特開2016-210499(P2016-210499A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-210499(P2016-210499A)
(43)【公開日】2016年12月15日
(54)【発明の名称】容量調整式箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 21/08 20060101AFI20161118BHJP
   B65D 6/24 20060101ALI20161118BHJP
   F16B 12/10 20060101ALI20161118BHJP
   F16B 12/02 20060101ALI20161118BHJP
   F16B 5/10 20060101ALI20161118BHJP
【FI】
   B65D21/08
   B65D6/24 C
   B65D6/24 K
   F16B12/10 Z
   F16B12/02 A
   F16B5/10 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-105871(P2015-105871)
(22)【出願日】2015年5月7日
(71)【出願人】
【識別番号】515141621
【氏名又は名称】崔 仁成
(72)【発明者】
【氏名】崔 仁成
【テーマコード(参考)】
3E061
3J001
3J024
【Fターム(参考)】
3E061AA02
3E061AB09
3E061CA11
3E061CA21
3E061DA04
3E061DB11
3E061DB20
3J001FA06
3J001GB01
3J001HA04
3J001JD01
3J001JD15
3J001KA05
3J001KA19
3J001KB03
3J024AA41
3J024AA43
3J024CA14
3J024CA15
(57)【要約】
【課題】収納場所、容量、使用者の環境に応じて強度を保ちつつ簡単に少ない部材で容量を可変できるようにする。
【解決手段】背板に突起状の加工を施し交互に連結できるように突起状の出っ張りを設ける。それら組み合わせた各片が分離されないように抜き差しが容易なつまみ部分を設けた棒状のもので固定し、持っても引いても押しても取れないようにする。また、底板にも突起と連結される部分には互いに嵌合できる溝を設け更に強度を保つことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隅板片(1)、連結片(2)の背板(E)には突起部(A1、A2)があり、突起部(A1)にはささえ棒(4)を挿入できるように連結穴(A3)が設けられ、突起部(A1)の連結穴(A3)にあらかじめ挿入してあるささえ棒(4)を持ち上げるために突起部(A2)の突起部下部(a2)に突起傾斜部(a3)を設け、突起部上部(a1)はささえ棒(4)が通過できるように1つの面は解放された形状にし、ささえ棒(4)が容易に引き離されないように突起部上部(a1)にはフック部(a4)を設け、連結された底板(C)には強度を保つために溝部(B)と凸部(D)を設けた容量調整式箱。
【請求項2】
隅板片(1)は3面又は4面を有する請求項1の容量調整式箱。
【請求項3】
連結片(2)は凹字状又は上下又は左右が空洞になった四角形状を有する請求項1又は請求項2の容量調整式箱。
【請求項4】
突起部上部(a1)はささえ棒(4)が通過できるように1つの面を解放、或いは解放されていない形状を有する請求項1、請求項2又は請求項3の容量調整式箱。
【請求項5】
突起部(A1)と突起部(A2)は組み合わせられるように段違いに設けられる請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4の容量調整式箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用環境、強度、自由性を求めた収納箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、用具等を収納する際は既製品の箱を選択し、その容量以上のものを収納しようとすると、収納箱自体を買い換える等の必要が生じる。容量可変の箱としての、可変箱は正方形シート部材と同一形状の2枚のシート部材よりなり、側面に4つの穴を設けフラット片には4つの突起を設け各々の片を嵌合することにより組み立て可能にしているものが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−332044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近日、科学技術の発達により多種多様な形状、大きさの物が世に出回っている。物が増え整理しようとしても箱の容量、棚の大きさなどの諸事情により箱を追加購入、もしくは納める棚の大きさにより自作または諦めなくてはならなくなる。
【0005】
自作しようにも、自作するための道具、環境がなければならない。また近年ではネイルが女性の間で定着されている。ネイルを施し爪が長い女性は容易ではない。
【0006】
特許文献1で示された可変箱は縦、横、奥行きの大きさを環境に合わせ可変することができるが、側面に4つの穴を設けた片を組み合わせるため、持ち運び、移動作業時の強度保持には向かない。さらに板と板を抑える為のフラット片は先述にあるネイルを施している女性にも向かない。また、容量を大きくしようとすると、フラット片の数も増え部品の管理、組み合わせに困難である。
【0007】
本発明は、より簡単により少ない部材で強度を保ち、利用者の環境、必要性に応じ容量を提供すことを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は隅板片(1)、連結片(2)、連結チップ片(3)、ささえ棒(4)の4つの組み合わせで形成され、隅板片(1)、連結片(2)の背板(E)には突起部(A1、A2)があり、突起部(A1)にはささえ棒(4)を挿入できるように連結穴(A3)が設けられ、突起部(A2)の突起部下部(a2)には突起部(A1)の連結穴(A3)にあらかじめ挿入してあるささえ棒(4)を持ち上げる役目の突起傾斜部(a3)を設け、突起部上部(a1)はささえ棒(4)が通過できるように1つの面は解放された形状にし、ささえ棒(4)が容易に引き離されないように突起部上部(a1)にはフック部(a4)を設け、連結された底板(C) は強度を保つために溝部(B)と凸部(D)を設け、ささえ棒(4)には抜き差しが容易に行えるように、大きめ又は長めの形状のつまみ部(G)が形成されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係わる容量調整式箱は使用者の環境、収納場所のスペース、収容物の大きさに応じて容量を簡単に少ない部材で調整できるようになる。各片の突起を組み合わせるだけで簡単に容量を調整できる。
繋げた各片同士の分離を防止するようささえ棒を突起部分に設けた穴に挿入し各片を固定する。このささえ棒のつまみ部分は大きめ又は長めの形状にしてあるので、細かい作業が苦手な人、ネイルを施し爪が長い人でも容易に抜き差しが行える。
組み立てるときに予めささえ棒を突起部分に設けた穴に挿入しておけば、スライドして組み立てることが可能となる。
ささえ棒にストッパーを設け、突起部上部の内側にそのストッパーをおさえる役目の小さな突起状のストッパーを設けることにより、ささえ棒を連結穴に挿入しておいてもささえ棒の紛失防止が可能となり、パーツの組立時に抜き差しが容易にできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の分解展開図
図2】本発明の取付け状態説明図
図3】隅板片の斜視図
図4】連結片の斜視図
図5】連結チップ片の斜視図
図6】ささえ棒の斜視図
図7】突起部拡大斜視図
図8】突起部実施例拡大斜視図
図9】反対側突起部拡大斜視図
図10】突起部上部平面図
図11図9突起部上部断面図
図12】本発明の実施例図
図13図12の組立状態斜視図
図14図2の組立状態斜視図
図15】本発明の一実施例の組立状態図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)本発明本体は隅板片(1)、連結片(2)、連結チップ片(3)、ささえ棒(4) からなる容量調整式箱である。
(ロ)隅板片(1)、連結片(2)の背板(E)それぞれには突起部(A1)と反対側に 突起部(A2)が設けられる。
(ハ)突起部(A2)はスライドしてささえ棒(4)が通過できるように突起部上部(a 1)は一つの面が解放されている。
(ニ)この突起部上部(a1)は各辺が連結された際に各辺を引っ張っても容易に引き離 されないように図7図10に示す突起状の内側にフック部(a4)が設けられる 。
(ホ)突起部下部(a2)はあらかじめ突起部(A1)の連結穴(3)に挿入されている ささえ棒(4)を持ち上げるための突起傾斜部(a3)が設けてある。
(ヘ)背板(E)にある突起部(A1)と突起部(A2)は互いに組合せられるよう、段 違いに構成され、その交互の構成が無限に大きさを調整できる仕組みとなる。
(ト)ささえ棒(4)は連結された各片をつなぎ止める役割を持つ。このささえ棒(4) の突起棒(F)には、突起部(A1)に設けてあるストッパー(a5)を受けるた めのストッパー(H)が設けられている。このストッパー(H)は図11に示す突 起部(A1)のストッパー(a5)と嵌合し紛失防止の役目を持っている。また、 ささえ棒(4)にへこみ部(I)を設けることによりスライド組み立ての際、突起 部上部(a1)に設けてあるフック部(a4)を通り抜けることが可能になる。
(チ)各片の底板(C)には完成した箱の中に物を入れても、底面部に障害物があっても 強度を保てるようにお互いに合致できる凸部(D)と溝部(B)を設ける。
(リ)スライドして各片を連結させる場合は、ささえ棒(4)が通過できるよう図7に示 すように突起部上部(a1)の一つの面は解放された形状で、ささえ棒(4)を上 から差し込む場合は図8の突起部上部(a1)に示すように解放されていない形状 でも可能である。
(ヌ)隅板片(1)は図3に示すように底板(C)と背板(E)の3面を有する。図13 或いは図15に示すように4面或いは5面など箱の形状により選択する。
(ル)連結片(2)は図4に示すように底板(C)と背板(E)の2面を有する。図13 或いは図15に示すように3面、4面或いは5面など箱の形状により選択する。
本発明は以上のような構造である。
【0012】
本発明を使用する際は以下の通りである。
本発明は、図1で示すように隅板片(1)、連結片(2)、連結チップ片(3)、ささえ棒(4)からなる容量調整式箱である。
本発明を用いて図14に示すような箱を形成するには、図3に示す隅板片(1)の背板(E)に設けてある突起部(A1)又は突起部(A2)と図4に示す連結片(2)の背板(E)に設けてある突起部(A1)或いは突起部(A2)を互いに組み合わせる。同時に隅板片(1)と連結片(2)の底板(C)に設けられた凸部(D)或いは溝部(B)を嵌合するようにする。連ねられた連結片(2)に隅板片(1)を同じ要領で連結させ、外枠を組み立てる。
この連ねられた各片が容易に引き離されないように、図6に示すささえ棒(4)を突起部(A1)或いは突起部(A2)と連結された連結穴(A3)に挿入する。
また、突起部(A1)の連結穴(A3)にあらかじめささえ棒(4)を挿入し、連結する片の突起部(A2)をスライドして組み立てる事も可能である。
図2に示すようにスライドして組み立てる場合は突起部(A1)の連結穴(3)にささえ棒(4)を挿入し、連ねる片の突起部(A2)を突起部(A1)に押し込み、突起部下部(a2)に設けてある突起傾斜部(a3)とささえ棒傾斜(J)でささえ棒(4)を持ち上げられるようにする。
突起部上部(a1)に設けてあるフック部(a4)でささえ棒(4)が固定できるように最後まで押し込み、持ち上げられたささえ棒(4)を上から下へ押し込む。
箱媒体の容量を大きくすると底板に空洞ができるのでその底板の空洞部分を図5で示す連結チップ片(3)で埋めるようにする。
この連結チップ片(3)にも凸部(D)と溝部(B)が設けてあるので連結する各片の底板(C)に設けてある凸部(D)或いは溝部(B)に嵌合するように組み立てる。
本発明の箱の容量を小さくするには、ささえ棒(4)を連結穴(A3)から引き抜き目的の容量まで小さくし、突起部(A2)と連結された突起部(A1)の連結穴(A3)にささえ棒(4)を再度挿入し、各片を固定する。
組み立てた箱を解体するには、ささえ棒(4)を連結穴(A3)から引き抜き連なった各片を分離させる。
【符号の説明】
【0013】
1隅板片、2連結片、3連結チップ片、4ささえ棒、A1突起部、A2突起部、A3連結穴、B溝部、C底板、D凸部、E背板、F突起棒、Gつまみ部、Hストッパー、Iへこみ部、Jささえ棒傾斜、a1突起部上部、a2突起部下部、a3突起傾斜部、a4フック部、a5ストッパー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15