【解決手段】ネットワークによって接続されたゲーム管理サーバと複数のユーザ端末とを有するゲームシステムであって、前記ゲーム管理サーバは、ゲーム管理部、ポイント管理部、タスク管理部、及びリワード管理部を有し、前記ポイント管理部は、ゲームの実行の結果に従い前記ゲームに勝ったユーザに勝者のポイントを付与するポイント処理部と、所定の期間の全ユーザの保有する前記ポイントの多い順に前記全ユーザを配列するランキング情報を生成するポイント集計部とを含み、前記タスク管理部は前記ランキング情報の上位のユーザにタスクを付与し、前記リワード管理部は、前記ランキング情報の上位のユーザの実行した前記タスクに対応してリワードを該ユーザに付与する。
前記タスクは複数であり、それぞれが実行されることにより付与される特定のリワードが対応付けられ、前記ユーザの選定により実行されることを特徴とする請求項1に記載のゲームシステム。
前記対戦相手選定部が選定する前記ゲームの前記対戦相手となる他のユーザは、前記ゲームの実行を要求した前記ユーザの指定がある場合、前記ユーザの指定に基づき選定され、前記ユーザの指定がない場合、前記ゲームの実行を要求した複数の前記ユーザの中からランダムに選定されることを特徴とする請求項2に記載のゲームシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来のゲームにおける問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、無償でだれでも自由に参加できるゲームシステム、プログラム、及びゲームシステムの運用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明によるゲームシステムは、ネットワークによって接続されたゲーム管理サーバと複数のユーザ端末とを有するゲームシステムであって、前記ゲーム管理サーバは、ゲーム管理部、ポイント管理部、タスク管理部、及びリワード管理部を有し、前記ゲーム管理部は、ユーザにゲームを提供するゲーム提供部と、前記ユーザが前記ゲームの実行を要求した場合前記ユーザに前記ゲームの対戦相手となる他のユーザを選定する対戦相手選定部と、前記ゲームの実行の結果、勝敗を判定する判定部とを含み、前記ポイント管理部は、前記ユーザが前記対戦相手となる他のユーザとの間で実行した前記ゲームの実行の結果に従い前記ゲームに勝ったユーザに勝者のポイントを付与するポイント処理部と、所定の期間の全ユーザの保有する前記ポイントに基づき前記ポイントの多い順に前記全ユーザを配列するランキング情報を生成するポイント集計部とを含み、前記タスク管理部は前記ランキング情報に基づき、ランキング情報の上位のユーザにタスクを付与し、前記リワード管理部は、前記ランキング情報の上位のユーザの実行した前記タスクに対応してリワードを該ユーザに付与することを特徴とする。
【0007】
前記タスクは複数であり、それぞれが実行されることにより付与される特定のリワードが対応付けられ、前記ユーザの選定により実行されることが好ましい。
前記対戦相手選定部が選定する前記ゲームの前記対戦相手となる他のユーザは、前記ゲームの実行を要求した前記ユーザの指定がある場合、前記ユーザの指定に基づき選定され、前記ユーザの指定がない場合、前記ゲームの実行を要求した複数の前記ユーザの中からランダムに選定されることが好ましい。
前記ポイント処理部は、前記ユーザ及び前記対戦相手となる他のユーザが前記ゲームの中で挑戦した挑戦項目に応じて挑戦のポイントを付与し、
前記所定の期間の全ユーザの保有する前記ポイントは前記勝者のポイント及び前記挑戦のポイントを合計したポイントであることが好ましい。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明によるプログラムは、ネットワークによって接続されたゲーム管理サーバと複数のユーザ端末とを有するゲームシステムに使用するプログラムであって、ユーザによるゲームの実行の要求に対応しゲーム管理部が前記ゲームの対戦相手となる他のユーザを選定し、前記ゲームの実行の結果、勝敗を判定し、前記ゲームの実行の結果に従いポイント管理部が前記ゲームに勝ったユーザに勝者のポイントを付与するように制御し、所定の期間の全ユーザの保有する前記ポイントに基づき前記ポイント管理部が前記ポイントの多い順に前記全ユーザを配列するランキング情報を作成し、前記ランキング情報に基づき、タスク管理部が前記ランキング情報の上位のユーザにタスクを付与し、前記ランキング情報の上位のユーザの実行した前記タスクに対応してリワード管理部がリワードを該ユーザに付与するように制御することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明によるゲームシステムの運用方法は、ネットワークによって接続されたゲーム管理サーバと複数のユーザ端末とを有するゲームシステムの運用方法であって、ユーザによるゲームの実行の要求に対応し、前記ユーザに前記ゲームの対戦相手となる他のユーザを選定するステップと、前記ゲームの実行の結果、勝敗を判定するステップと、前記ゲームの実行の結果に従い、前記ゲームに勝ったユーザに勝者のポイントを付与するステップと、所定の期間の全ユーザの保有する前記ポイントに基づき前記ポイントの多い順に前記全ユーザを配列するランキング情報を作成するステップと、前記ランキング情報に基づき、ランキング情報の上位のユーザにタスクを付与するステップと、前記ランキング情報の上位のユーザの実行した前記タスクに対応してリワードを該ユーザに付与するステップと、を有することを特徴とする。
【0010】
前記ゲームの対戦相手となる他のユーザを選定するステップは、前記ユーザの指定がある場合、前記ユーザの指定に基づき前記対戦相手となる他のユーザを選定し、前記ユーザの指定がない場合、前記ゲームの実行を要求した複数の前記ユーザの中からランダムに選定するステップを含むことが好ましい。
前記ユーザ及び前記対戦相手となる他のユーザが前記ゲームの中で挑戦した挑戦項目に応じて挑戦のポイントを付与するステップをさらに有し、前記所定の期間の全ユーザの保有する前記ポイントは、前記勝者のポイント及び前記挑戦のポイントを合計したポイントであることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るゲームシステムによれば、新規登録することによって誰でもゲームに参加することができ、また、広告はランキング情報上位者にタスクとして付与されるのみでゲームの画面には表示されることがないので、ユーザは安心してゲームを楽しむことができる。
また、本発明に係るゲームシステムによれば、ゲームの運営費用は主に広告を行いたい企業によりサポートされるため、ゲームの提供者はゲームの開発や運営にかかわる費用を見込みやすいという効果がある。
さらに本発明に係るゲームシステムによれば、企業が広めたい広告やアンケートは複数のタスクの中から選択する形でユーザに提供されるため、企業はタスクの実行状況に応じてユーザの嗜好などに関する情報なども収集しやすいという効果もある。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明に係るゲームシステムを実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態によるゲームシステムの構成を示す図である。
図1を参照すると本発明によるゲームシステム1はネットワーク50により接続されたゲーム管理サーバ100及び複数のユーザ端末(200、300)を含む。
図1ではユーザ端末は代表例としてユーザ端末200とユーザ端末300の2台の場合を示すが、数はこれに限定されない。ネットワーク50はインターネットのような広域な通信ネットワークである。
【0014】
ゲーム管理サーバ100は、ユーザ端末から送信されるゲームの実行要求に基づき、ユーザが選択するゲームの提供及び対戦相手となる他のユーザの選定を行い、ゲームの勝者にポイントを提供する。また、所定の期間のユーザの保有するポイントを集計してランキング情報を作成し、ランキング情報の上位のユーザにタスクを付与し、タスクの実行に伴ってリワードを付与する装置である。
図1を参照すると、ゲームサーバー100は、制御部110、入出力部120、記憶部130、ユーザ情報管理部140、ゲーム管理部150、ポイント管理部160、タスク管理部170、及びリワード管理部180を含む。
【0015】
ユーザ情報管理部140は、ユーザがゲームシステム1に新規登録する際、ユーザ端末から送信される登録情報に含まれるユーザの名前、メールアドレスなどの基本情報に基づき、ユーザの基本情報を含むユーザリストにまとめたユーザ情報を作成して管理する。ユーザ情報管理部140は新規登録したユーザが増えるたびにそのユーザに関する基本情報をユーザリストに追加してユーザ情報を作成する。ユーザ端末は複数が含まれるが、以下ではユーザ端末200を代表として説明する。
【0016】
またユーザ情報管理部140は新規登録ユーザに対してそのユーザ固有のユーザIDを発行する。ユーザIDは新規登録済みのユーザが再度ゲームシステム1にログインする際、ユーザ端末200から送信され、ユーザ情報管理部140がユーザを特定するために使用される。ユーザIDの発行に際し、ユーザ側でパスワードを設定して登録するのが好ましい。パスワードを設定する場合は、ユーザ端末200から登録情報にパスワードを含めて送信し、ユーザ情報管理部140は発行するユーザIDを送信されたパスワードと関連付けて管理する。
【0017】
ユーザ情報管理部140は発行したユーザIDをユーザリストに追加し、ユーザ情報を更新する。パスワードを設定した場合はパスワードもさらにユーザリストに追加し、ユーザの基本情報、ユーザID、パスワードを関連付けして管理し、更新したユーザ情報を記憶部130に保存する。これにより、ユーザがゲームシステム1にログインする際、ユーザIDを送信することで、ユーザ情報管理部140はそのユーザを特定することができる。
ゲーム管理部150は、ユーザにゲームを提供してゲームの実行を管理し、ポイント管理部はゲームの実行の結果に基づき、ゲームの勝者に勝者のポイントを付与する。
【0018】
図2は本発明の実施形態によるゲームシステムの一部の構成要素を概略的に示す図であり、ゲーム管理部150及びポイント管理部160の構成を示す図である。
図2を参照すると、ゲーム管理部150はゲーム提供部151、対戦相手選定部152、及び判定部153を含む。
ゲーム提供部151は、ユーザに実行可能なゲームのメニューを提供し、ユーザが希望のゲームを選択することによりユーザ端末200から送信されるそのゲームの実行要求に基づき、ユーザにゲームを提供する。ゲーム提供部151はゲーム実行中にユーザ及びその対戦相手のユーザからの入力に従い、ゲームの進行を行う。
【0019】
対戦相手選定部152は、ユーザ端末200からゲームの実行要求を受信すると、その時点でそのゲームの実行要求を送信している他のユーザを対戦相手として選定し両ユーザにお互いの対戦相手を通知する。その時点でそのゲームの実行要求を送信しているユーザが複数いる場合、対戦相手選定部152はその複数のユーザの中から対戦相手となるユーザをランダムに選定する。ゲームを実行する際のユーザ名は、予め新規登録の際にニックネームを設定しておくことで、ゲームを実行するユーザは実名を出さずにゲームのお互いの対戦相手を認識することができる。ニックネームはユーザ情報管理部140にてユーザの基本情報やユーザIDなどと関連付けして管理する。
【0020】
対戦相手選定部152は、ゲームの実行要求の際、ユーザから対戦相手の指定を受けた場合は優先的に、ユーザから指定された対戦相手を選定する。ユーザが対戦相手を指定する方法としてSNS(social networking service)のアカウントを使用してもよい。SNSのユーザアカウントから必要な情報を取得することによりゲームサーバー100は対戦相手を特定でき、ユーザから指定された対戦相手は、新たにゲームシステム1に新規登録しなくてもゲームに参加することができる。
判定部153はゲームの実行の結果勝敗を判定する。勝敗の判定は、到達ポイントまでの所要時間や、ゲーム中のキャラクタ同士の戦闘などゲームの内容により、ゲームのルールに従って行われる。
【0021】
ポイント処理部161は、判定部153の勝敗判定に従い、ゲームの勝者に勝者のポイントを付与する。勝者のポイントは後述する所定期間ごとのタスクおよびリワードを付与するユーザを決定するために付与するものであって、ゲームの種類によりゲームごとに別々に定めてもよいし、ゲームの種類によらず、同一のポイントとして定めてもよい。
ポイント処理部161が付与した勝者のポイントは、ポイント集計部162に引き渡される。
【0022】
ポイント集計部162は、ゲームシステム1に登録した全ユーザのポイントをポイント管理情報として管理し、所定の期間集計してその期間での獲得ポイントの多い順にユーザを配列するランキング情報を作成する。ポイント集計部162は、ポイント処理部161から引き渡された勝者のポイントを勝者であるユーザのユーザ情報に付加してユーザ情報を更新し、記憶部130に保存する。勝者のポイントはユーザがゲームに勝つごとに付与されるので、そのユーザが既に以前に実施したゲームで勝利して付与された勝者のポイントがある場合は、新たに付与された勝者のポイントはこれに加算される形で更新してもよい。
【0023】
ポイント集計部162は、所定の期間ごとに記憶部130に保存されたユーザ情報に基づき、ゲームシステム1に登録した全ユーザのポイントを集計し、保有するポイントの多い順に全ユーザを配列するランキング情報を作成する。所定の期間は、例えば1か月であり、これに対応するランキング情報は月間ランキング情報である。ポイント集計部162は所定の期間の途中の時点で、途中経過のランキング情報を作成してもよい。例えば1か月の所定期間に対し、途中1週間ごとに集計を行い途中経過としての週間ランキング情報を作成してもよい。また一実施形態では勝者のポイントがいずれかのユーザに付与されるごとに集計してリアルタイムのランキング情報を作成してもよい。
【0024】
途中経過のランキング情報はユーザの要求によりユーザ端末200に送信して表示させてもよい。またゲームの実行画面でゲームを実行しているユーザの情報として、ニックネームとともにランキング情報の順位を表示するようにしてもよい。
またポイント集計部162は、所定の期間の集計によるランキング情報の作成の結果、後述する上位ユーザに対するタスク付与、リワード付与が終了すると、次の新たな所定の期間の集計のために、全ユーザの保有するポイントを0とする処理を行う。尚、一実施形態では、記憶部130に保存されたユーザ情報を0にしないで例えば月ごとに別のメモリエリアで保存し、集計上は次の月のカウントとして新たに集計するようにしてもよい。このように所定期間ごとの集計結果を残すことで、必要により更にまとめた期間、例えば年間のポイント獲得の上位者を選定することも可能となる。
【0025】
タスク管理部170は、ポイント集計部162が集計して作成した所定の期間のランキング情報の上位者に対し、タスクを付与する。ここでタスクとは、ゲームシステム1の運用に必要な運営費用を提供するスポンサーに有益なアクションをユーザに促すためのツールであり、例えば広告のダウンロードや新製品に対するアンケートなどである。タスクは一つに限らず、またスポンサーが複数の場合は、それぞれのスポンサーに対応したものでもよく、複数の場合タスクはメニューとして付与される。タスク管理部170は、所定の期間のランキング情報の上位者、例えば1位〜300位の上位300名のそれぞれのユーザ端末にタスクメニューを送信する。
【0026】
タスクは実行した分、報酬としてのリワードが付与されるものであり、ユーザは一つのタスクに限らず、複数実行できるように設定してもよい。また所定の期間のランキング情報の順位に応じメニューの内容を変更し、上位のユーザほどリワードが多く得られるようなタスクのメニューを提供するようにしてもよい。
タスク管理部170は、ランキング情報の上位のユーザが選択して実行したタスクをそのユーザと関連付けてタスク管理情報として管理する。
【0027】
タスクはメニューとして複数が提供され、ユーザによって選択されて実行されることから、選択の内容により、ユーザごとの興味の対象を把握することができるとともに、タスクを配布された複数のユーザの全体的な好みの動向も把握することができ、スポンサーはゲームシステム1の運用を通じて有益な情報を得ることができる。
リワード管理部180は、タスク管理情報に基づき、実行されたタスクに対応したリワードをそのタスクを実行したユーザに付与する。リワードはそれぞれのタスクに対応して設定された実行に伴う報酬であり、例えば広告のダウンロードというタスクの実行に対し、その広告の商品の割引券が付与されるように設定される。
【0028】
このようにユーザは登録することにより無料でゲームを実行でき、スポンサーの広告は所定の期間の付与されたポイントの多い上位ユーザに限定して配布されるため、ゲーム画面には広告が表示されることがなく、ユーザはゲームに集中することができる。
図1を参照するとユーザ端末200はゲーム管理サーバ100とデータの送受信を行う入出力部220、ゲームシステムの登録画面やゲーム画面を表示する表示部230、ユーザ端末を制御するプログラムなどを保存する記憶部240、及びこれら構成要素を制御する制御部210を含む。入出力部220はユーザの登録情報を入力したり、ゲームの進行に伴いゲーム中のキャラクタなどを操作したりするためのキーボードやタッチパネルなどの入力手段を備える。ユーザ端末200はパーソナルコンピュータ、タブレットパソコン、スマートフォンなどにより具現化される。
【0029】
他のユーザの端末であるユーザ端末300も入出力部320、表示部330、記憶部340、及び制御部310を含み、パーソナルコンピュータ、タブレットパソコン、スマートフォンなどにより具現化される。ユーザ端末300の構成はユーザ端末200と同様であっても相違していても構わない。
以上は集計されるポイントがゲームの勝者のポイントを前提に説明したが、敗者でもポイント獲得のチャンスが得られるように別の形態のポイントを設定してもよい。勝者のポイント以外に、別の形態のポイントとして挑戦のポイントを設定するゲームシステム2について以下に説明する。
【0030】
ゲームシステム2はシステムの構成は、
図1に示すゲームシステム1と同様である。またゲーム管理部、ポイント管理部の構成も
図2に示す構成と同様である。ゲームシステム2がゲームシステム1と相違するのは、ゲーム提供部151が提供するゲームの中で、ゲームを実行するユーザ又は対戦相手となる他のユーザが、選択して挑戦することにより獲得できる挑戦のポイントを付与する点である。
例えば目的ポイントに到達する時間を競うゲームにおいて、障害があるものの、その障害を乗り越えられれば早く目的地に近づける抜け道を設定し、抜け道に挑戦して無事抜けられれば挑戦のポイントを付与するように設定する。ゲームの勝者に勝者のポイントが付与されることはゲームシステム1と同様である。
【0031】
このように挑戦のポイントを設定することで、敗者でもポイントを得ることができ、ユーザのポイント獲得への意欲を掻き立てることができる。勝者のポイントはゲームの中の挑戦の内容の難易度に応じて付与するポイントを変化させてもよい。
ゲームシステム2で集計するポイントは、勝者のポイントに限らず、勝者のポイントと挑戦のポイントの合計が対象となる点がゲームシステム1と相違する。そこでゲームシステム2ではポイント処理部161は、判定部153の勝敗判定に従い、ゲームの勝者に勝者のポイントを付与するとともに、ゲーム中に対戦したそれぞれのユーザが挑戦した内容に応じて挑戦のポイントをそれぞれのユーザに付与する。
【0032】
例えばユーザAとユーザBがゲームを実行して対戦し、勝者のポイントが100でユーザAが挑戦のポイント50と30を獲得し、Bが挑戦のポイント60を獲得し、最終的にユーザAが勝利したとすると、ユーザAには勝者のポイント100と挑戦のポイント80の合計180が付与され、ユーザBには挑戦のポイント60が付与される。
ポイント集計部162は、集計の対象として勝者のポイントと挑戦のポイントの合計ポイントを所定の期間で集計しランキング情報を生成する。このように対象のポイントの内訳が変わる点が相違するのみであるので、タスク管理部170やリワード管理部180についてはゲームシステム1で説明した内容と同様である。
【0033】
図3は本発明の実施形態によるゲームシステムの運用法における新規登録の処理を説明するためのフローチャートである。
図3を参照すると、ユーザ端末はステップS110でユーザがゲームシステムに登録するのに必要な登録情報をゲーム管理サーバに送付する。登録情報にはユーザの名前、メールアドレスなどの基本情報の他、ユーザの設定するパスワードやユーザのニックネームなどの情報を含む。
【0034】
ゲーム管理サーバはステップS120でユーザ端末から送付された登録情報に基づき、ユーザ情報を作成する。ユーザ情報は少なくともユーザの基本情報を含むユーザリストとして構成され、すべての登録済みのユーザについての基本情報が含まれており、新規のユーザが登録するたびにそのユーザの基本情報を追記して作成する。ユーザ情報にはユーザのニックネームも基本情報に関連付けして含めてもよい。
ゲーム管理サーバはステップS130でユーザに固有のユーザIDを発行する。ユーザIDはユーザを特定するためのIDであり、他のユーザと重複することの無いようゲーム管理サーバのユーザ情報管理部で管理する。
ステップS140にてゲーム管理サーバはユーザIDとユーザのパスワードとをユーザの基本情報と関連付けるようユーザ情報に追記してユーザ情報を更新する。
【0035】
図4は本発明の実施形態によるゲームシステムの運用法におけるゲームの処理を説明するためのフローチャートである。
図4を参照すると、ゲーム管理サーバはステップS200にて、ログインしているユーザAのユーザ端末Aと、同じくログインしているユーザBのユーザ端末Bにゲームメニューを提示する。ゲームメニューとはその時点でゲーム管理サーバにて実行可能なゲームを一覧として表示するものである。
図4ではゲーム管理サーバがゲームメニューを提示するのはユーザ端末Aとユーザ端末Bの2台のみであるが、これはログインしている複数のユーザ端末の代表として記載したものであって、ゲームメニューの提示はログイン中のすべてのユーザ端末に対して行われる。提示されたゲームメニューはログイン中のすべてのユーザ端末の表示部に表示される。
【0036】
ステップS210にて、ユーザAはユーザ端末Aに表示されるゲームメニューから実行したいゲームを選択することで、ユーザ端末Aからゲーム管理サーバに選択したゲームの実行要求が送信される。
同様にステップS215にてユーザBはユーザ端末Bに表示されるゲームメニューから実行したいゲームを選択することで、ユーザ端末Bからゲーム管理サーバに選択したゲームの実行要求が送信される。
【0037】
ゲーム管理サーバはステップS220にてユーザAからゲームの実行要求を受信すると、その時点でそのゲームの実行要求を送信している他のユーザをすべて抽出し、その中からユーザAの対戦相手となるユーザを選定し、ユーザA及びユーザAの対戦相手となるユーザにお互いの対戦相手を通知する。ユーザAの対戦相手となるユーザを選定するのはそのゲームの実行要求を送信している複数の他のユーザの中からランダムに行う。また対戦相手の通知はニックネームによって行ってもよい。
図4はユーザAの対戦相手がユーザBとなった場合を示す。
【0038】
次いでステップS230及びステップS235にてユーザA及びユーザBはゲーム管理サーバが提供するゲームを実行する。ゲーム管理サーバが提供するゲームは1対1の対戦型のゲームであり、ゲーム実行の結果一方のユーザが勝者となり他の一方のユーザが敗者となるように構成される。
ゲームの実行が終了すると、ステップS240にてゲーム管理サーバは実行されたゲームの結果から勝敗を判定し、ユーザA及びユーザBに勝敗を通知する。
【0039】
ゲーム管理サーバはステップS520にてゲームの勝者に勝者のポイントを付与する。勝者のポイントは予めゲームに対応して設定されたポイントである。
図4ではゲームの勝者はユーザAの場合を示し、勝者のポイントはユーザAに付与される。
ゲーム管理サーバはステップS260にて、勝者のポイントを付与されたユーザAのユーザ情報に勝者のポイントを付加してユーザ情報を更新する。
次いでステップS270にて、ゲーム管理サーバは、全ユーザのポイントを管理するポイント管理情報を更新して保存する。
【0040】
図4はユーザAがゲームを選択して実行要求する際、特に選択したゲームの対戦相手を指定しなかった場合を示す。ゲーム管理サーバは、ゲームの対戦相手を選択する選択肢を提供することができる。これは例えばゲームメニューを提示する画面で、ゲームの選定と別に、“対戦相手を指定して実行する”ボタンを設定することで具現化することができる。
この場合
図4のステップS220における対戦相手の選定は、ゲームシステムによるランダムな選定ではなく、ユーザAの指定に従い選定される。ユーザによる対戦相手指定の要求があると、ゲーム管理サーバは登録されているユーザのニックネームの一覧をユーザ端末Aに提示し、ユーザAによって指定されるニックネームのユーザを対戦相手として選定する。この時ゲーム管理サーバは、ゲームの対戦相手の候補としてユーザのニックネームの一覧の他にユーザがSNSに登録しているメンバーのユーザアカウントを含めて提示してもよい。
【0041】
勝者のポイントの他に、挑戦のポイントを設定する場合は、ステップS230及びステップS235にてユーザA及びユーザBがゲーム実行中にユーザAまたはユーザBが挑戦を行い、その挑戦が成功するたびにその挑戦を行ったユーザに対し、ゲーム管理サーバは挑戦のポイントを付与していく。ゲームの実行が終了し、判定の結果勝者となったユーザAにはステップS250にて勝者のポイントが付与され、ステップS260にてゲーム管理サーバは、ユーザAがゲーム実行中に獲得した挑戦のポイントの合計と、勝者のポイントをユーザAのユーザ情報に追加してユーザ情報を更新する。
【0042】
同様にゲーム管理サーバは、ステップS260にてユーザBがゲーム実行中に獲得した挑戦のポイントの合計をユーザBのユーザ情報に追加してユーザ情報を更新する。
挑戦のポイントを設定する場合は、集計の対象が勝者のポイント以外に挑戦のポイントを含む点が相違するのみであるので、ステップS270にて、ゲーム管理サーバは、全ユーザのポイントを管理するポイント管理情報を更新して保存するのも前述のとおりである。
【0043】
図5は本発明の実施形態によるゲームシステムの運用法におけるタスク付与、リワード付与の処理を説明するためのフローチャートである。
図5を参照すると、ゲーム管理サーバはステップS310でランキング情報を作成する。ランキング情報は、全ユーザのポイントを管理するポイント管理情報に基づき、所定の期間分の集計を行って、その期間の保有ポイントの多い順に全ユーザを配列することで作成する。一実施形態では所定の期間は1か月であり、ランキング情報は月間ランキング情報である。
【0044】
ゲーム管理サーバはステップS320にて、ランキング情報の上位のユーザに対しタスクを送信する。ここで上位のユーザとはゲームシステムの中で予め設定された条件によって選ばれるユーザであり、例えば保有するポイントの高い順に1位から300位のように人数を具体的に設定してもよいし、全ユーザの上位5%のユーザのように相対比率で定めてもよい。
また送信されるタスクは、一つでも複数でもよく、複数の場合はタスクメニューとして送信される。
【0045】
ステップS330にてユーザはユーザ端末に表示されるタスクメニューの中から、実行できるタスクや興味のあるタスクを選択し、実行する。タスクは複数選択して実行してもよい。そこでタスクに有効期間を設定し、有効期間を過ぎるとタスクメニューが消去されて実行できなくなるような設定としてもよい。ユーザに送信されたタスクメニューとユーザが選定したタスクの情報は、ユーザと関連付けてゲーム管理サーバの中でタスク管理情報として管理する。
【0046】
ゲーム管理サーバはステップS340にて、ユーザが実行したタスクに対しリワードを付与する。リワードは予めタスクごとに設定されるものであり、ユーザがタスクを複数選定して実行した場合は、それぞれのタスクに設定されたリワードがユーザに付与される。
ステップS350にてゲーム管理サーバは、タスク管理情報に基づき、ユーザが実行したタスクをそのユーザのユーザ情報に追加して更新し、保存する。このようにユーザがどのようなタスクを選定したかという情報を保存することで、ユーザの興味の対象を分析するなどスポンサーにとって有益な情報となり得るデータとなる。
最後にステップS360にてゲーム管理サーバはポイント管理情報を更新する。ポイント管理情報は次の所定期間の集計のために、全ユーザのポイントを0にすることで更新を行う。
【0047】
図6は本発明の実施形態によるゲームシステムのプログラムの構成を概略的に示す図である。
図6を参照すると、プログラム500は、ゲーム提供510、対戦相手選定520、勝敗判定530、ポイント付与540、ランキング情報作成550、タスク付与560、及びリワード付与570の構成要素を含む。
ゲーム提供510は、ゲーム管理部がユーザにゲームメニューを提示し、ユーザの選定・実行要求に対応してゲームを提供するように制御する。
【0048】
対戦相手選定520は、ゲームメニューを提示した後、ユーザから対戦相手の指定があるかどうか監視し、指定がない場合はユーザが指定したゲームの実行を要求している複数のその他のユーザからランダムに対戦相手を選定するようにゲーム管理部を制御する。
勝敗判定530はゲームの実行の結果、勝敗を判定するようにゲーム管理部を制御する。
ポイント付与540はゲームの実行の結果に従いポイント管理部が前記ゲームに勝ったユーザに勝者のポイントを付与するように制御する。また勝者のポイント以外に挑戦のポイントを設定する場合は、ゲームの実行中ユーザが挑戦を実行するかどうかを監視し、挑戦が成功した場合に挑戦をしたユーザに挑戦のポイントを付与するようにポイント管理部を制御する。
【0049】
ランキング情報作成550は、所定の期間の全ユーザの保有するポイントに基づき、ポイント管理部がポイントの多い順に全ユーザを配列するランキング情報を作成するように制御する。
タスク付与560は、ランキング情報に基づき、タスク管理部がランキング情報の上位のユーザにタスクを付与するように制御する。
リワード付与570はランキング情報の上位のユーザの実行したタスクに対応してリワード管理部がリワードをそのユーザに付与するように制御する。
【0050】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更することが可能である。