【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2015/03/16/989.html http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2015/03/16/besshi989.html(掲載日:平成27年3月16日)
【解決手段】複数のユーザから送付された複数の検体に基づく複数の検査結果を、複数のユーザの夫々に付与されるユーザIDに関連付けて記憶する記憶部12と、複数の検査結果に基づいて、当該ユーザの行動履歴に対応する行動履歴情報を生成する生成部134と、ユーザが使用するユーザ端末3から、当該ユーザに付与されるユーザIDを取得する第2取得部135と、第2取得部135が取得したユーザIDに対応する検査結果に関連する行動履歴情報をユーザ端末3に送信する送信部136と、を備える。
前記送信部は、前記取得部が取得した前記被検査者識別情報に対応する前記検査結果と一致又は類似する検査結果が過去に通知された他の被検査者のうち、検査結果が示す判定結果が第1の状態から第2の状態に変化した他の被検査者の前記行動履歴情報を前記通信端末に送信する、
請求項1に記載の検査結果管理装置。
前記送信部は、前記取得部が取得した前記被検査者識別情報に対応する前記検査結果が示す判定結果が第1の状態である場合、検査結果が前記第1の状態である他の被検査者の行動履歴情報と、第2の状態である他の被検査者の行動履歴情報とを前記通信端末に送信する、
請求項1又は2に記載の検査結果管理装置。
前記生成部は、複数の前記被検査者の前記行動履歴としての複数の食品情報のページの閲覧履歴に基づいて、複数の検査結果の夫々に対応する前記被検査者の閲覧回数が多い前記食品情報のページを示す前記行動履歴情報を生成し、
前記送信部は、前記取得部が取得した前記被検査者識別情報に対応する前記検査結果と一致又は類似する検査結果に対応する前記行動履歴情報を前記通信端末に送信する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の検査結果管理装置。
前記生成部は、複数の前記被検査者の前記行動履歴としての医療関係者への相談履歴に基づいて、前記被検査者からの相談回数が多い医療関係者に関する情報を示す前記行動履歴情報を生成し、
前記送信部は、前記取得部が取得した前記被検査者識別情報に対応する前記検査結果と一致又は類似する検査結果に対応する前記行動履歴情報を前記通信端末に送信する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の検査結果管理装置。
前記生成部は、複数の前記被検査者の前記行動履歴としての複数の種類の遺伝子検査の夫々に対する申込履歴に基づいて、前記被検査者からの申込が多い前記遺伝子検査の種類を示す前記行動履歴情報を生成し、
前記送信部は、前記取得部が取得した前記被検査者識別情報に対応する前記検査結果と一致又は類似する検査結果に対応する前記行動履歴情報を前記通信端末に送信する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の検査結果管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[健康検査サービス]
第1の実施形態に係る検査結果管理システムSの説明に先立ち、健康検査サービスについて説明する。
図1は、健康検査サービスの概要を示す図である。健康検査サービスは、被検査者(以下、「ユーザ」という。)が自宅等に居ながら健康状態の検査を行うことができるサービスである。健康検査サービスでは、採取した検体(検査対象物)を検査する検査センターに設けられた検査結果管理装置1と、ユーザが用いるスマートフォンやPC等の通信端末であるユーザ端末3とが利用される。検体は、例えば血液、唾液、尿又は便のように、ユーザから採取された物質である。健康検査サービスを利用するユーザは、自らが採取した検体が入った検査キットを検査センターに郵送することにより、自身の健康状態の検査結果を確認することができる。
【0017】
検査結果管理装置1は、ユーザが郵送した検体の検査結果を含む検査結果データベースを格納しているサーバである。検査センターの職員は、LAN(Local Area Network)を介して検査結果管理装置1に接続されたコンピュータ2を用いて、ユーザの氏名及びユーザID等のユーザに関する情報、及び検体の検査結果を検査結果管理装置1に登録することができる。ここで、ユーザIDは、ユーザを識別するための識別情報であり、予めユーザに付与される。
【0018】
図2は、ユーザが検査を申し込んでから検査結果を確認できるようになるまでの流れを示す図である。以下、
図1及び
図2を参照して、健康検査サービスの処理の流れについて説明する。
【0019】
まず、ユーザは、自身のユーザ端末3を用いて検査を申し込む(S1)。具体的には、ユーザは、検査センターが提供する健康検査サービスのサイト(以下、検査サービスサイトという。)にアクセスし、ユーザIDを入力することにより、検査を申し込むことができる。この際、ユーザ端末3には、問診データを入力する画面が表示され、ユーザは生活習慣や現在の体調等に関する情報を入力することができる(S2)。なお、ここで検査サービスサイトは検査センターが提供するものとして説明したが、それに限られず検査センターと協業する管理事業者が提供するサービスサイトでもよい。
【0020】
画面には、検査料の支払い方法を選択する画面が表示される。ユーザが検査料を支払う処理をすると、検査センターから検査キットが郵送される(S3)。検査キットには、例えば、検体を採取するための検体採取具、及び採取した検体を格納する検体格納容器が含まれている。検査キットには、検査キットごとに異なるキット番号が印刷されたシールが付されている。ユーザは、ユーザ端末3を用いて検査サービスサイトにアクセスし、シールに印刷されたキット番号を入力する(S4)。入力されたキット番号は、ユーザ端末3から検査結果管理装置1へと送信される。検査結果管理装置1がキット番号を受信すると、検査結果管理装置1は、検査結果データベースに、ユーザIDとキット番号とを関連付けて登録する(S5)。
【0021】
続いて、ユーザは、検査キットを用いて自身の検体を採取し、採取した検体を格納した検体格納容器を含む検査キットを検査センターに返送する(S6)。なお、ユーザは、検査キットを返送した後に、検査サービスサイトにおいてキット番号を入力してもよい。すなわち、S4からS6が行われる順序は任意である。
【0022】
検査センターに検査キットが届くと、検査センターでは検体格納容器に格納された検体を検査する(S7)。検査が終了すると、検査センターの職員は、コンピュータ2において、検査結果と、検体が格納されていた検査キットのキット番号とを関連付けて入力する。入力された検査結果及びキット番号は、検査結果管理装置1に送信され、検査結果データベースに登録される(S8)。検査結果管理装置1は、コンピュータ2から検査結果を受信すると、ユーザID、キット番号及び検査結果を関連付けて記憶する。
【0023】
その後、ユーザが、ユーザ端末3において検査サービスサイトにアクセスすると、検査結果管理装置1は、当該ユーザのユーザIDに対応する検査結果を当該ユーザ端末3に送信する(S9)。このようにして、ユーザは、ユーザ端末3において検査結果を閲覧することができる。なお、問診データの入力は、(S2)で受け付けるだけとは限らず、(S9)までのどのタイミングで入力を受け付けてもよい。
【0024】
<第1の実施形態>
[検査結果管理システムSの概要]
以下、第1の実施形態に係る検査結果管理システムSの概要を説明する。
検査結果管理システムSは、上述した健康検査サービスにおいてユーザに提供される検査結果に対して、当該ユーザが検査結果に対して取るべき行動に関する助言を受けるためのシステムである。
図3は、第1の実施形態に係る検査結果管理システムSの概要を示す図である。
【0025】
検査結果管理システムSは、ユーザの検査結果を記憶している検査結果管理装置1と、検査センターの職員が用いるコンピュータ2と、ユーザが用いる通信端末であるユーザ端末3とを含んで構成されている。
【0026】
検査結果管理システムSにおいて、検査結果管理装置1は、複数のユーザ端末3(ユーザ端末3−1、・・・、ユーザ端末3−N(ただし、N=2、3、・・・))の夫々に対応する検査結果をコンピュータ2から取得すると(S8)、当該検査結果を複数のユーザ端末3の夫々に提供する(S9)。
【0027】
複数のユーザ端末3の夫々のユーザは、検査結果を確認した後、ユーザ端末3を介して、検査サービスサイトにおいて提供されている食品情報ページの取得を要求するページ取得要求を送信する(S10)。検査結果管理装置1は、ページ取得要求を受信すると、食品情報ページを提供するとともに(S11)、ユーザがページ取得要求を行ったことを示す行動履歴を記録する(S12)。
検査結果管理装置1は、複数のユーザの夫々の検査結果に基づいて、当該複数のユーザの行動履歴に対応する行動履歴情報を生成する(S13)。検査結果管理装置1は、例えば、行動履歴の統計情報を生成し、当該統計情報を用いて行動履歴情報を生成する。行動履歴情報は、例えば、ユーザに対する助言を含む情報であり、以下では助言情報という。
【0028】
また、ユーザ端末3(ユーザ端末3−X)のユーザが、検査結果を確認した後、ユーザ端末3を介して、検査結果に対する助言要求を送信すると(S14)、検査結果管理装置1は、助言要求を送信したユーザの検査結果に関連する助言情報をユーザ端末3に送信する(S15)。
【0029】
ここで、助言情報は、例えば、ユーザと、同様の検査結果を有する他のユーザの行動履歴の統計情報に基づいて生成されるので、同様の検査結果を閲覧したユーザが取るべき行動が反映された情報となる。したがって、ユーザは、助言情報を確認することで、検査結果に対してどのような行動をとれば適切であるか認識することができる。
【0030】
[ユーザ端末3の構成]
続いて、検査結果管理装置1及びユーザ端末3の構成について説明する。
図4は、検査結果管理装置1及びユーザ端末3の構成を示す図である。
【0031】
まず、ユーザ端末3の構成について説明する。ユーザ端末3は、通信部31と、操作部32と、表示部33と、記憶部34と、制御部35とを有する。
【0032】
通信部31は、検査結果管理装置1との間でデータを送受信するネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えばLANコントローラを含んで構成されている。
操作部32は、ユーザが操作するデバイスであり、例えば、ボタンや、表示部33に重なって配置されているタッチパネル等により構成される。
【0033】
表示部33は、例えば液晶ディスプレイである。表示部33には、ユーザの検査結果や、当該検査結果に対する助言情報が表示される。
記憶部34は、ROM、RAM及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部34は、制御部35が実行するプログラムを記憶している。
【0034】
制御部35は、例えばCPUである。制御部35は、記憶部34に記憶されたプログラムを実行することにより、受付部351、送信部352、受信部353及び表示制御部354として機能する。
【0035】
受付部351は、操作部32を介してユーザにより入力された操作を受け付ける。受付部351は、例えば、検査サービスサイトにアクセスするための操作や、検査結果に対する助言要求を送信するための操作を受け付ける。
【0036】
送信部352は、通信部31を介して、各種のデータを検査結果管理装置1に送信する。送信部352は、例えば、検査サービスサイトにアクセスするための要求メッセージを送信したり、検査結果に対する助言要求を送信したりする。
【0037】
受信部353は、検査結果管理装置1から、検査結果や助言情報を受信する。
表示制御部354は、受信部353が受信した検査結果や助言情報を表示部33に表示させる。
【0038】
[検査結果管理装置1の構成]
続いて、検査結果管理装置1の構成について説明する。
検査結果管理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。通信部11は、コンピュータ2及びユーザ端末3が接続されたネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えばLANコントローラを含んで構成されている。通信部11は、コンピュータ2及びユーザ端末3との間でデータを送受信する。
【0039】
記憶部12は、ROM、RAM及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶している。また、記憶部12は、ユーザ端末3がアクセス可能な検査サービスサイトを構成する各種ページのデータを記憶している。また、記憶部12は、各ユーザの検査結果を含む検査結果データベースを記憶している。検査結果データベースの詳細については後述する。
【0040】
制御部13は、例えばCPUである。制御部13は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、第1取得部131、提供部132、履歴管理部133、生成部134、第2取得部135、及び送信部136として機能する。
【0041】
[検査結果の取得]
第1取得部131は、ユーザの検査結果を取得する。例えば、検査センターの職員が、検体の検査結果と、検体が格納されていた検査キットのキット番号とを関連付けてコンピュータ2に入力すると、コンピュータ2は、LANを介して、当該検査結果及びキット番号を検査結果管理装置1に送信する。第1取得部131は、検査結果及びキット番号を受信すると、当該検査結果を検査結果データベースに登録する。
【0042】
図5は、第1の実施形態に係る検査結果データベースの一例を示す図である。
図5に示すように、検査結果データベースでは、複数のユーザから送付された複数の検査キットに含まれる検体に基づく複数の検査結果が、複数のユーザの夫々のユーザIDと、キット番号と、検査日とに関連付けられている。
図5では、ユーザID「K334455」及び「K987654」の夫々に、複数のキット番号及び検査結果が関連付けられて記憶されていることが確認できる。
【0043】
第1取得部131は、キット番号及び検査結果を取得すると、検査結果データベースにおいて、取得したキット番号と一致するキット番号を特定する。そして、第1取得部131は、特定したキット番号に対応するユーザIDに関連付けて、取得した検査結果を記憶部12に記憶させることにより、検査結果データベースを更新する。例えば、第1取得部131は、キット番号「C2014332」と、検査日「2014/8/25」に対応する検査結果とを取得すると、キット番号「C2014332」に対応するユーザID「K334455」に関連付けて当該検査結果を記憶する。
【0044】
[検査結果の表示]
提供部132は、ユーザが使用するユーザ端末3に検査結果を送信して表示させる。例えば、提供部132は、ユーザがユーザ端末3を介して検査サービスサイトにログインしたことに応じて、メニューページ(不図示)をユーザ端末3に送信する。メニューページには、検査の申込ページ、及びユーザの検査結果の一覧を示す検査結果一覧ページへのリンクが設けられている。提供部132は、ユーザ端末3において検査結果一覧ページへのリンクが選択されたことに応じて、検査結果一覧ページをユーザ端末3に送信する。ユーザ端末3の表示制御部354は、受信部353が受信した検査結果一覧ページを表示部33に表示させる。
【0045】
図6は、検査結果一覧ページの一例を示す図である。
図6に示す検査結果一覧ページでは、夫々の検査が行われた検査日と、検査結果に対する総合評価とが示されている。また、これらの検査日及び総合評価には、検査結果の概要を示す検査結果概要ページへのリンクが付されている。提供部132は、検査日又は総合評価が選択されたことに応じて、検査結果概要ページをユーザ端末3に送信する。ユーザ端末3の表示制御部354は、受信部353が受信した検査結果概要ページを表示部33に表示させる。
【0046】
図7は、検査結果概要ページの一例を示す図である。
図7に示す例では、領域21に、2014年8月25日の検査結果の総合評価と、「病院検索」と表示された操作画像とが表示されている。ユーザが「病院検索」と表示された操作画像にタッチすると、検査結果に基づいて選択された病院の名前が表示される。
【0047】
ユーザが、領域22の各操作画像にタッチすると、提供部132は、タッチされた操作画像に対応する検査結果の詳細を示す項目別詳細ページ(不図示)を送信する。ユーザ端末3の表示制御部354は、受信部353が受信した項目別詳細ページを表示部33に表示させる。これにより、ユーザは、検査結果における各検査項目の評価を確認することができる。
【0048】
[行動履歴の記録]
履歴管理部133は、ユーザの検査結果の通知後における行動履歴を記録する。
例えば、検査結果概要ページにおいて、ユーザが、「食品確認」と表示された操作画像23にタッチすると、提供部132は、ユーザが食品を選択するための食品選択ページをユーザ端末3に送信して、食品選択ページを表示部33に表示させる。食品選択ページにおいて、ユーザは、食品の種類を選択することにより、夫々の種類に属する食品の情報を選択したり、自身が指定した栄養成分が多い食品を選択したりすることができる。提供部132は、食品が選択されたことに応じて、当該食品の栄養成分や、当該食品のレシピ等の情報を示す食品情報ページをユーザ端末3に送信して表示部33に表示させる。これにより、食品情報ページを閲覧するユーザは、自身がどのような食品を食せば健康状態が改善されるのか、確認することができる。
【0049】
履歴管理部133は、食品情報ページがユーザ端末3に送信されたことに応じて、ユーザが食品情報ページを閲覧したという行動履歴を記憶部12に記憶させる。具体的には、履歴管理部133は、食品情報ページがユーザ端末3に送信されたことに応じて、ユーザ端末3のユーザのユーザIDと、食品情報ページのURL又は食品情報ページが示す食品を示す情報と、さらに食品情報ページが送信された時刻等とを関連付けて閲覧履歴情報として記憶部12に記憶させる。
【0050】
ここで、履歴管理部133は、提供部132が検査結果をユーザ端末3に送信した時刻から所定時間内(例えば、1週間以内)に食品情報ページが閲覧された場合に、当該食品情報ページに係る閲覧履歴情報を記憶部12に記憶させてもよい。このようにすることで、履歴管理部133は、ユーザへの検査結果の通知後における食品情報ページの閲覧履歴を、検査結果後にユーザが取った行動履歴として記憶部12に記憶させることができる。また、履歴管理部133は、リンク元のページのURLとリンク先のページのURLとを関連付けて閲覧履歴情報として記憶させてユーザが、どの検査結果表示ページから更なる情報を取得するために関連するページを閲覧したかを分析できるようにしてもよい。そして、検査結果管理装置1は、有効なタイミングで、当該リンク先のページを、検査結果に関連してユーザが閲覧したページとして通知するようにしてもよい。
また、ここでは食品情報ページの閲覧履歴を行動履歴としたが、食品情報ページだけではなく、物品を示す物品情報ページの閲覧履歴や当該物品の購入履歴を行動履歴としてもよい。さらには、行動履歴には、ユーザが電話発信を行った場合の発信先情報や、病院等の施設の予約情報等も含まれていてもよい。
【0051】
[統計情報の生成]
生成部134は、複数のユーザに対応する複数の検査結果に基づいて、複数のユーザの行動履歴の統計情報を生成する。
具体的には、記憶部12に、ユーザIDに関連付けて、ユーザの年齢、性別、居住地域、職種等のユーザの属性を示す属性情報を記憶させておく。生成部134は、複数のユーザの複数の属性と、検査結果と、当該複数のユーザの食品情報ページの閲覧履歴とに基づいて統計情報を生成する。ここで、生成部134は、複数のユーザの夫々の検査結果の通知後におけるユーザの行動履歴のみに基づいて統計情報を生成してもよい。
【0052】
より具体的には、生成部134は、ユーザの属性ごと、及び検査項目の判定結果ごとに、夫々の食品の食品情報ページの閲覧回数を集計することにより複数の統計情報を生成し、生成した複数の統計情報を記憶部12に記憶させる。
ここで、生成部134は、定期的に統計情報を生成することにより、統計情報を更新するものとするが、例えば、コンピュータ2からの指示に応じて統計情報を生成してもよい。
【0053】
図8は、生成部134によって生成された複数の統計情報の一例を示す図である。
図8に示す例では、ユーザの属性としての年齢及び性別ごと、検査項目の判定結果ごとに、各食品の食品情報ページに対するアクセス履歴を集計した複数の統計情報が確認できる。
【0054】
[助言情報の表示]
ユーザが、領域24の「改善アドバイス」という操作画像にタッチすると、検査結果管理装置1が検査結果に基づいて生成した助言情報が表示部33に表示される。
【0055】
まず、ユーザが、領域24の「改善アドバイス」という操作画像にタッチすると、ユーザ端末3の送信部352は、改善アドバイスを示す情報の取得を要求する取得要求を検査結果管理装置1に送信する。この取得要求には、ユーザ端末3のユーザIDが含まれている。
【0056】
第2取得部135が、ユーザ端末3からユーザIDを含む取得要求を取得すると、送信部136は、第2取得部135が取得したユーザIDに対応する検査結果に関連する助言情報を生成する。
【0057】
具体的には、まず、生成部134は、第2取得部135が取得要求を取得すると、当該取得要求に含まれているユーザIDに対応するユーザの属性を特定する。そして、生成部134は、第2取得部135が取得したユーザIDに対応する検査結果と一致又は類似する検査結果に対応するとともに、特定したユーザの属性と同じ属性に対応する統計情報に基づいて、閲覧回数が多い食品を特定する。例えば、生成部134は、第2取得部135が取得したユーザIDに対応する検査結果から判定結果が悪い検査項目(例えば、D判定の検査項目)を特定し、当該検査項目の判定結果が一致又は類似する判定結果(例えば、C判定又はD判定)に対応する統計情報に基づいて閲覧回数が多い食品を特定する。生成部134は、特定した食品に対応する食品情報ページを示す情報を助言情報として生成する。送信部136は、生成部134が生成した助言情報をユーザ端末3に送信する。
【0058】
例えば、第2取得部135が取得したユーザIDに対応するユーザの属性が「20代男性」であり、検査結果において肝機能の判定結果がD判定であった場合、生成部134は、
図8に示す統計情報に基づいて、食品A及び食品Bを、相対的に閲覧回数が多い食品と特定する。そして、生成部134は、食品Aに対応する食品情報ページ及び食品Bに対応する食品情報ページを示す情報を助言情報として生成し、送信部136は、当該助言情報を示す助言ページをユーザ端末3に送信する。
なお、生成部134は、最新の判定結果が悪い検査項目を特定するものとするが、これに限らず、判定結果の変化傾向に基づいて、判定結果が変化した検査項目を特定するようにしてもよい。例えば、生成部134は、判定結果が悪化した検査項目を特定するようにしてもよい。
【0059】
図9は、助言ページの一例を示す図である。
図9に示す助言ページでは、特定された食品A及び食品Bの名称と、当該食品の食品情報ページへのリンクが付された操作画像25及び操作画像26とが表示されていることが確認できる。これにより、ユーザは、助言ページや、当該助言ページにリンクされている食品情報ページを確認することで、検査結果が一致又は類似する他のユーザが、検査結果が通知された後にどのような食品を調べているのかを把握し、自身にとって適した行動を取ることができる。また、同じ属性のユーザは、夫々同じような行動を取る可能性が高いことから、ユーザは、同じ属性を有する他のユーザの閲覧履歴に共感し、自身にとって適した行動を起こしやすくなる。
【0060】
[フローチャート]
続いて、検査結果管理装置1における処理の流れについて説明する。
図10は、第1の実施形態に係る検査結果管理装置1が検査結果を取得してから助言情報を送信するまでの処理の流れを示すフローチャートである。なお、生成部134による統計情報の生成は、予め行われているものとする。
【0061】
まず、第1取得部131は、ユーザの検査結果を取得する(S21)。
続いて、提供部132は、ユーザ端末3に対してユーザの検査結果を送信する(S22)。
【0062】
続いて、提供部132は、食品情報ページの取得要求が行われたか否かを判定する(S23)。提供部132は、食品情報ページの取得要求が行われたと判定すると、食品情報ページをユーザ端末3に送信し(S24)、食品情報ページの取得要求が行われていないと判定すると、S26に処理を移す。
【0063】
履歴管理部133は、食品情報ページがユーザ端末3に送信されたことに応じて、閲覧履歴を記録する(S25)。
続いて、生成部134は、第2取得部135が改善アドバイスの取得要求を取得したか否かを判定する(S26)。生成部134は、取得要求を取得したと判定すると、S27に処理を移し、取得要求を取得していないと判定すると、S23に処理を移す。
【0064】
生成部134は、第2取得部135が取得要求を取得した場合、当該取得要求に含まれるユーザIDに基づいて取得要求を送信したユーザの属性を特定し(S27)、当該ユーザの検査結果、当該ユーザの属性、及び統計情報に基づいて助言情報を生成する(S28)。
送信部136は、生成部134が生成した助言情報を示す助言ページをユーザ端末3に送信する(S29)。
【0065】
[第1の実施形態における効果]
以上、第1の実施形態に係る検査結果管理装置1は、複数の検査結果に基づいて、複数のユーザの夫々の検査結果の通知後における当該ユーザの行動履歴に基づいて助言情報(行動履歴情報)を生成し、ユーザが使用するユーザ端末3から、ユーザに付与されるユーザIDを取得すると、当該ユーザIDに対応する検査結果に関連する助言情報をユーザ端末3に送信する。
【0066】
助言情報は、ユーザと同様の検査結果を有する他のユーザの行動履歴に基づいて生成されるので、同様の検査結果を閲覧したユーザが取るべき行動が反映された情報となる。したがって、ユーザは、助言情報を確認することで、検査結果に対してどのような行動をとれば適切であるのか認識することができる。
【0067】
なお、第1の実施形態において、生成部134は、複数の検査項目の判定結果ごとに、夫々の食品の食品情報ページの閲覧回数を集計することにより複数の統計情報を生成したがこれに限らない。例えば、生成部134は、複数のユーザの夫々の検査結果の推移を解析し、判定結果が第1の状態(例えば、不良な状態)から第2の状態(例えば、良好な状態)に変化したユーザを特定してもよい。そして、生成部134は、判定結果が不良な状態を示す検査結果が通知された後における食品情報ページの閲覧履歴に基づいて統計情報を生成してもよい。
【0068】
この場合において、送信部136は、第2取得部135が取得したユーザIDに対応する検査結果と一致又は類似する検査結果が過去に通知された他のユーザのうち、検査結果が示す判定結果が第1の状態から第2の状態に変化したユーザの行動履歴情報を助言情報としてユーザ端末3に送信する。具体的には、送信部136は、肝機能の判定結果がDのユーザに対して、他のユーザのうち判定結果がDからB、又はCからBに推移したユーザの行動履歴情報として、「肝機能の判定結果が改善した人は、○○をしています」というような情報を提供するようにしてもよい。このようにすることで、検査結果管理装置1は、判定結果が改善した他のユーザの統計情報に基づく助言情報をユーザに提供することができる。
【0069】
また、送信部136は、第2取得部135が取得したユーザIDに対応する検査結果が示す判定結果が第1の状態である場合、検査結果が第1の状態である他のユーザの行動履歴情報と、第2の状態である他のユーザの行動履歴情報とをユーザ端末3に送信してもよい。具体的には、送信部136は、肝機能の判定結果がDのユーザに対して、他のユーザのうち判定結果がC又はDのユーザの行動履歴情報と、判定結果がA又はBのユーザの行動履歴情報とを提供するようにしてもよい。
また、送信部136は、判定結果がB又はCからDに変化(悪化)したユーザと、Dが継続しているユーザとで、行動履歴情報を夫々個別に提供するようにしてもよい。
【0070】
<第2の実施形態>
続いて、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、検査結果管理装置1が、医療関係者への相談履歴を行動履歴として記憶部12に記憶させ、当該相談履歴に基づく助言情報をユーザ端末3に送信する点で第1の実施形態と異なり、その他の点では同じである。以下、第1の実施形態と異なる部分について説明を行う。第1の実施形態と同じ部分については適宜説明を省略する。
【0071】
第2の実施形態の第2取得部135は、例えば、
図7に示す検査結果概要ページにおいて、医療関係者に検査結果に対する相談を要求する相談要求を取得する。送信部136は、第2取得部135が相談要求を取得したことに応じて、医療関係者を選択するための医療関係者選択用ページ(不図示)をユーザ端末3に送信し、ユーザ端末3のユーザから、病院や、診療科目を受け付ける。
【0072】
送信部136は、病院や、診療科目を受け付けると、これらの病院及び診療科目に関連付けられている医療関係者を特定する。送信部136は、当該医療関係者が使用する医療関係者端末(不図示)に検査結果を送信し、当該医療関係者から相談に対する回答情報を受け付ける。送信部136は、医療関係者端末から回答情報を受信すると、当該回答情報を含む回答ページを生成してユーザ端末3に送信する。
【0073】
履歴管理部133は、回答ページがユーザ端末3に送信されたことに応じて、ユーザ端末3のユーザのユーザIDと、回答した医療関係者の氏名、所属先の病院、及び診療科目を示す情報と、相談日時とを関連付けて相談履歴情報として記憶部12に記憶させる。なお、履歴管理部133は、送信部136が病院及び診療科目に基づいて医療関係者を特定した時点において相談履歴情報を記憶部12に記憶させてもよい。
【0074】
生成部134は、複数のユーザの複数の属性と、検査結果と、相談履歴情報とに基づいて統計情報を生成する。
図11は、第2の実施形態に係る統計情報の一例を示す図である。生成部134は、
図11に示すように、ユーザの属性ごと、及び検査項目の判定結果ごとに、夫々の病院の診療科目ごとの相談回数を集計することにより複数の統計情報を生成し、生成した複数の統計情報を記憶部12に記憶させる。
【0075】
生成部134は、ユーザ端末3からユーザIDを含む取得要求を取得すると、当該ユーザIDに対応する検査結果と一致又は類似する検査結果に対応する他のユーザからの相談回数が多い医療関係者に関する情報を助言情報として生成する。そして、送信部136は、生成された助言情報をユーザ端末3に送信する。ここで、医療関係者に関する情報は、医療関係者が所属する病院及び当該医療関係者が担当する診療科目を示す情報である。
【0076】
例えば、第2取得部135が取得したユーザIDに対応するユーザの属性が「20代男性」であり、検査結果において肝機能の判定結果がD判定であった場合、生成部134は、
図8に示す統計情報に基づいて、A病院X科が、相対的に相談回数が多いと特定する。そして、生成部134は、特定したA病院X科に対応して、「肝機能がD判定の人は、A病院X科の医療関係者によく相談しています。」等の情報を含む助言情報を生成する。送信部136は、当該助言情報を示す助言ページをユーザ端末3に送信する。
【0077】
[第2の実施形態における効果]
以上、第2の実施形態に係る検査結果管理装置1は、ユーザの検査結果と一致又は類似する検査結果に対応する他のユーザからの相談回数が多い医療関係者に関する情報を助言情報としてユーザ端末3に送信する。このようにすることで、ユーザは、自身と同様の検査結果の他のユーザがどこの病院の医療関係者に相談しているのかを把握して、自身の検査結果の相談先を決定する判断材料とすることができる。
【0078】
<第3の実施形態>
続いて、第3の実施形態について説明する。ユーザは、検査結果が良くない場合、遺伝子検査を行い、検査結果が良くない原因が遺伝的なものであるか否かを判断したい場合がある。しかしながら、遺伝子検査には複数の種類があり、価格も夫々異なることから、ユーザは、どの種類の遺伝子検査を行えばよいのかわからない場合がある。第3の実施形態は、検査結果管理装置1が、複数のユーザの行動履歴として、複数の種類の遺伝子検査の申込履歴を記憶し、当該申込履歴に基づく助言情報をユーザ端末3に送信する点で第1の実施形態と異なり、その他の点では同じである。以下、第1の実施形態と異なる部分について説明を行う。
【0079】
第3の実施形態の第2取得部135は、メニューページから遺伝子検査の申込要求を取得する。送信部136は、第2取得部135が遺伝子検査の申込要求を取得したことに応じて、遺伝子検査の種類の選択を受け付ける選択用ページをユーザ端末3に送信し、ユーザ端末3のユーザから、遺伝子検査の種類を受け付ける。
【0080】
履歴管理部133は、送信部136が遺伝子検査の種類の選択を受け付けると、ユーザ端末3のユーザのユーザIDと、遺伝子検査の種類とを関連付けて申込履歴情報として記憶部12に記憶させる。
また、遺伝子検査の申込を受け付けると、送信部136は、遺伝子検査を行うユーザIDと、遺伝子検査の種類を示す情報とをコンピュータ2に通知する。その後、
図2のS3からS9に示す処理の流れに基づいて遺伝子検査が行われる。
【0081】
生成部134は、複数のユーザの複数の属性と、検査結果と、申込履歴情報とに基づいて統計情報を生成する。生成部134は、ユーザの属性ごと、及び検査項目の判定結果ごとに、夫々の種類の遺伝子検査の申込回数を集計することにより複数の統計情報を生成し、生成した複数の統計情報を記憶部12に記憶させる。
【0082】
生成部134は、ユーザ端末3からユーザIDを含む改善アドバイスの取得要求を取得すると、当該ユーザIDに対応する検査結果と一致又は類似する検査結果に対応する他のユーザからの申込が多い遺伝子検査の種類を特定し、特定した遺伝子検査の種類を示す情報を含む助言情報を生成する。そして、送信部136は、生成された助言情報をユーザ端末3に送信する。
【0083】
[第3の実施形態における効果]
以上、第3の実施形態に係る検査結果管理装置1は、ユーザの検査結果と一致又は類似する検査結果に対応する他のユーザからの申込が多い遺伝子検査の種類を助言情報としてユーザ端末3に送信する。このようにすることで、ユーザは、自身と同様の検査結果の他のユーザがどの種類の遺伝子検査を受けているのか把握して、自身の遺伝子検査の種類を決定する判断材料とすることができる。
【0084】
なお、生成部134は、複数のユーザの複数の属性と、検査結果と、申込履歴情報とに基づいて統計情報を生成したが、これに限らない。例えば、生成部134は、検査結果を閲覧したユーザの数に対する、遺伝子検査を申し込んだユーザの数を統計情報として生成してもよい。このようにすることで、検査結果管理装置1は、検査結果を閲覧したユーザのうち、どのくらいの人が遺伝子検査を受けているのかを示す情報を、遺伝子検査を受けるか否かの判断材料としてユーザに確認させることができる。
【0085】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。