【解決手段】本発明の一実施形態にかかる印刷回路基板は、ガラスコアと前記ガラスコアを取り囲む絶縁材とを含むコア部、及び前記コア部の少なくとも一面に配置された導体パターンを含み、前記ガラスコアは、前記絶縁材に埋め込まれて外部に露出せず、前記ガラスコアは、中心部、及び前記中心部の少なくとも一側面から延びた突出部を有し、前記突出部の厚さが前記中心部の厚さより薄い。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0009】
印刷回路基板
図1は本発明の一実施形態による印刷回路基板の構造を示した断面図である。
【0010】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態による印刷回路基板100は、ガラスコア11と、ガラスコアを囲む絶縁材12と、を含むコア部10を有する。
【0011】
すなわち、ガラスコア11は絶縁材12に埋め込まれて外部に露出しない。絶縁材12は、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂、またはこれらにガラス繊維または無機フィラーなどの補強材が含浸された樹脂、例えば、プリプレグで形成されることができる。
【0012】
上記コア部10の一面には、導体パターン31及び絶縁層21が配置される。
【0013】
絶縁層21は、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂、またはこれらにガラス繊維または無機フィラーなどの補強材が含浸された樹脂、例えば、プリプレグで形成されることができる。
【0014】
第1導体パターン31aと第2導体パターン31bとは、絶縁層21を貫通するビア41を介して連結される。
【0015】
この際、
図1には一つのビルドアップ(build−up)層が示されているが、これに制限されず、コア部10の一面に二つ以上のビルドアップ(build−up)層が配置されてもよい。
【0016】
上記コア部10の一面に対向する他面にも導体パターン31及び絶縁層21が配置される。
【0017】
コア部10の両面に配置されたそれぞれの第1導体パターン31aは、ガラスコア11を貫通するビア45を介して連結される。
【0018】
上記印刷回路基板100の表面には、最外層の導体パターンである第2導体パターン31bのうち外部端子接続パッド用導体パターンが露出するように、ソルダーレジスト50が形成される。露出した接続パッド用導体パターン上には、半導体チップ(不図示)が実装されるソルダーバンプ60が配置される。
【0019】
上記ガラスコア11は、非結晶質固体のガラス(glass)を含有する。
【0020】
本発明の一実施形態で用いられるガラス材料としては、例えば、純二酸化ケイ素(約100%SiO
2)、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸塩ガラス、アルミノケイ酸塩ガラス(alumino−silicate glass)などが挙げられる。但し、上記ケイ素系ガラスの組成に限定されず、選択的に、例えば、フルオロガラス、リン酸ガラス、カルコゲンガラスなどのガラス材料も用いられることができる。
【0021】
また、特定の物理的特性を有するガラスを形成するために、その他の添加剤をさらに含有することができる。このような添加剤としては、炭酸カルシウム(例えば、石灰)及び炭酸ナトリウム(例えば、ソーダ)だけでなく、マグネシウム、カルシウム、マンガン、アルミニウム、鉛、ホウ素、鉄、クロム、カリウム、硫黄、及びアンチモン、この元素及び他の元素の炭酸塩及び/または酸化物を含有することができる。
【0022】
この際、ガラスを含有するガラスコアを用いる場合、印刷回路基板の製造時に発生する反り現象を防止することができるが、製造工程中における切断(cutting)工程のためクラック(crack)が発生して強度が低下するおそれがある。
【0023】
このため、本発明の一実施形態では、クラック(crack)を除去する段階を行うことにより、少なくとも一側面に突出部が形成されたガラスコア11を配置して強度を向上させる。
【0024】
図2は本発明の一実施形態による印刷回路基板のコア部を拡大して図示した断面図である。
【0025】
図2を参照すれば、ガラスコア11は、中心部11aと、側面部11bと、を含む。
【0026】
中心部11aと側面部11bとは、ガラスコア11の厚さが減少し始める地点(仮想線で図示)を境界として区分される。
【0027】
中心部11aは、一定の厚さを有するガラスコア11の中央領域を意味し、側面部11bは、端部のガラス材料が研磨により除去されて厚さが減少し始める地点からの領域を意味する。すなわち、ガラスコア11の側面部11bの厚さが中心部11aの厚さより薄い。
【0028】
上記コア部10の厚さ方向の断面において、ガラスコア11の側面部11bと絶縁材12との境界線の中心点g
3は、最上部点g
1と最下部点g
2とを引いた仮想の垂直線iから外れる。
【0029】
上記中心点g
3は、仮想の垂直線iにより分けられる左、右の領域のうちコア部10の側面に近い領域に存在することができる。
【0030】
上記側面部11bは、中心部11aの一側面から延びた突出部形状を有する。
【0031】
すなわち、本発明の一実施形態によるガラスコア11は、一定の厚さを有する中心部11aの一側面に、上記中心部11aより厚さが減少した突出形状の突出部11bが配置された構造である。
【0032】
突出部11bが中心部11aの一側面から延びて突出形成されたとは、中心部11aと突出部11bが同一のガラス材料で構成され、中心部11aと突出部11bとの間に継手などの一体感を損なう部位が存在しないことを意味する。
【0033】
上記突出部11bは、ガラスコア11の一側面を研磨することにより形成される。
【0034】
ガラス板から切断されたガラスコア11は、切断面である各側面にクラック(crack)が発生するが、クラック(crack)が発生したガラスコア11の一側面を研磨して突出部11bを形成することにより、クラック(crack)を除去することができる。したがって、中心部11aの少なくとも一側面に突出部11bを有するガラスコア11を含む印刷回路基板は、反り現象を防止するとともに、強度を著しく改善させることができる。
【0035】
図3は本発明の一実施形態による印刷回路基板のガラスコアの断面図である。
【0036】
図3に示されているように、本発明の一実施形態による上記突出部11bは、厚さ方向の断面形状が半楕円形である。
【0037】
この際、上記半楕円形の突出部11bは、中心部11aと接する厚さ方向の一主軸の長さL
pが中心部11aの厚さT
cと同一である。
【0038】
図4は本発明の一実施形態による印刷回路基板のガラスコアの斜視図である。
【0039】
図4を参照すれば、ガラスコア11は、中心部11aと、中心部11aの側面から延びて突出した突出部11bと、を有する。
【0040】
図4に示されているように、中心部11aの4つの側面全てに上記突出部11bが配置されることができる。ガラスコア11の切断面である4つの側面全てにクラック(crack)が発生し得るため、4つの側面全てを研磨して、中心部11aの4つの側面全てに突出部11bを形成することが好ましい。
【0041】
図4に示されたガラスコア11の突出部11bは、厚さ方向の断面形状が半楕円形である。
【0042】
図5は本発明の他の一実施形態による印刷回路基板のガラスコアの断面図である。
【0043】
図5を参照すれば、本発明の他の一実施形態によるガラスコア11の突出部11bは、厚さ方向の断面形状が
図3と同様に半楕円形である。
【0044】
但し、
図5に示された一実施形態によれば、上記半楕円形の突出部11bは、中心部11aと接する厚さ方向の一主軸の長さL
pが中心部11aの厚さT
cより小さい。
【0045】
中心部11aと接する突出部11bの厚さ方向の一主軸の長さL
pが中心部11aの厚さT
cより小さいほど、研磨の程度が大きいことを意味する。ガラスコア11を研磨溶液に浸漬して研磨する化学的研磨を行う場合、研磨溶液に浸漬する時間が長くなるほど、突出部11bの厚さ方向の一主軸の長さL
pが中心部11aの厚さT
cより小さくなる。
【0046】
図6は本発明の他の一実施形態による印刷回路基板のガラスコアの断面図である。
【0047】
図6を参照すれば、本発明の他の一実施形態によるガラスコア11の突出部11bは、厚さ方向の断面形状が四角形である。
【0048】
この際、上記四角形の突出部11bは、中心部11aと接する厚さ方向の一辺の長さL
pが中心部11aの厚さT
cより小さく形成される。
【0049】
図7は
図6の実施形態による印刷回路基板のガラスコアの斜視図である。
【0050】
図7を参照すれば、ガラスコア11は、中心部11aと、中心部11aの4つの側面から延びて突出した突出部11bと、を有する。
【0051】
図7に示されたガラスコア11の突出部11bは、厚さ方向の断面形状が四角形である。厚さ方向の断面形状が四角形である突出部11bは、中心部11aと接する厚さ方向の一辺の長さL
pが中心部11aの厚さT
cより小さい。
【0052】
印刷回路基板ストリップ
図8は本発明の一実施形態による印刷回路基板ストリップの斜視図である。
【0053】
図8を参照すれば、本発明の一実施形態による印刷回路基板ストリップ1000は、複数の印刷回路基板100を含む。
【0054】
上記印刷回路基板100の一面には半導体チップ(不図示)が実装され、その他面にはメインボード(不図示)が接続されることができる。
【0055】
印刷回路基板ストリップ1000に配置された印刷回路基板100の配列及び構造は、
図8に示されたものに限定されず、設計者の意図によって多様に設定されることができる。
【0056】
図9は
図8のA−A’線に沿った断面図である。
【0057】
図9を参照すれば、上記印刷回路基板ストリップ1000のそれぞれの印刷回路基板100は、それぞれのガラスコア11と、ガラスコアを囲む絶縁材12と、を含むコア部10を有する。
【0058】
すなわち、それぞれの印刷回路基板100には、上記印刷回路基板100のサイズより小さく切断されたガラスコア11がそれぞれ配置される。
【0059】
ガラスコア11が印刷回路基板より小さいサイズに埋め込まれるため、印刷回路基板ストリップ1000を印刷回路基板100の単位に切断(cutting)する時にガラスコア11が切断または露出することがなく、クラック(crack)や基板の割れが発生するおそれがない。
【0060】
しかし、ガラス板からガラスコアを切断する製造工程中に、切断(cutting)により、ガラスコアに既にクラック(crack)が発生して強度が低下するおそれがある。
【0061】
このため、本発明の一実施形態では、それぞれの印刷回路基板100に対し、クラック(crack)を除去する段階を行うことにより、少なくとも一側面に突出部が形成されたガラスコア11を配置して強度を向上させる。
【0062】
上記コア部10の厚さ方向の断面において、ガラスコア11の側面部11bと絶縁材12との境界線の中心点g
3は、最上部点g
1と最下部点g
2とを引いた仮想の垂直線iから外れる。
【0063】
上記ガラスコア11の側面部11bは、中心部11aの一側面から延びた突出部形状を有する。
【0064】
すなわち、本発明の一実施形態によるガラスコア11は、一定の厚さを有する中心部11aの一側面に、上記中心部11aより厚さが減少した突出形状の突出部11bが配置された構造である。
【0065】
上記突出部11bは、ガラスコア11の一側面を研磨することにより形成される。
【0066】
ガラスコア11の切断面である各側面にクラック(crack)が発生するが、クラック(crack)が発生したガラスコア11の一側面を研磨して突出部11bを形成することにより、クラック(crack)を除去することができる。
【0067】
したがって、それぞれの印刷回路基板100に、中心部11aの少なくとも一側面に突出部11bを有するガラスコア11を配置した印刷回路基板ストリップ1000は、反り現象を防止するとともに、強度を著しく改善させることができる。
【0068】
本発明の一実施形態によれば、上記ガラスコア11の突出部11bの厚さ方向の断面形状が半楕円形である。
【0069】
この際、上記半楕円形の突出部11bは、中心部11aと接する厚さ方向の一主軸の長さL
pが中心部11aの厚さT
cと同一である。
【0070】
また、本発明の他の一実施形態によれば、ガラスコア11の突出部11bの厚さ方向の断面形状が半楕円形であり、中心部11aと接する厚さ方向の一主軸の長さL
pが中心部11aの厚さT
cより小さい。
【0071】
中心部11aと接する突出部11bの厚さ方向の一主軸の長さL
pが中心部11aの厚さT
cより小さいほど、研磨の程度が大きいことを意味する。ガラスコア11を研磨溶液に浸漬して研磨する化学的研磨を行う場合、研磨溶液に浸漬する時間が長くなるほど、突出部11bの厚さ方向の一主軸の長さL
pが中心部11aの厚さT
cより小さくなる。
【0072】
なお、本発明の他の一実施形態によれば、ガラスコア11の突出部11bの厚さ方向の断面形状が四角形である。
【0073】
この際、上記四角形の突出部11bは、中心部11aと接する厚さ方向の一辺の長さL
pが中心部11aの厚さT
cより小さく形成される。
【0074】
上記突出部11bは、中心部11aの4つの側面全てに配置されることができる。ガラスコア11は、切断面である4つの側面全てにクラック(crack)が発生し得るため、4つの側面全てを研磨して、中心部11aの4つの側面全てに突出部11bを形成することが好ましい。
【0075】
印刷回路基板の製造方法
図10は本発明の一実施形態による印刷回路基板の製造方法を示した工程図である。
【0076】
図10を参照すれば、先ず、ガラス板を切断して複数のガラスコアを形成する。
【0077】
図11を参照すれば、ガラス板13を切断して複数のガラスコア11を形成する。
【0078】
上記ガラス板13の切断はレーザーを用いて行うことができるが、これに特に限定されず、ガラス材料の特性を考慮して様々な切断工程を適用することができる。
【0079】
このようにガラスコア11を製造するためにガラス板13を切断する過程において、製造されたガラスコア11の切断面にクラック(crack)が発生するようになる。クラック(crack)が発生したガラスコア11をそのまま印刷回路基板に挿入すると、最終的に製造される印刷回路基板の強度が低下する。
【0080】
このため、本発明の一実施形態では、上記切断されたガラスコア11のクラック(crack)を除去する工程を行う。
【0081】
上記切断されたガラスコア11の少なくとも一側面を研磨してクラック(crack)を除去し、研磨されたガラスコア11の一側面には突出部11bが形成される。
【0082】
切断されたガラスコア11を研磨する工程により、切断時に発生したクラック(crack)を除去することができる。このようにクラック(crack)が除去され、突出部が形成されたガラスコア11を印刷回路基板に挿入することにより、印刷回路基板の強度を向上させることができる。
【0083】
図12は本発明の一実施形態によってガラスコアのクラック(crack)を除去し、突出部を形成する工程を示した図面である。
【0084】
図12を参照すれば、上記ガラスコア11の一側面を研磨溶液300に浸漬して突出部11bを形成する。
【0085】
クラック(crack)が発生したガラスコア11の一側面を研磨溶液300に浸漬して研磨する化学的研磨によりクラック(crack)を除去し、研磨されないガラスコア11の中心部11aの一側面に突出部11bを形成する。
【0086】
上記研磨溶液300としては酸溶液を用いることができ、例えば、フルオロ(F)を含む酸溶液を用いることができる。但し、これに特に制限されず、ガラスコア11を化学的研磨することができるものであれば研磨溶液300として用いることができる。
【0087】
ガラスコア11の切断面である4つの側面全てにクラック(crack)が発生し得るため、ガラスコア11の4つの側面それぞれを研磨溶液300に浸漬して研磨することができる。
【0088】
図13は本発明の他の一実施形態によってガラスコアのクラック(crack)を除去し、突出部を形成する工程を示した図面である。
【0089】
図13の(a)を参照すれば、上記ガラスコア11の上面及び下面の中心部領域に保護フィルム15が付着されたガラスコア11を形成する。
【0090】
切断されたガラスコア11は、切断面である各側面にクラック(crack)が発生する。上記ガラスコア11の上面及び下面において、クラック(crack)が発生した部分を除き、クラック(crack)が発生しない中心部領域に保護フィルム15が付着される。
【0091】
一方、ガラスコア11の上面及び下面の中心部領域に保護フィルム15が付着されたガラスコア11を形成する方法は、特に制限されないが、
図14の製造方法により形成することができる。
【0092】
図14を参照すれば、ガラス板13の上面及び下面に保護フィルム15を付着した後、上記保護フィルム15が付着されたガラス板13を切断することにより、ガラスコア11を形成する。
【0093】
この際、上記ガラス板13の切断は、レーザーを用いて行うことができる。レーザーを用いてガラス板13を切断する過程において、切断面と隣接した保護フィルム15の一部が除去されて、ガラスコア11の上面及び下面の中心部領域にのみ保護フィルム15が付着されたガラスコア11が形成される。
【0094】
さらに、
図13の(b)を参照すれば、中心部領域に保護フィルム15が付着されたガラスコア11を研磨溶液300に浸漬して突出部11bを形成する。
【0095】
上記保護フィルム15は、上記研磨溶液300(例えば、酸溶液)に溶解されないポリマーを含有する。したがって、中心部領域に保護フィルム15が付着されたガラスコア11を研磨溶液300に浸漬すると、保護フィルム15が付着された領域は研磨溶液300により研磨されず、保護フィルム15が付着されずに露出した領域のみが研磨溶液300により研磨される。
【0096】
保護フィルム15が付着されたガラスコア11全体を研磨溶液300に浸漬して研磨すると、ガラスコア11の切断面である4つの側面をそれぞれ研磨溶液300に浸漬して研磨しなくても、同時に研磨することができる長所がある。
【0097】
図13の(c)を参照すれば、保護フィルム15が付着された中心部11aは研磨溶液300により研磨されず、保護フィルム15が付着されないガラスコア11の各側面は研磨溶液300により研磨されて突出部11bが形成される。
【0098】
図13の(d)を参照すれば、ガラスコア11の上面及び下面に付着された保護フィルム15を除去する。
【0099】
上記保護フィルム15は、研磨溶液300(例えば、酸溶液)には溶解されず、アルカリ溶液または中性溶液には溶解されるポリマーを含有することができる。したがって、アルカリ溶液または中性溶液を用いて上記保護フィルム15を溶解させることにより除去することができる。
【0100】
本発明の一実施形態によって製造されたガラスコア11は、中心部11aと、中心部11aの一側面に配置された突出部11bと、を有する。
【0101】
本発明の一実施形態によれば、上記ガラスコア11の突出部11bの厚さ方向の断面形状は半楕円形である。
【0102】
この際、上記半楕円形の突出部11bは、中心部11aと接する厚さ方向の一主軸の長さL
pが中心部11aの厚さT
cと同一である。
【0103】
また、本発明の他の一実施形態によれば、ガラスコア11の突出部11bの厚さ方向の断面形状が半楕円形であり、中心部11aと接する厚さ方向の一主軸の長さL
pが中心部11aの厚さT
cより小さい。
【0104】
中心部11aと接する突出部11bの厚さ方向の一主軸の長さL
pが中心部11aの厚さT
cより小さいほど、研磨の程度が大きいことを意味する。ガラスコア11を研磨溶液に浸漬して研磨する化学的研磨を行う場合、研磨溶液300に浸漬する時間が長くなるほど、突出部11bの厚さ方向の一主軸の長さL
pが中心部11aの厚さT
cより小さくなる。
【0105】
なお、本発明の他の一実施形態によれば、ガラスコア11の突出部11bの厚さ方向の断面形状が四角形である。
【0106】
この際、上記四角形の突出部11bは、中心部11aと接する厚さ方向の一辺の長さL
pが中心部11aの厚さT
cより小さく形成される。
【0107】
次に、上記中心部11aの各側面に突出部11bが形成されたガラスコア11を絶縁材に埋め込む。
【0108】
図15を参照すれば、絶縁材シート500を設けた後、上記絶縁材シート500に貫通孔110を加工する。絶縁材シート500は、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂、またはこれらにガラス繊維または無機フィラーなどの補強材が含浸された樹脂、例えば、プリプレグで形成されることができる。
【0109】
上記貫通孔は、機械的ドリルまたはレーザードリルを用いて加工することができるが、特にこれに限定されるものではない。
【0110】
その後、それぞれの貫通孔110に、クラック(crack)が除去され、突出部11bが形成されたガラスコア11をそれぞれ配置してコア部を形成する。
【0111】
図16を参照すれば、貫通孔110が形成された絶縁材シート500の一面に接着層600を付着した後、それぞれの貫通孔110にそれぞれのガラスコア11を配置する。上記ガラスコア11は接着層600に付着される。
【0112】
図17の(a)を参照すれば、上記接着層600が付着された絶縁材シート500の一面に対向する他面上に、絶縁材シート12aを加熱して積層及び圧着する。この際、絶縁材シート12aの一部が貫通孔110に流れ込んでガラスコア11を囲むように充填される。絶縁材シート12aは、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂、またはこれらにガラス繊維または無機フィラーなどの補強材が含浸された樹脂、例えば、プリプレグで形成されることができる。
【0113】
図17の(b)を参照すれば、絶縁材シート12aを積層及び圧着した後、上記接着層600を除去する。
【0114】
図17の(c)を参照すれば、上記接着層600が除去された面にも絶縁材シート12aを積層及び圧着して、ガラスコア11と、ガラスコア11を囲む絶縁材12と、からなるコア部10を形成する。
【0115】
続いて、上記コア部10の少なくとも一面に導体パターン31a、31b及び絶縁層21を形成する。
【0116】
図18は本発明の一実施形態による印刷回路基板ストリップの製造方法を順に示した図面である。
【0117】
図18の(a)を参照すれば、上記コア部10にガラスコア11を貫通するビアホール45aを形成する。
【0118】
上記ビアホール45aは、機械的ドリル、レーザードリル、サンドブラストなどを用いて形成することができるが、特にこれに限定されるものではない。
【0119】
図18の(b)を参照すれば、上記ビアホール45aに導電性金属を充填してビア45を形成し、コア部10上に上記ビア45を介して電気的に連結される第1導体パターン31aを形成する。
【0120】
上記導電性金属の充填及び第1導体パターン31aの形成は、例えば、めっきなどの工程を適用して行うことができる。上記導電性金属としては、優れた電気伝導性を有する金属であれば制限なく用いることができ、例えば、銅(Cu)を用いることができる。
【0121】
図18の(c)を参照すれば、上記第1導体パターン31a上に絶縁層21を積層する。絶縁層21は、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂、またはこれらにガラス繊維または無機フィラーなどの補強材が含浸された樹脂、例えば、プリプレグで形成されることができる。
【0122】
図18の(d)を参照すれば、上記絶縁層21に絶縁層21を貫通するビアホール41aを形成する。
【0123】
上記ビアホール41aは、機械的ドリル、レーザードリル、サンドブラストなどを用いて形成することができるが、特にこれに限定されるものではない。
【0124】
図18の(e)を参照すれば、上記ビアホール41aに導電性金属を充填してビア41を形成し、上記絶縁層21上に上記ビア41を介して上記第1導体パターン31aと電気的に連結される第2導体パターン31bを形成する。
【0125】
上記導電性金属の充填及び第2導体パターン31bの形成は、例えば、めっきなどの工程を適用して行うことができる。上記導電性金属としては、優れた電気伝導性を有する金属であれば制限なく用いることができ、例えば、銅(Cu)を用いることができる。
【0126】
上記ビア41及び第2導体パターン31bを形成する過程を繰り返すことにより、上記コア部10の一面に二つ以上のビルドアップ(build−up)層を形成することができる(不図示)。
【0127】
図18の(f)を参照すれば、上記印刷回路基板ストリップ1000の表面に、最外層の導体パターンである第2導体パターン31bのうち外部端子接続パッド用導体パターンが露出するように、ソルダーレジスト50を形成する。
【0128】
図18の(g)を参照すれば、露出した接続パッド用導体パターン上に、表面実装部品(不図示)を実装することができるソルダーバンプ60を形成する。
【0129】
図19は本発明の一実施形態による印刷回路基板ストリップのユニット切断(unit cutting)工程を示した図面である。
【0130】
図19の(a)を参照すれば、上記ソルダーバンプ60上に表面実装部品700を実装する。上記表面実装部品700は、印刷回路基板と電気的に連結されて所定の機能を担当する部品、例えば、集積回路チップ(IC)であることができる。
【0131】
図19の(b)を参照すれば、製造された印刷回路基板ストリップ1000を切断線kに沿って切断して、それぞれの印刷回路基板100を形成する。
【0132】
この際、それぞれの印刷回路基板100にはそれぞれのガラスコア11が配置され、上記ガラスコア11は絶縁材12で囲まれているため、本発明の一実施形態による印刷回路基板ストリップ1000の切断(unit cutting)時にガラスコア11が切断または露出することがなく、クラック(crack)や基板の割れが発生するおそれがない。
【0133】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。