【解決手段】通信可能に接続された装置200を検索する装置検索サーバ10は、予めこの装置200の位置データ及びこの装置10の実行可能な機能に関する機能データを対応付けて記憶し、ユーザ端末100からの位置と機能に関する検索要求を受信し、検索要求に対して、自身に記憶した位置データ及び機能データを参照し、この装置200の識別子をユーザ端末100に送信する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1によれば、装置に取り付けられたセンサにより、この装置への操作を検知し、検知結果をインターネット等の公衆回線網を介して高機能携帯端末等に送信している。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、予め登録されている装置が操作されたことを検知することは可能であるものの、高機能携帯端末から装置への操作を実行することは不可能である。また、予め登録された装置群のみを検出対象としているため、登録されていない装置群を認識することができないおそれがある。また、ユーザが所望する装置を検索し、利用することが困難であった。
【0007】
そこで、本発明は、ユーザ端末から所望の装置を検索することにより、ユーザが所望する機能を有する装置を選択することを容易に行うことができる点に着目した。
【0008】
本発明は、ユーザが所望する機能を有する装置を選択することが容易な装置検索サーバ、装置検索方法及び装置検索サーバ用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0010】
第1の特徴に係る発明は、通信可能に接続された装置を検索する装置検索サーバであって、予め当該装置の識別子、当該装置の位置データ及び当該装置の実行可能な機能に関する機能データを対応付けて記憶する装置データ記憶手段と、ユーザ端末からの位置と機能に関する検索要求を受信する受信手段と、前記検索要求に対して、前記装置データ記憶手段に記憶された位置データ及び機能データを参照し、当該装置の識別子を前記ユーザ端末に送信する検索結果送信手段と、を備える装置検索サーバを提供する。
【0011】
第1の特徴に係る発明によれば、通信可能に接続された装置を検索する装置検索サーバは、予め当該装置の識別子、当該装置の位置データ及び当該装置の実行可能な機能に関する機能データを対応付けて記憶し、ユーザ端末からの位置と機能に関する検索要求を受信し、前記検索要求に対して、記憶された位置データ及び機能データを参照し、当該装置の識別子を前記ユーザ端末に送信する。
【0012】
ここで、第1の特徴に係る発明は、装置検索サーバのカテゴリであるが、装置検索方法又は装置検索サーバ用プログラム等の他のカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同様の作用・効果を発揮する。
【0013】
第2の特徴に係る発明は、前記検索結果送信手段は、前記識別子に加えて、当該機能データを送信する、第1の特徴に係る発明である装置検索サーバを提供する。
【0014】
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明である装置検索サーバは、前記識別子に加えて、当該機能データを送信する。
【0015】
第3の特徴に係る発明は、前記検索結果送信手段は、前記識別子と、当該機能データと、当該装置の機能を実行可能なリンクを送信する、第1又は第2のいずれかの特徴に係る発明である装置検索サーバを提供する。
【0016】
第3の特徴に係る発明によれば、第1又は第2の特徴に係る発明である装置検索サーバは、前記識別子と、当該機能データと、当該装置の機能を実行可能なリンクを送信する。
【0017】
第4の特徴に係る発明は、通信可能に接続された装置を検索する装置検索方法であって、
予め当該装置の識別子、当該装置の位置データ及び当該装置の実行可能な機能に関する機能データを対応付けて記憶するステップと、
ユーザ端末からの位置と機能に関する検索要求を受信するステップと、
前記検索要求に対して、前記記憶された位置データ及び機能データを参照し、当該装置の識別子を前記ユーザ端末に送信するステップと、
を備える装置検索方法を提供する。
【0018】
第5の特徴に係る発明は、通信可能に接続された装置を検索する装置検索サーバが実行する装置検索サーバ用プログラムであって、
予め当該装置の識別子、当該装置の位置データ及び当該装置の実行可能な機能に関する機能データを対応付けて記憶するステップ、
ユーザ端末からの位置と機能に関する検索要求を受信するステップ、
前記検索要求に対して、前記記憶された位置データ及び機能データを参照し、当該装置の識別子を前記ユーザ端末に送信するステップ、
を備える装置検索サーバ用プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ユーザが所望する機能を有する装置を選択することが容易な装置検索サーバ、装置検索方法及び装置検索サーバ用プログラムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0022】
[装置検索システム1のシステム概要]
本発明の概要について
図1に基づいて、説明する。装置検索システム1は、装置検索サーバ10、ユーザ端末100及び装置200から構成される。
【0023】
装置検索サーバ10は、ユーザ端末100及び装置200と通信可能に接続されている。装置検索サーバ10は、データ通信機能を備え、ユーザ端末100及び装置200とデータ通信を実行するサーバである。
【0024】
ユーザ端末100は、データ通信機能を備え、装置検索サーバ10とデータ通信を実行する家庭用又は業務用の電化製品である。ユーザ端末100は、例えば、携帯電話、携帯情報端末、パーソナルコンピュータに加え、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、携帯型音楽プレーヤ等の情報家電である。
【0025】
装置200は、データ通信機能を備え、装置検索サーバ10とデータ通信を実行するウェブカメラ、生活家電等の電化製品、生活用品、ペット用品、車両や家屋や施設等の施錠用装置といった様々な装置である。なお、本実施形態において、装置200は、一つであるが、複数の装置200を備えていても良い。また、複数の装置200において、異なる種類の装置200を複数個備えていても良い。
【0026】
はじめに、装置検索システム1において、装置200は、自身に関する装置データを装置検索サーバ10に送信する(ステップS01)。ステップS01において、装置200が装置検索サーバ10に送信する装置データは、自身を識別する装置識別子、自身を検索するためのキーワードをタグ付けしたタグデータ、自身が設置される位置を示す位置データ、自身の装置種別を示す装置種別データ及び自身が実行可能な機能を示す機能データである。なお、装置データは、他のデータが含まれていても良いし、上述した各データのうちのいずれかであっても良い。また、本実施形態において、装置200は、ウェブカメラである。
【0027】
装置検索サーバ10は、装置200から送信された装置データを受信する。装置検索サーバ10は、受信した装置データの各々を対応付けて記憶する。すなわち、装置検索サーバ10は、装置識別子と、タグデータと、位置データと、装置種別データと、機能データとを対応付けて記憶する。
【0028】
次に、装置検索サーバ10は、記憶した装置データに含まれる機能データに基づいて、装置200の各機能を実行させるプログラムを自身に設定する。加えて、装置検索サーバ10は、装置200が各機能を実行するための設定プログラムを装置200に送信する(ステップS02)。ステップS02において、装置検索サーバ10が送信するプログラムは、例えば、装置200が動画撮影をする場合、装置検索サーバ10からのコマンドに基づいて、動画撮影の開始及び終了を実行するプログラムや、装置200が静止画撮影をする場合、装置検索サーバ10からのコマンドに基づいて、静止画を撮影するために実行するプログラムや、装置200がタイマー撮影をする場合、装置検索サーバ10からのコマンドに基づいて、指定された日時や、指定された時間における撮影を実行するためのプログラムである。
【0029】
装置200は、装置検索サーバ10から送信された設定プログラムを受信する。装置200は、受信した設定プログラムを記憶する。
【0030】
次に、ユーザ端末100は、ユーザが所望の機能を有する装置を検索するためのキーワード入力を受け付ける。ユーザ端末100が受け付けるキーワードは、例えば、位置、機能、装置種別、装置識別子等を示すものである。ユーザ端末100は、受け付けたキーワードを装置検索サーバ10に送信する(ステップS03)
【0031】
装置検索サーバ10は、ユーザ端末100から送信されたキーワードを受信する。装置検索サーバ10は、受信したキーワードを、自身が記憶した装置データに基づいて検索する。検索した結果、受信したキーワードに該当するタグデータ又は位置データが存在する場合、タグデータ又は位置データと、このタグデータ又は位置データに対応付けられた装置識別子と、タグデータと、位置データと、装置種別データと、機能データとをユーザ端末100に送信する(ステップS04)。ステップS04において、装置検索サーバ10が送信する機能データは、装置200の機能を実行可能なリンクとして送信する。
【0032】
ユーザ端末100は、装置データとして、装置検索サーバ10から送信された装置識別子、タグデータ、位置データ、装置種別データ及び機能データを受信する。ユーザ端末100は、受信したこれらのデータを表示する。ユーザ端末100が表示する機能データは、機能を実行するプログラムへのリンクを含んでいる。
【0033】
ユーザ端末100は、表示した機能データへの入力を受け付ける。具体的には、ユーザ端末100は、表示した機能データへのタップ操作を受け付けた場合、機能データに該当する機能の実行指示を装置検索サーバ10に送信する(ステップS05)。ステップS05において、ユーザ端末100は、機能の実行指示に加えて、入力を受け付けた機能データに対応付けられた装置識別子を装置検索サーバ10に送信する。
【0034】
装置検索サーバ10は、ユーザ端末100から送信された機能の実行指示及び装置識別子を受信する。装置検索サーバ10は、受信した装置識別子を有する装置200に、機能の実行指示を送信する(ステップS06)。
【0035】
装置200は、装置検索サーバ10から送信された機能の実行指示を受信する。装置200は、受信した実行指示に基づいて、実行指示が行われた機能を実行する。装置200は、実行した機能による実行結果を、装置検索サーバ10に送信する(ステップS07)。ステップS07において、実行結果とは、例えば、撮影した動画や、撮影した静止画、タイマー撮影した動画や静止画である。
【0036】
装置検索サーバ10は、機能の実行結果である装置200から送信された動画や静止画を受信する。装置検索サーバ10は、受信した機能の実行結果である動画や静止画をユーザ端末100に送信する(ステップS08)。
【0037】
ユーザ端末100は、装置検索サーバ10から送信された機能の実行結果である動画や静止画を受信する。ユーザ端末100は、受信した動画や静止画を表示する。以上が、装置検索システム1の概要である。なお、装置200が他の物品である場合、対応するこの物品の機能を実行し、機能の実行結果を表示する。
【0038】
[装置検索システム1のシステム構成]
図2は、本発明の好適な実施形態である装置検索システム1のシステム構成図である。装置検索システム1は、装置検索サーバ10、ユーザ端末100、装置200及び公衆回線網3(インターネット網や第3世代、第4世代通信網等)から構成される。
【0039】
装置検索サーバ10は、後述の機能を備え、データ通信を実行可能であり、装置検索を実行するサーバである。
【0040】
ユーザ端末100は、後述の機能を備え、データ通信を実行可能であり、家庭用又は業務用の電化製品である。ユーザ端末100は、例えば、携帯電話、携帯情報端末に加え、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、携帯型音楽プレーヤ等の情報家電である。
【0041】
装置200は、後述の機能を備え、データ通信を実行可能であり、種々の機能を実行する家庭用又は業務用の電化製品である。装置200は、例えば、ウェブカメラ、PC等のコンピュータ機器、生活家電等の電化製品、生活用品、ペット用品、車両や家屋や施設等の施錠用装置である。なお、本実施形態では、装置200は、ウェブカメラを例として説明する。
【0042】
[各機能の説明]
装置検索サーバ10は、制御部11として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部12として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイス又は、有線ケーブルによる接続可能とするデバイス等の、他の電化製品、及び無線アクセスポイントとのデータ通信を実現するデバイスを備える。
【0043】
また、装置検索サーバ10は、記憶部13として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。記憶部13には、後述する装置データテーブルが含まれる。
【0044】
装置検索サーバ10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、通信部12と協働して、装置データ受信モジュール50、プログラム設定モジュール51、設定プログラム送信モジュール52、受付キーワード受信モジュール53、装置データ送信モジュール54、機能実行指示送受信モジュール55、機能実行結果送受信モジュール56を実現する。また、装置検索サーバ10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、記憶部13と協働して、装置データ記憶モジュール60、受付キーワード検索モジュール61を実現する。
【0045】
ユーザ端末100は、装置検索サーバ10と同様に、制御部110として、CPU、RAM、ROM等を備え、通信部120として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイス又は、有線ケーブルによる接続可能とするデバイス等の、他の電化製品、及び無線アクセスポイントとのデータ通信を実現するデバイスを備える。
【0046】
また、ユーザ端末100は、入出力部130として、制御部で制御したデータや画像を出力表示する表示部と、ユーザからの入力を受け付けるタッチパネルやキーボード、マウス等を備える。
【0047】
ユーザ端末100において、制御部110が所定のプログラムを読み込むことで、通信部120と協働して、受付キーワード送信モジュール150、装置データ受信モジュール151、機能実行指示送信モジュール152、装置データ送信モジュール153、機能実行結果受信モジュール154を実現する。また、ユーザ端末100において、制御部110が所定のプログラムを読み込むことで、入出力部130と協働して、キーワード入力受付モジュール160、装置データ表示モジュール161、機能データ入力受付モジュール162、機能実行結果表示モジュール163を実現する。
【0048】
装置200は、装置検索サーバ10及びユーザ端末100と同様に、制御部210として、CPU、RAM、ROM等を備え、通信部220として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイス又は、有線ケーブルによる接続可能とするデバイス等の、他の電化製品、及び無線アクセスポイントとのデータ通信を実現するデバイスを備える。
【0049】
また、装置200は、撮影部230として、CCD(Charge−Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を備える。また、装置200は、記憶部240として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。
【0050】
装置200において、制御部210が所定のプログラムを読み込むことで、通信部220と協働して、装置データ送信モジュール250、設定プログラム受信モジュール251、機能実行指示受信モジュール252、機能実行結果送信モジュール253、接続有無判断モジュール254を実現する。また、装置200において、制御部210が所定のプログラムを読み込むことで、撮影部230と協働して、機能実行モジュール260を実現する。また、装置200において、制御部210が所定のプログラムを読み込むことで、記憶部240と協働して、設定プログラム記憶モジュール270を実現する。
【0051】
[装置登録処理]
図4は、装置検索サーバ10及び装置200が実行する装置登録処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0052】
はじめに、装置200の接続有無判断モジュール254は、自身がこれまでに公衆回線網3に接続されたことがあるか否かを判断する(ステップS10)。ステップS10において、接続有無判断モジュール254は、これまでに公衆回線網3に接続されたことがあると判断した場合(ステップS10 NO)、本処理を終了する。一方、ステップS10において、接続有無判断モジュール254は、これまでに公衆回線網3に接続されたことがなく、今回初めて接続したと判断した場合(ステップS10 YES)、装置200の装置データ送信モジュール250は、装置データを装置検索サーバ10に送信する(ステップS11)。
【0053】
ステップS11において、装置データ送信モジュール250が送信する装置データとは、装置200を識別する装置識別子、装置200を検索するためのキーワードとしてタグ付けされたタグデータ、装置200が設置される場所を示す位置データ、装置200の装置種別を示す装置種別データ及び装置200が実行可能な機能を示す機能データである。なお、装置データは、他のデータが含まれていても良いし、各データのうちのいずれかであっても良い。また、本実施形態において、装置200は、ウェブカメラである。
【0054】
ステップS11において、装置データ送信モジュール250が送信する装置識別子は、装置を識別するための識別子であり、出荷時あるいは設置時に設定される識別子である。なお、装置識別子は、装置200の製品番号や固有番号等であっても良い。また、装置識別子は、装置200が送信した製品番号や固有番号等に基づいて、装置検索サーバ10が設定しても良い。
【0055】
ステップS11において、装置データ送信モジュール250が送信するタグデータは、予め装置200本体に設定されたキーワードである。タグデータは、出荷時あるいは設置時に設定されるキーワードである。なお、タグデータは、装置200を自身の装置種別に関するキーワードや、設置した場所や、この設置した場所に関連したキーワードを設置者が設定しも良い。また、タグデータは、装置200が送信したタグデータに基づいて、装置検索サーバ10がこのキーワードに基づいて設定しても良い。
【0056】
また、ステップS11において、装置データ送信モジュール250が送信する位置データは、装置200の設置位置に関するキーワードや、装置200が自身のGPSデータを取得し、このGPSデータに基づいた位置データである。また、位置データは、装置200を設置した場所を設置者が別の機器等によりこの場所のGPSデータを取得し、取得したGPSデータに基づいた位置データを装置200に設定しても良い。なお、装置200が設置された場所やこの場所に関するキーワードやGPSデータとは異なるデータを設置者が設定しても良い。また、位置データは、装置200のGPSデータやキーワード等を装置検索サーバ10に送信し、装置検索サーバ10が設定しても良い。
【0057】
また、ステップS11において、装置データ送信モジュール250が送信する装置種別データは、装置200のデバイス名を示すデータであり、出荷時あるいは設置時に設定されるデータである。なお、装置種別データは、装置200の種別や装置200に関するキーワードを設置者が設定しても良い。また、装置種別データは、装置200の製品情報や製品ID等の装置種別を認識可能なデータを装置検索サーバ10に送信し、装置検索サーバ10が設定しても良い。
【0058】
また、ステップS11において、装置データ送信モジュール250が送信する機能データは、装置200が有する機能に基づいた機能データである。また、機能データは、装置200を設置した設置者が、この装置200に有する機能を設定しても良い。なお、装置200の有する機能は、装置200が出荷時あるいは設置時に設定される機能に関するデータであっても良い。また、機能データは、装置検索サーバ10が受信した装置種別データや装置識別子に基づいて、設定されても良い。
【0059】
装置検索サーバ10の装置データ受信モジュール50は、装置200から送信された装置データを受信する。装置検索サーバ10の装置データ記憶モジュール60は、受信した装置データの各々を対応付けて記憶する(ステップS12)。ステップS12において、装置データ記憶モジュール60は、装置識別子と、タグデータと、位置データと、装置種別データと、機能データとを
図6に示す装置データテーブルとして、対応付けて記憶する。
【0060】
[装置データテーブル]
図6は、装置データ記憶モジュール60が記憶する装置データテーブルを示す図である。
図6において、装置識別子と、タグデータと、位置データと、装置種別データと、機能データとが対応付けられている。装置識別子は、装置200を識別するための識別子であり、装置データ記憶モジュール60は、「AAAA−C01」、「AAAA−C02」を記憶している。また、タグデータは、装置200を特定する複数のキーワードであり、装置データ記憶モジュール60は、「A公園、カメラ、入口付近、撮影」、「A公園、カメラ、噴水付近、撮影」を記憶している。また、位置データは、装置200が設置されている場所を示しており、場所を示すキーワードや、GPSデータに基づいたものであり、「A公園、入口付近、XX°XX’X.XX”N,YY°YY’YY.YY”E」、「A公園、噴水付近、xx°xx’x.xx”N,yy°yy’yy.yy”E」を記憶している。また、装置種別データは、装置200の種別を示しており、「ウェブカメラ」、「ウェブカメラ」を記憶している。また、機能データは、装置200が実行可能な機能を示しており、「動画撮影、静止画撮影、タイマー撮影」、「動画撮影、静止画撮影、タイマー撮影」を記憶している。
【0061】
なお、装置データ記憶モジュール60が記憶するデータは、上述した各データ以外の他のデータであっても良いし、上述した各データのうちのいずれかであっても良い。また、本実施形態では、装置200は、装置種別がウェブカメラであるが、上述した他の機器や物品であっても良い。この場合、装置データ記憶モジュール60は、同様に、他の機器や物品の装置識別子、タグデータ、位置データ、装置種別データ及び機能データや、他のデータを記憶すれば良い。また、タグデータとして記憶するキーワードの数は、本実施形態の数に限らず、それよりも多くても少なくても良い。また、位置データとして記憶するキーワード及びGPSデータはこの数や種類に限らず、それよりも多くても少なくても良い。
【0062】
また、装置データ記憶モジュール60は、上述した各データを、公衆回線網3に接続された他のデータベースやサーバ等から取得し、記憶しても良い。特に、装置種別データ及び機能データは、受信した装置識別子やタグデータに基づいて、製造者データベースや製造元サーバ等の製造者が提供するデータベース等から取得し、記憶しても良い。
【0063】
次に、装置検索サーバ10のプログラム設定モジュール51は、記憶した機能データに基づいて、装置200が実行可能な機能を実行させるプログラムを設定する(ステップS13)。ステップS13において、プログラム設定モジュール51は、受信した機能データに基づいて、製造元DBや製品DB等から装置200の各機能に対応するプログラムを取得する。取得したプログラムに基づいて、後述するユーザ端末100からの機能実行指示要求に基づいて装置200に機能の実行要求を送信し、装置200にこの機能を実行させる、実行された機能の結果である機能結果を装置200から受信し、この受信した機能結果をユーザ端末100に送信するためのプログラムを設定する。
【0064】
装置検索サーバ10の設定プログラム送信モジュール52は、設定したプログラムである設定プログラムを装置200に送信する(ステップS14)。ステップS14において、装置検索サーバ10が送信するプログラムは、例えば、装置200が動画撮影をする場合、装置検索サーバ10からのコマンドに基づいて、動画撮影の開始及び終了を実行するプログラムや、装置200が静止画撮影をする場合、装置検索サーバ10からのコマンドに基づいて、静止画を撮影するために実行するプログラムや、装置200がタイマー撮影をする場合、装置検索サーバ10からのコマンドに基づいて、指定された日時や、指定された時間における撮影を実行するためのプログラムである。
【0065】
装置200の設定プログラム受信モジュール251は、装置検索サーバ10から送信された設定プログラムを受信する。装置200の設定プログラム記憶モジュール270は、受信した設定プログラムを記憶する(ステップS15)。装置200の機能実行モジュール260は、ステップS15において受信した設定プログラムに基づいて、後述する装置200から受信した機能の実行要求において指定された機能を実行し、装置検索サーバ10に機能の実行結果を送信する。以上が、装置登録処理である。
【0066】
[装置検索処理]
図5は、装置検索サーバ10、ユーザ端末100及び装置200が実行する装置検索処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に合わせて説明する。
【0067】
はじめに、ユーザ端末100のキーワード入力受付モジュール160は、キーワードの入力を受け付けたかを判断する(ステップS20)。ステップS20において、ユーザ端末100は、所望する機能を有する装置200を検索するためのアプリケーションを起動する。このアプリケーションは、例えば、ウェブブラウザアプリケーションや専用の装置検索アプリケーションである。
【0068】
ステップS20において、ユーザ端末100のキーワード入力受付モジュール160は、
図7に示すキーワード入力受付画面を表示する。キーワード入力受付モジュール160は、キーワード入力枠300に、キーワードの入力を受け付ける。このキーワード入力枠300は、予め登録された複数のキーワードからユーザが所望するキーワードを選択する方式で入力を受け付けても良いし、ユーザが所望するキーワードを直接入力することにより受け付けても良い。キーワード入力受付モジュール160は、キーワード入力枠300への入力と、送信ボタン310の入力とが行われたか否かに基づいて、キーワードの入力が行われたか否かを判断する。
【0069】
ステップS20において、キーワード入力受付モジュール160は、キーワードの入力を受け付けていないと判断した場合(ステップS20 NO)、入力が行われるまで本処理を繰り返す。一方、キーワード入力受付モジュール160は、キーワードの入力が行われたと判断した場合(ステップS20 YES)、ユーザ端末100の受付キーワード送信モジュール150は、入力を受け付けたキーワードを装置検索サーバ10に送信する(ステップS21)。
【0070】
装置検索サーバ10の受付キーワード受信モジュール53は、ユーザ端末100から送信されたキーワードを受信する。装置検索サーバ10の受付キーワード検索モジュール61は、受信したキーワードを、装置データ記憶モジュール60が記憶する装置データから検索する(ステップS22)。ステップS22において、受付キーワード検索モジュール61は、検索した結果、受信したキーワードが装置データテーブルに記憶されたタグデータ又は位置データに含まれていると判断した場合、装置検索サーバ10の装置データ送信モジュール54は、このタグデータ又は位置データに対応付けられた装置データを、ユーザ端末100に送信する(ステップS23)。ステップS23において、装置データ送信モジュール54は、装置識別子、タグデータ、位置データ、装置種別データ、機能データ及び機能データに紐付けられ、装置200の各機能を実行可能にするリンクをユーザ端末100に送信する。
【0071】
一方、ステップS22において、受付キーワード検索モジュール61は、検索した結果、受信したキーワードが装置データテーブルに記憶されたタグデータに含まれていないと判断した場合、装置データ送信モジュール54は、その旨を示す通知をユーザ端末100に送信する。このとき、ユーザ端末100の装置データ受信モジュール151は、装置検索サーバ10から送信された通知を受信する。ユーザ端末100の装置データ表示モジュール161は、受信した通知を表示する。
【0072】
ユーザ端末100の装置データ受信モジュール151は、装置検索サーバ10から送信された装置データを受信する。ユーザ端末100の装置データ表示モジュール161は、受信した装置データを
図8に示す装置検索結果画面として表示する(ステップS24)。
【0073】
図8は、ユーザ端末100の装置データ表示モジュール161が表示する装置検索結果画面を示す図である。
図8において、装置データ表示モジュール161は、キーワード表示枠400、検索装置枠410、機能枠420を表示する。装置データ表示モジュール161は、キーワード表示枠400に、ステップS20において、入力を実行したキーワードを表示する。また、装置データ表示モジュール161は、検索装置枠410に、ステップS23において装置検索サーバ10が送信した装置データを表示する。具体的には、装置データ表示モジュール161が、検索装置枠410に、装置識別子、装置種別データ、位置データを表示する。また、装置データ表示モジュール161は、機能枠420に機能データ及びこの機能データの各機能を実行可能にするリンクを表示する。例えば、装置データ表示モジュール161は、装置200がウェブカメラである場合、機能枠に、動画撮影、静止画撮影及びタイマー撮影の各機能と、各機能へのユーザからの入力を受け付けるリンクとを表示する。
【0074】
ステップS23において、装置データ表示モジュール161は、入力したキーワード及び受信した装置データをすべて表示する。すなわち、本実施形態においては、装置データ表示モジュール161は、ステップS20における入力キーワードが「A公園 ウェブカメラ」であったため、キーワード表示枠400に、「A公園 ウェブカメラ」を表示し、この入力キーワードに対応付けられた装置識別子である検索装置枠410に、「AAA−C01」及び「AAAA−C02」を表示する。また、装置データ表示モジュール161は、検索装置枠410に、各装置識別子に対応付けられたタグデータ、位置データ、装置種別データを表示するとともに、機能枠420に機能データを表示する。なお、装置データ表示モジュール161は、入力キーワードに対応付けられた装置データをすべて表示しても良いし、特定の装置データのみを表示するようにしても良い。
【0075】
ユーザ端末100の機能データ入力受付モジュール162は、表示した機能データへの入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS25)。ステップS25において、機能データ入力受付モジュール162は、表示した機能データへのタップ操作を受け付けたか否かを判断する。ステップS25において、機能データ入力受付モジュール162は、タップ操作を受け付けていないと判断した場合、機能データへの入力を受け付けていないと判断し(ステップS25 NO)、本処理を繰り返す。一方、ステップS25において、機能データ入力受付モジュール162は、表示した機能データへのタップ操作を受け付けたと判断した場合、機能データへの入力を受け付けたと判断し(ステップS25 YES)、ユーザ端末100の装置データ送信モジュール153は、装置検索サーバ10に入力を受け付けた機能データに対応付けられた装置識別子を送信する(ステップS26)とともに、ユーザ端末100の機能実行指示送信モジュール152は、この機能データの機能の実行指示を要求する機能実行指示要求を装置検索サーバ10に送信する(ステップS27)。
【0076】
装置検索サーバ10の装置データ受信モジュール50は、ユーザ端末100から送信された装置識別子を受信するとともに、装置検索サーバ10の機能実行指示送受信モジュール55は、ユーザ端末100から送信された機能実行指示要求を受信する。装置検索サーバ10の機能実行指示送受信モジュール55は、受信した装置識別子を有する装置200に、受信した機能実行指示要求に基づいて、機能実行指示を送信する(ステップS28)。
【0077】
装置200の機能実行指示受信モジュール252は、装置検索サーバ10から送信された機能実行指示を受信する。装置200の機能実行モジュール260は、受信した機能実施指示に基づいて、対象となる機能を実行する(ステップS29)。ステップS29において、装置200の機能実行モジュール260は、動画撮影、静止画撮影、タイマー撮影等のユーザ端末100において、指示が行われた機能を実行する。
【0078】
装置200の機能実行結果送信モジュール253は、機能実行モジュール260が実行した機能の実行結果を装置検索サーバ10に送信する(ステップS30)。ステップS30において、機能実行結果送信モジュール253が送信する機能の実行結果とは、例えば、撮影した動画、撮影した静止画又はタイマー撮影した動画や静止画である。
【0079】
装置検索サーバ10の機能実行結果送受信モジュール56は、装置200から送信された機能の実行結果を受信し、受信した機能の実行結果をユーザ端末100に送信する(ステップS31)。
【0080】
ユーザ端末100の機能実行結果受信モジュール154は、装置検索サーバ10から送信された機能の実行結果を受信する。ユーザ端末100の機能実行結果表示モジュール163は、受信した機能の実行結果を表示する(ステップS32)。ステップS32において、機能実行結果表示モジュール163が表示する機能の実行結果とは、装置200が撮影した動画、撮影した静止画又はタイマー撮影した動画や静止画である。
【0081】
なお、本実施形態において、装置200がウェブカメラであるとして説明しているが、上述した通り、他の物品であっても良い。この場合、他の物品に対応した機能及び機能の実行結果を表示するようにすれば良い。
【0082】
以上が、装置検索システム1の概要である。
【0083】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置又は外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0084】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。