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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-214319(P2016-214319A)
(43)【公開日】2016年12月22日
(54)【発明の名称】スイッチユニットおよび遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20161125BHJP
【FI】
   A63F5/04 512A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-99495(P2015-99495)
(22)【出願日】2015年5月14日
(71)【出願人】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100155712
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 尚
(72)【発明者】
【氏名】小野山 太治
(72)【発明者】
【氏名】鷲見 昌昭
(72)【発明者】
【氏名】鬼塚 浩之
(72)【発明者】
【氏名】阿形 剛宏
(72)【発明者】
【氏名】木村 雅孝
【テーマコード(参考)】
2C082
【Fターム(参考)】
2C082AA03
2C082AA06
2C082BB02
2C082BB78
2C082BB83
2C082BB93
2C082CA04
2C082CB07
2C082CB33
2C082CC01
2C082CC12
2C082CC37
2C082CD12
2C082CD20
2C082CD23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】インパクトのある表示演出が可能であり、かつ、部品点数の増加や工程の煩雑化を伴うことなく光演出の光漏れも抑制するスイッチユニットを提供する。
【解決手段】スイッチユニットは、表示装置100の表示領域の周縁部を避け、かつ間を隔てて複数の開口が形成された透明なスイッチベース32と、その下方に配設されたLED40を有する透明基板34と、開口を介して透明基板34上に載置される複数の押しボタン部50とを備える。押しボタン部50は、天面部52aが透明に形成されたボタン本体52と、ボタン本体52の下方に鍔状に設けられた枠状の導光部材と、ボタン本体52および導光部材の外周を覆う透明な枠状のボタンカバー51と、導光部材の内周面に一体形成された内側遮光部62と、ボタンカバー51の外周面に一体形成された遮光シール部60とを備え、かつ、ユニット化されている。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示部と、該表示部上に積層して配される操作部と、を備えたスイッチユニットであって、
前記操作部は、
押し下げ自在の天面部が透明に形成された複数の押しボタン部と、
前記表示部の表示領域と対応する位置に、表示領域の周縁部を避けて複数の開口が間を隔てて形成された透明なベースと、
前記ベースの下方に配設され、前記天面部の外周と対応する位置に光源を有する透明基板と、を備え、
前記押しボタン部は、
前記天面部を有するボタン本体と、
前記ボタン本体の下方に鍔状に設けられ、前記光源を覆うように配設される枠状の導光体と、
前記ボタン本体および前記導光体の外周を、前記天面部を除いて覆う透明な枠状のカバーと、
前記導光体の内周面に一体に形成された、前記天面部の内周側に漏れる光を遮光する内側遮光部と、
前記カバーの外周面に一体に形成された、前記カバーの外周側に漏れる光を遮光する外側遮光部と、を備えると共にユニット化され、
前記ベースに設けられた前記開口を介して前記透明基板上に載置されていることを特徴とするスイッチユニット。
【請求項2】
前記ボタン本体は、
前記天面部、該天面部よりも一回り大きい枠状の台部、および前記天面部と前記台部との間を繋ぐ弾性変形自在な屈曲変形部が一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチユニット。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のスイッチユニットを備えることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスイッチユニットおよびこれを搭載した遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、いわゆるスロットマシンと呼ばれる遊技機が存在している。スロットマシンでは、複数種類のシンボルが表示された複数のリールが回転し、停止したときに窓に表示されているシンボルの揃い方および揃っているシンボルにより役が決定して、役とベット数(賭け数)とに応じて賞が付与される。ベット数の入力やリールの回転開始の指示等は、スロットマシンの正面に設けられた操作盤により行われる。
【0003】
このようなスロットマシンが設置されるカジノ等の遊技施設には、様々な遊技機メーカのマシンが設置されており、遊技者は、嗜好のあったマシンを選択して遊技を行う。そのため、遊技施設では遊技者に人気のあるスロットマシンを設置して、競合する他の遊技施設に対する優位性の確保を図っている。また、遊技機メーカでは遊技施設からの要望に応えるべく、遊技者にアピールできるスロットマシンの開発に努力している。
【0004】
スロットマシンにおいて、操作盤はマシンの前面の外観上目立つ位置に設けられると共に、遊技者が直接操作するものでもある。そのため、遊技者へアピールするための重要な開発箇所となっている。
【0005】
本願出願人も、操作盤に配設されるスイッチユニットとして、アピール度の高いスイッチユニットを開発して、本件よりも先に出願している(特許文献1)。このスイッチユニットは、表示装置の上に、押し下げ自在の操作ボタンを複数有する操作ユニットが積層して配置されており、表示装置に表示された画像を、透明な操作ボタンを介して視認できる構成である。これにより、表示装置に様々な画像を表示する表示演出が可能となる。
【0006】
さらに、このスイッチユニットでは、操作ボタンの周囲(外周)に枠状の導光体を設けると共に、操作ボタンの下方に、LEDが搭載された印刷回路基板を配設して、操作ボタンの周囲を光らせる光演出も可能となっている。
【0007】
印刷回路基板には、操作ボタンと対応する位置に開口が設けられ、その周囲にLEDが配設されている。印刷刷回路基板上には、LEDを覆うようにラバーシートが配設されており、このラバーシートの厚みを工夫することで、導光体のある上に向かう光は透過させつつ、隣接する操作ボタンへの光漏れを引き起こす横に向かう光を遮蔽している。これにより、各々の操作ボタンの周囲を意図通りの色で光らせることができ、完成度の高い光演出が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2014−44833号公報(2014年3月13日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本願出願人は、よりインパクトのある表示演出を行うべく、表示装置を大型化し、表示装置の表示領域に複数の操作ボタンを間を隔てると共に表示領域の周縁部を避けて配置し、操作ボタン間、および操作ボタンの配置領域の周囲からも画像を視認できる構成とした。
【0010】
しかしながら、その場合、1枚構成であった上記ラバーシートを、操作ボタン毎に切り分けることが必要となり、部品点数が増加し、工程も煩雑化する。また、切り分けられたラバーシートでは、組立時に位置ずれが起こり易い。位置ずれが起こると、操作ボタンの周囲を光らせる光演出において、操作ボタンの内側や外側に光が漏れて、表示装置による表示演出に干渉したり、他の操作ボタンの光演出に干渉したりして、演出の完成度が低下する。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、操作ボタン間および操作ボタンの配置領域の周囲にも画像を表示して、よりインパクトのある表示演出を可能としながらも、部品点数の増加や工程の煩雑化を伴うことなく光演出の光漏れも抑制し得るスイッチユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記の課題を解決するために、本発明のスイッチユニットは、画像を表示する表示部と、該表示部上に積層して配される操作部と、を備えたスイッチユニットであって、前記操作部は、押し下げ自在の天面部が透明に形成された複数の押しボタン部と、前記表示部の表示領域と対応する位置に、表示領域の周縁部を避けて複数の開口が間を隔てて形成された透明なベースと、前記ベースの下方に配設され、前記天面部の外周と対応する位置に光源を有する透明基板と、を備え、前記押しボタン部は、前記天面部を有するボタン本体と、前記ボタン本体の下方に鍔状に設けられ、前記光源を覆うように配設される枠状の導光体と、前記ボタン本体および前記導光体の外周を、前記天面部を除いて覆う透明な枠状のカバーと、前記導光体の内周面に一体に形成された、前記天面部の内周側に漏れる光を遮光する内側遮光部と、前記カバーの外周面に一体に形成された、前記カバーの外周側に漏れる光を遮光する外側遮光部と、を備えると共にユニット化され、前記ベースに設けられた前記開口を介して前記透明基板上に載置されていることを特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、押しボタン部の位置を決めるベースの開口は、表示領域の周縁部を避けて複数の開口が間を隔てて形成されているので、押しボタン部間および押しボタン部の配置領域の周囲にも表示部の画像を表示して、よりインパクトのある表示演出が可能となる。
【0014】
また、光源の光を枠状の導光体内部に伝播させて、押しボタン部の天面部の外周を光らせる光演出において、天面部の内周側に漏れる光は内側遮光部にて遮光され、カバーの外周側に漏れる光は外側遮光部にて遮光される。これにより、天面部の内周側やカバーの外周側に光が漏れて、表示部による表示演出に干渉したり、隣り合う他の押しボタン部の光演出に干渉したりすることを防止できる。
【0015】
そして、押しボタン部はユニット化されているので、ベースの開口を介して透明基板上に押しボタン部を載置するだけの簡単な作業で、内側遮光部および外側遮光部を位置ずれもなく、透明基板上に位置合わせすることができ、組み立てが容易である。
【0016】
しかも、内側遮光部および外側遮光部は、導光体あるいはカバーと一体に形成されているので、押しボタン部の組み立てにおいても、内側遮光部および外側遮光部の位置ずれは発生せず、また、部品点数も少なく、組み立てが容易である。
【0017】
本発明のスイッチユニットは、さらに、前記ボタン本体が、前記天面部、該天面部よりも一回り大きい枠状の台部、および前記天面部と前記台部との間を繋ぐ弾性変形自在な屈曲変形部が一体に形成されている構成とすることもできる。
【0018】
上記構成によれば、天面部が押し下げられると、屈曲変形部が屈曲し、天面部のみが下方に押し下がり、天面部への押し下げが解除されると、屈曲変形部の弾性力により、天面部が上方へ押し上げられ、定位置に復元する。このように、ボタン本体が弾性変形して押し下げ自在の構成を実現しているので、表示部による表示演出の妨げとなる、天面部を押し下げ自在に支持して、定位置に復帰させる機構を、別途設ける必要がない。
【0019】
本発明は、本発明のスイッチユニットを備えた遊技機も発明の範疇としている。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、押しボタン部間および押しボタン部の配置領域の周囲にも画像を表示して、よりインパクトのある表示演出が可能であり、かつ、部品点数の増加や工程の煩雑化を伴うことなく光演出の光漏れも抑制し得るスイッチユニットを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施の形態に係るスイッチユニットを搭載したスロットマシンの概観斜視図である。
図2】上記スイッチユニットの外観を示す斜視図である。
図3】上記スイッチユニットの分解斜視図である。
図4】上記スイッチユニットにおけるトッププレート部の分解斜視図である。
図5】上記スイッチユニットにおける操作ユニットの分解斜視図である。
図6】上記操作ユニットにおける透明基板の斜視図である。
図7】上記操作ユニットにおける押しボタン部の分解斜視図である。
図8】上記スイッチユニットにおける押しボタン部の動きを説明する要部断面図である。
図9】上記スイッチユニットにおける光演出を説明する要部断面斜視図である。
図10】上記スイッチユニットにおける押しボタン部の取り付け方を説明する斜視図である。
図11】上記スイッチユニットにおける防水構造を説明する要部断面図である。
図12】上記スイッチユニットとスロットマシンとの間の防水構造を説明する要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々設計変更することができる。
【0023】
本発明のスイッチユニットは、各種遊技機や産業用機器、民生機器などの操作盤に使用できる。本実施の形態では、カジノ等の遊技ホールに設置される遊技機としてのスロットマシンに搭載された例を説明する。
【0024】
図1は、本実施の形態に係るスイッチユニット10を搭載したスロットマシン1の概観斜視図である。図1に示すように、スロットマシン1は、遊技者(操作者)と対峙する前面の中央部にリール部2が設けられ、その下方に操作盤3が設けられている。
【0025】
リール部2には、複数種類のシンボルが表示された複数のリール(図示せず)が備えられている。複数のリールは、遊技者がスイッチユニット10における後述するSPINボタンを押下することで回転を開始し、機器の制御によって自動に停止する。リールが停止したときにリール部2の窓(図示せず)に表示されているシンボルの揃い方とその揃っているシンボルとによって役が決定する。遊技者には、決定した役とベット数(賭け数)とに応じて賞が付与される。なお、リール部2の構成としては、リールが実際に設けられている構成の他、リール部2がLCD(liquid crystal display)より構成されていて、リールに相当する画像が表示されている構成などであってもよい。
【0026】
操作盤3には、複数の押しボタン式のスイッチを備えたスイッチユニット10と、紙幣投入口4と、チケット払出口5とが設けられている。スイッチユニット10は、遊技者がスロットマシン1をプレイするときのベット数の指定や、リールの回転開始の指示を受け付けるものである。
【0027】
図2は、スイッチユニット10の外観を示す斜視図であり、図3は、スイッチユニット10の分解斜視図である。図2図3に示すように、スイッチユニット10は矩形状をなし、表示装置(表示部)100と、操作ユニット(操作部)30と、トッププレート部20とを備えている。
【0028】
表示装置100は、例えばLCD等からなり、ゲームに関する画像データを表示する。例えば、表示装置100は、その上方に配される操作ユニット30の各押しボタン部50の機能やゲームの演出やゲームに登場するキャラクター等の画像を表示することで、遊技者に自装置でプレイしてもらうようアピールすることが可能である。
【0029】
操作ユニット30は、一部を除いて各部材が透明材料で構成される。これにより、遊技者は、表示装置100に表示される画像を、操作ユニット30を通して視認することができる。操作ユニット30は、複数の押しボタン部50を有し、ベット数の入力(ベットボタン)や、ゲームの開始指示(スピンボタン)に用いられる。
【0030】
トッププレート部20は、操作ユニット30の上面に設けられる透明なカバーである。トッププレート部20における押しボタン部50と対応する位置には、押しボタン部50を突出さるための開口21aが形成されている。また、トッププレート部20は、周縁部を除いて透明材料で構成されている。
【0031】
表示装置100と操作ユニット30とは、ネジ等で固定されてユニット化(一体化)され、トッププレート20は、さらにその上に配設されている。
【0032】
図4は、上記トッププレート部20の分解斜視図である。図4に示すように、トッププレート部20は、トッププレート本体21と、トップフレーム22と、防水ゴム23とを備えている。
【0033】
トッププレート本体21は、透明プラスチック等の透明材料よりなり、上述した複数の開口21aが形成されている。トップフレーム22は、トッププレート本体21の周縁部を支持する枠状の支持体である。トップフレーム22は、その周縁部がスロットマシン1の筐体に支持される。防水ゴム23は、トップフレーム22の周縁部の裏側に、例えば両面テープ等で取り付けられている。
【0034】
図5は、操作ユニット30の分解斜視図であり、図6は、透明基板34の斜視図である。図5に示すように、操作ユニット30は、複数の押しボタン部50と、スイッチベース(ベース)32と、4個のLED制御基板33と、透明基板34と、絶縁シート35と、スペーサ36と、ベースフレーム37とを備えている。
【0035】
複数の押しボタン部50は、大きさは異なるものの、何れも同じ構造を有しており、詳細については、図7を参照して後述する。スイッチベース32は、透明プラスチック等の透明材料よりなり、表示装置100の表示領域と対応する位置に、複数の開口32aが形成されている。押しボタン部50は、この開口32aを介して、その下方の透明基板34上に載置される。上記開口32aは、表示領域の周縁部を避け、かつ、互いの間を隔てて形成されている。これにより、押しボタン部50間および押しボタン部50の配置領域の周囲にも、表示装置100の画像が表示される。
【0036】
透明基板34は、OHPシートのような薄い透明樹脂シートよりなる。図6に示すように、透明基板34における押しボタン部50と対応する位置には、電子部品である複数のLED40と、複数のフォトセンサ41とが搭載されている。LED40は、押しボタン部50の周縁部、詳細には後述する天面部52aの周囲を光らせるものであり、フルカラーLEDである。フォトセンサ41は、押しボタン部50の押し下げ、詳細には天面部52aの押し下げを検出するものである。図6の例では、1つの押しボタン部50に対して、1個のフォトセンサ41と、各辺に2個ずつ計8個のLED40が搭載されている。
【0037】
図5に戻り、4個のLED制御基板33は、透明基板34と導通して、複数のLED40を駆動するものである。また、フォトセンサ41から入力される信号に基づいて、押しボタン部50の押し下げを検出するものである。
【0038】
これら透明基板34および4個のLED制御基板33は、絶縁シート35を介してベースフレーム37上に配設され、さらにその上に、スイッチベース32が配設されている。スイッチベース32〜ベースフレーム37までの部品は、ネジ等で固定されてユニット化(一体化)されている。
【0039】
なお、スペーサ36は、表示装置100と絶縁シート35との間の隙間を埋める厚み調整部材である。スペーサ36および絶縁シート35も、当然のことながら透明材料よりなる。
【0040】
図7は、押しボタン部50の分解斜視図である。図7に示すように、押しボタン部50は、ボタンカバー(カバー)51と、ボタン本体52と、遮光片55と、拡散部材53と、導光部材(導光体)54とを備えている。
【0041】
ボタンカバー51は、透明プラスチック等の透明材料よりなり、上面に開口51aを有する枠状部材である。ボタンカバー51は、ボタン本体52の外周下部を、その下端部に配設される導光部材54を含めて覆うように、ボタン本体52の上方から取り付けられる。
【0042】
ボタンカバー51の外周下部には、遮光シール部(外側遮光部)60が形成されている。遮光シール部60は、ボタンカバー51の外周を一周するように環状に設けられた、壁状の突起であり、例えば弾性を有する黒色の樹脂材料からなる。
【0043】
詳細については後述するが、遮光シール部60は、押しボタン部50が、スイッチベース32の開口32a内に載置された状態で、周囲にある部材(スイッチベース32およびトッププレート本体21)と密着して、押しボタン部50の外周側を密封して防水構造をとるものである。さらに、遮光シール部60は、防水構造をとった状態で、ボタンカバー51の外周側へと漏れる光を遮光するものである。このような遮光シール部60は、例えば、2色成形にてボタンカバー51と一体に形成されている。
【0044】
ボタン本体52は、底面が開放された蓋状の部材であり、天面部52aが押し下げ自在である。ボタン本体52の下部は、天面部52aよりも一回り大きく形成された枠状の台部52bをなし、天面部52aと台部52bとの間が、弾性変形自在な屈曲変形部52cで連結されている。台部52bの導光部材54が設けられる側の面(下面)には、遮光片55を取り付けるための取付部52dが形成されている。
【0045】
ボタンカバー51が取り付けられた状態では、天面部52aがボタンカバー51の開口51aを通して上方に突出している。天面部52aが押し下げられると、屈曲変形部52cが屈曲し、天面部52aのみが下方に押し下がる。また、天面部52aへの押し下げが解除されると、屈曲変形部52cの弾性力により、天面部52aが上方へ押し上げられ、定位置に復元する。
【0046】
天面部52aと台部52bとは透明プラスチック等からなり、屈曲変形部52cは例えば光透過性のあるエラストマー樹脂よりなる。屈曲変形部52cは、例えば、2色成形にて天面部52aと台部52bと一体に形成されている。さらに、屈曲変形部52cには、ボタンカバー51の裏面と当接する部分に、内側シール部61が同一樹脂材料で一体に形成されている。内側シール部61は、屈曲変形部52cの外周を一周するように環状に設けられた、壁状の突起である。内側シール部61は、詳細については後述するが、天面部52aが押し下げられても、突起の先端がボタンカバー51の裏側に密着し続けて、ボタン本体52とボタンカバー51との隙間を密封して、防水構造をとるものである。
【0047】
遮光片55は、前述した透明基板34上のフォトセンサ41の検出対象物である。取付部52dに取り付けられ、ボタン本体52の天面部52aと一体に移動して上下動する。
【0048】
導光部材54は、導光材料より構成された枠状の導光体であり、ボタン本体52の台部52bの下方に取り付けられる。導光部材54における透明基板34と接触する側の面(下面)には、透明基板34上のLED40を収容する凹部54aが形成されている。図示してはいないが、導光部材54の底面には、部分的に存在するLED40の光を、導光部材54全体に伝播させて面光源化するための加工が施されている。
【0049】
また、導光部材54の上面には、遮光片55との緩衝を避けるための凹部54bと、凹部51bとは反対側の辺に、ボタン本体52に当接する突起54cが形成されている。突起54cが形成されることで、ボタン本体52は、ボタンカバー51に対して遮光片55が設けられている側だけが下がるように規制される。なお、通常、遮光片55は、押しボタン部50における遊技者に近い側に設けられる。
【0050】
さらに、導光部材54の内周面には、導光部材54から天面部52aの内周側に漏れる光を遮光する内側遮光部62が形成されている。内側遮光部62は、導光部材54の内周面に一周するように設けられており、例えば弾性を有する黒色の樹脂材料からなる。内側遮光部62は、例えば2色成形にて導光部材54と一体に形成されている。
【0051】
拡散部材53は、ボタン本体52の台部52bと導光部材54との間に配設されるシート状の部材である。拡散部材53は、導光部材54から放出される光を散乱させて輝度ムラを抑制するために配設される。拡散部材53は、導光部材54と同じく枠状に形成され、遮光片55を通過させるための切り込みが形成されている。
【0052】
ボタンカバー(カバー)51、ボタン本体52、遮光片55、拡散部材53、および導光部材(導光体)54を備える押しボタン部50は、ユニット化(一体化)されている。
【0053】
図8は、スイッチユニットにおける押しボタン部50の動きを説明する要部断面図である。図8の矢印に示されるように、押しボタン部50の天面部52aは、遊技者により押下されたときに、突起54cを有する側は押し下がらず、遮光片55を有する側が、屈曲変形部52cの屈曲によって押し下がる。このとき、天面部52aは、遮光片55に当接し、遮光片55も押し下げる。これにより、遮光片55がフォトセンサ41に検知され、押しボタン部50がオンされたことが検出される。
【0054】
図9は、スイッチユニット10における光演出を説明する要部断面斜視図である。図9に示されるように、押しボタン部50は、天面部52aの外周に、ボタンカバー51、屈曲変形部52c、台部52b、導光部材54、拡散部材53が設けられている。そして、透明基板34の、天面部52aの外周に対応する位置に、LED40が配置される。これにより、押しボタン部50の天面部52aの外周を様々な色で発光させることができ、演出効果を高めることができる。
【0055】
そして、ボタン本体52の内側、より具体的には、導光部材54の内周面には、内側遮光部62が設けられており、導光部材54から天面部52aの内側に漏れる光が遮光される。これにより、光演出の光が、天面部52aの内側に表示される表示装置の画像に干渉することを防止(抑制)することができる。
【0056】
さらに、押しボタン部50の外側、より具体的には、ボタンカバー51の外周面には、遮光シール部60が設けられており、導光部材54からボタンカバー51を介して押しボタン部50の外側へと漏れる光が遮光される。遮光シール部60は、ボタンカバー51とスイッチベース32との隙間を埋めると共に、先端部がトッププレート本体21に押し潰されることで内向きに弾性変形している。潰れた状態の遮光シール部60により、光演出の光が、押しボタン部50の外側に表示される表示装置の画像に干渉することを防止(抑制)することができる。
【0057】
図10は、スイッチユニット10における押しボタン部50の取り付け方を説明する斜視図である。図10に示すように、ユニット化された押しボタン部50は、トッププレート部20を外すことで、表示装置100と一体化された状態の操作ユニット30に対し、着脱自在となる。押しボタン部50を外した状態で、スイッチベース32の開口32aには、透明基板34に搭載されたLED40やフォトセンサ41が露出している。押しボタン部50は、開口32aを介して透明基板34の上に載置されるように取り付けられる。
【0058】
図11は、スイッチユニット10における防水構造を説明する要部断面図である。図11に示すように、スイッチユニット10として組み立てられた状態で、ボタンカバー51の外周面に設けられた遮光シール部60は、開口32aの内壁面に密着して、開口32aとボタンカバー51の外周との隙間を密封する。さらに、遮光シール部60の立ち上がった先端部が、トッププレート本体21に押し潰されて弾性変形することで、開口32aとボタンカバー51の外周との隙間をより堅固に密封する(押しボタン部50の外周側の防水構造)。
【0059】
これにより、押しボタン部50を着脱自在としても、押しボタン部50とスイッチベース32の開口32aとの間からの液体の侵入を阻止して、透明基板34に搭載されたLED40等の電子部品の水濡れを防ぐことができる。また、遮光シール部60は、2色成形にて形成されているので、別部材を貼り合わせて一体化する構成よりも、ボタンカバー51と遮光シール部60との密封性を高めることができる。
【0060】
また、ボタン本体52の外周にボタンカバー51が嵌め合わされた状態で、屈曲変形部52cに設けられた内側シール部61は、ボタンカバー51に押し潰されて弾性変形する。弾性変形した状態で、内側シール部61は、ボタンカバー51の裏面と密着して、ボタン本体52とボタンカバー51との隙間を密封する。内側シール部61は、天面部52aが押し下げられても、ボタンカバー51の裏側に密着し続けて、ボタン本体52とボタンカバー51との隙間を密封する。
【0061】
これにより、天面部52aを押し下げ自在としても、天面部52aを有するボタン本体52とボタンカバー51との間のからの液体の侵入を阻止して、透明基板34に搭載されたLED40等の電子部品の水濡れを防ぐことができる。また、内側シール部61は、2色成形にて形成されているので、別部材を貼り合わせて一体化する構成よりも、ボタン本体52自体の密封性を高めることができる。
【0062】
図12は、スイッチユニット10とスロットマシンとの間の防水構造を説明する要部断面図である。図12に示すように、スロットマシン1に、表示装置100および操作ユニット30がユニット化されたものが取り付けられた状態で、その上にトッププレート部20を配設すると、防水ゴム23がスロットマシン1の筐体101と密着して、トッププレート部20とスロットマシン1の筐体101との間からの液体の侵入が阻止される。
【0063】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、各種遊技機や産業用機器、民生機器などの操作盤に使用できる。
【符号の説明】
【0065】
1 スロットマシン
3 操作盤
10 スイッチユニット
20 トッププレート部
21 トッププレート本体
21a 開口
22 トップフレーム
23 防水ゴム
30 操作ユニット
32 スイッチベース
32a 開口
33 LED制御基板
34 透明基板
35 絶縁シート
37 ベースフレーム
40 LED(光源)
41 フォトセンサ
50 押しボタン部
51 ボタンカバー
51a 開口
52 ボタン本体
52a 天面部
52b 台部
52c 屈曲変形部
52d 取付部
53 拡散部材
54 導光部材
55 遮光片
60 遮光シール部(外側遮光部)
61 内側シール部
62 内側遮光部
100 表示装置
101 筐体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12