【解決手段】情報端末は、メモリカードに記憶されている複数のファイルにカードID情報を関連付けて第1記憶手段に記憶し、メモリカードの外観を認識し、第1記憶手段に記憶されているファイルの中から一のファイルを選択し、選択されたファイルに関連付けられているカードID情報を第1記憶手段から検索し、メモリカードの外観を認識した結果と検索されたカードID情報とを関連付けて記憶し、メモリカードのいずれかの認識が再度されると、再度の認識の結果に関連付けて記憶されているカードID情報に関連付けて記憶されているファイルに関する情報と、前記再度の認識の結果に基づいて取得された当該メモリカードのカード外観情報とを出力する。
異なる外観を有する複数のメモリカードそれぞれに記憶されている複数のファイルそれぞれに、前記ファイルを記憶しているメモリカードに記憶されているカードID情報を関連付けて記憶する第1記憶手段と、
前記複数のメモリカードのいずれかの外観を認識する認識手段と、
前記第1記憶手段に記憶されている複数のファイルのうち、前記認識手段により外観が認識されたメモリカードに記憶されているファイルを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択されたファイルに関連付けられているカードID情報を前記第1記憶手段から検索する検索手段と、
前記認識手段による前記複数のメモリカードのいずれかの外観を認識した結果と前記検索手段により検索されたカードID情報とを関連付けて記憶する第2記憶手段と、
前記認識手段が前記複数のメモリカードのうち一のメモリカードの認識を再度すると、前記再度の認識の結果に関連付けて前記第2記憶手段に記憶されているカードID情報に関連付けて前記第1記憶手段に記憶されているファイルに関する情報と、前記再度の認識の結果に基づいて取得された前記一のメモリカードのカード外観情報とを出力する出力手段と、
を備える情報端末。
前記認識手段は、前記複数のメモリカードのいずれかの外観に含まれるコード化ID情報を認識し、前記複数のメモリカードのいずれかの外観を認識した結果は、前記コード化ID情報をデコードした情報である請求項1に記載の情報端末。
前記複数のメモリカードのいずれかの外観に含まれるコード化ID情報をデコードした情報は、前記複数のメモリカードのいずれに記憶されているカードID情報とも異なる請求項2に記載の情報端末。
前記複数のメモリカードのいずれかの外観に含まれるコード化ID情報を認識させ、前記複数のメモリカードのいずれかの外観を認識させた結果は、前記コード化ID情報をデコードした情報である請求項5に記載のプログラム。
前記複数のメモリカードのいずれかの外観に含まれるコード化ID情報をデコードさせた情報は、前記複数のメモリカードのいずれに記憶されているカードID情報とも異なる請求項7に記載のプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に本発明を実施するための、現在考えられる最善の形態について説明する。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって明確に定義されているため、この説明は限定的な意味に解釈すべきではなく、単に発明の一般原理を例示する目的で行う。なお、以下の説明においては、「ファイル」には主に画像情報が格納され、ファイルに関する情報を出力するとは、画像情報の画像を表示手段に表示することとして説明を行う。ただし、ファイルには、いかなる情報、例えば、音楽情報、映像情報、テキスト情報などが格納されていてもよく、ファイルに関する情報の出力には、音楽情報や映像情報の再生や、楽曲、文書などの情報の表示などが含まれる。
【0020】
図1Aは、本発明の実施形態の一例である画像表示システムを実現するための携帯情報端末の一例である。携帯情報端末101は、タッチスクリーン120、光学的読み取り手段103および入力手段102を有する。タッチスクリーン120は、携帯情報端末101に対する入力機能と表示機能を有する。
図1Bは、タッチスクリーン120の概略構成図の一例である。タッチスクリーン120は、透明保護パネル111、タッチ位置検出ユニット112および液晶表示ユニット113を積層した構造を有する。液晶表示ユニット113は表示機能を提供し表示手段として動作する。また、タッチ位置検出ユニット112が入力機能を提供する。携帯情報端末101の利用者は、液晶表示ユニット113で表示された図形やアイコンなどの表示に応じて、透明保護パネル111を指100などで接触することにより、タッチ位置検出ユニット112がタッチスクリーン上で接触された位置を検出し、これを入力情報として利用する。
【0021】
図2Aおよび
図2Bは、本発明の実施形態の一例である画像表示システムを実現するためのメモリカードの外観の一例である。具体的には、
図2Aがメモリカード200正面の外観、
図2Bが同じメモリカード200の背面の外観の一例を示している。メモリカード200の背面にはラベル210が貼り付けられており、ラベル210にはメモリカードに関する情報が表示されている。メモリカード200はその内部に記憶素子を有し、電気的入出力端子201を経由して情報の書き込みによる記憶および情報の読み出しによる出力がおこなわれる。
【0022】
本発明の実施形態の一例であるメモリカード200には、メモリカード200を一意に特定可能なカードIDコード211が表示されている。なお、以下では、カードIDコードを情報端末などでデコードして得られるID情報を光学読取りカードID情報と呼ぶ。ここで一意とは、複数のメモリカードの集合において、メモリカード200を特定することができることをいう。例えば、一人の利用者やさらにその利用者の家族や知人が所持するメモリカードの集合を考えた場合に、その一人の利用者やその知人が所持するメモリカードそれぞれのカードIDコードが異なり、それぞれのメモリカードを区別できることをいう。
【0023】
図2Bの一例ではカードIDコード211をデコードして得られる光学読取りカードID情報は「846512」であるとする。これは本発明の原理を説明するための一例であり、後述する
図9および
図14の説明で利用する。
図2Bの一例において、カードIDコード211として二次元コードがメモリカード200の外観に含まれて表示されているが、ID情報が光学的に読み取り可能な表示であればどのような方法でメモリカード200の外観に含まれて表示されていてもよい。たとえばバーコード、文字、数字など、携帯情報端末101が認識することができる情報でもよい。また、携帯情報端末101が認識することが可能であれば、一般的な映像や、手書きの文字、記号であってもよい。ただし、二次元コードやバーコードといったコード化ID情報を用いることにより、カードIDコード211のデコードをより確実に行うことができる。
【0024】
なお、
図2Bの一例では、カードIDコード211はラベル210上に表示されているが、カードIDコード211はメモリカードのパッケージ本体などに表示されていてもよく、前面、背面などどこに表示されていてもよい。また、この場合カードIDコード211が光学読取りカードID情報と同じでもよい。
【0025】
また本発明の実施形態の一例では、カードIDコード211は、メモリカード200より情報端末などに、たとえばNFC(Near Field Communication)などの無線通信で送られてもよい。このようにカードIDコード211を無線通信で携帯情報端末101に送る本発明の実施形態の一例では、以下の説明において、「光学読取りID情報」を「無線読取りID情報」と読み替え、メモリカード200より無線通信を通じて携帯情報端末101が取得したカードIDコード211をデコードしたID情報を意味するものと解釈すればよい。
【0026】
図3Aに、本発明の実施形態の一例であるシステムの概略構成図の一例を示す。携帯情報端末101は、処理部310、外部記憶手段321、光学的読み取り手段103、タッチスクリーン120および通信手段330を有する。携帯情報端末101は、通信手段330、ネットワーク300経由して、メモリカードとの電気的入出力手段380を有する情報端末301、およびサーバ340と通信することができる。ネットワーク300は所謂Local Area Networkでもよく、またサーバを経由するインターネットでもよい。情報端末301は、処理部350、外部記憶手段361、通信手段371、入力手段372、表示手段373および電気的入出力手段380を有する。サーバ340は通信手段344、処理部316および外部記憶手段345を有する。処理部316は、演算手段343および記憶手段342を有する。また、外部記憶手段345は、カード外観情報テーブル341を有する。
【0027】
なお、外部記憶手段361、外部記憶手段321および外部記憶手段345の「外部」という形容詞は、それぞれ処理部350、処理部310および処理部316の外部に配置されているという意味で用いられている。勿論、これら外部記憶手段361、外部記憶手段321および外部記憶手段345は、それぞれ処理部350、処理部310および処理部316の内部に配置されていてもよい。
【0028】
メモリカード200は、電気的入出力端子201および記憶手段391を有する。記憶手段391には、画像情報392およびカードID情報393が記憶される。カードID情報393は、メモリカード200が情報端末301に初めて接続された時に、情報端末301が生成してメモリカード200に書き込まれメモリカード200に記憶することができる。これは
図4Aのフロー図で説明する、書き込みカードID情報を使う一例である。
【0029】
また、カードID情報393は、メモリカード200の製造時などにあらかじめメモリカード200の記憶手段391に記憶されていてもよい。これは
図4Bのフロー図で説明する読出しカードID情報の一例である。
【0030】
カードID情報393は、メモリカード200を一意に特定可能な情報であれば何でもよい。本発明の実施形態の一例では、カードID情報393は、ラベル上のカードIDコード211より導き出される光学読取りカードID情報と同じでも、異なっていてもよい。またカードID情報393は、光学読取りカードID情報より一意に導き出されるものであっても、一意に導き出されないものであってもよい。光学読取りカードID情報は、カードID情報393より一意に導き出されるものであっても、一意に導き出されないものであってもよい。本実施形態では、メモリカード200のカードID情報を「201354」とする。
【0031】
また、以下、
図4A、
図4B、
図6、
図9および
図14のフロー図で説明する本発明の実施形態の一例では、カードID情報393とカードIDコード211より導き出される光学読取りカードID情報とは互いに異なり、かつカードID情報393よりカードIDコード211を導き出すことも、またカードIDコード211よりカードID情報393を導き出すこともできないとして説明する。すなわち、カードIDコード211とカードID情報393とを異ならせることができる。
【0032】
このように、カードIDコードとカードID情報とを異ならせてもよいことにより、カードIDコードとカードID情報とが一致していることを確認する必要がなくなり、カードIDコードとカードID情報との管理の手間を発生させることなく、カードIDコードの生成とカードID情報の生成とを異なる者が異なる時に行うことができる。したがって、メモリカードの製造コストや管理コストの増加を招かないようにすることができる。
【0033】
なお、
図3Aの一例では、カード外観情報テーブル341はサーバ340が有しているが、カード外観情報テーブルを記憶しておく場所は、サーバ340に限られるものではなく、システム内のどこに記憶しておいてもよい。本発明の実施形態の他の一例では、
図3Bに示すように、カード外観情報テーブル364として情報端末301に記憶されていてもよい。また実施形態の他の一例では、
図3Cに示すように、カード外観情報394としてメモリカード200に記憶されていてもよい。またさらに実施形態の他の一例では、
図3Aにおける携帯情報端末101の有するカード外観情報テーブル323にあらかじめ記憶されていてもよい。
【0034】
情報端末301の電気的入出力手段380にメモリカード200が接続されると、情報端末301からメモリカード200への情報の書き込み、およびメモリカード200から情報端末301への情報の読み出しが可能である。本発明において、情報端末301はパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、ストレージデバイスのいずれかであってよいが、これらに限定されない。たとえば、入力手段372や表示手段373を持たない何らかの情報端末であってもよい。すなわち、携帯情報端末101と情報端末301は、同じタイプの端末であってもよく、その場合は、一方の端末に対して他方の端末を「他の情報端末」と呼ぶ場合がある。
【0035】
図3に示す本発明の実施形態の一例では、メモリカードと情報端末301は電気的入出力手段を経由して情報の読み出しおよび書き込みを行うが、本発明ではこれに限定されず、たとえば情報端末301とメモリカード200は無線通信を経由して読み出しおよび書き込みを行ってもよい。
【0036】
以下では
図4A、
図4B、
図6、
図9および
図14に示すフロー図を用いて本発明の実施形態の一例を説明する。
図4Aを参照して、まずメモリカード200の外観を示すカード外観情報を、サーバ340のカード外観情報テーブル341に記憶する(ステップS400)。
【0037】
図5に、カード外観情報テーブル341の一例を示す。カード外観情報テーブル341は、光学読取りカードID情報の列550、カード外観情報の列560を有する。
図5に示す一例では、
図4AのステップS400の結果として、メモリカード200の光学読取りカードID情報552が、メモリカード200のカード外観情報562と関連づけて記憶されている。以下で説明する実施形態では、光学読取りカードID情報552は、
図2においてカードIDコード211より導き出された光学読取りカードID情報と同じものとして説明する。
【0038】
カード外観情報562は、たとえば
図2Bに示されるメモリカード200の外観を示す画像情報である。勿論、カード外観情報562としては、画像情報に限らず、メモリカード200の外観を示す如何なる情報を用いてもよい。また、カード外観情報テーブル341は、カード付加情報の列570を有していてもよい。
【0039】
カード付加情報572はメモリカード200の付加情報であり、たとえば記憶容量、製造情報、対応データ形式、サポート情報などを例示できるがこれらに限定されない。また、カード付加情報572は、1つのカード外観情報に対して複数関連付けることも可能である。
【0040】
また
図5に示したカード外観情報テーブル341は、光学読取りカードID情報552とカード外観情報562の対応関係を記憶しているが、本発明の他の実施形態の一例ではカードID情報393とカード外観情報562の対応関係を記憶していてもよい。
【0041】
次に、メモリカード200の電気的入出力端子201と、情報端末301の電気的入出力手段380が接続される(ステップS401)。
【0042】
次に、情報端末301の演算手段351にあるカードID情報生成手段355がメモリカード200を一意に特定するためのカードID情報を生成し、電気的入出力手段380を経由してメモリカード200の記憶手段391に、カードID情報393として書き込む(ステップS402)。
【0043】
次にメモリカード200が情報端末301より取り外される。次にメモリカード200はデジタルカメラなどの撮像端末に接続された後、利用者が撮影した情報を画像情報392としてメモリカード200の記憶手段391に書き込む(ステップS403)。なお、メモリカード200に画像情報392が書き込まれるのは
図4AのステップS401以前であってもよい。すなわち、
図4Aに示すフローは、既に画像情報392が記憶手段391に記憶されているメモリカード200を用いて実行することも可能である。
【0044】
ここで、
図4AのステップS402では、情報端末301がメモリカード200を一意に特定するためのID情報を生成して、メモリカード200に書き込む例を示した。本発明の他の実施形態の一例では、
図4AのステップS401に先だって、カードID情報393として、メモリカード200を一意に特定するためのID情報をあらかじめメモリカード200の記憶手段391に記憶しておいてもよい。これはメモリカード200の製造時などにカードID情報393を書き込んでおく場合が考えられるが、これに限定されない。
【0045】
この場合、
図4Bのように、
図4AにおけるステップS401およびS402が省略され、代わりにメモリカード200の製造時などにカードID情報393が記憶手段391に書き込まれる(ステップS400.1)。この場合、以下に説明する
図6のステップS603では、
図4AにおけるステップS402でメモリカード200に書き込まれたカードID情報393ではなく、
図4BにおけるステップS400.1であらかじめ書き込まれたカードID情報393が情報端末301に読み出される。
図4Bにおいて、ステップS400とS400.1は逆順でもよい。
【0046】
また、さらに他の実施形態の一例では、情報端末301からカードID情報393を書き込む構成に代えて、携帯情報端末101から無線通信等を介して書き込むようにしてもよい。この場合、携帯情報端末101は、サーバ等から受信したカードID情報を書き込んでもよいし、携帯情報端末101内で生成したカードID情報を書き込んでもよい。
【0047】
これ以降、
図4Aのように情報端末301が生成してメモリカード200に書き込むカードID情報を書き込みカードID情報と呼び、たとえば
図4Bのようにメモリカード200の製造時などにあらかじめメモリカード200に記憶されていたカードID情報を読み出しカードID情報と呼ぶ。また書き込みカードID情報または読み出しカードID情報を総称してカードID情報と呼ぶ。以下、カードID情報という場合は、読み出しカードID情報でも書き込みカードID情報でもよい。
【0048】
なお、本明細書においては、メモリカード200には、画像情報が記憶されているとして説明する。ただし、本発明は、メモリカード200に画像情報が記憶されていることに限定はされず、音声情報、映像情報、プログラムなどの画像情報以外の情報を含むファイルが記録されている場合にも適用することは可能である。
【0049】
続いて、
図6に示すフロー図を用いて、本発明の実施形態の一例を説明する。メモリカード200は撮像端末より取り外された後、再び情報端末301の電気的入出力手段380に接続される(ステップS601)。
【0050】
次に、情報端末301の演算手段351は、外部記憶手段361に記憶された原画像情報テーブル362に記憶された画像情報と当該画像情報に関連付けられたカードID情報を記憶手段352に呼び出し、画像情報テーブル353に記憶する(ステップS602)。
【0051】
次に情報端末301の演算手段351が電気的入出力手段380を経由して、メモリカード200の記憶手段391より、画像情報392およびカードID情報393を読み出す(ステップS603)。演算手段351は、ステップS603で読み出した画像情報392およびカードID情報393を関連づけた状態で、記憶手段352の画像情報テーブル353に追加する(ステップS604)。ここでメモリカード200より読み出されるカードID情報393は、前述の書き込みカードID情報でも読み出しカードID情報でもよい。
【0052】
本発明の実施形態の他の一例にあっては、
図3Cに示したように、メモリカード200のカード外観情報394が、メモリカードの記憶手段391に記憶されていてもよい。この場合、
図6のステップS603において、カード外観情報394を、画像情報392およびカードID情報393とともに情報端末301に読み出す。またこの一例にあっては、
図6のステップS604において、カード外観情報394とカードID情報393を関連づけた状態で、後のステップS606で携帯情報端末101に送ってもよい。
【0053】
図7Aには、
図6のステップS601以前より画像情報が保存されていた、原画像情報テーブル362の一例を示す。原画像情報テーブル362は、画像情報の列710およびカードID情報の列720を有し、画像情報にカードID情報を各々関連づけて記憶している。
【0054】
原画像情報テーブル362は、この他、
図7Aに例示するように、各々の画像情報に関連づけて、撮影日時、撮影位置などのメタ情報を記憶する列730を有していてもよい。他方、
図7Bには、ステップS602およびステップS604を経た後の画像情報テーブル353の一例を示す。画像情報テーブル353は、画像情報の列750、カードID情報の列760を有し、画像情報にカードID情報を各々関連づけて記憶している。画像情報テーブル353はこの他、
図7Bに例示するように、各々の画像情報に関連づけて、撮影日時、撮影位置などのメタ情報を記憶する列770を有していてもよい。
【0055】
図7Aに例示する画像情報711乃至714およびカードID情報721乃至724は、
図6のステップS601以前にメモリカード200以外のメモリカードより情報端末301が読み出して記憶したものである。画像情報713および714は各々、カードID情報723および724を有するメモリカードから読みだされたことを示している。画像情報711および712は各々、カードID情報を読み出せないメモリカードから読みだされたことを示している。例えば、画像情報711および712は、カードID情報が記憶されていないメモリカードから読み出された場合があり得る。
【0056】
図7Bとして例示する画像情報テーブル353において、画像情報754乃至757およびカードID情報764乃至767は、
図6のステップS602で、外部記憶手段361の原画像情報テーブル362より読み出され、画像情報テーブル353に記憶されたものである。
図7Bに例示する画像情報751乃至753およびカードID情報761乃至763は、
図6のステップS603およびS604で、メモリカード200より読み出され、画像情報テーブル353に記憶されたものである。たとえば
図7Bに示す一例では、画像情報751はメモリカード200の記憶手段391の画像情報392が
図6のステップS603で読み出され、ステップS604で画像情報テーブル353に記憶されたものである。同様にカードID情報761は、メモリカード200の記憶手段391のカードID情報393がステップS603で読み出され、ステップS604で画像情報テーブル353に記憶されたものである。そして画像情報テーブル353は、これら画像情報751乃至753に、それぞれカードID情報761乃至763を関連づけて記憶している。
【0057】
次に、情報端末301の画像圧縮手段354は、
図6のステップS604で生成された画像情報テーブル353に記憶されている画像情報751乃至757を各々圧縮する(ステップS605)。ここで圧縮された画像情報を縮小画像情報と呼ぶ。本発明の実施形態では、画像圧縮の方法、アルゴリズム、画像圧縮率、縮小画像情報のサイズなどは適宜決定すればよく、また可逆的圧縮であっても非可逆的圧縮であってもよい。
【0058】
次に、通信手段371が、カードID情報761乃至767と、これらに各々関連付けられて画像情報テーブル353に記憶された画像情報751乃至757をステップS605で圧縮した縮小画像情報とを各々関連づけてネットワーク300を経由して携帯情報端末101に送る(ステップS606)。携帯情報端末101は、その通信手段330を経由してこれらを受け取り、縮小画像情報テーブル322に記憶する(ステップS607)。
【0059】
縮小画像情報テーブル322が
図6のステップS607以前に、縮小画像情報およびカードID情報を記憶している場合には、ステップS606で情報端末301より受信した画像情報テーブル353の情報を追加して、更新された縮小画像情報テーブルとする。なお、縮小画像情報テーブル322を、携帯情報端末101の第1記憶手段という場合がある。
【0060】
また、縮小画像情報テーブル322に情報を追加したり、更新したり、読み出したり、削除したりなどして縮小画像情報テーブル322を管理するための手段を、第1記憶管理手段という場合がある。第1記憶管理手段は、携帯情報端末101の記憶手段312などに記憶され、演算手段311により実行されるプログラムによって実現することができる。例えば、第1記憶管理手段は、外部記憶手段321との情報の入出力を行うデバイスドライバや、そのようなデバイスドライバを操作するプログラムのモジュールに対応する。また、第1記憶管理手段は、ハードウェアのみの構成によっても実現することができる。
【0061】
図8には、
図6のステップS607で記憶した縮小画像情報テーブル322の一例を示す。縮小画像情報テーブル322は、縮小画像情報の列810およびカードID情報の列820、メタ情報の列830を有する。
図8に示す一例では、縮小画像情報818および819、カードID情報828および829が
図6のステップS607以前に縮小画像情報テーブル322に記憶されていたものである。縮小画像情報811乃至817およびカードID情報821乃至827は、ステップS606で情報端末301から受信した縮小画像情報およびカードID情報である。
図8に示す縮小画像情報811乃至817は各々、情報端末301の画像圧縮手段354が画像情報751乃至757を圧縮した縮小画像情報である。
図8に示す一例では、カードID情報824および825は「NULL」であり、縮小画像情報814および815に関連付けられたカードID情報が無いことを表している。またカードID情報829は「201354」であり、これはメモリカード200のカードID情報393と同じである。したがって、縮小画像情報819は、
図6のステップS601以前に、情報端末301経由またはその他の方法によって、携帯情報端末101が受信ないし取得し、縮小画像情報テーブル322に記憶したものである。ここでカードID情報は前述の書き込みカードID情報でも読み出しカードID情報でもよい。
【0062】
情報端末301の原画像情報テーブル362は、メモリカードより取得した原画像情報を記憶するテーブルであるのに対して、携帯情報端末101の縮小画像情報テーブル322は原画像情報を圧縮した縮小画像情報を記憶するテーブルである。これにより、携帯情報端末101の外部記憶手段321の記憶容量が情報端末301より小さい場合であっても、携帯情報端末101は、メモリカード200を含む複数のメモリカードから取得したすべての画像情報を記憶し、表示することができる。また、携帯情報端末101における外部記憶手段321で必要とする記憶容量が少なくて済む。このように、本発明の実施形態は、複数のメモリカードに記憶された多数の画像情報を、携帯情報端末101で一括して管理する際に大きな効果を得ることができる。多数の画像情報を原画像情報のまま携帯情報端末101で記憶すると、外部記憶手段321の記憶容量が不足する可能性があるが、この一例に示すように、縮小画像情報という形で記憶すれば外部記憶手段321の容量不足の問題を解決できる。
【0063】
またさらに本発明の実施形態の他の一例では、
図6のステップS605を省略し、情報端末301がメモリカード200から得た画像情報を圧縮せずにそのまま携帯情報端末101に送り、画像情報テーブルとして外部記憶手段321に記憶してもよい。この一例であっても、携帯情報端末101の外部記憶手段321により大きな記憶容量が必要になるものの、メモリカード内の画像情報を携帯情報端末で簡単に参照できるという本発明の作用効果は維持される。
【0064】
なお、本発明の実施形態の他の例として、
図3Cに示すように、メモリカード200のカード外観情報394がメモリカード200の記憶手段391にあらかじめ記憶されている場合、または、
図3Bに示すように、情報端末301の外部記憶手段361に、カード外観情報テーブル364として、メモリカード200のカード外観情報が光学読取りカードID情報と関連づけてあらかじめ記憶されている場合には、
図6のステップS606およびS607の際に、メモリカード200のカード外観情報394または情報端末301のカード外観情報テーブル364から取得されたカード外観情報を携帯情報端末101のカード外観情報テーブル323に記憶し、カードID情報393を携帯情報端末101のカードID情報対応テーブル324に各々記憶してもよい。また前述のとおり、本発明の実施形態の他の一例としては、
図6のステップS601以前に、携帯情報端末101がメモリカード200のカード外観情報をカード外観情報テーブル323にあらかじめ記憶しておいてもよい。この場合は、携帯情報端末101の外部記憶手段321が、
図5に示すようにカード外観情報562をあらかじめ有していてもよい。いずれもこの時点では、カードID情報対応テーブル324に、メモリカード200のカードID情報393と光学読取りカードID情報との対応関係は未だ記憶されておらず、後述の
図9のフローにおけるステップS907において記憶される。
【0065】
なお、本発明の他の実施形態の一例によれば、メモリカード200が、携帯情報端末101と通信を行う無線通信機能を有していてもよい。この場合、メモリカード200がデジタルカメラなどの撮像端末や情報端末301に装着され、電源が供給されている状態になると、メモリカード200は、記憶している画像情報392とカードID情報393とを撮像端末や情報端末301を経由しないで携帯情報端末101に送信する。この場合、携帯情報端末101は、通信手段330を経由してメモリカード200より画像情報392とカードID情報393とを受信し、受信した画像情報392を圧縮して縮小画像情報を生成し、これを縮小画像情報テーブル322にカードID情報393と関連付けて記憶してもよい。
【0066】
なお、ここでは画像情報392を携帯情報端末101で圧縮する例を説明したが、メモリカード200に画像情報392を圧縮する手段を設け、縮小画像情報とカードID情報393とを携帯情報端末101に送信してもよい。この場合、原画像情報を送信する場合に比べて通信量を低減できるという効果がある。
【0067】
また、他の実施形態の一例によれば、メモリカード200は、携帯情報端末101に装着されて、携帯情報端末101が、情報端末301およびネットワーク300を介さずに、メモリカード200に記憶されている画像情報392とカードID情報393を直接読み取り、読み取った画像情報を圧縮した後、縮小画像情報テーブル322にカードID情報と関連付けて記憶してもよい。
【0068】
図4Aおよび
図4Bのフロー図で説明したように、メモリカード200に記憶されている画像情報392を情報端末301に記憶させ、情報端末301から携帯情報端末101に縮小画像情報として送信することにより、情報端末301をメモリカード200に記憶されている画像情報のバックアップ装置として機能させることができる。また、複数枚のメモリカードに記憶されている画像情報を情報端末301に記憶させ、情報端末301と携帯情報端末101との間の一度の通信により、複数枚のメモリカードに記憶されている画像情報を携帯情報端末101に記憶させることができ、利用者の操作が容易となる。また、前述のように携帯情報端末101には、メモリカード200に記憶されている画像情報を圧縮して生成した縮小画像情報を送信するなど、メモリカード200に記憶されている画像情報の加工を適宜行うことができる。
【0069】
続いて、
図9に示すフロー図を用いて、本発明の実施形態の一例を説明する。携帯情報端末101の表示手段123が表示画像情報テーブル313の画像情報を表示する。この一例では、外部記憶手段321の有する縮小画像情報テーブル322を、処理部310の記憶手段312にコピーし、表示画像情報テーブル313を作成し、これに基づいて画像を表示手段123に表示する(ステップS901)。なお、縮小画像情報テーブル322を記憶手段312にコピーせずに、縮小画像情報テーブル322に基づいて画像を表示手段123に表示してもよい。
【0070】
図10には、表示画像情報テーブル313に記憶されている画像情報すべてを、タッチスクリーン120の表示手段123に表示した一例を示す。
図10の一例において、画像1001は
図8に示した縮小画像情報811を表示したものである。同様に、画像1002乃至1009は、各々縮小画像情報812乃至819を表示したものである。
【0071】
次に、利用者は携帯情報端末101の有するカメラなどの光学的読取り手段103を使って、
図2Bに示すメモリカード200を撮影する。この結果、カードIDコード211が読み取られる(ステップS902)。
【0072】
携帯情報端末101は、ステップS902で撮影した画像を用いて、メモリカード200の外観を認識する。具体的には、撮影されたメモリカードの外観に含まれるカードIDコード211をデコードすることにより、メモリカードを一意に特定する。次に演算手段311が、読み取ったカードIDコード211を光学読取りカードID情報212に変換した上、これをカードID情報対応テーブル324に記憶する(ステップS903)。
【0073】
図13Aには、ステップS903を実行した後の、携帯情報端末101のカードID情報対応テーブル324の一例を示す。カードID情報対応テーブル324は、カードID情報の列1310および光学読取りカードID情報の列1320を有する。ステップS903により、メモリカード200の光学読取りカードID情報が光学読取りカードID情報1322として記憶されたとする。この時点では、カードID情報対応テーブル324において、光学読取りカードID情報1322に対応するカードID情報1312は、
図13Aに示すとおりNULLである。
【0074】
なお、前述したメモリカード200の外観を認識する手段を、認識手段という。ここで「認識する」とは、メモリカードに付与されたIDコード(例えば二次元コード等のコード化ID情報)をデコードすることにより、光学読取りID情報を取得することをいう。換言すれば、メモリカードを一意に特定することをいう。認識手段は、携帯情報端末101の記憶手段312などに記憶され、演算手段311により実行されるプログラムによって実現することができる。また、認識手段は、ハードウェアのみの構成によっても実現することができる。
【0075】
既に述べたとおりカードIDコード211は、メモリカード200を一意に特定可能な情報であり、光学読取りカードID情報1322もメモリカード200を一意に特定可能な情報である。しかし、メモリカード200において記憶手段391に記憶されたカードID情報393と、ステップS903で携帯情報端末101が変換した光学読取りカードID情報1322とは同一ではない場合がある。このため、
図9のステップS903の段階では、光学読取りカードID情報1322は縮小画像情報テーブル322のカードID情報の列820に記憶されたカードID情報の中で、どのカードID情報と対応するかは特定できない場合がある。これは、カードID情報393が書き込みカードID情報の場合であっても、読み出しカードID情報の場合であっても同様である。
【0076】
そこで次に、
図9のステップS903で得られた光学読取りカードID情報1322と、
図6のステップS603でメモリカード200より読み出されたカードID情報とを、利用者の操作によって対応づける処理をおこなう。
【0077】
まず、携帯情報端末101が、ステップS902で光学的読取り手段103が取得した光学読取りカードID情報を通信手段330およびネットワーク300を経由してサーバ340に送信するとともに、対応するカード外観情報をサーバ340に要求する(ステップS904)。
【0078】
サーバ340では、受信した光学読取りカードID情報を検索キーとしてカード外観情報テーブル341における光学読取りカードID情報の列550が参照され、一致する光学読取りカードID情報が存在すると、当該光学読取りカードID情報に関連付けられたカード外観情報が取得される(ステップS905)。
図5に示す例の場合、メモリカード200の光学読取りカードID情報552に対してカード外観情報562が関連付けられているため、カード外観情報562がメモリカード200のカード外観情報として取得される。
【0079】
こうして取得されたカード外観情報562は、再び通信手段344およびネットワーク300を経由して携帯情報端末101に送信される。携帯情報端末101では、受信したカード外観情報562を光学読取りカードID情報1322と関連付け、カード外観情報テーブル323に記憶する(ステップS906)。
【0080】
これにより、カード外観情報テーブル323は、
図13Cに示すようになる。すなわち、光学読取りカードID情報の列1350およびカード外観情報の列1360には、それぞれメモリカード200の光学読取りカードID情報1322およびカード外観情報562が関連付けられて記憶される。このとき、カード付加情報の列1370にカード付加情報1371、1372および1373を関連付けてもよい。携帯情報端末101では、取得したカード外観情報562を用いて、メモリカード200の外観を示す画像を表示手段123に表示することができる。加えて、表示手段123に表示された画像情報(例えば画像1001乃至1009)の一覧の中から、携帯情報端末101の利用者に対してメモリカード200に記憶されている画像を選択するように指示する画像を、表示手段123に表示する(ステップS907)。
【0081】
図11には、ステップS907でタッチスクリーン120の表示手段123に表示した画像の一例を示す。この画像は、ステップS902で光学的に読み取ったメモリカード200のカード外観画像1101、およびそのメモリカードに記憶された画像を選択するよう要求する指示画像1102を含む。
【0082】
なお、メモリカード200に、画像情報以外の情報が記憶されている場合には、表示手段123に画像情報を表示する代わりに、画像情報以外の情報を表わすアイコンなどの画像や、画像情報以外の情報を格納しているファイル名や属性情報を表示することができる。
【0083】
図9の一例では、利用者にメモリカード200に記憶された画像選択を要求する画面の一部をなすメモリカード200のカード外観画像1101として、サーバ340から取得したカード外観情報562を用いるとして説明した。しかし、本発明の実施形態の他の例によれば、カード外観情報は、
図3Cに示すメモリカード200の記憶手段391に記憶されたカード外観情報394、または
図3Bに示す情報端末301の外部記憶手段361に記憶されたカード外観情報テーブル364より取得してもよい。これら他の例においても、取得したカード外観情報は、対応するメモリカードの光学読取りカードID情報と関連付け、携帯情報端末101が備える外部記憶手段321のカード外観情報テーブル323に記憶しておくことが望ましい。
【0084】
さらに、本発明の実施形態の他の一例によれば、カード外観情報は
図9のステップS901に先だって携帯情報端末101のカード外観情報テーブル323にあらかじめ記憶されているものを用いてもよいし、
図9のS902で光学的読み取り手段103が取得したメモリカード200のカード外観画像を用いてもよい。これら他の例においては、
図9のステップS904からステップS906までの処理を省略することができる。
【0085】
次に、タッチスクリーン120の入力手段121に利用者が接触することで、メモリカード200に記憶された画像のうち1つが選択される(ステップS908)。
図12には、ステップS908における画像選択のための画像の一例を示す。
図12の一例における画像1201乃至1209は、各々
図10の画像1001乃至画像1009に対応する。また画像1201乃至1209の各々に対応する、画像選択のためのチェックボックスが表示されている。たとえば、画像1211は、画像1201を選択するためのチェックボックスである。
図12に示す一例では、利用者がタッチスクリーン120のチェックボックス1212に接触することで、画像1202を選択している。画像選択の方法は、チェックボックスに限定されず、タッチスクリーン上で画像を選択できる方法であれば、どのような方法であってもよい。
【0086】
なお、このように選択をする手段を、選択手段という。選択手段は、タッチスクリーン120を含むハードウェアと、携帯情報端末101の記憶手段312などに記憶され、演算手段311により実行されるプログラムを含むソフトウェアとの組み合せによって実現することができる。また、選択手段は、ハードウェアのみの構成によっても実現することができる。
【0087】
このようにメモリカードに記憶された画像を選択することにより、カードID情報とメモリカードの外観から得られる光学読取りカードID情報との関連付けを容易にかつ正確に行うことができる。また、複数枚のメモリカードに記憶されている情報が一度に携帯情報端末101に記憶されても、利用者は時間が空いたときなど好きな時に、カードID情報とメモリカードの外観から得られる光学読取りカードID情報との関連付けを行うことができる。
【0088】
ステップS908で選択された画像1202は、縮小画像情報テーブル322に記憶されている縮小画像情報812が表示されたものである。そこで次に、縮小画像情報812で縮小画像情報テーブル322を検索し、検索結果としてこれに関連付けられたカードID情報822を抽出する(ステップS909)。ここで読み出されたカードID情報822をユーザ選択カードID情報と呼ぶ。このユーザ選択カードID情報は、
図6のステップ603でメモリカード200より電気的に読み出され、情報端末301およびネットワーク300を経由して携帯情報端末101に記憶された書き込みカードID情報または読み出しカードID情報でもある。このステップS909の検索は、外部記憶手段321にある縮小画像情報テーブル322に対して行ってもよく、またこの検索は、表示画像情報テーブル313に対して行ってもよい。
【0089】
このように検索を行う手段を検索手段という。検索手段は、携帯情報端末101の記憶手段312などに記憶され、演算手段311により実行されるプログラムによって実現することができる。また、検索手段は、ハードウェアのみの構成によっても実現することができる。
【0090】
ステップS909の検索によって、携帯情報端末101は、メモリカード200のラベル210に表示されたカードIDコード211から取得された光学読取りカードID情報1322と、電気的入出力端子201などを経由して取得されたユーザ選択カードID情報822とが、同じメモリカード200を指し示すID情報であるとして処理することが可能となる。次に、この対応関係を外部記憶手段321のカードID情報対応テーブル324に記憶する(ステップS910)。
【0091】
図13BにステップS910を実行した後のカードID情報対応テーブル324の一例を示す。
図13Bの一例では、カードID情報対応テーブル324には、ステップS903で得られた光学読取りカードID情報1322と、ステップS909で得られたユーザ選択ID情報1312が関連づけて記憶される。このように、カードID情報対応テーブル324は、メモリカードの外観に表示されたカードIDコード(光学読取りカードID情報に対応する)と、電気的に読み出し可能なメモリカードのカードID情報との対応関係を記憶するテーブルである。
図8を参照すれば、たとえば携帯情報端末101は、メモリカード200のほかに、カードID情報826を有するメモリカード、およびカードID情報828を有するメモリカードより取得された画像情報を記憶していることがわかる。
【0092】
以上、
図9で説明した本発明の実施形態の一例では、
図14に示す処理に必要なカードID情報と光学読取りカードID情報との関連付けを、ステップS908のように利用者の画像選択動作によって実現した。しかし、本発明では、これらカードID情報と光学読取りカードID情報(もしくはこれに相当するメモリカードの外観より読み取られるID情報)との関連付けは、どのような方法であってもよい。たとえば、本発明の実施形態の他の一例では、利用者がメモリカード200の表面または当該メモリカード200の販売時におけるパッケージなどに表示された、カードIDコードを構成する記号や番号などを情報端末301の入力手段372または携帯情報端末101の入力手段121より入力し、これを光学読取りカードID情報の代わりにカードID情報対応テーブル324に記憶してもよい。これら実施形態の例にあっては、情報端末301の表示手段373または携帯情報端末101の表示手段123が、カードIDコードを構成する記号や番号の入力画面を表示し、利用者がカード表面などから読み取られるカードIDコードを入力すればよい。
【0093】
また、メモリカード200がたとえばNFC(Near Field Communication)といった無線通信手段を有する場合は、メモリカード200と携帯情報端末101が無線通信を実行することによって、メモリカード200から直接カードIDコードを取得し、カードID情報とカードIDコード(もしくはカードIDコードをデコードした情報)との関連付けを記憶してもよい。
【0094】
以上
図4A、
図4B、
図6、および
図9で説明した処理が、特定のメモリカードに記憶された写真を、携帯情報端末101で選択的に表示するための準備である。これらの処理は、メモリカード1つにつき1回実行されればよい。
【0095】
ステップS910の実行後、携帯情報端末101がメモリカード200のカードIDコード211を光学的に再度読み取って認識をすると、カードID情報対応テーブル324を検索することにより、メモリカード200のカードIDコード211が再度読み取られ認識されたことを検出することができる。つまり、カードID情報対応テーブル324をキャッシュとして用いることにより、再び利用者が
図9のステップS907からS910までの処理を行わなくても認識したメモリカードに対応するカードID情報を取得することができる。このため、携帯情報端末101は、
図14の処理のみを実行することができる。
【0096】
本実施形態では、カードID情報対応テーブル324を、第2記憶手段という場合がある。また、カードID情報対応テーブル324に情報を追加したり、更新したり、読み出したり、削除したりなどしてカードID情報対応テーブル324を管理するための手段を、第2記憶管理手段という場合がある。第2記憶管理手段は、携帯情報端末101の記憶手段312などに記憶され、演算手段311により実行されるプログラムによって実現することができる。例えば、第2記憶管理手段は、外部記憶手段321との情報の入出力を行うデバイスドライバや、そのようなデバイスドライバを操作するプログラムのモジュールに対応する。また、第2記憶管理手段は、ハードウェアのみの構成によっても実現することができる。
【0097】
図14に示すフローチャートを用いて、本発明の実施形態の一例として、特定のメモリカードに記憶された画像情報を携帯情報端末101で選択的に表示するため処理について説明する。ここで、「選択的に表示する」とは、特定のメモリカードとは異なるメモリカードに記憶されている画像情報を表示しないようにすることをいう。この一例では、利用者は携帯情報端末101に記憶された複数のメモリカードから取得された画像情報の中から、メモリカード200に記憶された画像情報のみを表示させて、利用者がメモリカード200に記憶された内容を確認する場合について説明する。
【0098】
まず、記憶された画像情報を確認する対象であるメモリカード200の外観に含まれるラベル210を携帯情報端末101の光学的読み取り手段103で撮影し、メモリカード200の外観の認識が行われる。認識の結果は、
図2に示す一例では光学読取りカードID情報である「846512」という情報である(ステップS1401)。
【0099】
次に、携帯情報端末101の演算手段311が、この光学読取りカードID情報を検索キーとしてカードID情報対応テーブル324の、光学読取りカードID情報の列1320を検索する。この検索結果として、対応するユーザ選択カードID情報1312を得る(ステップS1402)。
図13Bに示す一例では、検索されたカードID情報(具体的にはユーザ選択カードID情報)1312は「201354」という情報である。
【0100】
次に演算手段311が、ステップS1402で得たユーザ選択カードID情報1312を検索キーとして、
図8に例示された、縮小画像情報テーブル322のカードID情報の列820を検索する。この検索結果として、ユーザ選択カードID情報1312と一致するカードID情報821、822、823および829にそれぞれ関連づけられた縮小画像情報811、812、813および819を得る(ステップS1403)。
【0101】
次に、携帯情報端末101の表示手段123が、ステップ1403で得られた縮小画像情報811、812、813および819から生成される画像を選択的に表示する。このとき、携帯情報端末101の外部記憶手段321に記憶されたカード外観情報テーブル323には、
図13Cに示すように、光学読取りカードID情報1322に関連付けて、
図9のステップS906でサーバ340から取得したカード外観情報562が記憶されている。したがって、携帯情報端末101の表示手段123は、縮小画像情報811、812、813および819から生成される画像と関連付けた状態で、カード外観情報562から生成されるカード外観画像を表示することができる(ステップS1404)。
【0102】
なお、前述のように画像情報を表示手段に表示させる手段、すなわち表示手段に対して画像情報を出力する手段を、出力手段という。ここで「出力する」とは、表示手段に画像を表示すること以外に、プリンタ等を用いて画像を印刷することをも含む。出力手段は、携帯情報端末101の記憶手段312などに記憶され、演算手段311により実行されるプログラムによって実現することができる。また、出力手段は、ハードウェアのみの構成によっても実現することができる。
【0103】
図15には、ステップS1404の結果、表示手段123に表示された画像の一例を示す。ステップS1403で検索された縮小画像情報811、812、813および819が各々、画像1501、1502、1503および1509として、表示手段123に表示されている。また、
図15の一例では、メモリカード200のカード外観画像1510が表示され、
図15に表示された画像がどのメモリカードに記憶されたものであるかを明示的に表示している。カード外観画像1510は、カード外観情報562を表示したものである。
【0104】
また本発明の一実施形態では、
図15の一例のように、メモリカードのタイトルなど付加情報1511を表示してあってもよい。これらの場合は、たとえばカードID情報対応テーブル324に、カード外観情報の列1360やメモリカードの付加情報の列1370を付加し、光学読取りカードID情報、カード外観情報およびカード付加情報を関連付けて記憶しておくことで実現可能である。
【0105】
このように、
図10は、複数のメモリカードに記憶された画像が混在して表示されているのに対して
図15では、メモリカード200に記憶された画像のみが、選択的に表示されている。そのため、携帯情報端末101の利用者は、メモリカード200の外観を撮影するだけで、メモリカード200の記憶している画像情報を確認することができる。
【0106】
なお、事前にサーバ340からカード外観情報を取得していない場合、すなわちカード外観情報テーブル323に対応するカード外観情報が記憶されていない場合には、ステップS1403の後、
図9のステップS904からS906と同様の処理を実行してサーバ340からカード外観情報を取得してもよい。また、本発明の実施形態の他の一例によれば、カード外観情報があらかじめサーバ340ではなく、メモリカード200(
図3Cの場合)、または情報端末301(
図3Bの場合)に記憶されている場合は、ステップS1403の後、メモリカード200のカード外観情報394または情報端末301のカード外観情報テーブル364から取得されたカード外観情報を、ネットワーク300を介して取得してもよい。さらに、
図14のステップS1401で撮影したメモリカード200の撮影画像からカード外観情報を取得し、それをカード外観画像1510として表示してもよい。
【0107】
なお、カード外観情報テーブル323にあらかじめカード外観情報が記憶されている場合や
図14のステップS1401の前に携帯情報端末101がサーバ340等からカード外観情報を取得してすでにカード外観情報テーブル323に記憶している場合は、ステップS1404において、カード外観情報テーブル323から認識したメモリカード200のカード外観情報を取得することができる。したがって、携帯情報端末101の表示手段123は、縮小画像情報811、812、813および819から生成される画像と関連付けた状態で、カード外観情報562から生成されるカード外観画像を表示することができる。こうすることで、メモリカードの製造におけるコストを上昇させずに、様々な外観を有するメモリカードを扱う場合において本発明の効果を奏することができる。
【0108】
また、メモリカード200に、画像情報以外の情報が記憶されている場合、例えば、音楽情報がファイルの形式などにより記憶されている場合には、メモリカード200の外観を撮影すると、メモリカード200の記憶している音楽情報のタイトルなどを表示することもできる。これにより、音楽情報を全て視聴せずに、メモリカード200に記憶されている音楽情報についての情報を得ることができる。動画情報についても同様に、動画情報のタイトルや動画情報のキャプチャ画像などを表示することができる。また、メモリカード200に画像情報が記憶されている場合には、上述のようにデジタルカメラにより多数の画像情報が多数のメモリカードに記録されている場合が多く、どのメモリカードにどのような画像情報が記憶されているかをより簡単に把握することができる。
【0109】
なお、
図8を参照すると、たとえば、カードID情報826および827は、上記ステップS1402で検索されたもの(「201354」)とは異なるユーザ選択カードID情報(「512013」)である。したがって縮小画像情報816および817は、メモリカード200以外のメモリカードより携帯情報端末101が取得したものであり、
図4A、
図4Bおよび
図6に相当する処理を経て、画像情報が記憶されているメモリカードが特定可能な状態にある。また、カードID情報824および825は、NULLである。したがって縮小画像情報814よび815は、どのメモリカードに記憶されている画像かが不明である。また、縮小画像情報819はメモリカード200のユーザ選択カードID情報829に関連づけられている。前述のとおり、
図6のステップ606では、縮小画像情報テーブル322に縮小画像情報811乃至813が記憶されたのみであり、縮小画像情報819は記憶されていない。つまり、この縮小画像情報819は、ステップS910とステップS1401の間に、メモリカード200より、そのカードID情報393と関連付けられて携帯情報端末101が取得したものであるが、
図9に示す処理は行われていない。
【0110】
以上、
図4A、
図4B、
図6、
図9および
図14のフロー図では、本発明の実施形態の例として、メモリカードからの電気的読出しが可能なカードID情報と、光学的読取りが可能なカードID情報との対応関係を、カードID情報対応テーブル324に記憶する方法について説明した。しかし、本発明は光学的読取りが可能なカードID情報と電気的読出しが可能なカードID情報との対応関係をどのような状態で記憶していてもよい。たとえば本発明の実施形態の他の一例としては、
図9のステップS903において取得した光学読取りカードID情報を、カードID情報対応テーブル324ではなく、縮小画像情報テーブル322に記憶してもよい。この場合は、
図9のステップS909で得られたユーザ選択カードID情報に関連付けられた縮小画像情報811、812、813、および819に関連付けて、ステップS903で得られた光学読取りカードID情報を記憶しておいてもよい。
【0111】
なお、以上の説明では、携帯情報端末101は情報端末301を経由してメモリカード200の画像情報392およびカードID情報393を取得したが、本発明の実施形態の他の一例では、電気的入出力手段を有する携帯情報端末101に、メモリカード200を直接接続することで、画像情報392およびカードID情報393を取得してもよい。
【0112】
また、本発明の実施形態の一例によれば、カード外観情報テーブル323に記憶された、複数のメモリカードそれぞれのカード外観情報およびカード付加情報を、表示手段123に一覧表示してもよい。例えば、携帯情報端末101の表示手段123にメモリカード一覧画面の表示を指示するオブジェクト(ボタン等)を表示しておき、そのオブジェクトが入力手段121によって選択された場合にメモリカード一覧画面を表示してもよい。
【0113】
図16には、表示手段123に表示されたメモリカード一覧画面の一例を示す。
図16の一例では、メモリカード一覧画面1600は、3つのメモリカードの外観画像を有する。メモリカードのカード外観画像1610、1620および1630は、各々カード外観情報テーブル323のカード外観情報の列1360に記憶されたカード外観情報1361、562、1363に基づいて表示されたものである。
【0114】
また、
図16の一例では、カード外観画像1610に関連付けてカード付加情報1611、1612および1613が表示されている。同様にカード外観画像1620に関連付けてカード付加情報1621が表示され、さらにカード外観画像1630に関連付けてカード付加情報1631が表示されている。これらのカード付加情報1611、1612、1613、1621および1631は、カード外観情報テーブル323のカード付加情報の列1370に記憶されたカード付加情報1371、1372および1373にそれぞれ基づいて表示されたものである。なお、カード付加情報は、ひとつのメモリカードに複数関連付けてあってもよく、メモリカードの名前、容量、スピードクラスなどの仕様、または利用者が入力手段121より入力した任意の文字列、画像など何であってもよい。
【0115】
本発明の実施形態の一例では、
図16に示すメモリカード一覧画面のカード外観画像1610、1620および1630のいずれかが入力手段121によって選択されると、選択されたメモリカードに記憶されている(もしくは記憶されていた)写真の一覧を表示してもよい。
図16の一例では、携帯情報端末101のタッチスクリーン120において、例えば指などでメモリカードAのカード外観画像1620に接触すると、
図15に示されるようにメモリカードA内の写真を選択して表示手段123に表示してもよい。このように、
図16に示すメモリカードの一覧表示を活用することによって、利用者が有する複数のメモリカードの管理がさらに容易になる。
【0116】
また、以上の説明において、携帯情報端末101は、携帯可能な端末である例を示したが、携帯可能な端末に限定されることはなく、デスクトップ型(据え置き型)の端末においても実施することが可能である。
【0117】
上述した携帯情報端末101内で実行される処理は、各処理に対応する実行命令を含むプログラムを、演算手段311が実行することにより実現されてもよい。換言すれば、そのような実行命令を含むプログラムが、携帯情報端末101の構成要素として含まれていてもよい。たとえば、上述した実行命令を含むプログラムを記憶手段312に記憶させてもよい。また、そのような実行命令を含むプログラムは、ネットワークを介してダウンロードすることにより取得してもよいし、着脱可能な記憶媒体から取得してもよい。
【0118】
また、上述したプログラムまたはこのようなプログラムを携帯情報端末101にインストールするプログラムを、携帯情報端末101と通信が可能なサーバに蓄積しておき、携帯情報端末101がそのサーバと通信を行い、取得したプログラムを記憶手段312に記憶させてもよい。
【0119】
同様に、上述した情報端末301内で実行される処理は、各処理に対応する実行命令を含むプログラムを、演算手段351が実行することにより実現されてもよい。換言すれば、そのような実行命令を含むプログラムが、情報端末301の構成要素として含まれていてもよい。たとえば、上述した実行命令を含むプログラムを記憶手段352に記憶させてもよい。また、そのような実行命令を含むプログラムは、ネットワークを介してダウンロードすることにより取得してもよいし、着脱可能な記憶媒体から取得してもよい。
【0120】
さらに、携帯情報端末101または情報端末301で実行される処理は、各処理に対応する実行命令を含むプログラムを、クラウドサーバ上の演算手段が実行することにより実現されてもよい。