【解決手段】除細動システムは、心臓または体表面に取り付けられて心臓に電気エネルギーを印加する電極部と、所定の除細動波形に基づいた電気エネルギーを発生させる除細動器と、電極部と除細動器とを電気的に接続するリードとを備え、除細動波形は、第一波形部W1と、第一波形部W1の直後に印加され、第一波形部W1よりも大きい負荷電圧を発生させるとともに第一波形部よりも印加時間が短い第二波形W2とを有し、第一波形部W1の終了時における極性と、第二波形W2の初期における極性とが異なっている、
【発明を実施するための形態】
【0014】
近年、オプティカルマッピングの手法などにより、心臓に発生する渦巻型の興奮波(スパイラルウェーブ ;SW)によるリエントリ(スパイラルリエントリ;SR)が、心室細動の発生原因のひとつと考えられるようになった。このSWは心臓内でさまよい運動(ミアンダリング)を行って移動しつつ、さらに連鎖的分裂が発生し、心室全体が細動状態に至ることが知られている。
最近では、バイフェージック除細動波形が多用されるようになったが、患者の状態等によっては、除細動器に設定された最初の負荷電気エネルギー・負荷電圧による除細動では心室細動を完全に停止できず、負荷電気エネルギー・負荷電圧を増加させて2回目の除細動を行う場合もある。心室細動の発生後、なるべく早く除細動を成功させることが、その後の患者のクオリティオブライフ(QOL)改善に重要とされているが、大きな電気エネルギーによる除細動では電極部に発生する熱が心筋に傷害を及ぼし、高い電圧による除細動では心筋細胞膜に穿孔を生じ心筋が傷害されることがあるため、侵襲低減の観点からは、必要最低限の負荷電気エネルギーおよび負荷電圧を用いて除細動を行うことが望ましいと考えられている。
発明者らは、これまでに、特開2012−34843号公報に記載された除細動システムを提案しているが、本発明は、これとは異なる手法により確実な除細動を実現する除細動システムである。
【0015】
本発明の除細動システムは、上述した知見を踏まえて、低い負荷電圧によってより高い除細動成功率をもたらすべく構成されたものである。以下、各実施形態について詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の第一実施形態の除細動システム1の概略構成を示す図である。
図1に示すように、除細動システム1は、除細動のための電気エネルギーを発生する除細動器10と、心臓100に取り付けられる電極部20と、除細動器10と電極部20とを接続するリード30とを備えている。
【0017】
除細動器10は、電源としての電池、電気エネルギーを蓄えるコンデンサ、心電図を検出する検出回路(検出部)、心電図にもとづいて心臓の状態を判定する判定回路(判定部)、コンデンサからのエネルギーを放出する除細動駆動回路等の各種構成(いずれも不図示)を内部に備える。除細動駆動回路からは所定の除細動波形に基づいて電気エネルギーが放出されるが、これについては後に詳しく説明する。
【0018】
電極部20は、同一の構造を有する第一電極21および第二電極22を備える。
図1に示すように、第一電極21は、右室側の心嚢膜101上に設置され、第二電極22は、第一電極21と心臓100を挟んで対向する(
図1上側参照。)ように、左室側の心嚢膜101上に設置される。
【0019】
図2は、第一電極21の拡大図である。第一電極21は、シート状の絶縁部材23と、絶縁部材23に取り付けられた印加リード24とを備えている。
絶縁部材23を形成する材料としては、弾性、可撓性、及び絶縁性を有するとともに生体適合性を有するものが好ましく、本実施形態ではシリコーンが用いられている。絶縁部材23の厚さは、例えば、最大値が0.5ミリメートル(mm)程度となるように設定されている。本実施形態では、絶縁部材は、略小判型に形成されているが、その形状には特に制限はない。
【0020】
印加リード24は、白金系材料、好ましくは白金イリジウム合金の撚線で形成されており、リード30と電気的に接続されている。本実施形態の印加リード24は、心臓の拍動に伴う心嚢膜の絶え間ない形状変化に対応できる程度の可撓性を有するように、例えば、線径φ0.2mm程度の撚線構造とされている。印加リード24は、4箇所の直線部24Aと、曲線部24Bとを有し、直線部24Aが絶縁部材23の一方の面に露出し、曲線部24Bが絶縁部材23内に埋没して体内の臓器に対して絶縁されるように絶縁部材23に取り付けられている。各直線部24Aは、それぞれ4本の撚線からなり、互いに平行に配置されている。直線部24Aを構成するすべての撚線は、曲線部24Bに接続されており、一本の撚線が断線した場合にも、確実に電気エネルギーを心臓に供給できる構成となっている。
【0021】
絶縁部材23において、4箇所の直線部24A間の領域には、絶縁部材の可撓性を高めるとともに心嚢膜との接触面積を減少させるための複数の貫通穴23Aが設けられている。本実施形態では、
図2に示すように貫通穴は円形であるが、その形状に制限はない。また、第一電極21や第二電極22が電極として必要な一定の強度を保持できている限り、貫通穴23Aの個数にも制限はない。
第二電極22は、リード30の接続位置等を除き第一電極とほぼ同一の構造であるため、説明を省略するが、上記のように構成された第一電極21および第二電極22は、全体として非常に柔軟性に富んでおり、心嚢膜101上に設置されても、心臓100の拍動を妨げて不整脈を誘発する危険性が少ない硬さとなっている。
【0022】
リード30は、電気的な絶縁を保って除細動器10から電極部20に電気エネルギーを伝達できるものであれば、その構成は特に限定されない。本実施形態では、例えば、外径φが2mm程度のポリウレタンチューブ内に、中心に銀41%含有の芯線を有するMP35N合金線がコイル状に巻かれた構成となっている。このような構成では、MP35N合金がコイル形状に整形されているため、強い引張り強度と繰返し曲げ強度が実現される。
【0023】
図2に示すように、リード30は、絶縁部材23のうち、直線部24Aが露出する面と反対側である背面側から印加リード24の曲線部24Bに接続されている。リード30と印加リード24とは、溶接や機械的なカシメ接続等により強固に固定されており、当該接続部位は、絶縁部材23に被覆されて露出しないようにされている。
【0024】
以上のように構成された除細動システム1の使用時の動作について説明する。
除細動システム1は、使用前に、電極部20が患者の心臓100表面の心嚢膜101上に設置される。電極部20は、絶縁部材23において、
図2に×印で示した4箇所の縫合箇所に縫合糸を通すことにより心嚢膜101上に設置される。縫合時は、絶縁部材23の厚さ方向に曲針等の針と縫合糸とを貫通させ、心嚢膜101のみを貫通し、心臓の心筋を貫通しないように縫合を行う。これにより、電極部20は心嚢膜101に対してのみ固定される。よって、心臓100は心嚢膜101内を電極部20に影響されずに自由に動くことができ、心臓の動きが妨げられることによる不整脈の発生リスクを抑えることができる。
【0025】
電極部20の設置は、開胸下で行われてもよいし、トロッカー等を用いて胸腔鏡下で行われてもよいが、患者の侵襲を抑える観点からは胸腔鏡下で設置されるのが好ましい。第一電極21および第二電極22は柔軟性に優れるため、胸腔鏡下で設置する場合は、これらの電極を丸めてトロッカー等を通過可能な形状としてから胸腔内にデリバリーし、胸腔内で平面状に展開してから設置手技を行えばよい。
上述の説明では、電極部20は心嚢膜上101に配置されるとしたが、電極部20を心嚢膜101と心筋の間に設置し、直接心筋と接するよう配置してもよい。また、心外膜に電極部20を縫いつけ、心外膜と接するように配置してもよい。
体外に引き出されたリード30および除細動器10は、体外で保持されても、皮下に埋め込まれて保持されてもいずれでも構わない。
【0026】
患者に取り付けられた除細動システム1は、除細動器10が備える検出回路により、患者の心電図を常時監視する。監視中に心室細動が発生すると、
図3に示されるような心室細動の心電図を取得し、心室細動の発生を検出する。
心室細動時、心臓は毎分200回以上と激しく拍動しているが、その拍動は不規則であり、心電図波形の大きさや周期に一定性は無い。これは、
図4に示されるように、複数のSW110がミアンダリングしているためであり、心臓100の表面や内部で無秩序に電気刺激の伝導が発生して各部位が無秩序に収縮することが一つの原因と考えられている。
【0027】
本実施形態の除細動システム1では、心室細動の発生を検出すると、除細動器10の除細動駆動回路が、
図5に示すような除細動波形に基づいて電気エネルギーを発生させる。発生した電気エネルギーは、リード30を通って電極部20に伝わり、第一電極21と第二電極22との間に印加される。
【0028】
除細動駆動回路で発生される除細動波形は、心臓100の表層部に発生しているSWの総数を減らす第一波形部W1と、第一波形部W1に続いて印加され心室細動を除去する第二波形W2とを備えている。本実施形態では、第一波形部W1が心臓に作用した直後に第二波形W2に基づいて発生される電気エネルギーが心臓に印加されて除細動が行われる。
【0029】
図5に示すように、第一波形部W1は所定時間持続し、第一波形部W1の終了と同時に第二波形W2が印加される。第一波形部W1の印加終了後に再興奮の入力される余地がないため、第一波形部W1の印加によりSWが少なくなった状態で、第二波形W2を印加することができる。その結果、第二波形に基づくエネルギーを過度に大きくせずとも、心臓100に残存するSWの多くを消失させ、心室細動を除去することができる。
すなわち、本発明では、第一波形部W1と第二波形W2との間隔を限りなく小さくすることが重要な点の一つであり、これにより、第二波形の電圧V
w2を低く抑えつつ、除細動を確実に行うことができる。
【0030】
第一波形部W1は、第二波形W2の前半部と異なる極性を有する。本実施形態では第一波形部W1は負の極性を有する。第一波形部の終了時における極性が、第二波形の初期の極性と異なっているため、第二波形印加初期の電位変化量V
wは、第一波形部の電圧V
w1と第二波形の電圧V
w2との和になる。発明者らは、このような波形態様では、実際の電圧よりも大きい除細動効果を得ることができることを見出した。
【0031】
第二波形W2は、特許文献1に記載されるようなバイフェージック波形であり、前半部の極性がプラス、後半部の極性がマイナスとなっている。第二波形W2のパラメータは、電圧の最大値(負荷電圧)が第一波形部よりも大きく、例えば、プラス側最大電圧100ボルト(V)、通電時間6msec、マイナス側最大電圧80V、通電時間6msecでもよい。一般的な除細動器では、この程度の大きさのバイフェージック波形で心室細動を除去することは困難であり、ほぼ不可能であるが、本実施形態の除細動システム1では、第一波形部W1と第二波形W2とを組み合わせた除細動波形を用いることにより、従来の除細動器に比較して、第二波形W2におけるバイフェージック波形の最大電圧値を低く抑えて除細動を行うことができる。
これにより、特許文献1に記載のようなバイフェージック波形による1回の除細動エネルギーの閾値の最低値が5ジュール(J)であるので、本実施形態の電気エネルギーはこれに対して1/5〜3/5程度(1〜3J程度)のエネルギー分を低減させることができる。これにより除細動に伴って発生する患者への衝撃を著しく低減し、侵襲を抑えて除細動システム1装着中の患者のQOLを向上させることができる。
【0032】
本実施形態においては、第一波形部W1の電圧値の絶対値および長さ(時間)も重要であり、所定の範囲に設定されることが好ましい。第一波形部W1の長さは、第二波形部W2よりも長くなる。
第一波形部の終了時の電圧値V
w1の絶対値が小さすぎると、第二波形印加初期の電位変化量V
wを大きくする効果が小さくなる。一方、電圧値V
w1の絶対値が大きすぎると、第一波形部自体が患者に与える衝撃が大きくなる。これらを考慮すると、電圧値V
w1の絶対値は、10ボルト(V)以上90V以下が好ましく、20V以上60V以下がより好ましい。
第一波形部の印加時間が短すぎると、SWを消失させにくくなる。また、長すぎると心臓が停止する時間が長くなり、患者の負担が増大する。したがって、第一波形部の印加時間は、10msec以上200msec以下が好ましい。また、検出回路により計測される心室細動の平均周期に合わせてもよい。例えば、心室細動周期(または心室細動周期の1/2)の整数倍にすることが考えられる。中でも、印加時間を心室細動周期と同一とすると最も効率よく除細動を行うことができるため、好ましい。一般に、ヒトの心室細動の周期は150msec〜300msecであるため、第一波形部の長さは75msec(150の1/2)〜900msec(300の3倍)の範囲内で設定されてもよい。
【0033】
以上説明したように、本発明の除細動システム1によれば、除細動器10の除細動駆動回路で発生される除細動波形が、第一波形部W1と第二波形W2とを有するため、より低い負荷電圧により確実に除細動を行うことができる。また、従来の除細動システムよりも少ないエネルギーで除細動を行うことができるため、患者の侵襲を低減し、システム留置後電池交換等が必要になるまでの期間(耐用期間)をより長くすることができる。
【0034】
本実施形態では、第一波形部の終了時における極性がマイナスで、第二波形の初期の極性がプラスである例を説明したが、それぞれの極性が逆になってもよい。このようにしても、除細動効果を高めることができる。
【0035】
次に、本発明の第二実施形態について、
図6から
図11を参照して説明する。本実施形態の除細動システムと上述の除細動システム1との異なるところは、第一波形部の態様である。なお、以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0036】
図6に、本実施形態における除細動波形を示す。本実施形態では、第一波形部W11が、極性がプラスの第一部分W11aと、第一部分W11aに続いて印加される第二部分W11bとを有している。第二部分W11bの態様は、第一実施形態における第一波形部W1と概ね同様であり、第二波形W2の初期の極性と異なるマイナスの極性を有する。第一部分W11aと第二部分W11bとは極性が逆であるが、第一部分W11aの電圧値V
W11aと第二部分W11bの電圧値V
W11bとは、絶対値が同一(略同一を含む。以下同じ。)となっている。
【0037】
本実施形態の除細動システムにおいても、第一実施形態と同様に、より低い負荷電圧で確実に除細動を行うことができる。
また、第一波形部W11が、互いに極性の異なる第一部分W11aおよび第二部分W11bを有し、両者の電圧値の絶対値が同一であるため、第一波形部の印加後に、心臓にプラス極性の帯電が起きにくい。
【0038】
本実施形態において、第一波形部W11の第一部分W11aと第二部分W11bとは、必ずしも連続して印加される必要はなく、第一部分と第二部分との間に所定の長さの印加停止期間を挟んでもよい。この場合の印加停止期間は、例えば10msec以上200msec以下であってもよいし、心室細動周期と同等であってもよい。
【0039】
また、
図7に示す変形例のように、第一部分W11aの前に、第一部分と極性の異なる第三部分W11cを有してもよい。その際、隣り合う部分間に印加停止期間がない場合は、両者の極性を異ならせるようにする。
【0040】
さらに、
図8に示す変形例のように、バイフェージック波形により第一波形部W12を構成してもよい。このようにすると、バイフェージック波形のパラメータを変更するだけで第一波形部および第二波形の両方を生成できるため、除細動駆動回路の構成をより簡素にすることができ、製造コストを抑えることができる。
【0041】
本実施形態においては、各部分の印加時間を心室細動周期またはその1/2に設定するのが好ましい。このようにすると、第一波形部の印加時間が必ず心室細動周期(または心室細動周期の1/2)の整数倍になるため、設定が簡便になる。
心内心電図を記録できない等により心室細動周期が計測できない場合は、ヒトの心室細動の周期を考慮して、例えば50msec〜900msec程度の予め設定した範囲に第一波形部の印加時間を設定することも可能である。
【0042】
次に、本発明の第三実施形態について、
図9および
図10を参照して説明する。本実施形態の除細動システム41と上述の除細動システム1との異なるところは、電極部およびリードの態様である。
【0043】
図9は、本実施形態の除細動システム41の電極部42およびリード50を示す図である。電極部42およびリード50は、一般にRVリード(経静脈リード)と呼ばれるものであり、
図10に示すように、心電図を検出したり心臓のペーシングを行ったりする際に使用されるチップ電極43及びリング電極44が電極部42の先端部付近に設けられている。電極部42の中間部には、除細動波形が印加されるRV-def電極45が設けられている。電極部42の各電極とリード50とは、図示しない電極内リードによって電気的に接続されている。さらにリード50は、基端に設けられたIS1コネクタ51及び一対のDF1コネクタ52によって除細動器10に接続される。
【0044】
第一実施形態の電極部20と異なり、電極部42は、カテーテル等を用いて血管経由で心臓100までデリバリーされる。RV-def電極45は、電極部42が心臓100の内部に留置された状態において概ね右心室102内に位置するよう設置される。
除細動システム41において、除細動駆動回路で発生される除細動波形は、除細動器10とRV-def電極45との間に印加されるが、電極部42に印加用の電極をもう一つ設け、当該電極とRV-def電極45との間に除細動波形が印加される構成としてもよい。
【0045】
本実施形態の除細動システム41においても、既に説明した各実施形態の除細動システムと同様に、より低い負荷電圧で確実に除細動を行うことができる。
【0046】
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0047】
例えば、第一波形部を、
図11に示す変形例のように、充分に印加時間が短い複数のパルスPで構成してもよい。本変形例では、各パルスPの印加時間は膜電位を十分に変化させるため10msec以上とし、各パルスP間には心筋細胞膜の時定数3から7msecよりも短い、例えば2msec程度の間隔をおいて、トータルの印加時間が100msec以上の単一矩形波とみなしうる第一波形部W13を形成している。このようにすると、第一波形部W11Bの消費電力を見かけ上少なくすることができ、除細動器の電源寿命を向上させることができる。第一波形を多数のパルスで構成する場合、パルス間隔は、SWのミアンダリングの速度よりも充分早く設定されればよく、各パルスの印加時間およびパルス間の間隔は上記に限定されない。
また、プラス極性のパルスとマイナス極性のパルスとを組み合わせて第一波形部が構成されてもよい。例えば、連続するプラス極性パルスで第一波形部の前半を構成し、連続するマイナス極性パルスで第一波形部の後半を構成してもよい。
【0048】
さらに、上述の各実施形態で説明した各構成の具体的態様は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成要素の組み合わせを変えたり、各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。
例えば、本発明は、電極部を心臓に直接取り付ける除細動システムに限定されない。電極部が体表面に取りつけられる体外式の除細動器システムであっても、本発明を適用することにより、負荷電圧を小さくして患者の負担を低減することが可能である。