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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-206242(P2016-206242A)
(43)【公開日】2016年12月8日
(54)【発明の名称】表示装置及び遊技機
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20161111BHJP
   A63F 7/02 20060101ALI20161111BHJP
   G09F 9/46 20060101ALI20161111BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20161111BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20161111BHJP
【FI】
   G09F9/00 336J
   A63F7/02 320
   G09F9/46 Z
   G09F9/00 337B
   G02F1/13357
   G02F1/1333
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-83637(P2015-83637)
(22)【出願日】2015年4月15日
(71)【出願人】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100119987
【弁理士】
【氏名又は名称】伊坪 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(72)【発明者】
【氏名】藤田 純也
(72)【発明者】
【氏名】岸本 潤
(72)【発明者】
【氏名】広瀬 勇司
【テーマコード(参考)】
2C333
2H189
2H191
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
2C333AA01
2C333AA11
2H189AA27
2H189CA11
2H189CA36
2H189JA05
2H189LA08
2H189LA18
2H189LA20
2H189LA22
2H189MA15
2H189NA11
2H191FA52Z
2H191FA71Z
2H191FA74Z
2H191FA82Z
2H191FA85Z
2H191FD04
2H191GA17
2H191HA06
2H191MA20
5C094AA60
5C094BA27
5C094BA43
5C094CA19
5C094DA03
5C094ED01
5C094ED13
5C094FA01
5C094FA02
5C094HA07
5G435AA01
5G435BB05
5G435BB12
5G435CC09
5G435EE27
5G435FF06
5G435FF08
5G435GG03
5G435GG23
(57)【要約】
【課題】複数の映像が重なる領域を動的に変更可能な表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置1は、映像表示可能な映像表示領域を持つ第1の表示パネル2と、第1の表示パネル2の背面に配置される導光板3と、導光板3の側面の互いに異なる位置と対向するように配置される複数の光源(4−1〜4−4)と、導光板3の背面側に配置され、導光板3及び第1の表示パネル2を通して視認可能な映像を表示する第2の表示パネル5と、各光源の点灯及び消灯と、第1の表示パネル2及び第2の表示パネル5に表示する映像を制御する制御部6とを有する。導光板3は、複数の部分領域(31〜34)のそれぞれについて、その部分領域に対応する光源から発して導光板3内に入射した光により第1の表示パネル2の映像表示領域のうちのその部分領域に対応する領域が照明されるように、その部分領域に配列された複数のプリズム(35〜38)を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像表示可能な映像表示領域を持つ第1の表示パネルと、
前記第1の表示パネルの背面に配置され、透明な部材で形成される導光板と、
前記導光板の側面の互いに異なる位置と対向するように配置される複数の光源と、
前記導光板の背面側に配置され、前記導光板及び前記第1の表示パネルを通して視認可能な映像を表示する第2の表示パネルと、
前記の複数の光源のそれぞれの点灯及び消灯と、前記第1の表示パネルに表示する第1の映像及び前記第2の表示パネルに表示する第2の映像を制御する制御部と、
を有し、
前記導光板は、
前記第1の表示パネルと対向する出射面と、
前記第2の表示パネルと対向する拡散面と、
前記複数の光源の何れかに対応する互いに異なる前記拡散面の複数の部分領域のそれぞれについて、当該部分領域に対応する前記光源から発して前記導光板内に入射した光により前記第1の表示パネルの前記映像表示領域のうちの当該部分領域に対応する領域が照明されるように、当該部分領域に配列された複数のプリズムと、
を有する表示装置。
【請求項2】
前記複数の光源の全てが点灯することにより、前記第1の表示パネルの前記映像表示領域全体が前記複数の光源からの光により照明されるように前記複数の部分領域が設定される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
遊技機本体と、
前記遊技機本体の遊技者と対向する側の面に設けられた請求項1または2に記載の表示装置と、
を有する遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の映像を重畳して表示可能な表示装置、及びそのような表示装置を有する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、演出効果を高めるために、層状に形成された複数の表示領域を持ち、その複数の表示領域の何れかに表示された文字、パターンまたは模様を切り替えて表示可能な表示装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
例えば、特許文献1に開示された装飾表示装置は、光を拡散する模様を導光板に付した第1表示プレート及び第2表示プレートと、第1表示プレート及び第2表示プレートを着脱可能に支持する受け部材と、受け部材に装着された第1表示プレートの端面に光を照射する第1光源部及び第2表示プレートの端面に光を照射する第2光源部と、第1光源部及び第2光源部の点灯パターンを制御する制御部とを有する。そして第1表示プレートは第2表示プレートの前面側に位置し、第1表示プレート及び第2表示プレートの一部または全部が重なり合って所定の模様が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−97799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された装飾表示装置では、二つの表示プレートに設けられたパターンの位置は予め決まっているので、パターン同士が重なる範囲を動的に変更することはできない。そのため、複数の映像が重なる領域を動的に変更可能な表示装置が求められている。
【0006】
そこで、本発明は、複数の映像が重なる領域を動的に変更可能な表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの形態として、表示装置が提供される。この表示装置は、映像表示可能な映像表示領域を持つ第1の表示パネルと、第1の表示パネルの背面に配置され、透明な部材で形成される導光板と、導光板の側面の互いに異なる位置と対向するように配置される複数の光源と、導光板の背面側に配置され、導光板及び第1の表示パネルを通して視認可能な映像を表示する第2の表示パネルと、複数の光源のそれぞれの点灯及び消灯と、第1の表示パネルに表示する第1の映像及び第2の表示パネルに表示する第2の映像を制御する制御部とを有する。そして導光板は、第1の表示パネルと対向する出射面と、第2の表示パネルと対向する拡散面と、複数の光源の何れかに対応する互いに異なる拡散面の複数の部分領域のそれぞれについて、その部分領域に対応する光源から発して導光板内に入射した光により第1の表示パネルの映像表示領域のうちのその部分領域に対応する領域が照明されるように、その部分領域に配列された複数のプリズムとを有する。
【0008】
この表示装置において、複数の光源の全てが点灯することにより、第1の表示パネルの映像表示領域全体が複数の光源からの光により照明されるように複数の部分領域が設定されることが好ましい。
【0009】
本発明の他の形態によれば、遊技機が提供される。この遊技機は、遊技機本体と、遊技機本体の遊技者と対向する側の面に設けられた表示装置とを有する。そして表示装置は、上記の何れかの表示装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る表示装置は、複数の映像が重なる領域を動的に変更することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一つの実施形態に係る表示装置の概略構成図である。
図2】導光板の概略正面図である。
図3図2の矢印AA’で示される線における、導光板の概略側面断面図である。
図4】(a)及び(b)は、それぞれ、第1の液晶パネル及び第2の液晶パネルの映像の表示の有無と各光源の点灯/消灯の組み合わせと観察者が視認できる表示内容との関係の一例を示す図である。
図5】変形例による、導光板と各光源の配置を示す、導光板の概略正面図である。
図6】他の変形例による、導光板と各光源の配置を示す、導光板の概略正面図である。
図7】(a)〜(d)は、この変形例による、点灯される光源と、第1の液晶パネルが照明される範囲の関係を示す図である。
図8】上記の実施形態または変形例による表示装置を有する弾球遊技機を遊技者側から見た、その弾球遊技機の概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態による表示装置を、図を参照しつつ説明する。この表示装置は、層状に配置された、映像を表示可能な二つの表示パネルを有する。そしてその二つの表示パネルの間に、複数の光源のうちの点灯する光源に応じて正面側の表示パネルの照明される領域を異ならせる導光板を有することで、二つの表示パネルのそれぞれに表示された映像が重なって見える領域と、正面側の表示パネルに表示された映像が強調される領域とを可変にできる。
なお、以下では、説明の便宜上、表示装置のうちの観察者と対向する側を正面とし、その反対側を背面とする。
【0013】
図1は、本発明の一つの実施形態に係る表示装置の概略構成図である。表示装置1は、第1の液晶パネル2と、導光板3と、4個の光源4−1〜4−4と、第2の液晶パネル5と、制御部6とを有する。そして正面側から背面側へ向けて、第1の液晶パネル2、導光板3、第2の液晶パネル5の順に配置される。また、各光源4−1〜4−4は、それぞれ、導光板3の互いに異なる側壁に設けられた入射面と対向するように配置される。
【0014】
第1の液晶パネル2は、表示パネルの一例であり、映像を表示可能な表示領域を有し、制御部6からの映像信号に応じた映像をその表示領域に表示する。例えば、第1の液晶パネル2は、液晶分子が封入された液晶層と、液晶層を挟んで対向するように配置される、ITOなどで形成された2枚の透明電極と、液晶層及び透明電極を挟んで対向するように配置される、ガラスまたは透明樹脂といった透明な2枚の透明基板と、液晶層、透明電極及び透明基板を挟んで対向するように配置される2枚の偏光板を有する。さらに、液晶層と透明電極の間に、液晶分子の配向方向を規定するための配向膜が形成されてもよい。また透明電極のうちの一方は、映像信号に応じて画素単位で印加する電圧を調整可能なように、マトリクス状に形成される。さらに、第1の液晶パネル2がカラーの映像を表示できるようにするために、一方の透明電極と透明基板との間に、画素単位の所定のパターンで配置されたカラーフィルタが設けられてもよい。
【0015】
2枚の配向膜は、例えば、液晶層内の液晶分子を所定方向に配向させる。例えば、液晶層に含まれる液晶分子がツイストネマティック型に配列される場合、2枚の配向膜は、配向方向が互いに直交するように配置される。また、2枚の偏光板は、それぞれ、特定方向の偏光面を持つ偏光成分を透過させる素子であり、例えば、液晶パネル2がノーマリー・ホワイト・モードで動作するように、その透過軸が互いに直交するように配置される。この場合、液晶層を挟む2枚の透明電極間に電場が印加されなければ、すなわち、映像信号が入力されなければ、背面側に配置された偏光板を透過した光の偏光方向は、液晶層にて90°回転するので、その光は、正面側に配置された偏光板を透過できる。そのため、第1の液晶パネル2は透明となる。一方、液晶層を挟む2枚の透明電極間に、映像信号に応じた電場が印加されると、液晶層内の液晶分子の向きが電場の方向と平行な方向に近づくようになるので、電場の強度に応じて液晶層を透過する光の偏光面の回転角は減少する。そのため、映像信号による電圧が高くなるほど、すなわち、表示する映像が白に近いほど、背面側に配置された偏光板を透過した光のうち、正面側に配置された偏光板を透過できる光の量が減少するので、第1の液晶パネル2は不透明に近づく。
【0016】
なお、各偏光板は、第1の液晶パネル2がノーマリー・ブラック・モードで動作するように、その透過軸が互いに平行となるように配置されてもよい。この場合には、液晶層を挟む2枚の透明電極間に電場が印加されると、第1の液晶パネル2は透明となり、逆に、液晶層を挟む2枚の透明電極間に電場が印加されなければ、第1の液晶パネル2は不透明となる。
【0017】
また、第1の液晶パネル2は、上記の液晶パネルに限られず、制御部6からの映像信号に応じた映像を表示可能であり、かつ、印加される電圧に応じて透明度が変化する表示パネルであればよい。
【0018】
導光板3は、各光源4−1〜4−4からの光で第1の液晶パネル2をその背面側から照明する。さらに、導光板3は、導光板3の背面側に配置された第2の液晶パネル5により表示された映像に応じた光を液晶パネル2側へ透過させる。そのために、導光板3は、第1の液晶パネル2の表示領域よりも大きい面積を持つシート状の部材であり、第1の液晶パネル2の背面と対向するように配置される。また導光板3は、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマーといった、可視光に対して透明な樹脂を成型することで形成される。
【0019】
図2は、導光板3の概略正面図である。また図3は、図2の矢印AA’で示される線における、導光板3の概略側面断面図である。図2に示されるように、導光板3の各側壁は、光源4−1〜4−4の何れかと対向する入射面3aとして形成される。なお、入射面3aは、光源4−1〜4−4から入射する光の指向性を高めるようコリメートレンズとして動作するように、対向して配置された光源へ向けて凸面状に形成されてもよい。
【0020】
導光板3の背面側に位置する拡散面3bのうち、正面から見て第1の液晶パネル2の表示領域と重なる領域は、水平方向及び垂直方向のそれぞれについて2分割された部分領域31〜34に分割される。各部分領域には、それぞれ、光源4−1〜4−4のうちのその部分領域と対応する光源に対向する反射面を有する複数のプリズムが所定のピッチで格子状に配置されている。なお、複数のプリズムは、例えば、千鳥足状に配置されてもよい。各プリズムは、光源から発して入射面3aから導光板3内に入射した光により、そのプリズムが配置された部分領域に対応する第1の液晶パネル2の表示領域中の部分領域が照明されるように、その光を反射して、拡散面3bの反対側に位置し、かつ、第1の液晶パネル2の背面と対向する出射面3cに対して略垂直に出射させる。
【0021】
このうち、正面から見て左上側に位置する部分領域31に配置される複数のプリズム35は、光源4−1から発して入射面3aから導光板3内に入射した光により、第1の液晶パネル2の表示領域のうちの左上側の部分領域が照明されるように、その光を反射する。また、正面から見て左下側に位置する部分領域32に配置される複数のプリズム36は、光源4−2から発して入射面3aから導光板3内に入射した光により、第1の液晶パネル2の表示領域のうちの左下側の部分領域が照明されるように、その光を反射する。同様に、正面から見て右上側に位置する部分領域33に配置される複数のプリズム37は、光源4−3から発して入射面3aから導光板3内に入射した光により、第1の液晶パネル2の表示領域のうちの右上側の部分領域が照明されるように、その光を反射する。そして正面から見て右下側に位置する部分領域34に配置される複数のプリズム38は、光源4−4から発して入射面3aから導光板3内に入射した光により、第1の液晶パネル2の表示領域のうちの右下側の部分領域が照明されるように、その光を反射する。
【0022】
なお、図2及び図3において、図の見易さの向上のために、プリズム35〜38のサイズ及び導光板3の厚さは誇張されている点に留意されたい。
【0023】
プリズム35〜38のそれぞれは、例えば、拡散面3bにおいて所定の長さを持つ略三角形状の溝として形成される。そしてプリズム35〜38のそれぞれの反射面は、拡散面3bに対して所定の角度をなすように形成される。所定の角度は、導光板3へ入射した光源からの光を全反射させて、出射面3cへ向ける角度、例えば、拡散面3bに対して40°〜50°をなすように設定される。また所定の長さは、例えば、100μm〜数mm程度に設定される。
【0024】
さらに、拡散面3bの面積に占める、プリズム35〜38が形成された領域の面積の比である配置密度は、液晶パネル2が透明状態となり、かつ、各光源4−1〜4−4が消灯しているときに、観察者が、導光板3の背後にある第2の液晶パネル5に表示された映像を、透明な部材を介して、あるいは、何もない空間を介して視認していると感じられる配置密度の上限以下となることが好ましい。そこで、例えば、配置密度が30.0%以下となるようにプリズム35〜38は形成されることが好ましい。
【0025】
あるいは、導光板3について、全透過光に対する拡散光の割合を表すヘイズ値が、液晶パネル2が透明状態となったときに、観察者が、導光板3の背後にある第2の液晶パネル5に表示された映像を、透明な部材を介して、あるいは、何もない空間を介して視認していると感じられるヘイズ値の上限以下となることが好ましい。例えば、ヘイズ値が28%以下となるようにプリズム35〜38は形成されることが好ましい。
【0026】
光源4−1〜4−4は、それぞれ、例えば、白色発光ダイオードまたは蛍光灯といった発光素子を有し、その発光面が導光板3の入射面3aと対向するように配置される。例えば、光源4−1〜4−4は、その発光強度が最も強い方向が入射面3aに対して直交するように配置される。
【0027】
本実施形態では、光源4−1は、部分領域31と対応するように、正面から見て導光板3の左側の入射面と対向するように、導光板3の上半分側に配置される。また、光源4−2は、部分領域32と対応するように、正面から見て導光板3の下側の入射面と対向するように、導光板3の左半分側に配置される。同様に、光源4−3は、部分領域33と対応するように、正面から見て導光板3の上側の入射面と対向するように、導光板3の右半分側に配置される。そして光源4−4は、部分領域34と対応するように、正面から見て導光板3の右側の入射面と対向するように、導光板3の下半分側に配置される。
なお、光源4−1〜4−4は、それぞれ、複数の発光素子を有してもよい。この場合、各光源が有する複数の光源は、それぞれ、その光源と対向する入射面3aの長手方向に沿って、その光源に対応する部分領域の幅全体にわたって一列に配置される。そして光源4−1〜4−4は、制御部6からの制御信号に応じて点灯または消灯する。
【0028】
第2の液晶パネル5は、第2の表示パネルの一例であり、導光板3の背面側に、導光板3の拡散面3bと表示面とが対向するように配置される。そして第2の液晶パネル5は、制御部6からの映像信号に応じた映像を表示する。なお、第2の液晶パネル5は、制御部6からの映像信号に応じた映像を表示可能な様々なバックライト型液晶パネルの何れかとすることができる。
【0029】
制御部6は、例えば、プロセッサと、メモリ回路と、第1の液晶パネル2の駆動回路と、第2の液晶パネル5の駆動回路とを有する。そして制御部6は、上位の制御装置(図示せず)からの制御信号に応じて、第1の液晶パネル2及び第2の液晶パネル5に対する映像の表示の有無、及び、表示する映像を制御する。また、制御部6は、光源4−1〜4−4の点灯/消灯の切替、あるいは、光源4−1〜4−4を点灯させる際の発光光量を調節する。例えば、制御部6は、光源4−1〜4−4の発光光量を、パルス幅変調方式に従って調節する。
制御部6は、第1の液晶パネル2に表示させる映像、第2の液晶パネル5に表示させる映像、光源4−1〜4−4の点灯/消灯を制御することで、映像が重畳されて表示される領域と第1の液晶パネル2に表示される映像が強調される領域とを様々に切り替えることができる。
【0030】
図4(a)及び図4(b)は、それぞれ、第1の液晶パネル2及び第2の液晶パネル5に表示される映像と光源4−1〜4−4の点灯/消灯の組み合わせと観察者が視認できる表示内容との関係の一例を示す図である。
【0031】
図4(a)に示される例では、光源4−1〜4−4のうち、光源4−1のみが点灯されている。
この場合には、光源4−1からの光によって第1の液晶パネル2の表示領域のうち、左上の部分領域のみが照明されているので、観察者は、その左上の部分領域について第1の液晶パネル2に表示された映像401を視認できる。一方、第1の液晶パネル2の表示領域中のその他の領域については、照明されないので、その表示領域に表示された映像と、第2の液晶パネル5に表示された映像402とが重なって見える。この場合において、第2の液晶パネル5に表示された映像の見易さは、第1の液晶パネル2に表示される映像に応じた透過率によって見易さが変化する。すなわち、第1の液晶パネル2の透過率が高くなるほど、第2の液晶パネル5に表示された映像は視認し易くなる。例えば、第1の液晶パネル2の表示領域のうちの照明されていない領域に表示される映像が黒色に近い映像であるほど、観察者は、その領域を通して、第2の液晶パネル5に表示された映像を容易に視認できる。したがって、制御部6が、第1の液晶パネル2の表示領域のうちの照明されていない領域に表示される映像を、一様な黒色とすれば、表示装置1は、その照明されていない領域における第2の液晶パネル5の映像と、第1の液晶パネル2の表示領域のうちの照明された部分領域における第1の液晶パネル2の映像とをくみあわせたものが表示されているように見せることができる。
【0032】
図4(b)に示される例では、光源4−1〜4−4の全てが点灯されている。そのため、観察者は、第1の液晶パネル2の表示領域全体において、映像403を視認できる。一方、第2の液晶パネル5に表示された映像404は、各光源からの光と、映像403によって視認し難くなる。
【0033】
以上に説明してきたように、この表示装置は、発光させる光源を切り替えることで、正面側に配置された液晶パネルに表示された映像のみが見易くなる領域と、二つの液晶パネルのそれぞれに表示された映像が重なって見える領域を切り替えることができる。そのため、この表示装置は、多様な表示が可能となり、演出効果を高めることができる。
【0034】
なお、変形例によれば、導光板3の部分領域は互いに重なっていてもよい。
【0035】
図5は、この変形例による導光板と各光源の配置を示す、導光板の概略正面図である。この変形例では、導光板300には、二つの部分領域311、312が設定されている。そして導光板300の一つの側壁に形成される入射面300aと対向するように、二つの光源408、409が入射面300aの長手方向に沿って並べて配置されている。光源408は、部分領域311と対応し、一方、光源409は、部分領域312と対応する。
【0036】
複数のプリズム321が、導光板301の背面側に形成される拡散面のうち、部分領域311内に所定のピッチで千鳥足状に配置されている。各プリズム321は、光源408から発して入射面300aから導光板300内へ入射した光により、第1の液晶パネル2の表示領域のうち、正面側から見て部分領域311と重なる領域を照明する。そのために、各プリズム321は、その反射面が光源408に対して正対するように配置される。すなわち、図5内に示される部分拡大図501及び部分拡大図502に示されるように、光源408からの光の放射方向を表す直線511、512に対して、各プリズム321の反射面321aは、拡散面に平行な面において直交している。
【0037】
同様に、複数のプリズム322が、導光板300の拡散面のうち、部分領域312内に所定のピッチで千鳥足状に配置されている。各プリズム322は、光源409から発して入射面300aから導光板300内へ入射した光により、第1の液晶パネル2の表示領域のうち、正面側から見て部分領域312と重なる領域を照明する。そのために、各プリズム322は、その反射面が光源409に対して正対するように配置される。また、図5内に示される部分拡大図503に示されるように、部分領域311と部分領域312とが重なる領域内では、プリズム321とプリズム322とが交互になるように配置される。
【0038】
また他の変形例によれば、第1の液晶パネル2の表示領域のうち、導光板を介した光源からの光により照明される範囲が連続的に変化するように、複数の部分領域が設定されてもよい。
【0039】
図6は、この変形例による導光板と各光源の配置を示す、導光板の概略正面図である。この変形例では、複数の光源410−1〜410−n(ただし、nは2以上の整数)が、導光板301の上端側の側壁に形成される入射面301aに沿って一列に並べて配置される。また、複数の光源411−1〜411−nが、導光板301の下端側の側壁に形成される入射面301bに沿って一列に並べて配置される。そして、導光板301には、複数の部分領域330−1〜330−nが水平方向に沿って並べて設定される。部分領域330−1〜330−nのそれぞれは、その上下に位置する光源に対応する。すなわち、部分領域330−m(ただし、1≦m≦n)は、光源410−mと光源411−mに対応する。そして、上記の実施形態または変形例と同様に、部分領域330−1〜330−nのそれぞれについて、導光板301の背面側に形成される拡散面に、その部分領域に対応する光源側へ向けられた反射面を有する複数のプリズム(図示せず)が、所定のピッチで格子状または千鳥足状に配置されている。
【0040】
この変形例では、制御部は、例えば、ある時刻t1において、連続する複数の部分領域に対応する、光源410−1〜410−n及び光源411−1〜411−nのうち、連続する複数の部分領域に対応する光源を点灯させ、他の光源を消灯する。そして時刻t2において、制御部は、点灯している光源のうち、左右何れか一方の端から所定個の光源を消灯し、他方の端に連続する所定個の光源を新たに点灯させる。制御部が同様の制御を繰り返すことで、観察者に対して、第1の液晶パネル2が照明される範囲が連続的に移動しているように見せることができる。
【0041】
図7(a)〜図7(d)は、この変形例による、点灯される光源と、第1の液晶パネル2が照明される範囲の関係を示す図である。図7(a)では、左端側の五つの光源410−1〜410−5及び411−1〜411−5が点灯しており、その他の光源は消灯している。そのため、光源410−1〜410−5及び411−1〜411−5に対応する五つの部分領域(330−1〜330−5)を含む範囲701が照明される。
【0042】
図7(b)では、左端の光源410−1及び411−1が消灯され、その代わりに、図7(a)に示される状態で点灯していた最も右側の光源410−5及び411−5に隣接する光源410−6及び411−6が点灯されている。そのため、照明される範囲702も、範囲701と比較して部分領域一つ分だけ右側へ移動している。
【0043】
さらに、図7(c)では、図7(b)に示される状態で点灯していた最も左側の光源410−2及び411−2が消灯され、その代わりに、光源410−7及び411−7が点灯されている。そのため、照明される範囲703も、範囲702と比較して部分領域一つ分だけ右側へ移動している。
【0044】
同様に、図7(d)では、図7(c)に示される状態で点灯していた最も左側の光源410−3及び411−3が消灯され、その代わりに、光源410−8及び411−8が点灯されている。そのため、照明される範囲704も、範囲703と比較して部分領域一つ分だけ右側へ移動している。
【0045】
さらに、制御部は、第1の液晶パネル2に印加する電圧の制御により、各光源及び導光板301により照明される範囲よりも広い範囲を不透明としてもよい。例えば、図7(a)〜図7(d)では、それぞれ、範囲711〜範囲714が不透明な範囲に設定される。これにより、各光源及び導光板301により照明される範囲が移動する際の不自然さが軽減される。
【0046】
さらに他の変形例によれば、表示装置は、第2の液晶パネルの代わりに、他のディスプレイ、例えば、有機ELディスプレイを有してもよい。あるいは、第2の液晶パネルの代わりに、立体映像を投影できる立体映像投影装置を有してもよい。表示装置は、そのような立体映像投影装置として、例えば、レンチキュラー方式を利用するもの、インテグラルフォトグラフィ―方式によるもの、あるいは、ホログラム方式によるものを用いることができる。この場合、立体映像装置は、例えば、導光板及び第1の液晶パネルを通して、第1の液晶パネルよりも観察者側に立体映像を投影することが好ましい。これにより、表示装置は、立体映像の投影により、臨場感を向上させて、演出効果をより高めることができる。
【0047】
上記の実施形態または変形例による表示装置は、弾球遊技機または回胴遊技機といった遊技機に搭載されてもよい。
図8は、上記の実施形態または変形例による表示装置を有する弾球遊技機を遊技者(観察者)側から見た、その弾球遊技機の概略斜視図である。備えた弾球遊技機100の概略斜視図である。図8に示すように、弾球遊技機100は、上部から中央部の大部分の領域に設けられ、遊技機本体である遊技盤101と、遊技盤101の下方に配設された球受け部102と、ハンドルを備えた操作部103と、遊技盤101の略中央に設けられた表示装置104とを有する。
【0048】
また弾球遊技機100は、遊技の演出のために、遊技盤101の前面において遊技盤101の下方に配置された固定役物部105と、遊技盤101と固定役物部105との間に配置された可動役物部106とを有する。また遊技盤101の側方にはレール107が配設されている。また遊技盤101上には多数の障害釘(図示せず)及び少なくとも一つの入賞装置108が設けられている。
【0049】
操作部103は、遊技者の操作によるハンドルの回動量に応じて図示しない発射装置より所定の力で遊技球を発射する。発射された遊技球は、レール107に沿って上方へ移動し、多数の障害釘の間を落下する。そして遊技球が何れかの入賞装置108に入ったことを、図示しないセンサにより検知すると、遊技盤101の背面に設けられた主制御回路(図示せず)は、遊技球が入った入賞装置108に応じた所定個の遊技球を玉払い出し装置(図示せず)を介して球受け部102へ払い出す。さらに主制御回路は、遊技盤101の背面に設けられた演出用CPU(図示せず)を介して表示装置104を駆動する。
【0050】
表示装置104は、上記の実施形態または変形例による表示装置の一例であり、第1の液晶パネルの正面側が遊技者へ向くように遊技盤101に取り付けられる。そして表示装置104の制御部は、遊技の状態に応じた、演出用CPUからの制御信号に応じて、表示装置104に様々な映像などを表示させる。
【0051】
このように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0052】
1 表示装置
2 第1の液晶パネル
3 導光板
3a 入射面
3b 拡散面
3c 出射面
31〜34 部分領域
35〜38 プリズム
4−1〜4−4 光源
5 第2の液晶パネル
6 制御部
300,301 導光板
408、409、410−1〜410−n、411−1〜411−n 光源
321、322 プリズム
100 弾球遊技機
101 遊技盤
102 球受け部
103 操作部
104 表示装置
105 固定役物部
106 可動役物部
107 レール
108 入賞装置
図2
図3
図5
図6
図8
図1
図4
図7