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特開2016-220166識別子記憶サーバ、識別子記憶方法及び識別子記憶サーバ用プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-220166(P2016-220166A)
(43)【公開日】2016年12月22日
(54)【発明の名称】識別子記憶サーバ、識別子記憶方法及び識別子記憶サーバ用プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/04 20060101AFI20161125BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20161125BHJP
   G08B 25/10 20060101ALI20161125BHJP
   G06F 21/88 20130101ALI20161125BHJP
   G06F 21/44 20130101ALI20161125BHJP
【FI】
   H04M11/04
   G06F13/00 630A
   G08B25/10 D
   G06F21/88
   G06F21/44
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-106413(P2015-106413)
(22)【出願日】2015年5月26日
(71)【出願人】
【識別番号】500521522
【氏名又は名称】株式会社オプティム
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 俊二
【テーマコード(参考)】
5B084
5C087
5K201
【Fターム(参考)】
5B084AA02
5B084AA11
5B084AB02
5B084AB27
5B084AB29
5B084AB37
5B084AB39
5B084BA09
5B084BB16
5B084CA13
5B084DB04
5B084DC02
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA09
5C087AA10
5C087AA37
5C087BB18
5C087BB74
5C087DD05
5C087DD49
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF23
5K201AA07
5K201BA03
5K201CB04
5K201CB10
5K201CB13
5K201CC04
5K201DC03
5K201EC06
5K201ED05
5K201ED07
(57)【要約】
【課題】携帯端末の紛失や盗難時に、低コストで、かつ状況の把握を容易にする識別子記憶サーバ、識別子記憶方法及び識別子記憶サーバ用プログラムを提供する。
【解決手段】携帯端末100が接続したローカルネットワークに関する識別子を取得し、ユーザ端末200から、携帯端末100の識別子と対応付けられた登録通知とを取得し、携帯端末100からルータ300に送信された接続要求を取得し、この接続要求が、登録通知と対応付けられた携帯端末100であると判断した場合、アラート通知を送信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ端末と、当該複数のユーザ端末のうち、一のユーザ端末と通信可能に接続される通信装置と通信可能に接続された識別子記憶サーバであって、
前記一のユーザ端末が接続したローカルネットワークに関する識別子を取得する識別子取得手段と、
前記一のユーザ端末とは異なる他のユーザ端末から、前記一のユーザ端末の識別子と対応付けられた登録通知とを取得する登録通知取得手段と、
前記一のユーザ端末から前記通信装置に送信された接続要求を取得する接続要求取得手段と、
前記取得した接続要求が、前記取得した登録通知と対応付けられた一のユーザ端末であると判断した場合、アラート通知を送信するアラート通知送信手段と、
を備えることを特徴とする識別子記憶サーバ。
【請求項2】
前記アラート通知手段は、前記アラート通知をメールによって通知する、ことを特徴とする請求項1に記載の識別子記憶サーバ。
【請求項3】
前記アラート通知手段は、前記アラート通知を音声によって通知する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の識別子記憶サーバ。
【請求項4】
前記通信装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、を備え、
前記アラート通知手段は、前記位置情報を付加したアラート通知を送信する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の識別子記憶サーバ。
【請求項5】
複数のユーザ端末と、当該複数の一のユーザ端末と通信可能に接続される通信装置と通信可能に接続された識別子記憶サーバが実行する識別子記憶方法であって、
前記一のユーザ端末が接続したローカルネットワークに関する識別子を取得するステップと、
前記一のユーザ端末とは異なる他のユーザ端末から、前記一のユーザ端末の識別子と対応付けられた登録通知とを取得するステップと、
前記一のユーザ端末から前記通信装置に送信された接続要求を取得するステップと、
前記取得した接続要求が、前記取得した登録通知と対応付けられた一のユーザ端末であると判断した場合、アラート通知を送信するステップと、
を備えることを特徴とする識別子記憶方法。
【請求項6】
複数のユーザ端末と、当該複数の一のユーザ端末と通信可能に接続される通信装置と通信可能に接続された識別子記憶サーバが実行する識別子サーバ用プログラムであって、
前記一のユーザ端末が接続したローカルネットワークに関する識別子を取得するステップ、
前記一のユーザ端末とは異なる他のユーザ端末から、前記一のユーザ端末の識別子と対応付けられた登録通知とを取得するステップ、
前記一のユーザ端末から前記通信装置に送信された接続要求を取得するステップ、
前記取得した接続要求が、前記取得した登録通知と対応付けられた一のユーザ端末であると判断した場合、アラート通知を送信するステップ、
を備えることを特徴とする識別子記憶サーバ用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のユーザ端末と、この複数のユーザ端末と通信可能に接続される通信装置と通信可能に接続された識別子記憶サーバ、識別子記憶方法及び識別子記憶サーバ用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末の普及によって、個人情報や企業の機密情報等を携帯端末に記憶する機会が増加している。そのため、携帯端末の紛失や盗難時に、個人情報や機密情報が漏えいすることが問題になっている。
【0003】
携帯端末の紛失や盗難に対して、クレードルと端末とが近距離無線通信を実行し、携帯端末の監視を行うことが開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−41518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1によれば、クレードルと端末とが近距離無線通信を実行されている場合、端末が盗難されていないと判断し、クレードルと端末とが近距離無線通信を実行できない場合、端末が盗難されたと判断することにより、セキュリティワイヤによるセキュリティ対策の解除や再ロックの手間を省き、利便性を向上することができる。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、クレードル等の専用機器を別に容易する必要があるため、コストが高騰してしまうおそれや、紛失したり盗難されたりした場合、端末の現在の状況を把握することが困難なおそれがある。
【0007】
そこで、本発明は、携帯端末が通信装置と通信を実行することにより、紛失や盗難時に専用の機器を用意せずに、かつ携帯端末の状況を把握することができる点に着目した。
【0008】
本発明は、携帯端末の紛失や盗難時に、低コストで、かつ状況の把握を容易にする識別子記憶サーバ、識別子記憶方法及び識別子記憶サーバ用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0010】
第1の特徴に係る発明は、複数のユーザ端末と、当該複数のユーザ端末のうち、一のユーザ端末と通信可能に接続される通信装置と通信可能に接続された識別子記憶サーバであって、
前記一のユーザ端末が接続したローカルネットワークに関する識別子を取得する識別子取得手段と、
前記一のユーザ端末とは異なる他のユーザ端末から、前記一のユーザ端末の識別子と対応付けられた登録通知とを取得する登録通知取得手段と、
前記一のユーザ端末から前記通信装置に送信された接続要求を取得する接続要求取得手段と、
前記取得した接続要求が、前記取得した登録通知と対応付けられた一のユーザ端末であると判断した場合、アラート通知を送信するアラート通知送信手段と、
を備えることを特徴とする識別子記憶サーバを提供する。
【0011】
第1の特徴に係る発明によれば、複数のユーザ端末と、当該複数のユーザ端末のうち、一のユーザ端末と通信可能に接続される通信装置と通信可能に接続された識別子記憶サーバは、前記一のユーザ端末が接続したローカルネットワークに関する識別子を取得し、前記一のユーザ端末とは異なる他のユーザ端末から、前記一のユーザ端末の識別子と対応付けられた登録通知とを取得し、前記一のユーザ端末から前記通信装置に送信された接続要求を取得し、前記取得した接続要求が、前記取得した登録通知と対応付けられた一のユーザ端末であると判断した場合、アラート通知を送信する。
【0012】
ここで、第1の特徴に係る発明は、識別子記憶サーバのカテゴリであるが、識別子記憶方法及び識別子記憶サーバ用プログラム等の他のカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同様の作用・効果を発揮する。
【0013】
第2の特徴に係る発明は、前記アラート通知手段が、前記アラート通知をメールによって通知する、ことを特徴とする第1の特徴に係る発明である識別子記憶サーバを提供する。
【0014】
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である識別子記憶サーバは、前記アラート通知をメールによって通知する。
【0015】
第3の特徴に係る発明は、前記アラート通知手段が、前記アラート通知を音声によって通知する、ことを特徴とする第1又は第2の特徴に係る発明である識別子記憶サーバを提供する。
【0016】
第3の特徴に係る発明によれば、第1又は第2の特徴に係る発明である識別子記憶サーバは、前記アラート通知を音声によって通知する。
【0017】
第4の特徴に係る発明は、前記通信装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、を備え、前記アラート通知手段が、前記位置情報を付加したアラート通知を送信する、第1乃至第3のいずれかの特徴に係る発明である識別子記憶サーバを提供する。
【0018】
第4の特徴に係る発明によれば、第1乃至第3のいずれかの特徴に係る発明である識別子記憶サーバは、前記通信装置の位置情報を取得し、前記位置情報を付加したアラート通知を送信する。
【0019】
第5の特徴に係る発明は、複数のユーザ端末と、当該複数の一のユーザ端末と通信可能に接続される通信装置と通信可能に接続された識別子記憶サーバが実行する識別子記憶方法であって、
前記一のユーザ端末が接続したローカルネットワークに関する識別子を取得するステップと、
前記一のユーザ端末とは異なる他のユーザ端末から、前記一のユーザ端末の識別子と対応付けられた登録通知とを取得するステップと、
前記一のユーザ端末から前記通信装置に送信された接続要求を取得するステップと、
前記取得した接続要求が、前記取得した登録通知と対応付けられた一のユーザ端末であると判断した場合、アラート通知を送信するステップと、
を備えることを特徴とする識別子記憶方法を提供する。
【0020】
第6の特徴に係る発明は、複数のユーザ端末と、当該複数の一のユーザ端末と通信可能に接続される通信装置と通信可能に接続された識別子記憶サーバが実行する識別子サーバ用プログラムであって、
前記一のユーザ端末が接続したローカルネットワークに関する識別子を取得するステップ、
前記一のユーザ端末とは異なる他のユーザ端末から、前記一のユーザ端末の識別子と対応付けられた登録通知とを取得するステップ、
前記一のユーザ端末から前記通信装置に送信された接続要求を取得するステップ、
前記取得した接続要求が、前記取得した登録通知と対応付けられた一のユーザ端末であると判断した場合、アラート通知を送信するステップ、
を備えることを特徴とする識別子記憶サーバ用プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、携帯端末の紛失や盗難時に、低コストで、かつ状況の把握を容易にする識別子記憶サーバ、識別子記憶方法及び識別子記憶サーバ用プログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、識別子記憶システム1の概念図である。
図2図2は、識別子記憶システム1の全体構成図である。
図3図3は、識別子記憶サーバ10、携帯端末100、ユーザ端末200、ルータ300の機能ブロック図である。
図4図4は、識別子記憶サーバ10、携帯端末100、ユーザ端末200が実行する紛失登録処理を示すフローチャートである。
図5図5は、識別子記憶サーバ10、携帯端末100、ユーザ端末200、ルータ300が実行するアラート通知処理を示すフローチャートである。
図6図6は、識別子記憶サーバ10が記憶するユーザ情報登録テーブルを示す図である。
図7図7は、ユーザ端末200が表示する紛失通知入力画面を示す図である。
図8図8は、ユーザ端末200が表示するアラート通知画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0024】
[識別子記憶システム1のシステム概要]
本発明の概要について、図1に基づいて、説明する。識別子記憶サーバ10は、携帯端末100、ユーザ端末200及びルータ300と通信可能に接続されたサーバである。また、携帯端末100は、携帯電話、スマートフォン、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、電子辞書端末、携帯音楽プレーヤ、携帯型コンテンツ再生・録画プレーヤ等の一般的な情報家電であって良い。また、ユーザ端末200は、上述した一般的な情報家電や、デスクトップパソコン、ラップトップパソコン等の一般的なコンピュータ機器であって良い。また、ルータ300は、一般的なゲートウェイ装置であり、複数の携帯端末100とローカルエリアネットワークを構築する。複数の携帯端末100は、ルータ300を介して、公衆回線網5と通信可能に接続されている。
【0025】
なお、上述した複数のユーザ端末のうち、一のユーザ端末は、携帯端末100に該当する。また、上述した複数のユーザ端末のうち、他の端末は、ユーザ端末200に該当する。また、上述した通信装置は、ルータ300に該当する。上述した識別子記憶サーバは、識別子記憶サーバ10に該当する。
【0026】
初めに、携帯端末100は、自身の識別子を識別子記憶サーバ10に送信する(ステップS01)。ステップS01において、携帯端末100が送信する識別子とは、自身のMACアドレス、端末の固有番号、製造番号、自身に設定されたユーザ名、このユーザ名に対応付けられたユーザID等である。なお、ステップS01において、携帯端末100が送信する自身の識別子は、少なくともローカルネットワークに関する識別子であるMACアドレスを送信すれば良く、他の識別子は適宜変更可能である。
【0027】
識別子記憶サーバ10は、受信した携帯端末100の識別子を記憶する。
【0028】
ユーザ端末200は、携帯端末100の紛失通知を識別子記憶サーバ10に送信する(ステップS02)。ステップS02において、ユーザ端末200は、紛失通知として、携帯端末100のユーザ名又は電話番号等の端末を識別するための識別子と、紛失した日時、紛失通知の送信先のメールアドレスや電話番号等を送信する。なお、ステップS02において、ユーザ端末200が送信する携帯端末100の識別子は、少なくともこの携帯端末100のMACアドレスを送信すれば良く、他の識別子は適宜変更可能である。
【0029】
識別子記憶サーバ10は、ユーザ端末200から送信された紛失通知を受信する。識別子記憶サーバ10は、ユーザ端末200から受信した紛失通知と、携帯端末100から受信した識別子とを対応付けて記憶する。
【0030】
携帯端末100は、ルータ300に接続要求を送信する(ステップS03)。ルータ300は、携帯端末100からの接続要求を受信する。ルータ300は、この接続要求を送信した携帯端末100に識別子取得要求を送信する(ステップS04)。携帯端末100は、ルータ300からの識別子取得要求を受信する。携帯端末100は、受信した識別子取得要求に基づいて、ルータ300に自身のMACアドレスを送信する(ステップS05)。
【0031】
ルータ300は、受信した携帯端末100のMACアドレスを識別子記憶サーバ10に送信する(ステップS06)。識別子記憶サーバ10は、このMACアドレスを受信する。識別子記憶サーバ10は、受信したMACアドレスに基づいて、自身が記憶する紛失通知の登録がなされたMACアドレスを検索する。識別子記憶サーバ10は、今回受信したMACアドレスが、自身が記憶する紛失通知の登録がなされたMACアドレスであると判断した場合、アラート通知を生成する。
【0032】
識別子記憶サーバ10は、生成したアラート通知をユーザ端末200に送信する(ステップS07)。ステップS07において、識別子記憶サーバ10は、アラート通知をユーザ端末200のメールアドレスあてに、発見した場所、この場所の周辺地図、発見状況に関するコメントを記載したメールとして送信する。また、識別子記憶サーバ10は、アラート通知をユーザ端末200の電話番号を発呼し、発見した場所、この場所の周辺情報、発見状況に関するコメントを音声通知として実行する。また、識別子記憶サーバ10は、アラート通知を専用のアプリケーションを介して、発見した場所、この場所の周辺地図、発見状況に関するコメントを送信することにより実行する。
【0033】
ユーザ端末200は、送信されたアラート通知を表示する。アラート通知がメールである場合、メールアプリケーションを起動し、本文を表示する。また、アラート通知が音声通知である場合、電話アプリケーションを起動し、着呼し、受信した音声通知を音声として実行する。また、アラート通知が専用のアプリケーションを介したものである場合、対応するアプリケーションを起動し、アラート通知を表示する。以上が、本発明の概要である。
【0034】
[識別子記憶システム1のシステム構成]
図2は、本発明の好適な実施形態である識別子記憶システム1のシステム構成図である。識別子記憶システム1は、識別子記憶サーバ10、携帯端末100、ユーザ端末200、ルータ300、公衆回線網5から構成される。
【0035】
携帯端末100とルータ300とは、通信可能に接続される。また、ルータ300と識別子記憶サーバ10とは公衆回線網5を介して通信可能に接続される。また、ユーザ端末200と識別子記憶サーバ10とは公衆回線網5を介して通信可能に接続される。また、識別子記憶サーバ10、携帯端末100、ユーザ端末200、ルータ300は、各々又は個別に近距離無線通信等を介して、直接通信可能に接続されていても良い。
【0036】
携帯端末100は、一般的な情報端末であって良く、後述する機能を備える情報機器や電化製品である。携帯端末100は、例えば、上述したように、携帯電話、スマートフォン、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、電子辞書端末、携帯音楽プレーヤ、携帯型コンテンツ再生・録画プレーヤ等の一般的な情報家電であって良い。
【0037】
ユーザ端末200は、一般的な情報端末であって良く、後述する機能を備える情報機器や電化製品である。ユーザ端末200は、例えば、上述したように、一般的な情報家電やコンピュータ等の情報処理装置であって良い。
【0038】
また、ルータ300は、一般的なゲートウェイ装置であり、複数の携帯端末100とローカルネットワークを構築する。後述する機能を備える通信装置である。複数の携帯端末100は、ルータ300を介して公衆回線網と通信可能に接続される。
【0039】
識別子記憶サーバ10は、後述する機能を備えるサーバ装置である。
【0040】
[各機能の説明]
図3は、識別子記憶サーバ10、携帯端末100、ユーザ端末200、ルータ300の機能ブロック図と各機能との関係を示す図である。
【0041】
識別子記憶サーバ10は、制御部11としてCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部12として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi(Wireless Fidelity)対応デバイス又は、第3世代移動通信システム等のIMT−2000規格に準拠した無線デバイス等を備える(有線によるLAN接続であってもよい)。
【0042】
また、識別子記憶サーバ10は、記憶部13として、ハードディスクや半導体メモリによる、データのストレージ部を備え、後述するユーザ情報登録テーブルを記憶する。
【0043】
識別子記憶サーバ10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、通信部12と協働して、識別子受信モジュール40、アラート通知モジュール41、紛失通知受信モジュール42、位置情報取得モジュール43を実現する。また、識別子記憶サーバ10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、記憶部13と協働して、識別子記憶モジュール50、識別子判断モジュール51を実現する。
【0044】
携帯端末100は、制御部110として、CPU、RAM、ROM等を備え、通信部120として、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイス又は、第3世代移動通信システム等のIMT−2000規格に準拠した無線デバイス等を備える(有線によるLAN接続であってもよい)。
【0045】
携帯端末100において、制御部110が所定のプログラムを読み込むことで、通信部120と協働して、識別子送信モジュール140、接続要求送信モジュール141、識別子取得要求受信モジュール142を実現する。
【0046】
ユーザ端末200は、制御部210として、CPU、RAM、ROM等を備え、通信部220として、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイス又は、第3世代移動通信システム等のIMT−2000規格に準拠した無線デバイス等を備える(有線によるLAN接続であってもよい)。
【0047】
また、ユーザ端末200は、入出力部230として、制御部210で制御したデータや画像を出力する表示部を備え、かつ、ユーザからの入力を受け付けるタッチパネルやキーボード、マウス等を備える。
【0048】
ユーザ端末200において、制御部210が所定のプログラムを読み込むことで、通信部220と協働して、紛失通知送信モジュール240、アラート通知受信モジュール241、アプリケーションモジュール242を実現する。また、ユーザ端末200において、制御部210が所定のプログラムを読み込むことで、入出力部230と協働して、紛失通知入力モジュール250、アラート通知表示モジュール251を実現する。
【0049】
ルータ300は、制御部310としてCPU、RAM、ROM等を備え、通信部320として、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイス又は、第3世代移動通信システム等のIMT−2000規格に準拠した無線デバイス等を備える(有線によるLAN接続であってもよい)。
【0050】
ルータ300において、制御部310が所定のプログラムを読み込むことで、通信部320と協働して、接続要求受信モジュール340、識別子取得モジュール341、位置情報取得要求受信モジュール342、位置情報送信モジュール343を実現する。
【0051】
[紛失登録処理]
図4は、携帯端末100、識別子記憶サーバ10及びユーザ端末200が実行する紛失登録処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0052】
初めに、携帯端末100の識別子送信モジュール140は、ローカルネットワークに関する識別子や自身を識別する識別子を識別子記憶サーバ10に送信する(ステップS10)。ステップS10において、識別子送信モジュール140が送信する識別子とは、MACアドレス、所有者名、電話番号、製造番号、固有番号、SIM ID等である。
【0053】
識別子記憶サーバ10の識別子受信モジュール40は、携帯端末100から送信された識別子を受信する。識別子記憶サーバ10の識別子記憶モジュール50は、携帯端末100から受信した識別子を図6に示すユーザ情報登録テーブルとして記憶する(ステップS11)。
【0054】
図6は、識別子記憶モジュール50が記憶するユーザ情報登録テーブルを示す図である。図6において、識別子記憶モジュール50は、ユーザ名、ユーザID、MACアドレス、メールアドレス、連絡先メールアドレス、電話番号、連絡先電話番号、連絡先IPアドレス、紛失通知を対応付けて記憶する。連絡先メールアドレス、連絡先電話番号、連絡先IPアドレス、紛失通知については、後述する。識別子記憶モジュール50は、上述した携帯端末100から受信した識別子の各々と、連絡先メールアドレスと、連絡先電話番号と、連絡先IPアドレスと、紛失通知とを対応付けて記憶する。ユーザ情報登録テーブルにおいて、ユーザ名、ユーザID、MACアドレス、メールアドレス、電話番号は、携帯端末100の識別子である。また、連絡先メールアドレス、連絡先電話番号は、後述するアラート通知を送信するユーザ端末200のメールアドレスと、電話番号である。また、連絡先IPアドレスは、後述するアラート通知を実行するユーザ端末200のIPアドレスである。また、紛失通知は、後述する紛失通知の登録が行われたか否かを示すものである。
【0055】
なお、識別子記憶モジュール50が記憶するユーザ情報登録テーブルは、上述した項目に限らず、他の項目が対応付けられて登録されていても良い。また、ユーザ情報登録テーブルは、上述した項目のいずれかが登録されていても良い。この場合、少なくとも、MACアドレスと紛失通知とが対応付けられて登録されていれば良く、他の項目は適宜変更可能である。
【0056】
次に、ユーザ端末200の紛失通知入力モジュール250は、携帯端末100の紛失通知の入力が行われたか否かを判断する(ステップS12)。紛失通知入力モジュール250は、ユーザが所定のアプリケーションを起動することにより、図7に示す紛失通知入力画面を表示する。
【0057】
図7は、紛失通知入力モジュール250が表示する紛失通知入力画面である。図7において、紛失通知入力モジュール250は、紛失した携帯端末100のユーザ名、携帯端末MACアドレス、紛失日時、メールアドレス、発見時送信先メールアドレス、発見時連絡先電話番号、発見時連絡先IPアドレスの各項目に対する入力を受け付ける。紛失通知入力モジュール250が受け付ける発見時送信先メールアドレスは、後述するアラート処理において、メールによるアラート通知を受信するメールアドレスである。また、紛失通知入力モジュール250が受け付ける発見時連絡先電話番号は、後述するアラート処理において、音声通知によるアラート通知を実行するユーザ端末200の電話番号である。また、紛失通知入力モジュール250が受け付ける発見時連絡先IPアドレスは、後述するアラート処理において、所定のアプリケーションによるアラート通知を実行する対象となるユーザ端末200のIPアドレスである。紛失通知入力モジュール250は、ユーザが各項目に対して直接入力することを受け付けても良いし、各項目が予め設定されているものを選択することを受け付けても良いし、各項目に対して予め設定された複数の内容のうち、一の内容を選択することを受け付けても良い。
【0058】
なお、紛失通知入力モジュール250は、上述した各項目に限らず、他の項目が追加されていても良い。また、紛失通知入力モジュール250は、少なくともMACアドレスの入力を受け付ければ良く、他の項目については、入力を受け付けなくとも良い。
【0059】
ステップS12において、紛失通知入力モジュール250は、紛失通知の入力が行われていないと判断した場合(ステップS12 NO)、本処理を終了する。一方、ステップS12において、紛失通知入力モジュール250は、紛失通知の入力が行われたと判断した場合(ステップS12 YES)ユーザ端末200の紛失通知送信モジュール240は、紛失通知入力モジュール250が入力を受け付けた紛失通知を、識別子記憶サーバ10に送信する(ステップS13)。
【0060】
識別子記憶サーバ10の紛失通知受信モジュール42は、ユーザ端末200から送信された紛失通知を受信する。識別子記憶サーバ10の紛失通知記憶モジュール50は、ユーザ端末200から受信した紛失通知を記憶する(ステップS14)。
【0061】
ステップS14において、識別子記憶サーバ10の識別子記憶モジュール50は、受信した紛失通知に含まれるMACアドレスに基づいて、ユーザ情報登録テーブルに登録されたMACアドレスを検索する。識別子記憶モジュール50は、このMACアドレスと紛失通知に含まれる連絡先メールアドレス、連絡先電話番号、連絡先IPアドレス、紛失通知とを対応付けて記憶する。
【0062】
なお、紛失通知入力モジュール250は、紛失通知の入力をメールにより受け付けても良い。この場合、紛失通知として、上述した各項目をメール本文又は添付ファイルに記載することを受け付ける。紛失通知送信モジュール240は、識別子記憶サーバ10にこのメールを送信すれば良い。
【0063】
また、紛失通知入力モジュール250は、紛失通知の入力を電話により受け付けても良い。この場合、紛失通知として、上述した各項目を電話中のキー入力により受け付け、紛失通知送信モジュール240は、受け付けたキー入力を識別子記憶サーバ10に送信すれば良い。また、紛失通知入力モジュール250は、紛失通知として上述した各項目を音声入力により受け付け、紛失通知送信モジュール240は、識別子記憶サーバ10に受け付けた音声入力を送信すれば良い。
【0064】
なお、紛失通知入力モジュール250は、所定のウェブサイトにおいて、上述した紛失通知の各項目を入力するようにしても良い。この場合、所定のウェブサイトを有するサーバ装置から、識別子記憶サーバ10に紛失通知を送信するようにしても良い。
【0065】
以上が、紛失登録処理である。
【0066】
[アラート通知処理]
図5は、携帯端末100、識別子記憶サーバ10、ユーザ端末200、ルータ300が実行するアラート通知処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0067】
携帯端末100の接続要求送信モジュール141は、ルータ300にローカルネットワークへの接続要求を送信する(ステップS20)。
【0068】
ルータ300の接続要求受信モジュール340は、携帯端末100から送信された接続要求を受信する。ルータ300の識別子取得モジュール341は、この接続要求を送信したユーザ端末100の識別子を取得する要求である識別子取得要求を送信する(ステップS21)。
【0069】
携帯端末100の識別子取得要求受信モジュール142は、ルータ300から送信された識別子取得要求を受信する。携帯端末100の識別子送信モジュール140は、受信した識別子取得要求に基づいて、ローカルネットワークに関する識別子である自身のMACアドレスをルータ300に送信する(ステップS22)。
【0070】
ルータ300の識別子取得モジュール341は、携帯端末100から送信されたMACアドレスを受信する。ルータ300の識別子送信モジュール140は、受信した携帯端末100のMACアドレスを識別子記憶サーバ10に送信する(ステップS23)。
【0071】
識別子記憶サーバ10の識別子受信モジュール40は、ルータ300から送信された携帯端末100のMACアドレスを受信する。識別子記憶サーバ10の識別子判断モジュール51は、受信した携帯端末100のMACアドレスに基づいて、ユーザ情報登録テーブルに登録されたMACアドレスを検索する。識別子判断モジュール51は、今回受信したMACアドレスが、ユーザ情報テーブルに登録されており、かつ、このMACアドレスに紛失通知が対応付けられているか否かを判断する(ステップS24)。
【0072】
ステップS24において、識別子判断モジュール51は、紛失通知の登録が行われていないと判断した場合(ステップS24 NO)、本処理を終了する。一方、ステップS24において、識別子判断モジュール51は、紛失通知の登録が行われていると判断した場合(ステップS24 YES)、識別子記憶サーバ10の位置情報取得モジュール43は、今回、携帯端末100のMACアドレスを送信したルータ300に位置情報取得要求を送信する(ステップS25)。
【0073】
ルータ300の位置情報取得要求受信モジュール342は、識別子記憶サーバ10から送信された位置情報取得要求を受信する。ルータ300の位置情報送信モジュール343は、受信した位置情報取得要求に基づいて、識別子記憶サーバ10に自身の位置情報を送信する(ステップS26)。
【0074】
ステップS26において、ルータ300は自身の位置情報をGPSにより取得し、識別子記憶サーバ10に送信する、予め自身の位置情報が登録されており、この登録された位置情報を取得し、識別子記憶サーバ10に送信する、又は、携帯端末100の位置情報を取得し、取得した位置情報を自身の位置情報として、識別子記憶サーバ10に送信する。なお、ルータ300は、自身の位置情報を他の方法により取得し、識別子記憶サーバ10に送信しても良い。
【0075】
識別子記憶サーバ10のアラート通知モジュール41は、アラート通知を生成する(ステップS27)。ステップS27において、アラート通知として、発見通知、発見場所に関する文字情報、発見場所付近の地図情報、発見時の状況に関するコメントを生成する。
【0076】
アラート通知モジュール41は、ルータ300から取得した位置情報に基づいて、発見場所に関する情報を生成する。例えば、アラート通知モジュール41は、ルータ300から取得した位置情報を地図サーバ等の専用サーバに送信し、発見場所の位置情報や、所在地名、店舗名、ビル名等の発見場所に関する情報を取得し、取得した発見場所に関する情報を発見場所に関する文字情報として生成する。また、アラート通知モジュール41は、ルータ300から取得した位置情報に基づいて、発見場所付近の地図情報を生成する。例えば、アラート通知モジュール41は、ルータ300から取得した位置情報を地図サーバ等の専用サーバに送信し、発見場所の周辺地図に関する地図情報を取得し、この地図情報を、発見場所付近の地図情報として生成する。また、アラート通知モジュール41は、ルータ300からMACアドレスを受信した日時を取得し、この日時や、自身の検出場所等を示す情報を、発見時の状況に関するコメントとして生成する。なお、アラート通知モジュール41が生成するアラート通知は、上述した項目に限らず、適宜変更しても良い。
【0077】
識別子記憶サーバ10のアラート通知モジュール41は、生成したアラート通知をユーザ端末200に送信する(ステップS28)。
【0078】
ステップS28において、ユーザ端末200のアラート通知受信モジュール241は、アラート通知をメールとして受信しても良い。この場合、識別子記憶サーバ10のアラート通知モジュール41は、ステップS24において受信したMACアドレスに対応付けられた連絡先メールアドレスを検索する。アラート通知モジュール41は、検索した連絡先メールアドレスに対して、上述した発見通知、発見場所に関する文字情報、発見場所付近の地図情報、発見時の状況に関するコメントをメールの本文に記載する又は添付ファイルとしてメールに添付し、アラート通知として生成する。アラート通知モジュール41は、このメールを、登録された連絡先メールアドレスを有するユーザ端末200に送信する。なお、アラート通知モジュール41は、メール本文に上述した各項目を記載することやメールに各項目を記載した添付ファイルを添付するのではなく、メールの本文や添付ファイルに、上述した各項目が記載されたウェブサイトのURLを記載し、ユーザ端末200に送信しても良い。
【0079】
また、ステップS28において、ユーザ端末200のアラート通知受信モジュール241は、アラート通知を電話による音声通知として受信しても良い。この場合、識別子記憶サーバ10のアラート通知モジュール41は、ステップS24において受信したMACアドレスに対応付けられた連絡先電話番号を検索する。アラート通知モジュール41は、上述した発見通知、発見場所に関する文字情報、発見場所付近の地図情報、発見時の状況に関するコメントの音声通知を生成し、アラート通知として生成する。アラート通知モジュール41は、登録された連絡先電話番号を有するユーザ端末200に発呼する。
【0080】
また、ステップS28において、ユーザ端末200のアラート通知受信モジュール241は、アラート通知を専用アプリケーションにより受信しても良い。この場合、識別子記憶サーバ10のアラート通知モジュール41は、ステップS24において受信したMACアドレスに対応付けられた連絡先IPアドレスを検索する。アラート通知モジュール41は、上述した発見通知、発見場所に関する文字情報、発見場所付近の地図情報、発見時の状況に関するコメントを生成し、アラート通知として生成する。アラート通知モジュール41は、このアラート通知を連絡先IPアドレスを有するユーザ端末200へ送信する。
【0081】
なお、ステップS28において、上述した方法に限らず、識別子記憶サーバ10は、他の方法により、アラート通知をユーザ端末200へ送信しても良い。
【0082】
ユーザ端末200のアラート通知受信モジュール241は、識別子記憶サーバ10から送信されたアラート通知を受信する。ユーザ端末200のアラート通知表示モジュール251は、受信したアラート通知を図8に示すアラート通知画面として表示する(ステップS29)。図8は、ユーザ端末200が表示するアラート通知画面を示す図である。図8において、アラート通知表示モジュール251は、識別子記憶サーバ10が生成した発見通知、発見場所に関する文字情報、発見場所付近の地図情報、発見時の状況に関するコメントを表示する。
【0083】
ステップS29において、ユーザ端末200のアラート通知表示モジュール251は、アラート通知をメールとして受信した場合、ユーザ端末200のアプリケーションモジュール242は、メールアプリケーションを起動する。アラート通知表示モジュール251は、アプリケーションモジュール242が起動したメールアプリケーションを介して、アラート通知を表示する。具体的には、アプリケーションモジュール242は、受信したメールをメールアプリケーションにより開封し、記載されている本文及び添付ファイルを表示する。
【0084】
なお、アプリケーションモジュール242は、メールの本文や添付ファイルに、上述した各項目が記載されたウェブサイトのURLが記載されている場合、表示したメール本文又は添付ファイルに記載されたURLの選択操作を受け付け、ウェブブラウザアプリケーションを起動し、このURLのリンク先を表示する。
【0085】
また、ステップS29において、ユーザ端末200のアラート通知表示モジュール251は、アラート通知として、着呼を受け付けた場合、ユーザ端末200のアプリケーションモジュール242は、電話アプリケーションを起動する。アラート通知表示モジュール251は、アプリケーションモジュール242が起動した電話アプリケーションを介して、発呼先が識別子記憶サーバ10であることを示す表示又は識別子記憶サーバ10に接続される電話装置の電話番号を表示する。アラート通知表示モジュール251は、アラート通知を音声として、スピーカー等を介して出力する。
【0086】
また、ステップS29において、ユーザ端末200のアラート通知表示モジュール251は、アラート通知を専用アプリケーションにより受信した場合、ユーザ端末200のアプリケーションモジュール242は、所定の専用アプリケーションを起動する。アラート通知表示モジュール251は、アプリケーションモジュール242が起動した専用アプリケーションを介して、アラート通知を表示する。
【0087】
以上が、アラート通知処理である。
【0088】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置又は外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0089】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0090】
1 識別子記憶システム、10 識別子記憶サーバ、100 携帯端末、200 ユーザ端末、300 ルータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8