(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-218416(P2016-218416A)
(43)【公開日】2016年12月22日
(54)【発明の名称】二層ギターピック
(51)【国際特許分類】
G10D 3/16 20060101AFI20161125BHJP
G10D 1/08 20060101ALI20161125BHJP
【FI】
G10D3/16 110
G10D1/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】3
(21)【出願番号】特願2015-114292(P2015-114292)
(22)【出願日】2015年5月20日
(71)【出願人】
【識別番号】503030230
【氏名又は名称】岸本 鉄平
(72)【発明者】
【氏名】岸本 鉄平
【テーマコード(参考)】
5D002
【Fターム(参考)】
5D002AA04
5D002CC52
(57)【要約】 (修正有)
【課題】発音速度に優れつつも効果的に音が減衰して落ち着くギターピックの形状・構造を提供する。
【解決手段】厚さ1mm程度のギターピックを二枚用意する。次に、2±0.5ミリ、先端約9ミリ程度のスペーサーを作り、準備しておいた二枚のギターピックとスペーサーを張り合わせて二層化する。
【効果】この様な、形状・構造を二層化したギターピックを用いて弦を弾くと、二層が連続して弦にアタックを与え、イチョウ型の波形を得られる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚さ2±0.5、先端約9ミリ程度のスペーサーを使い二層化したギターピック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、従来品よりも音の発音速度に優れつつ、効果的に音が減衰して落ち着く効果を両立したギターピックの形状・構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のギターピックで弾いた音をサンプリングすると
図1のような波形を示していた。
【0003】
波形を
図2のようなイチョウ型に近づけることができれば、そのときの音色は発音速度に優れつつも効果的に音が減衰して落ち着く音色となる。
しかしながら、従来のギターピックでいくら人間の手の力加減を変えて弦を弾いても波形の形状はほとんど変化せず音量が大きくなったり小さくなったりするだけであり、イチョウ型にはならない課題があった。
【0004】
二層ギターピックの形状・構造を
図3、
図4、
図5を交えて説明すると、
(イ)従来のギターピックと同形状の厚さ1mm程度のものを二枚用意する。
(ロ)2±0.5ミリ、先端約9ミリ程度のスペーサーを作り、(イ)で準備しておいた二枚とスペーサーを張り合わせて二層化する。
以上のようになる。
【発明を実施するための形態】
【0005】
従来品のギターピックと同じ要領で演奏に使用することで、イチョウ型の波形がえられる。
従来品のギターピックの材質は樹脂が一般的に使われているが、本発明は構造上、弦に二層が連続してアタックすることからスクラッチノイズが出やすく、回避方法として金属、主に真鍮材を用いて作成されたものがスクラッチノイズを吸収しやすく理想的な音色を得やすい。
また、適切な積層距離をテストし、2±0.5ミリ程度以上では単弦をアタックする場合に隣接弦へのミスタッチが発生しやすくなる。加えて、2±0.5ミリ程度以下ではイチョウ型に近づく波形を得づらく効果が少なくなってしまうことを確認している。
【0006】
二層ギターピックを用いて従来品と同様に弦を弾くと、二層が連続して弦にアタックを与え、イチョウ型の波形を得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】従来型のギターピックによる発音をサンプリングした波形の図
【
図2】二層ギターピックによる発音をサンプリングした波形の図