特開2016-220788(P2016-220788A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-220788(P2016-220788A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20161205BHJP
【FI】
   A63F7/02 326G
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-108233(P2015-108233)
(22)【出願日】2015年5月28日
(71)【出願人】
【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
(74)【代理人】
【識別番号】110000936
【氏名又は名称】特許業務法人青海特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 友浩
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088BA67
2C088DA09
2C088DA15
(57)【要約】
【課題】遊技意欲の低下を抑制する。
【解決手段】遊技球を貯留する上皿18および下皿20が正面に配された皿ユニット22と、皿ユニットの背面側に設けられ、一端が上皿に接続された第1通路50と、皿ユニットの背面側に設けられ一端が下皿に接続された第2通路と、第1通路に遊技球が滞留していない場合には、払い出された賞球を第1通路に導き、第1通路に遊技球が滞留している場合には、払い出された賞球を第2通路に導く賞球分岐部30と、を備える。第1通路は、第1分岐路34に導かれた遊技球の転動方向を上皿側へ変換する湾曲部50aと、湾曲部から上皿側へ向けて高さ位置が連続的に低くなる傾斜部50bと、を備えている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球を貯留する上皿および下皿が正面に配された皿ユニットと、
前記皿ユニットの背面側に設けられ、一端が前記上皿に接続された第1通路と、
前記皿ユニットの背面側に設けられ、一端が前記下皿に接続された第2通路と、
前記第1通路の他端に位置する第1分岐路、および、前記第2通路の他端に位置する第2分岐路を有し、該第1分岐路内に遊技球が滞留していない場合には、払い出された賞球を該第1分岐路に導き、該第1分岐路内に遊技球が滞留している場合には、払い出された賞球を該第2分岐路に導く賞球分岐部と、
を備え、
前記第1通路は、
前記第1分岐路に導かれた遊技球の転動方向を前記上皿側へ変換する湾曲部と、
前記湾曲部から前記上皿側へ向けて高さ位置が連続的に低くなる傾斜部と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記皿ユニットの背面側に位置し、上方から下方へ遊技球を導く賞球通路と、
前記賞球通路内の遊技球を払い出す払出ユニットと、
を備え、
前記賞球分岐部は、前記払出ユニットの直下に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
少なくとも前記第1通路および前記第2通路が設けられ、前面に前記皿ユニットが開閉自在に設けられた基体と、
前記皿ユニットが前記基体に対して開放された状態で前記第1通路を遮断し、該皿ユニットが該基体に対して閉じられた状態で該第1通路から退避するシャッター部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技球を貯留する上皿および下皿が設けられた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1、2に示されるように、一般的な遊技機においては、払出装置によって払い出された賞球が上皿に導かれ、上皿が遊技球で満たされると、払い出された賞球が下皿に導かれるように構成されている。これにより、遊技者に面倒な操作を要求することなく、一定量の遊技球を上皿に確保しつつ、余剰の遊技球を自動的に下皿に導くことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−102895号公報
【特許文献2】特開2006−198191号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遊技機の中には、所謂、時短遊技状態等、賞球が払い出される入賞口に遊技球が入球しやすくなり、遊技球の費消を低減した状態で遊技を進行することができるものがある。しかしながら、遊技球の発射タイミングや転動態様等によっては、遊技球が入賞口にあまり入球せずに、本来の設定よりも早期に遊技球が減少してしまうといった事態が短期的に生じてしまうことがある。このように、本来の設定よりも早期に遊技球が減少すると、遊技者に多大なストレスが与えられてしまい、遊技意欲が低下するという課題がある。
【0005】
本発明は、遊技意欲の低下を抑制することができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、遊技球を貯留する上皿および下皿が正面に配された皿ユニットと、前記皿ユニットの背面側に設けられ、一端が前記上皿に接続された第1通路と、前記皿ユニットの背面側に設けられ、一端が前記下皿に接続された第2通路と、前記第1通路の他端に位置する第1分岐路、および、前記第2通路の他端に位置する第2分岐路を有し、該第1分岐路内に遊技球が滞留していない場合には、払い出された賞球を該第1分岐路に導き、該第1分岐路内に遊技球が滞留している場合には、払い出された賞球を該第2分岐路に導く賞球分岐部と、を備え、前記第1通路は、前記第1分岐路に導かれた遊技球の転動方向を前記上皿側へ変換する湾曲部と、前記湾曲部から前記上皿側へ向けて高さ位置が連続的に低くなる傾斜部と、を備えていることを特徴とする。
【0007】
また、前記皿ユニットの背面側に位置し、上方から下方へ遊技球を導く賞球通路と、前記賞球通路内の遊技球を払い出す払出ユニットと、を備え、前記賞球分岐部は、前記払出ユニットの直下に設けられているとよい。
【0008】
また、少なくとも前記第1通路および前記第2通路が設けられ、前面に前記皿ユニットが開閉自在に設けられた基体と、前記皿ユニットが前記基体に対して開放された状態で前記第1通路を遮断し、該皿ユニットが該基体に対して閉じられた状態で該第1通路から退避するシャッター部材と、を備えるとよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、遊技意欲の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の遊技機の斜視図である。
図2】遊技機の背面図である。
図3】払出ユニットおよび賞球分岐部を説明する図である。
図4】第1通路を説明する図である。
図5】シャッター部材を説明する図である
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0012】
図1は、本実施形態の遊技機1の斜視図であり、図2は、遊技機1の背面図である。本実施形態の遊技機1は、中扉10と、この中扉10の前面側に位置し、ヒンジ12を介して中扉10に開閉自在に取り付けられた前扉14と、を備えている。これら中扉10および前扉14は、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成される不図示の外枠に、ヒンジ機構を介して開閉自在に取り付けられる。
【0013】
中扉10は、外枠と同様に、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成されており、この囲繞空間に不図示の遊技盤が保持される。また、前扉14は、中央に貫通孔16aが形成された化粧板16と、この化粧板16の下部に設けられ、遊技球を貯留する上皿18および下皿20が正面に配された皿ユニット22と、を備えている。化粧板16の正面には、不図示の装飾部材が設けられるとともに、貫通孔16aには、ガラス製または樹脂製の透過板(不図示)が固定される。そして、前扉14を中扉10に対して閉じると、中扉10に保持される遊技盤と、前扉14に固定される透過板とが所定の間隔を維持して略平行に対面するとともに、遊技機1の正面側から、透過板を介して遊技盤が視認可能となる。
【0014】
なお、透過板と遊技盤との間に形成される間隙は、遊技球が転動、流下する遊技領域を形成する。そして、遊技盤には、遊技領域を転動する遊技球が入球するさまざまな入賞口が形成され、入賞口内に設けられたセンサが遊技球の通過を検知すると、制御基板の指令により、中扉10の背面側に設けられた払出ユニット24が、賞球として遊技球を払い出す。
【0015】
こうして払い出された賞球は、まず上皿18に導かれるとともに、上皿18が満タン状態になると、自動的に下皿20に導かれる。下皿20の底面には、不図示のスライド板により開閉される球抜き孔20aが形成されており、球抜き孔20aを開くことで、下皿20に貯留された遊技球を下方に落下させることができる。こうして球抜き孔20aから落下した遊技球は、下皿20の下方に配される貯留箱に貯留されたり、あるいは、下皿20の下方に配される通路から計数装置に導かれたりすることとなる。以下に、上皿18または下皿20に遊技球を導く構成について詳述する。
【0016】
図2に示すように、中扉10の背面上部には、遊技場に設けられた島設備を循環する遊技球を受け入れる受け入れ部26が設けられるとともに、中扉10の背面側部には、鉛直方向に延在する賞球通路28が設けられている。賞球通路28は、上端が受け入れ部26に接続され、下端が払出ユニット24に接続されており、受け入れ部26から払出ユニット24へと遊技球を導く。この賞球通路28は、払出ユニット24内に進入した遊技球に作用する荷重を小さくするべく、図示のように、上端から下端まで、通路が蛇行して形成されている。
【0017】
図3は、払出ユニット24および賞球分岐部30を説明する図であり、上皿18に遊技球が導かれる状態を図3(a)に示し、下皿20に遊技球が導かれる状態を図3(b)に示している。払出ユニット24は、上端が賞球通路28に接続され、下端が賞球分岐部30に接続される払出通路24aと、この払出通路24aの途中に設けられた回転体24bと、この回転体24bを回転させる駆動力を出力する払出モータ24cと、を備えている。払出通路24aは、賞球通路28と同様に、上方から下方へと遊技球を蛇行させながら導く通路である。
【0018】
回転体24bは、払出通路24aと同程度の幅を有し、払出通路24aから落下する遊技球を着座させる着座面24bを4つ備えている。4つの着座面24bは、回転体24bの回転方向に90°位相をずらして設けられており、回転体24bが90°回転するたびに、異なる着座面24bが上方に臨む。払出モータ24cはステッピングモータで構成され、不図示のギヤを介して回転体24bを90°単位で回転させる。払出モータ24cの駆動力を受けて回転体24bが90°回転すると、上方に臨む着座面24bに着座した遊技球が払出通路24aに沿って払出ユニット24の下方に落下するとともに、新たに上方に臨む位置に移動した着座面24bに向かって、次なる遊技球が落下する。こうして、回転体24bが90°回転するたびに、払出ユニット24から1つずつ賞球が払い出されることとなる。
【0019】
そして、払出ユニット24の直下であって、上記の皿ユニット22の背面側には、賞球分岐部30が設けられている。この賞球分岐部30は、ケーシング30aを備えており、このケーシング30aの上端面に、払出ユニット24の払出通路24aから落下する賞球をケーシング30a内に導く導入口32が形成されている。また、導入口32よりも下方には、導入口32からケーシング30a内に進入した遊技球が導かれる第1分岐路34および第2分岐路36が設けられている。これら第1分岐路34および第2分岐路36は、中扉10の幅方向に並列して設けられており、第1分岐路34と第2分岐路36との間には、両者を区画する分岐壁部38が形成されている。
【0020】
また、導入口32の近傍には、導入口32からケーシング30a内に進入し、自重によって下方に落下する遊技球に衝突する衝突面40が設けられている。この衝突面40は、上方が第2分岐路36側に位置し、下方が第1分岐路34側に位置するように傾斜している。そのため、導入口32からケーシング30a内に進入した遊技球は、図3(a)に示すように、衝突面40への衝突により、第1分岐路34に向かって落下することとなる。
【0021】
ここで、第1分岐路34は、第1通路50を介して上皿18に接続されており、第2分岐路36は、第2通路52を介して下皿20に接続されている。したがって、通常、払出ユニット24によって払い出された賞球は、図3(a)に示すように、衝突面40への衝突により、第1分岐路34および第1通路50を介して上皿18に導かれる。
【0022】
一方、上皿18が遊技球で満タンとなり、第1通路50に遊技球が滞留すると、図3(b)に示すように、第1分岐路34において、遊技球が鉛直方向に重なった状態となる。このようにして、第1分岐路34が閉塞された状態で、導入口32から新たに賞球が落下すると、落下した賞球が、第1分岐路34を閉塞している遊技球に衝突して第2分岐路36側に導かれる。つまり、賞球分岐部30は、第1分岐路34内に遊技球が滞留していない場合には、払い出された賞球を第1分岐路34に導き、第1分岐路34内に遊技球が滞留している場合には、払い出された賞球を第2分岐路36に導くこととなる。これにより、上皿18が遊技球で満タンになると、自動的に下皿20に遊技球が導かれることとなる。
【0023】
そして、遊技機1には、遊技領域に遊技球を発射させるための発射装置が設けられているが、この発射装置には、上皿18に貯留された遊技球が供給されるように構成されている。したがって、例えば、大当たりに当選して多量の賞球が払い出された場合、その後の遊技においては、しばらくの間、上皿18に貯留された遊技球が発射装置に供給されることとなる。このとき、遊技球の発射球数に対して、払い出される賞球数が所期の設定よりも少なくなることがある。このような場合には、上皿18に貯留されている遊技球がみるみる減少してしまい、遊技者に多大なストレスが与えられ、遊技意欲が低下してしまう。そこで、本実施形態では、払い出される賞球数が所期の設定よりも短期的に少なくなったとしても、遊技球が必要以上に減少してしまったという印象を遊技者に与えないようにするべく、第1通路50を次のように構成している。
【0024】
図4は、第1通路50を説明する図である。本実施形態では、第1通路50が賞球分岐部30と一体に形成されており、賞球分岐部30の第1分岐路34と第1通路50とが連続している。換言すれば、第1通路50は、一端が上皿18に接続され、他端に第1分岐路34が位置しており、第1分岐路34は、第1通路50の一部であって、第1通路50に賞球を導く入口と捉えることができる。
【0025】
ここで、図4に示すように、賞球通路28、払出ユニット24および賞球分岐部30は、上皿18(皿ユニット22)から遊技機1の背面側に離隔した位置に設けられており、第1通路50は、賞球分岐部30から上皿18まで、遊技機1の正面側へ延在している。そして、第1通路50は、第1分岐路34に導かれた遊技球の転動方向を上皿18側へ変換する湾曲部50aと、湾曲部50aから上皿18側へ向けて高さ位置が連続的に低くなる傾斜部50bと、を備えている。
【0026】
より詳細には、湾曲部50aは、第1分岐路34から鉛直方向に落下する遊技球を、上皿18側すなわち遊技機1の正面側に転動させるように湾曲している。また、傾斜部50bは、一端が上皿18に接続され、他端が湾曲部50aに連続しており、湾曲部50a側から上皿18側まで、高さ位置が連続的に低くなっている。このように、湾曲部50aおよび傾斜部50bを備える第1通路50によれば、払出ユニット24から払い出されて第1分岐路34に落下した遊技球を速やかに上皿18に導くことができる。
【0027】
また、上記のように、賞球分岐部30と上皿18との間に、湾曲部50aおよび傾斜部50bを有する第1通路50が設けられるので、遊技者が視認できないところに、払い出された遊技球を多量に滞留させることができる。つまり、賞球分岐部30が上皿18から遠ざかる程、換言すれば、上皿18から賞球分岐部30までのストロークが長くなるほど、上皿18に導かれる遊技球であって、遊技者が視認できない位置に滞留する遊技球を、より多く確保することができる。
【0028】
本実施形態では、上皿18から離隔した払出ユニット24の直下に賞球分岐部30が設けられているので、遊技者が視認できない位置に多くの遊技球を滞留させることができる。これにより、上皿18において遊技球の減少が短期的に激しくなったとしても、しばらくの間は、第1通路50に滞留している遊技球が上皿18に次々と導かれ、上皿18は満タンの状態に維持される。したがって、短期的に遊技球の減少が激しくなったとしても、遊技球がどの程度減少しているのかを遊技者が把握しにくくなり、遊技者に与えられるストレスが軽減され、遊技者の遊技意欲低下を抑制することができる。
【0029】
なお、遊技中には、球詰まりをはじめとするさまざまな不具合が生じることがあるが、こうした不具合が生じた場合には、遊技中に前扉14を開いてメンテナンスを行う必要がある。ところが、上記のように、賞球分岐部30を前扉14から離隔した位置に配し、第1通路50に多量の賞球を滞留させることとすると、メンテナンスの際に前扉14を開いたときに、第1通路50に滞留した遊技球がこぼれ落ちてしまう。そこで、本実施形態では、第1通路50に多量の遊技球を滞留させつつも、これらの遊技球が前扉14を開いたときにこぼれ落ちないようにする措置が講じられている。
【0030】
図5は、シャッター部材60を説明する図である。シャッター部材60は、遮蔽板62およびリンク部材64を備えており、第1通路50を構成する部材と一体に中扉10に設けられている。前扉14が中扉10に対して閉じられた状態では、前扉14の背面に形成された、上皿18に遊技球を導く開口と、第1通路50の一端とが、僅かな隙間を維持して対向する。シャッター部材60の遮蔽板62は、第1通路50の一端と、前扉14の背面との間に形成される隙間に位置している。
【0031】
遮蔽板62は、薄い平板状の部材で構成され、不図示のガイドにより、中扉10の正面側や背面側への移動、ならびに、中扉10の幅方向への移動が規制された状態で、鉛直方向への移動のみが可能となっている。また、遮蔽板62には、中扉10の幅方向に長さを有する長孔62aが下部に形成されている。
【0032】
リンク部材64は、約90度に屈曲した部材で構成され、屈曲部64aを軸として回動自在に中扉10に設けられている。リンク部材64の一端には、遮蔽板62の長孔62a内をスライドする係合部64bが設けられており、リンク部材64の他端64cは、屈曲部64aから下方に向かって突出している。
【0033】
前扉14には、図5において破線で示す押圧突起66が設けられている。この押圧突起66は、前扉14の開閉動作に連動する不図示のリンク機構に接続されており、前扉14から遊技機1の背面側へ突出し、リンク部材64の他端64cに嵌合している。そして、前扉14が中扉10に対して閉じられた状態では、押圧突起66は図5(a)に示す位置に保持されている。この状態では、リンク部材64により、遮蔽板62が第1通路50よりも下方に位置しており、第1通路50から上皿18へ遊技球が導かれる。
【0034】
一方、前扉14が中扉10に対して開かれると、前扉14の開動作に連動して押圧突起66が、図5(a)に示す位置から図5(b)に示す位置へ移動する。この移動に伴い、リンク部材64の他端64cが図中右側に押圧され、リンク部材64は屈曲部64aを軸として回動する。その結果、リンク部材64の係合部64bが、長孔62a内をスライドしながら上方へ移動し、この係合部64bの移動に伴って、遮蔽板62が第1通路50内に進入する。遮蔽板62の幅は、第1通路50の幅よりも小さいものの、遮蔽板62と第1通路50との間に形成される幅方向の隙間は、遊技球の直径よりも小さい寸法関係となっている。したがって、図5(b)に示すように、遮蔽板62が第1通路50内に進入した状態では、第1通路50からの遊技球の脱落が抑制されることとなる。
【0035】
このように、第1通路50および第2通路52が設けられた中扉10(基体)の前面には、皿ユニット22(前扉14)が開閉自在に設けられている。そして、シャッター部材60は、皿ユニット22(前扉14)が中扉10に対して開放された状態で第1通路50を遮断し、皿ユニット22(前扉14)が中扉10に対して閉じられた状態で第1通路50から退避することとなる。これにより、第1通路50に多量の遊技球を滞留させつつ、前扉14を開いたときに遊技球がこぼれ落ちないようにすることができる。
【0036】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0037】
上記実施形態では、中扉10の前面に前扉14を設け、この前扉14に皿ユニット22を一体に設けることとしたが、皿ユニット22を前扉14と独立して設け、前扉14および皿ユニット22のそれぞれを、中扉10に対して個別に開閉できる構成としてもよい。
【0038】
また、上記実施形態では、払出ユニット24の直下に賞球分岐部30を設けることとしたが、払出ユニット24や賞球通路28と賞球分岐部30との相対位置関係は特に限定されるものではない。
【0039】
また、上記実施形態では、遊技機1が外枠(不図示)、中扉10、前扉14を備え、中扉10および前扉14を外枠に対して開閉可能とし、さらに、前扉14を中扉10に対して開閉可能とした。しかしながら、基体と、この基体に対して開閉自在な扉体とを設ける構成は必須ではなく、また、基体に対して1つの扉体のみを開閉自在に設けてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 遊技機
10 中扉(基体)
18 上皿
20 下皿
22 皿ユニット
24 払出ユニット
28 賞球通路
30 賞球分岐部
34 第1分岐路
36 第2分岐路
50 第1通路
52 第2通路
60 シャッター部材
図1
図2
図3
図4
図5