【解決手段】散骨用ドローン1は、ドローン100と、散骨装置200とを備える。ドローン100は、回転翼120を有し、無線により遠隔操作される。散骨装置200は、ドローン100に装着され、内部に遺灰を収納し、収納された遺灰を空に放出する。
前記遺灰放出口が、前記ドローンの飛行中のバランスが不安定にならないように遺灰を時間をかけて少しずつ放出することができる大きさであることを特徴とする請求項2ないし7のいずれか1項に記載の散骨用ドローン。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、セスナやヘリコプターのチャーター料は高額である。バルーンは、高々度まで上昇させる必要があるため、高価である。
更に、バルーンは破裂しなかった場合、ガスが抜けるにつれて地上に落ちてくるが、落下地点を予測してバルーンを回収することは困難である。
【0005】
また、海上や、無人島、山のような風光明媚な場所において遺族や飼い主等の希望する地点で空から散骨したいという要望がある。しかし、飛行機は空中で停止したり、極低速で飛行したりすることはできず、バルーンは風に乗って飛ぶため、希望の地点で散骨することは困難である。
【0006】
本発明の目的は、遺族や飼い主等の希望する地点において低コストで空から遺灰を散骨することができる散骨用ドローンおよびドローン搭載用散骨装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の散骨用ドローンは、
回転翼を有し、無線により遠隔操作されるドローンと、
前記ドローンに装着され、内部に遺灰を収納し、収納された当該遺灰を放出する散骨装置と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
好ましくは、本発明の散骨用ドローンは、
前記ドローンが、底面に外部機器結合部を備え、
前記散骨装置が、
内部に遺灰を収納し、収納された当該遺灰を放出する遺灰放出口を有する本体と、
前記本体の上側に配置され、前記本体を前記ドローンの外部機器結合部に結合するドローン結合部と、
を備える、
ことを特徴とする。
【0009】
好ましくは、本発明の散骨用ドローンは、
前記遺灰放出口が、前記本体の下側かつ前記ドローンの重心の略真下に位置することを特徴とする。
【0010】
好ましくは、本発明の散骨用ドローンは、
前記本体が、頂点側が切り取られた円錐状または多角錐状であり、頂点側を下方、底面側を上方に向けて前記ドローンに装着され、
前記遺灰放出口が、前記本体の頂点側に位置する、
ことを特徴とする。
【0011】
好ましくは、本発明の散骨用ドローンは、
前記本体が、空気が注入されるとき球形に膨らむ袋であり、
前記遺灰放出口が、前記本体の最下部に位置し、
前記ドローン結合部が、前記本体の最上部に位置する、
ことを特徴とする。
【0012】
好ましくは、本発明の散骨用ドローンは、
前記遺灰放出口が、前記本体の側面に位置し、
前記ドローン結合部が、前記本体を傾ける傾斜機構を有する、
ことを特徴とする。
【0013】
好ましくは、本発明の散骨用ドローンは、
前記本体が、前記遺灰放出口から前記遺灰を押し出す遺灰押出板を有することを特徴とする。
【0014】
好ましくは、本発明の散骨用ドローンは、
前記遺灰放出口が、前記ドローンの飛行中のバランスが不安定にならないように遺灰を時間をかけて少しずつ放出することができる大きさであることを特徴とする。
【0015】
また、本発明のドローン搭載用散骨装置は、
回転翼を有し、無線により遠隔操作されるドローンに装着されるドローン搭載用散骨装置であって、
内部に遺灰を収納し、収納された当該遺灰を放出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、遺族や飼い主等の希望する地点において低コストで空から遺灰を散骨することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係る散骨用ドローンおよびドローン搭載用散骨装置について詳細に説明する。なお、実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
【0019】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る散骨用ドローン1の構成の一例を示す。
散骨用ドローン1は、ドローン100と、散骨装置200とを有する。
ドローン100は、無線により遠隔操作される無人の小型ヘリコプターである。ドローン100は、本体110と、回転翼120と、脚部130と、外部機器結合部140とを有する。
本体110は無線受信部111と制御部112とを含む。無線受信部111は、操縦者による操作を無線で受信し、それを制御部112に伝える。制御部112は操縦者による操作に従ってドローン100の飛行を制御する。
回転翼120は、例えば4個である。ただし、回転翼120は、4個に限らず1個以上であればよい。
脚部130は、例えば4本である。ただし、脚部130は、4本以外の本数および
図1に示す形状以外の形状であってよい。
外部機器結合部140は、本体110の底面に位置する。外部機器結合部140は、図示しないが、散骨装置200等の外部機器を取り付けるための取付機構を有する。
なお、
図1に示すドローン100は一例に過ぎず、1つ以上の回転翼を有していれば他の構成であってもよい。
【0020】
図2は、
図1に示す散骨装置200の構成の一例を示す。
散骨装置200は、本体201と、ドローン結合部220と、無線受信部230と、制御部240とを有する。
散骨装置200の本体201は、頂点側が切り取られた円錐状である。本体201は、頂点側を下方、底面(上面)側を上方に向けてドローン100の下側に装着される。散骨装置200の本体201の頂点側には遺灰放出口210がある。散骨装置200の本体201は、内部に遺灰を収納し、遺灰放出口210から遺灰を放出する。遺灰放出口210は蓋211を有する。図示しないが、散骨装置200は蓋211の開閉機構を有する。開閉機構は、散骨するときに蓋211を開く。遺灰放出口210は、ドローン100の重心の略真下に位置する。
なお、散骨装置200の本体201の形状は、円錐状に限らず、遺灰放出口210が本体の下側かつドローン100の重心の略真下に位置していればよく、例えば、四角錐状や六角錐状等の多角錐状であってもよい。
【0021】
散骨用ドローン1の飛行中に回転翼120により下側への空気の流れが生じる。散骨装置200から放出される遺灰は回転翼120により生じる空気の流れに乗って下方に流れる。散骨装置200はドローン100の底面、すなわちドローン100の下側に装着されるため、散骨装置200の本体201から放出される遺灰が回転翼120と衝突することはない。
一方、仮に散骨装置200をドローン100の上側に設置したとすると、散骨装置200から放出される遺灰が回転翼120により生じる空気の流れに引き込まれ、遺灰が回転翼120と衝突するおそれがある。
このため、散骨装置200はドローン100の下側に設置することが望ましい。
【0022】
また、遺灰放出口210は、遺灰を時間をかけて少しずつ放出することができる大きさである。遺灰の総重量は1Kg程度である。仮に遺灰放出口210が大きいとすると、遺灰放出口210を開けると、遺灰が一度に落ちて約1Kgの重量が突然減少する。これは、ドローン100のバランスに悪影響を及ぼし、回転翼120の生じる揚力が小さいと散骨用ドローン1が墜落するおそれすらある。
散骨装置200は、ドローン100の飛行中のバランスが不安定にならない程度に、遺灰放出口210から遺灰を時間をかけて少しずつ放出する。
【0023】
散骨装置200の本体201の側面には、遺灰収納口212と、その蓋213とが設けられている。散骨用ドローン1が地上に停止しているとき、蓋213を人手で開けて遺灰収納口212より本体201の内部に遺灰を入れる。散骨用ドローン1を飛行させるに先立って、蓋213を人手で閉じて遺灰収納口212を塞ぐ。
【0024】
ドローン結合部220は、本体201の底面(上面)に位置し、散骨装置200をドローン100の外部機器結合部140に結合する。
無線受信部230は、操縦者による操作、例えば遺灰放出口210の蓋211を開閉する指示を無線で受信すると、それを制御部240に伝える。
制御部240は、操縦者による操作に従って散骨装置200を操作する。例えば、制御部240は、遺灰放出口210の蓋211の開閉指示に従って蓋211を開閉する。
【0025】
図3は、
図1に示す散骨用ドローン1による散骨の流れの一例を示す。
散骨するに先立って、遺骨を1mm以下の粉末状の遺灰にする(S100)。最初、遺灰放出口210の蓋211は閉じている。この状態で蓋213を開けて遺灰収納口212から散骨装置200の本体201の内部に遺灰を入れる(S101)。遺灰収納口212の蓋213を閉じる(S102)。
次に、散骨用ドローン1を車等に乗せて散骨地の近くに運び、散骨用ドローン1の操縦者はそこから散骨用ドローン1を散骨地まで飛行させる(S103)。散骨用ドローン1を散骨地で空中に停止させる(S104)。散骨用ドローン1の操縦者は遺灰放出口210の蓋211を開く指示を散骨装置200に送信する(S105)。
【0026】
散骨装置200の制御部240は蓋211を開く指示を受信すると、開閉機構を制御し、遺灰放出口210の蓋211を開く(S106)。これにより、遺灰放出口210より遺灰が少しずつ放出される。散骨用ドローン1の操縦者は遺灰の放出が終了したことを目視で確認すると、散骨装置200に遺灰放出口210の蓋211を閉じる指示を送信する(S107)。散骨装置200の制御部240は蓋211を閉じる指示を受信すると、開閉機構を制御し、遺灰放出口210の蓋211を閉じる(S108)。
散骨用ドローン1の操縦者は散骨用ドローン1を回収する(S109)。
【0027】
図4は、本発明の第2の実施形態に係る散骨用ドローン2の構成の一例を示す。
図5は、
図4に示す散骨装置300の構成の一例を示す。
散骨用ドローン2は、ドローン100と、散骨装置300とを有する。
ドローン100は、第1の実施形態に係る散骨用ドローン1に含まれるものと同一である。
散骨装置300は、本体301と、ドローン結合部320と、無線受信部330と、制御部340とを有する。
散骨装置300の本体301は、袋であり、空気が注入されると、
図4に示すように球形に膨らむ。一方、空気が抜けると、
図5に示すように、萎む。散骨装置300は、ドローン100の下側に装着される。散骨装置300の本体301の最下部には遺灰放出口310がある。散骨装置300の本体301は内部に遺灰を収納し、遺灰放出口310から遺灰を放出する。遺灰放出口310は、遺灰を時間をかけて少しずつ放出することができる大きさである。遺灰放出口310は蓋311を有する。図示しないが、散骨装置300は蓋311の開閉機構を有する。開閉機構は、散骨するときに蓋311を開く。
【0028】
散骨装置300の本体301には、遺灰収納口312が設けられている。散骨用ドローン1が地上に停止しているとき、遺灰収納口312にホースを突っ込んで空気とともに遺灰を本体301の内部に注入する。散骨装置300の本体301が膨らんで球状になると、遺灰収納口312からホースを引き抜く。遺灰収納口312は、空気栓を有しており、ホースが引き抜かれても空気は抜けない。
【0029】
ドローン結合部320は、本体301の最上部(上側)に位置し、散骨装置300をドローン100の外部機器結合部140に結合する。
無線受信部330と制御部340は、例えば、遺灰放出口310の周りに配置される。
無線受信部330は、操縦者による操作、例えば遺灰放出口310の蓋311を開閉する指示を無線で受信すると、それを制御部340に伝える。
制御部340は、操縦者による操作に従って散骨装置300を操作する。例えば、制御部340は、遺灰放出口310の蓋311の開閉指示に従って蓋311を開閉する。
なお、散骨装置300は、ドローン結合部320によりドローン100の外部機器結合部140に直結されるのではなく、所定の長さのロープ等によりドローン100にぶら下げられる構成であってもよい。ただし、この構成では、散骨装置300は、風に煽られても上方に持ち上げられて回転翼120に接触しない程度の重量が必要である。
【0030】
図6は、
図4に示す散骨用ドローン2による散骨の流れの一例を示す。
散骨するに先立って、遺骨を1mm以下の粉末状の遺灰にする(S200)。最初、遺灰放出口310の蓋311は閉じている。この状態で遺灰収納口312にホースを突っ込んで空気とともに遺灰を本体301の内部に注入する(S201)。遺灰収納口312からホースを引き抜く(S202)。
次に、散骨用ドローン2を車等に乗せて散骨地の近くに運び、散骨用ドローン2の操縦者はそこから散骨用ドローン2を散骨地まで飛行させる(S203)。散骨用ドローン2を散骨地で空中に停止させる(S204)。散骨用ドローン2の操縦者は遺灰放出口310の蓋311を開く指示を散骨装置300に送信する(S205)。
【0031】
散骨装置300の制御部340は、蓋311を開く指示を受信すると、開閉機構を制御し、遺灰放出口310の蓋311を開く(S206)。これにより、遺灰放出口310より遺灰が少しずつ放出される。散骨用ドローン1の操縦者は遺灰の放出が終了したことを目視で確認すると、散骨装置300に遺灰放出口310の蓋311を閉じる指示を送信する(S207)。散骨装置300の制御部340は、蓋311を閉じる指示を受信すると、開閉機構を制御し、遺灰放出口310の蓋311を閉じる(S208)。
散骨用ドローン2の操縦者は散骨用ドローン2を回収する(S209)。
【0032】
図7は、本発明の第3の実施形態に係る散骨用ドローン3の構成の一例を示す。
図8は、
図7に示す散骨装置400の構成の一例を示す。
散骨用ドローン3は、ドローン100と、散骨装置400とを有する。
ドローン100は、第1の実施形態に係る散骨用ドローン1および第2の実施形態に係る散骨用ドローン2に含まれるものと同一である。
散骨装置400は、本体401と、ドローン結合部420と、無線受信部430と、制御部440とを有する。
散骨装置400は、ドローン100の下側に装着される。散骨装置400の本体401は、遺灰放出口410と、その蓋411と、遺灰押出板413とを備える。遺灰放出口410は、本体401の側面に位置する。遺灰押出板413は、遺灰放出口410が位置する本体401の側面と略同一の形状である。散骨装置400の本体401は内部に遺灰を収納し、遺灰放出口410から遺灰を放出する。遺灰放出口410は、遺灰を時間をかけて少しずつ放出することができる大きさである。
ドローン結合部420は、本体401の上面に位置し、本体401をドローン100の外部機器結合部140に結合する。ドローン結合部420は、図示しないが、本体401を傾ける傾斜機構を有する。
図示しないが、本体401は、遺灰放出口410の蓋411を開閉する開閉機構と、遺灰押出板413を動して遺灰放出口410から遺灰を少しずつ押し出す押出機構とを備える。
【0033】
無線受信部430は、操縦者による操作、例えば遺灰放出口410の蓋411を開閉し、遺灰押出板413を動して遺灰放出口410から遺灰を押し出す指示を無線で受信すると、それを制御部440に伝える。
制御部440は、操縦者による操作に従って散骨装置400を操作する。例えば、制御部440は、遺灰放出口410の蓋411の開閉指示に従って蓋411を開閉する。そして、制御部440は、遺灰押出板413を動す指示に従って遺灰押出板413を動し、飛行中の散骨用ドローン3がバランスを崩さないように遺灰放出口410から遺灰を少しずつ押し出す。
【0034】
図9は、
図7に示す散骨用ドローン3による散骨の流れの一例を示す。
散骨するに先立って、遺骨を1mm以下の粉末状の遺灰にする(S300)。まず、制御部440は、ドローン結合部420の傾斜機構を制御し、遺灰放出口410が斜め上を向くように本体401を傾ける(S301)。その状態で、遺灰放出口410の蓋411を手動で開け、本体401の内部に遺灰を入れる(S302)。遺灰放出口410の蓋411を手動で閉じる。そして、制御部440は、ドローン結合部420の傾斜機構を制御して本体401を水平にする(S303)。
次に、散骨用ドローン3を車等に乗せて散骨地の近くに運び、散骨用ドローン3の操縦者はそこから散骨用ドローン3を散骨地まで飛行させる(S304)。散骨用ドローン3を散骨地で空中に停止させる(S305)。散骨用ドローン3の操縦者は散骨装置400に遺灰放出指示を送信する(S306)。
【0035】
散骨装置400の制御部440は、遺灰放出指示を受信すると、開閉機構を制御し、遺灰放出口410を開く(S307)。次に、制御部440は、ドローン結合部420の傾斜機構を制御し、遺灰放出口410が斜め下を向くように本体401を傾ける(S308)。そして、制御部440は押出機構を制御し、飛行中の散骨用ドローン3がバランスを崩さないように遺灰押出板413により遺灰を押し出して遺灰放出口410より遺灰を少しずつ放出する(S309)。遺灰押出板413が遺灰放出口410に達すると、制御部440は開閉機構を制御し、遺灰放出口410を閉じる(S310)。
散骨用ドローン3の操縦者は散骨用ドローン3を回収する(S311)。
【0036】
なお、本体401を傾けることにより本体401の中の遺灰を全て放出できる場合には、本体401に押出機構を設ける必要はなく、遺灰押出板413の代わりに、固体した壁を設けるのみでよい。
また、本体401を傾けなくても遺灰押出板413により遺灰を押し出して全て放出できる場合、もしくはドローン100が空中で停止または極低速で飛行しているときに回転翼120の回転を制御することによりドローン100自体の飛行姿勢を傾けることができる場合には、ドローン結合部420は傾斜機構を有さなくてもよい。
【0037】
図10は、本発明の第4の実施形態に係る散骨用ドローン4の構成の一例を示す。
散骨用ドローン4は、ドローン150と、4個の散骨装置500とを有する。
ドローン150は、回転翼120の周りに円周状の保護枠160を有し、回転翼120を支える支持棒170の先端に散骨装置500が取り付けられている。これらの点を除き、ドローン150は、第1の実施形態に係る散骨用ドローン1、第2の実施形態に係る散骨用ドローン2、および第3の実施形態に係る散骨用ドローン3に含まれるドローン100と同一である。
散骨装置500は、例えば、第1の実施形態に係る散骨用ドローン1に含まれる散骨装置200と同一の形状および機能を有する。ただし、個々の散骨装置500の容量は、散骨装置200の容量の1/4である。
4つの無線受信部530は、操縦者による操作、例えば遺灰放出口の蓋を開閉する指示を無線で同時に受信し、それを4つの制御部540にそれぞれ伝える。個々の制御部540は、操縦者による操作に従ってそれぞれ散骨装置500を操作する。例えば、個々の制御部540は、遺灰放出口の蓋の開閉指示に従ってそれぞれ蓋を開閉する。これにより、4個の散骨装置500は、例えば同時に遺灰の放出を開始する。
なお、
図10に示す散骨用ドローン4は4個の回転翼120と散骨装置500とを有するが、これに限らず2個以上の回転翼120と散骨装置500とを有していればよい。
【0038】
外部機器に制御部112の制御信号を送信するためのインタフェースをドローン100の外部機器結合部140が有する場合には、散骨装置200のドローン結合部220にその制御信号を受信するためのインタフェースを付加し、ドローン100の制御部112が散骨装置200を制御する構成とすることができる。この場合、散骨装置200は、無線受信部230と制御部240とを有さなくてもよい。散骨装置300と散骨装置400も同様である。
【0039】
また、回転翼120の生じる揚力が大きく、遺灰を短時間に大量に落としてもドローン100の飛行中のバランスが安定している場合には、散骨装置200の遺灰放出口210は大きくてもよい。散骨装置300の遺灰放出口310と、散骨装置400の遺灰放出口410と、散骨装置500の遺灰放出口も同様である。
【0040】
以上説明したように、本発明によれば、遺族や飼い主等の希望する地点において低コストで空から遺灰を散骨することができる。
【0041】
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や発明の実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれる。