特開2016-216198(P2016-216198A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-216198(P2016-216198A)
(43)【公開日】2016年12月22日
(54)【発明の名称】遠隔監視システム
(51)【国際特許分類】
   B66B 5/00 20060101AFI20161125BHJP
   H04M 11/04 20060101ALI20161125BHJP
   H03J 9/02 20060101ALI20161125BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20161125BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20161125BHJP
   G08B 25/10 20060101ALI20161125BHJP
【FI】
   B66B5/00 G
   H04M11/04
   H03J9/02
   H04Q9/00 311J
   G08B25/04 B
   G08B25/10 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-103074(P2015-103074)
(22)【出願日】2015年5月20日
(71)【出願人】
【識別番号】000232955
【氏名又は名称】株式会社日立ビルシステム
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】特許業務法人 武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高尾 俊志
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 威裕
(72)【発明者】
【氏名】熊倉 洋一
【テーマコード(参考)】
3F304
5C087
5K048
5K201
【Fターム(参考)】
3F304CA04
3F304ED18
5C087AA02
5C087AA03
5C087BB20
5C087BB74
5C087DD02
5C087DD18
5C087EE05
5C087EE07
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF16
5C087GG08
5C087GG66
5C087GG70
5C087GG81
5C087GG83
5K048BA47
5K048DA02
5K048DC01
5K048EB12
5K201AA04
5K201BA03
5K201CC09
5K201EC05
5K201EC08
5K201ED09
5K201FA08
(57)【要約】
【課題】広域災害発生時に、人が判断することなく、また無駄な通信費を要することなくエレベータの停止状況を把握することができる遠隔監視システムの提供。
【解決手段】本発明に係る遠隔監視システムは、監視端末3〜3nが利用中の無線基地局5〜5nを定期的に記録し、監視センタ7に対して定期的に通信状況情報として通知する処理を行い、監視センタ7が、無線基地局5〜5n毎に利用中の監視端末数を保存するとともに、保存した監視端末数を所定以上有する無線基地局5〜5nが存在するとき、地震発生時等の広域災害発生時に該当する無線基地局に対し、該当する無線基地局を利用中の監視端末から通報を行なえない可能性があるものと、認知する処理を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータが設けられた複数の監視対象物件と、複数の無線基地局及び通信回線網を介して前記監視対象物件の前記エレベータを遠隔的に監視する監視センタとを備え、
前記監視対象物件のそれぞれは、前記エレベータの状態データ及び異常データを検出する監視端末と、前記無線基地局を介して前記監視センタと通信する無線通信機器とを有する遠隔監視システムにおいて、
前記監視端末は、前記無線通信機器が利用中の前記無線基地局を定期的に記録し、前記監視センタに対して定期的に通信状況情報として通知する処理を行い、
前記監視センタは、前記無線基地局毎に利用中の監視端末数を保存し、保存した監視端末数を所定数以上有する前記無線基地局が存在するとき、広域災害発生時に該当する無線基地局に対し、該当する無線基地局を利用中の前記監視端末から通報を行なえない可能性があるものと認知する処理を行うことを特徴とする遠隔監視システム。
【請求項2】
請求項1に記載の遠隔監視システムにおいて、
前記監視センタは、前記広域災害発生時に、前記認知された監視端末については、前記エレベータの停止情報が無いときであっても当該エレベータが正常稼働中であると直ぐには判断せず、確認が必要なエレベータとして管理し、前記認知された監視端末に対してのみ一定時間経過後に、自動で前記エレベータの停止有無状態を読み出すことを特徴とする遠隔監視システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の監視対象物件に設けられたエレベータを、通信回線を介して遠隔的に監視する監視センタを備えた遠隔監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビル等の監視対象物件に設けられているエレベータを、遠隔から通信回線を介して監視するサービスが提供されている。このサービスは、監視対象物件内に配置されている監視端末が、当該監視対象物件内に設けられているエレベータの状態データや異常データを監視対象物件から遠隔的に配置されている監視センタに送信し、この監視センタ側でこれらの状態データや異常データを監視することにより行われる。この種の従来技術が、例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
ところで従来、このような構成を活用したサービスとして、広域災害発生時、例えば地震発生時に、広域内に存在する多数のエレベータの停止状況を把握し、効率良く復旧巡回を行うため、監視端末がエレベータの停止を検出して監視センタに通報し、監視センタでは地震発生地域内の全エレベータにおいて、通報があれば停止しているエレベータに対して保守員の出動指示を行い、通報がなければエレベータが正常であると判断する仕組みがある。
【0004】
この種のサービスにおいては、地震発生地域から多数の通報が集中的に行われるが、特に監視端末の通信回路としてPHS等の無線通信を利用している場合には、地震発生地域の無線基地局に多数の通報が集中する。このために、無線基地局の接続上限値が超過して輻輳が発生し、監視センタに確実に停止状況を通知できず、エレベータの停止の有無を判断できなくなり、出動指示の要否判断を誤る可能性がある。
【0005】
また、このような懸念を解消するために従来、地震発生地域内において一定時間経過しても通報の無いエレベータに対して、輻輳が発生している地域のエレベータであると人が判断して、または通報の無いエレベータの全てに対して自動的に、監視センタから各監視端末に接続してエレベータの停止状況を読み出し把握して、停止したエレベータの復旧漏れを防ぐ技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−265749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述した復旧漏れを防ぐ従来技術は、人が判断する場合には対象地域の特定を誤って復旧漏れを発生させてしまう虞がある。また、自動で通報の無いエレベータの全てに対して停止状況の読み出しを行う場合には、輻輳の発生しないような地域も含めて実施することになり、無駄な通信費が発生する問題がある。
【0008】
本発明は、前述した従来技術における実情からなされたもので、その目的は、広域災害発生時に、人が判断することなく、また無駄な通信費を要することなくエレベータの停止状況を把握することができる遠隔監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明に係る遠隔監視システムは、エレベータが設けられた複数の監視対象物件と、複数の無線基地局及び通信回線網を介して前記監視対象物件の前記エレベータを遠隔的に監視する監視センタとを備え、前記監視対象物件のそれぞれは、前記エレベータの状態データ及び異常データを検出する監視端末と、前記無線基地局を介して前記監視センタと通信する無線通信機器とを有する遠隔監視システムにおいて、前記監視端末は、前記無線通信機器が利用中の前記無線基地局を定期的に記録し、前記監視センタに対して定期的に通信状況情報として通知する処理を行い、前記監視センタは、前記無線基地局毎に利用中の監視端末数を保存し、保存した監視端末数を所定数以上有する前記無線基地局が存在するとき、広域災害発生時に該当する無線基地局に対し、該当する無線基地局を利用中の前記監視端末から通報を行なえない可能性があるものと認知する処理を行うことを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る遠隔監視システムによれば、地震発生時等の広域災害発生時に、輻輳のかかる虞のある無線基地局に接続された監視端末に対してのみ監視センタから接続を行うようにすることができ、従来のように人が判断することなく、また、無駄な通信費を要することなくエレベータの停止状態を把握することができる。すなわち本発明は、広域災害発生時に、漏れなく効率良く対象地域内のエレベータの停止状況を確認することができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る遠隔監視システムの一実施形態の構成を示すブロック図である。
図2】本実施形態に備えられる監視センタに設けたデータベースに格納される無線基地局情報を示す図である。
図3】本実施形態に備えられる監視センタに設けたデータベースに格納される監視端末管理情報を示す図である。
図4】本実施形態に備えられる監視センタに設けたデータベースに格納される地震復旧情報を示す図である。
図5】本実施形態で実施される地震復旧状況判断時における処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る遠隔監視システムの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1に示すように、本実施形態に係る遠隔監視システムは、それぞれエレベータ2〜2nが設けられた複数の監視対象物件、例えばビル1〜1nと、複数の無線基地局5〜5n及び通信回線網6を介して、ビル1〜1nのエレベータ2〜2nを遠隔的に監視する監視センタ7とを備えている。
【0014】
ビル1〜1nは、エレベータ2〜2nの状態データ及び異常データを検出する監視端末3〜3nと、無線基地局5〜5nを介して監視センタ7と通信する無線通信機器4〜4nとを備えている。
【0015】
監視センタ7は、異常データの受信回線9〜9n及び監視端末3〜3nから状態データを読み出す発信回線8〜8nを有している。
【0016】
また、この監視センタ7は、発信回線8〜8n及び受信回線9〜9nに接続され、監視端末3〜3nとの通信制御を行う通信装置10と、この通信装置10から取得した状態データ及び異常データを処理し、データベース12へのデータの格納、及び操作卓13への表示制御を行う処理装置11とを備えている。
【0017】
なお、前述した異常データは、エレベータ2〜2nの故障等に関するデータであり、広域災害発生時、例えば地震発生時にあっては、エレベータ2〜2nに設置される地震感知器動作によるエレベータ2〜2nの停止検出データを含む。また、前述の状態データは、異常データ以外のエレベータ2〜2nに関するデータであり、地震発生時にあっては、地震感知器動作状況によるエレベータ2〜2nの稼働状態データを含む。
【0018】
本実施形態に備えられるエレベータ2〜2nは、地震発生時に機能を停止し、保守員による復旧が必要な設備機器を構成している。
【0019】
本実施形態に係る遠隔監視システムは、ビル1〜1nの監視端末3〜3nが、無線通信機器4〜4nが利用している無線基地局5〜5nのいずれかを定期的に記録し、監視センタ7に対して定期的に通信状況情報として通知する処理を行う。
【0020】
また本実施形態は、監視センタ7が、無線基地局5〜5n毎に利用中の監視端末5〜5nの数を保存するとともに、保存した監視端末5〜5nの数を所定数以上有する無線基地局5〜5nが存在するとき、広域災害発生時に、例えば地震発生時に該当する無線基地局5〜5nに対し、該当する無線基地局5〜5nを利用中の監視端末から通報を行なえない可能性があるものと認知する処理を行う。
【0021】
また、監視センタ7は、エレベータ2〜2nの停止情報が無いときであっても、当該エレベータ2〜2nが正常に稼働中とは直ぐには判断せず、確認が必要なエレベータとして管理し、認知された監視端末5〜5nのいずれかに対してのみ一定時間経過後に、自動でエレベータの停止有無状況を読み出す処理を行う。
【0022】
このように構成した本実施形態の基本処理は、以下のとおりである。
【0023】
監視端末3〜3nは、監視対象となるエレベータ2〜2nの異常を検出する毎に、検出された異常データに異常検出時刻データを付加して記憶し、無線通信機器4〜4nを利用し、無線基地局5〜5n、通信回線網6、及び受信回線9〜9nを介して、異常データ、及び異常検出時刻データを監視センタ7に送信する。
【0024】
監視センタ7は、受信回線9〜9nにより受信した異常データを通信装置10により取得し、処理装置11に転送する。処理装置11は、取得した異常データをデータベース12に格納するとともに、操作卓13に表示させる。
【0025】
また、取得した異常データの内容に応じて自動的に、または、手動での操作卓13を利用した要求により、処理装置11は通信装置10に対して状態データ取得要求を行い、発信回線8〜8nから通信回線網6、無線基地局5〜5nを介して、監視端末3〜3nよりエレベータ2〜2nの状態データを取得し、データベース12へ格納させ、また操作卓13へ表示させることができる。
【0026】
監視端末3〜3nと、監視センタ7との間の無線通信方法としては、無線通信機器4〜4nは、捕捉中の無線通信基地局5〜5nの中から、最も電界強度の強い無線基地局を選択利用して通信を行う。
【0027】
ここで、監視端末3〜3nは、定期的に無線通信機器4〜4nが利用中の無線基地局5〜5nのID情報を記憶する。監視対象となるエレベータ2〜2nの異常検出時や、定期的な監視センタ7からの監視端末3〜3nの状態データ読み出し時など、監視端末3〜3nと監視センタ7との間で通信処理を行う都度、記憶した無線基地局5〜5nのID情報を監視センタ7に通知する。
【0028】
監視センタ7では、監視端末3〜3nより取得した無線基地局5〜5nのID情報より、図2に示すようにデータベース12の無線通信機器4〜4nの電話番号欄12a1に記録された電話番号に対応する監視端末IDを監視端末ID欄12a2に登録し、また、監視端末IDに対応するエレベータ製造番号をエレベータ製造番号欄12a3に登録し、監視端末IDに対応する監視端末3〜3nが利用中の無線基地局5〜5nのID情報を、利用基地局ID欄12a4に登録する。
【0029】
また、無線基地局5〜5nのID情報より、図3に示すように、基地局ID欄12b1に記録された基地局IDに対応する監視端末3〜3nの総数を、利用端末数欄12b2に登録し、該当する監視端末3〜3nのIDを監視端末ID欄12b3〜12bnに登録するとともに、利用端末数が所定数以上のときには、リスクフラグ欄12b6にビットオンする。
【0030】
リスクフラグ欄12b6のビットオンの意味として、該当する無線基地局5〜5nを利用する監視端末3〜3nは、地震発生時などの広域災害発生時に、通信数が集中した場合に無線基地局5〜5nの輻輳が発生し、監視端末3〜3nから監視センタ7への異常データ通報を行えない可能性があると捉える。
【0031】
また、本実施形態における広域災害発生時、例えば地震発生時における処理は、以下のとおりである。
【0032】
図1に示したエレベータ2〜2nに設置される地震感知器動作によりエレベータ2〜2nが停止し、監視端末3〜3nは地震感知器動作とエレベータ2〜2nの停止を検出し、無線通信機器4〜4nを利用し、無線基地局5〜5n、通信回線網6、及び受信回線9〜9nを介して、エレベータ2〜2nの停止を監視センタ7に送信する。
【0033】
監視センタ7は、通信装置10、処理装置11を介して、データベース12に対象エレベータ2〜2nの停止情報を図4の停止通知有無欄12c3に登録するとともに、操作卓13に表示させ、保守員に対し復旧巡回を指示する。
【0034】
データベース12への具体的な登録内容としては、同図4に示すように、監視端末ID欄12c1に記録された監視端末IDと、エレベータ製造番号欄12c2に記録されたエレベータ製造番号に対して、エレベータ2〜2nの停止通報を受信していれば停止通知有無欄12c3を有とし、稼働状況欄12c5に停止である旨、及び確認日時欄12c6に、該当する監視端末の異常検出時刻データを登録する。読み出し結果欄12c4には、読み出した結果が、例えば該当するエレベータが停止のときには、停止と登録する。なお、同図4の監視端末ID欄12c1に記録される監視端末IDは、地震発生地域内に存在する全ての監視端末3〜3nのものが記録される。
【0035】
ここで例えば、地震発生地域内にあるにもかかわらず、図1に示した監視端末3〜3nからエレベータ2〜2nの停止情報が監視センタ7に送信されていないときの判定方法について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0036】
図5の手順S1として、監視端末3〜3nからのエレベータ2〜2nの停止情報の有無を確認する。
【0037】
停止情報が有った場合は手順S2として、稼働状態は停止とし、図4の稼働状況欄12c5に停止である旨を登録する。
【0038】
停止情報が無かった場合は手順S3として、図3に示すリスクフラグ12b6の登録を活用する。
【0039】
図3の監視端末ID12b3〜12bnの監視端末IDと、図4の監視端末ID欄12c1の監視端末IDの関連により、図4に登録された地震発生地域内の監視端末IDそれぞれについて、図3のリスクフラグ欄12b6のビットオンオフをチェックする。
【0040】
図3のリスクフラグ欄12b6がオフであった場合は手順S4として、対象の監視端末3〜3nは、エレベータ2〜2nが停止していれば通報できると判断し、通報が無いため図4の稼働状況欄12c5に正常である旨を登録する。
【0041】
リスクフラグ12b6がオンであった場合は手順S5として、対象の監視端末3〜3nに接続される無線通信機器4〜4nが利用中の無線通信基地局5〜5nにあっては、輻輳が発生している虞があり、通報は無いがエレベータ2〜2nの停止を監視端末3〜3nが通報できない状態にあることも想定し、図4の稼働状況欄12c5に、確認要という停止でも正常でもない状況として登録する。
【0042】
次に手順S6として、地震発生から一定時間経過したかどうかのチェックを行う。通常、監視端末3〜3nは監視センタ7への通報を正常に行えない場合、一定時間の通信リトライを実行するが、無線基地局5〜5nの輻輳発生時には何度通信リトライを実行しても正常に通報を行うことができず、やがてリトライオーバとなり通信処理を終了する。このため、監視端末3〜3nがリトライオーバした時刻以降においては、監視センタ7から確認を行わなければ状況確認を行うことができないが、本実施形態では手順S3の判定により、監視端末3〜3nからの通報が無いもののうち、リトライオーバしている虞がある監視端末3〜3nのみに対して監視センタ7からの確認を行なえば済む。
【0043】
この手順S6でチェックする時間は、地震発生からの時間に、監視端末3〜3nのリトライオーバ時間を足したものを目安として判断する。これは、無線基地局5〜5nを利用する監視端末3〜3nが全て通信を中断する目安時間ともなり、輻輳の解除も期待できる時間となる。
【0044】
手順S6で一定時間経過後、手順S7として、監視センタ7より発信回線8〜8nを利用して監視端末3〜3nの状態データの読み出しを行う。読み出した状態データには、対象のエレベータ2〜2nの運転状態や地震感知器の動作状態が含まれている。エレベータ2〜2nの運転状態が停止であった場合には手順S9として、稼働状態は停止とし、図4の読み出し結果欄12c4、及び稼働状況欄12c5に停止である旨を登録する。
【0045】
また、エレベータ2〜2nの運転状態が正常であった場合には手順S10として、稼働状態は正常とし、図4の稼働状況欄12c5に正常である旨を登録する。
【0046】
以上のように構成した本実施形態に係る遠隔監視システムによれば、地震発生時等の広域災害発生時に、輻輳のかかる虞がある無線基地局5〜5nのいずれかに接続された監視端末3〜3nに対してのみ監視センタ7から接続を行うようにすることができ、人が判断することなく、また、無駄な通信費を要さずにエレベータの停止状態を把握することができる。すなわち本実施形態は、地震発生時等の広域災害発生時に、漏れなく効率良く対象地域内のエレベータ2〜2nの停止状態を確認することができる。
【0047】
また本実施形態は、エレベータ2〜2nの停止状態の確認を自動で行うことができるので、確認操作を速く行うことができ、監視センタ7からの該当するエレベータに対する保守員の出動指示を迅速に行うことができる。
【0048】
本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前述した実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0049】
1〜1n ピル(監視対象物件)
2〜2n エレベータ
3〜3n 監視端末
4〜4n 無線通信機器
5〜5n 無線基地局
6 通信回線網
7 監視センタ
8〜8n 発信回線
9〜9n 受信回線
10 通信装置
11 処理装置
12 データベース
12a1 電話番号欄
12a2 監視端末ID欄
12a3 エレベータ製造番号欄
12a4 利用基地局ID欄
12b1 基地局ID欄
12b2 利用端末数欄
12b3〜12bn 監視端末ID欄
12b6 リスクフラグ欄
12c1 監視端末ID欄
12c2 エレベータ製造番号欄
12c3 停止通知有無欄
12c4 読み出し結果欄
12c5 稼働状況欄
12c6 確認日時欄
13 操作卓
図1
図2
図3
図4
図5