技術分野
鋼球または円筒ころまたは円錐ころまたは針状ころのいずれかを含む単数または複数の転動体の挙動を解析する転動体挙動解析方法、及び当該転動体挙動解析方法を用いた転動体研磨方法
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】転動体の研磨時の挙動の解析に適用可能であり、転動体及びマーカが露出しない場合であってもマーカの位置を適切に抽出可能でマーカ及び転動体の挙動の解析を行うことができる転動体挙動解析方法、及び当該転動体挙動解析方法を用いた転動体研磨方法を提供する。 【解決手段】転動体70の密度とは異なる密度の材質で形成されて転動体よりも小さなサイズに形成された単数または複数のマーカ81が埋め込まれた転動体、を用いて、回転している転動体を所定のタイミング毎に放射線撮影装置40を用いて撮像して画像データを得る撮像ステップと、それぞれの画像データの中からマーカを抽出するマーカ抽出ステップと、それぞれの画像データの中から抽出されたマーカからマーカの挙動を解析するマーカ挙動解析ステップと、解析したマーカの挙動に基づいて、マーカが埋め込まれた転動体の挙動を解析する転動体挙動解析ステップと、を有する。 【選択図】図1
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
特許文献1に記載の挙動解析方法を用いて、研磨時の楕円球体の挙動を解析できれば、どのような挙動の場合に、どのような真球度で研磨されるか、を知ることができる。従って、所望する真球度が得られた際の挙動のときの砥石盤の相対回転速度や、砥石盤の押圧力や、研磨時間等と一致するように研磨を行えば、所望する真球度を得られる可能性が高い、と考えられる。
しかし、特許文献1に記載された発明では、転動体の表面の所定個所を、薬品処理やレーザ等によって変色させてマーカを形成している。特許文献1に記載の発明を、転動体の研磨時の挙動の解析に適用しようとしても、転動体の表面に設けられたマーカが研磨で消滅してしまうので、適用することができない。また特許文献1に記載の発明では、転動体及びマーカが露出する場合でなければ利用できない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、転動体の研磨時の挙動の解析に適用可能であり、転動体及びマーカが露出しない場合であってもマーカの位置を適切に抽出可能でマーカ及び転動体の挙動の解析を行うことができる転動体挙動解析方法、及び当該転動体挙動解析方法を用いた転動体研磨方法を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
課題を解決するため、本発明に係る転動体挙動解析方法及び転動体研磨方法は、次の手段をとる。まず、本発明の第1の発明は、転動体挙動解析方法であって、鋼球または円筒ころまたは円錐ころまたは針状ころのいずれかを含む単数または複数の転動体であって、前記転動体の密度とは異なる密度の材質で形成されて前記転動体のサイズよりも小さなサイズに形成された単数または複数のマーカが内部の所定位置に埋め込まれた転動・・・ 続きを
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【発明の効果】
第1の発明によれば、転動体の内部の所定位置に、転動体の密度とは異なる密度の材質のマーカを埋め込み、放射線撮影装置を用いて画像データを得て、画像データ中のマーカを抽出する。従って、転動体を研磨してもマーカが消滅することは無いので、転動体の研磨時の挙動の解析に適用可能である。また、放射線撮影装置を用い、放射線を透過させてマーカを撮影するので、転動体の裏側のマーカであっても撮影することができる。従って、転動体及びマーカが露出しない場合であってもマーカの位置を適切に抽出可能であり、マーカ及び転動体の挙動の解析を行うことができる。
第2の発明によれば、転動体が鋼球である場合、鋼球の真球度を適切に向上させる転動体研磨方法を提供することができる。
第3の発明によれば、転動体が円筒ころまたは円錐ころまたは針状ころである場合、転動体の真円度(回転軸回りの真円度)を適切に向上させる転動体研磨方法を提供することができる。
第4の発明によれば、転動体を研磨加工する際の加工条件である一対の砥石盤の動作状態を、適切に調整することができる。
第5の発明によれば、転動体及びマーカが露出しない等速ジョイントの転動体や、軸受の転動体の挙動であっても、適切に解析することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 転動体挙動解析方法を適用した転動体研磨システムの全体構成の例を説明する図である。
【図2】 転動体に埋め込んだマーカの例(第1実施例)を説明する図である。
【図3】 図2に示した転動体の断面図である。
【図4】 転動体に埋め込んだマーカの例(第2実施例)を説明する図である。
【図5】 図4に示した転動体の断面図である。
【図6】 処理装置の処理手順の例を説明するフローチャートである。
【図7】 転動体が鋼球である場合において、転動体の自転軸の挙動が、所望する挙動でない場合の例を説明する図である。
【図8】 転動体が鋼球である場合において、転動体の自転軸の挙動が、所望する挙動である場合の例を説明する図である。
【図9】 転動体が円筒ころまたは円錐ころまたは針状ころである場合において、転動体の自転軸の挙動が、所望する挙動である場合の例を説明する図である。
1 転動体研磨システム
10、20 電動モータ
30 アクチュエータ
40 放射線撮影装置
50 処理装置
70 転動体
71〜73 孔
81〜84 マーカ
90L、90R 砥石盤
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