前記便座部12は、便器本体14の上部の開口部62に嵌め込むための係合部32を有し、前記便器本体14は、連設された複数の支持構成体70を筒状に連結され、内側に便収容袋500を収容できるように構成され、連結された支持構成体70で形成された開口部62の上端部に嵌め込まれた便座部12によって保型され、用便者が着座して用を足せるように形成されている。
便器本体は、板状の胴部が、板状単位体を屈曲自在に連結する第2連結部により並列された支持構成体を、複数、屈曲自在に連結する第1連結部により斜交又は直交するように連結されて形成され、
前記第1連結部は、左右の方形の揺動片と、左右の揺動片の間において長手方向にのびるヒンジ部とを有し、
前記揺動片は、ヒンジ部を挟んで、並列される板状単位体と連結するための係止部を形成され、
前記第1連結部は、角筒状の便器本体の角部を形成するように構成された、請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の簡易便器。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された従来の簡易便器及び特許文献2に開示された簡易便器は、段ボールからなるので軽量であるため、運搬が容易であるという利点を有する。しかしながら、特許文献1に開示された簡易便器及び特許文献2に開示された簡易トイレは、トイレ構成体の強度が充分ではなく、その座り心地も余り良くないという問題がある。
【0007】
(発明の目的)
本発明の目的は、保管収納状態及び運搬時においてかさばらず、保管や組み立てが容易であって、強度のある簡易便器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の請求項1にかかる簡易便器は、便座部と、便座部を取り付け支持する便器本体とを備え、前記便座部は、便器本体の上部の開口部に嵌め込むための係合部を有し、前記便器本体は、連設された複数の支持構成体を筒状に連結され、内側に便収容袋を収容できるように構成され、連結された支持構成体で形成された開口部の上端部に嵌め込まれた便座部によって保型され、用便者が着座して用を足せるように形成された、簡易便器である。
この発明の請求項2にかかる便座部は、一対の便座部構成体を折り曲げ自在に、連結され、その中央に排便穴が形成され、その上面に着座部が形成され、その下面に一対の便座部構成体に跨って形成された溝状の係合部が形成され、一対の便座部構成体は、二つ折りになっている便座部構成体を展開して略水平面状にされた状態にて、溝状の係合部が便器本体の開口部に嵌め込み固定され、転化した一対の便座部構成体は、一対の便座部構成体に跨って、着座部が形成され且つ中央に排便穴が形成される、請求項1に記載の簡易便器である。
この発明の請求項3にかかる便器本体は、板状の胴部が、板状単位体を屈曲自在に連結する第2連結部により並列された支持構成体を、複数、屈曲自在に連結する第1連結部により斜交又は直交するように連結されて形成され、前記第1連結部は、左右の方形の揺動片と、左右の揺動片の間において長手方向にのびるヒンジ部とを有し、前記揺動片は、ヒンジ部を挟んで、並列される板状単位体と連結するための係止部を形成され、前記第1連結部は、角筒状の便器本体の角部を形成するように構成された、請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の簡易便器である。
この発明の請求項4にかかる便器本体は、屈曲自在に連結する第1連結部により複数の支持構成体が並列され、一方の端の支持構成体と他方の端の支持構成体とは、それぞれの遊端縁に形成された第3連結部により連結され、連結された複数の支持構成体の境界の第1連結部において、複数の支持構成体が斜交又は直交して、第1連結部が角筒状の便器本体の角部を形成するように構成された、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の簡易便器である。
この発明の請求項5にかかる複数の支持構成体は、略々同一の方形の板状単位体を並列して第2連結部により連結され、前記第2連結部は、左右の方形の揺動片と、左右の揺動片の間において長手方向にのびるヒンジ部とを有し、前記揺動片は、ヒンジ部を挟んで、並列される板状単位体と連結するための係止部を形成され、前記板状単位体は、並列する板状単位体に形成された係止部と第2連結部の係止部とを連結して、屈曲自在に連結された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の簡易便器である。
この発明の請求項6にかかる便収容袋は、便器本体に収容された便収容袋の開口部の近傍を便器本体の開口縁に内側から外側に向けて被せられ、便座部は、その係合部が便器本体の開口縁に被せられた便収容袋の上から被せられ、便収容袋を間に挟んで、便器本体に連結された、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の簡易便器である。
この発明の請求項7にかかる便器本体は、その胴部が、複数枚の板状単位体を、隣接する側端部で接続部材により屈曲自在に連結してなる支持構成体により形成され、前記接続部材は、第1連結部及び第2連結部を構成し、板状単位体を水平方向に折り畳むためのヒンジ部と、ヒンジ部の両側に構成され、接続部材を板状単位体に固定するための揺動片とを有し、前記ヒンジ部は、板状単位体の隣接する側端部の折り畳み方向が交互になるように構成され、前記支持構成体は、折り畳み収納姿勢のときには順次水平方向にジクザグ状に折り畳み可能で且つ展開直立姿勢のときには遊端を連結され、起立させた状態において便座部により保型される、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の簡易便器である。
この発明の請求項8にかかる接続部材のヒンジ部は、直線状に連続して、隣接する各板状単位体の側端縁の折り畳み方向が交互になっており、板状単位体は、ジグザグ状に折り畳まれ、各板状単位体は、ヒンジ部を折り畳むと、ヒンジ部の両端に連結された各板状単位体の各々が積み重ねられて、束になる、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の簡易便器である。
【発明の効果】
【0009】
本発明にかかる簡易便器は、便座部と、便座部を取り付け支持する便器本体とを備え、
前記便座部は、便器本体の上部の開口部に嵌め込むための係合部を有し、
前記便器本体は、連設された複数の支持構成体を筒状に連結され、内側に便収容袋を収容できるように構成され、
連結された支持構成体で形成された開口部の上端部に嵌め込まれた便座部によって保型され、用便者が着座して用を足せるように形成されているので、保管収納状態及び運搬時においてかさばらず、保管や組み立てが容易であって、強度のある簡易便器を提供することができる。
請求項2の発明によれば、
便座部は、一対の便座部構成体を折り曲げ自在に、連結され、
その中央に排便穴が形成され、
その上面に着座部が形成され、
その下面に一対の便座部構成体に跨って形成された溝状の係合部が形成され、
一対の便座部構成体は、二つ折りになっている便座部構成体を展開して略水平面状にされた状態にて、溝状の係合部が便器本体の開口部に嵌め込み固定され、
転化した一対の便座部構成体は、一対の便座部構成体に跨って、着座部が形成され且つ中央に排便穴が形成されるので、保管収納状態及び運搬時においてかさばらず、保管や組み立てが容易であって、強度のある簡易便器を提供することができる。
請求項3の発明によれば、
便器本体は、板状の胴部が、板状単位体を屈曲自在に連結する第2連結部により並列された支持構成体を、複数、屈曲自在に連結する第1連結部により斜交又は直交するように連結されて形成され、
前記第1連結部は、左右の方形の揺動片と、左右の揺動片の間において長手方向にのびるヒンジ部とを有し、
前記揺動片は、ヒンジ部を挟んで、並列される板状単位体と連結するための係止部を形成され、
前記第1連結部は、角筒状の便器本体の角部を形成するように構成されているので、組み立てが容易である。
請求項4の発明によれば、
便器本体は、屈曲自在に連結する第1連結部により複数の支持構成体が並列され、
一方の端の支持構成体と他方の端の支持構成体とは、それぞれの遊端縁に形成された第3連結部により連結され、
連結された複数の支持構成体の境界の第1連結部において、複数の支持構成体が斜交又は直交して、第1連結部が角筒状の便器本体の角部を形成するように構成されているので、組み立てが容易である。
。
請求項5の発明によれば、
複数の支持構成体は、略々同一の方形の板状単位体を並列して第2連結部により連結され、
前記第2連結部は、左右の方形の揺動片と、左右の揺動片の間において長手方向にのびるヒンジ部とを有し、
前記揺動片は、ヒンジ部を挟んで、並列される板状単位体と連結するための係止部を形成され、
前記板状単位体は、並列する板状単位体に形成された係止部と第2連結部の係止部とを連結して、屈曲自在に連結されているので、組み立てが容易である。
請求項6の発明によれば、
便収容袋は、便器本体に収容された便収容袋の開口部の近傍を便器本体の開口縁に内側から外側に向けて被せられ、
便座部は、その係合部が便器本体の開口縁に被せられた便収容袋の上から被せられ、便収容袋を間に挟んで、便器本体に連結されるので、保管収納状態及び運搬時においてかさばらず、保管や組み立てが容易であって、強度のある簡易便器を提供することができる。
請求項7の発明によれば、
便器本体は、その胴部が、複数枚の板状単位体を、隣接する側端部で接続部材により屈曲自在に連結してなる支持構成体により形成され、
前記接続部材は、第1連結部及び第2連結部を構成し、板状単位体を水平方向に折り畳むためのヒンジ部と、ヒンジ部の両側に構成され、接続部材を板状単位体に固定するための揺動片とを有し、
前記ヒンジ部は、板状単位体の隣接する側端部の折り畳み方向が交互になるように構成され、
前記支持構成体は、折り畳み収納姿勢のときには順次水平方向にジクザグ状に折り畳み可能で且つ展開直立姿勢のときには遊端を連結され、起立させた状態において便座部により保型されているので、組み立てが容易である。
請求項8の発明によれば、
接続部材のヒンジ部は、直線状に連続して、隣接する各板状単位体の側端縁の折り畳み方向が交互になっており、
板状単位体は、ジグザグ状に折り畳まれ、
各板状単位体は、ヒンジ部を折り畳むと、ヒンジ部の両端に連結された各板状単位体の各々が積み重ねられて、束になるので、保管収納状態及び運搬時においてかさばらず、保管や組み立てが容易であって、強度のある簡易便器を提供することができる。
【0010】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本件発明にかかる簡易便器10は、便座部12と、便座部12を取り付け支持する便器本体14とを備える。
前記便座部12は、便器本体14の上部の開口部62に嵌め込むための構造を有している。
前記便器本体14は、連設された複数の支持構成体70を筒状に連結され、内側に便収容袋500を収容できるように構成され、
連結された支持構成体70で形成された開口部62の上端部に嵌め込まれた便座部12によって保型され、用便者が着座して用を足せるように形成されている。
【0013】
便収容袋500の中には、吸水性ポリマーと活性炭を主原料としてなる、し尿・排泄物の凝固・消臭用の化学剤、吸水性ポリマーと活性炭を主原料としてなる嘔吐物の凝固・消臭用の化学剤を投入する。
【0014】
便座部12は、一対の第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30を折り曲げ自在に、連結され、その中央に排便穴(第1の便座部構成体20の排便穴24及び第2の便座部構成体30の排便穴34)が形成され、且つ、その上面に着座部(第1の便座部構成体20の着座部26及び第2の便座部構成体30の着座部36)が形成されている。
【0015】
便座部12を構成する第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30の形状を
図19及び
図20に示す。
本実施形態における便座部12は、前後方向に細長い排便穴24が形成された略U字型状の第1の便座部構成体20と、この第1の便座部構成体20の排便穴24とほぼ対応した排便穴34が形成された略U字型状の第2の便座部構成体30と、この第1の便座部構成体20に前記第2の便座部構成体30が折り重なるように第1の便座部構成体20に対して第2の便座部構成体30を回動可能に接続する連結ヒンジ部28及び連結ヒンジ部38とを具えている。
第1の便座部構成体20は、第2の便座部構成体30と同一の構造を備えており、第1の便座部構成体20の一方端の連結領域と第2の便座部構成体30の一方端の連結領域とを連結し且つ第2の便座部構成体30の他方端の連結領域と第2の便座部構成体30の他方端の連結領域とを連結したとき、第1の便座部構成体20と第2の便座部構成体30とは左右対称となる。
【0016】
第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30を展開した時に、第1の便座部構成体20の排便穴24と第2の便座部構成体30の排便穴34とはつながって、平面視円形の排便穴が形成され、又、第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30を展開したときに、第1の便座部構成体20の着座部26と第2の便座部構成体30の着座部36とがつながって、円環状の着座部が形成される。
【0017】
連結ヒンジ部38は、第1の便座部構成体20の接合部と接続部材200の第2の便座部構成体30の接合部との境界に位置する薄肉状の屈曲部を備え、その第1の便座部構成体20に連結ヒンジ部38の自由端を、第2の便座部構成体30の接合部に固定し、且つ第2の便座部構成体30の連結ヒンジ部38の自由端を、第1の便座部構成体20の接合部に固定する。
第1の便座部構成体20と第2の便座部構成体30とを連結するヒンジ部202は第1の便座部構成体20の接合部及び第2の便座部構成体30の接合部に形成された連結ヒンジ部38を、第1の便座部構成体20の連結ヒンジ部38を第2の便座部構成体30の接合部に固定し、第2の便座部構成体30の連結ヒンジ部38を第1の便座部構成体20の接合部に固定してなる。
【0018】
便座部12は、その下面側に、便器本体14の上部の開口部62に嵌め込むために、一対の第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30に跨って形成された溝状の係合部22及び係合部32が形成されている。
第1の便座部構成体20は、半環状の凹溝を下面側に形成することで便器本体14の胴部50に固定するための係合部22を形成している。第2の便座部構成体30は、半環状の凹溝を下面側に形成することで便器本体14の胴部50に固定するための係合部32を形成している。
【0019】
第1の便座部構成体20の係合部22は、一方端の第2の便座部構成体30との連結 領域から他方端の第2の便座部構成体30との連結領域に至る、底面視略U字型の溝で 構成される。
第2の便座部構成体30の係合部32は、一方端の第2の便座部構成体30との連結 領域から他方端の第2の便座部構成体30との連結領域に至る、底面視略U字型の溝で 構成される。
第1の便座部構成体20の係合部22と第2の便座部構成体30の係合部32とは、 展開して略水平面状にされた状態にて、連結領域を間に挟んで、その間が途切れた底面 視略方形の溝が形成される。
【0020】
一対の第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30は、二つ折りになっている第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30を展開して略水平面状にされた状態にて、溝状の係合部22及び係合部32が便器本体14の開口部62に嵌め込み固定される。
転化した一対の第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30は、一対の第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30に跨って、着座部26と着座部36がつながった円環状の着座部が形成され且つ中央に排便穴24と排便穴34とがつながった排便穴が形成されるように形成されている。
【0021】
第1の便座部構成体20は、一方端に第2の便座部構成体30との連結領域が形成され且つ他方端に第2の便座部構成体30との連結領域が形成されている。
第1の便座部構成体20の一方端及び他方端の連結領域は、第2の便座部構成体30の一方端の接合面40b及び他方端の接合面42bと向き合い接する接合面(一方端の接合面40a及び他方端の接合面42a)が形成されている。
第1の便座部構成体20は、一方端の連結領域の接合面40aに凸条44aが形成され、且つ他方端の連結領域の接合面42aに、凹条46aが形成されている。
第1の便座部構成体20は、一方端に、向き合う第2の便座部構成体30の一方端に向けて凸条44aが左右一対形成されている。
【0022】
第2の便座部構成体30は、一方端に第1の便座部構成体20との連結領域が形成され且つ他方端に第1の便座部構成体20との連結領域が形成されている。
第2の便座部構成体30の一方端及び他方端の連結領域は、第1の便座部構成体20の一方端の接合面40a及び他方端の接合面42aと向き合い接する接合面(一方端の接合面40b及び他方端の接合面42b)が形成されている。
第2の便座部構成体30は、一方端の連結領域内の接合面40bに凹条46bが形成され、且つ他方端の連結領域の接合面42bに、凸条44bが形成されている。
第2の便座部構成体30は、一方端に向き合う第1の便座部構成体20の一方端に向けて凸条44bが左右一対形成されている。
【0023】
第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30は、展開したとき、第1の便座部構成体20の一方端の凸条44aと第2の便座部構成体30の一方端の凹条46bとが嵌合される。
第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30は、展開したとき、第2の便座部構成体30の他方端の凸条46aと第2の便座部構成体30の他方端の凹条44bとが嵌合される。
従って、便座部12の着座部26及び着座部36に人が用便のために座って荷重がかかっても、便座部12が下方に撓んだり第1の便座部構成体20と第2の便座部構成体30との接合部分において折れ曲がることはない。
また、第1の便座部構成体20と第2の便座部構成体30とを重ねた場合、2つ折り状態で保管することができるため、そのための保管スペースが狭くて済む。
【0024】
直方体の箱状をなす便器本体14は、
図8ないし18に示すように、胴部50を備え、胴部50は、前壁部52と、左右一対の側壁部54及び右側壁部56と、これら側壁部54及び右側壁部56を挟んで前壁部52と対向する後壁部58とを備える。
【0025】
胴部50は、角環状に連結された支持構成体70により形成される。
支持構成体70は、第1支持構成体72が前壁部52を形成し、第2支持構成体74が左側壁部54を形成し、第3支持構成体76が右側壁部56を形成し、第4支持構成体78が後壁部58を形成する。
第1支持構成体72は、第1板状単位体102と第2板状単位体104とにより構成され、第4支持構成体78は、第1板状単位体102と第2板状単位体104とにより構成されている。
第2支持構成体74は、第3板状単位体106と第4板状単位体108とにより構成され、第3支持構成体76は、第3板状単位体106と第4板状単位体108とにより構成されている。
【0026】
第1板状単位体102及び第2板状単位体104は、平面視方形の合成樹脂製平板で形成され、その上縁端と下縁端とは平行であり左端縁と右端縁とは平行であり、同一の構造を備える。
第1板状単位体102及び第2板状単位体104は、面剛性を備え、垂直方向に立てることができる。
第3板状単位体106及び第4板状単位体108は、平面視方形の合成樹脂製平板で形成され、その上縁端と下縁端とは平行であり左端縁と右端縁とは平行であり、同一の構造を備える。
第3板状単位体106及び第4板状単位体108は、面剛性を備え、垂直方向に立てることができる。
【0027】
第1板状単位体102及び第2板状単位体104は、上端縁の一方端に切り欠き140及び切り欠き142が形成されている。
第1板状単位体102と第2板状単位体104には同一形状であり接続部材200により連結されるとき、第1板状単位体102の切り欠き140と第2板状単位体104の切り欠き142とがつながるように、連結される。
そして、連結された第1板状単位体102と第2板状単位体104は、その幅方向の中央に切り欠き140及び切り欠き142が位置し、第1の便座部構成体20と第2の便座部構成体30の連結部分(接合部分)を受容するための空間を形成する。
【0028】
便器本体14は、板状の胴部50が、屈曲自在に連結する第2連結部82により並列された支持構成体70(第1支持構成体72,第2支持構成体74,第3支持構成体76,第4支持構成体78)を、複数、屈曲自在に連結する第1連結部80により斜交又は直交するように連結されて形成されている。
前記第1連結部80は、左右の方形の揺動片204及び揺動片206と、左右の揺動片204及び揺動片206の間において長手方向にのびるヒンジ部202とを有し、ヒンジ部202を挟んで、並列される板状単位体100と連結するための係止部210を形成されている。
前記第1連結部80は、角筒状の便器本体14の角部64を形成するように構成されている。
【0029】
便器本体14は、屈曲自在に連結する第1連結部80により複数の第1支持構成体72,第2支持構成体74,第3支持構成体76及び第4支持構成体78が並列された支持構成体70によって構成されている。
一方の端の支持構成体72と一他方の端の第4支持構成体78とは、それぞれの遊端縁に形成された第3連結部84により連結される。
連結された複数の第1支持構成体72,第2支持構成体74,第3支持構成体76及び第4支持構成体78の境界の第1連結部80において、複数の第1支持構成体72,第2支持構成体74,第3支持構成体76及び第4支持構成体78が斜交又は直交して、第1連結部80が角筒状の便器本体14の角部64を形成するように構成されている。
【0030】
複数の支持構成体70は、略々同一の方形の板状単位体100を並列して第2連結部82により連結されている。
前記第2連結部82は、左右の方形の揺動片204及び揺動片206と、左右の揺動片204及び揺動片206の間において長手方向にのびるヒンジ部202とを有し、ヒンジ部202を挟んで並列される板状単位体100と連結するための係止部210を形成されている。
前記板状単位体100は、並列する板状単位体第1板状単位体102,第2板状単位体104,第3板状単位体106,第4板状単位体108に形成された係止部120と第2連結部82の係止部210とを連結して、屈曲自在に連結されている。
【0031】
第1板状単位体102及び第2板状単位体104は、左端縁の近傍に(板状単位体の)係止部120を構成する(左側の)段差部154が形成され、右端縁の近傍に(板状単位体の)係止部120を構成する(右側の)段差部156が形成されている。(左側の)段差部154は、(板状単位体の)係止部120を構成する貫通孔150が穿設され、(右側の)段差部156は、(板状単位体の)係止部120を構成する貫通孔152が穿設されている。
又、第3板状単位体106及び第4板状単位体108は、左端縁の近傍に(板状単位体の)係止部120を構成する(左側の)段差部154が形成され、右端縁の近傍に(板状単位体の)係止部120を構成する(右側の)段差部156が形成されている。(左側の)段差部154は、貫通孔150が穿設され、(右側の)段差部156は、(板状単位体の)係止部120を構成する貫通孔152が穿設されている。
【0032】
この実施の形態においては、便器本体14は、その胴部50が、複数枚の板状単位体100を、隣接する側端部で接続部材200により屈曲自在に連結してなる支持構成体70により形成される。
並列した複数の板状単位体100が接続部材200によって連結されたときに、並列された第1板状単位体102と第2板状単位体104と第3板状単位体106と第4板状単位体108とは、その上端縁が横一直線状に整列され、且つその下端縁が横一直線に整列される。
而して、便器本体14が水平な載置面に下端縁をおいて載置されたとき、便器本体14の上端縁が水平になり、その上端縁に取り付けられた便座部12が略水平を維持できる。
【0033】
前記接続部材200は、第1連結部80及び第2連結部82を構成し、板状単位体100を水平方向に折り畳むためのヒンジ部202と、ヒンジ部202の両側に構成され、接続部材200を板状単位体100に固定するための揺動片204及び揺動片206とを有している。
接続部材200は、比較的弾力性を有するポリプロピレンによって形成されている。
【0034】
接続部材200のヒンジ部202は、接続部材200の長手方向にのびる筋状の薄肉部で構成されている。
支持構成体70を構成する第1板状単位体102、第2板状単位体104、第3板状単位体106及び第4板状単位体108を複数の接続部材200によって連結したとき、複数の接続部材200のヒンジ部202は、平行となり、且つ、第1板状単位体102、第2板状単位体104、第3板状単位体106及び第4板状単位体108の左端縁及び右端縁は、平行になるように連結される。
【0035】
接続部材200のヒンジ部202は、揺動片204と揺動片206を90度ないし180度拡開することができるように、屈曲する。
前記接続部材200のヒンジ部202は、板状単位体100の隣接する側端部の折り畳み方向が交互になるように構成されている。
前記支持構成体70は、折り畳み収納姿勢のときには順次水平方向にジクザグ状に折り畳み可能で且つ展開直立姿勢のときには遊端を連結され、起立させた状態において便座部12により保型される。
【0036】
接続部材200のヒンジ部202は、揺動片204及び揺動片206の端から端まで直線状に連続して、隣接する各板状単位体100の側端縁の折り畳み方向が交互になっており、板状単位体100は、ジグザグ状に折り畳まれる。
各板状単位体100(第1板状単位体102,第2板状単位体104,第3板状単位体106,第4板状単位体108)は、ヒンジ部202において、折り畳むと、ヒンジ部202の両側に連結された各板状単位体100の表面が対向して各々が積み重ねられて各板状単位体100(第1板状単位体102,第2板状単位体104,第3板状単位体106,第4板状単位体108)が束になる。
【0037】
隣接する板状単位体100は、その側端部が接し合っており、隣接する板状単位体100を連結する接続部材200は、隣接する板状単位体100の接し合った側端部が拡開するようにヒンジ部202が折れ曲がる。
支持構成体70は、折り畳み収納姿勢とするときに、第4支持構成体78を構成する第1板状単位体102と第2板状単位体104とを連結する第8接続部材234から、固定部材208を抜き取り、第4支持構成体78を構成する第1板状単位体102と第2板状単位体104とを分離する。
そして、支持構成体70は、接続部材200のヒンジ部202で、支持構成体70を構成する板状単位体100を順次ジグザグ状に水平方向に折り畳むことにより、収納姿勢となる。
【0038】
この実施の形態においては、第1支持構成体72を構成する第1板状単位体102と第2板状単位体104との間を連結する第1接続部材220は、内側に開き、第1板状単位体102の外側面と第2板状単位体104の外側面とが対向する。
第1接続部材220と隣接する第2接続部材222は、第1支持構成体72を構成する第1板状単位体102と第2支持構成体74を構成する第4板状単位体108とを連結するものであって、外側に開き、第1板状単位体102の内側面と第4板状単位体108の内側面とが対向する。
第2接続部材222に隣接する第3接続部材224は、第2支持構成体74を構成する第4板状単位体108と第2支持構成体74を構成する第3板状単位体106とを連結するものであって、内側に開き、第4板状単位体108の外側面と第3板状単位体106の外側面とが対向する。
第3接続部材224に隣接する第4接続部材226は、第2支持構成体74を構成する第3板状単位体106と第4支持構成体78を構成する第2板状単位体104とを連結するものであって、外側に開き、第3板状単位体106の内側面と第2板状単位体104の内側面とが対向する。
第6接続部材230に隣接する第7接続部材232は、第3支持構成体76を構成する第4板状単位体108と第4支持構成体78を構成する第1板状単位体102とを連結するものであって、外側に開き、第1板状単位体102の内側面と第4板状単位体108の内側面とが対向する。
第7接続部材232に隣接する第6接続部材230は、第3支持構成体76を構成する第3板状単位体106と第3支持構成体76を構成する第4板状単位体108とを連結するものであって、内側に開き、第3板状単位体106の外側面と第4板状単位体108の外側面とが対向する。
第6接続部材230に隣接する第5接続部材228は、第1支持構成体72を構成する第2板状単位体104と第3支持構成体76を構成する第3板状単位体106とを連結するものであって、外側に開き、第2板状単位体104の内側面と第3板状単位体106の内側面とが対向する。
第1支持構成体72を構成する第1板状単位体102と第2板状単位体104とが、第1支持構成体72を構成する第3板状単位体106と第2支持構成体74を構成する第4板状単位体108とが、第2支持構成体74を構成する第3板状単位体106と第4板状単位体108とが及び第2支持構成体74を構成する第3板状単位体106と第4支持構成体78を構成する第2板状単位体104とが、ジグザグ状に折れ曲がる。
第1支持構成体72を構成する第2板状単位体104と第3支持構成体76を構成する第3板状単位体106とが、第3支持構成体76を構成する第3板状単位体106と第4板状単位体108とが、第3支持構成体76を構成する第4板状単位体108と第4支持構成体78を構成する第1板状単位体102とが、ジグザグ状に折れ曲がる。
【0039】
第1連結部80を構成する第2接続部材222、第4接続部材226、第5接続部材228及び第7接続部材232は、外側に開く。
第2連結部82を構成する第1接続部材220、第3接続部材224、第6接続部材230及び第8接続部材234は、内側に開く。
【0040】
この実施の形態においては、(板状単位体の)係止部120は、(接続部材の)係止部210を構成する円筒状部を嵌挿するための貫通孔150及び貫通孔152を備えている。
又、(板状単位体の)係止部120は、接続部材200を構成する揺動片204及び揺動片206を固定するために、揺動片204及び揺動片206の外周縁に沿った(左側の)段差部154及び(右側の)段差部156を備えている。
【0041】
接続部材200は、接続部材200が固定された板状単位体100の面とは反対側の面から貫通孔150及び貫通孔152に貫挿され固定された固定部材208により、板状単位体100の(左側の)段差部154と(右側の)段差部156とに固定される。
固定部材208は、円板状の頭部と、頭部から突設された脚部とからなり、その脚部を接続部材200の揺動片204及び揺動片206の嵌合用穴部に嵌合して、接続部材200の揺動片204及び揺動片206に固定される。
固定部材208は、比較的滑り易く、強度のあるポリアセタールで形成されている。
【0042】
第1支持構成体72を構成する第1板状単位体102と第2板状単位体104とを連結する第1接続部材220は、第1板状単位体102と第2板状単位体104の外側より第1板状単位体102の(右側の)段差部156と第2板状単位体104の(左側の)段差部154に嵌め合わされ、第1板状単位体102と第2板状単位体104の内側より嵌挿された固定部材208により固定される。
第1接続部材220は、第2連結部82を構成する。
【0043】
第2支持構成体74を構成する第3板状単位体106と第4板状単位体108とを連結する第3接続部材224は、第3板状単位体106と第4板状単位体108の外側より第3板状単位体106の(右側の)段差部156と第4板状単位体108の(左側の)段差部154に嵌め合わされ、第3板状単位体106と第4板状単位体108の内側より嵌挿された固定部材208により固定される。
第3接続部材224は、第2連結部82を構成する。
【0044】
第3支持構成体76を構成する第3板状単位体106と第4板状単位体108とを連結する第6接続部材230は、第3板状単位体106と第4板状単位体108の外側より第3板状単位体106の(右側の)段差部156と第4板状単位体108の(左側の)段差部154に嵌め合わされ、第3板状単位体106と第4板状単位体108の内側より嵌挿された固定部材208により固定される。
第6接続部材230は、第2連結部82を構成する。
【0045】
第4支持構成体78を構成する第1板状単位体102と第2板状単位体104とを連結する第8接続部材234は、第1板状単位体102と第2板状単位体104の外側より第1板状単位体102の(左側の)段差部154と第2板状単位体104の(右側の)段差部156に嵌め合わされ、第1板状単位体102と第2板状単位体104の内側より嵌挿された固定部材208により固定される。
第8接続部材234は、第3連結部84を構成する。
【0046】
第1支持構成体72と第2支持構成体74とを連結する第2接続部材222は、第1 板状単位体102と第4板状単位体108との内側より、第1支持構成体72の第1板 状単位体102の(左側の)段差部154に嵌め合され且つ第2支持構成体74の第4 板状単位体108の(右側の)段差部156に嵌め合されて、第1板状単位体102と 第4板状単位体108の外側より嵌挿された固定部材208により固定される。
第2接続部材222は、第1連結部80を構成する。
【0047】
第1支持構成体72と第3支持構成体76とを連結する第7接続部材232は、第2 板状単位体104と第3板状単位体106との内側より、第1支持構成体72の第2板 状単位体104の(右側の)段差部156に嵌め合され且つ第3支持構成体76の第3 板状単位体106の(左側の)段差部154に嵌め合されて、第2板状単位体104と 第3板状単位体106の外側より嵌挿された固定部材208により固定される。
第7接続部材232は、第1連結部80を構成する。
【0048】
第2支持構成体74と第4支持構成体78とを連結する第4接続部材226は、第3 板状単位体106と第1板状単位体102との内側より、第2支持構成体74の第3板 状単位体106の(左側の)段差部154に嵌め合され且つ第4支持構成体78の第1 板状単位体102の(右側の)段差部156に嵌め合されて、第3板状単位体106と 第1板状単位体102の外側より嵌挿された固定部材208により固定される。
第4接続部材226は、第1連結部80を構成する。
【0049】
第3支持構成体76と第4支持構成体78とを第5接続部材228は、第4板状単位 体108と第2板状単位体104との内側より、第3支持構成体76の第4板状単位体 108の(右側の)段差部156に嵌め合され且つ第4支持構成体78の第2板状単位 体104の(右側の)段差部156に嵌め合されて、第4板状単位体108と第2板状 単位体104の外側より嵌挿された固定部材208により固定される。
第5接続部材228は、第1連結部80を構成する。
【0050】
胴部50の下部には、底板が嵌め込まれる。
この実施の形態においては、底板は、合成樹脂等の表面視方形の平板で構成されており、胴部50の下部の開口部分に対応する表面形状を備える。
底板として、第1板状単位体102第2板状単位体104を接合部材200で連結されたものが用いることができる。
底板は、底板の下部の係合凹部に胴部50の下部の係合凸部を嵌め込まれ、胴部50を保型する。
【0051】
本実施の形態では、便器本体14に底部を形成したが、便器本体14は、使用に耐える強度を与えることができるのであれば、底部を持たない筒状の便器本体14とすることも可能である。
【0052】
胴部50は、その下部が、角部64に嵌められた角部保型材66によって、保型される。
角部保型材66は、平面視L字型の合成樹脂製ブロックであり、便器本体14の脚部を構成する。角部保型材66は、その中央に平面視L字型の板状単位体100を嵌め込むための溝が凹設されている。
【0053】
便収容袋500は、便器本体14に収容された便収容袋500の開口部62の近傍を便器本体14の開口縁に内側から外側に向けて被せられ、
便座部12は、その係合部22及び係合部32が便器本体14の開口縁に被せられた便収容袋500の上から被せられ、便収容袋500を間に挟んで、便器本体14に連結される。
【0054】
前記実施の形態においては、第3連結部84は、第2連結部82を構成する接続部材200と同一の構造のものを採用しているが、それとは異なり、
図24に示すとおり、支持構成体70の一方端を構成する第1板状単位体102に形成された逆L字型の掛止片304と、支持構成体70の他方端を構成する第8板状単位体118に形成された縦長長方形の掛止孔302aを形成された掛止片302とにより構成された接続部300によって構成してもよい。
第1板状単位体102の掛止片304を第8板状単位体118の掛止片302の掛止孔302aに掛止するときは、支持構成体70の構成する第1支持構成体72を、掛止片304の内側に形成された切込みの開放部側を上方に持ち上げ、支持構成体70を撓めながら、掛止片304の開放部側を掛止片302の掛止孔302aに差し込み、支持構成体70を下方に戻すことにより、掛止片304が掛止孔302aに掛け止められる。
【0055】
(別の実施の形態)
次に、
図1図示実施の形態とは異なる第2の実施の形態について、主として
図25ないし
図30に基づいて説明する。
第2の実施の形態である簡易便器は、狭い場所、例えば、自動車の車内のような狭い場所において用いられるものであり、便器本体14が比較的背が低い。
便器本体14は、段ボールの流れ方向に長い方形状に抜き加工された支持構成体70により、形成される。
【0056】
便器本体14を構成する支持構成体70は、前壁部52と、左側壁部54、右側壁部56、後壁部58とを並列されており、前壁部52と左側壁部54との間、左側壁部54と右側壁部56との間に角部64を構成するヒンジ部202が形成されている。
前壁部52は、第1支持構成体72により生成され、左側壁部54は、第2支持構成体74により形成され、右側壁部56は、第3支持構成体76により形成され、後壁部58は、第4支持構成体78により形成されている。
支持構成体70は、第1支持構成体72と第2支持構成体74との間のヒンジ部202、第2支持構成体74と第3支持構成体76との間のヒンジ部202、第3支持構成体76と第4支持構成体78との間のヒンジ部202によって区画されている。
そして、ヒンジ部202を谷折りして、角部64を形成する。
【0057】
第2支持構成体74に隣接する第4支持構成体78は、逆L字型の掛止片304を形成され、第3支持構成体76に隣接する第4支持構成体78は、縦長長方形の掛止孔302aが穿設された掛止片302が形成されている。
掛止片304を掛止片302に掛止めするときは、支持構成体70を撓めながら、掛止片304側を持ち上げ、掛止片304の開放部を掛止片302の掛止孔302aに差し込み、支持構成体70を下方に戻すことにより、掛止片304が掛止孔302aに掛け止められる。
【0058】
便座部12は、その下面側に、便器本体14の上部の開口部62に嵌め込むために、一対の第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30に跨って形成された溝状の係合部22及び係合部32が形成されている。
第1の便座部構成体20は、半環状の凹溝を下面側に形成することで便器本体14の胴部50に固定するための係合部22を形成している。第2の便座部構成体30は、半環状の凹溝を下面側に形成することで便器本体14の胴部50に固定するための係合部32を形成している。
【0059】
一対の第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30は、二つ折りになっている第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30を展開して略水平面状にされた状態にて、溝状の係合部22及び係合部32が便器本体14の開口部62に嵌め込み固定される。
転化した一対の第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30は、一対の第1の便座部構成体20及び第2の便座部構成体30に跨って、着座部26と着座部36がつながった円環状の着座部が形成され且つ中央に排便穴24と排便穴34とがつながった排便穴が形成されるように形成されている。
【0060】
以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。