特開2016-214819(P2016-214819A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-214819(P2016-214819A)
(43)【公開日】2016年12月22日
(54)【発明の名称】カフスボタンを備えたワイシャツ
(51)【国際特許分類】
   A44B 5/02 20060101AFI20161125BHJP
   A41B 1/10 20060101ALI20161125BHJP
【FI】
   A44B5/02 H
   A41B1/10
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-167388(P2015-167388)
(22)【出願日】2015年8月27日
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3198924号
【原出願日】2015年5月18日
(71)【出願人】
【識別番号】514020507
【氏名又は名称】文盛堂有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087169
【弁理士】
【氏名又は名称】平崎 彦治
(72)【発明者】
【氏名】山岸 義一
(57)【要約】
【課題】 ワイシャツの袖口に取付けるカフスボタンの提供。
【解決手段】 カフスボタンは互いに対を成して袖口生地13を挟み込むスナップ凹ボタン11aと飾りボタン12及びスナップ凸ボタン11bと表ボタン14で構成し、上記飾りボタン12及び表ボタン14は袖口生地13の表面側に配置され、スナップ凹ボタン11a及びスナップ凸ボタン11bは袖口生地13の内面側に配置され、上記スナップ凹ボタン11aとスナップ凸ボタン11bは互いに噛み合って結合することが出来るようにしている。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイシャツの袖口に取付けたカフスボタンにおいて、カフスボタンは互いに対を成して袖口生地を挟み込むスナップ凹ボタンと飾りボタン及びスナップ凸ボタンと表ボタンで構成し、上記飾りボタン及び表ボタンは袖口生地の表面側に配置され、スナップ凹ボタン及びスナップ凸ボタンは袖口生地の内面側に配置され、上記スナップ凹ボタンとスナップ凸ボタンは互いに噛み合って結合することが出来るようにしたことを特徴とするカフスボタン。
【請求項2】
上記飾りボタンをスナップ凸ボタンと組み合わせ、表ボタンをスナップ凹ボタンと組み合わせた請求項1記載のカフスボタン。
【請求項3】
上記スナップ凹ボタンとスナップ凸ボタンが互いに引き合って結合するように磁石を取付けた請求項1記載のカフスボタン。
【請求項4】
上記飾りボタン及び表ボタンを袖口生地を挟み込んで糸で縫付けるにおいて、複数の糸穴を設け、この糸穴をカバーするように表面には飾りカバー及び表カバーを嵌着した請求項1、請求項2、又は請求項3記載のカフスボタン。
【請求項5】
ワイシャツにおいて、正面の下側前立て及び上側前立てには互いに係合するファスナーをそれぞれ取付けると共にファスナーに沿って移動するスライダーを設け、そして、上側前立ての表面には複数の飾り用のボタンを等間隔で取付け、袖口部に形成した切込みにもファスナーを取付け、そして袖口にはカフスボタンを取付けたもので、カフスボタンは互いに対を成して袖口生地を挟み込むスナップ凹ボタンと飾りボタン及びスナップ凸ボタンと表ボタンで構成し、上記飾りボタン及び表ボタンは袖口生地の表面側に配置され、スナップ凹ボタン及びスナップ凸ボタンは袖口生地の内面側に配置され、上記スナップ凹ボタンとスナップ凸ボタンは互いに噛み合って結合することが出来るようにしたことを特徴とするワイシャツ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はワイシャツの袖口に取付けるカフスボタン、及び該カフスボタンを取付けたワイシャツに関するものである。
【背景技術】
【0002】
カフスボタンは男性がワイシャツを着用した場合において、オシャレの1つとして袖口に取付けることが多い。しかし、このカフスボタンを取付けることの出来るのは全てのワイシャツではなく、カフスボタンを取付けることが出来る袖口形態としていることが必要である。一般的なワイシャツの袖口は片側にボタンを縫付けると共に他方には該ボタンが嵌るボタンホール(スリット穴)を形成している。
【0003】
図7はカフスボタンを取付け出来るワイシャツの袖口(イ)を表している具体例である。このように、袖口(イ)の片側(ロ)にボタンホール(ハ)を有し、他方(ニ)にもボタンホール(ホ)を形成している。この両ボタンホール(ハ)、(ホ)を利用してカフスボタンを取付けすることが出来る。図8はカフスボタン(ヘ)を袖口(イ)に取付けた使用形態を表している。また図9は従来の一般的なカフスボタン(ヘ)を示す具体例である。
【0004】
カフスボタン(ヘ)はボタン(ト)とボタン(ト)の背面から延びる軸(チ)を有し、そして該軸(チ)の先端部にはアーム(リ)を取付けている。アーム(リ)は回転することが出来るように軸支され、同図では軸(チ)に対してアーム(リ)は垂直方向を向いているが、90°回転するならば軸(チ)と同じ方向を向くことが出来る。その為に、軸(チ)にはスリット溝(ヌ)が設けられ、回転したアーム(リ)の半分は該スリット溝(ヌ)に嵌ることが出来る。
【0005】
ワイシャツの袖口(イ)にカフスボタン(ヘ)を取付ける場合には、アーム(リ)を軸(チ)と同じ方向に向けて両ボタンホール(ハ)、(ホ)に軸(チ)を挿通する。そして、ボタンホール(ハ)、(ホ)から外れ落ちないように、挿通したアーム(リ)を回転して図8に示すような軸(チ)に対して垂直方向を向ける。したがって、アーム(リ)がストッパーと成ってカフスボタン(ヘ)がボタンホール(ハ)、(ホ)から外れ落ちることはない。
【0006】
このように、カフスボタン(ヘ)はオシャレな男性に好まれているが、ワイシャツを着用して袖口(イ)にカフスボタン(ヘ)を一々取付けることは面倒である。しかも、該カフスボタン(ヘ)はワイシャツを脱ぐ際には取外して所定の箇所に保管しなくてはならない為に、紛失する場合も多い。
勿論、袖口(イ)に取付けたカフスボタン(ヘ)が何らかの原因でアーム(リ)が回転してボタンホール(ハ)、(ホ)から抜け落ちて紛失するといった場合も起きる。
【0007】
特開2000−210105号に係る「カフスボタン」は、ワイシャツのカフスのボタンホールから不測に抜け出るのを防止できるようにしたものである。
ボタン本体の裏面中央部に支持枠を垂設し、この支持枠の先端部にストッパーピンを、支持枠と直交する係止姿勢と支持枠に沿って平行に延びる非係止姿勢とに姿勢変更可能に枢着してなり、ストッパーピン及び支持枠をカフスのボタンホールに通した後にストッパーピンとボタン本体とをカフスの外側からつなぎ留める索条を備え、この索条の一端部をボタン本体に固着し、その他端部を着脱手段を介してストッパーピンに着脱自在に取り付けるようにしている。
【0008】
一方、従来の一般的なワイシャツを図10に表しているように、ワイシャツを着用する場合には正面のボタン(ル)、(ル)・・・を外し、着用した状態でボタン(ル)、(ル)・・・を再び掛けなくてはならない。すなわち、ワイシャツの正面である下側前立て(オ)には複数の上記ボタン(ル)、(ル)・・・が取付けられ、上側前立て(ワ)には複数のスリット状ボタン穴(カ)、(カ)・・・が貫通して設けられ、上記ボタン(ル)、(ル)・・・はスリット状ボタン穴(カ)、(カ)・・・に嵌められる。この点は、袖口に設けているボタン(ル)及びボタン穴(カ)の場合も同じである。
【0009】
ところで、上記ボタン穴(カ)はスリット状に成っている為に、小さいボタン(ル)を嵌めにくく、特に年をとって手が不自由になるとワイシャツのボタン(ル)、(ル)・・・を掛けることが容易でない。その為にボタン(ル)の1つや2つを掛け忘れるといった場合が発生する。そこで、上記ボタン(ル)の代わりにファスナーを下側前立て(オ)の表面と上側前立て(ワ)の裏面に取付けたワイシャツも知られている。
【0010】
例えば、特開2000−345401号に係る「面ファスナーを用いて前合わせを行うシャツ」は、高齢者や身体障害者が容易に着脱できるシャツである。
また、特開2008−19545号に係る「かぶり着するワイシャツ」は、ワイシャツ前面の表側にボタンとボタン穴かがり部とが既にボタン掛けされた姿で設けられ、このワイシャツ前面の裏側の下部分とシャツ後面の表側下部分とが縫合され、この縫合部の上から衿元までファスナーが設けられている。
【特許文献1】特開2000−210105号に係る「カフスボタン」
【特許文献2】特開2000−345401号に係る「面ファスナーを用いて前合わせを行うシャツ」
【特許文献3】特開2008−19545号に係る「かぶり着するワイシャツ」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
このように、従来の一般的なワイシャツを着用するにはボタンを掛け、しかもカフスボタンを取付けなくてはならず面倒であり、ワイシャツを着用するに当たって上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、ワイシャツを簡単に着用することが出来ると共に、カフスボタンを特別に取付ける必要がないようにしたものであり、カフスボタンはワイシャツの一部として袖口に取付けられて紛失することのないようにし、そして着用する際にボタンを嵌める必要のないファスナー付きのワイシャツであるが、着用した状態での外観は従来のボタン付きワイシャツの何ら変わらないワイシャツを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係るカフスボタンは、スナップボタン型式で構成され、その為にスナップ凸ボタンとスナップ凹ボタンの2個が対をなしている。そこで、ワイシャツの袖口の内面側には、片側にスナップ凹ボタンを、他方にはスナップ凸ボタンをそれぞれ取付け、凹ボタンと凸ボタンが互いに噛み合うことで袖口を閉じることが出来る。
【0013】
そして、スナップボタンはカフスボタンとして機能する為にスナップ凹ボタン又はスナップ凸ボタンの何れか一方には装飾したボタンを備え、該装飾ボタンは袖口の一方表面側に配置して取付けられる。
また、カフスボタンは互いに噛み合うスナップ凹ボタンとスナップ凸ボタンで構成することなく、互いに引き合うことが出来るように磁石を取付ける場合もある。
【0014】
本発明のワイシャツは袖口に上記カフスボタンを取付けると共に、切込み口を閉じる為にファスナーを設けている。すなわち、ファスナーを開け閉めすることで袖口の切込み口を閉じることが出来る。
一方、ワイシャツ正面の下側前立てと上側前立てには互いに噛合うファスナーを沿設し、該ファスナーを介して正面の開閉を可能としている。しかも、上側前立ての表面には一定間隔で飾り用のボタンを取付けている。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るワイシャツは、ボタンの代わりにファスナーを取付けており、その為に小さいボタンをスリット状のボタン穴に嵌める必要はなく、手が不自由になった老人であっても手軽にワイシャツの着用が出来る。
そして、ボタンが飾りとして備わっている為に、着用した状態でのワイシャツの外観が損なわれることはなく、従来のボタン付きワイシャツと同じように見える。
また、袖の先端部の切込みにもファスナーを取付けている為に、袖口の開閉も楽であり、しかも袖口には飾りとしてもカフスボタンが備わっている為に、ワイシャツの袖口がスーツの袖口からはみ出しても、何ら外観が損なわれることはない。
【0016】
しかし、本発明のカフスボタンは袖口に取付けられてワイシャツの一部と成っている為に、ワイシャツを脱ぐ場合に一々カフスボタンを取外す必要はなく、又カフスボタンを嵌める際にも便利である。従って、カフスボタンの紛失は生じない。
そして、カフスボタンはスナップボタン型式又は磁石によって噛合うことで、従来のカフスボタンの取付けに比べて容易である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】ファスナーを開いた状態の本発明のワイシャツ正面。
図2】ファスナーを閉じた状態の本発明のワイシャツ正面。
図3】ファスナーを取付けている袖部分の実施例。
図4】本発明のカフスボタンを構成するスナップ凹ボタンと飾りボタン。
図5】本発明のカフスボタンを構成するスナップ凸ボタンと表ボタン。
図6】袖口生地を飾りボタンとスナップ凹ボタン、及び表ボタンとスナップ凸ボタンで挟み込んだ断面図。
図7】カフスボタンを取付ける為にボタンホールを形成した従来のワイシャツの袖口。
図8】袖口に取付けたカフスボタン。
図9】従来の一般的なカフスボタンの具体例。
図10】従来の一般的なワイシャツ。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は本発明に係るワイシャツ1の正面図を示す実施例である。ワイシャツ1は前面(正面)を同図に示すように開口することが出来、その為に左右の身頃の縁部である前立てにはファスナー2a,2bを取付けている。
すなわち、一方のファスナー2aは下側前立て3の上面に取付けられ、他方のファスナー2bは上側前立て4の裏面に取付けられ、両ファスナー2a,2bは上記下側前立て3と上側前立て4に沿って裾から襟元まで沿設されている。そして、上側前立て4の表面には複数のボタン5,5・・・が取付けられ、これら各ボタン5,5・・・は一定間隔で配列している。
【0019】
図2はボタン5,5・・・が配列している状態が分かる正面図であり、ボタン5,5・・・は上側前立て4に糸で縫い付けられている。そして、ボタン5,5・・・を取付けている上側前立て4にて上記ファスナー2a,2bは被覆され、外観は一般的なワイシャツ1と同じになる。
すなわち、ボタン5,5・・・はワイシャツ1の前面を閉じるものではなく、あくまでの飾りに過ぎない。その為に、ボタン5,5・・・がスリット状のボタン穴に嵌める必要はなく、飾りにふさわしい形態のボタン5,5・・・が使用される。
【0020】
ワイシャツ1を着用するだけであるならば、上記ボタン5,5・・・は必要でないが、ビジネスマンが着用するワイシャツ1にはボタン付きが一般的であることから、本発明のワイシャツ1は飾りとしてのボタン5,5・・・を備えている。
図1ではスライダー6が裾まで下りてファスナー2a,2bが解除され、ワイシャツ1の前面が開口した状態であるが、スライダー6を持ち上げるならば、ファスナー2a,2bは互いに係合して前面を閉じることが出来る。
【0021】
前面が閉じると同時に、図2に示すように上側前立て4は下側前立て3の上に重なり合って、互いに係合したファスナー2a,2bは被覆され、外からファスナー2a,2bの存在は分からなくなる。
図2に示すように、ワイシャツ1を着用した状態では、上側前立て4に取付けられているボタン5,5・・・は飾りであり、その為に該ボタン5,5・・・の大きさ並びに形態は自由である。また、従来のワイシャツのようにボタン5,5・・・がスリット状のボタン穴に掛けられているように見せる為に、ボタン穴かがり部を形成することも出来る。
【0022】
一方、本発明のワイシャツ1は、袖7の先端部に形成している切込み縁にはファスナー8a,8bを取付けていて、袖口9を閉じる際にはファスナー8a,8bのスライダー10を操作することが出来る。そして、袖口9にはその表面側にカフスボタンを取付け、裏面にはスナップボタン11a,11bを設けている。図3は袖口部分を示す本発明の具体例である。
【0023】
図4図5は本発明に係るカフスボタンの具体例を表している。図4はスナップ凹ボタン11aと対を成す飾りボタン12を互いに分離した状態で表しており、飾りボタン12は袖口9の表面側に配置される。この飾りボタン12とスナップ凹ボタン11aとで、袖口生地13を挟み込んで袖口9に取付けられている。
図5はスナップ凸ボタン11bと対を成す表ボタン14を互いに分離した状態で表しており、表ボタン14は袖口9の表面に配置している。そして、この表ボタン14とスナップ凸ボタン11bとで袖口生地13を挟み込んで袖口9に取付けられる。
【0024】
ところで、スナップ凹ボタン11a及びスナップ凸ボタン11bは袖口9の内面15に配置されている。したがって、スナップ凹ボタン11aの凹部16にスナップ凸ボタン11bの凸部17が嵌合することで、袖口9の両片は閉じられ、前記図8に示しているようにカフスボタンを取付けた場合と同じである。
ここで、上記飾りボタン12はカフスボタン(ヘ)のボタン(ト)に相当するものであり、カフスボタン(ヘ)を取付けている場合と同じ外観を呈す。
【0025】
ところで、上記スナップ凹ボタン11aは中央部に凹部16を有し、スナップ凸ボタン11bは中央部に凸部17を有していて、互いに噛み合うことで結合することが出来る構造と成っている。ここで、凹部16に嵌合した凸部17は互いに噛み合ってボタンを嵌めるように簡単に分離しないような構造としている。
また、本発明では上記スナップ凹ボタン11aとスナップ凸ボタン11bが互いに引き合うことが出来る磁石を取付けることも出来る。この場合、上記スナップ凹ボタン11a及びスナップ凸ボタン11bには小さい磁石が嵌る凹部が設けられる。
【0026】
図6は片方の袖口生地13を飾りボタン12とスナップ凹ボタン11aで挟み込み、また他方の袖口生地13を表ボタン14とスナップ凸ボタン11bで挟み込んだ場合の断面を表している。そこで、スナップ凹ボタン11aとスナップ凸ボタン11bが結合するならば、袖口が閉じられる。
【0027】
ところで、上記飾りボタン12とスナップ凹ボタン11aとで袖口生地13を挟み込んだ状態で取付けられるが、本発明では袖口生地13に取付ける具体的な構造は限定しないことにする。
例えば、飾りボタン12及びスナップ凹ボタン11aに小さい複数の糸穴を設け、この糸穴に縫糸を挿通して縫付けることが出来る。すなわち、図10に示すボタン(ル)を縫付けると同じように、袖口生地13に縫い付けることが出来る。この場合、縫い糸が飾りボタン12の表面に露出しないようにしなくてはならず、また飾りボタン12の表面に糸穴が見えてはならず、その為に該飾りボタン12の表面をカバーする表面キャップを嵌着するように構成している。
【0028】
すなわち、飾りボタン12を袖口生地13に縫い付けた後で表面キャップが嵌着される。ただし、袖口生地13の内面に縫い付けされるスナップ凹ボタン11aは縫い糸が表面化しても特に問題はない。
反対側の袖口生地13に取付ける表ボタン14とスナップ凸ボタン11bを縫付ける場合も同じように構成し、表ボタン14の表面に表キャップを嵌着することが出来る。
【符号の説明】
【0029】
1 ワイシャツ
2 ファスナー
3 前面下前
4 前面上前
5 ボタン
6 スライダー
7 袖
8 ファスナー
9 袖口
10 スライダー
11 スナップボタン
12 飾りボタン
13 袖口生地
14 表ボタン
15 内面
16 凹部
17 凸部










図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2016年6月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カフスボタンを備えたワイシャツにおいて、正面の下側前立て及び上側前立てには互いに係合するファスナーをそれぞれ取付けると共にファスナーに沿って移動するスライダーを設け、そして、上側前立ての表面には複数の飾り用のボタンを等間隔で取付け、袖口部に形成した切込みにも移動するスライダーを組み込んだファスナーを取付けた形態とし、そして袖口に取付けたカフスボタン、互いに対を成して袖口生地を挟み込むスナップ凹ボタンと飾りボタン及びスナップ凸ボタンと表ボタンで構成し、上記飾りボタン及び表ボタンは袖口生地の表面側に配置されると共にスナップ凹ボタン及びスナップ凸ボタンは袖口生地の内面側に配置され、飾りボタンとスナップ凹ボタン及び表ボタンとスナップ凸ボタンを縫糸にて上記袖口生地に縫付けると共に、上記飾りボタンの表面に露出した縫糸をカバーする為に表面キャップを被せて構成し、上記スナップ凹ボタンとスナップ凸ボタンは互いに噛み合って結合することが出来るようにしたことを特徴とするカフスボタンを備えたワイシャツ。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は袖口にカフスボタンを備え、下側前立てと上側前立てには互いに係合するファスナーを取付けたワイシャツに関するものである。