特開2016-221799(P2016-221799A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-221799(P2016-221799A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】ゴムベルト用成形金型
(51)【国際特許分類】
   B29C 33/42 20060101AFI20161205BHJP
   B29K 105/24 20060101ALN20161205BHJP
   B29L 29/00 20060101ALN20161205BHJP
【FI】
   B29C33/42
   B29K105:24
   B29L29:00
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-109577(P2015-109577)
(22)【出願日】2015年5月29日
(71)【出願人】
【識別番号】000006714
【氏名又は名称】横浜ゴム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089875
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 茂
(72)【発明者】
【氏名】栗林 延全
【テーマコード(参考)】
4F202
【Fターム(参考)】
4F202AA45
4F202AG16
4F202AR12
4F202CA27
4F202CB01
4F202CK12
4F202CK35
4F202CK84
4F202CK85
(57)【要約】
【課題】オーバーフローの除去を効率よく行なう。
【解決手段】未加硫ゴムシート2をゴムベルト用成形金型10で加硫成形する際、加硫成形されるゴムベルト4の幅方向の両端の上下部から突出するオーバーフロー6が生じやすい。一対の幅決定用金型16の上面1604および下面1606の幅決定用金型面1602寄りの箇所に、ゴムベルト4の長手方向に沿って延在する凹部18が形成され、凹部18の幅決定用金型面1602寄りの箇所は、幅決定用金型面1602から離れるにつれて凹部18の深さを次第に大きくする傾斜面20が設けられている。オーバーフロー6が生じるものの、ゴムベルト4に接続するオーバーフロー6の基部6Aの厚さは、ゴムベルト4に近づくにつれて次第に薄くなる寸法で形成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
未加硫ゴムシートの長さ方向に沿って延在し前記未加硫ゴムシートの上面に接触する下部金型面を有する上型と、
前記未加硫ゴムシートの長さ方向に沿って延在し前記未加硫ゴムシートの下面に接触し前記上型の下部金型面と協働して前記未加硫ゴムシートの厚さを決定する上部金型面を有する下型と、
前記下部金型面と前記上部金型面との間に配置され、前記ゴムベルトの厚さに対応した高さを有して前記未加硫ゴムシートの幅方向の両側で前記未加硫ゴムシートの長さ方向に沿って延在し前記ゴムベルトの幅を決定する一対の幅決定用金型を備え、
前記一対の幅決定用金型は、前記未加硫ゴムシートの幅方向の両側面に接触する幅決定用金型面と、前記下部金型面に接触する上面と、前記上部金型面に接触する下面とを有する、
ゴムベルト用成形金型であって、
前記一対の幅決定用金型の前記上面および前記下面の前記幅決定用金型面寄りの箇所に、前記ゴムベルトの長手方向に沿って延在する凹部が形成され、
前記凹部の前記幅決定用金型面寄りの箇所は、前記幅決定用金型面から離れるにつれて前記凹部の深さを次第に大きくする傾斜面が設けられている、
ことを特徴とするゴムベルト用成形金型。
【請求項2】
前記傾斜面は、湾曲面で形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載のゴムベルト用成形金型。
【請求項3】
前記上面または前記下面と、前記幅決定用金型面とが交差する交点をP1とし、前記凹部の深さの寸法D1とし、前記幅決定用金型面から距離D1離れた箇所でかつ前記上面または前記下面から距離D1離れた箇所をP2とした場合、
前記湾曲面は、前記交点P1と前記箇所P2を通り半径D1よりも大きい半径D2の円筒面で形成されている、
ことを特徴とする請求項2記載のゴムベルト用成形金型。
【請求項4】
前記凹部の表面はブラスト加工されている、
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載のゴムベルト用成形金型。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴムベルト用成形金型に関する。
【背景技術】
【0002】
コンベヤベルトなどのゴムベルトの製造は、長尺状に成形された未加硫ゴムシートを金型を用いて加硫成形することで行われる(特許文献1参照)。
加硫成形に用いられる金型は、上型、下型、一対の幅決定用金型を備えている。
未加硫ゴムシートは、未加硫ゴムシートの上面と下面が、上型の下部金型面と下型の上部金型面で挟まれると共に、未加硫ゴムシートの幅方向の両側面が一対の幅決定用金型の幅決定用金型面で挟まれた状態で加圧、加熱されることで加硫成形され、コンベヤベルトが得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−210750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、未加硫ゴムシートを金型内で加硫成形する際、下部金型面と幅決定用金型面とが交差する箇所、および、上部金型面と幅決定用金型面とが交差する箇所からゴムがはみ出してゴムベルトの幅方向の両端の上下部から突出するオーバーフローが生じやすい。
オーバーフローは、ほぼ均一厚さの薄い帯状を呈しているため、ゴムベルトの両側からオーバーフローの部分を引っ張って除去しようとすると、オーバーフローがきれいに除去されず、ゴムベルトの両側に損傷を与えてしまう。
そのため、このオーバーフローの除去は、カッターを用いて手作業によって行っているため、作業効率が低いものとなっており、何らかの改善が要求されている。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであり、その目的は、オーバーフローの除去を効率よく行なう上で有利なゴムベルト用成形金型を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、未加硫ゴムシートの長さ方向に沿って延在し前記未加硫ゴムシートの上面に接触する下部金型面を有する上型と、前記未加硫ゴムシートの長さ方向に沿って延在し前記未加硫ゴムシートの下面に接触し前記上型の下部金型面と協働して前記未加硫ゴムシートの厚さを決定する上部金型面を有する下型と、前記下部金型面と前記上部金型面との間に配置され、前記ゴムベルトの厚さに対応した高さを有して前記未加硫ゴムシートの幅方向の両側で前記未加硫ゴムシートの長さ方向に沿って延在し前記ゴムベルトの幅を決定する一対の幅決定用金型を備え、前記一対の幅決定用金型は、前記未加硫ゴムシートの幅方向の両側面に接触する幅決定用金型面と、前記下部金型面に接触する上面と、前記上部金型面に接触する下面とを有するゴムベルト用成形金型であって、前記一対の幅決定用金型の前記上面および前記下面の前記幅決定用金型面寄りの箇所に、前記ゴムベルトの長手方向に沿って延在する凹部が形成され、前記凹部の前記幅決定用金型面寄りの箇所は、前記幅決定用金型面から離れるにつれて前記凹部の深さを次第に大きくする傾斜面が設けられていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記傾斜面は、湾曲面で形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記上面または前記下面と、前記幅決定用金型面とが交差する交点をP1とし、前記凹部の深さの寸法D1とし、前記幅決定用金型面から距離D1離れた箇所でかつ前記上面または前記下面から距離D1離れた箇所をP2とした場合、前記湾曲面は、前記交点P1と前記箇所P2を通り半径D1よりも大きい半径D2の円筒面で形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記凹部の表面はブラスト加工されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の発明によれば、一対の幅決定用金型の上面および下面の幅決定用金型面寄りの箇所に、凹部を形成し、凹部の幅決定用金型面寄りの箇所に、幅決定用金型面から離れるにつれて凹部の深さを次第に大きくする傾斜面を設けた。
そのため、ゴムベルトに接続するオーバーフローの基部の厚さは、ゴムベルトに近づくにつれて次第に薄くなる寸法で形成されるので、オーバーフローを引っ張ることにより簡単にしかもゴムベルトに破損を生じさせることなく、オーバーフローを取り除くことが可能となり、ゴムベルトの生産効率を高める上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、オーバーフローのゴムベルトの幅方向両端からの除去を簡単に確実に行なう上で有利となる。
請求項3記載の発明によれば、オーバーフローのゴムベルトの幅方向両端からの除去を簡単に確実に行ないつつ、幅決定用金型の耐久性の確保を図る上で有利となる。
請求項4記載の発明によれば、型開きの際、凹部からオーバーフローが簡単に剥離される上で有利となり、ゴムベルトの生産効率を高める上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施の形態に係るゴムベルト用成形金型の使用状態を説明する説明図であり、(A)は未加硫ゴムシートが金型内に配置された状態を示す図、(B)は未加硫ゴムシートが金型を用いて加硫成形されている状態を示す図、(C)は金型から取り出されたゴムベルトを示す図である。
図2】加硫成形後のゴムベルトの斜視図である。
図3】(A)は第1の実施の形態に係る金型を構成する幅決定用金型の平面図、(B)は(A)のBB線断面図である。
図4】幅決定用金型の斜視図である。
図5】幅決定用金型からゴムベルトを取り外した状態を示す説明図である。
図6】幅決定用金型の凹部の形状を説明する断面図である。
図7】(A)は第2の実施の形態における幅決定用金型の断面図、(B)は第3の実施の形態における幅決定用金型の断面図である。
図8】(A)加硫成形後のゴムベルトからオーバーフローを除去する装置の構成を示す斜視図、(B)は(A)の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施の形態)
次に、第1の実施の形態に係るゴムベルト用成形金型について図面を参照して説明する。
図1(A)、(B)に示すように、ゴムベルト用成形金型10は、上型12と、下型14と、一対の幅決定用金型16とを備えている。
上型12は、未加硫ゴムシート2の長さ方向に沿って延在する長さと、成形されるゴムベルト4の幅よりも大きい寸法を有する下部金型面1202を備えている。
下型14は、未加硫ゴムシート2の長さ方向に沿って延在する長さと、成形されるゴムベルト4の幅よりも大きい寸法を有する上部金型面1402を備えている。
上型12の下部金型面1202が、未加硫ゴムシート2の上面に接触し、かつ、下型14の上部金型面1402が未加硫ゴムシート2の下面に接触することで未加硫ゴムシート2の厚さが決定される。
【0009】
一対の幅決定用金型16は、下部金型面1202と上部金型面1402との間で未加硫ゴムシート2の幅方向の両側に配置され、ゴムベルト4の幅を決定するものである。
一対の幅決定用金型16は、上型12および下型14に対応した長さと、ゴムベルト4の厚さに対応した高さと、ゴムベルト4の幅よりも小さい寸法の幅とを有している。
図1(B)、図3(A)、(B)、図4に示すように、一対の幅決定用金型16は、未加硫ゴムシート2の幅方向の両側面に接触する幅決定用金型面1602と、下部金型面1202に接触する上面1604と、上部金型面1402に接触する下面1606とを有している。
【0010】
一対の幅決定用金型16の上面1604および下面1606の幅決定用金型面1602寄りの箇所に、ゴムベルト4の長手方向に沿って延在する凹部18がそれぞれ形成され、それら凹部18は、上面1604、下面1606の全長にわたり延在形成されている。
凹部18の表面はブラスト加工されており、凹部18に流れ込んだオーバーフロー6が凹部18から容易に剥離できるように図られている。
凹部18の幅決定用金型面1602寄りの箇所は、幅決定用金型面1602から離れるにつれて凹部18の深さを次第に大きくする傾斜面20が設けられている。
傾斜面20は、湾曲面20Aで形成されている。
図6に示すように、上面1604または下面1606と、幅決定用金型面1602とが交差する交点をP1とし、凹部18の深さの寸法をD1とし、幅決定用金型面1602から距離D1離れた箇所でかつ上面1604または下面1606から距離D1離れた箇所をP2とする。
湾曲面20Aは、交点P1と箇所P2を通り、半径D1よりも大きい寸法の半径D2の円筒面で形成されている。
すなわち、湾曲面20A部分の幅決定用金型16の肉厚を確保しつつ、生じるオーバーフロー6の基部6Aが、上面1604と湾曲面20Aとの交差箇所および下面1606と湾曲面20Aとの交差箇所に向かってその肉厚が急激に減少するように図られている。
数値を例示すると、例えば、深さの寸法D1が3mm、半径D2が5mmである。
【0011】
次に作用効果について説明する。
図1(A)に示すように、ゴムベルト成形ライン上に、下型14が配置され、下型14の上方に上型12が配置され、下型14の上部金型面1402の両側に一対の幅決定用金型16が配置される。
未加硫ゴムシート2の加硫成形すべき箇所が下型14の上部金型面1402上に搬送されると、未加硫ゴムシート2の幅方向両側に、ゴムベルト4の幅寸法と合致する箇所に幅決定用金型面1602が位置するように一対の幅決定用金型16が上部金型面1402上に固定される。この場合、未加硫ゴムシート2は、1枚で構成されている場合もあり、複数枚で構成されている場合もあり、あるいは、複数枚が複数枚の補強層と共に積層されて構成されている場合もある。
次いで、上型12を下降させ、上型12の下部金型面1202を未加硫ゴムシート2の上面に接触させると共に、一対の幅決定用金型16の上面1604に接触させ、上型12および下型14を不図示の加熱手段により加熱する。
これにより、未加硫ゴムシート2は、下部金型面1202と、上部金型面1402と、一対の幅決定用金型面1602とにより加圧、加熱され、未加硫ゴムシート2が加硫成形されることでゴムベルト4が得られる。
このようなゴムベルト用成形金型10による未加硫ゴムシート2の加硫成形が未加硫ゴムシート2の所定の長さ毎に行われる。
【0012】
ところで、未加硫ゴムシート2をゴムベルト用成形金型10で加硫成形する際、図1(C)、図2図5に示すように、下部金型面1202と幅決定用金型面1602とが交差する箇所、および、上部金型面1402と幅決定用金型面1602とが交差する箇所からゴムがはみ出し、加硫成形されるゴムベルト4の幅方向の両端の上下部から突出するオーバーフロー6が生じやすい。
本実施の形態では、一対の幅決定用金型16の上面1604および下面1606の幅決定用金型面1602寄りの箇所に、ゴムベルト4の長手方向に沿って延在する凹部18が形成され、凹部18の幅決定用金型面1602寄りの箇所は、幅決定用金型面1602から離れるにつれて凹部18の深さを次第に大きくする傾斜面20が設けられている。
【0013】
そのため、オーバーフロー6が生じるものの、ゴムベルト4に接続するオーバーフロー6の基部6Aの厚さは、ゴムベルト4に近づくにつれて次第に薄くなる寸法で形成されている。
したがって、オーバーフロー6をゴムベルト4から取り除くに際し、カッターを用いることなく、オーバーフロー6を引っ張ることにより簡単にしかもゴムベルト4に破損を生じさせることなく、オーバーフロー6を取り除くことが可能となり、ゴムベルト4の生産効率を高める上で有利となる。
また、凹部18の表面はブラスト加工されているため、型開きの際、凹部18からオーバーフロー6が簡単に剥離される上で有利となっており、ゴムベルト4の生産効率を高める上で有利となっている。
また、本実施の形態では、傾斜面20が湾曲面20Aで形成されているので、湾曲面20A部分の幅決定用金型16の肉厚を確保しつつ、生じるオーバーフロー6の基部6Aが、上面1604と湾曲面20Aとの交差箇所および下面1606と湾曲面20Aとの交差箇所に向かってその肉厚が急激に減少する。そのため、オーバーフロー6を取り除き作業を簡単に行え、ゴムベルト4の生産効率を高める上で有利となる。
【0014】
また、実施の形態では、上面1604または下面1606と、幅決定用金型面1602とが交差する交点をP1とし、凹部18の深さの寸法をD1とし、幅決定用金型面1602から距離D1離れた箇所でかつ上面1604または下面1606から距離D1離れた箇所をP2とした場合、湾曲面20Aは、交点P1と箇所P2を通り半径D1よりも大きい寸法の半径D2の円筒面で形成されている。
そのため、図6に点線で示すように、半径D1の円筒面で形成された湾曲面20A′に比べ、基部6Aの肉厚の変化が緩やかになるものの、湾曲面20A部分の幅決定用金型16の肉厚を大きく確保できる。
したがって、オーバーフロー6のゴムベルト4の幅方向両端からの除去を簡単に確実に行ないつつ、幅決定用金型16の耐久性の確保を図る上で有利となる。
【0015】
(第2の実施の形態)
次に図7(A)を参照して第2の実施の形態について説明する。
なお、以下の実施の形態では、傾斜面20の構成が第1の実施の形態と異なっており、第1の実施の形態と同様の部分、部材については第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図7(A)に示す第2の実施の形態では、傾斜面20は、幅決定用金型面1602の上端および下端から、幅決定用金型面1602から離れるにつれ次第に幅決定用金型16の厚さ方向の中心部に近づく平面20Bと、平面20Bの端部に接続する湾曲面20Cとで構成されている。
【0016】
このような第2の実施の形態においても、ゴムベルト4に接続するオーバーフロー6の基部6Aの厚さは、ゴムベルト4に近づくにつれて次第に薄くなる寸法で形成されている。
したがって、オーバーフロー6をゴムベルト4から取り除くに際し、カッターを用いることなく、オーバーフロー6を引っ張ることにより簡単にしかもゴムベルト4に破損を生じさせることなく、オーバーフロー6を取り除くことが可能となり、ゴムベルト4の生産効率を高める上で有利となる。
ただし、第2の実施の形態では、第1の実施の形態に比べ基部6Aの厚さの変化が緩やかとなるため、第1の実施の形態の方がオーバーフロー6をゴムベルト4の幅方向両端から簡単に除去する上で有利となるものの、第2の実施の形態の方が、傾斜面20部分の幅決定用金型16の厚さを大きく確保でき、幅決定用金型16の耐久性の確保を図る上で有利となる。
【0017】
(第3の実施の形態)
次に図7(B)を参照して第3の実施の形態について説明する。
図7(B)に示す第3の実施の形態では、傾斜面20は、幅決定用金型面1602の上端および下端から、幅決定用金型面1602から離れるにつれ次第に幅決定用金型16の厚さ方向の中心部に近づく平面20Dで構成されている。
【0018】
このような第2の実施の形態においても、ゴムベルト4に接続するオーバーフロー6の基部6Aの厚さは、ゴムベルト4に近づくにつれて次第に薄くなる寸法で形成されている。
したがって、オーバーフロー6をゴムベルト4から取り除くに際し、カッターを用いることなく、オーバーフロー6を引っ張ることにより簡単にしかもゴムベルト4に破損を生じさせることなく、オーバーフロー6を取り除くことが可能となり、ゴムベルト4の生産効率を高める上で有利となる。
ただし、第3の実施の形態では、第2の実施の形態と同様に、第1の実施の形態に比べ基部6Aの厚さの変化が緩やかとなるため、第1の実施の形態の方がオーバーフロー6をゴムベルト4の幅方向両端から簡単に除去する上で有利となるものの、第3の実施の形態の方が、傾斜面20部分の幅決定用金型16の厚さを大きく確保でき、幅決定用金型16の耐久性の確保を図る上で有利となる。
【0019】
なお、オーバーフロー6の取り除きは手作業ではなく、図8(A)、(B)に示すように、自動的に行なうようにしてもよい。
すなわち、オーバーフロー6が生じたゴムベルト4を適宜搬送手段22によりその長手方向に搬送させ、その際に、ゴムベルト4の幅方向の両側にオーバーフロー6の延在方向をゴムベルト4の幅方向外方に向ける姿勢変換ローラ24を配置すると共に、ゴムベルト4と反対に位置する姿勢変換ローラ24の箇所にオーバーフロー6を挟持して引っ張る一対の引っ張りローラ26を配置する。
そして、オーバーフロー6を姿勢変換ローラ24に掛装したのち、一対の引っ張りローラ26に挟持させ、ゴムベルト4の搬送に同期させて一対の引っ張りローラを回転駆動させる。
これにより、オーバーフロー6は、一対の引っ張りローラ26により引っ張られてゴムベルト4から自動的に取り除かれ、容器28に収容されていき、ゴムベルト4の生産効率を高める上で有利となる。
【0020】
なお、本発明において、ゴムベルトは、コンベヤベルトや動力伝達用のベルトなどを広く含む。
【符号の説明】
【0021】
2 未加硫ゴムシート
4 ゴムベルト
6 オーバーフロー
6A 基部
10 ゴムベルト用成形金型
12 上型
1202 下部金型面
14 下型
1402 上部金型面
16 幅決定用金型
1602 幅決定用金型面
1604 上面
1606 下面
18 凹部
20 傾斜面
20A 湾曲面
20B 平面
20C 湾曲面
20D 平面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8