特開2016-221614(P2016-221614A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2016221614-ドライバー用グリップ 図000003
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  • 特開2016221614-ドライバー用グリップ 図000012
  • 特開2016221614-ドライバー用グリップ 図000013
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-221614(P2016-221614A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】ドライバー用グリップ
(51)【国際特許分類】
   B25B 23/16 20060101AFI20161205BHJP
【FI】
   B25B23/16 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-109481(P2015-109481)
(22)【出願日】2015年5月29日
(71)【出願人】
【識別番号】515120497
【氏名又は名称】陳鐸壬
(74)【代理人】
【識別番号】110000419
【氏名又は名称】特許業務法人太田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 鐸壬
【テーマコード(参考)】
3C038
【Fターム(参考)】
3C038DA00
(57)【要約】
【課題】体積及び重量を低減することができる上、使用上の利便性が高いドライバー用グリップを提供する。
【解決手段】本発明のドライバー用グリップ2は、主にグリップ本体20からなる。グリップ本体20は、固定部21及び使用部22を有する。使用部22の両側には、側部位23,24が平行に形成される。側部位23,24の幅径をXとする。側部位23,24間には、当節部25,26がそれぞれ形成される。当接部25,26の幅径をYとする。ここで、Y≦3/4Xである。また、グリップ本体20の固定部21上端には、装着部211が軸方向に形成される。装着部211には、ドライバービット30が挿入固定されるか、或いは、プラスチックが射出成型されてドライバービット30が被覆される。グリップ本体20の長軸中心線とドライバービット30とは、平行である。装着部211の長径をZとする。ここで、Z≦1/2Yである。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリップ本体を含むドライバー用グリップであって、
前記グリップ本体は、固定部及び使用部を有し、前記使用部の両側には、側部位が平行に形成され、前記側部位間には、当節部がそれぞれ形成され、前記側部位の幅径をXとし、前記当接部の幅径をYとする場合、Y≦3/4Xであり、
前記グリップ本体の固定部上端には、装着部が軸方向に形成され、前記装着部には、ドライバービットが挿入固定されるか、或いは、プラスチックが射出成型されてドライバービットが被覆され、
前記グリップ本体の長軸中心線と前記ドライバービットとは、平行であり、前記装着部の長径をZとする場合、Z≦1/2Yであることを特徴とするドライバー用グリップ。
【請求項2】
前記使用部には、パターンが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のドライバー用グリップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライバー用グリップに関し、特に、体積及び重量を低減することができる上、使用上の利便性が高いドライバー用グリップに関する。
【背景技術】
【0002】
図1を参照する。図1は、従来のドライバー用グリップを示す平面図である。図1に示すドライバー用グリップは、グリップ本体10からなる。グリップ本体10の長軸中心線X1とドライバービット13とは、平行である。グリップ本体10の両側は、固定部11及び使用部12を有する。固定部11には、ドライバービット13が挿設固定される。或いは、金型によってプラスチックが射出成型されて固定部11が形成される際、ドライバービット13が直接被覆される。使用部12は、ユーザに握持されて回転され、ねじ等の締緩が行われる。以上の説明は、従来のドライバー用グリップに関する構造であるため、これ以上説明しない。
【0003】
図2及び図3を参照する。従来のグリップ本体10の使用部12の外周には、滑り止め形状121又は突出した滑り止めリブ122が設けられることにより、握持しやすく、握持力を高めることができる構造となっている。
【0004】
一般に、従来のグリップ本体10の使用部12は、所定の形状及び寸法を有し、以下(1)〜(5)に示す欠点を有する。
【0005】
(1):グリップ本体10の使用部12がユーザの掌に握持されるが、滑り止め形状121又は滑り止めリブ122が多すぎるため、掌に握持される面積が少ない。
【0006】
(2):滑り止め形状121又は滑り止めリブ122を形成するために、製品の生産難度及び金型の製造難度が高くなり、コストが高くなる上、滑り止め効果も優れない。
【0007】
(3):図4の断面図に示すように、従来のドライバー用グリップは、周囲部位14が長くて大きいため、掌に被覆される面積が小さく、十分な回転力及びトルクを提供することができない。また、握持した際の感触も優れない。
【0008】
(4):体積及びプラスチック材料が浪費されてしまい、重量が無駄に重い。
【0009】
(5):図5に示すように、体積が大きいため、工具セットを構成する場合、大きな空間が必要となり、携帯に不便である上、製造上のコストも高くなる。
【0010】
本発明の発明者は、以上の従来技術の欠点に鑑み、研究開発を重ねた結果、全体の体積及び重量を低減することができ、実用性の高いドライバー用グリップを案出した。本発明のドライバー用グリップは、包装コスト及びコスト全体を有効に低減し、市場における受容性を有効に高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開平7−266114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、体積及び重量を低減することができる上、使用上の利便性が高いドライバー用グリップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述の課題を解決するために、本発明のドライバー用グリップは、主にグリップ本体を含んでなる。このグリップ本体は、固定部及び使用部を有する。使用部の両側には、側部位が平行に形成される。側部位の幅径をXとする。側部位間には、当節部がそれぞれ形成される。当接部の幅径をYとする。ここで、Y≦3/4Xである。また、グリップ本体の固定部上端には、装着部が軸方向に形成される。装着部には、ドライバービットが挿入固定されるか、或いは、プラスチックが射出成型されてドライバービットが被覆される。グリップ本体の長軸中心線とドライバービットとは、平行である。装着部の長径をZとする。ここで、Z≦1/2Yである。
【0014】
使用部には、パターンを形成して握持する際の滑り止め効果を高めることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明を使用する際、グリップ本体の使用部の側部位が平行に設置される上、当接部の幅径がY≦3/4Xであるため、断面におけるグリップ本体の周囲の長さを減少させることができ、掌がグリップ本体を握持する面積を増加させ、グリップ本体を回転させる際の握力及びトルクを高めることができる。また、側部位の設計により、複数のドライバーを並べて収納する際、側部位が互いに緊密に接触し合うため、グリップ本体が回転しない上、不要な体積及び重量を低減することができ、使用材料を節約することができ、収納空間を節約することができ、収納空間を有効に運用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】従来のドライバー用グリップを示す平面図である。
図2】従来のドライバー用グリップを示す平面図である。
図3】従来のドライバー用グリップを示す斜視図である。
図4】従来のドライバー用グリップを握持した状態を示す断面図である。
図5】複数の従来のドライバー用グリップでドライバーセットを構成する状態を示す平面図である。
図6】本発明のドライバー用グリップを示す斜視図である。
図7図6の線VII-VIIに沿った断面図である。
図8】本発明のドライバー用グリップを握持する状態を示す断面図である。
図9】複数の本発明のドライバー用グリップでドライバーセットを構成する状態を示す平面図である。
図10】本発明のドライバー用グリップにパターンを増設した状態を示す斜視図である。
図11】本発明のドライバー用グリップにパターンを増設した状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図6及び図7を参照する。図6及び図7に示すように、本発明のドライバー用グリップ2は、主にグリップ本体20からなる。グリップ本体20は、固定部21及び使用部22を有する。図6に示すように、使用部22の両側には、側部位23,24が平行に形成される。側部位23,24の幅径をXとする。側部位23,24間には、当節部25,26がそれぞれ形成される。当接部25,26の幅径をYとする。ここで、Y≦3/4Xである。
【0018】
ドライバー用グリップ2のグリップ本体20の固定部21上端には、装着部211が軸方向に形成される。装着部211には、ドライバービット30が挿入固定されるか、或いは、プラスチックが射出成型されてドライバービット30が被覆される。グリップ本体20の長軸中心線X2とドライバービット30とは、平行である。装着部211の長径をZとする。ここで、Z≦1/2Yである。本発明のドライバー用グリップ2は、以上の構造によって構成される。
【0019】
本発明を使用する際、グリップ本体20の使用部22の側部位23,24が平行に設置される上、当接部25,26の幅径がY≦3/4Xであるため、断面におけるグリップ本体20の周囲の長さを減少させることができ(しかし、最大の作用力を加えることができる長軸の側部位23,24が形成される)、掌がグリップ本体20を握持する面積を増加させ(図8参照)、グリップ本体20を回転させる際の握力及びトルクを高めることができる。
【0020】
さらに重要なこととして、側部位23,24の設計により、複数のドライバーを並べて収納する際、側部位23,24が互いに緊密に接触し合うため、グリップ本体20が回転せず、不要な体積及び重量を低減することができ、使用材料を節約することができる。また、ドライバービット30を装着して被覆するために必要な体積が確保される。即ち、収納空間を節約することができ、収納空間を有効に運用することができる(図9参照)。
【0021】
また、装着部211の装着部211の長径をZとする場合、Z≦1/2Yに制限されることにより、ドライバービット30をグリップ本体20に固定する際、ドライバービット30が十分な構造性を有し、ねじ、ナットなどを締緩することができる。
【0022】
また、本発明の特徴として、使用部22の側部位23,24には、パターン27を形成して握持する際の滑り止め効果を高めることができる(図10及び図11参照)。
【0023】
上述の説明は、本発明の技術特徴を示す好適な実施形態を説明したものである。当業者は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において変更および修飾を行うことができ、これらの変更および修飾は、本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0024】
10 グリップ本体
11 固定部
12 使用部
121 滑り止め形状
122 滑り止めリブ
13 ドライバービット
14 周囲部位
2 ドライバー用グリップ
20 グリップ本体
21 固定部
211 装着部
22 使用部
23 側部位
24 側部位
25 当接部
26 当接部
27 パターン
30 ドライバービット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11