【解決手段】指輪型デバイス102の外表面102Gの一部に設けられた凹部136に押下スイッチ116(スイッチ)が配置される。押下スイッチ116の頭部116Tの位置は、外表面102Gに達する高さに満たない高さに設定される。
前記無線アンテナの周辺の一部に設けられた前記絶縁部材の位置から前記指輪型デバイスの外表面上を30度〜150度移動させた位置に、前記無線通信装置の制御に用いられるスイッチを備えた、ことを特徴とする請求項2に記載の指輪型デバイス。
【発明を実施するための形態】
【0010】
第一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1〜
図4に示すように、指輪型デバイス102は、筐体104、無線通信装置108、無線アンテナ110、絶縁カバー112、金属カバー114及び押下スイッチ116を有する。後述するように、無線通信装置108及び無線アンテナ110は、押下スイッチ116に対する操作に応じた処理を行う装置であり、制御部106の一例である。
【0012】
筐体104は、指輪型デバイス102の使用者の手指(主に第二指Y2、
図1及び
図10参照)に装着される筒状の部材である。筐体104の外側には、前述の金属カバー114及び絶縁カバー112が配置される。
【0013】
筐体104には、制御部収容部118が形成されている。
図3及び
図4に示す例では、制御部収容部118は、筐体104の外面を、局所的に径方向内側へ凹む平面状の形状として形成されている。
【0014】
制御部収容部118には、無線通信装置108及び無線アンテナ110が収容されている。無線通信装置108は、
図3及び
図4に示すように、センサユニット120を有する。
【0015】
センサユニット120は、指輪型デバイス102の動作を検知する部材である。本実施形態では、センサユニット120は、加速度センサ120A、ジャイロスコープ120B及び地磁気センサ120Cを有する。たとえば、筐体104が上下方向に移動した場合は、上下方向の移動の加速度や移動時間等を検知し、これらのデータから、移動距離を得ることが可能である。なお、指輪型デバイス102を装着した指の姿勢に応じて、筐体104の上下方向は鉛直方向に対しずれるが、このずれをセンサユニット120による筐体104の角度検知で補正することも可能である。
【0016】
無線アンテナ110は、センサユニット120で検知した筐体104の動作の情報を無線信号として外部に送信する。本実施形態では、たとえば、加速度センサ120Aで検知した、指輪型デバイス102の移動方向を示す無線信号、及び、加速度センサ120Aで検知した、指輪型デバイス102の移動方向への移動を指示する無線信号を送信することが可能である。
【0017】
図10に示すように、無線アンテナ110から送信された無線信号は、たとえばコンピュータ等の情報処理装置152で受信される。
【0018】
無線アンテナ110の周辺の一部、具体的には、制御部収容部118の外側には、絶縁カバー112が設けられる。絶縁カバー112は、樹脂等の絶縁性の材料によって形成されており、制御部収容部118の一部又は全部を覆う部材である。
図1及び
図2に示す例では、絶縁カバー112は制御部収容部118(無線アンテナ110)を、指輪型デバイス102の外周側で覆う絶縁外周部112Aと、筐体104の一端面104A側を覆う絶縁底部112Bを有する。本実施形態では、絶縁外周部112Aと絶縁底部112Bとは一体成形されている。
【0019】
すなわち、制御部収容部118に収容された無線アンテナ110の周辺の一部は、絶縁カバー112で覆われている。したがって、たとえば、無線アンテナ110の周囲の全域が導電性(金属製)の部材で覆われた構造と比較して、絶縁カバー112の部分では電波が透過しやすい、すなわち、無線アンテナ110で送信される電波や受信される電波が減衰しづらい。
【0020】
筐体104の外側で、且つ絶縁カバー112を避けた部分は、金属製の金属カバー114で覆われる。
図3及び
図4にも示すように、金属カバー114は、筐体104の外周面を覆う金属外周部114Aと、筐体104の一端面104A(2つの端面のうちの一方)を覆う金属底部114Bとを有する。本実施形態では、金属外周部114Aと金属底部114Bとは一体成形されている。
【0021】
そして、指輪型デバイス102は、
図1及び
図2に示すように、絶縁カバー112と金属カバー114の双方が筐体104に装着された状態で、絶縁外周部112Aと金属外周部114Aとが滑らかに連続し、円筒状の一体的な外観を成す。同様に、絶縁底部112Bと金属底部114Bとが滑らかに連続し、円環状の一体的な外観を成す。
【0022】
金属カバー114は、筐体104の他端面104Bを覆う部分は有しておらず、金属底部114Bの反対側は開放部114Cである。したがって、金属カバー114内に、開放部114C側から筐体104を挿入することができるので、筐体104に金属カバー114を装着する作業が容易である。
【0023】
絶縁カバー112の外縁部分からは、1つ又は複数(
図3及び
図4に示す例では、対向する2辺に2つずつ)の係合爪128が突出される。筐体104と金属カバー114の間には、これらの係合爪128と一対一で対応する係合孔130が形成される。金属カバー114を筐体104から取り外した状態で、係合爪128を係合孔130に配置し、金属カバー114を筐体104に組み付けると、係合爪128が係合孔130に係合される。係合爪128の外周側に金属カバー114が位置するので、絶縁カバー112を筐体104に取り付けた状態を維持でき、筐体104に対する絶縁カバー112の位置ズレや脱落を防止できる。
【0024】
金属カバー114を筐体104から取り外すと、係合爪128の外周側に金属カバー114が位置しなくなるので、係合孔130への係合爪128の係合が解除される。これにより、絶縁カバー112を筐体104から容易に取り外すことが可能である。
【0025】
筐体104には、1つ又は複数(本実施形態では3つであるが
図4では1つのみ示す)の電池収容部132が形成される。電池収容部132は、電池134が収容される。電池134は、たとえば、センサユニット120や無線通信装置108に対し電力を供給する。
【0026】
金属カバー114(金属外周部114A)は、筐体104への装着状態で、電池収容部132に収容された電池134を外周側から覆う。電池134の交換は、金属カバー114を筐体104から取り外すことにより可能である。
【0027】
指輪型デバイス102(金属カバー114)の外表面102Gには、凹部136が設けられている。 凹部136には、前述の押下スイッチ116が配置される。押下スイッチ116は、スイッチホルダ138に保持されている。押下スイッチ116は、「スイッチ」の一例である。
【0028】
図3及び
図4に示すように、スイッチホルダ138は、筐体104に沿って湾曲した板状のホルダ板140と、このホルダ板140の中央から径方向外側に立設された保持筒142を有する。
図5に示すように、保持筒142内に押下スイッチ116が収容され保持されている。そして、スイッチホルダ138が筐体104の所定位置に取り付けられることで、押下スイッチ116がスイッチホルダ138により、筐体104に取り付けられる。このように押下スイッチ116が筐体104に取り付けられた状態で、押下スイッチ116の頭部116T側が、金属カバー114の挿通孔114Hを通り、凹部136内に位置する。
【0029】
押下スイッチ116は、凹部136の底面136Sから外周側に向けて突出している。しかしながら、
図5に示すように、押下スイッチ116の頭部116Tの位置は、指輪型デバイス102の外表面102Gに達する高さに満たない高さに設定されている。したがって、押下スイッチ116は、指輪型デバイス102の外表面102Gからは突出せず、凹部136内に位置している。
【0030】
押下スイッチ116は、筐体104の内周側に向かって(矢印P1方向)押下されるスイッチである。
図9に示すように、押下スイッチ116が所定量押下されると、制御部106が、この押下の操作に応じた処理を実行する。換言すれば、押下スイッチ116は、使用者が押下することで、無線通信装置108を制御することに用いられるスイッチである。
【0031】
具体的には、たとえば、押下スイッチ116が押下されているときは制御部106をオン状態(無線アンテナ110から情報の送信が可能な状態)とし、押下されていないときは制御部106をオフ状態(情報の送信を行わない状態)とすることができる。これとは逆に、押下スイッチ116が押下されているときは、制御部106をオフ状態とし、押下されていないときに制御部106をオフ状態としてもよい。さらには、押下スイッチ116が押下される毎に、制御部106のオン状態とオフ状態とを切り替えるようにしてもよい。
【0032】
スイッチホルダ138内には、押下スイッチ116よりも内周側に、緩衝部材144が配置される。緩衝部材144は、押下スイッチ116を押下方向(矢印P1方向)で支持する部材である。そして、押下スイッチ116が押下されると、緩衝部材144が沈み込むように変形し、押下に対する緩衝作用を発揮する。本実施形態では、緩衝部材144が変形し、押下スイッチ116が所定の変位量で押下方向に変位したときスイッチとして機能するように、押下スイッチ116の押下ストロークが設定される。
【0033】
図1及び
図10に示すように、押下スイッチ116は、指輪型デバイス102が使用者の手の第一指Y1以外の指(
図1及び
図10の例では第二指Y2)に装着されたときに、第一指Y1で押下することができる位置に設けられる。
【0034】
具体的には、
図6に示すように、指輪型デバイス102を、筐体104の軸方向(
図2の矢印A1方向)に見たとき、絶縁カバー112の位置(中心線CL−1)からの角度θが30度以上(径線RD−1)で、150度以下(径線RD−2)の範囲RG−1の位置に備えられる。
【0035】
本実施形態の指輪型デバイス102は、指の動作で空中に手書きした文字を入力する場合に用いることが可能である。加えて、
図10に示すように、スクリーン154やディスプレイの表示画像156を、使用者の指の動作に対応させて動かす場合に用いることが可能である。たとえば、スクリーン154に表示された図形や人物像等の表示画像156を、使用者の指の動作で上下移動、水平移動、回転等させる場合に用いられる。
【0036】
表示画像156に対するこれらの動作では、文字入力の場合と異なり、表示対象の動きそのものに意義があることが多く、入力情報の修正が意味を成さない場合もあり得る。すなわち、文字入力の場合には、誤入力した場合でも、対象文字を削除し再入力すれば問題ない。しかしながら、スクリーン154の表示画像156を一定の時点で、あるいは音楽等に合わせて移動させる場合には、特定のタイミングで表示画像156を移動させることが求められる。したがって、スクリーン154に表示された表示画像156を移動させる場合は、文字入力の場合と比較して、指輪型デバイス102の誤操作を抑制することがより強く求められる。
【0037】
なお、
図10に示す例では、情報処理装置152から映像信号を受けた投影装置158がスクリーン154に映像を投影する例を挙げている。
【0039】
図10に示すように、指輪型デバイス102は、使用者の第一指Y1以外の指、たとえば第二指Y2に装着される。装着状態では、第一指Y1を用いることで、押下スイッチ116の押下操作が可能である。
【0040】
図6に示すように、押下スイッチ116は、指輪型デバイス102を筐体104の軸方向に見たとき、絶縁カバー112の位置から、指輪型デバイス102(筐体104)の外表面102G上で30度以上150度以下の範囲RG−1の位置に備えられる。したがって、第一指Y1以外の指に指輪型デバイス102を装着したとき、第一指Y1が届きやすい位置に押下スイッチ116があり、押下スイッチ116の第一指Y1による押下操作が容易である。
【0041】
図5に示すように、押下スイッチ116は、指輪型デバイス102の凹部136内に収容されており、押下スイッチ116の頭部116Tの高さは、指輪型デバイス102の外表面102Gに達する高さに満たない高さである。押下スイッチ116の頭部116Tは、指輪型デバイス102の外表面102Gから突出していないので、使用者の第一指Y1が押下スイッチ116を不用意に接触して押下してしまう事態を抑制でき、誤操作を抑制できる。
【0042】
たとえば、
図7に示すように、第一指Y1が外表面102Gに接近していても、押下スイッチ116には接触しない状態を実現できる。
【0043】
なお、このように、使用者の指(第一指Y1)による押下スイッチ116への不用意な接触や押下を抑制する観点からは、第一指Y1の指幅等を考慮し、凹部136の底面136Sの面積(広さ)を小さく設定することが好ましい。本実施形態では、凹部136は、押下スイッチ116の押下方向(矢印P1方向)に見て正方形である。この場合、凹部136の底面136Sの一辺の長さを、2cm(面積4cm
2)とすることが好ましく、1cm(面積1cm
2)とすることがより好ましく、0.5cm(面積0.25cm
2)とすることがさらに好ましい。
【0044】
押下スイッチ116は緩衝部材144で支持されている。したがって、押下スイッチ116が押下されたときにスイッチホルダ138に作用する荷重を緩衝部材144の変形により緩和することができる。
【0045】
緩衝部材144は、押下スイッチ116の押下により変形する。そして、押下スイッチ116が沈み込んだ状態で無線通信装置108のオン状態とオフ状態とが切り替わる。緩衝部材144がない構造と比較して、押下スイッチ116の押下のストロークが長いので、より確実に誤操作を抑制できる。
【0046】
たとえば、
図8に示すように、
図7の状態から第一指Y1が凹部136内に入り込んでも。第一指Y1が押下スイッチ116に単に触れただけでは、押下スイッチ116がスイッチとして機能しない状態を実現できる。
図9に示すように、押下スイッチ116を押下して所定のストロークで押込む(変位させる)ことで、スイッチとして機能させることが可能である。
【0047】
押下スイッチ116の操作により、無線通信装置108がオン状態にあるとき、センサユニット120が指輪型デバイス102の動作を検知すると、動作情報の無線信号が無線アンテナ110から送信される。
図10に示すように、無線信号を受けた情報処理装置152では、スクリーン154の表示画像156に対し、指輪型デバイス102の動作(使用者の意図する動作)に対応した所定の動きを生じさせる。
【0048】
無線通信装置108は筐体に形成された制御部収容部118に収容される。筐体104から無線通信装置108が出っ張らないので、無線通信装置108に対する使用者の指や異物等の不用意な接触を抑制できる。
【0049】
制御部収容部118の外周側は絶縁カバー112で覆われるので、このようなカバーがない構造と比較して、無線通信装置108を異物等からより確実に保護できる。
【0050】
絶縁カバー112は、筐体104(又は金属カバー114)に対し脱着可能である。絶縁カバー112を筐体104から取り外すことで、制御部106が外表面102G側に露出するので、点検や交換が容易である。
【0051】
筐体104の外側で、且つ絶縁カバー112を避けた位置は、金属カバー114で覆われる。したがって、金属カバー114がない構造と比較して、筐体104を異物等から保護できる。また、金属カバー114によって、指輪型デバイス102の見栄えを向上させることも可能である。
【0052】
金属カバー114は、筐体104の外表面を覆う金属外周部114Aと、筐体104の端面の一方(一端面104A)を覆う金属底部114Bとを有する。金属カバー114により、筐体104を外周側及び一端面104A側において確実に保護できる。
【0053】
金属カバー114において、金属底部114Bの反対側は開放部114Cである。金属カバー114内に、開放部114C側から筐体104を挿入することができるので、筐体104に金属カバー114を装着する作業が容易である。
【0054】
絶縁カバー112は、無線アンテナ110の周辺の一部を覆っており、制御部収容部118の周辺の全部を導電性の部材(たとえば金属カバー114)で覆ってはいない。したがって、無線アンテナ110により送信あるいは受信される無線信号(電波)が導電性の部材で減衰されることを抑制でき、使用者の意図に応じた無線信号の送信や受信を確実に行うことが可能である。
【0055】
たとえば、制御部106(無線通信装置108及び無線アンテナ110)は、押下スイッチ116に対する操作(一例として、前述のオン状態とオフ状態の切替)に応じて、無線信号を出力する。あるいは、制御部106は、加速度センサ120Aで検知した移動方向を示す無線信号や、移動方向への移動を示す無線信号を送信する。これらの無線信号の送信時や受信時に、無線信号の減衰を抑制できる。このため、押下スイッチ116に対する操作や、指輪型デバイス102の移動方向、さらに移動方向に応じた移動指示等を示す無線信号の送信や受信を確実に行うことが可能である。
【0056】
本実施形態では、筐体104も樹脂製である。したがって、筐体を金属製とした構造と比較して、筐体104の形状の自由度が高い。たとえば、凹部136、制御部収容部118および電池収容部132を、所望の形状に形成することが容易である。
【0057】
筐体104には、電池収容部132が形成される。電池134を電池収容部132に収容することで、筐体104(筐体104)から電池134から出っ張らない構造を採ることが容易である。
【0058】
電池収容部132は、筐体104の外表面に設けられる。したがって、金属カバー114を筐体104から取り外せば、電池134が露出するので、電池134の交換作業が容易である。
【0059】
しかも、電池収容部132に収容された電池134を、金属カバー114(金属外周部114A)で外周側から覆うので、電池収容部132からの電池134の脱落を防止できる。電池134は金属カバー114で覆われており、指輪型デバイス102の外側からは見えないので、指輪型デバイス102の見栄えが良い。
【0060】
上記では、「スイッチ」の例として押下スイッチ116を例示したが、スイッチは、押下スイッチ、すなわち、押下されることでオン状態とオフ状態の切替を行うスイッチに限定されない。たとえば、
図5に示す横方向(矢印S1)にスライドされることでオン状態とオフ状態の切替を行うスライドスイッチでもよい。
【0061】
スイッチとして押下スイッチを用いると、1方向(押下方向)での指の動きだけで、オン状態とオフ状態とを切替できる。そして、押下スイッチでは、意図せずに強く押下した場合に誤操作となりやすいが、上記実施形態の構造を適用することで、押下スイッチであっても誤操作を抑制できる。
【0062】
スイッチとしてスライドスイッチを用いると、スライドスイッチの頭部に触れる動作と、スライドスイッチをスライドさせる動作とが異なる方向である。スライドスイッチの頭部を強く押下してしまっても、スイッチは反応しない(オン状態とオフ状態との切り替えがなされない)ので、誤操作を抑制する効果が高い。
【0063】
以上、本願の開示する技術の実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【0064】
本明細書は、以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
指輪型デバイスにおいて、
前記指輪型デバイスの外表面の一部に設けられた凹部と、
前記凹部の凹部内に配置され、前記外表面に達する高さに満たない高さに頭部の位置が設定されたスイッチと、
前記指輪型デバイスの内部に配置され、前記スイッチに対する操作に応じた処理を実行する制御部と、
を備えたことを特徴とする指輪型デバイス。
(付記2)
指輪型デバイスにおいて、
前記指輪型デバイスの内部に設けられた無線通信装置と、
前記指輪型デバイスの内部に設けられ、前記無線通信装置から出力される無線信号を送信する、又は、受信した無線信号を前記無線通信装置に与える無線アンテナと、
前記無線アンテナの周辺の一部に設けられ、前記無線アンテナから送信される無線信号を透過させる、又は、前記無線アンテナで受信される無線信号を透過させる絶縁部材と、
を備えたことを特徴とする指輪型デバイス。
(付記3)
前記無線アンテナの周辺の一部に設けられた前記絶縁部材の位置から前記指輪型デバイスの外表面上を30度〜150度移動させた位置に、前記無線通信装置の制御に用いられるスイッチを備えた、ことを特徴とする付記2記載の指輪型デバイス。
(付記4)
前記スイッチは、前記指輪型デバイスの外表面側から押下される押下スイッチである付記1又は付記3に記載の指輪型デバイス。
(付記5)
前記押下スイッチを支持する緩衝部材を有する付記4に記載の指輪型デバイス。
(付記6)
前記制御部は、前記スイッチに対する前記操作に応じて無線信号を出力する付記1に記載の指輪型デバイス。
(付記7)
加速度センサを備え、
前記制御部は、前記加速度センサで検知した移動方向を示す無線信号を送信する付記6に記載の指輪型デバイス。
(付記8)
加速度センサを備え、
前記制御部は、前記加速度センサで検知した移動方向への移動を支持する無線信号を送信する付記6又は付記7に記載の指輪型デバイス。
(付記9)
前記無線アンテナは、前記スイッチに対する操作に応じて前記無線信号を出力する付記3に記載の指輪型デバイス。
(付記10)
加速度センサを備え、
前記無線アンテナは、前記加速度センサで検知した移動方向を示す無線信号を送信する付記9に記載の指輪型デバイス。
(付記11)
加速度センサを備え、
前記無線アンテナは、前記加速度センサで検知した移動方向への移動を支持する無線信号を送信する付記9又は付記10に記載の指輪型デバイス。
(付記12)
前記スイッチが取り付けられる筒状の筐体と、
前記筐体の外表面の一部を覆う金属カバーと、
を有する付記1又は付記3に記載の指輪型デバイス。
(付記13)
前記金属カバーが、
前記筐体の外表面を覆う金属外周部と、
前記筐体の端面の一方を覆う金属底部と、
を有する付記12に記載の指輪型デバイス。
(付記14)
前記筐体に形成され、電池を収容する電池収容部を有する付記12又は付記13に記載の指輪型デバイス。
(付記15)
前記電池収容部が前記筐体の外表面に備えられ、
前記金属カバーが前記電池収容部に収容された前記電池を外周側から覆う付記14に記載の指輪型デバイス。