(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-221418(P2016-221418A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】連続塗装装置
(51)【国際特許分類】
B05C 9/14 20060101AFI20161205BHJP
B05C 1/08 20060101ALN20161205BHJP
【FI】
B05C9/14
B05C1/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-106913(P2015-106913)
(22)【出願日】2015年5月27日
(71)【出願人】
【識別番号】000211123
【氏名又は名称】中外炉工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087572
【弁理士】
【氏名又は名称】松川 克明
(72)【発明者】
【氏名】二階堂 晃一
【テーマコード(参考)】
4F040
4F042
【Fターム(参考)】
4F040AA22
4F040AA24
4F040AB04
4F040AC01
4F040BA12
4F040BA23
4F042AA22
4F042DB02
4F042DB17
4F042DB25
4F042DB31
4F042DB36
4F042DB37
4F042DB39
4F042DC01
4F042DF10
(57)【要約】
【課題】 走行する帯状体からなる被塗布物に塗料を塗布させて連続塗装するにあたり、塗料が塗布された被塗布物を加熱室に導く途中や、加熱室において加熱された被塗布物を冷却室に導く途中において、被塗布物に塗布された塗料から発生したガスが外部に飛散するのを防止すると共に、塗装された被塗布物の塗膜に異物が付着するのを防止する。
【解決手段】 走行する帯状体からなる被塗布物Xに塗布装置11により塗料を塗布し、塗料が塗布された被塗布物を加熱させる加熱室30、加熱された被塗布物を冷却させる冷却室50の順に導いて、被塗布物を連続塗装させるにあたり、被塗布物に塗布された塗料から発生するガスを回収するガス回収室20,40を、塗布装置と加熱室との間、加熱室と冷却室との間の少なくとも一方に設けると共に、ガス回収室の内面を加熱させる加熱手段60を設けた。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状体からなる被塗布物を走行させ、この被塗布物に塗布装置によって塗料を塗布し、このように塗料が塗布された被塗布物を加熱させる加熱室と、加熱された被塗布物を冷却させる冷却室とに導いて、被塗布物を連続塗装させる連続塗装装置において、被塗布物に塗布された塗料から発生するガスを回収するガス回収室を、前記の塗布装置若しくは塗布室内に設けた塗布装置と加熱室との間、前記の加熱室と冷却室との間の少なくとも一方に設けると共に、前記のガス回収室の内面を加熱させる加熱手段を設けたことを特徴とする連続塗装装置。
【請求項2】
請求項1に記載した連続塗装装置において、前記のガス回収室の壁部を2重構造にして壁部内に流路を形成し、この流路内に前記の加熱手段により加熱された熱風を通して、ガス回収室の内面を加熱させることを特徴とする連続塗装装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載した連続塗装装置において、前記のガス回収室の内面を加熱させる温度を、被塗布物に塗布された塗料から発生するガスの沸点以上にすることを特徴とする連続塗装装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載した連続塗装装置において、前記のガス回収室において回収したガスを、排気ダクトを通してガス処理設備に導いて処理することを特徴とする連続塗装装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯状体からなる被塗布物を走行させ、この被塗布物に塗布装置によって塗料を塗布し、このように塗料が塗布された被塗布物を加熱させる加熱室と、加熱された被塗布物を冷却させる冷却室とに導いて、被塗布物を連続塗装させる連続塗装装置に関するものである。特に、塗布装置により塗料が塗布された被塗布物を加熱室に導く途中や、加熱室において加熱された被塗布物を冷却室に導く途中において、被塗布物に塗布された塗料から発生したガスが外部に飛散するのを防止すると共に、塗装された被塗布物の塗膜に異物が付着するのを防止するようにした点に特徴を有するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、金属ストリップ等の帯状体からなる被塗布物を連続して塗装させるにあたり、特許文献1に示されるように、帯状体からなる被塗布物を走行させて、この被塗布物に塗布装置により塗料を塗布し、このように塗料が塗布された被塗布物を加熱装置により加熱させた後、このように加熱された被塗布物を冷却ユニットに導いて冷却させて、被塗布物を連続して塗装させることが行われている。
【0003】
ここで、このようにして帯状体からなる被塗布物を連続して塗装させるようにした場合、塗布装置により塗料が塗布された被塗布物を加熱装置に導く途中や、加熱装置において加熱された被塗布物を冷却ユニットに導く途中において、被塗布物に塗布された塗料に含まれる有機溶剤やタール成分等がガスとなって外部に飛散し、環境に悪影響を与えるという問題があった。
【0004】
また、従来においては、塗料が塗布された直後の被塗布物を直接加熱室に導いて、被塗布物に塗布された塗料を急速に加熱させて乾燥させた場合に、塗料に含まれる溶剤等が急速に蒸発され、塗膜の表面に発泡による凹凸が生じるのを抑制するため、特許文献2、3に示されるように、塗料が塗布された被塗布物を加熱させて乾燥させる加熱室の前に、塗料が塗布された被塗布物を低温で加熱させる低温加熱室を設け、塗料が塗布された直後の被塗布物を低温加熱室から加熱室に導いて、被塗布物に塗布された塗料が急速に加熱されるのを防止するようにしたものが提案されている。
【0005】
しかし、特許文献2、3に示されるものは、前記のように塗布装置により塗料が塗布された被塗布物を加熱室に導く途中や、加熱室において加熱された被塗布物を冷却室に導く途中において、被塗布物に塗布された塗料に含まれる有機溶剤やタール成分等がガスとなって外部に飛散するのを防止するものではなく、特に、加熱室において加熱された被塗布物を冷却室に導く途中において、塗料に含まれる有機溶剤やタール成分等が、ガスとなって外部に飛散するのを防止することはできず、連続塗装装置における被塗布物を導出させる出口の開口から外部に飛散されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−214066号公報
【特許文献2】特開平6−114331号公報
【特許文献3】特開平6−262132号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、帯状体からなる被塗布物を走行させ、この被塗布物に塗布装置によって塗料を塗布し、このように塗料が塗布された被塗布物を加熱させる加熱室と、加熱された被塗布物を冷却させる冷却室とに導いて、被塗布物を連続塗装させる連続塗装装置において、塗布装置により塗料が塗布された被塗布物を加熱室に導く途中や、加熱室において加熱された被塗布物を冷却室に導く途中において、被塗布物に塗布された塗料から発生したガスが外部に飛散するのを防止すると共に、塗装された被塗布物の塗膜に異物が付着するのを防止することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る連続塗装装置においては、前記のような課題を解決するため、帯状体からなる被塗布物を走行させ、この被塗布物に塗布装置によって塗料を塗布し、このように塗料が塗布された被塗布物を加熱させる加熱室と、加熱された被塗布物を冷却させる冷却室とに導いて、被塗布物を連続塗装させる連続塗装装置において、被塗布物に塗布された塗料から発生するガスを回収するガス回収室を、前記の塗布装置若しくは塗布室内に設けた塗布装置と加熱室との間、前記の加熱室と冷却室との間の少なくとも一方を設けると共に、前記のガス回収室の内面を加熱させる加熱手段を設けた。
【0009】
このように、塗布装置若しくは塗布室内に設けた塗布装置と加熱室との間や、加熱室と冷却室との間に、被塗布物に塗布された塗料から発生するガスを回収するガス回収室を設けると、塗布装置により塗料が塗布された被塗布物を加熱室に導く途中や、加熱室において加熱された被塗布物を冷却室に導く途中において、被塗布物に塗布された塗料から発生したガスが外部に飛散するのが防止されるようになる。
【0010】
また、前記のようにガス回収室の内面を加熱させる加熱手段を設けて、ガス回収室の内面を加熱させると、被塗布物に塗布された塗料から発生したガスが、ガス回収室の内面において冷却されて、液化したり固化したりするのが防止され、液化された液化物や固化された固化物が、塗料が塗布された被塗布物の上に落下して、塗装された被塗布物の塗膜に異物が付着するのが防止される。
【0011】
また、前記の塗布装置を塗布室内に設けるようにすると、塗布装置における塗料から発生したガスが外部に飛散するのも防止されるようになる。
【0012】
そして、前記の連続塗装装置において、ガス回収室の内面を加熱手段によって加熱させるにあたっては、ガス回収室の壁部を2重構造にして壁部内に流路を形成し、この流路内に前記の加熱手段により加熱された熱風を通して、ガス回収室の内面を加熱させるようにすることができる。このようにすると、ガス回収室の内面だけを加熱させることができ、ガス回収室の内部全体を加熱させる場合に比べて、加熱に要するコストが低減されると共に、ガス回収室内が過剰に加熱されて、被塗布物に塗布された塗料に含まれる溶剤等が急速に蒸発されて、塗膜の表面に発泡による凹凸が生じるということもない。
【0013】
ここで、前記のようにガス回収室の内面を加熱させるにあたっては、被塗布物に塗布された塗料から発生したガスが、ガス回収室の内面において冷却されて、液化したり固化したりするのを適切に防止するため、ガス回収室の内面の温度を、塗料から発生するガスの沸点以上にすることが好ましい。
【0014】
そして、前記の連続塗装装置において、前記のようにガス回収室において被塗布物に塗布された塗料から発生したガスを回収した後は、回収したガスをこのガス回収室から排気ダクトを通してガス処理設備に導いて処理させるようにすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明における連続塗装装置においては、前記のように塗布装置と加熱室との間や、加熱室と冷却室との間に、被塗布物に塗布された塗料から発生するガスを回収するガス回収室を設けるようにしたため、塗布装置により塗料が塗布された被塗布物を加熱室に導く途中や、加熱室において加熱された被塗布物を冷却室に導く途中において、被塗布物に塗布された塗料から発生したガスが外部に飛散するのが防止されるようになる。
【0016】
本発明における連続塗装装置においては、前記のようにガス回収室の内面を加熱手段によって加熱させるようにしたため、被塗布物に塗布された塗料から発生したガスが、ガス回収室の内面において冷却されて、液化したり固化したりするのが防止され、液化された液化物や固化された固化物が、塗料が塗布された被塗布物の上に落下して、塗装された被塗布物の塗膜に異物が付着するのが防止されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態に係る連続塗装装置を示した概略説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態に係る連続塗装装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る連続塗装装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、発明の要旨を変更しない範囲において、適宜変更して実施できるものである。
【0019】
ここで、
図1に示す実施形態における連続塗装装置においては、金属ストリップ等の帯状体からなる被塗布物Xを走行させて連続塗装させるにあたり、被塗布物Xに塗料を塗布するロールコーターからなる塗布装置11が設けられた塗布室10と、塗布室10において被塗布物Xに塗布された塗料から発生するガスを回収する第1ガス回収室20と、塗料が塗布された被塗布物Xを加熱させる加熱室30と、加熱室30において加熱された後の被塗布物Xにおける塗料から発生するガスを回収する第2ガス回収室40と、加熱された被塗布物Xを冷却させる冷却室50を連続して設けている。
【0020】
そして、前記のように走行する被塗布物Xを、前記の塗布室10、第1ガス回収室20、加熱室30、第2ガス回収室40、冷却室50の順に導いて、被塗布物Xを連続塗装させるようにしている。
【0021】
ここで、この実施形態における連続塗装装置においては、加熱手段として熱風炉60を設け、この熱風炉60から熱風を給気ダクト61に送り、この給気ダクト61から熱風を前記の第1ガス回収室20と加熱室30と第2ガス回収室40とにそれぞれ個別給気ダクト61a,61b,61cを通して導くようにすると共に、各個別給気ダクト61a,61b,61cにそれぞれ流量調整弁62a,62b,62cを設け、各流量調整弁62a,62b,62cにより第1ガス回収室20と加熱室30と第2ガス回収室40とに送る熱風の流量を調整するようにしている。
【0022】
また、この実施形態における連続塗装装置においては、前記の塗布室10と第1ガス回収室20と加熱室30と第2ガス回収室40において、塗料から発生したガスを回収させるにあたり、ファン71が設けられた排気ダクト72に対して、前記の塗布室10と第1ガス回収室20と加熱室30と第2ガス回収室40に設けられた各個別排気ダクト72a,72b,72c,72dを接続させ、これらの各個別排気ダクト72a,72b,72c,72dから導かれたガスを前記の排気ダクト72を通してガス処理設備70に導き、このガス処理設備70において前記のガスから有害成分を除去する処理を行った後、処理済ガスを排気塔73から排気させるようにしている。なお、加熱室30における個別排気ダクト72cにはガスの排気量を調整する調整弁74を設けている。
【0023】
ここで、この実施形態における連続塗装装置においては、前記のように走行する被塗布物Xを塗布室10内に導き、この塗布室10内に設けられた塗布装置11によって被塗布物Xに塗料を塗布させると共に、この塗布室10内において塗料から発生したガスを、前記の個別排気ダクト72aから排気ダクト72を通してガス処理設備70に導いて処理するようにしている。
【0024】
そして、このように塗料が塗布された被塗布物Xを塗布室10から前記の第1ガス回収室20に導くようにしている。
【0025】
また、このように塗料が塗布された被塗布物Xが導かれた第1ガス回収室20においては、被塗布物に塗布された塗料から発生するガスを回収し、このガスを前記の個別排気ダクト72bから排気ダクト72を通してガス処理設備70に導いて処理するようにしている。ここで、この第1ガス回収室20においては、その壁部21を2重構造にして壁部21内に流路22を形成し、前記のように個別給気ダクト61aから第1ガス回収室20に導かれた熱風をこの流路22内に導き、この熱風によって第1ガス回収室20の内面を加熱させ、その後、この熱風を、案内ダクト61dを通して加熱室30内に導くようにしている。
【0026】
このようにして第1ガス回収室20の内面を加熱させると、塗料から発生したガスがこの第1ガス回収室20の内面において冷却されて液化したり固化したりするのが防止され、液化された液化物や固化された固化物が、塗料が塗布された被塗布物Xの上に落下して、塗装された被塗布物Xの塗膜に異物が付着するのが防止される。また、このようにすると、第1ガス回収室20の内面だけを適切に加熱させることができ、第1ガス回収室20全体を加熱させる場合に比べて、加熱に要するコストが低減されると共に、第1ガス回収室20内が過剰に加熱されて、被塗布物Xに塗布された塗料に含まれる溶剤等が急速に蒸発されて、塗膜の表面に発泡による凹凸が生じるということもない。なお、前記のように第1ガス回収室20の内面を加熱させるにあたっては、前記のガスが液化したり固化したりするのを防止するため、第1ガス回収室20の内面の温度を、被塗布物に塗布された塗料から発生するガスの沸点以上にすることが好ましい。
【0027】
次いで、この第1ガス回収室20を通して前記の被塗布物Xを加熱室30に導き、この加熱室30において前記の被塗布物Xを加熱させて、被塗布物Xに塗布された塗料を乾燥させるようにする。
【0028】
ここで、この加熱室30においては、前記の個別給気ダクト61bを通して熱風を加熱室30内に導き、この熱風により前記の被塗布物Xを加熱させて、被塗布物Xに塗布された塗料を乾燥させるようにすると共に、塗料から発生したガスを、前記の個別排気ダクト72cから排気ダクト72を通してガス処理設備70に導いて処理するようにしている。
【0029】
そして、このように加熱室30において加熱された被塗布物Xを前記の第2ガス回収室40に導くようにしている。
【0030】
ここで、この第2ガス回収室40においては、前記の加熱室30において十分乾燥されずに、前記の被塗布物Xにおける塗料から発生するガスを回収し、このガスを前記の個別排気ダクト72dから排気ダクト72を通してガス処理設備70に導いて処理するようにしている。ここで、この第2ガス回収室40においても、前記の第1ガス回収室20と同様に、その壁部41を2重構造にして壁部41内に流路42を形成し、前記のように個別給気ダクト61cから第2ガス回収室40に導かれた熱風をこの流路42内に導き、この熱風によって第2ガス回収室40の内面を加熱させ、その後、この熱風を、案内ダクト61eを通して加熱室30内に導くようにしている。
【0031】
このようにして第2ガス回収室40の内面を加熱させると、前記の第1ガス回収室20の場合と同様に、塗料から発生したガスがこの第2ガス回収室40の内面において冷却されて、液化したり固化したりするのが防止され、液化された液化物や固化された固化物が、塗料が塗布された被塗布物Xの上に落下して、塗装された被塗布物Xの塗膜に異物が付着するのが防止され、また第2ガス回収室40の内面だけを適切に加熱させることができ、第2ガス回収室40全体を加熱させる場合に比べて、加熱に要するコストが低減される。なお、前記のように第2ガス回収室40の内面を加熱させるにあたっては、前記の第1ガス回収室20の場合と同様に、前記のガスが液化したり固化したりするのを防止するため、第2ガス回収室40の内面の温度を、被塗布物に塗布された塗料から発生するガスの沸点以上にすることが好ましい。
【0032】
そして、この第2ガス回収室40を通して前記の被塗布物Xを冷却室50内に導き、加熱室30において加熱された被塗布物Xをこの冷却室50内において冷却させ、このように冷却された被塗布物Xを冷却室50から送り出して、被塗布物Xを連続塗装させるようにする。
【0033】
なお、この実施形態における連続塗装装置においては、被塗布物Xに塗布された塗料から発生するガスを回収するガス回収室として、塗布室10と加熱室30との間に第1ガス回収室20を設けると共に、加熱室30と冷却室50との間に第2ガス回収室40を設けるようにしたが、第1ガス回収室20と第2ガス回収室40との何れか一方だけを設けるようにすることもできる。
【0034】
また、第1ガス回収室20の内面及び第2ガス回収室40の内面を加熱させる方法も、この実施形態に示したものに限定されず、例えば、第1ガス回収室20の壁部21や第2ガス回収室40の壁部41にヒーター等の加熱装置(図示せず)を内蔵させるようにすることもできる。
【符号の説明】
【0035】
10 :塗布室
11 :塗布装置
20 :第1ガス回収室
21 :壁部
22 :流路
30 :加熱室
40 :第2ガス回収室
41 :壁部
42 :流路
50 :冷却室
60 :熱風炉(加熱手段)
61 :給気ダクト
61a,61b,61c :個別給気ダクト
61d,61e :案内ダクト
62a,62b,62c :流量調整弁
70 :ガス処理設備
71 :ファン
72 :排気ダクト
72a,72b,72c,72d :個別排気ダクト
73 :排気塔
74 :調整弁
X :被塗布物