特開2016-213868(P2016-213868A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-213868(P2016-213868A)
(43)【公開日】2016年12月15日
(54)【発明の名称】カメラ装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/225 20060101AFI20161118BHJP
   G03B 17/56 20060101ALI20161118BHJP
   G03B 17/02 20060101ALI20161118BHJP
   G03B 17/08 20060101ALI20161118BHJP
   G03B 17/14 20060101ALI20161118BHJP
   G03B 17/18 20060101ALI20161118BHJP
【FI】
   H04N5/225 E
   H04N5/225 F
   G03B17/56 H
   G03B17/02
   G03B17/08
   G03B17/14
   G03B17/18 Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-137831(P2016-137831)
(22)【出願日】2016年7月12日
(62)【分割の表示】特願2015-18730(P2015-18730)の分割
【原出願日】2009年11月24日
(71)【出願人】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
(74)【代理人】
【識別番号】100101661
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 靖
(74)【代理人】
【識別番号】100135932
【弁理士】
【氏名又は名称】篠浦 治
(72)【発明者】
【氏名】石井 博文
(72)【発明者】
【氏名】谷 憲
(72)【発明者】
【氏名】松澤 良紀
(72)【発明者】
【氏名】金田一 剛史
(72)【発明者】
【氏名】野中 修
【テーマコード(参考)】
2H100
2H101
2H102
2H105
5C122
【Fターム(参考)】
2H100AA11
2H101CC02
2H101CC81
2H101EE08
2H102AA02
2H102AA03
2H102AA33
2H102BB08
2H102CA03
2H105DD07
2H105EE07
5C122DA10
5C122EA01
5C122EA42
5C122EA47
5C122FK23
5C122FK29
5C122FK37
5C122FK42
5C122FL03
5C122GC76
5C122GC86
5C122GE09
5C122GE14
5C122GE20
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
【課題】プロテクタを使用した場合にも、良好な操作性を実現できるカメラを提供する。
【解決手段】カメラ2に防水プロテクタ30が装着されると、信号処理&制御部3は、通信部14を介して防水プロテクタ30と通信を行い、通信可能な状態において防水プロテクタ30のタッチパネル33のタッチ操作に応じて、防水プロテクタ30から操作するための操作用画像を表示する表示信号を送信し、カメラの表示部に撮影画像の表示を行わないようにする。撮影者による防水プロテクタ30からの操作により発生する操作信号によって信号処理&制御部3は、その操作に対応したカメラ制御を行う。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラと、当該カメラを収納する防水プロテクタと、有するカメラ装置において、
上記カメラを覆って保護し、上記カメラと通信を行うため上記防水プロテクタに設けられたプロテクタ側通信部と、
上記プロテクタ側通信部と通信するため上記カメラに設けられたカメラ側通信部と、
上記カメラに設けられ、上記カメラで撮像した撮像画像を表示するため当該カメラに設けられたカメラ側表示部と、
上記カメラ側表示部に上記撮像画像を表示する制御を行うと共に、上記カメラ側通信部と上記プロテクタ側通信部との通信を介して上記防水プロテクタに設けたタッチパネルを有するプロテクタ側表示部に、上記防水プロテクタ側から上記カメラを操作するための操作用画像を表示させる表示信号を送信する制御を行う表示制御部と、
上記表示信号による上記プロテクタ側表示部での表示に対応した上記防水プロテクタ側のタッチパネルからの操作によって発生する操作信号により、上記カメラを制御するカメラ制御部と、
を備え、
上記表示制御部は、上記カメラ側通信部と上記プロテクタ側通信部とが通信可能な接続状態になった際には、上記カメラ側表示部に上記撮像画像の表示を行わないように制御する
ことを特徴とするカメラ装置。
【請求項2】
上記カメラ制御部は、上記カメラ側通信部における上記プロテクタ側通信部との通信に使用される通信ラインから上記操作信号を取得することを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項3】
上記表示制御部は、上記カメラに設けられた手動による可動の操作部に対応した上記操作用画像の表示を行う表示信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項4】
上記表示制御部は、上記カメラで撮像した撮像画像の映像信号を上記防水プロテクタに送信して上記プロテクタ側表示部に撮像画像を表示させる制御と、上記プロテクタ側表示部での表示により撮影者が操作するための上記操作用画像の表示を行う表示信号を送信する制御とを行うことを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項5】
上記可動の操作部に対応した上記操作用画像は、上記カメラに搭載される撮影レンズのズーム操作、ピント調整操作、絞り調整操作、シャッタスピード変更操作の少なくとも1つの操作を行うものに対応することを特徴とする請求項3に記載のカメラ装置。
【請求項6】
上記表示制御部は、上記カメラに交換可能に装着される撮像レンズが持つ機能に応じて、上記防水プロテクタに送信する上記表示信号を変更することを特徴とする請求項3に記載のカメラ装置。
【請求項7】
上記表示制御部は、撮影者により上記防水プロテクタを操作した操作位置に対応した上記操作信号の場合には、該操作位置の情報に応じて複数の操作用画像から対応する操作用画像を選択的に表示する表示信号を送信することを特徴とする請求項3に記載のカメラ装置。
【請求項8】
上記カメラ制御部は、上記通信ラインにおける上記防水プロテクタの動作を制御する制御ラインを、上記操作信号を取得する操作ラインとして使用するように制御することを特徴とする請求項2に記載のカメラ装置。
【請求項9】
上記表示制御部は、上記操作用画像としてピント調整操作のための回転表示が可能なピント操作用リングを表示させる表示信号を送信することを特徴とする請求項5に記載のカメラ装置。
【請求項10】
上記カメラ制御部は、上記ピント操作用リングを回転させる操作に対応した上記操作信号に対して、上記撮影レンズのレンズ位置が望遠側の場合には、広角側の場合に比較して上記撮影レンズを移動する移動量を抑制するように制御することを特徴とする請求項9に記載のカメラ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中の環境下等で使用できるように保護するプロテクタを装着して撮影を行うカメラ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラなどの撮影機能付き携帯機器は、画像処理を駆使して、様々な撮影シーンに対応可能になっている。
【0003】
また、水中など過酷な環境下で撮影するニーズに応え、カメラを収納して保護する防水プロテクタや、カメラ自体を防水構造にする防水カメラの研究が盛んに行われている。
【0004】
例えば、特開2006−162789号公報には、カメラと防水プロテクタ(防水ハウジング)間とで通信を行うことができるようにしている。そして、防水プロテクタ側に設けた複数のスイッチにおける個々の操作をスイッチ検知部により検知し、検知した信号をカメラ側に送信することによって、防水プロテクタ側からレリーズ操作、選択操作等を行えるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−162789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特開2006−162789号公報では、防水プロテクタを使用した状態では、カメラに対する操作が防水プロテクタ側に設けた複数のスイッチによる個々の指示操作に限定されてしまう欠点がある。
【0007】
このため、防水プロテクタ等、カメラを保護するプロテクタを使用した場合にも、カメラ側が有する操作機能をより有効に反映して、操作性をより向上できるように改善することが望まれる。
【0008】
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、プロテクタを使用した場合にも、良好な操作性を実現できるカメラ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による一態様のカメラ装置は、カメラと、当該カメラを収納する防水プロテクタと、有するカメラ装置において、上記カメラを覆って保護し、上記カメラと通信を行うため上記防水プロテクタに設けられたプロテクタ側通信部と、上記プロテクタ側通信部と通信するため上記カメラに設けられたカメラ側通信部と、上記カメラに設けられ、上記カメラで撮像した撮像画像を表示するため当該カメラに設けられたカメラ側表示部と、上記カメラ側表示部に上記撮像画像を表示する制御を行うと共に、上記カメラ側通信部と上記プロテクタ側通信部との通信を介して上記防水プロテクタに設けたタッチパネルを有するプロテクタ側表示部に、上記防水プロテクタ側から上記カメラを操作するための操作用画像を表示させる表示信号を送信する制御を行う表示制御部と、上記表示信号による上記プロテクタ側表示部での表示に対応した上記防水プロテクタ側のタッチパネルからの操作によって発生する操作信号により、上記カメラを制御するカメラ制御部と、を備え、上記表示制御部は、上記カメラ側通信部と上記プロテクタ側通信部とが通信可能な接続状態になった際には、上記カメラ側表示部に上記撮像画像の表示を行わないように制御する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、カメラを保護するプロテクタを使用した場合にも、良好な操作性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は本発明の第1の実施形態のカメラを防水プロテクタと共に示す斜視図。
図2図2は第1の実施形態のカメラ及び防水プロテクタの構成を示すブロック図。
図3図3はカメラに防水プロテクタを装着して、防水プロテクタに設けたタッチパネルを操作する様子を示す図。
図4図4はカメラから通信ラインを介して防水プロテクタの表示部及びタッチパネル駆動すると共に、タッチパネルからの操作信号を取得可能にする制御を行う部分の構成例を示す回路図。
図5図5は第1の実施形態における通信制御の処理手順を示すフローチャート。
図6図6は撮影者がカメラに装着した防水プロテクタを把持して、防水プロテクタのタッチパネルを操作する様子を示す図。
図7A図7Aは光電センサを用いたタッチパネルの構成例を示す図。
図7B図7B図7Aの状態で指をタッチした場合における反射した光が光センサに入射される様子の説明図。
図8図8は第1の実施形態におけるカメラ制御の代表的な制御内容を示すフローチャート。
図9図9図8におけるタッチパネル操作判定・パラメータ変更の処理内容の1例を示すフローチャート。
図10A図10Aは防水プロテクタの表示部に操作用リングを表示し、撮影者が外側のズームリングを操作している様子の説明図。
図10B図10Bは防水プロテクタの表示部に操作用リングを表示し、撮影者が内側のピントリングを操作している様子の説明図。
図11A図11Aは防水プロテクタの表示部の撮像画像(スルー画像)上に表示した操作用バーによる露出補正の説明図。
図11B図11B図11Aの状態から操作用バーに沿って操作して露出が変化した場合の表示例を示す図。
図12A図12Aは防水プロテクタの表示部の撮像画像上に操作用バーの他に、シャッタスピード及び絞りを変更する表示を行った場合の説明図。
図12B図12B図12Aにおいて操作用バーを操作して絞り値を表示した様子の表示例を示す図。
図13図13は本発の第2の実施形態のカメラ及び防水プロテクタ等の構成を示すブロック図。
図14図14はコントローラを接続して使用する様子を示す図。
図15A図15A図14の表示部での表示例を示す図。
図15B図15Bは操作に対応して表示内容が変化する表示例を示す図。
図16A図16Aは衝撃から保護するプロテクタを用いた変形例のカメラの説明図。
図16B図16B図16Aのカメラを収納したプロテクタを拡大して示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すようにカメラ装置1は、本発明の第1の実施形態のカメラ2と、このカメラ2を防水構造の収納体で収納することにより、水中の環境下で使用できるように保護する防水プロテクタ30とからなる。
【0013】
このカメラ2は、カメラ本体10と、このカメラ本体10の前面に設けたレンズマウント部に交換可能に取り付けられ、(後述するピント環等)可動する操作部24を備えた撮影レンズ部20とからなる。
【0014】
カメラ本体10の上面の中央には、ストロボ装置等を取付可能とする、例えばU字形状の凹部を備え、さらにこの凹部に隣接して後述する映像信号等も送信可能とする電気接点部15a(図3参照)を備えた外部機器接続部としてのコネクタ受け部15が設けてある。
【0015】
また、このカメラ本体10の上面におけるコネクタ受け部15に隣接した右側には、撮影操作(レリーズ操作)を行うためのレリーズスイッチ7aが設けてある。また、このカメラ本体10の背面には、撮像した撮像画像(スルー画像)を表示する表示部5(図2図3参照)が設けられている。
【0016】
図2に示すように、カメラ本体10は、撮像素子4により撮像された撮像信号(画像信号)に対する信号処理を行うと共に、カメラ2の各部の制御を行う信号処理&制御部3を有する。
【0017】
カメラ本体10は、撮像面に結像された被写体の光学像を光電変換して撮像信号を出力する撮像素子4と、信号処理した映像信号(画像信号)の画像を表示する表示部5と、レリーズ操作が行われた場合には、表示部5に表示された画像を撮影画像として記録する記録部6とを有する。これら撮像素子4、表示部5、記録部6は、信号処理&制御部3と接続されている。
【0018】
また、カメラ本体10は、レリーズスイッチ7aを含む操作部7と、操作部7による操作により発生する操作信号の操作を判定する操作判定部8とを有し、操作判定部8は、信号処理&制御部3と接続されている。信号処理&制御部3は、操作判定部8による操作信号の判定結果に対応して、カメラ2の各部の動作を制御する。なお、後述するように信号処理&制御部3は、防水プロテクタ30側からの操作信号を(通信部14を介して)受けた場合にも、その操作信号に対応してカメラ2の各部の動作を制御する。このため、信号処理&制御部3内部に操作判定部8の機能を持つ構成にしても良い。
【0019】
また、このカメラ本体10は、時間を計測する時計部9と、加速度を検出する加速度検出部11と、音声を収録する音声収録部12とを備え、これら時計部9、加速度検出部11、音声収録部12は信号処理&制御部3と接続されている。
【0020】
また、この信号処理&制御部3は、撮影レンズ部20と通信を行う通信部13と、上記コネクタ受け部15の凹部の例えば下側に隣接して臨む電気接点部15a(図3参照)が通信用端子となり、外部機器の通信部と通信を行う通信部14とを備え、これら通信部13、14は信号処理&制御部3と接続されている。
【0021】
図4にて後述するように、この通信部14は、外部機器の通信部と通信を行う通信ラインとしてHDMI(登録商標)を用いた画像(映像)伝送用のラインとファイル受け渡し用のラインと、外部機器制御用の制御ライン等を備えている。
【0022】
本実施形態においては、カメラ2はこの通信部14を利用して防水プロテクタ30と通信を行う。
【0023】
図2に示すように撮影レンズ部20は、撮影を行うために被写体像を撮像素子4に結ぶ(絞りを内蔵した)レンズ21と、レンズ21を光軸方向に駆動制御する(駆動部を備えた)制御部22と、カメラ本体10の通信部13と通信を行う通信部23と、を有する。
【0024】
また、撮影レンズ部20は、レンズ21を光軸方向に移動してピント合わせを手動で調整するためのピント環などを備えた可動する操作部24を有し、操作部24の操作を受けて制御部22はレンズ21を光軸方向に駆動制御する。なお、操作部24による操作量は図示しないセンサにより検出される。また、操作部24による操作量は、通信部23を介して信号処理&制御部3が認識(把握)することができるようにしている。
【0025】
また、撮影レンズ部20のレンズ21は、一般的に望遠側と広角側とで光軸方向にレンズ位置を同じ量だけ移動した場合のピント(フォーカス)に与える影響が異なる。そのため、各撮影レンズ部20は、この撮影レンズ部20に搭載されているレンズ21のピント合わせの操作に影響を及ぼす情報を(レンズ位置の情報を含むレンズ情報発生部による)レンズ情報25として保持している。
【0026】
そして、操作部24が操作された場合、制御部22は、レンズ情報25を参照して、望遠時と、広角時とにおける操作量に対するレンズ移動量を相対的に変えるように制御する。
【0027】
具体的にはレンズ位置が望遠側でに設定時と広角側の設定時においてピント環を同じ操作量で回転した場合、望遠側の方が広角側の場合よりもピント変化に及ぼす影響が大きく、望遠側の設定時には、広角側の設定時に比較して、ピント環の操作量をより微細に調整しなければならない。
【0028】
これを改善するため、制御部22は、前者の操作の場合には、後者の操作の場合に比較してレンズ21を移動する移動量を抑制する。撮影者がピント合わせの操作を行った場合、制御部22が、望遠側の設定又は広角側の設定に応じてこのような制御を行うことによりピント合わせが行い易くなり、良好な操作性を実現できる。
【0029】
後述するように本実施形態においては、防水プロテクタ30側からピント合わせ(ピント調整)の操作を行った場合にも、信号処理&制御部3は、通信部23,13を介して取得したレンズ情報25を参照して、制御部22を介してレンズ21を駆動するように制御する。
【0030】
撮影者(ユーザ)は、ピント環を回転操作して、撮像素子4に結像される被写体像のピントが合うようにピント調整(フォーカス調整)したり、絞り環を回転操作することにより絞り量(絞り値)を調整することもできる。なお、通信部23は、例えば撮影レンズ部20のID情報(IDと略記)26を保持し、信号処理&制御部3はこのID26から撮影レンズ部20を識別することができる。
【0031】
また、カメラ本体10側から通信部13、23を介して通信を行い、レンズ21のピント(フォーカス)、絞り、ズームなどを制御して、様々な構図、被写体に対応した撮影を可能にする。なお、撮影レンズ部20は、その種類によって、ズーム機能を備えたものと、備えないものがある。
【0032】
信号処理&制御部3は、レンズ情報25を通信部13経由で取得し、カメラ本体10に装着された撮影レンズ部20に対応した駆動制御を行うことができる。
【0033】
上記信号処理&制御部3は、表示部5に、撮像素子4により撮像した動画の撮像画像(スルー画像)を表示する制御と、通信部14経由で防水プロテクタ30の表示部34に防水プロテクタ30側から操作するための操作用画像、スルー画像等を表示させる表示信号(映像信号)を送信する制御を行う表示制御部3aの機能を有する。
【0034】
また、この信号処理&制御部3は、通信部14と防水プロテクタ30の通信部36との通信制御を行う通信制御部3bの機能を有する。
【0035】
また、この信号処理&制御部3は、通信部14と通信部36との通信ラインを利用して、防水プロテクタ30に設けたタッチパネル33に対する操作からの操作信号を取得するように作動指定制御部3cの機能を有する。また、この信号処理&制御部3は、取得した操作信号に対応して、カメラ2の撮影レンズ部20を駆動する等の制御を行うカメラ制御部の機能を持つ。
【0036】
図1で示すように防水プロテクタ30は、このカメラ2を収納する防水構造のハンジング31を有し、ハンジング31内には、カメラ2の上面に設けたコネクタ受け部15に嵌合する凸部を備えたコネクタ部32が設けてある。
【0037】
そして、防水プロテクタ30に設けた図示しない蓋を開けてハウジング31を開いた状態において、図1の点線で示す矢印のようにカメラ2をハンジング31内に収納することにより、コネクタ受け部15とコネクタ部32とを嵌合させて接続状態にすることができる。
【0038】
このコネクタ部32にも、上記凸部に隣接して上記電気接点部15aと電気的に接続する電気接点部32aが設けてあり、コネクタ部32とコネクタ受け部15とを嵌合させて接続状態にすると、電気接点部32aと電気接点部15aとが電気的に接続した接続状態となる。接続状態になると、通信部36と通信部14は通信可能な状態となる。
【0039】
また、この防水プロテクタ30の背面には、図2図3に示すタッチパネル33が設けられている。図2ではタッチパネル33は、防水プロテクタ30に設けた画像等を表示する表示部34とは別ブロックで示しているが、例えば表示部34における表示面と殆ど同じサイズで設けられている。
【0040】
このタッチパネル33は、撮影者51(図6参照)が手52の指53でタッチする操作を行うことにより、そのタッチ位置を検出するために、表示部34の表示面上に、タッチセンサ(として機能する例えば光センサ)が2次元的に配置して構成されている。本実施形態においては図7A図7Bにて後述するように表示部34(の表示素子)と一体的に構成される。
【0041】
各タッチセンサは、撮影者51の指53によるタッチの操作位置を検出した検出信号を出力する。信号処理&制御部3は、この検出信号を操作信号として通信部36と通信部14間の通信ラインを介して取得する。
【0042】
この場合、信号処理&制御部3は、図4に示すように作動指定制御部3cの機能により、防水プロテクタ30の指定&作動部35を制御して、操作信号を取得する。
【0043】
図4に示すように作動指定制御部3cは、通信部14と(通信ラインで示す)通信部36との通信ラインによる信号伝送(信号制御)用の信号を生成する。
【0044】
通信部14により防水プロテクタ30と通信する信号は、映像信号、制御信号、指定信号等からなり、それぞれ通信ライン36a、36b、36cを用いて信号が伝送される。
【0045】
映像信号は、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)規格で採用されているデジタル映像信号を伝送する例えばTMDSベースの差動伝送ラインを用いて通信ライン36aが形成される。
【0046】
制御信号は、3線シリアル信号、IICバスライン等に対応した通信ライン36bで形成され、映像通信用のICや撮像、表示系のICの設定を行う。
【0047】
また、作動指定制御部3cは、通信ライン36cを介して指定信号を送信し、(指定&作動部35の)指定部35aによる通信ライン36bの切換動作を制御する。そして、この切換制御により、信号処理&制御部3は、タッチパネル33による操作信号を取得する。
【0048】
図4に示す例では、IICバスラインの通信ライン36bにより、スイッチSW1が介挿された表示ドライバ34aを起動させ、また通信ライン36aにより映像信号表示信号として表示ドライバ34aに入力して、表示部34に、映像信号(表示信号)の画像表示を行う。
【0049】
また、この通信ライン36bはスイッチSW2を介挿してタッチパネル33によるタッチ位置の検出信号を検出するタッチパネルドライバ33aと接続される。
【0050】
そして、指定部35aは、表示ドライバ34aを起動させる時にはスイッチSW1をON,スイッチSW2をOFFにして、制御信号により表示ドライバ34aを起動させる。この起動後には、指定部35aは、図4に示すようにスイッチSW1をOFF,スイッチSW2をONにする。この状態においてタッチパネル33の検出信号は、操作信号として、通信ライン36b、通信部14を経て信号処理&制御部3に入力される。
【0051】
本実施形態では、このように制御ライン36bを、操作信号を取得する操作ラインとして使用するようにスイッチSW1,SW2の切換制御をすることにより、通信ラインの本数を増やすことなく、少ない本数で信号処理&制御部3が操作信号を取得することができるようにしている。
【0052】
なお、タッチパネル33の代わりに別の操作部材を接続してもよい。また、図2に示すように防水プロテクタ30に、タッチパネル33以外の操作手段としての操作部37を設けるようにしても良い。
【0053】
この場合にも、通信ライン36bを利用して、操作部37による操作信号を信号処理&制御部3が取得することができる。なお、図4における点線で示す符号35bは、図1の指定&作動部35における作動部を示す。
【0054】
信号処理&制御部3は、図5に示すようにカメラ2に防水プロテクタ30が装着されたか否かに対応した通信制御を行う。
【0055】
信号処理&制御部3は、最初のステップS1において防水プロテクタ30が装着されたか否かの判定を行う。例えば、信号処理&制御部3は、通信部14の特定の通信ラインの電圧レベル等、防水プロテクタ30の表示ドライバ34a、タッチパネルドライバ33a等の接続により電圧レベル変化を検出すると、防水プロテクタ30側に対して接続機器の種別を識別する情報、例えばID情報の送信要求の信号を送信する。
【0056】
防水プロテクタ30の例えば作動部35bは、この信号を受け取ると、カメラ2にID情報を送信(返信)する。カメラ2は、信号の送受により通信部14と36との通信が可能なこと(接続状態)を認識すると共に、ID情報からコネクタ受け部15に接続された接続機器が防水プロテクタ30であることを認識する。
【0057】
なお、コネクタ受け部15に、コネクタ部32が接続されて防水プロテクタ30にカメラ2から防水プロテクタ30に電源が供給される状態になった時、防水プロテクタ30から、ID情報をカメラ2に送信するような設定にしても良い。
【0058】
このように信号処理&制御部3は、防水プロテクタ30が装着された(通信可能な接続状態になった)判定の場合には、ステップS2に示すように防水プロテクタ30の表示部34で防水プロテクタ30が装着された旨、又は通信可能な状態になった旨の表示を行うように表示信号を送信する。
【0059】
次のステップS3において信号処理&制御部3は、撮像素子4で撮像したスルー画像(撮像画像)を表示部34で表示した後、さらに次のステップS4において防水プロテクタ30(のタッチパネル33)からの操作を受け付ける状態に設定する。なお、ステップS2の処理を行うことなく、ステップS3を行うようにしても良い。また、表示部34側でスルー画像等を表示する場合には、信号処理&制御部3は、カメラ本体10の表示部5側での画像表示を行わないように制御する。防水プロテクタ30による処理は、図8以降にて説明する。
【0060】
一方、防水プロテクタ30が装着されていない判定の場合には、ステップS5に示すように信号処理&制御部3は、カメラ2からの操作を受け付ける状態にする。撮影者51はカメラ2からの手動による操作としては、レリーズスイッチ7aなどによる操作の他に、撮影レンズ部20のピント環(又はフォーカ環)の回転操作によるピント(合わせの)調整、ズームレンズ機能を有する場合にはズーム操作、絞り調整、シャッタスピード変更等を行うことができる。ステップS4及びS5の処理の後、図5の処理は終了する。
【0061】
カメラ2を防水プロテクタ30内に収納した状態(換言すると、カメラ2に防水プロテクタを装着した状態)は、図3に示すようになり、撮影者51は、防水プロテクタ30の背面に設けられたタッチパネル33を指53で操作することができる。
【0062】
本実施形態においては、良好な操作性を確保できるように、カメラ2の背面の表示部5よりも大きいサイズの表示部34の表示面にタッチパネル33を設けている。そして、撮影者51は、表示部34の表示内容を見ながら操作できるようにした。
【0063】
また、図6は、水中での使用例を示している。撮影者51は、防水プロテクタ30を一方の手52で把持し、他方の手52の指53でタッチパネル33を操作する様子を示す。
【0064】
上記のようにカメラの表示部34よりも大きいサイズの表示部34での表示により、撮影者51は表示内容や操作する場合の操作位置を確認し易く、水中での操作がし易くなる。
【0065】
図7A図7Bは、タッチパネル33の構成例を示し、タッチパネル33は光電センサタイプのものが採用され、表示部5内部に組み込まれている。
【0066】
図7Aに示すように、表示部5としての液晶ディスプレイ5aには、図示しない透明電極が2次元的に配列して、表示単位画素となる表示素子55が2次元的に形成されると共に、各表示素子55単位(又は複数の表示素子単位)で、光センサ56が組み込まれている。なお、光センサ56及び表示素子55の背面側には、バックライト照明(背面照明)を行うバックライト部57が、全表示素子をカバーするように設けられている。
【0067】
そして、バックライト部57から、上部側に矢印で示すように表示素子55を通してバックライトが出射される。図7Aに示すようにバックライトは、液晶ディスプレイ5a(タッチパネル33)の表示面側に指53が在ると、指53によって反射される。
【0068】
図7Aの状態から矢印で示すように指53を移動して)図7Bに示すように(撮影者51が)指53によって液晶ディスプレイ5a(タッチパネル33)の表示面をタッチすると、指53での反射光はこの指53近傍の光センサ56により入射されることにより、光センサ56の出力信号のレベルからその指53のタッチ位置を検出することができる。
【0069】
なお、図4に示したタッチパネルドライバ33aは、2次元的に配列された光センサ56の出力信号を2次元的にスキャンし、スキャンにより選択した光センサ56の出力信号のレベルが閾値を超えているか否かを比較器で比較する。閾値を超えたレベルの場合、タッチパネルドライバ33aは、その光センサ56の位置がタッチされた位置として判定し、操作信号として信号処理&制御部3側に出力する。この場合、2次元的なスキャンによりスキャン位置に対応した情報も信号処理&制御部3側に出力する。
【0070】
また、2次元的に配置された複数の光センサ56の検出信号により、複数のタッチ位置、タッチ位置の時間的な変化を判定を行うことができる。つまり、タッチした位置の他に、タッチした位置が移動した場合、その移動量及び移動方向も検出することができる。
【0071】
つまり、液晶ディスプレイ5a内に、光センサ56を分散させる如くに配置した構成にすることにより、バックライト部57の光が、どの位置の光センサ56に入射したかを検出することで、タッチパネル33へのタッチ位置を確実に検出することができる。この方式の表示部34を採用することにより、水中内での水圧にも耐えてタッチ位置の検出が精度良くできる。
【0072】
図8は本実施形態における主に信号処理&制御部3によるカメラ制御の処理手順の1例を示す。
【0073】
カメラ2の図示しない電源スイッチがONにされると、カメラ2の各部に電力が供給され、動作状態になる。信号処理&制御部3は、最初のステップS11において電源スイッチがONからOFFへの操作が行われたか否かの判定を行う。
【0074】
電源スイッチがOFFにされると、スタンバイ(休止した状態)の状態になる。なお、スタンバイでなく、シャットダウンした状態に設定しても良い。
【0075】
電源スイッチがOFFにされていない場合には、次のステップS12において信号処理&制御部3は、撮影者51が撮影モードを選択しているか否かの判定を行う。撮影モードが選択されている場合には、次のステップS13において信号処理&制御部3は、通信部13,23を介して撮影レンズ部20のレンズ情報25を取得する。
【0076】
つまり、信号処理&制御部3は、レンズ情報25を取得することにより、カメラ本体10に装着されているレンズ21に対応した光学情報(レンズ21がズーム機能を有するか否かの情報、ピント環の単位の操作量に対応対するレンズ移動量における望遠側と広角側での焦点距離変化量(ピント変化量)の情報、現在のレンズ位置の情報等)を取得する。
そして、信号処理&制御部3は、このレンズ情報25を取得することにより、レンズ情報25に対応してレンズ21を適切に駆動制御することができる状態になる。
【0077】
次のステップS14において信号処理&制御部3は、カメラ2に防水プロテクタ30が装着されているか否かの判定を行う。
【0078】
カメラ2に防水プロテクタ30が装着されている判定の場合には、次のステップS15において信号処理&制御部3は、カメラ2の撮像素子4で撮像したスルー画像の映像信号を、通信部14経由で防水プロテクタ30に表示信号として送信する。
【0079】
防水プロテクタ30の表示ドライバ34aは、この映像信号を表示部34に表示するように駆動し、表示部34にスルー画像を表示する。
【0080】
次のステップS16において信号処理&制御部3は、防水プロテクタ30の(撮影者51による)タッチパネル33の操作判定と、操作判定に対応して表示内容、処理内容等を変更するパラメータ変更の制御処理を行う。
【0081】
この制御処理に関しては、基本的には、信号処理&制御部3は、タッチパネル33のタッチ操作に基づく操作信号を取得し、取得した操作信号に対応して表示する操作用画像を変更したり、操作信号に対応してカメラ2を制御する。この処理に関しては、図9によって詳細に後述する。
【0082】
また、信号処理&制御部3は、入力される操作信号がカメラ2の特定の機能を駆動する指示操作でなく、特定の操作機能を選択する操作信号であると判定した場合には、対応する特定の操作機能を操作するための操作用画像(後述するズームリング、ピントリング、操作用バー等)として表示する表示信号を防水プロテクタ30に送信する。
【0083】
ステップS16の処理の後のステップS17において信号処理&制御部3は、レリーズ操作が行われたか否かの判定を行う。レリーズ操作が行われた場合には、ステップS22において信号処理&制御部3は、スルー画像として表示している画像の静止画像を撮影(例えば図示しないメモリに一時的に記憶)する。
【0084】
さらに信号処理&制御部3は、その静止画像に対して例えば圧縮処理を行った後、撮影画像として記録部6に、撮影時間と共に記録する。ステップS22の処理の後、ステップS11に戻る。
【0085】
一方、ステップS14の判定処理において防水プロテクタ30が装着されていない判定結果の場合には、ステップS18において信号処理&制御部3は、カメラ2の背面の表示部5にスルー画像を表示するように制御する。
【0086】
次のステップS19において信号処理&制御部3は、撮影レンズ部20の手動操作用の操作部24によるレンズ操作が行われたか否かの判定を行う。レンズ操作が行われた場合には、ステップS20において信号処理&制御部3は、実際に搭載(装着)されているレンズ21に対応したレンズ情報を反映した駆動制御を行うように制御する。
【0087】
例えば、撮影者51が、ピント合わせの手動操作(回転操作)を行った場合、信号処理&制御部3は、1回転の操作量に対して望遠側では広角側よりもレンズ移動量を小さくするようにレンズ21を光軸方向に動かすように制御する。この制御により、ピント合わせを円滑に行うことができる。
【0088】
一方、ステップS19においてレンズ操作が行われていない判定結果の場合には、ステップS21において信号処理&制御部3は、レンズ操作以外のカメラ本体10の操作を反映した動作制御を行う。ステップS20,S21の後、ステップS17の処理に移る。
【0089】
また、ステップS12の判定処理において、撮影モードでない判定結果の場合には、ステップS23の処理に移り、このステップS23において信号処理&制御部3は、再生モードであるか否かの判定を行う。
【0090】
撮影者51により画像を再生する再生モードが選択された場合には、次のステップS24において信号処理&制御部3は、記録部6に記録された撮影画像における例えば最新の撮影画像を読み出し、表示部5でその撮影画像を再生(表示)する。
【0091】
次のステップS25において信号処理&制御部3は、撮影者51により再生した画像を変更する操作が行われたか否かの判定を行う。画像を変更する操作が行われた判定結果の場合には、次のステップS26において信号処理&制御部3は、再生する画像を変更した後、ステップS11の処理に戻る。
【0092】
また、ステップS25において再生画像を変更する操作が行われなかった場合及びステップS23において再生モードの操作が行われなかった場合にも、ステップS11の処理に戻る。
【0093】
また、図8におけるステップS16のタッチパネル操作判定、パラメータ変更の処理は図9に示すような処理である。図9に示すような処理を行うことにより、図10A図12Bに示すように、各種の操作を、タッチパネル33から操作することができ、良好な操作性を実現する。
【0094】
図9のタッチパネル操作判定・パラメータ変更処理がスタートすると、信号処理&制御部3は撮影者51によりタッチパネル33をタッチしたタッチ位置からの操作信号に対する判定を行う。
【0095】
例えば、最初のステップS31において信号処理&制御部3は、タッチパネル33からの操作信号が表示部34の表示画面(つまりタッチパネル33の操作画面)の左右における一箇所にタッチしたものであるか否かの判定を行う。
【0096】
左右の一箇所にタッチしたものでない判定結果の場合には、次のステップS32において信号処理&制御部3は、左右の二箇所を同時(殆ど同時の場合を含む)にタッチしたものであるか否かの判定を行う。左右の二箇所を同時にタッチしたものでない場合には、この図9の処理を終了して図8の次の処理(ステップS17)に移る。
【0097】
一方、左右の二箇所を同時にタッチした判定結果の場合にはステップS33において信号処理&制御部3は、ズームレンズ装着のカメラ2であるか否かの判定を行う。換言すると、撮影レンズ部20がズームレンズ機能(ズーム機能)を備えたものであるか否かの判定を行う。信号処理&制御部3は、取得したレンズ情報25を参照してこの判定を行う。
【0098】
ズームレンズ装着のカメラ2である場合には、ステップS34に示すように信号処理&制御部3は、タッチ位置付近にズーム操作とピント操作を行う2つの操作用リング、具体的にはズームリングとピントリングとを表示するように制御する。つまり、信号処理&制御部3は、タッチ位置の操作信号に基づいて、タッチ位置付近に回転表示が可能な操作用リングを表示する映像信号を表示信号として防水プロテクタ30に送信し、タッチパネル33には2つの操作用リングとしてのズームリングとピントリングが回転可能に表示される。2つの操作用リングの表示例を図10A及び図10Bに示す。
【0099】
図10A図10Bでは、操作用リングとして外周側の操作用リングがズーム操作用のズームリング61、内周側の操作用リングがピント調整用のピントリング62として表示した例で示している。ズームリング61、ピントリング62は、操作部24に設けられた手動操作用で円環形状のズーム環、ピント環を視覚的に模擬したものである。
【0100】
なお、ズームレンズが装着されていないカメラ2の場合には、ステップS40に示すように操作用リングとして1つの操作用リングとしてのピントリング62のみを表示するように制御する。つまり、信号処理&制御部3は、操作者51が操作した場合、その操作位置の情報に応じて複数の操作用画像から対応する操作用画像を選択的に表示するように表示信号を防水プロテクタ30に送信する。ズームリング61や、ピントリング62を表示する場合、以下のように表示しても良い。
【0101】
図10Aのように左手52aの指53の水平方向の座標がX1からX2までのサイズで内周側のピントリング62を、その外側にズームリング61を表示する。なお、X1は画面の水平方向(X方向)の幅の1/6程度、X2は5/6程度とする。これによって、画面の半分が3分割できるので、中央部1/3を開けて、そこにスルー画像を表示して、スルー画像を確認できるようにしても良い。
【0102】
図10A図10Bでは、簡略化してスルー画像を示していないが、実際にはスルー画像も表示する。なお、図10A図10Bのように、スルー画像の表示を一時的に停止して、その一時的な時間に操作用リングを表示しても良い。
【0103】
ステップS34においてズームリング61とピントリング62を表示した場合、次のステップS35に示すように信号処理&制御部3は、ズームリング61にタッチしているか否かを(操作信号に基づいて)認識(又は判定)する。
【0104】
ズームリング61にタッチしている場合には、ステップS36において信号処理&制御部3は、ズームリング61が右周りに回転させる操作が行われたか、左周りに回転させる操作が行われたかの判定を行う。
【0105】
ステップS37に示すように右回りに回転された場合には信号処理&制御部3は、ズームUPの操作と判定し、左回りに回転された場合には、ステップS38のようにズームDOWNの操作と判定する。そして、信号処理&制御部3は、その操作に応じて、(タッチパネル33に表示される操作用画像としての)ズームリング61を回転する。
【0106】
ステップS37又はステップS38の処理の後、ステップS39において信号処理&制御部3は、ステップS37又はステップS38の処理に対応したカメラ制御としてズーム制御を行う。つまり、信号処理&制御部3は、ズームUP,ズームDOWNの操作に応じて撮影レンズ部20のズームレンズの焦点距離を短くしたり、長くしたりして結像倍率を大きくしたり、小さくする制御を行う。
【0107】
一方、ステップS40において内周側のピントリング62が表示された状態において、ピントリング62が回転操作された場合には、ステップS41に示すように信号処理&制御部3は、ピントリング62の回転操作の際の回転方向と、回転操作のスピードに対応したピント合わせを、レンズ位置又は焦点距離状態(望遠側や広角側)に応じたピント合わせを行うようにレンズ位置調整(レンズ位置の移動量調整)を行うように制御する。
【0108】
具体的には信号処理&制御部3は、撮影者51がピントリング62を回転させる操作を行った場合、望遠側の設定状態では広角側の場合よりもレンズ21を移動させる移動量を小さくする(抑制する)ようにピント合わせの際のレンズ位置調整の制御を行う。
【0109】
このように制御することにより、ピント合わせの調整を、レンズ21の焦点距離(レンズ位置)状態が異なる場合にも、円滑に行うことができる。ステップS39及びS40の処理の後、ステップSの処理に移る。
【0110】
なお、操作用画像としての操作用リングによりズーム操作と、ピント調整を行う例で説明したが、(操作用リングを)絞りやシャッタスピードを変更(切換)の場合に適用しても良い。また、図10A図10Bでは長円形リングの表示例で示しているが、円形リングにしても良い。
【0111】
一方、ステップS31において左右の一箇所の操作である判定結果の場合には、ステップS42において信号処理&制御部3は、タッチ位置が左であるか(右であるか)の判定を行う。
【0112】
タッチ位置が左でない(つまり右の)判定結果の場合には、ステップS43において信号処理&制御部3は、右のタッチ位置に操作用バーを表示するように制御する。この操作用バーは、例えば露出を補正するためのものであり、撮影者が操作用バーの方向に指を移動することにより、信号処理&制御部3は、移動方向に応じて露出を制御する。
【0113】
この場合のタッチパネル33の表示例を図11Aに示す。図11Aに示す例では、例えば背景部分(水中側)に露出が合って、撮影者51が露出を合わせかった部分(ここでは人物)に、露出が合わない例えば暗い状態となっている。
【0114】
この状態において、撮影者は、タッチパネル33上の例えば右側部分に指53を置けば、矢印のような操作用バー65が操作用画像として表示される。撮影者51は、この操作用バー65を、図11Bに示すように矢印を上方向にこする(換言すると、矢印に沿って上方向に指53を移動する)。
【0115】
図9に示すようにステップS43の次のステップS44において信号処理&制御部3は、タッチ位置の変更を監視する。そして、タッチ位置が操作用バー65の方向に変更された場合には、ステップS45に示すように信号処理&制御部3は、その変更操作に応じて変更設定する制御を行う。
【0116】
つまり、信号処理&制御部3は、タッチ位置が操作用バー65の方向に沿って、上方向の場合には露出を増大、下方向の場合には減少させるように、露出量を変更設定する制御を行う。
【0117】
この制御を行うと共に、ステップS46に示すように信号処理&制御部3は、変更設定した状態でタッチパネル33で画像を表示を行うように制御する。
【0118】
ステップS46の後、及びステップS44おいてタッチ位置の変更がない判定結果の場合には、ステップS47の処理に移る。
【0119】
ステップS47において信号処理&制御部3は、タッチパネル33からの操作信号によりタッチパネル33が所定時間、タッチ無しか否かの判定を行う。所定時間以内にタッチが無い場合には、ステップS48において信号処理&制御部3は、それ以前の操作の設定内容に決定する。そして、図9の処理を終了(リターン)する。
【0120】
一方、所定時間以内にタッチがある場合には、ステップS44の処理に戻り、同様の処理を続行する。
【0121】
このようにして、撮影者51は、適正な露出状態となるように露出を簡単な操作で調整することができる。
【0122】
なお、露出が適正な露出量よりも大きすぎるような場合にも、同様に簡単な操作で調整できる。
【0123】
一方、ステップS42においてタッチ位置が左の判定結果の場合には、ステップS49において信号処理&制御部3は、左のタッチ位置に操作用項目(パラメータ)を(操作用画像として)表示する。この場合の操作用項目は、例えばシャッタスピードと、絞りを変更するためのものであり、図12Aにおいてはシャッタスピードの操作項目をSS67、絞りの操作項目をST68で示している。
【0124】
図12Aの表示例において、撮影者51は例えば絞りの設定値を変更したい場合には、左手52aの指53で絞りの操作用項目にタッチし、もう片方の右手52bの指53でタッチパネル33の左部分をタッチする。図9に示すようにステップS49の次のステップS50において信号処理&制御部3は、右のタッチ位置に操作用バーを表示するように制御する。
【0125】
そして、図12Aに示すようにタッチパネル33には右のタッチ位置に操作用バー69が表示される。撮影者51は、図11A図11Bで説明した場合と同様に操作用バー69に沿って、タッチした指53を上方向又は下方向に移動する。
【0126】
図9のステップS51に示すように信号処理&制御部3は、タッチ位置の変更を監視する。そして、タッチ位置が操作用バー69の方向に変更された場合には、ステップS52に示すように信号処理&制御部3は、その変更操作に応じて、操作用項目と上方向又は下方向への(指53の)シフト量に応じて現在の絞りの設定値から変更設定する制御を行う。
【0127】
また、ステップS53において信号処理&制御部3は、ステップS52により変更設定した内容をタッチパネル33で表示するように制御する。また、ステップS54において信号処理&制御部3は、ステップS47の場合と同様にタッチパネル33からの操作信号によりタッチパネル33が所定時間、タッチ無しか否かの判定を行う。
【0128】
所定時間以内にタッチが無い場合には、ステップS48に移り、このステップS48において信号処理&制御部3は、それ以前の操作の設定内容に決定する。そして、図9の処理を終了(リターン)する。一方、所定時間以内にタッチがあった場合には、ステップS51の処理に戻り、同様の処理を続行する。
【0129】
図12Bは、このようにして変更設定された絞り値70が表示された様子を示している。絞り値70を変更して、被写界深度を調整したり、背景をぼかしたりして撮影に変化を付けることが可能になる。
【0130】
このような動作を行う本実施形態によれば、カメラ2に防水プロテクタ30を装着した場合、防水プロテクタ30の表示部34に、カメラ2自体が有する各種の操作機能に対応した操作用画像を表示させる表示信号を送信することができるようにしている。
【0131】
従って、本実施形態によれば、撮影者51は、表示部34に表示される操作用画像を見ながらカメラ2自体が有する各種の操作機能を操作することができ、良好な操作性を確保できる。
【0132】
また、本実施形態によれば、表示信号により表示される操作用画像を変更することにより、カメラ2が有するピント調整、絞り調整、シャッタスピード、ズーム調整等にそれぞれ適切に対応することができる。
【0133】
また、本実施形態によれば、カメラ2がズーム機能を備えている場合にはズーム調整を行う操作用画像を表示し、ズーム機能を備えていない場合には、ズーム調整を行う操作用画像を表示しないようにすることも容易にできる。
【0134】
従って、撮影者51は、防水プロテクタ30を装着した場合にも、カメラ2が有する機能を反映した操作用画像により操作することができる。つまり、カメラ2の撮影レンズ部20の機能が異なる場合にも柔軟に対応できる。
【0135】
また、本実施形態によれば、操作用画像として、カメラ2による手動操作に対応して、その手動操作を視覚的に模擬する画像を表示するようにしているので、撮影者51はカメラ2の手動操作に近い操作方法で防水プロテクタ30から操作することができ、良好な操作性を実現できる。
【0136】
また、本実施形態においては、撮影者51が操作部24から又はタッチパネル33からピント調整操作を行った場合、レンズ位置が望遠側又は広角側にあるかに応じて、実際にレンズ21を移動する移動量を可変制御する、より具体的には前者の場合には後者の場合よりも移動量を抑制するように制御するようにしているので、ピント合わせを円滑に行うことができる。
【0137】
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態を説明する。図13は本発明の第2の実施形態のカメラ2Bを備えたカメラ装置1Bの構成を示す。本実施形態は、第1の実施形態と同様の操作を行う場合と、防水プロテクタ30に接続されたコントローラ71による操作とを選択して使用できるようにしている。
【0138】
このカメラ装置1Bは、図2のカメラ装置1において、防水プロテクタ30には、防水プロテクタ30の上面に表示部34Bを設けると共に、さらに外部制御機器としてのコントローラ71と通信を行う通信部72が設けてある。
【0139】
例えば、指定&作動部35は、この通信部72を介してこの通信部72の端部の(図14に示す)コネクタ受け73に着脱自在に接続されるコントローラ71と通信を行い、コントローラ71の接続を認識する。
【0140】
防水プロテクタ30の指定&作動部35は、コントローラ71の接続を認識すると、通信部36を介してコントローラ71の接続情報をカメラ2の信号処理&制御部3に送信する。
【0141】
また、図14に示すように防水プロテクタ30の上面に設けた表示部34Bは、図15Aに示すように防水プロテクタ30の上面形状に沿って横長の表示エリアが形成される。
【0142】
また、本実施形態における信号処理&制御部3は、防水プロテクタ30にコントローラ71が接続された場合には、指定&作動部35の動作を制御し、タッチパネル33からの操作を受け付ける代わりに、コントローラ71からの操作を受け付けるように切り換えることができる。
【0143】
つまり、撮影者51は、第1の実施形態と同様の使用方法で撮影する選択ができると共に、コントローラ71を接続した場合には、このコントローラ71を用いた各種の操作を行う選択ができる。
【0144】
コントローラ71からの操作を受け付ける選択がされた場合には、信号処理&制御部3は、図15Aに示すように表示部34Bにおける例えば右側の表示エリアをスルー画像表示部(撮像画像表示部)81aとしてスルー画像を表示するように制御し、左側の操作表示エリアを操作表示部81bとしてコントローラ71による操作を行い易くするガイド画像を表示するように制御する。
【0145】
コントローラ71は、図14図15A等に示すように例えば直方体形状の外形で、その上面にスティック状の操作部74が設けられている。このコントローラ71から延出されたケーブル75の端部のコネクタを、防水プロテクタ30のコネクタ受け73に着脱自在に接続することができる。
【0146】
また、コントローラ71内には、操作部74の傾動方向、操作部74のスティック(軸)方向の押圧操作を検出すると共に、コントローラ71のシェイク(強く振られた場合の加速度)を検出する加速度センサを備えた検出部76等が設けられている。
【0147】
そして、例えば図15Aに示すように操作部74をスティク方向に押圧することによる撮影操作、操作部74のスティックを水平の横方向に傾動させることによるピント操作、ピント操作と直交する奥行き方向に傾動させることによるズーム操作、コントローラ71をシェイクすることによるリセット操作等における各操作を検出部76により検出することができるようにしている。
【0148】
図14は、カメラ2を収納した防水プロテクタ30にコントローラ71を接続した状態で、撮影者51が水中でコントローラ71により撮影のための操作をしている様子を示す。
【0149】
この場合の表示部34の表示内容は、図15Aのようになる。また、図15Aにおいて、撮影者51は、ガイド画像を見ながら操作部74のスティック部分を押圧して撮影操作を行うと、図15Bに示すようにガイド画像における撮影(又は撮影に対応する矢印)の表示が例えば点滅し、撮影者51は、撮影操作が行われたことを認識することができる。なお、図15Bにおける左側のガイド画像では撮影の文字が消滅した状態を示し、右側は撮影の文字が表示された状態を示している。
【0150】
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果を有すると共に、さらにコントローラ71を接続してコントローラ71から撮影操作を行うことができる。このため、撮影者51が操作する場合の選択肢が広がり、使用環境に応じてより使い易い方を選択使用できるようになるので、操作性が向上する。
【0151】
また、コントローラ71を使用する場合、撮影者51は、操作表示部81bのガイド画像を見ることにより、操作したい操作方法を確認したり、操作した場合の結果をガイド画像から確認ができる。従って、本実施形態によれば、撮影者51に対して良好な操作性を提供できる。
【0152】
なお、上述した実施形態を変形した構成にしても良い。例えば、カメラ2は、カメラ本体10に撮影レンズ部20が交換可能に取り付けられる構成に限定されるものでなく、両者が一体化された構成でも良い。
【0153】
また、第2の実施形態において、例えば表示部34を設けないで、表示部34Bのみを設けた構成にしても良い。この場合には、表示部34Bにおける例えば操作表示部81b部分にタッチパネル33を形成し、タッチパネル33での操作とコントローラ71による操作を選択できるようにしても良い。
【0154】
以上の例では水中の環境で使用するための防水構造の防水プロテクタ30の場合での説明をしたが、カメラ2を保護する環境としては、水中の場合に限らず、例えば図16に示すように自転車91に取り付けた変形例のカメラ2Cの場合にも適用できる。
【0155】
自転車91に取り付けたカメラ2C等では、衝撃に強いプロテクタが求められる。図16Aに示すように変形例においては、カメラ2Cを収納し(又は覆い)衝撃から保護する、プロテクタ30Cとして球体形状を採用している。
【0156】
球体形状にしているので、このプロテクタ30Cは、外部から受けた力を均等に分散し、内部に収納して保護対象のカメラ2Cに及ぼす衝撃を十分に小さくして保護する機能を確保している。
【0157】
このプロテクタ30Cは、図16Aに示すように、表示部34Cを少し上に向けた形で内蔵している。従って、自転車91に乗った撮影者51は、自然な姿勢で、表示部34Cの画像の確認(認識)がし易い。図16Bは撮影者51側から見たプロテクタ30Cを拡大して示す。なお、表示部34Cはケーブルの端部のコネクタがコネクタ受け部15に接続される。
【0158】
また、本変形例においてはプロテクタ30Cを装着して撮影操作を行う場合、通常のレリーズ操作でなく、センサによる検出信号に基づいて以下のように行う。
【0159】
このプロテクタ30C又はカメラ2Cは、所定の方向からの振動を検出するセンサを内蔵し、その所定の方向から規則的に叩かれた場合のみ、カメラ2Cの信号処理&制御部は撮影の制御動作を行うようにしている。例えば、撮影者51が図16Aの矢印で示す方向からプロテクタ30Cを2回叩く操作を行うと、内蔵されたセンサがその操作を検知して、カメラ2C内部の信号処理&制御部は撮影の制御動作を行う。なお、センサとしては、例えば図13の加速度検出部11を利用しても良い。
【0160】
なお、レリーズ操作以外の操作を行う場合には、例えばプロテクタ30Cにコントローラ71を接続して使用できるようにしても良い。
【0161】
また、上述した実施形態等の構成を部分的に組み合わせた構成にしても良い。
【符号の説明】
【0162】
1、1B…カメラ装置、2、2B、2C…カメラ、3…信号処理&制御部、3a…表示制御部、3b…通信制御部、3c…作動指定制御部、4…撮像素子、5,34…表示部、10…カメラ本体、13,14,23,36…通信部、15…コネクタ受け部、15a…通信端子部、20…撮像レンズ部、21…レンズ、22…制御部、24…操作部、25…レンズ情報、30…防水プロテクタ、33…タッチパネル、35…指定&作動部、71…コントローラ、74…操作部、81a…スルー画像表示部、81b…操作表示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13
図14
図15A
図15B
図16A
図16B