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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-221244(P2016-221244A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】生体状態評価装置及びマッサージ機
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20161205BHJP
【FI】
   A61H7/00 323S
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-47847(P2016-47847)
(22)【出願日】2016年3月11日
(31)【優先権主張番号】特願2015-109126(P2015-109126)
(32)【優先日】2015年5月28日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】森川 大輔
(72)【発明者】
【氏名】湯川 隆志
(72)【発明者】
【氏名】泉中 健志
(72)【発明者】
【氏名】池島 紗知子
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AD11
4C100BB04
4C100CA06
4C100DA05
(57)【要約】
【課題】利便性を向上させることができるマッサージ機を提供する。
【解決手段】使用者の身体に負荷を付与する施療子36と、負荷の付与時における生体反応を計測する生体生理情報計測部42と、生体反応に基づき、身体に対して負荷が付与される部位の生体状態を評価する生体状態評価部72と、生体状態評価時の施療子36によって負荷が付与される部位を判別する部位判別部71と、生体状態評価部72によって少なくとも身体の複数の部位において生体状態が評価された際にその複数の部位における生体状態の評価結果により求められる代表値を算出する代表値算出部74と、代表値算出部74で算出された代表値を出力する出力部41と、を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の身体に負荷を付与する負荷付与部と、
前記負荷の付与時における生体反応を計測する生体反応計測部と、
前記生体反応に基づき、前記身体に対して負荷が付与される部位の生体状態を評価する生体状態評価部と、
前記生体状態評価時の前記負荷付与部によって負荷が付与される部位を判別する部位判別部と、
前記生体状態評価部によって少なくとも身体の複数の部位において生体状態が評価された際にその複数の部位における生体状態の評価結果により求められる代表値を算出する代表値算出部と、
前記代表値算出部で算出された代表値を出力する出力部と、
を有することを特徴とする生体状態評価装置。
【請求項2】
前記生体状態評価部は、少なくとも3段階以上で前記生体状態を評価することを特徴とする請求項1に記載の生体状態評価装置。
【請求項3】
前記代表値算出部は、前記部位判別部によって判別される部位、前記使用者の年齢、前記使用者の性別のうち、少なくとも1つ以上の項目による重み付けを考慮して、前記代表値を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の生体状態評価装置。
【請求項4】
前記代表値を時系列データと対応付けて記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された時系列データと対応付けられた前記代表値を表示する表示部とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の生体状態評価装置。
【請求項5】
前記記憶部に記憶された時系列データと対応付けて記憶された代表値の内で前回の代表値を参照し、前回の代表値と今回の前記代表値とを比較し、その差が所定値以上であるか否かを判定する比較判定部と、該比較判定部によって前記所定値以上であると判定された場合にその旨を報知する報知部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の生体状態評価装置。
【請求項6】
前記代表値が予め決められた閾値以上か否かを判定する閾値判定部と、該閾値判定部によって前記閾値以上であると判定された場合にその旨を報知する報知部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の生体状態評価装置。
【請求項7】
前記代表値が予め決められた閾値以上か否かを判定する閾値判定部と、該閾値判定部によって閾値以上であると判定した日数が第1所定日数以上となった場合、又は、前記閾値判定部によって閾値以上であると判定した日数が第2所定日数継続した場合にその旨を報知する報知部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の生体状態評価装置。
【請求項8】
前記記憶部に記憶された時系列データと対応付けて記憶された代表値の内で前回の代表値を参照し、前回の代表値と今回の前記代表値とを比較し、その差が所定値以上であるか否かを判定する比較判定部と、該比較判定部によって前記所定値以上であると判定された場合に、前記使用者に対して施療部による施療の頻度又は日時を提示する提示部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の生体状態評価装置。
【請求項9】
時系列データと対応付けて記憶された前記代表値は、複数回の生体状態の計測結果の平均であることを特徴とする請求項4〜8のいずれか一項に生体状態評価装置。
【請求項10】
時系列データと対応付けて記憶された前記代表値は、所定期間内の複数回の生体状態の計測結果の平均であることを特徴とする請求項4〜8のいずれか一項に記載の生体状態評価装置。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の生体状態評価装置と、
前記生体状態評価装置の生体状態評価部によって評価された評価結果に基づいて、前記使用者に対する施療を行う施療部と、
を備えたことを特徴とするマッサージ機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体状態評価装置及びマッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、身体の凝っている箇所を施療した時に、「気持ちよい」と「痛い」の両方が混ざった独特の心理状態となることを利用し、施療時に得られた生体情報から推定される心理状態より、コリ感の有無を推定する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4007765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のような生体状態評価装置では、使用者の肩や腰などの所定部位を押圧し、その際の発汗量から複数の部位毎のコリ感を個別に把握するものである。しかしながら、各部位ごとにコリ感を把握できても、使用者の感じる全体的なコリ感を使用者が容易に把握することは難しい。即ち、コリ感等の生体情報を部位毎に把握できるものの複合的に把握することができず、利便性の面で改善の余地が残されている。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、利便性を向上させることができる生体状態評価装置及びマッサージ機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、生体状態評価装置は、使用者の身体に負荷を付与する負荷付与部と、前記負荷の付与時における生体反応を計測する生体反応計測部と、前記生体反応に基づき、前記身体に対して負荷が付与される部位の生体状態を評価する生体状態評価部と、前記生体状態評価時の前記負荷付与部によって負荷が付与される部位を判別する部位判別部と、前記生体状態評価部によって少なくとも身体の複数の部位において生体状態が評価された際にその複数の部位における生体状態の評価結果により求められる代表値を算出する代表値算出部と、前記代表値算出部で算出された代表値を出力する出力部と、を有する。
【0007】
また、上記課題を解決するために、マッサージ機は、生体状態評価装置と、前記生体状態評価装置の生体状態評価部によって評価された評価結果に基づいて、前記使用者に対する施療を行う施療部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明の生体状態評価装置及びマッサージ機によれば、利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態におけるマッサージ機の斜視図である。
図2】同上におけるマッサージ機の施療制御の構成を示すブロック図である。
図3】マッサージ機の評価制御の構成を示すブロック図である。
図4】(a)は同上におけるマッサージ機の操作部の出力部においてマッサージ前の出力態様の一例を説明するための説明図であり、(b)は同上におけるマッサージ機の操作部の出力部においてマッサージ後の出力態様の一例を説明するための説明図である。
図5】別例におけるマッサージ機の操作部の出力部の説明図である。
図6】別例におけるマッサージ機の操作部の出力部の説明図である。
図7】別例におけるマッサージ機の評価制御の構成を示すブロック図である。
図8】別例におけるマッサージ機の評価結果の表示態様の一例を示す説明図である。
図9】別例におけるマッサージ機の評価結果の報知を行う際の判定方法を説明するための説明図である。
図10】別例におけるマッサージ機の評価結果の表示態様の一例を示す説明図である。
図11】別例におけるマッサージ機の評価結果の表示態様の一例を示す説明図である。
図12】別例におけるマッサージ機の評価結果の表示態様の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔1〕本発明に従う生体状態評価装置の一形態は、使用者の身体に負荷を付与する負荷付与部と、前記負荷の付与時における生体反応を計測する生体反応計測部と、前記生体反応に基づき、前記身体に対して負荷が付与される部位の生体状態を評価する生体状態評価部と、前記生体状態評価時の前記負荷付与部によって負荷が付与される部位を判別する部位判別部と、前記生体状態評価部によって少なくとも身体の複数の部位において生体状態が評価された際にその複数の部位における生体状態の評価結果により求められる代表値を算出する代表値算出部と、前記代表値算出部で算出された代表値を出力する出力部と、を有する。
【0011】
上述したように、複数の部位における生体状態の評価結果により求められる代表値を、出力部によって出力することで、単一部位のみの評価結果ではなく複合的な代表値の評価結果を出力することができる。このように代表値を出力することで、使用者はその旨を把握することができ、利便性の面で向上させることができる。
【0012】
〔2〕前記生体状態評価装置の一例によれば、前記生体状態評価部は、少なくとも3段階以上で前記生体状態を評価する。
これによって、3段階以上で生体情報を評価するため、2段階で評価した場合と比べて細かく評価することができる。その結果、より信頼性の高い代表値を代表値算出部で算出し、その旨を出力部によって出力することができる。
【0013】
〔3〕前記生体状態評価装置の一例によれば、前記代表値算出部は、前記部位判別部によって判別される部位、前記使用者の年齢、前記使用者の性別のうち、少なくとも1つ以上の項目による重み付けを考慮して、前記代表値を算出する。
【0014】
これによって、部位判別部によって判別される部位、前記使用者の年齢、前記使用者の性別のうち、少なくとも1つ以上の項目による重み付けを考慮することで、更に信頼性の高い代表値を出力することができる。
【0015】
〔4〕前記生体状態評価装置の一例によれば、前記代表値を時系列データと対応付けて記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された時系列データと対応付けられた前記代表値を表示する表示部とを備える。
【0016】
これによって、時系列データと対応付けられた代表値を表示することができ、使用者に対してこれまで記憶された代表値、即ち代表値の履歴を表示することができる。これにより、生体状態の評価結果によって求められる代表値の変化傾向、即ち使用者の生体状態の変化傾向を使用者に対して報知できる。
【0017】
〔5〕前記生体状態評価装置の一例によれば、前記記憶部に記憶された時系列データと対応付けて記憶された代表値の内で前回の代表値を参照し、前回の代表値と今回の前記代表値とを比較し、その差が所定値以上であるか否かを判定する比較判定部と、該比較判定部によって前記所定値以上であると判定された場合にその旨を報知する報知部を備える。
【0018】
これによって、前回の代表値に対して今回の代表値が所定値以上の差がある場合に、その差を報知することができるため、使用者はその旨を知ることができる。
〔6〕前記生体状態評価装置の一例によれば、前記代表値が予め決められた閾値以上か否かを判定する閾値判定部と、該閾値判定部によって前記閾値以上であると判定された場合にその旨を報知する報知部を備える。
【0019】
これによって、代表値が予め決められた閾値以上である場合に、その旨を報知することができるため、使用者はその旨を知ることができる。
〔7〕前記生体状態評価装置の一例によれば、前記代表値が予め決められた閾値以上か否かを判定する閾値判定部と、該閾値判定部によって閾値以上であると判定した日数が第1所定日数以上となった場合、又は、前記閾値判定部によって閾値以上であると判定した日数が第2所定日数継続した場合にその旨を報知する報知部を備える。
【0020】
これによって、長期的に(慢性的に)閾値以上である状態が継続している旨を報知することができる。
〔8〕前記生体状態評価装置の一例によれば、前記記憶部に記憶された時系列データと対応付けて記憶された代表値の内で前回の代表値を参照し、前回の代表値と今回の前記代表値とを比較し、その差が所定値以上であるか否かを判定する比較判定部と、該比較判定部によって前記所定値以上であると判定された場合に、前記使用者に対して施療部による施療の頻度又は日時を提示する提示部を備える。
【0021】
これによって、使用者に対して施療部による施療の頻度又は日時を提示する使用者の生体状態に応じて、施療のタイミングを適切に提示することができる。
〔9〕前記生体状態評価装置の一例によれば、時系列データと対応付けて記憶された前記代表値は、複数回の生体状態の計測結果の平均である。
【0022】
このように代表値が複数回の生体状態の計測結果の平均であるため、測定(評価)のばらつきを抑えることができる。
〔10〕前記生体状態評価装置の一例によれば、時系列データと対応付けて記憶された前記代表値は、所定期間内の複数回の生体状態の計測結果の平均である。
【0023】
このように代表値が所定期間内における複数回の生体状態の計測結果の平均であるため、測定(評価)のばらつきをより確実に抑えることができる。
〔11〕本発明に従うマッサージ機の一形態は、上記〔1〕〜〔10〕のいずれかに記載の生体状態評価装置の生体状態評価部によって評価された評価結果に基づいて、使用者に対する施療を行う施療部と、を備えた。
【0024】
このようなマッサージ機によれば、利便性を向上させることができる。
(実施形態)
以下、マッサージ機の実施形態を図面に従って説明する。
【0025】
図1に示すように、マッサージ機10は、マッサージ機本体11と、施療部12と、操作部13と、制御部14とを有する。
マッサージ機本体11は、使用者(被施療者)の臀部を支持する座部21と、使用者の背面を支持する背もたれ部22と、使用者の下肢を支持するオットマン23とを有する。
【0026】
背もたれ部22の内部には、背もたれ部22の縦方向(上下方向)Yに沿うレール22aが配置されている。レール22aには、施療部12がレール22a上を移動可能に取り付けられている。
【0027】
施療部12は、施療ブロック31と、アーム35と、施療子36(揉み玉)とを有する。施療ブロック31から突出するアーム35の先端には、施療子36が取り付けられている。本実施形態では、施療子36は、コリ症状のセンシング時に使用者に対して負荷を付与する負荷付与部として機能する。
【0028】
図2に示すように、施療ブロック31は、上下駆動部32と、幅駆動部33と、強弱駆動部34とを有する。
上下駆動部32、幅駆動部33、強弱駆動部34には、それぞれ、施療子36の位置を検出する位置センサと、施療子36の速度を検出するセンサと、モータM1,M2,M3とを備えている。
【0029】
図1及び図2に示すように、施療ブロック31は、上下駆動部32を介してレール22aに取り付けられている。上下駆動部32は、歯車が形成された回転軸を有する。この回転軸の軸方向は、マッサージ機10の横方向(幅方向)Xに沿っている。この回転軸には、アクチュエータであるモータM1が接続されている。歯車は、レール22a上を移動できるように、レール22a上に形成されているラックに噛み合わせられている。そして、モータM1が回転するとき、施療ブロック31は、モータM1の回転方向に応じてレール22a上を縦方向Yに移動する。
【0030】
図1及び図2に示すように、アーム35は、幅駆動部33及び強弱駆動部34を介して、施療ブロック31に取り付けられている。
幅駆動部33は、例えば、ボールねじにより構成する。この幅駆動部33には、縦方向Yと直交する横方向Xに延びる回転軸において、アクチュエータであるモータM2が設けられている。このモータM2が回転することにより、アーム35は、横方向Xに移動する。
【0031】
強弱駆動部34は、歯車が形成され、横方向Xに延びている回転軸を有している。この回転軸には、アクチュエータであるモータM3が接続されている。この回転軸の歯車に噛み合う歯車にアーム35が設けられている。モータM3が、アーム35を横方向X回りに回転させ、施療子36を、使用者の背側に押し付ける方向、及びこの押付方向の反対方向に動作させる。
【0032】
上下駆動部32、幅駆動部33及び強弱駆動部34によって駆動される施療子36の動作により、使用者はマッサージされる。
施療子36は、断面略円形状を成す円筒形状の部材である。そして、硬さの異なる複数の弾性部材を径方向(放射方向)において層状に重ね合せて一体となるように形成されている。なお、施療子36を同一の弾性部材で構成してもよい。
【0033】
上下駆動部32、幅駆動部33、強弱駆動部34は、後述する施療子制御部51からの信号に基づいて動作する。
操作部13は、マッサージコースの選択部及び開始ボタンを有する。
【0034】
マッサージコースの選択部は、使用者の身体の部位(例えば、首、肩、背及び腰)や、マッサージの強さを変更するために用いられる。
開始ボタンは、マッサージコースを開始させるために用いられる。マッサージコースが開始されるとき、マッサージ機10は、身体の複数の部位に対して、複数の種類のマッサージ手技(例えば、もみ、指圧、さすり、及び、叩き等)を、順次、組み合わせたマッサージを実行する。
【0035】
更に、図3に示すように、操作部13には、出力部41と、生体生理情報計測部42とを有する。
出力部41は、ディスプレイ等により構成され、使用者の生体情報の評価結果を出力する。出力部41は、第1表示画面41aと、第2表示画面41bを有する。
【0036】
生体生理情報計測部42は、マッサージの効果効能に関わるコリ、血行、疲労、痛み等に関連した指標を計測する。本実施形態では、生体情報センサにより、発汗量に関する皮膚電気反射(Galvanic Skin Response:GSR)を計測する。コリ、痛みがある部位を施療した際に発汗することから、この発汗量を生体生理情報として用いることができる。このGSR情報においては、皮膚電気活動(EDA)と皮膚電気反応(EDR)とを用いる。本実施形態では、生体生理情報計測部42は、EDAの変化量とともに、皮膚電気反応(EDR)を算出する。そして、生体生理情報計測部42は、GSR情報(EDA、EDR)を、制御部14に供給する。
【0037】
図3に示すように、制御部14は、施療子制御部51と、評価部52とを備える。
施療子制御部51は、上下駆動部32と、幅駆動部33と、強弱駆動部34とを制御する。また、施療子制御部51は、上下駆動部32と、幅駆動部33と、強弱駆動部34とのそれぞれに備えられた前記位置センサから、施療子36の施療位置に関する情報を取得する。
【0038】
施療子制御部51は、マッサージコースに応じてマッサージパターンを記録したパターン情報を例えば自身のメモリ(図示略)に保持している。マッサージパターンには、凝り症状を把握する複数の場所(センシングポイント)が設定されている。更に、施療子制御部51は、凝り症状を把握するために用いる負荷力に関する情報を保持している。負荷力として、凝り症状に応じて、複数の負荷(低負荷、高負荷等)を用いる。
【0039】
更に、施療子制御部51は、凝り症状に応じて行なう施療内容に関する情報を保持している。本実施形態では、施療内容として、圧痛点用施療パターン、硬結用施療パターンに関する情報を保持している。更に、圧痛点用施療パターン、硬結用施療パターンの施療により、凝り症状を解消できない場合には、施療内容(手技や力)を補正するための調整情報を保持している。
【0040】
図2に示すように、施療子制御部51は、力検出部61と、体格検知部62とに接続される。
力検出部61は、施療子36が使用者から受ける物理量を検出する。ここで、施療子36の表面が使用者に接触し、かつ変形していないときの施療子36の中心から使用者までの距離を「基準距離」とする。この基準距離に対して使用者に近づいたときにおける基準距離との差を、施療子36の「変位量」とする。施療子36が基準位置にあるときの変位量は「0」となる。また、背もたれ部22から施療子36の中心までの距離を施療子36の「突出量」とする。更に、施療子36を使用者に押し付ける力の大きさを施療子36の「押付力」とする。そして、力検出部61は、押付力に応じて、マッサージをした際の使用者からの反発力(負荷力)を、機械的な物理量として検出する。
【0041】
この力検出部61としては、例えばひずみゲージや弾性体の変位を計測する計測装置等を用いることが可能である。そして、力検出部61は、施療子36において検出した負荷力の検出信号を、施療子制御部51に出力する。
【0042】
また、体格検知部62は、使用者の概ねの体格を検知する。この体格の検知には、まず、使用者が座部21に着座して背もたれ部22にもたれ、施療子36を使用者に押圧しながら施療子36を上下方向に移動させ、肩や腰の位置を判定する。肩や腰の位置の判定は、施療子36が受ける力を一定に保ちながら上下方向に移動させた際の前後方向の位置から判定する方法や、あるいは前後方向において一定の位置を保ちながら上下方向に移動させた際の力から判定する方法等が挙げられる。
【0043】
また、体の左右方向に対する検知も同様の構成で可能である。具体的には、人体は、背中の左右方向においては背骨(中央)を頂点とする凸形状となっているため、左右方向の背骨から離れる方に位置変更すると使用者を押圧する力が小さくなる。
【0044】
図3に示すように、評価部52は、施療部位判別部71と、生体状態評価部72と、評価結果記憶部73と、代表値算出部74とを備える。
施療部位判別部71は、施療子制御部51から施療子36が動作している位置に関する情報(位置情報)を取得する。そして、施療部位判別部71は、この位置情報に基づいて、施療部位を特定する。更に、施療部位判別部71は、施療子制御部51から、施療子36における負荷力(物理量情報)を取得する。
【0045】
生体状態評価部72は、生体反応に関する情報を取得する。本実施形態では、施療子制御部51から取得した情報(施療部位情報、物理量情報)と、生体生理情報計測部42から取得したGSR情報(EDA、EDR)を取得する。そして、生体状態評価部72は、取得した複数の生体反応(ここでは、生体生理情報)に基づいて、施療部位の生体状態を評価する。このため、生体状態評価部72は、施療子36に印加される各負荷の大きさに応じて、凝り症状を判定するための生体状態判定情報を保持している。この生体状態判定情報には、負荷の大きさ(例えば、低負荷、高負荷の2種類)に対して、生体反応の大きさを判定するための閾値に関する情報が設定されている。そして、生体状態評価部72は、生体状態判定情報を用いて、生体反応に応じた凝り症状を3段階(なし、ややあり、酷い)で判定する。負荷と凝り症状との関係については、詳細を後述する。
【0046】
更に、生体状態評価部72は、評価結果(生体状態及び凝り症状の判定結果)を出力部41に表示する。
評価結果記憶部73は、生体状態評価部72において評価した結果(生体状態や凝り症状)を記録する。この評価結果記憶部73は、マッサージの前後の評価結果を、施療部位毎に記録する。また、本実施形態では、凝り症状として、「圧痛点」フラグや、「硬結」フラグ等を記録する。
【0047】
代表値算出部74は、評価結果記憶部73に記憶されている複数の部位における生体状態の評価結果より代表値を演算する。本実施形態の代表値算出部74は、代表値として、各施療部位(センシングポイント)における3段階の凝り症状を点数化して、その総和を演算する。
【0048】
(生体生理情報と生体状態との関係)
生体情報センサによって検出される生体生理情報(例えば、GSR、皮膚温及び脈拍数)と、使用者の生体状態との関係を説明する。自律神経系の活性の度合いに応じて、GSR、皮膚温及び脈拍数の変化が異なる。
【0049】
ここで、活性度が低いときは、GSR及び脈拍数は低下し、皮膚温は上昇する。活性度がやや低いときは、GSRは横這い状態であるが、皮膚温は上昇し、脈拍数は低下する。活性度がやや高いとき、GSRは横這い状態から上昇し、皮膚温は低下し、脈拍数は上昇する。更に、活性度が高いときは、GSRは大きく上昇するとともに、皮膚温は低下し、脈拍数は上昇する。
【0050】
このように、生体生理情報が変化した場合の使用者の生体状態としては、活性度が低いときは、リラックスして気持ちのよい状態と推定することができる。また、活性度がやや高いときは、例えば凝り部位をマッサージしたときに受ける独特の感情である、「痛い」と「気持ちよい」の両方が混ざった生体状態と推定することができる。一方、活性度が高いときは、「痛い」と感じる状態と推定することができる。また、活性度が中立のときは、「気持ちよくもなく痛くもない」ニュートラルの状態と推定することができる。
【0051】
(生体反応と凝り症状との関係)
前述したように本実施形態では、大きさが異なる2種類の負荷(低負荷、高負荷)に対する生体反応の大きさ(生体反応量)から3段階の凝り症状の判定を行っている。ここで低負荷の場合、凝り症状がないときには、閾値よりも小さい反応を示す傾向があるが、凝り症状がややある場合(例えば圧痛点)には反応が大きくなる傾向がある。また、高負荷の場合、凝り症状がないときや、圧痛点においては、閾値よりも大きな反応を示す傾向があるが、凝り症状が酷い場合(硬結や慢性)には反応が小さくなる傾向がある。このように、凝り症状ない場合と凝り症状がややある場合(圧痛点)とは低負荷により判定することができる。更に、凝り症状がややある場合(圧痛点)と凝り症状が酷い場合(硬結や慢性)とは、高負荷により識別することができる。
【0052】
次に、本実施形態のマッサージ機10の一動作例を説明する。
(マッサージコース開始時)
使用者によって操作部13において任意のマッサージコースが選択されると、制御部14は、先ず、センシングポイントの設定処理を実行する。具体的には、施療子制御部51は、操作部13において選択されたマッサージコースに関する情報を取得する。そして、施療子制御部51は、マッサージコースに含まれる施療ポイントの中で、体格検知部62によって検知された体格に基づいて、センシングポイントの位置を特定する。
【0053】
次いで、施療子制御部51は、施療子36を用いて低負荷によるセンシングを行う。そして、施療子制御部51は、負荷力及びセンシングポイントに関する情報を評価部52に出力する。この場合、評価部52の施療部位判別部71は、前記センシングポイントに関する情報を用いて施療部位を特定する。更に、施療部位判別部71は、負荷力に関する情報を生体状態評価部72に出力する。生体状態評価部72は、生体生理情報計測部42から生体反応量である発汗量GSR情報を取得する。
【0054】
そして、生体状態評価部72は、取得した生体反応量と低負荷時における閾値を比較し、閾値未満である場合には、評価結果記憶部73においてそのセンシングポイントについて「凝り症状なし」の旨のフラグを記録する。その後、施療子制御部51は、他のセンシングポイントに移動させる。
【0055】
一方、生体状態評価部72は、取得した生体反応量と低負荷時における閾値を比較し、閾値以上である場合には、被施療ポイントと判定し、施療子36を用いて高負荷によるセンシングを行う。そして、施療子制御部51は、負荷力及びセンシングポイントに関する情報を評価部52に出力する。この場合、評価部52の施療部位判別部71は、前記センシングポイントに関する情報を用いて施療部位を特定する。更に、施療部位判別部71は、負荷力に関する情報を生体状態評価部72に出力する。生体状態評価部72は、生体生理情報計測部42から生体反応量である発汗量GSR情報を取得する。
【0056】
そして、生体状態評価部72は、取得した生体反応量と低負荷時における閾値を比較し、閾値未満である場合には、評価結果記憶部73においてそのセンシングポイントについて「凝り症状がややあり」の旨のフラグを記録する。その後、施療子制御部51は、他のセンシングポイントに移動させる。
【0057】
また、生体状態評価部72は、取得した生体反応量と低負荷時における閾値を比較し、閾値以上である場合には、評価結果記憶部73においてそのセンシングポイントについて「凝り症状が酷い」旨のフラグを記録する。その後、施療子制御部51は、他のセンシングポイントに移動させる。
【0058】
そして、制御部14は、全てのセンシングが完了すると、各センシングポイントについて凝り症状を出力部41の第1表示画面41aに出力する。このとき、代表値算出部74は、各センシングポイントについて評価した生体情報から判定した凝り症状の段階に応じて点数化し、それらの総和を算出する。そして前述の総和を代表値として前記出力部41の第2表示画面41bに出力する。
【0059】
ここで、図4(a)を用いて出力部41に表示される第1表示画面41aを説明する。第1表示画面41aでは、使用者画像における各センシングポイントSPに対して、凝り症状を識別できるように表示態様を変更して表示(出力)する。なお、図4(a)では、色が最も濃いポイントが「凝り症状が酷い」、色が最も薄いポイントが「凝り症状なし」、色が中程度のポイントが「凝り症状がややあり」を表している。
【0060】
図4(a)に示す例では、首から腰までのセンシングポイントSPが計22個であり、「凝り症状が酷い」を2点、「凝り症状がややあり」を1点、「凝り症状なし」を0点とし、代表値算出部74(図3参照)で総和を算出する。
【0061】
図4(a)に示すように、「凝り症状が酷い」ポイントは計8箇所、「凝り症状がややあり」ポイントは計2箇所、「凝り症状なし」ポイントは計12箇所である。このため、代表値算出部74では、現在の凝り症状の総和が「18」であり、全てのセンシングポイント(評価部位数)において「凝り症状が酷い」とした場合の総和が「44」であると算出する。
【0062】
そして、出力部41の第2表示画面41bは、代表値算出部で算出された代表値である「18/44」を出力するとともに、その割合を示す円グラフを同時に出力する。
(マッサージコース終了後)
また、マッサージコース終了後において、制御部14は、前述したような低負荷によるセンシングと高負荷によるセンシングを行う。そして、全てのセンシングが完了すると、各センシングポイントについて凝り症状を出力部41の第1表示画面41aに出力する。このとき、代表値算出部74は、各センシングポイントについて評価した生体情報から判定した凝り症状の段階に応じて点数化し、それらの総和を算出する。そして前述の総和を代表値として出力部41の第2表示画面41bに出力する。図4(b)に示す例では、図4(a)に示す例と同様に、凝り症状を識別できるように表示態様を変更して表示(出力)している。
【0063】
図4(b)に示すように、「凝り症状が酷い」ポイントは計0箇所、「凝り症状がややあり」ポイントは計2箇所、「凝り症状なし」ポイントは計20箇所である。このため、代表値算出部74では、現在の凝り症状の総和が「2」であり、全てのセンシングポイントにおいて「凝り症状が酷い」とした場合の総和が「44」であると算出する。
【0064】
そして、出力部41の第2表示画面41bは、代表値算出部で算出された代表値である「2/44」を出力するとともに、その割合を示す円グラフを同時に出力する。
上述したように、マッサージ前とマッサージ後での数値や円グラフの変化から、マッサージ前とマッサージ後での凝り症状の変化(例えば緩和)が容易にわかるため、利便性の面で向上させることができる。
【0065】
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)複数のセンシングポイント(部位)における生体状態(凝り状態)の評価結果により求められる代表値である総和を、出力部41によって出力することで、単一部位のみの評価結果ではなく複合的な代表値(総和)の評価結果を出力することができる。このように代表値を出力することで、使用者はその旨を把握することができ、利便性の面で向上させることができる。
【0066】
(2)各センシングポイント(部位)において3段階以上で生体情報(凝り状態)を評価するため、2段階で評価した場合と比べて細かく評価することができる。その結果、より信頼性の高い代表値を代表値算出部74で算出し、その旨を出力部41によって出力することができる。
【0067】
(3)生体状態評価部72は、生体反応量として、生体生理情報計測部42から、発汗量GSR情報を取得する。これにより、的確に生体反応を計測することが可能である。
(4)出力部41は、各センシングポイント(部位)毎の生体状態の評価結果(凝り症状)を出力する。これによって、各センシングポイント毎の凝り症状も使用者が把握することができる。
【0068】
(変形例)
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では特に言及していないが、図3に示すように、例えば操作部13に操作スイッチ等により使用者の年齢や性別などの使用者情報が入力可能な入力部43を備える構成を採用してもよい。この入力部43は、前記使用者情報を後述する制御部14内の代表値算出部74に出力するようになっている。そして、代表値算出部74は、入力部43によって入力された使用者の年齢や性別などの使用者情報に応じた重み付けをした上で、代表値を算出するようにしてもよい。その一例としては例えば、年齢が高いほど、血液の循環が悪く、凝り症状が発生し易いと同時に、凝り症状も緩和しにくいので、高年齢ほど、同じ凝り症状であっても凝り症状の重症度が高いとして重み付けをすることが考えられる。また、それらの指標の複合でも良く、例えば女性は血液循環が悪くなり易いので、男性より重み付けを行うなどの例が考えられる。
【0069】
また、重み付けとしては年齢や性別だけでなく、部位に応じて変更するように構成してもよい。例えば肩こり、腰痛は、症状として重要度が高いため、肩や腰の位置の凝り症状を例えば背(肩と腰の間の部位)の凝り症状に対して、2倍するなどの重み付けを行ってもよい。
【0070】
・上記実施形態では、代表値として各センシングポイントの凝り症状の総和を採用したが、各センシングポイント(施療部位)の平均値や中央値を算出してその値を代表値として採用してもよい。
【0071】
・上記実施形態では、第2表示画面41bにおいて代表値を数値と円グラフで表示する構成としたが、少なくとも一方であってもよい。
図6に示すように数値のみを表示する構成を採用してもよい。図6に示す構成では、例えば、各センシングポイントの全てが「凝り症状が酷い」と評価された場合の評価を100として、現在の凝り症状の代表値を出力している。
【0072】
・上記実施形態では、第1表示画面41aにセンシングポイント毎の凝り症状を表示態様を変更することで表示する構成を採用したが、これに限らない。
・上記実施形態では、首から腰までのセンシングポイントSPにおいて代表値を出力する構成としたが、これに限らず、マッサージコースに応じて変更する構成を採用することができる。
【0073】
図5に示すように、例えば、肩のみのセンシングポイントSPにおいて代表値を算出する構成を採用してもよい。図5では肩のセンシングポイントSPが8箇所であって、2段階の評価を行っている。即ち、「凝り症状なし」と「凝り症状あり」だけの評価である。そして、「凝り症状あり」を1点、「凝り症状なし」を0点とし、「凝り症状なし」ポイントが2箇所、「凝り症状あり」ポイントが6箇所であるため、第2表示画面41bには「6/8」と出力される。
【0074】
・上記実施形態では、生体状態評価装置として椅子型のマッサージ機10に適用したが、これに限定されるものではなく、例えばベッド型のマッサージ機や、評価のみを行う専用装置などに適用してもよい。
【0075】
・上記実施形態では、生体反応として生体生理情報(発汗量GSR情報)を用いたが、マッサージ効の効果効能に関わるコリ、血行、疲労、痛みに関した指標であれば、発汗量GSR情報に限定されるものではない。例えば、筋硬度、血流、皮膚温、心拍(脈拍)、筋電図(筋疲労評価)等を用いることが可能である。また、負荷力に応じた物理量(筋硬度等)を用いることも可能である。
【0076】
・上記実施形態では、操作部13に生体生理情報計測部42を設ける構成としたが、これに限らない。例えば操作部13とは別に生体生理情報計測部42を設けてもよい。その一例として椅子型マッサージ機の肘掛けなどに設けてもよい。また、生体生理情報計測部42を施療子36内やその近傍に配置し、施療子36とともに移動する構成を採用してもよい。
【0077】
・上記実施形態では出力部41による出力形態として表示による出力、即ち、視覚的に使用者に対して出力(報知)を行う構成としたが、これに限らない。例えば、音声による出力であってもよい。
【0078】
・上記実施形態では特に言及していないが、生体状態評価部は、3段階で生体状態を評価するように構成したが、2段階で生体情報を評価したり、4段階以上で生体情報を評価したりしてもよい。
【0079】
・上記実施形態では、施療子36を負荷付与部として採用したが、これに限らない。例えば空気の給排により膨縮動作されるエアバッグを負荷付与部として採用してもよい。また、施療子36及びエアバッグの両方を負荷付与部として採用してもよい。エアバッグを採用する場合、エアバッグの配置位置は、オットマン23、座部21(座面)、座部21左右両側の肘掛け等が考えられる。即ち、施療子36及びエアバッグの両方を負荷付与部として採用することで、使用者の身体の様々な部位の生体情報を評価することが可能となる。
【0080】
・上記実施形態では、体格検知部62として施療子36を動作させることで使用者の概ねの体格を検知する構成としたが、これに限らない。例えば、座部21や背もたれ部22に圧電センサを設け、体格検知部62を、この圧電センサにより体格を検知するようにしてもよい。また、操作部13の入力部43を用いて使用者の身長や体重等を入力することで使用者の概ねの体格を検知する構成を採用してもよい。
【0081】
・また、図7に示すように、評価結果記憶部73において全身の凝り症状(代表値)を時系列データと対応付けて記憶するようにし、記憶部73に記憶した時系列データと対応付けて記憶された凝り症状を出力部41に表示するようにしてもよい。表示方法としては図8に示すように横軸に日付、縦軸に凝り症状の度合いであるコリ度(代表値)を示す棒グラフが挙げられるが、これに限らない。なお、図8においては全身のコリ度を示しているが、これに限らない。
【0082】
図10に示すように部位毎のコリ度(代表値)についても同様に棒グラフ等で出力部41に表示するようにしてもよい。
・また、図9に示すように代表値算出部74においてコリ度が酷い基準である所定の基準値Sを設定し、基準値S以上となった場合にその旨を出力部41を介して報知する構成を採用してもよい。このとき、1回のコリ度(代表値)の評価に対して基準値Sを設定する。
【0083】
・また、図9に示すように代表値算出部74において前回のコリ度(代表値)X1と今回の代表値X2の差D1が所定の差Ds以上となった場合に報知する構成を採用してもよい。また、各代表値X1,X2は1回の評価値(計測値)をそのまま使用してもよいし、例えば複数回の評価値の平均値を代表値X1,X2として採用したり、所定期間(例えば直近1週間)の評価値の平均を代表値X1,X2として採用してもよい。このように、平均値を用いることで評価値(計測値)のバラツキを抑えることができる。
【0084】
・また、図9に示すように代表値算出部74において基準値S以上となった日数が所定日数以上になった場合に慢性的(長期的)な結果であるとして出力部41に出力する構成を採用してもよい。このように慢性的な生体状態(コリ度)を使用者に報知することができる。
【0085】
・また、図11に示すように代表値算出部74において前回のコリ度(代表値)X1と今回のコリ度(代表値)X2の差D1が所定の差Ds以上となった場合にマッサージの頻度(マッサージ機10の利用頻度)、又は、マッサージを使用する日時を出力部41に提示する構成を採用してもよい。このように使用者の生体状態に応じて、マッサージによる対処の適切なタイミングを提案することができ、使用者にとって、非常に有益である。例えば、3日おきの使用状況で、前回のコリ度(代表値)X1と今回のコリ度(代表値)X2とが所定の差Ds以上となっていれば「2日おき以上の頻度でマッサージをすることをお勧めします。」という提示を行うようにしてもよい。また「次回は、○月○日にマッサージをすることをお勧めします。」という具体的な日程を提示したり、毎日1回使用しても、コリ度の改善が十分に認められなければ、「1日2回の頻度でマッサージをすることをお勧めします。」という、より頻度を上げる提示を行う手法が考えられる。なお、これらは一例であってその提示方法・提示内容は適宜変更可能である。
【0086】
・また、マッサージ前後でコリ度(代表値)を代表値算出部74で算出する構成を採用してもよい。
この場合、図12に示すように、マッサージ前後のコリ度を出力する構成が考えられる。なお、図12においては各棒グラフの上端がマッサージ前のコリ度を示し、各棒グラフの下端がマッサージ後のコリ度を示している。つまり、棒グラフの度合いを変更することでマッサージ(施療)によってどの程度効果があったのかを詳細に報知することができる。
【0087】
・上記実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(付記1) 前記生体状態評価部は、発汗に伴う生体反応に基づいて使用者の身体の生体状態を評価することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の生体状態評価装置。
【0088】
(付記2) 前記出力部は、前記代表値に加え、前記生体状態評価部によって評価される複数の部位毎の生体状態の評価結果を出力することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項又は前記付記1に記載の生体状態評価装置。
【符号の説明】
【0089】
10:マッサージ機
12:施療部
36:施療子(負荷付与部)
41:出力部
42:生体生理情報計測部(生体反応計測部)
71:施療部位判別部(部位判別部)
72:生体状態評価部
74:代表値算出部
X1,X2:代表値
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12