特開2016-221934(P2016-221934A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コニカミノルタ株式会社の特許一覧
特開2016-221934画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム
<>
  • 特開2016221934-画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム 図000003
  • 特開2016221934-画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム 図000004
  • 特開2016221934-画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム 図000005
  • 特開2016221934-画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム 図000006
  • 特開2016221934-画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム 図000007
  • 特開2016221934-画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム 図000008
  • 特開2016221934-画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム 図000009
  • 特開2016221934-画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム 図000010
  • 特開2016221934-画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム 図000011
  • 特開2016221934-画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム 図000012
  • 特開2016221934-画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム 図000013
  • 特開2016221934-画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム 図000014
  • 特開2016221934-画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-221934(P2016-221934A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】画像形成装置、同装置における動画再生方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/42 20060101AFI20161205BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20161205BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20161205BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20161205BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20161205BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20161205BHJP
   G06F 3/0484 20130101ALI20161205BHJP
【FI】
   B41J29/42 F
   G03G21/00 386
   B41J29/38 Z
   B41J29/00 Z
   H04N1/00 C
   G06F3/14 330A
   G06F3/0484
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-113642(P2015-113642)
(22)【出願日】2015年6月4日
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099885
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 健市
(72)【発明者】
【氏名】橋本 英幸
(72)【発明者】
【氏名】駒場 健一
(72)【発明者】
【氏名】日比野 健
(72)【発明者】
【氏名】田中 優作
(72)【発明者】
【氏名】瞿 振寰
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5B069
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061AQ06
2C061CL08
2C061CQ05
2C061CQ41
2C061HJ07
2C061HN15
2C061HV09
2C061HV13
2C061HV14
2C061HV33
2H270LA70
2H270LA73
2H270NA04
2H270NC01
2H270NC06
2H270NC10
2H270NC14
2H270QB03
2H270QB06
2H270QB07
2H270QB09
2H270QB21
2H270ZC03
2H270ZC04
2H270ZC08
5B069BA04
5B069NA09
5C062AA05
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB42
5C062AC05
5C062AC68
5C062AC69
5C062AD02
5C062AF12
5C062AF15
5E555AA46
5E555AA58
5E555BA27
5E555BB27
5E555BE09
5E555DA02
5E555DB57
5E555EA06
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】エラーの種類に応じた適切な動画データを、ユーザーのエラー解除操作の習熟度に合わせて効率よく再生することができる画像形成装置等を提供する。
【解決手段】1個または複数個のエラー検知手段109によりエラーが検知されると、エラーの解除操作を開始した時を契機に、エラー検知手段が正常状態に変化するまでの時間で決定されるエラー解除処理時間が各エラー毎に測定され、ユーザー認証されたユーザーと対応付けて記憶手段106に記憶される。ユーザーの操作中に、何れかのエラー検知手段109によりエラーが検知されたとき、検知されたエラーに応じた対応方法を示す動画が取得され、そのエラーについてユーザーと対応付けて記憶されているエラー解除処理時間と標準のエラー解除処理時間とに基づき、再生時間が決定されて動画データが手段104aに再生される。
【選択図】 図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー認証手段と、
1個または複数個のエラー検知手段と、
前記エラー検知手段により検知されたエラーの解除操作を開始した時を契機に、前記エラー検知手段が正常状態に変化するまでの時間で決定されるエラー解除処理時間を、各エラー毎に測定する処理時間測定手段と、
前記ユーザー認証手段により認証されるユーザーと対応付けて、前記処理時間測定手段により測定された各エラー毎のエラー解除処理時間を記憶する記憶手段と、
前記ユーザー認証手段により認証されたユーザーの操作中に、何れかのエラー検知手段によりエラーが検知されたとき、検知されたエラーに応じた対応方法を示す動画データを取得する動画データ取得手段と、
前記ユーザーと対応付けて前記記憶手段に記憶されている前記エラーについての該ユーザーのエラー解除処理時間と標準のエラー解除処理時間とに基づいて、前記動画データの再生時間を決定する再生時間決定手段と、
表示手段と、
前記動画データ取得手段により取得された動画データを、前記再生時間決定手段により決定された再生時間で前記表示手段に再生させる再生手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記動画データ取得手段により取得される動画データには、外装部の処理方法と、外装部が外れた後の内部の扉及びレバーの処理方法と、前記エラー検知手段の異常状態解除方法及び再設定方法と、外装部が外れた後の内部の扉の戻し方と、外装部の戻し方が含まれている請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記各エラー検知手段により検知されるエラーは、紙詰まり、消耗品交換及び用紙補給のうちの何れかであり、前記動画データ取得手段は、検知されたエラーに応じて紙詰まり解除方法、消耗品交換方法及び用紙補給方法を示す各動画のうちの何れかを取得する請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記再生時間決定手段は、前記ユーザーのエラー解除処理時間が標準のエラー解除処理時間よりも短い場合、標準の再生時間よりも短い再生時間を決定し、前記再生手段は、前記動画データ取得手段により取得された動画データの所定の画面フレームの単純間引き率を上げるか処理単位の再生速度を上げて、前記動画データを再生する請求項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記再生時間決定手段は、前記ユーザーのエラー解除処理時間と標準のエラー解除処理時間との比較から決定されるエラー解除処理についてのユーザーの習熟度と、動画データの前回の再生時刻からの経過時間とに基づいて前記再生時間を調整し、習熟度が高いほど再生時間を短くし、前回の再生時刻からの経過時間が長いほど再生時間を長くする請求項1〜4の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記動画データ取得手段により取得された動画データに対し、ユーザーの指示に基づいて巻き戻し再生または再生速度ダウンが可能であり、前回の再生時に巻き戻しまたは再生速度ダウンが指示されていた場合、前記再生時間決定手段は同一の動画データの再生時間を長くなるように調整し、前記再生手段は再生速度を落として前記動画データを再生する請求項1〜5の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記動画データ取得手段により取得された動画データに対し、ユーザーの指示に基づいて先送り再生または再生速度アップが可能であり、前回の再生時に先送りまたは再生速度アップが指示されていた場合、前記再生時間決定手段は前記習熟度を補正する請求項5または6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
ユーザー認証ステップと、
1個または複数個のエラー検知手段により検知されたエラーの解除操作を開始した時を契機に、前記エラー検知手段が正常状態に変化するまでの時間で決定されるエラー解除処理時間を、各エラー毎に測定する処理時間測定ステップと、
前記ユーザー認証ステップにより認証されるユーザーと対応付けて、前記処理時間測定ステップにより測定された各エラー毎のエラー解除処理時間を記憶手段に記憶する記憶ステップと、
前記ユーザー認証ステップにより認証されたユーザーの操作中に、何れかのエラー検知手段によりエラーが検知されたとき、検知されたエラーに応じた対応方法を示す動画データを取得する動画データ取得ステップと、
前記ユーザーと対応付けて前記記憶手段に記憶されている前記エラーについての該ユーザーのエラー解除処理時間と標準のエラー解除処理時間とに基づいて、前記動画データの再生時間を決定する再生時間決定ステップと、
前記動画データ取得ステップにより取得された動画データを、前記再生時間決定ステップにより決定された再生時間で表示手段に再生させる再生ステップと、
を備えたことを特徴とする画像形成装置における動画再生方法。
【請求項9】
前記動画取得ステップにより取得される動画データには、外装部の処理方法と、外装部が外れた後の内部の扉及びレバーの処理方法と、前記エラー検知手段の異常状態解除方法及び再設定方法と、外装部が外れた後の内部の扉の戻し方と、外装部の戻し方が含まれている請求項8に記載の動画再生方法。
【請求項10】
前記エラー検知手段により検知されるエラーは、紙詰まり、消耗品交換及び用紙補給のうちの何れかであり、前記動画データ取得ステップでは、検知されたエラーに応じて紙詰まり解除方法、消耗品交換方法及び用紙補給方法を示す各動画のうちの何れかを取得する請求項8または9に記載の動画再生方法。
【請求項11】
前記再生時間決定ステップでは、前記ユーザーのエラー解除処理時間が標準のエラー解除処理時間よりも短い場合、標準の再生時間よりも短い再生時間を決定し、前記再生ステップでは、前記動画データ取得ステップにより取得された動画データの所定の画面フレームの単純間引き率を上げるか処理単位の再生速度を上げて、前記動画データを再生する請求項8〜10の何れかに記載の動画再生方法。
【請求項12】
前記再生時間決定ステップでは、前記ユーザーのエラー解除処理時間と標準のエラー解除処理時間との比較から決定されるエラー解除処理についてのユーザーの習熟度と、動画データの前回の再生時刻からの経過時間とに基づいて前記再生時間を調整し、習熟度が高いほど再生時間を短くし、前回の再生時刻からの経過時間が長いほど再生時間を長くする請求項8〜11の何れかに記載の動画再生方法。
【請求項13】
前記動画データ取得ステップにより取得された動画データに対し、ユーザーの指示に基づいて巻き戻し再生または再生速度ダウンが可能であり、前回の再生時に巻き戻しまたは再生速度ダウンが指示されていた場合、前記再生時間決定ステップでは同一の動画データの再生時間を長くなるように調整し、前記再生ステップでは再生速度を落として前記動画データを再生する請求項8〜12の何れかに記載の動画再生方法。
【請求項14】
前記動画データ取得ステップにより取得された動画データに対し、ユーザーの指示に基づいて先送り再生または再生速度アップが可能であり、前回の再生時に先送りまたは再生速度アップが指示されていた場合、前記再生時間決定ステップでは前記習熟度を補正する請求項12または13に記載の動画再生方法。
【請求項15】
請求項8〜14の何れかに記載の動画再生方法を、画像形成装置のコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エラー発生時やメンテナンスを行う場合に、ユーザーにエラー解除のための操作方法を動画で案内する機能を有する画像形成装置、該装置で実行される動画再生方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような動画案内機能を有する画像形成装置として、従来、特許文献1に記載されているように、エラー検知手段がエラーを通知し、エラーが解除されるまで表示部にエラーを表示するのに適した動画データを選択し表示するものや、特許文献2に記載されているように、履歴情報に基づいて発生頻度の多い順に記憶手段に記憶された情報を表示するものや、特許文献3に記載されているように、発生したエラーから解除方法を一覧表示し、解除手順を選択することができるものや、特許文献4に記載されているように、ユーザーが動画の再生と表示内容とは異なる操作を行うこと契機にユーザーの習熟度を判断し動画データを再生するもの等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−183186号公報
【特許文献2】特開2008−145472号公報
【特許文献3】特開2008−037040号公報
【特許文献4】特開2013−137720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の画像形成装置では、ユーザーのエラー解除操作についての習熟度を考慮しないで、エラーに必要な情報を表示したり、習熟度を考慮していても、ユーザーが動画を見ることなく処理を進めてしまった場合は、誤って習熟していると判断されてしまい、結果としては、動画を見直すことになるといった効率の悪い状況に陥ってしまっていた。
【0005】
また、動画再生回数や再生時間で判断すると、ユーザーが動画を確実に見ているかどうかが分からないため、ユーザーの習熟度が不適切な状態で動画を再生することになってしまっていた。
【0006】
さらに画像形成装置の各パーツ毎に動画が用意されている場合は、過去に再生したことがある動画を誤って参照したり、再生をしないで作業をすると習熟していると誤って判断される場合があり、必要な部分まで巻き戻して確認し直すといった効率が悪い場合が生じてしまう、といった課題があった。
【0007】
この発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、エラーの種類に応じた適切な動画データを、ユーザーのエラー解除操作の習熟度に合わせて効率よく再生することができる画像形成装置及び動画再生方法を提供し、さらには前記動画再生方法を前記画像形成装置のコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)ユーザー認証手段と、1個または複数個のエラー検知手段と、前記エラー検知手段により検知されたエラーの解除操作を開始した時を契機に、前記エラー検知手段が正常状態に変化するまでの時間で決定されるエラー解除処理時間を、各エラー毎に測定する処理時間測定手段と、前記ユーザー認証手段により認証されるユーザーと対応付けて、前記処理時間測定手段により測定された各エラー毎のエラー解除処理時間を記憶する記憶手段と、前記ユーザー認証手段により認証されたユーザーの操作中に、何れかのエラー検知手段によりエラーが検知されたとき、検知されたエラーに応じた対応方法を示す動画データを取得する動画データ取得手段と、前記ユーザーと対応付けて前記記憶手段に記憶されている前記エラーについての該ユーザーのエラー解除処理時間と標準のエラー解除処理時間とに基づいて、前記動画データの再生時間を決定する再生時間決定手段と、表示手段と、前記動画データ取得手段により取得された動画データを、前記再生時間決定手段により決定された再生時間で前記表示手段に再生させる再生手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(2)前記動画データ取得手段により取得される動画データには、外装部の処理方法と、外装部が外れた後の内部の扉及びレバーの処理方法と、前記エラー検知手段の異常状態解除方法及び再設定方法と、外装部が外れた後の内部の扉の戻し方と、外装部の戻し方が含まれている前項1に記載の画像形成装置。
(3)前記各エラー検知手段により検知されるエラーは、紙詰まり、消耗品交換及び用紙補給のうちの何れかであり、前記動画データ取得手段は、検知されたエラーに応じて紙詰まり解除方法、消耗品交換方法及び用紙補給方法を示す各動画のうちの何れかを取得する前項1または2に記載の画像形成装置。
(4)前記再生時間決定手段は、前記ユーザーのエラー解除処理時間が標準のエラー解除処理時間よりも短い場合、標準の再生時間よりも短い再生時間を決定し、前記再生手段は、前記動画データ取得手段により取得された動画データの所定の画面フレームの単純間引き率を上げるか処理単位の再生速度を上げて、前記動画データを再生する前項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。
(5)前記再生時間決定手段は、前記ユーザーのエラー解除処理時間と標準のエラー解除処理時間との比較から決定されるエラー解除処理についてのユーザーの習熟度と、動画データの前回の再生時刻からの経過時間とに基づいて前記再生時間を調整し、習熟度が高いほど再生時間を短くし、前回の再生時刻からの経過時間が長いほど再生時間を長くする前項1〜4の何れかに記載の画像形成装置。
(6)前記動画データ取得手段により取得された動画データに対し、ユーザーの指示に基づいて巻き戻し再生または再生速度ダウンが可能であり、前回の再生時に巻き戻しまたは再生速度ダウンが指示されていた場合、前記再生時間決定手段は同一の動画データの再生時間を長くなるように調整し、前記再生手段は再生速度を落として前記動画データを再生する前項1〜5の何れかに記載の画像形成装置。
(7)前記動画データ取得手段により取得された動画データに対し、ユーザーの指示に基づいて先送り再生または再生速度アップが可能であり、前回の再生時に先送りまたは再生速度アップが指示されていた場合、前記再生時間決定手段は前記習熟度を補正する前項5または6に記載の画像形成装置。
(8)ユーザー認証ステップと、1個または複数個のエラー検知手段により検知されたエラーの解除操作を開始した時を契機に、前記エラー検知手段が正常状態に変化するまでの時間で決定されるエラー解除処理時間を、各エラー毎に測定する処理時間測定ステップと、前記ユーザー認証ステップにより認証されるユーザーと対応付けて、前記処理時間測定ステップにより測定された各エラー毎のエラー解除処理時間を記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記ユーザー認証ステップにより認証されたユーザーの操作中に、何れかのエラー検知手段によりエラーが検知されたとき、検知されたエラーに応じた対応方法を示す動画データを取得する動画データ取得ステップと、前記ユーザーと対応付けて前記記憶手段に記憶されている前記エラーについての該ユーザーのエラー解除処理時間と標準のエラー解除処理時間とに基づいて、前記動画データの再生時間を決定する再生時間決定ステップと、前記動画データ取得ステップにより取得された動画データを、前記再生時間決定ステップにより決定された再生時間で表示手段に再生させる再生ステップと、を備えたことを特徴とする画像形成装置における動画再生方法。
(9)前記動画取得ステップにより取得される動画データには、外装部の処理方法と、外装部が外れた後の内部の扉及びレバーの処理方法と、前記エラー検知手段の異常状態解除方法及び再設定方法と、外装部が外れた後の内部の扉の戻し方と、外装部の戻し方が含まれている前項8に記載の動画再生方法。
(10)前記エラー検知手段により検知されるエラーは、紙詰まり、消耗品交換及び用紙補給のうちの何れかであり、前記動画データ取得ステップでは、検知されたエラーに応じて紙詰まり解除方法、消耗品交換方法及び用紙補給方法を示す各動画のうちの何れかを取得する前項8または9に記載の動画再生方法。
(11)前記再生時間決定ステップでは、前記ユーザーのエラー解除処理時間が標準のエラー解除処理時間よりも短い場合、標準の再生時間よりも短い再生時間を決定し、前記再生ステップでは、前記動画データ取得ステップにより取得された動画データの所定の画面フレームの単純間引き率を上げるか処理単位の再生速度を上げて、前記動画データを再生する前項8〜10の何れかに記載の動画再生方法。
(12)前記再生時間決定ステップでは、前記ユーザーのエラー解除処理時間と標準のエラー解除処理時間との比較から決定されるエラー解除処理についてのユーザーの習熟度と、動画データの前回の再生時刻からの経過時間とに基づいて前記再生時間を調整し、習熟度が高いほど再生時間を短くし、前回の再生時刻からの経過時間が長いほど再生時間を長くする前項8〜11の何れかに記載の動画再生方法。
(13)前記動画データ取得ステップにより取得された動画データに対し、ユーザーの指示に基づいて巻き戻し再生または再生速度ダウンが可能であり、前回の再生時に巻き戻しまたは再生速度ダウンが指示されていた場合、前記再生時間決定ステップでは同一の動画データの再生時間を長くなるように調整し、前記再生ステップでは再生速度を落として前記動画データを再生する前項8〜12の何れかに記載の動画再生方法。
(14)前記動画データ取得ステップにより取得された動画データに対し、ユーザーの指示に基づいて先送り再生または再生速度アップが可能であり、前回の再生時に先送りまたは再生速度アップが指示されていた場合、前記再生時間決定ステップでは前記習熟度を補正する前項12または13に記載の動画再生方法。
(15)前項8〜14の何れかに記載の動画再生方法を、画像形成装置のコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0009】
前項(1)及び(8)に記載の発明によれば、エラー検知手段によりエラーが検知されると、エラーの解除操作を開始した時を契機に、エラー検知手段が正常状態に変化するまでの時間で決定されるエラー解除処理時間が、各エラー毎に測定されるとともに、測定されたエラー解除処理時間は、ユーザー認証されたユーザーと対応付けて記憶手段に記憶される。一方、認証されたユーザーの操作中に、何れかのエラー検知手段によりエラーが検知されたとき、検知されたエラーに応じた対応方法を示す動画データが取得される。そして、そのエラーについてユーザーと対応付けて記憶されているそのユーザーのエラー解除処理時間と標準のエラー解除処理時間とに基づいて、動画データの再生時間が決定されるとともに、決定された再生時間で動画データが表示手段に再生される。
【0010】
このように、認証されたユーザーの操作中に、何れかのエラー検知手段によりエラーが検知されたとき、検知されたエラーに応じた対応方法を示す動画が取得されるから、エラー解除のための適切な動画を再生することができる。しかも、ユーザーと対応付けて記憶されているそのユーザーのエラー解除処理時間と標準のエラー解除処理時間とに基づいて、再生時間が決定され再生されるから、例えば、エラー解除処理時間が短い場合は、そのユーザーはそのエラー解除操作に習熟していると考えられることから、再生時間を短縮するといった措置が可能になり、エラーの種類に応じた適切な動画を、ユーザーのエラー解除操作の習熟度に合わせて効率よく再生することができる。
【0011】
前項(2)及び(9)に記載の発明によれば、外装部の処理方法と、外装部が外れた後の内部の扉及びレバーの処理方法と、前記エラー検知手段の異常状態解除方法及び再設定方法と、外装部が外れた後の内部の扉の戻し方と、外装部の戻し方を含む動画データが再生される。
【0012】
前項(3)及び(10)に記載の発明によれば、紙詰まり、消耗品交換及び用紙補給のうちの何れかのエラーに応じて、紙詰まり解除方法、消耗品交換方法及び用紙補給方法を示す各動画データのうちの何れかが再生される。
【0013】
前項(4)及び(11)に記載の発明によれば、ユーザーのエラー解除処理時間が標準のエラー解除処理時間よりも短い場合、標準の再生時間よりも短い再生時間が決定され、動画データは、所定の画面フレームの単純間引き率を上げるか処理単位の再生速度を上げて再生されるから、エラー解除処理に習熟したユーザーにとって効率的である。
【0014】
前項(5)及び(12)に記載の発明によれば、ユーザーのエラー解除処理時間と標準のエラー解除処理時間との比較から決定されるエラー解除処理についてのユーザーの習熟度と、動画データの前回の再生時刻からの経過時間とに基づいて再生時間が調整され、習熟度が高いほど再生時間は短くなり、前回の再生時刻からの経過時間が長いほど再生時間は長くなるから、益々効率良く動画データを再生することができる。
【0015】
前項(6)及び(13)に記載の発明によれば、ユーザーの指示に基づいて巻き戻し再生または再生速度ダウンが指示された場合、ユーザーはそのエラー解除処理に習熟していないか習熟度が低下していると考えられることから、再生速度を落として再生する。
【0016】
前項(7)及び(14)に記載の発明によれば、ユーザーの指示に基づいて先送りまたは再生速度アップが指示された場合、ユーザーはそのエラー解除処理の習熟度が高いと考えられることから、記憶手段に記憶された習熟度を補正する。
【0017】
前項(15)に記載の発明によれば、エラーの種類に応じた適切な動画データを、ユーザーのエラー解除操作の習熟度に合わせて効率よく再生することができる処理を、画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】この発明の一実施形態に係る画像形成装置の正面図である。
図2】この発明の一実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。
図3】動画データの構成と標準時間を示すテーブルである。
図4】ユーザー別の習熟度テーブルである。
図5】習熟度の設定方法を説明するための図である。
図6】前回のエラー解除処理の実施からの経過時間に応じて再生時間を調整するための補正係数を示すテーブルである。
図7】巻き戻しが行われた場合に再生時間を調整するための補正係数を規定したテーブルである。
図8】画像形成装置が動画データを再生する場合の再生時間決定処理を示すフローチャートである。
図9】動画データ再生時の画像形成装置の処理を示すフローチャートである。
図10】(A)(B)は動画データの再生時間を調整する方法を説明するための図である。
図11】(A)(B)は動画データの再生時間を調整する他の方法を説明するための図である。
図12】習熟度の測定に際して画像形成装置が行う各センサの状態確認処理を示すフローチャートである。
図13】画像形成装置が行う習熟度測定処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置1の正面図である。この実施形態では、画像形成装置1は、走査した原稿画像、および外部の装置から送信されたプリントデータから生成した画像の複写画像を用紙上に形成する装置であり、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、スキャン機能等の機能を備えた多機能デジタル画像形成装置であるMFP(Multi Function Peripherals)が用いられている。以下、画像形成装置をMFPともいう。
【0021】
MFP1は、本体の上部に配置された原稿画像の読取のための原稿自動搬送装置2と、本体の下部に配置された給紙部3と、画像が印刷された用紙を排出するための排紙部4等を備えるとともに、内部には、例えば紙詰まり等のMFP1のエラーを検知するエラー検知手段としての1個または複数個のセンサ109が配設されている。
【0022】
そしして、センサ109により紙詰まり等のエラーが検知された場合には、外装扉41を開くと共に、図示しない内部扉を開き、さらに内部部品を引き出したり移動等させるためのレバーを操作したり、センサ109の異常状態を正常状態に変化させてエラーを解除するようになっている。
【0023】
図2は、MFP1の機能構成を示すブロック図である。MFP1は、MFP1の全体を統括制御するCPU101と、CPU101の動作プログラム等が格納されたROM102と、CPU101が動作する際の作業領域となるRAM103の他に、表示・操作部104、ユーザー認証部105、記憶部106、動画生成部107、再生方法判断部108、エラー検知用の前述したセンサ109、処理時間測定部110、画像読取部111、画像出力部112、ネットワークインターフェース(ネットワークI/F)113等を備えている。
【0024】
表示・操作部104は、エラーに応じた対応方法を示す動画を再生表示したり、MFP1の状態や操作画面等を表示する表示部104aと、動画に対する巻き戻し・先送り・再生速度のアップ及びダウン等の操作を指示したり、MFP1に対する操作を指示するための操作部104bとから構成されている。
【0025】
ユーザー認証部105は、ユーザーによって入力されたIDやパスワード等の認証用データを、予め登録された参照用データと照合することにより、ユーザーを識別するための認証処理を行う。なお、参照用データは記憶部106に内蔵されていても良いし、外部サーバー等に格納されていても良い。また、外部サーバーでユーザー認証を行い、その結果に基づいてユーザー認証部105がユーザーを識別しても良い。
【0026】
記憶部106は例えばハードディスク装置からなり、画像読取部111により読み取られた画像データ等を保持するほか、動画データ保持部106a、習熟度テーブル保持部106b、標準処理時間テーブル保持部106c、ユーザーデータ保持部106d等を有している。
【0027】
動画データ保持部106aには、各エラーに応じた対応方法を示す複数の動画データが記憶されている。なお、動画データは本実施形態のように記憶部106から取得しても良いし、外部サーバー等に動画データを記憶させておき、MFP1が対応する動画を外部サーバーから取得しても良い。
【0028】
習熟度テーブル保持部106bは、エラー解除処理についてのユーザーの習熟度を記憶するものであり、各ユーザー毎にかつ各エラー毎に習熟度が記憶されている。習熟度については後述する。
【0029】
標準処理時間テーブル保持部106cには、エラー検知センサ109により検知されたエラーの解除操作を開始した時を契機に、エラー検知センサ109が正常状態に変化するまでの時間で決定されるエラー解除処理時間であって、習熟していないユーザーのエラー解除処理時間の標準値である標準処理時間が、各エラー毎に記憶されている。
【0030】
ユーザーデータ保持部106dには、各ユーザーについてのデータ、例えばユーザー認証用の参照データや、エラー検知センサ109により検知されたエラーの解除操作を開始した時を契機に、エラー検知センサ109が正常状態に変化するまでの時間で決定されるエラー解除処理時間であって、各ユーザーの各エラー毎の最新のエラー解除処理時間のデータ等が記憶されている。
【0031】
動画生成部107は、エラー検知センサ109の状態に基づいて、対応するエラーの解除方法を示す動画データを記憶部106から取得して、表示部104aに再生表示する。
【0032】
再生方法判断部108は、ユーザーのエラー解除処理に対する習熟度から動画の再生時間を決定するとともに、前回の動画データの再生時刻からの経過時間等に基づいて再生時間を調整する。
【0033】
センサ109はエラーを検知するものであり、検知したいエラーに応じて必要箇所に複数個が配置されている。エラーの種類としては、例えば紙詰まり(ジャム)、消耗品交換及び用紙補給があり、各センサ109のいずれがオンになっているかにより、エラーの種類が分かるようになっている。そして、エラーの種類に応じて、紙詰まり解除方法、消耗品交換方法及び用紙補給方法を示す動画データ106aが、記憶部106から取得される。
【0034】
処理時間測定部110は、センサ109により検知された各エラーの解除操作をユーザーが開始した時を契機に、センサ109が正常状態に変化するまでの時間で決定されるエラー解除処理時間を測定するものである。測定されたエラー解除処理時間は、各ユーザー及びエラー種類と対応付けて記憶部106のユーザーデータ106dに記憶される。
【0035】
画像読取部111は、原稿自動搬送装置2等から提供された原稿の画像を読み取って画像データに変換するものであり、画像出力部112は、読み取った画像データや外部装置からのプリントデータを排紙部4を介して用紙に出力するものであり、ネットワークインターフェースは、外部装置との間でネットワークを介してデータの送受信を制御するものである。
【0036】
図3は、動画データの構成と前述した標準処理時間を示すテーブルである。
【0037】
MFP1は、用紙詰まり(ジャムまたはJAM)、トナーボトル交換、あるいは紙補給等の各種のエラーに対し各種センサ109が対応しており、それらのセンサで異常となった場合は正常復帰させるために、外部扉を開ける外装外し、内部の扉外しやレバーの操作(内部外し)、センサの異常状態解除(センサ解除)、センサーの再設定(再設定)、内部の扉を戻す処理(内部戻し)、外部扉を元に戻す処理(外装戻し)といった一連の複数の処理が必要であり、動画データはこれらの処理を示す画像データから構成されている。また、それぞれの処理に対し、習熟していないユーザーが解除処理に要する時間として標準処理時間が予め設定され、記憶部106の標準処理時間テーブル保持部106cに格納されている。
【0038】
図3の例では、用紙詰まり(JAM)のエラーについては、用紙詰まりの場所に応じて複数のセンサ(センサ1、2、・・・N・・・)が設けられ、トナーボトル交換や用紙補給の場合も、複数のセンサ(センサa、b、・・・、センサA、B・・・)が設けられ、それぞれのセンサに対応する動画が保持されている。例えばセンサ1がオンしたときのエラーについての標準処理時間として、外装外し:T11、内部外し:T12、センサ解除:T13、再設定:T14、内部戻し:T15、外装外し:T16がそれぞれ設定されている。
【0039】
図4はユーザー別の習熟度テーブルである。ユーザー認証部105で認証されたユーザーに対し、各センサ109に対応するエラーの解除処理をそのユーザーが過去実施したときに要した処理時間から、外装外し、内部戻し、センサ解除、再設定、内部戻し、外装外しの各処理に対する習熟度がテーブルで保有されている。また、ユーザーがセンサ109に対応するエラーの解除処理を実施するたびに習熟度テーブルは更新される。
【0040】
図4の例ではユーザーAについての習熟度を示している。この実施形態では、習熟度は「標準」を最低レベルとして、「高1」「高2」「高3」「高4」「高5」・・・の順で習熟度が高くなる設定がなされている。ユーザーAについては、センサ1がオンしたときのエラーについての習熟度はそれぞれ、外装外し:標準、内部外し:高2、センサ解除:高1、再設定:高3、内部戻し:高2、外装戻し:高1となっている。
【0041】
図4に示した習熟度は図5のようにして設定されている。すなわち、あるセンサの異常に対応するエラーを解除する処理について、エラー解除の処理を習熟なしで行ったときの図2に示した標準処理時間(Ts)と、ユーザーがエラー解除に要した実際の処理時間(PT)の差分値(Ts−PT)を求め、その値を習熟度判定用の閾値ThX1〜ThX4と比較して習熟度を判断する。
【0042】
具体的には図5に示すように、センサ1については、(Ts1−PT)≦0のとき習熟度は「標準」に、0<(Ts1−PT)<Th11のとき習熟度は「高1」に、Th11≦(Ts1−PT)<Th12のとき習熟度は「高2」に、Th12≦(Ts1−PT)<Th13のとき習熟度は「高3」に、Th13≦(Ts1−PT)<Th14のとき習熟度は「高4」に、Th14≦(Ts1−PT)のとき習熟度は「高5」に、それぞれ設定されている。他のセンサ109についても同様である。
【0043】
外装外し、内部外し、センサ解除、再設定,内部戻し、外装戻しの各処理に要する処理時間は、各処理の開始から終了までの時間であり、その測定方法は特に限定されることはない。この実施形態では、MFP1にはエラー検知センサ109の他に、外部扉や内部扉の開閉等を検知するセンサも設けられており、これらのセンサの状態が変化したときのタイムスタンプを取得して処理時間を算出すれば良い。例えば、外装外しの処理時間は外部扉が開けられたときから内部扉が開けられるまでの時間として算出することができる。
【0044】
各習熟度に応じて動画の再生時間は予め設定されているが、この実施形態では、前回のエラー解除処理の実施からの経過時間に基づいて、動画再生時間を調整するようになっている。
【0045】
図6は、前回のエラー解除処理の実施からの経過時間による動画再生時間の補正係数を示すテーブルである。
【0046】
一般に、人はセンサ109の異常に対応するエラーを解除するための手順を、時間と共に正しく理解しておくことができなくなり、時間が経過するほど処理手順を忘れ、習熟度が低下していく。そこでこの実施形態では、前回のエラー解除処理からの経過時間に応じて、動画の再生時間を長くするための補正係数が図6のように設定されている。補正係数は0(補正無し)から+4まで設定され、例えばセンサ1がオンしたときのエラーについての補正係数は、経過時間が1週未満(〜1W):0、1週以上2週未満(〜2W):+1、2週以上4週未満(〜4W):+2、4週以上8週未満(〜8W):+3、8週以上16週未満(〜16W):+4、16週以上(16W〜):+4となっている。数字が大きくなるほど再生時間が長くなるように調整される。各センサ109に応じて、それぞれ補正係数も異なる値が設定されている。
【0047】
さらにこの実施形態では、ユーザーの操作に基づいて、動画を再生する際に巻き戻し再生が可能となっている。このような巻き戻しが行われた場合は、ユーザーはそのエラー解除処理については習熟度が低いか習熟度が低下していると考えられることから、巻き戻しの画面フレーム数に応じて、処理の再生時間を補正する。
【0048】
図7は、このような巻き戻しが行われた場合に再生時間を調整するための補正係数を規定したテーブルである。巻き戻しの画面フレーム数に応じて補正係数が設定されている。巻き戻し量が多いほど、再生時間が長くなる(再生速度を下げる)ように調整する。
【0049】
例えば、例えばセンサ1がオンしたときのエラーについての巻き戻しフレーム数による補正係数は、巻き戻しフレーム数が0(巻き戻し無し)の場合:0、巻き戻しフレーム数が0を超え2以下の場合:+1、巻き戻しフレーム数が2を超え4以下の場合:+2、巻き戻しフレーム数が4を超え6以下の場合:+3、巻き戻しフレーム数が6より多い場合:+4となっている。
【0050】
なお、巻き戻しフレーム数は巻き戻しが発生するたびに測定されて、直近のデータがユーザーと対応付けて記憶されている。
【0051】
またこの実施形態では、ユーザー操作に基づいて巻き戻し再生の他に再生速度ダウンも可能となっており、再生速度ダウンが指示されたときは、指示されたことがユーザーと関連付けて記憶され、次回の同じ動画データの再生時に再生時間が長くなるように(再生速度を下げるように)調整して、再生するようになっている。この場合、再生速度ダウンを段階的に指示できるようにし、図7で示した巻き戻しフレーム数に応じた補正係数と同様に、再生速度ダウンの割合に応じて、補正係数を変化させても良い。
【0052】
さらに、この実施形態では、ユーザー操作に基づいて先送り再生または再生速度アップができるようになっており、先送りまたは再生速度アップが指示された場合は、記憶部106の習熟度テーブル保持部106bに保持されているそのユーザーの習熟度を補正するようになっている。習熟度の補正は、例えば現在の習熟度を一段階高くする等が考えられる。また、巻き戻しの場合と同様に先送りフレーム数に応じて、段階的に再生速度が速くなるような習熟度の補正を行っても良い。また、再生速度アップを段階的に指示できるようにし、再生速度アップの割合に応じて習熟度の補正を行っても良い。
【0053】
図8はMFP1が動画データを再生する場合の再生時間決定処理を示すフローチャートである。図8及び図9以降のフローチャートに示される動作は、MFP1のCPU101がROM102等に格納された動作プログラムに従って動作することにより実行される。
【0054】
ステップS01で、MFP1に装着された各種センサ109の状態を取得する。ステップS02では、取得したセンサ109の状態から異常となっているセンサの解除に必要な動画データを、動画データ保持部106aに保持されている動画データの中から選定取得する。次いで、ステップS03で、ユーザー認証部105により認証されたユーザーに対し、該当のセンサ(エラー)の処理の習熟度を習熟度テーブル保持部106cに保持されている習熟度テーブルから取り出し、再生時間を決める。再生時間は習熟度に応じて予め設定されている。
【0055】
次にステップS04で、前回処理からの経過時間に基づき、図6のテーブルを参照して再生時間を補正(調整)し、さらにステップS05で、前回処理において巻き戻しまた再生速度ダウンがなされていた場合は、巻き戻しフレーム数あるいは再生速度ダウンに応じて再生時間を補正(調整)し、ステップS06で再生時間を決定したのち、処理を終了する。
【0056】
図9は動画データの再生時のMFP1の処理を示すフローチャートである。
【0057】
ステップS11で、図8のステップS06において決定した再生時間で動画データを再生する。ステップS12では、ユーザーの指示に基づいて巻き戻しが発生したかどうかを判定する。巻き戻しが発生しなければ(ステップS12でNO)、ステップS14に進む。巻き戻しが発生した場合は(ステップS12でYES)、ステップS13で、巻き戻しフレーム数をユーザーと対応付けて記憶部106に記憶した後、ステップS14に進む。
【0058】
ステップS14では、ユーザーの指示に基づいて再生速度ダウンが発生したかどうかを判定する。再生速度ダウンが発生しなければ(ステップS14でNO)、ステップS16に進む。再生速度ダウンが発生した場合は(ステップS14でYES)、ステップS15で、その旨をユーザーと対応付けて記憶部106に記憶した後、ステップS16に進む。
【0059】
ステップS16では、ユーザーの指示に基づいて、先送り再生または再生速度アップが発生したかどうかを判定する。先送り再生または再生速度アップが発生しなければ(ステップS14でNO)、処理を終了する。先送り再生または再生速度アップが発生した場合は(ステップS16でYES)、ステップS17で、そのユーザーと対応付けられて保持されている習熟度を補正した後、処理を終了する。
【0060】
このように、この実施形態では、認証されたユーザーの操作中に、何れかのエラー検知センサによりエラーが検知されたとき、検知されたエラーに応じた対応方法を示す動画データが取得されるから、エラー解除のための適切な動画データを再生することができる。しかも、ユーザーと対応付けて記憶されているエラー解除処理時間と標準のエラー解除処理時間とに基づいて、動画データの再生時間が決定されるとともに、決定された再生時間で動画データが再生されるから、例えば、ユーザーのエラー解除処理時間が短い場合は、そのユーザーはそのエラー解除操作に習熟していると考えられることから、再生時間を短縮するといった措置が可能になり、エラーの種類に応じた適切な動画を、ユーザーのエラー解除操作の習熟度に合わせて効率よく動画データを再生することができる。
【0061】
また、ユーザーの習熟度と動画データの前回の再生時刻からの経過時間とに基づいて再生時間が調整され、習熟度が高いほど再生時間は短くなり、前回の再生時刻からの経過時間が長いほど再生時間は長くなるから、益々効率良く動画データを再生することができる。
【0062】
さらに、ユーザーの指示に基づいて巻き戻し再生または再生速度ダウンが指示された場合、ユーザーはそのエラー解除処理に習熟していないか習熟度が低下していると考えられることから、同一の動画の次回再生時に再生速度を落として再生し、ユーザーの指示に基づいて先送りまたは再生速度アップが指示された場合、ユーザーはそのエラー解除処理の習熟度が高いと考えられるため習熟度を補正するから、益々効率良く動画データを再生することができる。
【0063】
動画データの再生時間を調整する方法としては特に限定されないが、一例として図10に示すように動画データの画面フレームを間引きする方法がある。図10(A)は間引きを行わない場合の画面フレーム201を示し、図10(B)は間引きした状態を示し、ハッチングで示した画面フレーム201aが間引かれたフレームを示している。図10のように、画面フレーム201aを間引くことで、全ての画面フレームの表示時間(動画再生時間)を短くすることができる。習熟度が上がるほど間引きする画面フレーム数は増える(単純間引き率が上がる)ことになる。
【0064】
動画データの再生時間を調整する他の方法として、図11に示すように再生速度を上げる方法を挙げることができる。すなわち、図11(A)に示す枚数の画面フレーム201を1枚ごとに表示する時間を標準再生時間とした場合、図11(B)に示すように、習熟度が上がるにつれて1フレーム毎の表示時間を短縮することにより、全フレームの表示時間つまり再生時間の短縮を図る。
【0065】
動画データの再生時間を調整するさらに他の方法として、複数枚の画面フレームを1枚の画面に合成して表示することで、再生時間を短縮しても良い。
【0066】
図12は習熟度の測定に際してMFP1が行う各センサ109の状態確認処理を示すフローチャートである。
【0067】
ステップS21で各センサ109の状態を確認し、ステップS22で、センサ1が異常か否か、換言すればエラーが発生しているかどうかを判定する。エラーが発生していなければ(ステップS22でNO)、ステップS25に進む。
【0068】
エラーが発生していると(ステップS22でYES)、ステップS23で、ログインしているユーザー(例えばユーザーA)のセンサ1についての習熟度データを習熟度テーブルから取得し、ステップS24で、ユーザーAのセンサ1習熟度測定フラグをONにしたのち、ステップS25に進む。
【0069】
ステップS25では、センサ2にエラーが発生しているかどうかを判定する。エラーが発生していなければ(ステップS25でNO)、ステップS28に進む。
【0070】
エラーが発生していると(ステップS25でYES)、ステップS26でユーザーAのセンサ2についての習熟度データを取得し、ステップS27で、ユーザーAのセンサ2習熟度測定フラグをONにしたのち、ステップS28に進む。
【0071】
ステップS28では、センサ3にエラーが発生しているかどうかを判定する。エラーが発生していなければ(ステップS28でNO)、次のセンサについての判定に進む。
【0072】
エラーが発生していると(ステップS28でYES)、ステップS29でユーザーAのセンサ3についての習熟度データを取得し、ステップS30で、ユーザーAのセンサ3習熟度測定フラグをONにしたのち、次のセンサについての判定に進む。
【0073】
以下、同様にして各センサについてエラーが発生しているかどうかを判定し、エラーが発生していれば、そのセンサについての習熟度測定フラグをONにする。
【0074】
ステップS31で、最後のセンサXについてエラーが発生しているかどうかを判定し、エラーが発生していると(ステップS31でYES)、ステップS32でユーザーAのセンサXについての習熟度データを取得し、ステップS33で、ユーザーAのセンサX習熟度測定フラグをONにて、処理を終了する。
【0075】
図13はMFP1が行う習熟度測定処理を示すフローチャートである。
【0076】
ステップS51で、ユーザー(例えばユーザーA)について各センサの習熟度測定フラグを取得する。図12のフローチャートの処理により、エラーが発生しているセンサ109については、習熟度測定フラグがONになっている。
【0077】
ステップS52では、取得した習熟度測定フラグに基づき、センサ1習熟度測定フラグがONになっているかどうかを判定する。ONになっていれば(ステップS52でYES)、ステップS53で外装外しが終了したかどうかを判定し、終了していなければ(ステップS53でNO)、終了するまで待つ。終了すると(ステップS53でYES)、ステップS54で処理時間T10を算出した後、ステップS55に進む。
【0078】
ステップS55では内部外しが終了したかどうかを判定し、終了していなければ(ステップS55でNO)、終了するまで待つ。終了すると(ステップS55でYES)、ステップS56で終了時刻T11を取得する。以下、同様にして、センサ解除、再設定、内部戻しの各処理の終了時刻を取得する。
【0079】
ステップS57では、外装戻しが終了したかどうかを判定し、終了していなければ(ステップS57でNO)、終了するまで待つ。終了すると(ステップS57でYES)、ステップS58で終了時刻T16を取得する。
【0080】
次いで、ステップS59で各処理の習熟度を算出する。習熟度は図4に示したように、各処理の標準処理時間と各処理に要した処理時間PTとの差を、閾値と比較することにより行う。なお、ステップS59において、各処理に要した処理時間を算出し、さらに習熟度を算出しても良い。
【0081】
次いでステップS60で、算出した習熟度を習熟度テーブル中の習熟度に上書きして更新する。
【0082】
ステップS51で、センサ1習熟度測定フラグがONでなければ(ステップS51でNO)、ステップS61に進み、センサ2習熟度測定フラグがONになっているかどうかを判定する。ONになっていれば(ステップS61でYES)、ステップS62で外装外しが終了したかどうかを判定し、終了していなければ(ステップS62でNO)、終了するまで待つ。終了すると(ステップS62でYES)、ステップS63で処理時間T20を算出した後、ステップS64に進む。
【0083】
ステップS64では内部外しが終了したかどうかを判定し、終了していなければ(ステップS64でNO)、終了するまで待つ。終了すると(ステップS64でYES)、ステップS65で処理時間T21を算出する。以下、同様にして、センサ解除、再設定、内部戻しの各処理の処理時間を算出する。
【0084】
ステップS66では、外部戻しが終了したかどうかを判定し、終了していなければ(ステップS66でNO)、終了するまで待つ。終了すると(ステップS66でYES)、ステップS67で処理時間T26を算出する。
【0085】
次いで、ステップS68で各処理の習熟度を算出したのち、ステップS69で、算出した習熟度を習熟度テーブル中の習熟度に上書きして更新する。
【0086】
センサ2習熟度測定フラグがONでなければ(ステップS61でNO)、センサ3習熟度測定フラグがONかどうかを判断し、ONであればステップS53〜S60と同様の処理を行う。こうして、各センサについて習熟度測定フラグがONかどうかを判断し、何れかのセンサがONであればそのセンサについての外装外しから外装戻しまでの各処理の習熟度を測定し、それらを習熟度テーブルに反映しておく。
【0087】
最後のセンサXの前のセンサまでに、習熟度測定フラグがONのセンサが存在しない場合は、ステップS70で、センサX習熟度測定フラグがONになっているかどうかを判定する。ONになっていなければ(ステップS70でNO)、処理を終了する。ONになっていれば(ステップS70でYES)、ステップS71で外装外しが終了したかどうかを判定し、終了していなければ(ステップS71でNO)、終了するまで待つ。終了すると(ステップS71でYES)、ステップS73で処理時間TX0を算出した後、ステップS73に進む。
【0088】
ステップS73では内部外しが終了したかどうかを判定し、終了していなければ(ステップS73でNO)、終了するまで待つ。終了すると(ステップS73でYES)、ステップS74で処理時間TX1を算出する。以下、同様にしてセンサ解除、再設定、内部戻しの各処理の処理時間を算出する。
【0089】
ステップS75では、外装戻しが終了したかどうかを判定し、終了していなければ(ステップS75でNO)、終了するまで待つ。終了すると(ステップS75でYES)、ステップS76で処理時間TX6を算出する。
【0090】
次いで、ステップS77で各処理の習熟度を算出したのち、ステップS78で、算出した習熟度を習熟度テーブル中の習熟度に上書き更新して、処理を終了する。
【0091】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。例えば、各センサ109がエラーを検知した場合を説明したが、MFP1のメンテナンスを行うために、何れかのセンサ109を意図的にエラー状態にして対応する動画データを再生する場合も、本実施形態を同様に適用することができる。
【符号の説明】
【0092】
1 画像形成装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104a 表示部
105 ユーザー認証部
106 記憶部
106a 動画データ保持部
106b 習熟度テーブル保持部
106c 標準処理時間テーブル保持部
106d ユーザーデータ保持部
107 動画生成部
108 再生方法判断部、
109 センサ
110 処理時間測定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13