特開2016-221206(P2016-221206A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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▶ 荒川 和正の特許一覧

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  • 特開2016221206-頸部ストレッチ具 図000003
  • 特開2016221206-頸部ストレッチ具 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-221206(P2016-221206A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】頸部ストレッチ具
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/02 20060101AFI20161205BHJP
【FI】
   A61F5/02 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2015-122419(P2015-122419)
(22)【出願日】2015年6月1日
(71)【出願人】
【識別番号】595076330
【氏名又は名称】荒川 和正
(72)【発明者】
【氏名】荒川 和正
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA03
4C098BB03
4C098BC21
4C098BC42
4C098BD02
(57)【要約】
【課題】被施術者自身で頸部のストレッチを行うもので、構造が簡単で且つ使用において安全な頸部ストレッチ具を提供することにある。
【解決手段】頸部ストレッチ具10は板蒲鉾形で板蒲鉾様に上下2層が接合され、上層の首枕部20は木質・硬質のウレタン・発泡スチロールなどで形成される。下層のクッション部21はB側が高くA側が低く成形された柔らかく復元性のあるスポンジで形成される。被施術者が頸部ストレッチ具10に、頸部を載せて行く過程でクッション部21のスポンジが徐々に圧縮され上層の首枕部20がA側端を軸に回転することで首枕部20に接触した被施術者の頸部を牽引しストレッチする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
頸部ストレッチ具10は、板蒲鉾形で板蒲鉾様に上下2層が接合され、上層の首枕部20は木質あるいは硬質ウレタン・発砲スチロールなどで形成される。下層のクッション部21はB側が高くA側が低く成形された柔らかく復元性のある発泡ゴムあるいは発泡ウレタンなどのスポンジで形成されていることを特徴とする頸部ストレッチ具。
【請求項2】
請求項1の頸部ストレッチ具10において、首枕部20の木質あるいは硬質ウレタン・発砲スチロールなどの上面に滑り止めが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の頸部ストレッチ具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被施術者自身が頸部のストレッチを行う場合に用いる頸部ストレッチ具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ストレッチとは、筋肉を牽引することで、筋肉ならびに結合組織の柔軟性の改善、筋肉の緊張緩和、血流改善、神経機能の向上、筋萎縮の抑制などの効果があるとされ医療機関では頸肩部の不快症状、上肢の痺れ等に頸部の牽引ストレッチが行われます。
【0003】
さて、被施術者自身が頸肩部の不快症状の予防あるいは緩和の為にストレッチを行う場合には、被施術者自身の徒手による運動療法か、または簡易な頸部ストレッチ具を使用する方法があります。
【0004】
しかし、被施術者自身の徒手による運動療法は知識と経験が必要なため一般的ではありません。そこで、簡易な頸部ストレッチ具が多く利用され、簡易な頸部ストレッチ具が多数発明されている。
【0005】
特許文献1には、首指圧枕がありますが、頸部を牽引する力は小さく、ストレッチ効果は大きくなかった。また、特許文献2に記載される姿勢矯正具は、機構が複雑で製造コストが掛かるうえ構造体に指を挟む・髪を挟むなどの危険があった。
【0006】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特願平11−150863
【特許文献2】特願2006−139515
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、従来技術の上記問題を解決するためになされたものであり、目的は、被施術者自身が頸部のストレッチを行う為の、構造が簡単で且つ安全に頸部をストレッチすることの出来る頸部ストレッチ具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の頸部ストレッチ具10は、板蒲鉾形で板蒲鉾様に上下2層が接合され、上層の首枕部20は木質あるいは硬質ウレタン・発砲スチロールなどで形成される。下層のクッション部21はB側が高くA側が低く成形された柔らかく復元性のある発泡ゴムあるいは発泡ウレタンなどのスポンジで形成される。
【0010】
スポンジが高く成形されたB側を頭頂部側にして、頸部ストレッチ具10に被施術者が頸部を載せて行く過程でクッション部21のスポンジが圧縮されると首枕部20はA側端を軸に回転する。この回転が首枕部20に接触した被施術者の頸部を牽引しストレッチする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の効果により、仰臥位になれる場所さえあれば、簡単に且つ安全に被施術者自身で頸部をストレッチして筋肉の緊張を緩和して血行が改善されるなどして肩こり、首こりの不快症状を緩和することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の斜視図である。
図2】本発明の使用開始時の図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0013】
次に本発明の実施の形態を図1および図2により説明する。図1は本発明の実施形態を示す頸部ストレッチ具10の斜視図である。図2は本発明の使用開始時の図である。
【0014】
本発明の頸部ストレッチ具10は板蒲鉾形で板蒲鉾様に上下2層が接合され、上層の首枕部20は木質あるいは硬質ウレタン・発砲スチロールなどで形成される。
【0015】
下層のクッション部21はB側が高くA側が低く成形された柔らかく復元性のある発泡ゴムあるいは発泡ウレタンなどのスポンジで形成される。
【0016】
本発明の使用法を図2により説明する。被施術者が仰臥位で本発明の頸部ストレッチ具10のスポンジが高く成形されたB側を頭頂部側にして、被施術者の首を頸部ストレッチ具10に載せていく。この過程で徐々にクッション部21のスポンジが圧縮され、上層の首枕部20はA側端を軸に回転して首枕部20に接触した被施術者の頸部を牽引しストレッチする。
【符号の説明】
【0017】
10 頸部ストレッチ具
20 首枕部
21 クッション部
A 頸部ストレッチ具A側
B 頸部ストレッチ具B側
図1
図2