220AA01
5H220JJ12
5H220JJ21
5H220JJ53
(57)【要約】      (修正有)
【課題】プラントに設置されるさまざまなフィールド機器の設定値に関する設定の誤りや異常を容易に検知し、設定値の管理を効率的に行う機器管理装置を提供する。
【解決手段】第1表記の単位系(例えばmm)で表された第1設定値の数値と、第2表記の単位系(例えばcm)で表された第2設定値の数値とを記憶する記憶部と、第1設定値の数値を第2表記の単位系に換算する換算部31と、第2表記の単位系で表すように換算された第1設定値の数値を、第2設定値の数値と比較可能に配置した画像を生成する画像生成部33と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表記に準拠している第1設定値と第2表記に準拠している第2設定値とを記憶する記憶部と、
前記第1設定値を前記第2表記に準拠するように換算する換算部と、
前記第2表記に準拠するように換算された前記第1設定値を前記第2設定値と比較可能に配置した画像を生成する画像生成部と、を備える、
機器管理装置。
【請求項2】
前記記憶部は、複数の設定値を記憶しており、
前記換算部は、前記記録部において前記第1表記に準拠している設定値の数より前記第2表記に準拠している設定値の数が多く記録されている場合に、前記第1表記に準拠している設定値を前記第2表記に準拠するように換算する、
請求項1に記載の機器管理装置。
【請求項3】
前記画像生成部は、前記第2表記に準拠するように換算された前記第1設定値の表示形態と前記第2設定値の表示形態とが異なるように前記画像を生成する、
請求項1または請求項2に記載の機器管理装置。
【請求項4】
第1表記に準拠している第1設定値と第2表記に準拠している第2設定値とを記憶するステップと、
前記第1設定値を前記第2表記に準拠するように換算するステップと、
前記第2表記に準拠するように換算された前記第1設定値を前記第2設定値と比較可能に配置した画像を生成するステップと、を含む、
機器管理方法。
【請求項5】
コンピュータに、
第1表記に準拠している第1設定値と第2表記に準拠している第2設定値とを記憶する機能と、
前記第1設定値を前記第2表記に準拠するように換算する機能と、
前記第2表記に準拠するように換算された前記第1設定値を前記第2設定値と比較可能に配置した画像を生成する機能と、
を実現させるための機器管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各機器の設定値を容易に管理できる機器管理装置、機器管理方法、および機器管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プラント内に配置される多数の機器のプロセスを管理するために、各機器に設定されるパラメータを一覧表示する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の段落0024〜0046、および図1等には、機器管理装置として、パラメータの値を一括更新する複数の機器が選択された場合に、選択機器に対応する機器種別を特定する機器種別特定部11と、特定された全ての機器種別に共通する共通パラメータを決定する共通パラメータ決定部12と、共通パラメータごとに一括更新値を入力する入力領域および選択機器の設定値を表示する表示領域を設けた一覧画面を表示する一覧表示部13と、選択機器に対応する共通パラメータの値を入力領域の入力値で更新する一括更新部14と、を備え、一覧画面は選択機器/パラメータごとに更新の可否を選択する選択入力領域をさらに有し、一括更新部14は、選択入力領域にチェックマークが入力されている機器/パラメータを更新対象としてパラメータの値を更新すると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−96099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の機器管理装置においては、ユーザが複数の機器のそれぞれに対して設定したパラメータのうち、各機器に共通して設定値を一覧表示し、管理している。
【0006】
ここで、例えばフィールド機器においては、近年の高機能化に伴い、各機器に設定されるパラメータの数は増加しており、ユーザがそれらすべてを理解して管理することが難しくなっている。しかしながら、各機器においては、機器の種類(センサ、流量計、発信機、ポジショナなど)、製造メーカ、通信規格、製造・販売国などの様々な要因によって、保持しているパラメータの種類が異なる。また、設定値の種類(電圧や電流、圧力などの単位やステータス)が同じでも、パラメータの表記(単位など)が異なるなどの理由で、複数の機器のパラメータを比較表示することは容易ではない。
【0007】
そこで、本発明は、設定値に関する設定の誤りや異常を容易に検知でき、設定値の管理を効率的に行うことができる機器管理装置、機器管理方法、および機器管理プログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一側面に係る機器管理装置は、第1表記に準拠している第1設定値と第2表記に準拠している第2設定値とを記憶する記憶部と、前記第1設定値を前記第2表記に準拠するように換算する換算部と、前記第2表記に準拠するように換算された前記第1設定値を前記第2設定値と比較可能に配置した画像を生成する画像生成部と、を備える。
【0009】
また、上記課題を解決するために、本発明の一側面に係る機器管理方法は、第1表記に準拠している第1設定値と第2表記に準拠している第2設定値とを記憶するステップと、前記第1設定値を前記第2表記に準拠するように換算するステップと、前記第2表記に準拠するように換算された前記第1設定値を前記第2設定値と比較可能に配置した画像を生成するステップと、を含む。
【0010】
また、上記課題を解決するために、本発明の一側面に係る機器管理プログラムは、コンピュータに、第1表記に準拠している第1設定値と第2表記に準拠している第2設定値とを記憶する機能と、前記第1設定値を前記第2表記に準拠するように換算する機能と、前記第2表記に準拠するように換算された前記第1設定値を前記第2設定値と比較可能に配置した画像を生成する機能と、を実現させる。
【0011】
なお、本発明において、「部」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数の異なる表記に準拠している設定値を共通の表記に準拠するように換算することにより、各機器の設定値を比較可能に表示することができ、ユーザは単に数値を比較するだけで複数の機器間における設定値の整合の程度を確認できる。即ち、仮に本来同一の値であるべき2以上の機器の各設定値をユーザが確認するにあたり、従来であれば機器毎に異なる表記を取っていたがために、値が同一であるか否かの判断を誤るおそれがあったところ、本発明によれば、各機器の設定値を共通の表記に換算することにより、判断を誤るおそれが低減され、異常発見の容易化にも寄与することができる。また、本発明の有効性は値が同一の場合に限るものではなく、単に2以上の機器の各設定値を相互に比較する場合であっても、各設定値に係る表記が同一であることにより、ユーザは各設定値の違い(大小関係や差など)を容易に認識することが可能となる。したがって、本発明に係る機器管理装置等によれば、設定値に関する設定の誤りや異常を容易に検知でき、設定値の管理を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係る機器管理システムの構成を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る機器管理装置の機能的構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係る記録部に記録されているプロセス機器のパラメータのパラメータテーブルの一例を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係る記録部に記録されているプロセス機器のパラメータのパラメータテーブルの一例を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係る機器管理装置によるプロセス機器の設定値の換算処理および比較表示処理のフローチャートである。
図6】本発明の実施形態に係る、記録部に記録されているプロセス機器のパラメータのパラメータテーブルの一例と、プロセス機器の設定値の比較表示画像の一例とを示す図である。
図7】本発明の実施形態に係る、記録部に記録されているプロセス機器のパラメータのパラメータテーブルの一例と、プロセス機器の設定値の比較表示画像の一例とを示す図である。
図8】本発明の実施形態に係る、記録部に記録されているプロセス機器のパラメータのパラメータテーブルの一例と、プロセス機器の設定値の比較表示画像の一例とを示す図である。
図9】本発明の実施形態に係る、プロセス機器を構成する調整弁、操作器、および弁の動作の相関関係を示すテーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。なお、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。理解を容易にするため、重複する説明は省略する。
【0015】
(構成)
図1は、本発明の実施形態に係る機器管理システムの構成を示す図である。図1に示すように、機器管理システム1は、例示的に、複数のプロセス機器3(3a,3b)、制御装置5、及び制御装置5とシステムバス7を介して接続された機器管理装置9を備えて構成されている。
【0016】
プロセス機器3は、プラントに設置されるさまざまなフィールド機器である。プロセス機器3aは、渦式流量計、熱式流量計、各種センサ、などの入力機器である。プロセス機器3bは、各種バルブ、及び各種モータなどの出力機器である。例えば、プロセス機器3aは、検出データを制御装置5a又は制御装置5bを介してシステムバス7に送信する入力機器で構成されている。また、プロセス機器3bは、システムバス7を経由して受信した機器管理装置9からの制御信号に基づいて動作する。なお、プロセス機器3aは出力機器として構成されてもよく、プロセス機器3bは入力機器として構成されてもよい。
【0017】
制御装置5は、プロセス機器3が出力する情報を入出力する装置である。また、制御装置5は、プロセス機器3の入出力の制御をする装置である。制御装置5は、たとえば、プロセス機器3が出力する情報を、システムバス7を介して、機器管理装置9に出力する。
【0018】
機器管理装置9は、プロセス機器3の設定値の換算処理および比較表示処理を行う装置である。ここで、「設定値」とは、プロセス機器3毎に想定される値であり、プロセス機器3が出力機器である場合にはプロセス機器3に出力すべき値を意味する。また、プロセス機器3が入力機器である場合には、入力機器が入力すべき値を意味する。
【0019】
図2は、本発明の実施形態に係る機器管理装置の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、機器管理装置9は、機能的に、入力部10、出力部12、機器情報記憶部20、換算情報記録部22、および情報処理部30を備えて構成されている。なお、機器管理装置9の上記各部は、たとえば、メモリやハードディスクなどの記憶領域に格納されているソフトウェアプログラムをプロセッサが実行することにより実現することができる。
【0020】
入力部10は、ユーザの操作情報などを入力する手段である。入力部10は、プロセス機器3に設定されるパラメータを入力する。例えば、入力部10として、ユーザが操作するボタン、キーボードやマウスなどを採用することができる。
【0021】
出力部12は、画像や音声などを出力する手段である。具体的には、機器管理装置9の操作画面の表示やプロセス機器3の設定値の比較画像表示を実行する。出力部12としては、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの画像表示装置を採用することができる。たとえば、出力部12が画像表示装置であれば、プロセス機器3の設定値の比較画像などをディスプレイ上に表示する。
【0022】
なお、タッチパネル付きディスプレイは、本発明の入力部10および出力部12として好適である。タッチパネル付きディスプレイにおいては、ディスプレイ部分が出力部12に相当し、ディスプレイ部分に重ねて設けられるタッチパネル部分が入力部10に相当する。
【0023】
機器情報記録部20(記録部)は、プロセス機器3に関する各種情報を関連付けて記録し、保持する。
【0024】
図3および図4は、本発明の実施形態に係る記録部に記録されているプロセス機器のパラメータのパラメータテーブルの一例を示す図である。特に、図3は、プロセス機器(「Device」と表記する)に設定される長さ(距離)や温度に関するパラメータのパラメータテーブルの一例を示す図である。図4は、プロセス機器に設定される論理値、ユーザが独自に定義する値(定義値)のパラメータテーブルの一例を示す図である。
【0025】
図3に示すように、機器情報記録部20は、たとえば「Device ID」、「型(プロセス機器3の種類、タイプなど)」、「パラメータA(長さを示す値/単位)」、「パラメータB(制御温度を示す値/単位)」、「パラメータC(温度制御範囲の比例帯を示す値/単位)」、「パラメータD(温度制御範囲の上限を示す値/単位)」、および「パラメータE(温度制御範囲の下限を示す値/単位)」等、各種情報を関連づけて記録し、保持する。
機器情報記録部20は、たとえば、Device1のパラメータAにおいて単位「cm」(第1表記)に準拠している値「2.5」(第1設定値)と、Device4のパラメータAにおいて単位「mm」(第2表記)に準拠している値「25」(第2設定値)とを記憶し、保持する。なお、図3においては、機器情報記録部20が記録し保持する、長さや制御温度に関するパラメータのテーブルを説明したが、これらに限られない。たとえば、プロセス機器に設定されるパラメータとして、重量、面積、容量、速度、力、圧力、熱、角度などに関するパラメータが採用されてもよい。
【0026】
図4(a)に示すように、機器情報記録部20は、「Device ID」、「型(プロセス機器3の種類、タイプなど)」の他、たとえば「TRUE」「FALSE」などの論理値を含む「パラメータA(論理値)」および「パラメータB(論理値/単位)」や、「Open」「Close」「Direct」「Reverse」などの定義値を含むパラメータC乃至E等などの各種情報を関連づけて記録し、保持する。
図4(b)に示すように、機器情報記録部20は、「Device ID」、「型(プロセス機器3の種類、タイプなど)」の他、たとえば「Enable」「Disable」などの論理値を含む「パラメータX(論理値)」や、「Open」「Close」などの定義値を含む「パラメータY(定義値)」等などの各種情報を関連づけて記録し、保持する。
機器情報記録部20は、たとえば、Device1のパラメータAにおいて論理値表記「TRUE」(第1表記)に準拠している値「TRUE」(第1設定値)と、Device1のパラメータXにおいて論理値表記「Enable」(第2表記)に準拠している値「Enable」(第2設定値)とを記憶し、保持する。また、機器情報記録部20は、Device1のパラメータDにおける論理値表記「Direct」(第1表記)に準拠している値「Direct」(第1設定値)と、Device1のパラメータYにおいて論理値表記「Open」(第2表記)に準拠している値「Open」(第2設定値)とを記憶し、保持する。なお、図4(a),(b)に記載されている論理値や定義値等はあくまで例示であり、これらに限られない。
【0027】
換算情報記録部22は、換算部33が実行する換算処理の際に使用される換算式や換算テーブルを含む各種換算情報を記録し、保持する。換算式や換算テーブルは、後で詳述するとおり、二以上の設定値の一方を他方の表記に準拠する設定値に換算するためにユーザが設定・登録する換算式や換算テーブルでもよい。また、以下に例示するように、長さ(距離)や温度に関する、基本的な工業単位(表記)の換算式や換算テーブルがあらかじめ設定・登録されてもよい。
【0028】
換算式/テーブル(1)
(1−1)
cm→mm “Y=X*10”
(1−2)
mm→cm “Y=X/10”
(1−3)
inch→mm “Y=X*25.4”
(1−4)
mm→inch “Y=X/25.4”
換算式/テーブル(2)
(2−1)
℃(摂氏)→°F(華氏) “Y=X*(9/5)+32”
(2−2)
°F(華氏)→℃(摂氏) “Y=X*(5/9)32”
【0029】
情報処理部30は、プロセス機器3の設定値の換算処理および比較表示処理などをする際に、各種情報を処理する。情報処理部30は、例示的に、換算部31、および画像生成部33を機能的に備える。
【0030】
換算部31は、第1表記に準拠する第1設定値を、換算情報記録部22に記録・保持されている換算式・換算テーブルに基づいて第2表記に準拠するように換算する。換算部31は、たとえば、単位「cm」(第1表記)に準拠する値「2.5」(第1設定値)を単位「mm」(第2表記)に準拠するように、値「25」(第2設定値)に換算する。
一方、図4に示すような、「TRUE」、「FALSE」、「Direct」、「Reverse」、「Open」、「Close」、「Enable」、「Disable」等の論理状態(ステータス)のみからなるパラメータは、図3に示すような、設定値と単位とからなるパラメータと異なり、論理状態を逆転する関係に無い場合には、設定値(論理状態)自体の換算は不要であり、設定値の表記のみを変更(換算)すればよい。すなわち、換算部31は、たとえば、論理値表記「TRUE」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)を論理値表記「Enable」(第2表記)に準拠するように変更(換算)する。
【0031】
また、換算部31は、第1表記に準拠する第1設定値を、ユーザの指示に基づいて決定された第2表記に準拠するように換算する。さらに、換算部31は、記録部において第1表記に準拠している第1設定値より第2表記に準拠している第2設定値が多く記録されている場合に、第1設定値を第2表記に準拠するように換算する、つまり、記録部に記録されている複数の表記のうち、記録されている数が少ない表記に準拠している設定値を、記録されている数が多い表記に準拠するように換算する。
【0032】
画像生成部33は、第2表記に準拠するように換算された第1設定値を第2設定値と比較可能に配置した画像を生成する。また、画像生成部33は、第2表記に準拠するように換算された第1設定値の表示形態と、第2設定値の表示形態とが異なるように画像を生成する。換算された設定値と、それ以外の設定値、たとえば、換算されていない設定値であって記録部に記録・保持されていた設定値とを異なる形態で表示することで、換算された設定値と、それ以外の設定値とを容易に比較することができるので、設定値の管理が容易になる。
【0033】
(動作)
図5は、本発明の実施形態に係る機器管理装置によるプロセス機器の設定値の換算処理および比較表示処理のフローチャートである。
【0034】
まず、ステップS1において、機器情報記録部20(記録部)は、第1表記に準拠している第1設定値と第2表記に準拠している第2設定値とを記憶する。
【0035】
ステップS2において、換算部31は、換算情報記録部22に記録・保持されている換算式・換算テーブルに基づいて、第1表記に準拠している第1設定値を第2表記に準拠するように換算する。
【0036】
ステップS3において、画像生成部33は、第2表記に準拠するように換算された第1設定値を第2設定値と比較可能に配置した画像を生成する。
【0037】
ステップS4において、出力部12は、画像生成部33により生成された画像を出力する。なお、出力部12は、第2表記に準拠するように換算された第1設定値を第2設定値と比較可能に音声で出力するように構成されてもよい。
以下では、本発明の実施形態に係る機器管理装置9によるプロセス機器3の設定値の換算処理および比較表示処理のフローを、図6乃至図8を用いて具体的に説明する。
【0038】
(表示画像例)
図6乃至図8は、本発明の実施形態に係る、記録部に記録されているプロセス機器のパラメータのパラメータテーブルの一例と、プロセス機器の設定値を比較するための表示画像の一例とを示す図である。特に、図6(a)は、図3にも示したとおり、本発明の実施形態に係る記録部に記録されているプロセス機器のパラメータのパラメータテーブルの一例を示す図である。図6(b)は、図6(a)に示すプロセス機器の設定値の少なくとも一部が換算処理された後、少なくとも一部が換算処理された設定値の比較表示画像の一例を示す図である。
【0039】
図6(a)に示すように、機器情報記録部20(記録部)は、具体的に、各Device1,2,3のパラメータAにおいて単位「cm」(第1表記)に準拠している値「2.5」(第1設定値)と、各Device6,7のパラメータAにおいて単位「inch」(第1表記)に準拠している値「1」(第1設定値)と、各Device4,5のパラメータAにおいて単位「mm」(第2表記)に準拠している値「25」(第2設定値)とを記憶し、保持する(図5のステップS1)。
また、図6(a)に示すように、機器情報記録部20(記録部)は、具体的に、各Device4,5のパラメータBにおいて単位「−」(第1表記)に準拠している値「−」(値が設定されていないことを示すもの)(第1設定値)と、各Device6,7のパラメータBにおいて単位「°F」(第1表記)に準拠している値「105」(第1設定値)と、Device1,2,3のパラメータBにおいて単位「℃」(第2表記)に準拠している値「40」(第2設定値)とを記憶し、保持する(図5のステップS1)。
【0040】
次に、換算部31は、換算情報記録部22に記録・保持されている以下の各換算式(1)に基づいて、各Device1,2,3のパラメータAにおける単位「cm」(第1表記)に準拠している値「2.5」(第1設定値)を、各Device4,5のパラメータAにおける単位「mm」(第2表記)に準拠するように換算する(図5のステップS2)。

換算式(1)
Device1:ParamA=_ParamA*10
Device2:ParamA=_ParamA*10
Device3:ParamA=_ParamA*10

また、換算部31は、換算情報記録部22に記録・保持されている以下の各換算式(2)に基づいて、各Device6,7のパラメータAにおける単位「inch」(第1表記)に準拠している値「1」(第1設定値)を、各Device4,5のパラメータAにおける単位「mm」(第2表記)に準拠するように換算する(図5のステップS2)。

換算式(2)
Device6:ParamA=_ParamA*25.4
Device7:ParamA=_ParamA*25.4
【0041】
さらに、換算部31は、換算情報記録部22に記録・保持されている以下の各換算式(3)に基づいて、各Device4,5のパラメータBにおける単位「−」(第1表記)に準拠している値「−」(第1設定値)を、各Device1,2,3のパラメータBにおける単位「℃」(第2表記)に準拠するように換算(変換)する(図5のステップS2)。

換算式(3)
Device4:ParamB=_ParamC*(_ParamD−_ParamE)/100
Device5:ParamB=_ParamC*(_ParamD−_ParamE)/100

さらにまた、換算部31は、換算情報記録部22に記録・保持されている以下の各換算式(4)に基づいて、各Device6,7のパラメータBにおける単位「°F」(第1表記)に準拠している値「105」(第1設定値)を、各Device1,2,3のパラメータBにおける単位「℃」(第2表記)に準拠するように換算する(図5のステップS2)。

換算式(4)
Device6:ParamB=(5/6)*(_ParamB−32)
Device7:ParamB=(5/6)*(_ParamB−32)
【0042】
画像生成部33は、換算式(1)に基づいて、単位「mm」(第2表記)に準拠するように、各Device1,2,3のパラメータAにおける値「2.5」から換算された値「25」(換算された第1設定値)を各Device4,5のパラメータAにおける値「25」(第2設定値)と比較可能に配置した図6(b)に示す画像を生成する(図5のステップS3)。
また、画像生成部33は、換算式(2)に基づいて、単位「mm」(第2表記)に準拠するように、各Device6,7のパラメータAにおける値「1」から換算された値「25」(換算された第1設定値)を各Device4,5のパラメータAにおける値「25」(第2設定値)と比較可能に配置した図6(b)に示す画像を生成する(図5のステップS3)。
【0043】
さらに、画像生成部33は、換算式(3)に基づいて、単位「℃」(第2表記)に準拠するように、各Device4,5のパラメータBにおける値「−」から換算(変換)された値「40.0」(換算された第1設定値)を各Device1,2,3のパラメータBにおける値「40.0」(第2設定値)と比較可能に配置した図6(b)に示す画像を生成する(図5のステップS3)。ここで、画像生成部33は、たとえば、各Device4,5のパラメータBにおける値「−」から換算(変換)された値「40.0」(換算された第1設定値)の表示形態と、各Device1,2,3のパラメータBにおける値「40.0」(第2設定値)の表示形態とが異なるように画像を生成する。具体的には、画像生成部33は、図6(b)に示すように、各Device4,5のパラメータBにおける値「−」から換算(実際には、値がないため変換ともいう。)された値「40.0」(換算された第1設定値)の背景に色を付け、各Device1,2,3のパラメータBにおける値「40.0」(第2設定値)の背景には色を付けないように画像を生成する。
さらにまた、画像生成部33は、換算式(4)に基づいて、単位「℃」(第2表記)に準拠するように、各Device6,7のパラメータBにおける値「105」から換算された値「40.6」(換算された第1設定値)を各Device1,2,3のパラメータBにおける値「40.0」(第2設定値)と比較可能に配置した図6(b)に示す画像を生成する(図5のステップS3)。ここで、画像生成部33は、たとえば、各Device6,7のパラメータBにおける値「105」から換算された値「40.6」(換算された第1設定値)の表示形態と、各Device1,2,3のパラメータBにおける値「40.0」(第2設定値)の表示形態とが異なるように画像を生成する。具体的には、画像生成部33は、図6(b)に示すように、各Device6,7のパラメータBにおける値「105」から換算された値「40.6」(換算された第1設定値)の背景に色を付けて、各Device1,2,3のパラメータBにおける値「40.0」(第2設定値)の背景には色を付けないように画像を生成する。
なお、たとえば、各Device4,5のパラメータBにおける値「−」から換算(変換)された値「40.0」(換算された第1設定値)の背景に付けられる色と、各Device6,7のパラメータBにおける値「105」から換算された値「40.6」(換算された第1設定値)の背景に付けられる色とを異なるものにすることで、単に換算された値と、実際には値が設定されていないことを示す値「−」とをさらに区別することで、各プロセス機器3の設定値の比較をより詳細にすることができる。
【0044】
次に、出力部12は、画像生成部33により生成された図6(b)に示す画像を出力する(図5のステップS4)。
【0045】
ここで、図6の実施形態においては、換算部31は、あらかじめ換算情報記録部22に記録・保持されている複数の換算式・換算テーブルのうち、上記換算式(1)乃至(4)に基づいて、自動的に設定値の換算処理をするように構成されるが、これに限られない。たとえば、換算部31は、図6において、Device1,2,3のパラメータAの単位「cm」(第1表記)に準拠している値「2.5」(第1設定値)と、Device4,5のパラメータAの単位「mm」(第1表記)に準拠している値「25」(第1設定値)とを、オペレータが指定する単位「inch」(第2表記)に準拠するように換算してもよい。この場合、換算情報記録部22は、上記換算式(1)および(2)と同様に、単位「cm」または単位「mm」に準拠している各設定値が、単位「inch」に準拠するように換算可能な換算式・換算テーブルをさらに記録し、保持している。
【0046】
また、換算部31は、換算情報記録部22において第1設定値より第2設定値が多く記録されている場合に、第1設定値を第2表記に準拠するように換算する。たとえば、換算情報記録部22は、図6(a)に示すようにパラメータAの単位「cm」は3つ、単位「mm」は2つ、単位「inch」は2つ記録しており、単位「cm」に準拠する設定値を一番多く記録している。そして、換算部31は、単位「mm」および単位「inch」(第1表記)のそれぞれに準拠している設定値(第1設定値)を、単位「cm」(第2表記)に準拠するように換算する。つまり、換算部31は、最も多く記録されている表記に、その他の表記を一致するように、設定値を換算する。
【0047】
図7(a),(b)は、図4(a),(b)にも示したとおり、本発明の実施形態に係る記録部に記録されているプロセス機器のパラメータのパラメータテーブルの一例を示す図である。図7(c)は、図7(a),(b)に示すプロセス機器の設定値が換算処理された後、換算処理された設定値の比較表示画像の一例を示す図である。
【0048】
図7(a),(b)に示すように、機器情報記録部20(記録部)は、具体的に、各Device1,2,6,7のパラメータAにおいて論理値表記「TRUE」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)と、Device3のパラメータAにおいて論理値表記「FALSE」(第1表記)に準拠している値「0」または「偽」(第1設定値)と、Device4のパラメータBにおいて論理値表記「TRUE」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)と、Device5のパラメータBにおいて論理値表記「FALSE」(第1表記)に準拠している値「0」または「偽」(第1設定値)と、各Device1,2,4,6,7のパラメータXにおいて論理値表記「Enable」(第2表記)に準拠している値「1」または「真」(第2設定値)と、各Device3,5のパラメータXにおいて論理値表記「Disable」(第2表記)に準拠している値「0」または「偽」(第2設定値)と、を記憶し、保持する(図5のステップS1)。
【0049】
次に、換算部31は、換算情報記録部22に記録・保持されている以下の換算式(5−1)に基づいて、各Device1,2,6,7のパラメータAにおける各論理値表記「TRUE」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)を論理値表記「Enable」(第2表記)に準拠するように変更(換算)する(図5のステップS2)。

換算式(5−1)
DeviceN(整数):ParamX= if(_ParamA==TRUE) then “Enable”

また、換算部31は、換算情報記録部22に記録・保持されている以下の換算式(5−2)に基づいて、Device3のパラメータAにおける論理値表記「FALSE」(第1表記)に準拠している値「0」または「偽」(第1設定値)を論理値表記「Disable」(第2表記)に準拠するように変更(換算)する(図5のステップS2)。

換算式(5−2)
DeviceN(整数):ParamX= if(_ParamA==FALSE) then “Disable”

さらに、換算部31は、換算情報記録部22に記録・保持されている以下の換算式(5−3)に基づいて、Device4のパラメータBにおける論理値表記「TRUE」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)を論理値表記「Enable」(第2表記)に準拠するように変更(換算)する(図5のステップS2)。

換算式(5−3)
DeviceN(整数):ParamX= if(_ParamB==TRUE) then “Enable”

さらにまた、換算部31は、換算情報記録部22に記録・保持されている以下の換算式(5−4)に基づいて、Device5のパラメータBにおける論理値表記「FALSE」(第1表記)に準拠している値「0」または「偽」(第1設定値)を論理値表記「Disable」(第2表記)に準拠するように変更(換算)する(図5のステップS2)。

換算式(5−4)
DeviceN(整数):ParamX= if(_ParamB==FALSE) then “Disable”
【0050】
画像生成部33は、換算式(5−1)〜(5−4)に基づいて、論理値表記「Enable」,「Disable」(第2表記)に準拠するように、換算された第1設定値を第2設定値と比較可能に配置した図7(c)に示す画像を生成する(図5のステップS3)。
【0051】
次に、出力部12は、画像生成部33により生成された図7(c)に示す画像を出力する(図5のステップS4)。
【0052】
図8(a),(b)は、図4(a),(b)にも示したとおり、本発明の実施形態に係る記録部に記録されているプロセス機器のパラメータのパラメータテーブルの一例を示す図である。図8(c)は、図8(a),(b)に示すプロセス機器の設定値が換算処理された後、換算処理された設定値の比較表示画像の一例を示す図である。
【0053】
図8(a),(b)に示すように、機器情報記録部20(記録部)は、具体的に、各Device1,2に関して、パラメータDの定義値表記「Direct」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)と、パラメータEの定義値表記「Open」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)と、パラメータYの定義値表記「Open」(第2表記)に準拠している値「1」または「真」とを記録し、保持する(図5のステップS1)。
機器情報記録部20(記録部)は、具体的に、Device3に関して、パラメータDの定義値表記「Direct」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)と、パラメータEの定義値表記「Close」(第1表記)に準拠している値「0」または「偽」(第1設定値)と、パラメータYの定義値表記「Close」(第2表記)に準拠している値「0」または「偽」とを記録し、保持する(図5のステップS1)。
機器情報記録部20(記録部)は、具体的に、各Device4,5に関して、パラメータCの定義値表記「Open」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)と、パラメータYの定義値表記「Open」(第2表記)に準拠している値「1」または「真」とを記録し、保持する(図5のステップS1)。
機器情報記録部20(記録部)は、具体的に、Device6に関して、パラメータDの定義値表記「Reverse」(第1表記)に準拠している値「0」または「偽」(第1設定値)と、パラメータEの定義値表記「Open」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)と、パラメータYの定義値表記「Close」(第2表記)に準拠している値「0」または「偽」とを記録し、保持する(図5のステップS1)。
機器情報記録部20(記録部)は、具体的に、Device7に関して、パラメータDの定義値表記「Reverse」(第1表記)に準拠している値「0」または「偽」(第1設定値)と、パラメータEの定義値表記「Close」(第1表記)に準拠している値「0」または「偽」(第1設定値)と、パラメータYの定義値表記「Open」(第2表記)に準拠している値「1」または「真」とを記録し、保持する(図5のステップS1)。
ここで、パラメータCの「Open」、パラメータDの「Direct」,「Reverse」、パラメータEの「Open」,「Close」、パラメータYの「Open」,「Close」がどのようなプロセス機器3に対して設定され、どのような作動に対して設定される定義値であるのか、各定義値にどのような関連があるのかについて図9を用いて説明する。
【0054】
図9は、本発明の実施形態に係る、調節弁を構成する操作器および弁の作動と、プロセス機器(調整弁)の作動との相関関係を示すテーブルの一例を示す図である。図9のパラメータテーブルに示すように、図8に示すパラメータCは、調節弁41の作動を示す定義値に対応しており、図8に示すパラメータDは、操作器43の作動を示す定義値に対応しており、図8に示すパラメータEは、弁45の作動を示す定義値に対応している。具体的には、調整弁41の正作動(空気圧がなくなると調整弁41が全開になる作動)はパラメータCの定義値「Close」と対応し、調整弁41の逆作動(空気圧がなくなると調整弁41が全閉になる作動)はパラメータCの定義値「Open」と対応し、操作器43の正作動(空気圧がなくなると弁45が上方向に移動する作動)はパラメータDの定義値「Direct」と対応し、操作器43の逆作動(空気圧がなくなると弁45が下方向に移動する作動)はパラメータDの定義値「Reverse」と対応し、弁45の正栓はパラメータEの定義値「Close」と対応し、弁45の逆栓はパラメータEの定義値「Open」と対応する。したがって、図(1)は、操作器43が正作動であり、弁が正栓である場合は、調節弁41の作動は正作動となることを示しており、図(2)は、操作器43が逆作動であり、弁が逆栓である場合は、調節弁41の作動は正作動となることを示しており、図(3)は、操作器43が逆作動であり、弁が正栓である場合は、調節弁41の作動は逆作動となることを示しており、図(4)は、操作器43が正作動であり、弁が逆栓である場合は、調節弁41の作動は逆作動となることを示している。
【0055】
次に、換算部31は、換算情報記録部22に記録・保持されている以下の換算式(6−1)に基づいて、各Device1,2に関して、パラメータDの定義値表記「Direct」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)と、パラメータEの定義値表記「Open」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)とを、パラメータYの定義値表記「Open」(第2表記)に準拠するように、値「Open」(第2設定値)に換算する(図5のステップS2)。

換算式(6−1)
パラメータD:Direct/パラメータE:Opne→パラメータY:Open

また、換算部31は、換算情報記録部22に記録・保持されている以下の換算式(6−2)に基づいて、Device3に関して、パラメータDの定義値表記「Direct」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)と、パラメータEの定義値表記「Close」(第1表記)に準拠している値「0」または「偽」(第1設定値)とを、パラメータYの定義値表記「Close」(第2表記)に準拠するように、値「0」または「偽」(第2設定値)に換算する(図5のステップS2)。

換算式(6−2)
パラメータD:Direct/パラメータE:Close→パラメータY:Close

さらに、換算部31は、換算情報記録部22に記録・保持されている以下の換算式(6−3)に基づいて、各Device4,5に関して、パラメータCの定義値表記「Open」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)を、パラメータYの定義値表記「Open」(第2表記)に準拠するように、値「1」または「真」(第2設定値)に換算する(図5のステップS2)。

換算式(6−3)
パラメータC:Open→パラメータY:Open

さらにまた、換算部31は、換算情報記録部22に記録・保持されている以下の換算式(6−4)に基づいて、Device6に関して、パラメータDの定義値表記「Reverse」(第1表記)に準拠している値「0」または「偽」(第1設定値)と、パラメータEの定義値表記「Open」(第1表記)に準拠している値「1」または「真」(第1設定値)とを、パラメータYの定義値表記「Close」(第2表記)に準拠するように、値「0」または「偽」(第2設定値)に換算する(図5のステップS2)。

換算式(6−4)
パラメータD:Reverse/パラメータE:Open→パラメータY:Close

またさらに、換算部31は、換算情報記録部22に記録・保持されている以下の換算式(6−5)に基づいて、Device7に関して、パラメータDの定義値表記「Reverse」(第1表記)に準拠している値「0」または「偽」(第1設定値)と、パラメータEの定義値表記「Close」(第1表記)に準拠している値「0」または「偽」(第1設定値)とを、パラメータYの定義値表記「Open」(第2表記)に準拠するように、値「1」または「真」(第2設定値)に換算する(図5のステップS2)。

換算式(6−5)
パラメータD:Reverse/パラメータE:Close→パラメータY:Open
【0056】
画像生成部33は、換算式(6−1)〜(6−5)に基づいて、定義値表記「Open」,「Close」(第2表記)に準拠するように、換算された第1設定値を第2設定値と比較可能に配置した図8(c)に示す画像を生成する(図5のステップS3)。
【0057】
次に、出力部12は、画像生成部33により生成された図8(c)に示す画像を出力する(図5のステップS4)。
【0058】
(効果)
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、複数の異なる表記に準拠している設定値を共通の表記に準拠するように換算することにより、各機器の設定値を比較可能に表示することができ、ユーザは単に数値を比較するだけで複数の機器間における設定値の整合の程度を確認できる。即ち、仮に本来同一の値であるべき2以上の機器の各設定値をユーザが確認するにあたり、従来であれば機器毎に異なる表記を取っていたがために、値が同一であるか否かの判断を誤るおそれがあったところ、本発明によれば、各機器の設定値を共通の表記に換算することにより、判断を誤るおそれが低減され、異常発見の容易化にも寄与することができる。また、本発明の有効性は値が同一の場合に限るものではなく、単に2以上の機器の各設定値を相互に比較する場合であっても、各設定値に係る表記が同一であることにより、ユーザは各設定値の違い(大小関係や差など)を容易に認識することが可能となる。したがって、本発明に係る機器管理装置等によれば、設定値に関する設定の誤りや異常を容易に検知でき、設定値の管理を効率的に行うことができる。
【0059】
[他の実施形態]
本発明において、上述した各実施形態は、あくまでも例示であり、明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(各実施形態を組み合わせる等)して実施することができる。
【0060】
出力部12は、図6(b)、図7(c)および図8(c)に示す、設定値の各比較表示画像を個別に出力するように構成されてもよく、比較表示画像の二以上を合成して出力するように構成されてもよい。
【0061】
図6(b)において、画像生成部33は、第2表記に準拠するように換算された第1設定値の表示形態と、第2設定値の表示形態とが異なるように画像を生成する構成について説明したがこれに限られない。たとえば、画像生成部33は、他の実施形態、すなわち、図7(c)および図8(c)において説明した実施形態においても、同様に換算された第1設定値の表示形態と、第2設定値の表示形態とが異なるように画像を生成するように構成されてよい。
【0062】
換算情報記録部22が記録する上記換算式・換算テーブルはあくまで例示であり、上記したものに限られず、設定値を換算するために必要な様々な換算式・換算テーブルを設定・登録可能である。
【符号の説明】
【0063】
1 機器管理制御システム
3a、3b プロセス機器
5 制御装置
9 機器管理装置
10 入力部
12 出力部
20 機器情報記録部
22 換算情報記録部
30 情報処理部
31 換算部
33 画像生成部
41 調節弁
43 操作器
45 弁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9