【解決手段】撮影制御部は、カメラを制御することで、利用者を撮影する。表示制御部は、撮影により得られた撮影画像に関して提供される機能を利用者に案内するための案内画面をモニタに表示する。また、表示制御部は、利用者が写る撮影画像を、機能に応じた表示形態で案内画面上に表示する。本技術は、例えば、写真シール作成装置に適用することができる。
利用者を被写体として撮影し、得られた撮影画像に対して、前記利用者の操作に応じた編集を施し、編集が施された前記撮影画像をシール紙に印刷する写真シール作成装置であって、
カメラを制御することで、前記利用者を撮影する撮影制御部と、
前記撮影画像に関して提供される機能を前記利用者に案内するための案内画面をモニタに表示する表示制御部と
を備え、
前記表示制御部は、前記利用者が写る前記撮影画像を、前記機能に応じた表示形態で前記案内画面上に表示する
写真シール作成装置。
前記案内画面は、前記利用者の人数に応じた前記写真シール作成ゲームを提供するための人数コースのうち、前記利用者により選択されていない前記人数コースの前記写真シール作成ゲームで出力される前記シール紙のシールレイアウトを紹介するための画面であり、
前記表示制御部は、前記撮影画像を、前記利用者により選択されていない前記人数コースの前記シールレイアウトで配置された場合の表示形態で前記案内画面上に表示する
請求項8または9に記載の写真シール作成装置。
前記表示制御部は、前記人数コースとして複数人用コースが選択された場合、前記撮影画像における1人の前記利用者の領域がトリミングされたトリミング画像を、1人用コースの前記シールレイアウトで配置された場合の表示形態で前記案内画面上に表示する
請求項10に記載の写真シール作成装置。
利用者を被写体として撮影し、得られた撮影画像に対して、前記利用者の操作に応じた編集を施し、編集が施された前記撮影画像をシール紙に印刷する写真シール作成装置の画像表示方法であって、
カメラを制御することで、利用者を撮影し、
撮影により得られた撮影画像に関して提供される機能について前記利用者に案内するための案内画面をモニタに表示する
ステップを含み、
前記ステップは、前記利用者が写る前記撮影画像を、前記機能に応じた表示形態で前記案内画面上に表示する
画像表示方法。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】
<写真シール作成装置の外観構成>
図1および
図2は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
【0027】
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集画像を提供するゲーム機である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にするためにその画像をサーバに送信することで、利用者に画像を提供する。写真シール作成装置1は、アミューズメント施設や店舗に設置される。写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高生や若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、写真シール作成装置1において、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
【0028】
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、編集作業により、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像に、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させる。これにより、撮影画像が彩り豊かな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
【0029】
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。
【0030】
撮影ユニット11は、事前選択部20、撮影部21、および背景部22から構成される。事前選択部20は、撮影部21の側面に設置される。事前選択部20の前方の空間が、事前選択処理が行われる事前選択空間となる。また、撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間が、撮影処理が行われる撮影空間となる。
【0031】
事前選択部20は、事前選択処理として、写真シール作成装置1によって提供されるゲームを紹介するガイダンスを行ったり、撮影空間で行われる撮影処理における各種の設定を行ったりする。事前選択部20には、利用者が代金を投入する硬貨投入口や、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。事前選択部20は、撮影空間の空き状況に応じて、適宜、事前選択空間にいる利用者を撮影空間へと案内する。
【0032】
撮影部21は、利用者を被写体として撮影するための装置である。撮影部21は、撮影空間に入った利用者の正面に位置する。撮影空間に臨む撮影部21の正面には、カメラや、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間において正面を向いている利用者からみて左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル41Aにより構成され、右側面が側面パネル41Bにより構成される。さらに、撮影部21の正面が正面パネル42により構成される。側面パネル41Aには、上述した事前選択部20が設置されるものとする。なお、事前選択部20は、側面パネル41Bに設置されるようにしてもよいし、側面パネル41A,41Bの両方に設置されるようにしてもよい。
【0033】
背景部22は、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bから構成される。背面パネル51は、正面を向いている利用者の背面側に位置する板状の部材である。側面パネル52Aは、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル41Aより横幅の狭い板状の部材である。側面パネル52Bは、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル41Bより横幅の狭い板状の部材である。
【0034】
側面パネル41Aと側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Aと側面パネル52Aの上部は、板状の部材である連結部23Aによって連結される。側面パネル41Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部23A’によって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bも同様に、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Bと側面パネル52Bの上部は、連結部23Bによって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bの下部は、連結部23B’によって連結される。
【0035】
なお、背面パネル51の撮影空間側の面には、例えば緑色のクロマキー用のシートが貼り付けられる。写真シール作成装置1は、クロマキー用のシートを背景として撮影することで、撮影処理や編集処理においてクロマキー合成を行う。これにより、利用者が所望する背景画像がシートの部分に合成される。
【0036】
側面パネル41A、連結部23A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口となる。また、側面パネル41B、連結部23B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口となる。
【0037】
撮影空間の上方には、撮影部21の正面、連結部23A、および連結部23Bに囲まれた天井が形成される。その天井の一部に、天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて光を照射するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24の内部には、ストロボの他に蛍光灯が設けられている。これにより、天井ストロボユニット24は、撮影空間の照明としても機能する。
【0038】
編集ユニット12は、撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル42に接するようにして、撮影ユニット11に連結している。
【0039】
図1に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
【0040】
編集ユニット12の正面側は、面61と、面61の上方に形成された斜面62から構成される。面61は、床面に対して垂直で、撮影部21の側面パネル41Aとほぼ平行な面である。斜面62には、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。斜面62の左側には、照明装置64の一端を支持する柱状の支持部63Aが設けられる。斜面62の右側には、照明装置64の他端を支持する柱状の支持部63Bが設けられる。支持部63Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部65が設けられる。
【0041】
編集ユニット12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、3本のレール26A乃至26Cが、組み合わせられて構成される。3本のレール26A乃至26Cは、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わせられる。平行に設けられるレール26Aとレール26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、レール26Aとレール26Bの他端は、レール26Cの両端にそれぞれ接合される。
【0042】
カーテンレール26には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。そのカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。
【0043】
また、後述するが、編集ユニット12の左側面には、印刷済みのシール紙が排出される排出口が設けられる。編集ユニット12の左側面前方の空間が、利用者が印刷済みのシール紙が排出されるのを待つ印刷待ち空間となる。
【0044】
<利用者の移動について>
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。
図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
【0045】
まず、利用者は、事前選択部20の前方の空間である事前選択空間A0において硬貨投入口に代金を投入する。次に、利用者は、タッチパネルモニタに表示される画面に従って各種の設定を行う。利用者は、例えば、撮影空間で行われる撮影に関するコースの選択などを事前選択作業として行う。
【0046】
事前選択作業を終えた利用者は、白抜き矢印#1で示すように、側面パネル41Aと側面パネル52Aの間の出入り口G1から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入る。そして利用者は、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影作業を行う。
【0047】
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#2で示すように出入り口G1から撮影空間A1を出て編集空間A2−1に移動するか、または、白抜き矢印#3で示すように出入り口G2から撮影空間A1を出て編集空間A2−2に移動する。
【0048】
編集空間A2−1は、編集ユニット12の正面側の編集空間である。一方、編集空間A2−2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。利用者が編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は、編集作業を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。
【0049】
編集作業が終了した後、編集画像の印刷が開始される。印刷が開始されると、編集空間A2−1での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#4で示すように編集空間A2−1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2−2での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−2から印刷待ち空間A3に移動する。
【0050】
印刷待ち空間A3に移動した利用者は、画像の印刷の終了を待つ。印刷が終了すると、利用者は、編集ユニット12の右側面に設けられた排出口から排出されたシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終える。
【0051】
次に、各装置の構成について説明する。
【0052】
<事前選択部の構成>
図4は、事前選択部20の構成例を示す図である。
【0053】
事前選択部20の上側にはタッチパネルモニタ71が設けられる。タッチパネルモニタ71は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ71は、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ71には、撮影に関するコースの選択などを行わせる事前選択処理に用いられる画面が表示される。
【0054】
タッチパネルモニタ71の下方には、スピーカ72が設けられる。スピーカ72は、事前選択処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音などを出力する。また、スピーカ72に隣接するようにして、利用者が硬貨を入れる硬貨投入返却口73が設けられる。
【0055】
<撮影部の構成>
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、側面パネル41A、側面パネル41B、および正面パネル42に囲まれるようにして構成される。
【0056】
正面パネル42の中央には、カメラユニット81が設けられる。カメラユニット81は、カメラ91およびタッチパネルモニタ92から構成される。
【0057】
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット81の内部に取り付けられる。カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた静止画像は、撮影画像として保存される。
【0058】
タッチパネルモニタ92は、カメラ91の下方に設けられる。タッチパネルモニタ92は、LCDなどのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUIを表示し利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ92には、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)や静止画像(撮影画像)が表示される。
【0059】
カメラユニット81の上方には、曲面の発光面を利用者に向けた上ストロボ82が設置される。上ストロボ82は、正面上方から利用者の顔および上半身に光を照射する。
【0060】
カメラユニット81の左方には、平面の発光面を利用者に向けた左ストロボ83が設置される。左ストロボ83は、正面左方から利用者の顔および上半身に光を照射する。カメラユニット81の右方には、平面の発光面を利用者に向けた右ストロボ84が設置される。右ストロボ84は、正面右方から利用者の顔および上半身に光を照射する。
【0061】
また、カメラユニット81の下方には、利用者の下半身および足元に光を照射する足元ストロボ85が設けられる。
【0062】
なお、図示はしないが、正面パネル42の例えば天井付近には、スピーカが設けられる。そのスピーカは、撮影処理の案内音声、BGM、効果音などを出力する。
【0063】
<背景部の構成>
図6は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
【0064】
背面パネル51の上方には、背面上ストロボ101が設置される。背面上ストロボ101は、背面上方から利用者に光を照射する。
【0065】
図中、背面パネル51の左方には、背面左ストロボ102が設置される。背面左ストロボ102は、背面右方から利用者を照射する。図中、背面パネル51の右方には、背面右ストロボ103が設置される。背面右ストロボ103は、背面左方から利用者を照射する。
【0066】
また、背面パネル51の撮影空間A1側(図中、手前側)の面には、クロマキーシート121が貼り付けられる。クロマキーシート121の色は、例えば緑色とされる。
【0067】
なお、図示はしないが、側面パネル52A,52Bの撮影空間A1側の面にも、クロマキーシート121と同様に、クロマキーシートが貼り付けられる。
【0068】
<編集ユニットの構成>
図7は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
【0069】
斜面62のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131の左側にはタッチペン132Aが設けられる。タブレット内蔵モニタ131の右側にはタッチペン132Bが設けられる。
【0070】
タブレット内蔵モニタ131は、タブレットがディスプレイを露出するように設けられることによって構成される。タブレットは、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いた操作入力を可能とする。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集作業に用いられる編集画面が表示される。2人の利用者が同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
【0071】
図8は、編集ユニット12の左側面の構成例を示す図である。
【0072】
編集ユニット12の左側面の下側にはシール紙排出口161が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられている。そのプリンタにより、編集空間A2−1の利用者が写る画像、または、編集空間A2−2の利用者が写る画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール紙排出口161から排出される。
【0073】
<写真シール作成装置の内部構成>
図9は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。
図9において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
【0074】
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などにより構成される。制御部201は、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、事前選択部208、撮影部209、編集部210A,210B、および印刷部211の各構成も接続される。
【0075】
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部202は、制御部201から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
【0076】
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部203は、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部203は、例えば、利用者に選択された撮影画像や編集画像をサーバに送信する。通信部203から送信された画像は、サーバにおいて所定の記憶領域が割り当てられて保存され、サーバにアクセスしてきた携帯端末に表示されたり、ダウンロードされたりする。
【0077】
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
【0078】
ROM206は、制御部201において実行されるプログラムやデータを記憶する。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
【0079】
事前選択部208は、事前選択空間A0にいる利用者を対象とした事前選択処理を実現する。事前選択部208は、タッチパネルモニタ71、スピーカ72、および硬貨処理部221から構成される。
【0080】
タッチパネルモニタ71は、制御部201による制御に従って各種の選択画面を表示し、選択画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、各種の設定が行われる。
【0081】
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口73への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号を制御部201に出力する。
【0082】
撮影部209は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を実現する。撮影部209は、照明装置231、カメラ91、タッチパネルモニタ92、およびスピーカ232から構成される。
【0083】
照明装置231は、撮影空間A1内の各ストロボであり、制御部201から供給される照明制御信号に従って発光する。
【0084】
カメラ91は、制御部201によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像(画像データ)を制御部201に出力する。
【0085】
編集部210Aは、編集空間A2−1にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。編集部210Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ241から構成される。編集部210Bは、編集空間A2−2にいる利用者を対象とした編集処理を実現し、編集部210Aと同一の構成を有する。なお、以下、編集部210A,210Bを特に区別しない場合には、単に、編集部210という。
【0086】
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、編集対象となる撮影画像が編集される。
【0087】
印刷部211は、印刷待ち空間A3にいる利用者に、印刷済みのシール紙を提供する印刷処理を実現する。印刷部211は、プリンタ251を含むように構成される。プリンタ251にはシール紙ユニット252が装着される。
【0088】
プリンタ251は、制御部201から供給された印刷データに基づいて、編集画像をシール紙ユニット252に収納されているシール紙261に印刷し、シール紙排出口161に排出する。
【0089】
<制御部の構成>
図10は、制御部201の機能構成例を示すブロック図である。
図10に示す機能部のうちの少なくとも一部は、制御部201内のCPUにより所定のプログラムが実行されることによって実現される。これにより、写真シール作成装置1は、画像提供装置として機能する。
【0090】
制御部201は、事前選択処理部301、撮影処理部302、編集処理部303、および印刷処理部304から構成される。
【0091】
事前選択処理部301は、事前選択部208の各部を制御することで、事前選択処理を行う。撮影処理部302は、撮影部209の各部を制御することで、撮影処理を行う。編集処理部303は、編集部210の各部を制御することで、編集処理を行う。印刷処理部304は、印刷部211のプリンタ251を制御することで、印刷処理を行う。
【0092】
<事前選択処理部の構成例>
図11は、事前選択処理部301の機能構成例を示すブロック図である。
【0093】
事前選択処理部301は、表示制御部311、入力受付部312、およびガイダンス出力制御部313から構成される。
【0094】
表示制御部311は、タッチパネルモニタ71の表示を制御する。例えば、表示制御部311は、撮影空間において行われる撮影に関するコースの選択のための選択画面などをタッチパネルモニタ71に表示させる。
【0095】
入力受付部312は、タッチパネルモニタ71に対する、利用者の操作入力を受け付ける。具体的には、入力受付部312は、タッチパネルモニタ71に表示された選択画面に対する選択の操作入力を受け付ける。
【0096】
ガイダンス出力制御部313は、各種の選択操作を説明するガイダンスの出力を制御する。ガイダンス出力制御部313は、各種の選択操作を説明する画面をタッチパネルモニタ71に表示させたり、各種の選択操作を説明する音声をスピーカ72から出力させたりする。
【0097】
<撮影処理部の構成例>
図12は、撮影処理部302の機能構成例を示すブロック図である。
【0098】
撮影処理部302は、表示制御部321、入力受付部322、撮影制御部323、画像処理部324、およびガイダンス出力制御部325から構成される。
【0099】
表示制御部321は、タッチパネルモニタ92の表示を制御する。例えば、表示制御部321は、タッチパネルモニタ92に、カメラ91に取り込まれた動画像をライブビュー表示させたり、撮影結果である撮影画像を表示させたりする。
【0100】
入力受付部322は、タッチパネルモニタ92に対する、利用者の操作入力を受け付ける。
【0101】
撮影制御部323は、カメラ91を制御することで、利用者を被写体として撮影する。
【0102】
画像処理部324は、撮影により得られた撮影画像に所定の画像処理を施す。
【0103】
ガイダンス出力制御部325は、撮影作業の進め方などを説明するガイダンスの出力を制御する。ガイダンス出力制御部325は、撮影の進め方などを説明する画面をタッチパネルモニタ92に表示させたり、撮影の進め方などを説明する音声をスピーカ232から出力させたりする。
【0104】
<編集処理部の構成例>
図13は、編集処理部303の機能構成例を示すブロック図である。
【0105】
編集処理部303は、表示制御部331、入力受付部332、画像処理部333、編集部334、ガイダンス出力制御部335、および通信制御部336から構成される。
【0106】
表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131の表示を制御する。例えば、表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131に、撮影画像に施される画像処理の内容の選択のための選択画面や、撮影画像を対象とした編集作業のための編集画面を表示させる。
【0107】
入力受付部332は、タブレット内蔵モニタ131に対する、タッチペン132A,132Bを用いた利用者の操作入力を受け付ける。例えば、入力受付部312は、選択画面に対する画像処理の内容の選択や、編集画面に対する入力を受け付ける。
【0108】
画像処理部333は、選択画面に対する選択操作に応じて、撮影画像に所定の画像処理を施す。
【0109】
編集部334は、編集画面に対する入力操作に応じて、撮影画像に編集を施す。
【0110】
ガイダンス出力制御部335は、編集の進め方などを説明するガイダンスの出力を制御する。ガイダンス出力制御部335は、編集の進め方などを説明する画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させたり、編集の進め方などを説明する音声をスピーカ241から出力させたりする。
【0111】
通信制御部336は、通信部203を制御し、インターネットなどのネットワークを介した通信に関する処理を行う。例えば、通信制御部336は、通信部203を制御することで、撮影処理において得られた撮影画像や、編集処理において得られた編集画像を、外部のサーバへ送信する。
【0112】
<写真シール作成装置の動作>
ここで、
図14のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の動作について説明する。
【0113】
ステップS1において、事前選択処理部301は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを、硬貨処理部221から供給される起動信号に基づいて判定し、硬貨が投入されたと判定するまで待機する。
【0114】
ステップS1において、硬貨が投入されたと判定された場合、処理はステップS2に進む。ステップS2において、事前選択処理部301は、事前選択部208を制御することで、事前選択処理を行う。具体的には、事前選択処理部301は、撮影空間で行われる撮影に関するコースの選択などを利用者に行わせることで、各種の設定を行う。
【0115】
ステップS3において、撮影処理部302は、撮影部209を制御することで、撮影処理を行う。具体的には、撮影処理部302は、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ92にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影し、撮影画像を生成する。
【0116】
ステップS4において、編集処理部303は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部210を制御することで、編集処理を行う。具体的には、編集処理部303は、撮影処理により得られた撮影画像に対して利用者に編集作業を行わせることで、編集が施された編集画像を生成する。
【0117】
ステップS5において、印刷処理部304は、プリンタ251を制御することで、印刷処理を行う(開始する)。具体的には、印刷処理部304は、編集処理により得られた編集画像をプリンタ251に出力してシール紙に印刷する。なお、撮影処理により得られた撮影画像が、シール紙に印刷されるようにしてもよい。
【0118】
印刷が終了すると、ステップS6において、プリンタ251は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口161に排出し、処理を終了させる。
【0119】
<事前選択処理の詳細>
次に、
図15のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS2の事前選択処理の詳細について説明する。
【0120】
事前選択処理が開始されると、ステップS11において、表示制御部311は、写りコース選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
【0121】
写りコース選択画面は、撮影画像に写る被写体の写りを決定する写りコースの選択に用いられる画面である。写りコースには、撮影画像に写る人物の肌の質感を柔らかく、画像全体の色味を淡くする「さらふわ」コースと、「さらふわ」と比べて画像全体の色味をやや濃くする「うるふわ」コースとがある。
【0122】
写りコースにより決定される被写体の写りは、撮影画像に対して施される画像処理によって決定される。例えば、被写体の写りは、撮影画像における人物領域の彩度、明度、シャープネス、コントラストなどの少なくともいずれかを調整することで決定される。また、被写体の写りは、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御することで決定されるようにしてもよい。
【0123】
写りコース選択画面が操作されることによって、入力受付部312は、写りコースの選択を受け付ける。そして、処理はステップS12に進む。
【0124】
ステップS12において、表示制御部311は、人数コース選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
【0125】
人数コース選択画面は、利用者の人数に応じた写真シール作成ゲーム(以下、単にゲームともいう)を提供するための人数コースの選択に用いられる画面である。人数コースには、1人用コース、2人用コース、3人用コース、4人用コース、および5人以上用コースがある。選択された人数コースに応じて、その人数の利用者に向けたゲームが提供される。以下、2人用コース、3人用コース、4人用コース、および5人以上用コースをまとめて、複数人用コースということとする。
【0126】
人数コース選択画面が操作されることによって、入力受付部312は、人数コースの選択を受け付ける。そして、複数人用コースの選択が受け付けられた場合、処理はステップS13に進む。ステップS13において、表示制御部311は、撮影コース選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
【0127】
撮影コース選択画面は、種々の撮影範囲での撮影が行われる撮影コースの選択に用いられる画面である。撮影コースには、「アップ+全身」コース、および「アップのみ」コースがある。「アップ+全身」コースは、複数回(例えば5回)行われる撮影として、アップ撮影と全身撮影とが行われる撮影コースである。「アップのみ」コースは、複数回行われる撮影として、アップ撮影のみが行われる撮影コースである。
【0128】
ここで、アップ撮影とは、被写体の顔および上半身を撮影範囲とした撮影である。アップ撮影により、撮影画像として、被写体の顔および上半身が写るアップ画像が得られる。一方、全身撮影とは、被写体の全身を撮影範囲とした撮影である。全身撮影により、撮影画像として、被写体の全身が写る全身画像が得られる。
【0129】
人数コース選択画面が操作されることによって、入力受付部312は、撮影コースの選択を受け付ける。そして、処理はステップS14に進む。
【0130】
ステップS14において、表示制御部311は、名前入力画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
【0131】
名前入力画面は、利用者による名前の入力に用いられる画面である。名前入力画面が操作されることによって、入力受付部312は、利用者それぞれの名前の入力を受け付ける。
【0132】
ステップS15において、表示制御部311は、ポーズ選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
【0133】
ポーズ選択画面は、撮影の際に利用者がとるポーズの選択に用いられる画面である。ポーズ選択画面が操作されることによって、入力受付部312は、複数回行われる撮影それぞれについてのポーズの選択を受け付ける。
【0134】
さて、ステップS12に戻り、人数コース選択画面が操作されることによって、1人用コースの選択が受け付けられた場合、処理はステップS16に進む。
【0135】
ステップS16において、表示制御部311は、シールレイアウト選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
【0136】
詳細な説明は省略するが、シールレイアウト選択画面は、シールレイアウト(シールレイアウト画像)の選択に用いられる画面である。
【0137】
シールレイアウト画像は、複数の撮影画像が配置されてシール紙に印刷される画像である。シールレイアウト画像において撮影画像が配置される領域以外の領域には、デザイン性に富んだ文字や図柄などが配置される。シール紙には、シールレイアウト画像に撮影画像が配置されて合成された合成画像が印刷される。この合成画像は、サーバを介して、利用者の携帯端末に送信されるようにしてもよい。
【0138】
ステップS15またはステップS16の後、処理はステップS17に進む。ステップS17において、ガイダンス出力制御部313は、事前選択空間A0にいる利用者に対して、撮影空間A1への移動を案内する。撮影空間A1への移動の案内は、タッチパネルモニタ71に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ72から出力させることによって行われる。
【0139】
以上のようにして、事前選択処理が行われる。
【0140】
<撮影処理の詳細>
次に、
図16のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS3の撮影処理の詳細について説明する。なお、ここでは、人数コースとして複数人用コースが選択され、撮影コースとして「アップ+全身」コースが選択された場合の撮影処理について説明する。
【0141】
撮影処理が開始されると、ガイダンス出力制御部325が、写り選択用撮影の仕方を説明する画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。その後、ステップS31において、撮影制御部323は、写り選択用撮影を行う。
【0142】
写り選択用撮影は、利用者それぞれの顔を識別し、さらに利用者の顔の各パーツ(目、口など)を認識するために行われる撮影である。写り選択用撮影により得られた撮影画像(以下、写り選択用画像という)は、編集処理において編集対象とされたり、印刷処理においてシール紙に印刷されることはない。写り選択用画像は、顔の各パーツの認識のためだけに利用される。
【0143】
このような目的から、写り選択用撮影のガイダンスでは、利用者に対して、正面を向いて撮影することを促す画面の表示や音声の出力が行われる。
【0144】
写り選択用撮影が終了すると、ガイダンス出力制御部325が、アップ画像を得るための撮影であるアップ撮影の仕方を説明する画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。そして、ステップS32において、撮影制御部323はアップ撮影を行う。
【0145】
具体的には、ガイダンスが終了すると、表示制御部321は、サンプルポーズ画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。
【0146】
サンプルポーズ画面には、ポーズ選択画面において選択されたポーズに基づいて、これから行われる撮影に対応するポーズ画像が表示される。利用者は、サンプルポーズ画面に表示されるポーズ画像のポーズを確認して、これから行われる撮影に臨むことができる。
【0147】
このようなポーズ画像が所定の時間表示された後、撮影制御部323は、カメラ91による動画像の取り込みを開始する。そして、表示制御部321は、カメラ91により取り込まれた、利用者が映る動画像を、ライブビュー表示画面に表示させる。
【0148】
ライブビュー表示画面には、2人の利用者が映る動画像がリアルタイムで表示される。利用者は、直前までサンプルポーズ画面に表示されていたポーズ画像と同様のポーズをとりながら、体の位置を調整する。
【0149】
このようなライブビュー画像が所定の時間表示された後、撮影前のカウントダウンが開始される。そして、撮影のタイミングになったとき、撮影制御部323は、アップ撮影を行い、アップ画像としての静止画像を取得する。表示制御部321は、アップ撮影の撮影結果確認画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。
【0150】
撮影結果確認画面には、アップ撮影によって得られた静止画像(アップ画像)が表示される。このとき、画像処理部324は、撮影結果確認画面に表示される撮影結果(静止画像)に対して、選択された写りコースに応じた画像処理を施す。これにより、利用者は、所望する被写体の写りの撮影結果を確認することができる。
【0151】
このようにして、3回のアップ撮影が行われる。
【0152】
3回のアップ撮影が終了すると、ガイダンス出力制御部325が、全身画像を得るための撮影である全身撮影の仕方を説明する画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。そして、ステップS33において、撮影制御部323は、全身撮影を行う。
【0153】
ここでは、詳細な説明は省略するが、上述したアップ撮影と同様の流れで、2回の全身撮影が行われる。
【0154】
なお、撮影コースとして「アップのみ」コースが選択されている場合には、2回の全身撮影に代えて、2回のアップ撮影が行われる。
【0155】
ステップS33の後、処理はステップS34に進む。ステップS34において、ガイダンス出力制御部325は、撮影を終えた利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間への移動の案内は、タッチパネルモニタ92に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ232から出力させることによって行われる。
【0156】
以上のようにして、撮影処理が行われる。
【0157】
<編集処理の詳細>
次に、
図17のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS4の編集処理の詳細について説明する。なお、事前選択処理において選択された人数コースや撮影コースによらず、基本的には同様の流れで編集処理が実行される。
【0158】
編集処理が開始されると、ガイダンス出力制御部335が、写り選択の仕方を説明する画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。ここでいう写りは、後述する顔のパーツバランスと目の大きさとを示している。その後、ステップS71において、表示制御部331は、顔のパーツバランス選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
【0159】
顔のパーツバランス選択画面には、利用者毎に、顔のパーツバランスがそれぞれ異なる複数の顔画像が表示される。顔のパーツバランスは、例えば、顔の輪郭や目の形状を示している。これらの顔画像は、写り選択用撮影によって得られた写り選択用画像における利用者の顔の領域に、顔のパーツバランスを異ならせるための複数種類の画像処理を施すことで生成される。
【0160】
利用者それぞれによって、顔のパーツバランス選択画面に表示される複数の顔画像のうちのいずれかが選択されると、入力受付部332は、その選択を受け付ける。そして、画像処理部333は、選択された顔画像に施された画像処理を、撮影処理によって得られた撮影画像それぞれに施す。
【0161】
顔のパーツバランスが選択されると、ステップS72において、表示制御部331は、目の大きさ選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
【0162】
目の大きさ選択画面には、利用者毎に、目の大きさがそれぞれ異なる複数の顔画像が表示される。これらの顔画像は、写り選択用撮影によって得られた写り選択用画像における利用者の目の領域に、目の大きさを異ならせるための複数種類の画像処理を施すことで生成される。なお、目の大きさ選択画面に表示される画像は、顔画像に限らず、形状が異なる目の領域のみの画像など、少なくとも、画像処理の対象となる目の領域が含まれる画像であればよい。
【0163】
利用者それぞれによって、目の大きさ選択画面に表示される複数の顔画像のうちのいずれかが選択されると、入力受付部332は、その選択を受け付ける。そして、画像処理部333は、選択された顔画像に施された画像処理を、撮影処理によって得られた撮影画像それぞれに施す。
【0164】
目の大きさが選択されると、表示制御部331は、撮影画像に写る利用者の背景となる背景画像の色味を選択させるための選択画面を、タブレット内蔵モニタ131に表示させる。そして、背景画像の色味が選択されると、表示制御部331は、選択された色味に対応した背景選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
【0165】
背景選択画面には、撮影処理により得られた5枚の撮影画像と、撮影画像それぞれの背景に合成される複数の背景画像が表示される。
【0166】
背景選択画面において、利用者の操作により、撮影画像のうちのいずれかが選択された状態で、背景画像のうちのいずれかが選択されると、選択された背景画像が、選択されている撮影画像の背景に合成されて表示される。
【0167】
このようにして、入力受付部312は、5枚の撮影画像それぞれに合成される背景画像の選択を受け付ける。
【0168】
撮影画像それぞれについて背景画像が選択されるか、または、背景画像選択画面が表示されてから所定の時間が経過すると、ガイダンス出力制御部335が、編集の仕方を説明する画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。なお、所定の時間が経過したときに、背景画像が選択されていなかった撮影画像については、あらかじめ決められた背景画像が選択されるものとする。
【0169】
そして、ステップS74において、表示制御部331は、編集画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。なお、複数人用コースと1人用コースとでは、異なる編集画面が表示される。
【0170】
ステップS75において、入力受付部332が、編集画面に表示されている撮影画像に対する編集入力を受け付けると、編集部334は、撮影画像の編集を行う。具体的には、編集部334は、利用者に選択されたスタンプ画像等の合成用画像を、編集対象となる撮影画像に合成する。
【0171】
編集作業が終了すると、ステップS76において、表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131に分割数選択画面を表示する。そして、入力受付部332は、利用者による、シール紙の分割数の選択を受け付ける。
【0172】
ここで、複数人用コースの場合には、分割数選択画面が操作されることで、シール紙の分割数とシールレイアウト(シールレイアウト画像)が決定される。1人用コースの場合には、シールレイアウトが既に決まっているので、単に、シール紙の分割数のみが選択される。
【0173】
なお、シールレイアウトを表す情報は、印刷処理部304に供給される。印刷処理部304は、この情報を用いて、利用者に選択された分割数で分割されたシール紙の各領域に、撮影画像または編集画像が配置されたシールレイアウト画像をシール紙に印刷する。
【0174】
ステップS77において、表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131に携帯送信用画像選択画面を表示させる。そして、入力受付部332は、利用者による、携帯送信用画像として例えば1枚の撮影画像の選択を受け付ける。ここで、撮影画像に限らず、携帯送信用画像として編集画像が選択されるようにしてもよい。また、携帯送信用画像として選択される画像は、1枚に限らず、2枚以上であってもよい。
【0175】
ステップS78において、表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131にメールアドレス入力画面を表示させる。そして、入力受付部332は、利用者の所有する携帯端末のメールアドレスの入力を受け付ける。
【0176】
ステップS79において、通信制御部336は、通信部203を制御することで、インターネットなどのネットワークを介して、利用者により選択された携帯送信用画像を、利用者により入力されたメールアドレスとともに、サーバに送信する。サーバは、例えば写真シール作成装置1の製造メーカにより管理される。
【0177】
サーバは、利用者により入力されたメールアドレス宛てに、携帯端末がサーバにアクセスするのに必要なURL(Uniform Resource Locator)が記載されたメールを送信する。そして、そのURLに基づいて、利用者が所有する携帯端末が、ネットワークを介してサーバにアクセスすることで、サーバに送信された携帯送信用画像が携帯端末に提供される。
【0178】
ステップS80において、表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131にアプリ訴求画面を表示させる。
【0179】
アプリ訴求画面は、撮影画像(携帯送信用画像)を利用者の所有する携帯端末上で表示する機能を案内するための画面である。具体的には、アプリ訴求画面は、サーバに送信された撮影画像(携帯送信用画像)を取得するためのアプリケーションを利用者の所有する携帯端末にダウンロードすることを訴求するための画面である。アプリ訴求画面の詳細については、後述する。
【0180】
アプリ訴求画面が所定の時間表示された後、ステップS81において、表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131に紹介画面を表示させる。
【0181】
紹介画面は、写真シール作成装置1の各種の機能を利用者に紹介するための画面である。
【0182】
なお、ステップS79における携帯送信用画像の送信と、ステップS80,S81におけるアプリ訴求画面や紹介画面の表示とは、並列して行われるものとする。
【0183】
また、ステップS80,S81におけるアプリ訴求画面や紹介画面の表示時間は、印刷待ち空間A3において他の利用者がシール紙の印刷を待っているか否かに応じて、適宜調整される。
【0184】
紹介画面が所定の時間表示された後、ステップS82において、ガイダンス出力制御部335は、編集作業を終えてアプリ訴求画面や紹介画面を見ている利用者に対して、印刷待ち空間A3への移動を案内する。印刷待ち空間A3への移動の案内は、編集部210のタブレット内蔵モニタ131に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ241から出力させることによって行われる。
【0185】
以上のようにして、編集処理が行われる。
【0186】
なお、ステップS80,S81において表示されるアプリ訴求画面や紹介画面は、撮影により得られた撮影画像に関して提供される機能を利用者に案内するための案内画面の1つとされる。
【0187】
撮影画像に関して提供される機能には、上述した撮影画像を携帯端末上で表示する機能の他、撮影画像に対して所定の画像処理を施す機能、利用者の人数に応じた写真シール作成ゲームを提供する機能、撮影画像を所定のレイアウト(シールレイアウト)で配置する機能などが含まれる。
【0188】
<メールアドレス入力画面の例>
ここで、
図18を参照して、上述した編集処理のステップS78において表示されるメールアドレス入力画面の例について説明する。
【0189】
図18に示されるように、メールアドレス入力画面は、基本的に、主な構成が左右対称に設けられることによって構成される。左半分の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられる領域であり、右半分の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる領域である。
【0190】
メールアドレス入力画面の左半分の領域には、機能表示部411Lおよび携帯送信用画像表示部412Lが設けられる。
【0191】
メールアドレス入力画面において、機能表示部411Lには、メールアドレスの入力に必要なGUI(Graphical User Interface)などが表示される。携帯送信用画像表示部412Lには、編集処理のステップS77において利用者により選択された撮影画像(携帯送信用画像)が表示される。
【0192】
メールアドレス入力画面の機能表示部411Lにおいては、メールアドレス表示部421、文字入力ボタン表示部422、ボタン423,424、種別選択部425、およびボタン426乃至428が表示される。
【0193】
メールアドレス表示部421の“@”より左側に設けられるローカル部表示領域には、文字入力ボタン表示部422において選択された各ボタンに対応する文字(アルファベットや数字、記号)が表示される。ボタン423は、ローカル部表示領域に直近で表示された文字を削除するためのボタンである。ボタン424は、ローカル部表示領域に表示された文字全てを削除するためのボタンである。
【0194】
メールアドレス表示部421の“@”より右側に設けられるドメイン表示領域には、種別選択部425が操作されることで決定される携帯端末のキャリア(通信サービス提供会社)に対応するドメインが表示される。
【0195】
種別選択部425には、携帯端末の種別として、「スマートフォン」、「ふつうのケータイ」、「その他」を選択するためのボタンが表示される。「スマートフォン」ボタンは、携帯送信用画像を取得する携帯端末が、多機能携帯電話機(いわゆるスマートフォン)である場合に選択される。「ふつうのケータイ」ボタンは、携帯送信用画像を取得する携帯端末が、スマートフォンではない従来型の多機能携帯電話機である場合に選択される。「その他」ボタンは、携帯送信用画像を取得する携帯端末が、携帯電話機以外のタブレット端末などである場合に選択される。種別選択部425においていずれかの種別が選択されると、キャリアの一覧が表示され、そのいずれかが利用者に選択される。
【0196】
ボタン426は、メールアドレスの入力を行わない場合に操作されるボタンである。利用者は、自身が所有する携帯端末のメールアドレスがわからないときなどに、ボタン426を操作する。ボタン427は、メールアドレス表示部421に表示されたメールアドレスを確定するときに操作されるボタンである。ボタン428は、同じ利用者のグループにおける別の利用者のメールアドレスを入力する際に操作されるボタンである。
【0197】
メールアドレス入力画面の右半分の領域には、左半分の領域と同様にして、機能表示部411Rおよび携帯送信用画像表示部412Rが設けられる。
【0198】
<アプリ訴求画面の例>
次に、
図19を参照して、上述した編集処理のステップS80において表示されるアプリ訴求画面の例について説明する。
【0199】
図19のアプリ訴求画面は、
図18のメールアドレス入力画面において、タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者および右側にいる利用者それぞれによって、携帯端末の種別として「スマートフォン」が選択された上にメールアドレスが入力された場合に、メールアドレス入力画面から切り替わって表示される。
【0200】
アプリ訴求画面において、機能表示部411Lには、サーバに送信される携帯送信用画像を取得するためのアプリケーション(画像取得アプリ)を利用者の所有する携帯端末にダウンロードすることを訴求するための画像などが表示される。携帯送信用画像表示部412Lには、メールアドレス入力画面と同様、編集処理のステップS77において選択された撮影画像(携帯送信用画像)が表示される。
【0201】
アプリ訴求画面の機能表示部411Lにおいては、アイコン画像表示部441、サンプル画像表示部442、およびボタン443,444が表示される。
【0202】
アイコン画像表示部441には、画像取得アプリを宣伝するモデルの顔画像が表示される。なお、アイコン画像表示部441に表示される顔画像を、撮影画像に写る利用者のうちのいずれかの顔画像としてもよい。
【0203】
サンプル画像表示部442は、携帯端末(スマートフォン)を模して構成される。サンプル画像表示部442において、携帯端末のディスプレイに対応する部分には、撮影により得られた利用者が写る撮影画像が、携帯端末上での表示形態で表示される。
【0204】
従来、アプリ訴求画面のような案内画面においては、携帯端末上で表示される成果物(撮影結果)のサンプルとして、利用者とは異なるモデルを被写体としたモデル画像が表示されていた。これに対して、本実施の形態のアプリ訴求画面においては、携帯端末上で表示される成果物(撮影結果)のサンプルとして、利用者自身が写る撮影画像が表示される。
【0205】
ボタン443は、画像取得アプリを利用者の携帯端末にダウンロードする場合に操作されるボタンである。ボタン443の下方には、利用者の携帯端末にメールが送信されてくる旨のメッセージが表示される。すなわち、ボタン443が操作されると、利用者の携帯端末に、画像取得アプリをダウンロードするためのURLが記載されたメールが送信される。
【0206】
ボタン444は、画像取得アプリを利用者の携帯端末にダウンロードしない場合に操作されるボタンである。
【0207】
メールアドレス入力画面と同様、アプリ訴求画面の右半分の領域には、左半分の領域と同様にして、機能表示部411Rおよび携帯送信用画像表示部412Rが設けられる。
【0208】
ここで、
図19のアプリ訴求画面において、タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者によってボタン443が操作され、タブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者によってボタン444が操作された場合、アプリ訴求画面は、
図20に示される表示に切り替わる。
【0209】
図20のアプリ訴求画面において、機能表示部411Lには、利用者の携帯端末に送信されたメールから画像取得アプリをダウンロードすることを促すメッセージが表示される。また、機能表示部411Rには、画像取得アプリをダウンロードすることを再度訴求するメッセージが表示される。
【0210】
図21は、アプリ訴求画面の他の例を示している。
【0211】
図21のアプリ訴求画面は、
図19のアプリ訴求画面とは異なり、
図18のメールアドレス入力画面において、タブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者によって、ボタン426が操作された場合に、メールアドレス入力画面から切り替わって表示される。
【0212】
図21のアプリ訴求画面において、機能表示部411Lには、
図19のアプリ訴求画面の機能表示部411Lと同様の構成が表示される。機能表示部411Rには、印刷処理によって出力されるシール紙の縁の部分に記載されているIDとメールアドレスとを基に、サーバに送信された撮影画像(携帯送信用画像)を取得することができる旨のメッセージおよび画像が表示される。
【0213】
<アプリ訴求画面に表示される撮影画像の詳細>
ここで、
図22を参照して、アプリ訴求画面のサンプル画像表示部442に表示される撮影画像の詳細について説明する。
【0214】
図22に示されるように、アプリ訴求画面のサンプル画像表示部442には、携帯端末(スマートフォン)上で画像取得アプリを利用した場合の画面(以降、アプリ利用画面という)を模した画像が表示される。
【0215】
携帯端末上で画像取得アプリを利用した場合、写真シール作成装置1でのゲームにより得られた撮影画像(編集画像)が、新着順、日付別、または、写真シール作成装置の機種別に表示される。
【0216】
図22のアプリ利用画面には、写真シール作成装置1でのゲーム(撮影)により得られた撮影画像が、新着順に、具体的には、SNS(Social Networking Service)などにおいて投稿が時系列に沿って縦方向に表示されるタイムラインを模した形で表示されている。タイムラインにおいては、時間的に新しい投稿ほど上に表示され、最新の投稿は最も上に表示される。
【0217】
図22のアプリ利用画面において、タイムライン上の1つの投稿に対応する領域511には、顔画像表示部521、名前表示部522、および撮影画像表示部531乃至537が設けられる。
【0218】
顔画像表示部521には、撮影画像に写る利用者のうちのいずれかの顔画像が表示される。例えば、本実施の形態では、写り選択用撮影により得られた写り選択用画像が表示される。なお、写り選択用撮影が行われない場合には、1枚目の撮影画像に対して顔認識処理を行うことで抽出された顔画像が表示されるようにする。
【0219】
名前表示部522には、事前選択処理(
図15)のステップS14において表示される名前入力画面に入力された利用者の名前のうち、顔画像表示部521に顔画像が表示される利用者の名前が表示される。
図22の例では、利用者の名前として「たえみ」の文字列が表示されている。なお、名前入力画面において利用者の名前が入力されていない場合、名前表示部522には「×××ちゃん」などの文字列が表示される。
【0220】
撮影画像表示部531乃至537それぞれには、撮影により得られた撮影画像が表示される。なお、撮影画像表示部531は、他の撮影画像表示部のおよそ3倍の表示面積を有している。
【0221】
本実施の形態の写真シール作成ゲームでは、5枚の撮影画像(3枚のアップ画像および2枚の全身画像)が得られる。したがって、撮影画像表示部531乃至533には、1乃至3枚目の撮影画像(3枚のアップ画像)が表示され、撮影画像表示部534,535には、4,5枚目の撮影画像(2枚の全身画像)が表示される。そして、撮影画像表示部536,537には、1,2枚目の撮影画像(2枚のアップ画像)が重複して表示される。
【0222】
なお、写真シール作成ゲームにおいて6枚の撮影画像が得られる場合、撮影画像表示部531乃至536には、1乃至6枚目の撮影画像が表示され、撮影画像表示部537には、1枚目の撮影画像が表示されるものとする
【0223】
また、撮影画像表示部531乃至537それぞれの横縦比は、1:1.2とされる。したがって、撮影画像自体の横縦比が1:1.2でない場合には、撮影画像表示部において余白が出ないよう、撮影画像の一部がトリミングされて表示される。具体的には、トリミング枠の縦の長さまたは横の長さを、撮影画像の縦の長さまたは横の長さに固定し、横縦比が1:1.2になるように、固定されていない方の長さに所定の値を乗算する。このようにして得られたトリミング枠を用いて撮影画像をトリミングすることで、横縦比が1:1.2の撮影画像が表示される。
【0224】
さらに、
図22のアプリ利用画面において、領域511の下方には、タイムライン上の他の1つの投稿に対応する領域512が設けられる。領域512には、顔画像表示部541、名前表示部542、およびモデル画像表示部551乃至557が設けられる。しかしながら、
図22の例では、領域512の上側の一部の領域が表示されるにとどまり、モデル画像表示部551乃至557のうち、モデル画像表示部551の上から3分の1と、モデル画像表示部552,553とが表示されるのみである。
【0225】
顔画像表示部541には、あらかじめ用意されたモデル画像に写るモデルのうちのいずれかの顔画像が表示される。
【0226】
名前表示部542には、あらかじめ用意されたモデル画像に写るモデルの名前のうち、顔画像表示部541に顔画像が表示されるモデルの名前が表示される。
図22の例では、モデルの名前として、ファッション雑誌“QT”専属の読者モデルである「ちえぽぽ」の文字列が表示されている。
【0227】
モデル画像表示部551乃至557それぞれには、利用者とは異なるモデルが写る、あらかじめ用意されたモデル画像が表示される。なお、モデル画像表示部551は、他のモデル画像表示部のおよそ3倍の表示面積を有している。
【0228】
このようにして領域512に表示されるモデル画像は、複数のモデルについて用意され、ランダムに表示されるものとする。
【0229】
なお、領域512にも、モデル画像に代えて、利用者が写る撮影画像が表示されるようにしてもよい。
【0230】
以上の構成によれば、アプリ訴求画面において、携帯端末上で表示される成果物(撮影結果)のサンプルとして、利用者自身が写る撮影画像が表示される。これにより、利用者は、実際に携帯端末上で表示される成果物を容易にイメージすることができ、画像取得アプリを進んで利用したいという気になる。すなわち、写真シール機の機能の利用を促進することが可能となる。
【0231】
以上においては、編集処理においてメールアドレス入力画面やアプリ訴求画面が表示されるものとした。これとは別に、印刷待ち空間A3において印刷が終了するのを待つ間、利用者に、サーバに送信する撮影画像(携帯送信用画像)の選択や、携帯端末のメールアドレスの入力を、事後選択作業として行わせるようにしてもよい。
【0232】
<編集ユニットの他の構成例>
図23は、利用者に事後選択作業を行わせるようにした、編集ユニット12の左側面の構成例を示している。
【0233】
編集ユニット12の左側面には、
図8を参照して説明した構成に加え、タブレット内蔵モニタ611が設けられる。タブレット内蔵モニタ611には、事後選択作業に用いられる画面が表示される。
【0234】
<メールアドレス入力画面の他の例>
図24は、タブレット内蔵モニタ611に表示されるメールアドレス入力画面の例を示している。
【0235】
図24に示されるように、タブレット内蔵モニタ611に表示されるメールアドレス入力画面は、利用者1人ずつ用いられる。
図24の例では、1人目の利用者に用いられるメールアドレス入力画面が表示されている。なお、
図24のメールアドレス入力画面の右上には、メールアドレス入力画面の表示残り時間がカウントダウン表示される。表示残り時間が「000」になると、次の利用者(例えば2人目の利用者)に用いられるメールアドレス入力画面が表示される。
【0236】
図24のメールアドレス入力画面においては、メールアドレス表示部621、文字入力ボタン表示部622、ボタン623,624、種別選択部625、およびボタン626が表示される。
【0237】
メールアドレス表示部621の“@”より左側に設けられるローカル部表示領域には、文字入力ボタン表示部622において選択された各ボタンに対応する文字(アルファベットや数字、記号)が表示される。ボタン623は、ローカル部表示領域に直近で表示された文字を削除するためのボタンである。ボタン624は、ローカル部表示領域に表示された文字全てを削除するためのボタンである。
【0238】
メールアドレス表示部621の“@”より右側に設けられるドメイン表示領域には、種別選択部625が操作されることで決定される携帯端末のキャリアに対応するドメインが表示される。
【0239】
種別選択部625には、
図18の種別選択部425と同様、携帯端末の種別として、「スマートフォン」、「ふつうのケータイ」、「その他」を選択するためのボタンが表示される。
【0240】
ボタン626は、メールアドレス表示部621に表示されたメールアドレスを確定するときに操作されるボタンである。
【0241】
また、
図24のメールアドレス入力画面において、文字入力ボタン表示部622の右方には、携帯送信用画像表示部631が設けられる。携帯送信用画像表示部631には、利用者により選択された撮影画像(携帯送信用画像)が表示される。
【0242】
複数人(例えば2人)の利用者それぞれについて、
図24に示されるメールアドレス入力画面が順次表示された後、タブレット内蔵モニタ611には、アプリ訴求画面が表示される。
【0243】
<アプリ訴求画面の他の例>
図25は、タブレット内蔵モニタ611に表示されるアプリ訴求画面の例を示している。
【0244】
図25のアプリ訴求画面は、
図24のメールアドレス入力画面において、いずれかの利用者によって、メールアドレスが入力された上に、携帯端末の種別として「ふつうのケータイ」以外が選択された場合に、メールアドレス入力画面から切り替わって表示される。
【0245】
アプリ訴求画面においては、アイコン画像表示部641、サンプル画像表示部642、およびボタン643,644が表示される。
【0246】
アイコン画像表示部641には、画像取得アプリを宣伝するモデルの顔画像が表示される。
【0247】
サンプル画像表示部642は、携帯端末(スマートフォン)を模して構成される。サンプル画像表示部642において、携帯端末のディスプレイに対応する部分には、
図22のサンプル画像表示部442と同様に、撮影により得られた利用者が写る撮影画像が、携帯端末上での表示形態で表示される。
【0248】
ボタン643は、画像取得アプリを利用者の携帯端末にダウンロードする場合に操作されるボタンである。ボタン643の下方には、利用者の携帯端末にメールが送信されてくる旨のメッセージが表示される。すなわち、ボタン643が操作されると、携帯端末の種別として「ふつうのケータイ」以外を選択した利用者の携帯端末に、画像取得アプリをダウンロードするためのURLが記載されたメールが送信される。
【0249】
ボタン644は、画像取得アプリを利用者の携帯端末にダウンロードしない場合に操作されるボタンである。
【0250】
以上の構成においても、アプリ訴求画面において、携帯端末上で表示される成果物(撮影結果)のサンプルとして、利用者自身が写る撮影画像が表示される。これにより、利用者は、実際に携帯端末上で表示される成果物を容易にイメージすることができ、画像取得アプリを進んで利用したいという気になる。すなわち、写真シール機の機能の利用を促進することが可能となる。
【0251】
<撮影画像のトリミング処理について>
図22を参照して説明したように、アプリ訴求画面(アプリ利用画面)に表示される撮影画像の横縦比は、1:1.2とされる。撮影画像自体の横縦比が1:1.2でない場合には、撮影画像表示部において余白が出ないよう、撮影画像の一部がトリミングされて表示される。
【0252】
ここで、
図26を参照して、トリミング処理の例について説明する。
【0253】
図26には、撮影により得られた撮影画像の原画像701が示されている。
【0254】
原画像701において、枠R1は、撮影画像として得られる最大の領域を表す枠である。すなわち、撮影画像は、枠R1の内側であらかじめ設定されたトリミング枠R2でトリミングされた画像となる。
【0255】
この場合、撮影時のカメラ91に対する利用者の立ち位置によっては、利用者がトリミング枠R2の内側に適切に収まらないおそれがある。その結果、トリミング枠R2でトリミングされた撮影画像は、被写体がずれて写る画像となってしまう。
【0256】
そこで、以下のようなトリミング処理が行われるようにしてもよい。
【0257】
まず、原画像701に写る複数の利用者のうち、例えば最も背の高い利用者の人物領域の上端(人物の頭頂部)の点が検知される。そして、丸数字1で示されるように、検知された点をy軸方向にあらかじめ決められたピクセル数だけずらしたy座標y1が、トリミング枠の上辺に設定される。
【0258】
なお、検知された点をずらすピクセル数は、利用者となる世代の女性の平均身長に基づいて決定される。
【0259】
次に、原画像701における人物の顔領域の輪郭の点が検知される。具体的には、
図26の例では、原画像701に写る2人の人物のうちの、左側に写る人物の顔領域の輪郭の左上の点と、右側に写る人物の顔領域の輪郭の右上の点が検知される。そして、丸数字2で示されるように、検知された点それぞれをx軸方向(画像中心から遠ざかる方向)にあらかじめ決められたピクセル数だけずらしたx座標x1,x2が、トリミング枠の左辺および右辺に設定される。これにより、トリミング枠の幅wが決定される。
【0260】
なお、原画像701に、3人以上の人物が写っている場合には、最も左側に写る人物の顔領域の輪郭の左上の点と、最も右側に写る人物の顔領域の輪郭の右上の点に基づいて、トリミング枠の幅wが決定される。
【0261】
そして、丸数字3に示されるように、トリミング枠の幅wに基づいて、トリミング枠の横縦比が所定の比率になるように、トリミング枠の高さhが決定される。すなわち、トリミング枠の下辺となるy座標y2が設定される。本実施の形態においては、撮影画像の横縦比は1:1.2とされるので、トリミング枠の幅wを1.2倍することで、トリミング枠の高さhが求められる。
【0262】
以上のようにして、トリミング枠R3が設定される。このトリミング枠R3もまた、枠R1の内側で設定される。
【0263】
なお、上述したトリミング処理において、人物領域や顔領域の検知は、クロマキー処理により人物領域のマスク画像を生成したり、顔認識処理により顔の特徴点を抽出することで行われる。
【0264】
また、上述したトリミング処理において、髪の毛領域のマスク画像を生成するようにした場合には、髪の毛領域がトリミング枠R3の内側に収まるように、x座標x1,x2が設定されるようにしてもよい。
【0265】
以上のようなトリミング処理によれば、カメラ91に対する撮影時の利用者の立ち位置によらず、利用者、特に利用者の顔がトリミング枠の内側に適切に収まるようになる。結果として、トリミング枠R3でトリミングされた撮影画像は、被写体がずれて写る画像となることはなく、また、顔が大きく写る画像となる。
【0266】
<アプリ訴求画面に表示される撮影画像について>
図22を参照して説明したように、アプリ訴求画面(アプリ利用画面)には、7つの撮影画像表示部が設けられるものとした。
図22の例では、5枚の撮影画像が得られたものとしているので、そのうちの2枚の撮影画像が重複して表示されるようにした。
【0267】
これとは逆に、アプリ訴求画面に設けられる撮影画像表示部の数が、得られた撮影画像の枚数より少ない場合を考える。例えば、7枚の撮影画像に対して、5つの撮影画像表示部が設けられている場合、7枚の撮影画像のうち、2枚の撮影画像が表示対象から除外され、5枚の撮影画像が表示されるようになる。
【0268】
また、アプリ訴求画面に設けられる撮影画像表示部の数が、得られた撮影画像の枚数と同じ場合には、全ての撮影画像が過不足なく表示される。
【0269】
このように、アプリ訴求画面に設けられる撮影画像表示部の数によって、表示される撮影画像の枚数が異なる。なお、重複して表示される撮影画像や、表示対象から除外される撮影画像は、その撮影範囲(アップ画像/全身画像)や、それ自体の横縦比(トリミングの要否)などに応じて決定されるようにしてもよい。
【0270】
また、アプリ訴求画面に表示される撮影画像は、シール紙に印刷される撮影画像や、実際に携帯端末に送信される撮影画像と異なる表示形態で表示されるようにしてもよい。
【0271】
具体的には、編集処理において合成された背景画像やスタンプ画像等の合成用画像が変更された撮影画像が、アプリ訴求画面に表示されるようにしてもよい。なお、編集処理に限らず、撮影処理において背景画像やスタンプ画像を選択可能とした場合には、これらが変更された撮影画像が、アプリ訴求画面に表示されるようにしてもよい。
【0272】
また、各種の加工処理が施された撮影画像が、アプリ訴求画面に表示されるようにしてもよい。ここでいう加工処理には、例えば、撮影画像に対して、所定の質感および/または色のレイヤ画像を重畳する処理や、画像の一部または全体の色情報を変更する処理などが含まれる。
【0273】
さらに、撮影範囲(表示範囲)が変更された撮影画像が、アプリ訴求画面に表示されるようにしてもよい。例えば、本来、全身画像が表示される撮影画像表示部に、その全身画像から、利用者の顔および上半身をトリミング範囲としてトリミングすることで生成されたアップ画像が表示されるようにする。
【0274】
なお、アプリ訴求画面に設けられる撮影画像表示部それぞれには、利用者の操作によらず、表示制御部331により、対応する枚数の撮影画像が配置され表示されるものとする。しかしながら、利用者の操作により、対応する枚数の撮影画像が配置され表示されるようにしてもよい。
<変形例>
以上においては、アプリ訴求画面に、モデル画像に代えて、利用者が写る撮影画像が表示される例について説明してきた。
【0275】
しかしながら、これに限らず、アプリ訴求画面に、モデル画像に代えて、ゲームをプレイしている利用者の友人が写る撮影画像が表示されるようにしてもよい。
【0276】
利用者の友人が写る撮影画像は、例えばサーバに保存されている撮影画像の中から検索されるようにする。例えば、サーバにより提供されるサイト上で、メールアドレス入力画面に入力されたメールアドレスに対応する利用者と友達登録がされている利用者の撮影画像が検索されるものとする。
【0277】
この例においても、利用者は、アプリ訴求画面にモデル画像が表示される場合と比べて、実際に携帯端末上で表示される成果物を容易にイメージすることができる。
【0278】
なお、この例では、アプリ訴求画面に表示される撮影画像は、利用者が撮影作業を行う前に既に存在している。したがって、撮影処理の前にメールアドレス入力画面を表示することで、アプリ訴求画面に、ゲームをプレイしている利用者の友人が写る撮影画像が表示されるようにすることができる。
【0279】
以上においては、案内画面として、撮影画像を携帯端末上で表示する機能を案内する画面(アプリ訴求画面)が表示される例について説明してきた。以下においては、案内画面の他の例について説明する。
<編集機能の紹介画面>
【0280】
まず、撮影画像に対して所定の画像処理を施す機能を案内する画面として、編集処理部303が有する編集機能について紹介する紹介画面が表示される例について説明する。
【0281】
図27は、編集処理部303が有する編集機能の1つである一発落書きについて紹介する紹介画面の例を示している。ここで、撮影画像の編集は、広義の画像処理に含まれるものとする。
【0282】
ここで、一発落書きは、あらかじめ設定された内容の落書き(編集)を、1回の操作で行わせる機能である。編集画面に設けられる一発落書きボタンが操作されることにより、あらかじめ決められた複数の合成用画像が一括して撮影画像に合成されるようになる。これにより、落書きに慣れていない利用者でも、落書きを簡単に済ませることができる。
【0283】
特に、
図27の紹介画面は、写真シール作成装置1の主な利用者である女子高校生に人気の雑誌などに登場する読者モデルがデザインした合成用画像を、一発落書きにより撮影画像に合成できることを紹介する画面である。
【0284】
図27の紹介画面においては、サンプル画像群表示部711乃至713、およびサンプル画像表示部721乃至725が表示される。
【0285】
サンプル画像群表示部711には、利用者が写る4枚の撮影画像が、読者モデルの1人である「ちえぽぽ」がデザインした合成用画像が合成された場合の表示形態で表示される。
【0286】
サンプル画像群表示部712には、利用者が写る4枚の撮影画像が、読者モデルの1人である「まえやん」がデザインした合成用画像が合成された場合の表示形態で表示される。
【0287】
サンプル画像群表示部713には、利用者が写る4枚の撮影画像が、読者モデルの1人である「松木れいか」がデザインした合成用画像が合成された場合の表示形態で表示される。
【0288】
なお、サンプル画像群表示部711乃至713それぞれに表示される4枚の撮影画像はそれぞれ、写真シール作成ゲームの中で得られた1枚の撮影画像を元にしたものであってもよいし、異なる撮影画像を元にしたものであってもよい。
【0289】
また、サンプル画像表示部721乃至725には、あらかじめ用意されたモデル画像が、上述した読者モデルがデザインしたものとは異なる合成用画像が合成されて表示される。サンプル画像表示部721乃至725に、利用者が写る5枚の撮影画像それぞれに、合成用画像が合成されて表示されるようにしてもよい。
【0290】
従来、一発落書きの紹介画面のような案内画面においては、一発落書きによる編集結果のサンプルとして、モデルを被写体としたモデル画像が表示されていた。これに対して、本実施の形態の一発落書きの紹介画面においては、一発落書きによる編集結果のサンプルとして、利用者自身が写る撮影画像が表示される。
【0291】
これにより、利用者は、実際に一発落書きによって編集が施された場合の成果物を容易にイメージすることができ、一発落書きを進んで利用したいという気になる。すなわち、写真シール機の機能の利用を促進することが可能となる。
【0292】
<写りコースの紹介画面>
次に、撮影画像に対して所定の画像処理を施す機能を案内する画面として、利用者により選択されていない写りコースについて紹介するための紹介画面が表示される例について説明する。
【0293】
上述したように、事前選択処理においては、撮影画像に写る被写体の写りを決定する写りコースとして、「さらふわ」コースまたは「うるふわ」コースが選択される。そして、選択された写りコースに応じた画像処理が、撮影画像に対して施される。
【0294】
図28は、写りコースとして「さらふわ」コースが選択された場合に表示される、利用者に選択されていない「うるふわ」コースについて紹介する紹介画面の例を示している。
【0295】
図28の紹介画面においては、サンプル画像表示部731乃至736、およびモデル画像741が表示される。
【0296】
サンプル画像表示部731乃至736には、利用者が写る撮影画像が、利用者に選択されていない「うるふわ」コースに応じた画像処理が施された場合の表示形態で表示される。
図28の例では、上述した撮影処理において得られた1乃至3枚目の撮影画像(アップ画像)が、「うるふわ」コースに応じた画像処理が施されて、サンプル画像表示部731乃至733,734乃至736にそれぞれ表示されている。
【0297】
また、モデル画像741は、あらかじめ用意されたモデル画像に、「うるふわ」コースに応じた画像処理が施された画像である。なお、モデル画像741に代えて、サンプル画像表示部731乃至736に表示される撮影画像に写る利用者のいずれかの画像が、「うるふわ」コースに応じた画像処理が施されて表示されるようにしてもよい。
【0298】
一方、
図29は、写りコースとして「うるふわ」コースが選択された場合に表示される、利用者に選択されていない「さらふわ」コースについて紹介する紹介画面の例を示している。
【0299】
図29の紹介画面においては、サンプル画像表示部751乃至756、およびモデル画像761が表示される。
【0300】
サンプル画像表示部751乃至756には、利用者が写る撮影画像が、利用者に選択されていない「さらふわ」コースに応じた画像処理が施された場合の表示形態で表示される。
図29の例では、上述した撮影処理において得られた1乃至3枚目の撮影画像(アップ画像)が、「さらふわ」コースに応じた画像処理が施されて、サンプル画像表示部751乃至753,754乃至756にそれぞれ表示されている。
【0301】
また、モデル画像761は、あらかじめ用意されたモデル画像に、「さらふわ」コースに応じた画像処理が施された画像である。なお、モデル画像761に代えて、サンプル画像表示部751乃至756に表示される撮影画像に写る利用者のいずれかの画像が、「さらふわ」コースに応じた画像処理が施されて表示されるようにしてもよい。
【0302】
従来、写りコースの紹介画面のような案内画面においては、写りコースに応じた画像処理結果のサンプルとして、モデルを被写体としたモデル画像が表示されていた。これに対して、本実施の形態の写りコースの紹介画面においては、写りコースに応じた画像処理結果のサンプルとして、利用者自身が写る撮影画像が表示される。
【0303】
これにより、利用者は、自身が選択していない写りコースに応じた画像処理が施された場合の成果物を容易にイメージすることができ、自身が選択していない写りコースを進んで利用したいという気になる。すなわち、写真シール機の機能の利用を促進することが可能となる。
【0304】
なお、利用者が選択していない写りコースに応じた画像処理が施された撮影画像が、編集対象として、編集処理において表示される編集画面に表示されるようにしてもよい。
【0305】
例えば、利用者が選択した写りコースに応じた画像処理が施された5枚の撮影画像に加え、利用者が選択していない写りコースに応じた画像処理が施された5枚の撮影画像のうちの少なくとも1枚が、編集対象として編集画面に表示されるようにしてもよい。また、利用者が選択していない写りコースに応じた画像処理が施された5枚の撮影画像のみが、編集対象として編集画面に表示されるようにしてもよい。さらに、利用者が選択した写りコースに応じた画像処理が施された撮影画像と、利用者が選択していない写りコースに応じた画像処理が施された撮影画像とが動的に切り替わって、編集画面に表示されるようにしてもよい。
【0306】
<人数コースの紹介画面>
次に、利用者の人数に応じた写真シール作成ゲームを提供する機能を案内する画面として、人数コースのうち、利用者により選択されていない人数コースの写真シール作成ゲームを紹介する紹介画面が表示される例について説明する。
【0307】
上述したように、撮影処理においては、人数コースとして、1人用コース、2人用コース、3人用コース、4人用コース、および5人以上用コースのいずれかが選択される。そして、選択された人数コースに応じて、その人数の利用者に向けたゲームが提供される。
【0308】
図30は、人数コースとして複数人用コース(2人用コース、3人用コース、4人用コース、および5人以上用コースのいずれか)が選択された場合に表示される、1人用コースで提供されるゲームについて紹介する紹介画面の例を示している。
【0309】
図30の紹介画面においては、サンプルレイアウト画像表示部771乃至776が表示される。
【0310】
サンプルレイアウト画像表示部771乃至776には、1人用コースにおいて選択可能なシールレイアウト画像が表示される。さらに、それぞれのシールレイアウト画像には、複数の利用者が写る撮影画像から1人の利用者の領域がトリミングされたトリミング画像が配置される。
【0311】
1人の利用者が写るトリミング画像は、例えば、複数の利用者が写る撮影画像に対して顔認識処理を行うことで設定されるトリミング枠に基づいてトリミングされるようにする。
【0312】
また、
図30の紹介画面において、サンプルレイアウト画像表示部771乃至776に配置される1人の利用者のトリミング画像は、所定の時間毎に、他の利用者のトリミング画像に切り替わるようにしてもよい。
【0313】
従来、1人用コースで提供されるゲームについての紹介画面のような案内画面においては、1人用コースで得られるシール紙の印刷結果のサンプルとして、モデルを被写体としたモデル画像が配置されたシールレイアウト画像が表示されていた。これに対して、本実施の形態の1人用コースで提供されるゲームについての紹介画面においては、1人用コースで得られるシール紙の印刷結果のサンプルとして、利用者自身が写る撮影画像が配置されたシールレイアウト画像が表示される。
【0314】
これにより、特に、1人用コースで提供されるゲームをプレイした経験のない利用者は、1人用コースで提供されるゲームをプレイした場合の成果物を容易にイメージすることができ、1人用コースで提供されるゲームを進んでプレイしたいという気になる。すなわち、写真シール機の機能の利用を促進することが可能となる。
【0315】
上述したように、
図30の紹介画面は、利用者により選択されていない人数コースの写真シール作成ゲームで出力されるシール紙のシールレイアウトを紹介する画面である。したがって、
図30の紹介画面は、撮影画像を所定のレイアウト(シールレイアウト)で配置する機能を案内する画面としての側面を有する。
【0316】
<分割数選択画面>
次に、撮影画像を所定のシールレイアウトで配置する機能を案内する他の画面として、分割数選択画面が表示される例について説明する。
【0317】
図31は、編集処理において表示される分割数選択画面の例を示している。
【0318】
分割数選択画面においては、複数のシールレイアウト画像が、シール紙の分割数の種類を示すタブ毎に表示される。分割数の種類には、「切れてる分割」、「イマドキ分割」、「小分割・大分割」、および「記念日分割」の4種類があり、
図31の例では、分割数の種類として「イマドキ分割」が選択されている。
【0319】
「イマドキ分割」は、1枚のシール紙を半分に分けたそれぞれの領域に、利用者により選択されたシールレイアウトで、撮影画像を印刷するための分割数である。
【0320】
図31に示されるように、分割数の種類として「イマドキ分割」が選択された分割数選択画面は、主な構成が左右対称に設けられることによって構成される。左半分の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられる領域であり、右半分の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる領域である。
【0321】
分割数選択画面の左半分の領域には、シールレイアウト選択部781L、選択シールレイアウト表示部782L、およびボタン783Lが設けられる。
【0322】
シールレイアウト選択部781Lには、複数のシールレイアウト画像が表示される。さらに、それぞれのシールレイアウト画像には、撮影により得られた複数枚の撮影画像が配置される。
【0323】
選択シールレイアウト表示部782Lには、シールレイアウト選択部781Lにおいて利用者により選択されたシールレイアウト画像が表示される。選択シールレイアウト表示部782Lに表示されるシールレイアウト画像にも、撮影により得られた複数枚の撮影画像が配置される。なお、選択シールレイアウト表示部782Lに表示されるシールレイアウト画像の大きさは、実際にシール紙に印刷される大きさとされる。
【0324】
ボタン783Lは、選択シールレイアウト表示部782Lに表示されているシールレイアウト画像を、シール紙に印刷するシールレイアウト画像として決定するためのボタンである。
【0325】
分割数選択画面の右半分の領域には、左半分の領域と同様にして、シールレイアウト選択部781R、選択シールレイアウト表示部782R、およびボタン783Rが設けられる。
【0326】
従来、分割数選択画面のような案内画面においては、モデルを被写体としたモデル画像が配置されたシールレイアウト画像や、モデル画像すら配置されないシールレイアウト画像が表示されていた。これに対して、本実施の形態の分割数選択画面においては、利用者自身が写る撮影画像が配置されたシールレイアウト画像が表示される。
【0327】
これにより、利用者は、実際にシール紙に印刷された場合の成果物を容易にイメージすることができ、所望のシールレイアウト画像を選択するためにゲームを繰り返しプレイしたいという気になる。すなわち、写真シール機の機能の利用を促進することが可能となる。
【0328】
<案内画面上での撮影画像の配置領域>
上述した案内画面(アプリ訴求画面、紹介画面、および分割数選択画面)において、撮影画像が表示される表示部(配置領域)は、撮影画像毎に利用者により選択されるようにしてもよい。
【0329】
また、撮影画像が表示される配置領域の形状が、複数の形状(矩形、円形等)から利用者により選択された形状とされてもよいし、撮影画像に対する顔認識処理の結果に応じた形状とされてもよい。
【0330】
さらに、案内画面において、撮影画像は、その配置領域に対して相対的に移動および拡大/縮小可能されるようにしてもよい。この場合、配置領域に対する相対的な撮影画像の移動の移動量や移動方向、回転の回転量や回転方向が、利用者により指定されるようにしてもよい。
【0331】
以下においては、利用者の操作による、配置領域に対する相対的な撮影画像の移動および回転の詳細な例について説明する。
【0332】
(移動について)
例えば、案内画面において、撮影画像とともに、手の形をしたアイコンを表示させる。タッチペンによりそのアイコンを操作することで、撮影画像を移動させるようにする。
【0333】
案内画面の所定の領域に、上下左右の4方向を示す十字キーを設け、その十字キーに対する操作によって、撮影画像を移動させるようにしてもよい。
【0334】
また、撮影画像が矩形の場合、案内画面上に表示されている撮影画像の上下左右の四辺それぞれの近傍に、矢印ボタンを設けるようにしてもよい。それぞれの矢印ボタンが選択されると、撮影画像が上下左右方向へ移動される。
【0335】
さらに、案内画面の所定の領域に、撮影画像を移動させるための移動ボタンを設けるようにしてもよい。例えば、1回目に移動ボタンが操作されると、撮影画像が上方向へ移動され、2回目に移動ボタンが操作されると、撮影画像が下方向へ移動される。また、3回目に移動ボタンが操作されると、撮影画像が右方向へ移動され、4回目に移動ボタンが操作されると、撮影画像が左方向へ移動される。
【0336】
また、案内画面の所定の領域に、x方向(横方向)およびy方向(縦方向)への移動量を入力させるテキストボックスを設けるようにしてもよい。テキストボックスに入力される値は、ピクセル単位であってもよいし、撮影画像の配置領域に目盛を表示させるようにした場合には、その目盛の数値であってもよい。
【0337】
さらに、案内画面の所定の領域に、ランダムボタンを設けるようにしてもよい。ランダムボタンが操作されると、無作為的に、撮影画像が移動量および/または移動方向を変えて移動される。
【0338】
また、
図19のアプリ訴求画面のサンプル画像表示部442に対する、利用者の操作(具体的には、画面上でタッチペンや指を上下方向へスライドさせるスワイプ操作)に応じて、サンプル画像表示部442に表示されるアプリ利用画面が、実際の携帯端末と同様に、上下方向にスライド表示されるようにしてもよい。
【0339】
この場合、アプリ利用画面上に、利用者毎に、タイムライン上の1つの投稿に対応する領域を設けるようにする。これにより、利用者は、実際の携帯端末に表示されるアプリ利用画面をよりリアルにイメージすることができる。
【0340】
(回転について)
例えば、タブレット内蔵モニタ131上でのタッチペンの軌跡によって、撮影画像が回転されるようにする。例えば、案内画面上で、タッチペンが右回りで円弧を描くように移動されると、撮影画像が時計回りに回転されるようにする。また、案内画面上で、タッチペンが左回りで円弧を描くように移動されると、撮影画像が反時計回りに回転されるようにする。
【0341】
また、案内画面の所定の領域に、回転角度を入力させるテキストボックスを設けるようにしてもよい。テキストボックスに入力される値(角度)は、0°乃至359°とする。
【0342】
なお、テキストボックスに入力される角度を、−90°乃至90°としてもよい。この場合、例えばテキストボックスの近傍に、撮影画像を上下反転させるための上下反転ボタンを設けるようにする。これにより、回転角度として0°乃至359°をカバーすることができる。
【0343】
また、テキストボックスに入力される角度を、0°乃至90°としてもよい。この場合、例えばテキストボックスの近傍に、上述した上下反転ボタンに加え、撮影画像を左右反転させるための左右反転ボタンを設けるようにする。これにより、回転角度として0°乃至359°をカバーすることができる。
【0344】
なお、具体的な回転角度を入力するテキストボックスを設けず、単に、上下反転ボタンおよび左右反転ボタンのみを設けるようにしてもよい。
【0345】
さらに、案内画面上に、回転ボタンを設けるようにしてもよい。回転ボタンが選択されると、撮影画像が所定角度ずつ回転されるようにする。
【0346】
また、撮影画像上に、回転の中心点を表示させるようにしてもよい。さらに、撮影画像上で、利用者の操作(タッチペンまたは指)により選択された位置が、回転の中心点に変更されるようにしてもよい。なお、この場合、デフォルトの状態では、撮影画像の中心に、回転の中心点が表示されるようにする。
【0347】
なお、回転により、撮影画像の配置領域から撮影画像の顔の部分などがはみ出してしまうような場合には、「はみ出してるよ」等のメッセージを、案内画面上に表示させるようにしてもよい。
【0348】
(拡大/縮小について)
以上においては、利用者の操作による、撮影画像の移動および回転の例について説明してきた。さらに、利用者の操作により、配置領域に対して相対的に撮影画像の拡大/縮小が行われるようにしてもよい。
【0349】
例えば、案内画面上に、撮影画像の大きさを調整するためのスライダーを設けるようにする。スライダーが操作されることで、撮影画像が拡大/縮小される。
【0350】
スライダーに代えて、案内画面の所定の領域に、サイズの異なる複数の矩形が表示された領域を設けるようにしてもよい。複数の矩形のうちのいずれかが選択されると、その矩形のサイズに応じて、撮影画像が拡大/縮小されるようにする。
【0351】
また、スライダーに代えて、倍率(例えば0%乃至200%等)を入力させるテキストボックスを設けるようにしてもよい。
【0352】
さらに、タッチペンとタブレット内蔵モニタ131(案内画面の表示領域)との接触時間の長さに応じて、撮影画像の拡大/縮小の拡大率(縮小率)が調整されるようしてもよい。
【0353】
また、タブレット内蔵モニタ131上でのタッチペンの軌跡によって、撮影画像が拡大/縮小されるようにしてもよい。例えば、タブレット内蔵モニタ131上で、タッチペンが左下から右上に移動されると、撮影画像が拡大され、タッチペンが右上から左下に移動されると、撮影画像が縮小されるようにする。
【0354】
なお、上述したタブレット内蔵モニタ131に対する操作に、タッチペンに代えて指を用いるようにしてもよい。この場合、ピンチインやピンチアウト等の操作によって、撮影画像が拡大/縮小されるようにしてもよい。
【0355】
上述した例では、拡大/縮小の中心は、撮影画像の中心であるものとするが、撮影画像上で、利用者の操作(タッチペンまたは指)により選択された位置を中心に、拡大/縮小されるようにしてもよい。この場合、利用者は、自身が興味のある領域を中心に拡大/縮小することができる。
【0356】
また、撮影画像が拡大/縮小される際に、撮影画像の配置領域に固定のグリッドが表示されるようにしてもよい。これにより、利用者は、撮影画像の配置領域に表示されているグリッドのマス目の大きさにより、撮影画像の拡大の度合いを把握することができる。
【0357】
(鏡映について)
さらに、利用者の操作により、撮影画像の鏡映が行われるようにしてもよい。
【0358】
例えば、案内画面上に、撮影画像を鏡映反転するためのボタンを設けるようにする。このボタンが操作されることで、撮影画像が上下または左右に鏡映反転される。
【0359】
また、撮影画像における所定の領域が選択されることで、選択された領域内の画像が鏡映反転されるようにしてもよい。鏡映反転される領域は、撮影画像における利用者の顔を中心にして囲む領域や、その領域を所定の倍率で拡大した領域などとされる。
【0360】
上述した実施の形態では、写真シール作成装置1は、得られた撮影画像や編集画像をシール紙に印刷するとともに、サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供する構成を採るものとした。これに限らず、撮影画像や編集画像をシール紙に印刷せずに、サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供するのみの構成を採ることも可能である。また逆に、撮影画像や編集画像をサーバに送信せずに、シール紙に印刷するのみの構成を採ることも可能である。
【0361】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0362】
この記録媒体は、例えば、
図9に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、そのプログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成される。また、これらだけでなく、記録媒体は、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態で管理者に配信されるプログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0363】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0364】
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではない。例えば、所定のサイズの紙やフィルム、プリペイドカードやIC(Integrated Circuit)カードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに、画像を印刷するようにしてもよい。この場合、1または複数の撮影画像が配置されたシールレイアウト画像が、これらの印刷媒体に印刷されるようにしてもよい。
【0365】
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。