特開2016-216674IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

液状組成物および端子付き被覆電線に関し、さらに詳しくは、塗布性に優れる液状組成物と、この液状組成物に含まれる成分により防食処理が施された端子付き被覆電線

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】常温での塗布性に優れるとともに、塗布後に被塗布面に保持される本液状組成物およびこれを用いて防食性が高められた端子付き被覆電線を提供する。
【解決手段】粘稠性物質と、JIS K2283に準拠して測定される40℃における動粘度が100mm2/s以下である低粘度液体と、下記の一般式(1)および(2)で表される化合物の1種または2種以上からなる酸性リン酸エステルと金属とのアダクトと、を含有する液状組成物とする。
(化1)
P(=O)(−OR1)(−OH)2 ・・・(1)
(化2)
P(=O)(−OR1)2(−OH) ・・・(2)
ただし、R1は炭素数4〜30の炭化水素基である。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

グリースは、常温における粘稠性が高く、被塗布面に薄く均一に塗布することが難しい。グリースは、加熱することによって粘度を下げられるため、加熱することにより被塗布面に薄く均一に塗布できる場合があるが、被塗布材の熱的影響が心配になる場合がある。グリースに対し、流動性の高い溶剤などを添加しても、ワックスやワセリンなどの単一化合物と異なり、グリースは、増稠剤を含有し、その増稠剤の網目構造によって流動性が抑えられており、添加された溶剤などはグリース内の増稠剤の網目構造内に取り込まれるだけで、これによりグリースの流動性を高めることは困難である。 本発明の解決しようとする課題は、常温での塗布性に優れるとともに、塗布後に塗布面に保持される液状組成物およびこれを用いて防食性が高められた端子付き被覆電線を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決するため本発明に係る液状組成物は、粘稠性物質と、JIS K2283に準拠して測定される40℃における動粘度が100mm2/s以下である低粘度液体と、下記の一般式(1)および(2)で表される化合物の1種または2種以上からなる酸性リン酸エステルと金属とのアダクトと、を含有することを要旨とするものである。 (化1) P(=O)(−OR1)(−OH)2 ・・・(1) (・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明に係る液状組成物によれば、粘稠性物質と、JIS K2283に準拠して測定される40℃における動粘度が100mm2/s以下である低粘度液体と、特定の酸性リン酸エステルと金属とのアダクトと、を含有することにより、常温での塗布性に優れるとともに、塗布後に塗布面に保持される。 本発明に係る液状組成物において、R1が、その炭素数4〜30の炭化水素基の構造中に、1以上の分岐鎖構造または1以上の炭素−炭素二重結合構造を有すると、粘稠性物質および低粘度液体との相溶性が向上する。 また、酸性リン酸エステルとアダクトを形成する金属が、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム、チタン、亜鉛から選択される少なくとも1種であると、金属表面に塗布したときの密着性が向上する。 また、酸性リン酸エステルと金属とのアダクトの分子量が、3000以下であると、粘稠性物質および低粘度液体との相溶性が向上する。 また、pHが4以上に設定されていると、遷移金属に対するイオン結合性に優れる。また、酸性リン酸エステルによる金属腐食が抑えられる。このため、金属表面に塗布したときの密着性、防食性が向上する。 そして、本発明に係る端子付き被覆電線によれば、の液状組成物の、粘稠性物質と、酸性リン酸エステルと金属とのアダクトと、を含有する粘稠性膜により端子金具と電線導体との電気接続部が覆われていることから、長期にわたって安定した防食性能を発揮する。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の一端子付き被覆電線の斜視図である。

【図2】図1におけるA−A線縦断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 端子付き被覆電線   2 被覆電線   3 電線導体   4 絶縁被覆(絶縁体)   5 端子金具   6 電気接続部   7 粘稠性膜

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