内視鏡検査では、従来から通常光を用いた観察が行われているが、近年では医師の精密診断を可能とするべく、特殊光を用いた観察機能を搭載した観察装置が普及している。特殊光観察機能の例を示すと、粘膜表層の毛細血管や粘膜微細模様を強調表示する「狭帯域光観察(NBI:Narrow Band Imaging)」機能、腫瘍性病変と正常粘膜を異なる色調で強調表示する「蛍光観察(AFI:Auto Fluorescence Imaging )」機能、粘膜深部の血管や血流情報を強調表示する「赤外光観察(IRI:Infra Red Imaging )」機能などがあり、観察装置は、これらの特殊光観察機能を搭載して病変の早期発見をサポートしている。また観察装置の多機能化に合わせて、特殊光観察を可能とする専用の内視鏡も普及している。
一般に医療施設においては、このような特殊光観察を可能とする新式の観察装置および内視鏡を導入しても、既存(旧式)の観察装置および内視鏡の少なくとも一部は引き続き利用され、全ての観察装置および内視鏡が新式のものに置き換えられることはない。そのため医療施設では旧式と新式の観察装置および内視鏡が混在することになるが、たとえば観察装置ないしは内視鏡の組合せに関し、少なくとも一方が旧式のものである場合に、特殊光観察を実施できないという状況が発生しうる。
ところで医療施設では、経過観察の目的で、患者に対して再検査が実施されることがある。このような再検査はフォローアップ検査とも呼ばれ、内視鏡の再検査において医師は、前回検査で観察された病変部位や、組織の採取や止血などの処置を施した処置部位などの要経過観察部位を少なくとも診察し、それらの部位の変化や状態を診断する。通常、医師は再検査開始前に、前回検査で観察された観察部位の所見情報を記録したレポートを参照し、前回の所見情報を確認してから再検査を行う。
そのため再検査では、医師が同一患者に対して前回行った観察と同様の観察を行うことが好ましい。たとえば前回検査で特殊光観察を行っていれば、今回の再検査においても、医師は、少なくとも同じ部位に対して同じ特殊光観察を行う必要がある。しかしながら今回検査で使用する観察装置および内視鏡の組合せによっては、前回検査で行った観察を行えない場合があり、検査開始後に、前回検査と同様の観察を実施可能な観察装置ないしは内視鏡に交換することは、患者および医師の負担を増やすことになり好ましくない。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、検査開始前に、同一患者に対して前回検査と同様の観察を行えるか判断する技術を提供することにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
課題を解決するために、本発明のある態様の検査業務支援システムは、観察装置と内視鏡とを含む検査装置において使用された設定値を示す設定情報を、患者情報に関連付けて記憶する検査情報記憶部と、検査で使用する設定と、その設定を実現可能とする観察装置と内視鏡の組合せを記憶する装置情報記憶部と、検査を開始する患者情報を取得する患者情報取得部と、患者情報取得部が取得した患者情報に基づいて、同一患者の前回・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る