特開2016-211124(P2016-211124A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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▶ 玉岡 久二子の特許一覧

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  • 特開2016211124-胸汗パッド 図000003
  • 特開2016211124-胸汗パッド 図000004
  • 特開2016211124-胸汗パッド 図000005
  • 特開2016211124-胸汗パッド 図000006
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-211124(P2016-211124A)
(43)【公開日】2016年12月15日
(54)【発明の名称】胸汗パッド
(51)【国際特許分類】
   A41B 9/12 20060101AFI20161118BHJP
   A41C 3/14 20060101ALI20161118BHJP
   A61K 8/02 20060101ALN20161118BHJP
【FI】
   A41B9/12 C
   A41C3/14 A
   A61K8/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2015-104946(P2015-104946)
(22)【出願日】2015年5月7日
(71)【出願人】
【識別番号】515139798
【氏名又は名称】玉岡 久二子
(72)【発明者】
【氏名】玉岡 久二子
【テーマコード(参考)】
3B128
3B131
4C083
【Fターム(参考)】
3B128JA03
3B128JB00
3B128SB02
3B131AA17
3B131AA29
3B131AB06
3B131BA08
3B131BA16
3B131BA17
3B131BA21
3B131BA45
3B131BB08
3B131CA12
3B131CA37
4C083CC01
4C083CC50
4C083DD12
4C083EE06
(57)【要約】
【課題】 胸の汗を吸い取る汗取りシートは、胸の谷間の汗を吸い取るものとなっており胸のアンダーバスト部分の汗を吸い取ることができず汗の臭いを発し、ブラジャーなどの肌着がぬれたり、不快感を感じるものである。
また、敏感な肌は、ブラジャーなどの肌着の摩擦による皮膚への負担がある。
これらの問題点を解決するために胸汗パッドを提供する。
【解決手段】 胸の谷間の汗と胸のアンダーバスト部分の汗を吸収することができる形状が保たれる芯地を設け、さらに芯地の内側(直接肌に接触する面)と芯地の外側(ブラジャーなどの肌着内側に接触する面)は汗を吸湿することができる肌ざわりの良い肌になじむ布地からなることを特徴とするものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体には形状が保たれる芯地を用い、胸の谷間の汗、胸のアンダーバスト部分の汗を吸収しやすく肌ざわりの良い肌になじむ布地からなることを特徴とする胸汗パッド。
【請求項2】
本体には形状が保たれる芯地を用い、敏感な肌とブラジャーなどの肌着の摩擦による皮膚への負担を軽減することができる肌ざわりの良い肌になじむ布地からなることを特徴とする請求項1の胸汗パッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、胸の谷間の汗や胸のアンダーバスト部分の汗を吸うことができ、敏感な肌へ負担を軽減することができる胸汗パッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、汗取りには、脇汗を吸収するシート、脇下部を吸水できる肌着が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開平11−130621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記、従来の胸の汗を吸い取る汗取りシートは、胸の谷間の汗を吸い取るものとなっており、胸のアンダーバスト部分の汗を吸い取ることができず汗の臭いを発し、ブラジャーなどの肌着がぬれる、不快感がある、などの課題があった。
また、敏感な肌は、ブラジャーなどの肌着の摩擦による皮膚への負担があった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
課題を解決するために、請求項1の発明は、胸の谷間の汗、胸のアンダーバスト部分の汗を吸収することができ形状が保たれる芯地を設け、さらに、芯地の内側(直接肌に接触する面)と芯地の外側(ブラジャーなどの肌着の内側に接触する面)は、汗を吸湿することができる肌ざわりの良い肌になじむ布地からなることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記、吸湿素材に肌ざわりがよく肌になじむ布地からなり、敏感な肌とブラジャーなどの肌着との摩擦による皮膚への負担を軽減することができ、この胸汗パッドの装着状態では、身体を動かしても位置ずれしにくくなる。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、胸の谷間の汗や胸のアンダーバスト部分に汗をかいても取り外せばブラジャーなどの肌着に汗の付着を防ぐことができる。
ポーチに入れて持ち運べ、洗濯すれば繰り返し使用できる。
妊娠、出産を機に、または、更年期障害によって胸によく汗をかくようになった方にも汗の臭いを発しブラジャーなどの肌着がぬれて不快であったのが快適な着け心地とすることができる。
肌になじむ吸湿素材に天然植物繊維を用いることにより、たとえば、アトピー性皮膚炎の方の敏感な肌へ、負担を軽減することができる。
乳がん術後の方の傷口にクッション効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 本発明の胸汗パッドの平面図。
図2図1の胸汗パッドの実施例を示した正面図。
図3図1の胸汗パッドの実施例に示した斜視図。
図4図1の胸汗パッドの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照しながら本発明を説明する。
図4は、胸汗パッドの断面図である。
この胸汗パッドは、吸水性、耐洗性があり、形状が保たれる芯地1を基布として設けており、吸湿性があり敏感な肌へ負担を軽減することができ、肌になじむ素材2が芯地1を挟むように形成されている。
これらをバイヤス素材3で縫着されている。
この胸汗パッドは、胸の谷間の汗、胸のアンダーバスト部分の汗を吸収する布地であれば、芯地に任意の布を用いることができ、綿、ポリエステルなどの繊維、たとえば、綿、レノクロス、メッシュなどを使用することができる。
本実施例においては、芯地には、吸水性、耐洗性があり、おむつ、よだれかけに使用される晒し木綿1を用いた。
この胸汗パッドは、胸の谷間の汗、胸のアンダーバスト部分の汗を前記芯地に挟むように形成しており、吸湿性があり、敏感な肌へ負担を軽減することができる素材であれば任意の布を用いることができ、綿、ポリエステルなどの繊維用いる。
たとえば、ガーゼ、タオル地、パイル地、バーズアイなどがあるが天然植物繊維の織物である薄手で柔らかく、吸湿性、通気性に優れている産着、肌着にも使われるガーゼ2を用いた。
前記、吸湿性があり、敏感な肌への負担を軽減する素材にガーゼ2を用いたのは、直接敏感な肌に接触する面において、皮膚の角質細胞間脂質が少ないアトピー性皮膚炎の方にも使用できるように、化繊、麻、羊毛など刺激性の繊維などは避けて吸湿性の高い、通気性に優れた柔らかな木綿素材が適している。
ガーゼは、綿の木になる実コットンボールから作りだされる天然植物繊維の織物であるため適している。
図1の胸汗パッドの平面図に示すように、曲線開始部6において、四角形に丸みをもたせることにより、ブラジャーなどの肌着に装着の際、ブラジャーなどの肌着にひびかずフィットするように設けている。
晒し木綿1の芯地にガーゼ2を挟むようにしバイヤス地3で縫着している。
バイヤス地3において、伸縮性、肌ざわりの良い、吸湿性のある布地であれば任意のバイヤスを用いることができる。
たとえば、ニットバイヤス、綿バイヤス、ガーゼ バイヤス、サテンバイヤスなどがあるが、本実施例では伸縮性に優れ、サラリとした感触をもち、制電性、まとわりつきを解消し汚れやほこりを寄せつけない性質があり、制電効果は家庭洗濯やドライクリーニング後も持続し、吸汗、速乾性、ニットのもつ通気性も加わるコットン100%のニットバイヤス3を用いた。
吸水素材の芯地を用いた晒し木綿1は、本実施例において、3枚重ね合わせて形成したが、その枚数は、使用する布地が汗を吸収できる量などに応じて任意に設定することができる。
肌になじむ吸湿素材に用いたガーゼ2は、本実施例において、4枚ガーゼを晒し木綿1を挟むようにし形成したが、その枚数は使用する布地の吸湿に必要な量などに応じて任意に設定することができる。
前記、吸湿素材ガーゼ2で吸水素材1の芯地を挟み、洗濯時の布地の浮きや形状を整えるため、図1の胸汗パッドの平面図4に縫着している。
縫着される縫い方や模様は、任意に設定することができる。
吸汗性、速乾性、制電性、通気性のあるニットバイヤス3は、前記、吸水素材の芯地になる晒し木綿1と、前記、吸湿素材ガーゼ2とを、図1の胸汗パッドの平面図5に縫着している。
【符号の説明】
【0009】
1 芯地
2 吸湿部材
3 バイヤステープ
4 飾り縫い糸
5 縫い糸
6 曲線開始部
図1
図2
図3
図4