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特開2016-212816医療機関向け患者管理機能付オンライン決済システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-212816(P2016-212816A)
(43)【公開日】2016年12月15日
(54)【発明の名称】医療機関向け患者管理機能付オンライン決済システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20161118BHJP
【FI】
   G06Q30/06 126E
   G06Q30/06 130
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2015-109159(P2015-109159)
(22)【出願日】2015年5月1日
(71)【出願人】
【識別番号】595028904
【氏名又は名称】稲葉 葉一
(72)【発明者】
【氏名】稲葉 葉一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB47
5L049BB53
(57)【要約】      (修正有)
【課題】患者が治療補助商品を購入する場合に、医者の管理下での使用を前提として、ウェブショップなどでの購入を可能とする。
【解決手段】患者が治療補助商品をウェブショップなどから購入する際に、商品を薦めた医療機関を特定する医療機関固有の記号をログインIDとして、パスワードを患者が特定できる記号に設定する事により、必要な物を医者の管理下で安心して購入でき、かつそれを管理指導している医療機関にはそれに対する広告宣伝料および管理指導料が支払われる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブショップのログインIDを医療機関固有の記号、パスワードを患者が特定できる記号に設定し、患者の商品購入に伴い医療機関に対して広告宣伝料および管理指導料が支払われる患者管理機能付オンライン決済システムの発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【001】
本発明は、治療補助商品を医療機関からの紹介によって専用ウェブショップで患者に販売する場合の患者管理機能付オンライン決済システムに関する発明である。
【背景技術】
【002】
多くの医療機関は治療補助の目的で石鹸やシャンプー、化粧品あるいはサプリメントなどを患者に販売している。
【003】
その中で一部の特殊なサプリメントは副作用などの問題があり、医者の管理下でしか販売出来ないが、その様な特殊な商品を除いては一般の薬局で購入出来る物も多々あるため、患者にとってそのような商品を医療機関まで行って購入するよりも、一般販売店で購入する方が便利であるのは言うまでもない。
【004】
もちろん医者の管理下でしか販売出来ない特殊な商品も一般販売店で購入出来ると患者には便利であるが、適応でない人が購入すると事故が起こる可能性があるなどの問題で実現が難しい。
【005】
また患者がそれら商品を医療機関ではなく一般販売店で購入すると、医療機関にとっては何らメリットがなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【006】
治療補助目的の商品を患者が医療機関で直接購入せず他の店舗で購入する場合でも、医療機関の管理指導の下で安心して購入でき、その医療機関に対してはその店舗から管理指導料が入る販売システムを構築することである。
【課題を解決するための手段】
【007】
現在は商品を店舗で購入するよりもウェブショップを介して購入する機会が増えつつあり、将来的には医科向け商品もその専門ウェブショップから購入する機会が増えると考えられる。
【008】
その場合最初は医療機関で商品を購入し、医者の管理指導の下で使用し、副作用などの問題がない場合にのみそのウェブショップから購入できる様にする。
【009】
そのウェブショップにはその医療機関に対応するログインIDを入れなければアクセス出来ないようにして、更に医者の管理が必要な商品に関しては商品毎に購入を許可した患者を特定するパスワードを入れなければ購入できない設定にすると一般人は勿論、患者でさえ許可なしに購入出来なくなる。
【010】
また患者がそのウェブショップから商品を購入した場合、どこの医療機関で薦められたかが固有のログインIDで判り、ウェブショップはその商品の購入金額に対する宣伝広告料を、更に医者の管理が必要な商品に関しては管理指導料をその医療機関に対して支払うことが出来る。
【011】
このシステムが構築されれば、患者はその商品を医療機関まで行って購入しなくても自宅から安心して購入出来るし、医療機関としても在庫をあまり持たなくてもその商品を間接的に販売出来、それに対する報酬も得る事が出来る。
【発明を実施するための形態】
【012】
本発明の目的は、患者が治療補助目的の商品を医療機関まで行かずとも専用ウェブショップから医者の管理指導の下で安心して購入でき、その商品を紹介した医療機関には、その対価として広告宣伝料および管理指導料か支払われるビジネスモデルを構築する事である。
【013】
医療機関では患者に対して治療補助の目的で石鹸やシャンプー、化粧品、サプリメントなど種々の商品を販売している。
【014】
それらは一般販売店で購入できるものもあるが、医療機関専用に開発されたものも多い。
【015】
これら商品は医者の管理指導の下で使用するため、副作用など何らかの問題が発生しても直ぐに対処でき、患者は安心して購入できる。
【016】
しかし医療機関専用に開発された商品は一般販売店では購入出来ないので、患者がわざわざその医療機関まで買いに行かなくてはならないと言う不便さもあった。
【017】
それに対して一般販売されている商品は、その医療機関で購入しなくとも簡単に購入できるため患者にとっては利便性が高いが、医療機関にとってはただ単に商品の宣伝をしただけで何らメリットがなかった。
【課題を解決するための手段】
【018】
これら問題を解決するために、以下、本発明について詳細に説明する。
【019】
まず医療機関で販売する治療補助商品は医療機関以外では専用のウェブショップでのみ購入出来る様にする。
【020】
その専用のウェブショップでは、医療機関の紹介なしに一般の人が商品を購入出来ない様にするために、医療機関固有の記号、例えば医療機関番号を購入する際のログインIDに設定する。
【021】
治療の補助商品と言っても石鹸やシャンプーの様なものは原則使用制限はないので、医療機関のログインID以外でのセキュリティー設定は必要ないが、サプリメントの様に適応以外の患者が服用すると副作用が出現する危険な物もあるため、その様な商品に対しては他の患者が購入できない様に、商品毎にその患者専用の記号、例えばカルテ番号をパスワードに設定し、そのパスワードは事前に医療機関からウェブショップに登録することで適応がない患者は購入出来ない様にする。
【022】
患者がそのウェブショップから商品を購入した場合、どこの医療機関で薦められたかが固有のログインIDで判るので、そのIDを通して商品が購入された場合、購入金額に対する宣伝広告料をウェブショップがその医療機関に支払うが、更に購入に際して医者の管理指導が必要な商品に関しては、その広告宣伝料に加え管理指導料を支払うシステムを構築する。
【023】
その管理指導料は、厳格な商品管理が必要な場合、例えば商品の危険度が高い場合は当然であるが、商品の危険度はさほど高くないが特定の患者に使用すると危険度が増すなどの場合には高く設定する。
【024】
つまりこの管理指導料は商品に固定化するのではなく、患者と商品の関係によっても変える必要があるが、本発明の様に医療機関とウェブショップが共同で患者と商品を医療機関固有のログインIDと患者専用の記号で管理することで可能になる。
【産業上の利用可能性】
【025】
現在各メーカーがそのメーカー毎に行っている宣伝販売をこのウェブショップに委託することにより、患者に対する宣伝が効率よく行え、医療機関にとっても副収入を得る機会が増えるなど、3者にとってメリットがあり、今後大きなマーケットに発展する可能性がある。
またこのセキュリティーシステムが確立されれば、薬剤の販売も問題無く出来ることになるため、将来遠隔地診療が確立された場合の処方薬もウェブショップ内の薬局で処方販売が可能になる。