特開2016-222119(P2016-222119A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-222119(P2016-222119A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】鞍乗り型車両
(51)【国際特許分類】
   B62J 99/00 20090101AFI20161205BHJP
【FI】
   B62J99/00 J
   B62J99/00 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2015-110665(P2015-110665)
(22)【出願日】2015年5月29日
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100175802
【弁理士】
【氏名又は名称】寺本 光生
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】加藤 和行
(72)【発明者】
【氏名】堀田 万仁
(57)【要約】
【課題】車両の挙動を検出するジャイロセンサを備えた鞍乗り型車両において、車両の挙動を正確に検出する。
【解決手段】車体フレーム20と、車体フレーム20に支持されるパワーユニット10と、パワーユニット10に接続され且つ吸気量を調整するスロットルボディ30と、を備える鞍乗り型車両1において、スロットルボディ30には、車両1の挙動を検出するジャイロセンサ80が配置される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体フレーム(20)と、前記車体フレーム(20)に支持されるパワーユニット(10)と、前記パワーユニット(10)に接続され且つ吸気量を調整するスロットルボディ(30)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、
前記スロットルボディ(30)には、車両(1)の挙動を検出するジャイロセンサ(80)が配置されることを特徴とする鞍乗り型車両。
【請求項2】
前記ジャイロセンサ(80)は、前記スロットルボディ(30)に支持されるブラケット(90)に配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
【請求項3】
前記パワーユニット(10)は、前後に間隔を空けて配置される前側シリンダ(13)と後側シリンダ(14)とを備え、
前記スロットルボディ(30)は、前記前側シリンダ(13)に接続される前側スロットルボディ(31)と、前記後側シリンダ(14)に接続される後側スロットルボディ(32)と、を備え、
前記ブラケット(90)は、前記前側スロットルボディ(31)と前記後側スロットルボディ(32)とを架け渡すように配置されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両。
【請求項4】
前記ジャイロセンサ(80)は、弾性部材(84)を介して前記ブラケット(90)に支持されることを特徴とする請求項2又は3に記載の鞍乗り型車両。
【請求項5】
前記ジャイロセンサ(80)は、カラー(85)を介して前記ブラケット(90)に支持され、
前記カラー(85)は、円筒状の筒部(85a)と、前記筒部(85a)の外径(D1)よりも大きい外径(D2)を有する円環状のフランジ部(85b)とを備え、
前記ブラケット(90)は、前記カラー(85)を支持可能な板状の支持部(94)を備え、
前記支持部(94)には、前記支持部(94)の厚み方向に開口すると共に、前記フランジ部(85b)の外径(D2)と同じか又は前記フランジ部(85b)の外径(D2)よりも大きい内径(d1)を有する大径部(94k)と、前記大径部(94k)に連なると共に前記筒部(85a)の外径(D1)と同じか又は前記筒部(85a)の外径(D1)よりも大きく且つ前記フランジ部(85b)の外径(D2)よりも小さい内径(d2)を有する小径部(94j)とを備える長孔(94h)が形成され、
前記カラー(85)は、前記小径部(94j)に前記筒部(85a)を挿通し且つ前記小径部(94j)を少なくとも上方から挟むように前記フランジ部(85b)を配置した状態で、前記支持部(94)に支持されることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両。
【請求項6】
前記車体フレーム(20)は、左右一対のメインフレーム(22)を備え、
前記左右一対のメインフレーム(22)の車幅方向間には、前記スロットルボディ(30)の吸気を清浄化するエアクリーナボックス(40)が設けられ、
前記ジャイロセンサ(80)は、前記エアクリーナボックス(40)の内部に配置されることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
【請求項7】
前記エアクリーナボックス(40)の内部には、エアクリーナエレメント(41)が設けられ、
前記ジャイロセンサ(80)は、前記エアクリーナエレメント(41)の下流側に位置するクリーンサイド(40s)に配置されることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗り型車両。
【請求項8】
前記ジャイロセンサ(80)は、前記スロットルボディ(30)の上部に設けられる吸気部(35)の周辺に配置されることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の鞍乗り型車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鞍乗り型車両において、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、ヘッドパイプの前方にジャイロセンサを配置したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−136313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、エンジン(振動源)とジャイロセンサとの間の距離が大きいため、ジャイロセンサにノイズとして検出される振動が大きくなり易い。又、ジャイロセンサが車両の重心位置よりも高い位置に配置されるため、フロントフォーク及びクッションユニット等の上下揺動の影響(平行度の阻害要因)を受け易い。そのため、ジャイロセンサを車両の重心に近づけて配置することが望ましいが、エンジンの熱影響を考慮する必要がある。従って、ジャイロセンサの配置場所には所定の制限があり、車両の挙動を正確に検出する上で課題があった。
【0005】
そこで本発明は、車両の挙動を検出するジャイロセンサを備えた鞍乗り型車両において、車両の挙動を正確に検出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車体フレーム(20)と、前記車体フレーム(20)に支持されるパワーユニット(10)と、前記パワーユニット(10)に接続され且つ吸気量を調整するスロットルボディ(30)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、前記スロットルボディ(30)には、車両(1)の挙動を検出するジャイロセンサ(80)が配置されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記ジャイロセンサ(80)は、前記スロットルボディ(30)に支持されるブラケット(90)に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記パワーユニット(10)は、前後に間隔を空けて配置される前側シリンダ(13)と後側シリンダ(14)とを備え、前記スロットルボディ(30)は、前記前側シリンダ(13)に接続される前側スロットルボディ(31)と、前記後側シリンダ(14)に接続される後側スロットルボディ(32)と、を備え、前記ブラケット(90)は、前記前側スロットルボディ(31)と前記後側スロットルボディ(32)とを架け渡すように配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記ジャイロセンサ(80)は、弾性部材(84)を介して前記ブラケット(90)に支持されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記ジャイロセンサ(80)は、カラー(85)を介して前記ブラケット(90)に支持され、前記カラー(85)は、円筒状の筒部(85a)と、前記筒部(85a)の外径(D1)よりも大きい外径(D2)を有する円環状のフランジ部(85b)とを備え、前記ブラケット(90)は、前記カラー(85)を支持可能な板状の支持部(94)を備え、前記支持部(94)には、前記支持部(94)の厚み方向に開口すると共に、前記フランジ部(85b)の外径(D2)と同じか又は前記フランジ部(85b)の外径(D2)よりも大きい内径(d1)を有する大径部(94k)と、前記大径部(94k)に連なると共に前記筒部(85a)の外径(D1)と同じか又は前記筒部(85a)の外径(D1)よりも大きく且つ前記フランジ部(85b)の外径(D2)よりも小さい内径(d2)を有する小径部(94j)とを備える長孔(94h)が形成され、前記カラー(85)は、前記小径部(94j)に前記筒部(85a)を挿通し且つ前記小径部(94j)を少なくとも上方から挟むように前記フランジ部(85b)を配置した状態で、前記支持部(94)に支持されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記車体フレーム(20)は、左右一対のメインフレーム(22)を備え、前記左右一対のメインフレーム(22)の車幅方向間には、前記スロットルボディ(30)の吸気を清浄化するエアクリーナボックス(40)が設けられ、前記ジャイロセンサ(80)は、前記エアクリーナボックス(40)の内部に配置されることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記エアクリーナボックス(40)の内部には、エアクリーナエレメント(41)が設けられ、前記ジャイロセンサ(80)は、前記エアクリーナエレメント(41)の下流側に位置するクリーンサイド(40s)に配置されることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記ジャイロセンサ(80)は、前記スロットルボディ(30)の上部に設けられる吸気部(35)の周辺に配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載した発明によれば、スロットルボディにジャイロセンサが配置されることで、ヘッドパイプの前方にジャイロセンサが配置される場合と比較して、ジャイロセンサがパワーユニットの近くに配置されるため、ジャイロセンサにノイズとして検出される振動を小さくすることができる。又、ジャイロセンサが車両の重心位置の近くに配置されるため、平行度の阻害要因を受け難くすることができる。従って、車両の挙動を正確に検出することができる。
請求項2に記載した発明によれば、ジャイロセンサがスロットルボディに支持されるブラケットに配置されることで、ジャイロセンサの支持剛性を向上することができる。
請求項3に記載した発明によれば、ブラケットが前側スロットルボディと後側スロットルボディとを架け渡すように配置されることで、ブラケットの剛性を高めることができるため、ジャイロセンサにノイズとして検出される振動を効果的に小さくすることができる。従って、車両の挙動をより一層正確に検出することができる。
請求項4に記載した発明によれば、ジャイロセンサが弾性部材を介してブラケットに支持されることで、ジャイロセンサに伝わる振動を抑えることができるため、車両の挙動をより一層正確に検出することができる。
請求項5に記載した発明によれば、カラーが小径部に筒部を挿通し且つ小径部を少なくとも上方から挟むようにフランジ部を配置した状態で支持部に支持されることで、ジャイロセンサの取付時にカラーが脱落することを抑えることができるため、作業性を向上することができる。
請求項6に記載した発明によれば、ジャイロセンサがエアクリーナボックスの内部に配置されることで、外部に露呈しない構造となるため、雨等の影響(外的要因)を受けることを回避することができ、ジャイロセンサの保護性を向上することができる。
請求項7に記載した発明によれば、ジャイロセンサがエアクリーナエレメントの下流側に位置するクリーンサイドに配置されることで、泥及び埃等の影響(外的要因)を受けることを回避することができ、ジャイロセンサの保護性を向上することができる。
請求項8に記載した発明によれば、ジャイロセンサがスロットルボディの上部に設けられる吸気部の周辺に配置されることで、パワーユニットへの吸気を利用してジャイロセンサを冷却することができる。従って、ジャイロセンサがパワーユニットの近くに配置される場合であっても、パワーユニットの熱等の影響(外的要因)を受けることを回避することができ、ジャイロセンサの保護性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。
図2】上記自動二輪車の要部を拡大した左側面図である。
図3】上記自動二輪車のエアクリーナボックスの上面図である。
図4】上記自動二輪車のジャイロセンサの配置構造を右上後方から見た斜視図である。
図5】上記ジャイロセンサの配置構造の上面図である。
図6】上記ジャイロセンサの配置構造の前面図である。
図7】上記ジャイロセンサの配置構造の左側面図である。
図8】上記ジャイロセンサの配置構造の右側面図である。
図9】上記ジャイロセンサの周辺構造を拡大した左側面図である。
図10】上記ジャイロセンサの支持構造を右上後方から見た斜視図である。
図11図5のXI−XI断面を含む、上記ジャイロセンサの支持構造の右側面図である。
図12】上記ジャイロセンサが配置されるブラケットの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。尚、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。又、以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、及び車両左右中心線CLを示す。
【0010】
<車両全体>
図1は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、バーハンドル2と、バーハンドル2によって操向される前輪3と、V型4気筒のエンジンを含むパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備える。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
【0011】
バーハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム20前端のヘッドパイプ21に操向可能に枢支される。車体フレーム20の前後中央部にはパワーユニット10が配置される。パワーユニット10の後部には、左右一対のスイングアーム5がピボット軸5aを中心に上下に揺動可能に枢支される。左右スイングアーム5の前部と車体フレーム20の後部との間には、不図示のリヤサスペンションが介装される。
【0012】
例えば、車体フレーム20は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成される。車体フレーム20は、ヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21から後下方に延びる左右一対のメインフレーム22と、左右一対のメインフレーム22の後端部に接続され且つ下方に延びる左右一対のピボットプレート23と、左右一対のピボットプレート23の上部に接続され且つ後上方に延びる左右一対のシートフレーム24とを備える。
【0013】
パワーユニット10は、左右一対のピボットプレート23及び不図示のエンジンハンガに取り付けられる。パワーユニット10は、クランクケース11と、クランクケース11の上部に配置され且つ側面視V字状をなすシリンダ部12と、クランクケース11の左側面に取り付けられる発電機カバー15と、クランクケース11の右側面に取り付けられる不図示のクラッチカバーとを備える。
【0014】
パワーユニット10の上方には、シリンダ部12に接続され且つ吸気量を調整するスロットルボディ30が設けられる。左右一対のメインフレーム22の車幅方向間には、スロットルボディ30の吸気を清浄化するエアクリーナボックス40が設けられる。ジャイロセンサ80は、エアクリーナボックス40の内部に配置される。
【0015】
シリンダ部12には、排気管6が接続される。排気管6は、パワーユニット10の下方を通って、後輪4の右側方に配置されて斜め後上方に延びるマフラ7に接続される。シリンダ部12の上方且つ左右一対のメインフレーム22の間には、燃料タンク8が配置される。燃料タンク8の後方且つ左右一対のシートフレーム24上には、シート9が配置される。シート9は、運転者用の前シート9aと、同乗者用の後シート9bとを備える。
【0016】
車体フレーム20は、車体カバー25で覆われる。車体カバー25は、車体フレーム20の前部を覆うフロントカウル25aと、車体フレーム20の前部側方を覆うフロントサイドカウル25bと、車体フレーム20の下部を覆うアンダーカウル25cと、車体フレーム20の後部を覆うリヤカウル25dとを備える。
【0017】
フロントサイドカウル25bの車幅方向内側には、側面視で矩形状をなすバッテリ45及び配電ユニット(PDU;Power Delivery Unit)46が設けられる。バッテリ45及び配電ユニット46は、左側メインフレーム22の左側端部に不図示のブラケットを介して取り付けられる。バッテリ45及び配電ユニット46は、互いに隣接するように前後に並んで配置される。これにより、バッテリ45及び配電ユニット46を互いに離反して配置する場合と比較して、配電ユニット46がバッテリ45の近くに配置されるため、余計な抵抗の発生を抑制でき、配電ユニット46によって効果的に分流することができる。配電ユニット46によって分流された電流は、各々の電装品へ適切な電流値で供給される。
【0018】
尚、図1において、符号26はフロントフェンダ、符号27はリヤフェンダ、符号28は運転者が足を載せるためのメインステップ、符号29は同乗者が足を載せるためのピリオンステップ、符号G1は車両1の重心位置をそれぞれ示す。
【0019】
図2を併せて参照し、シリンダ部12は、前後に間隔を空けて配置される前側シリンダ13と後側シリンダ14とを備える。前側シリンダ13はクランクケース11上部から前上方に突出し、後側シリンダ14はクランクケース11上部から後上方に突出する。
【0020】
前側シリンダ13は、クランクケース11の前上部に一体に形成される前側シリンダブロック13aと、前側シリンダブロック13aの上端部に取り付けられる前側シリンダヘッド13bと、前側シリンダヘッド13bの上端部に取り付けられる前側シリンダヘッドカバー13cとを備える。
【0021】
後側シリンダ14は、クランクケース11の後上部に一体に形成される後側シリンダブロック14aと、後側シリンダブロック14aの上端部に取り付けられる後側シリンダヘッド14bと、後側シリンダヘッド14bの上端部に取り付けられる後側シリンダヘッドカバー14cとを備える。
【0022】
前側シリンダヘッド13bの後面には前側吸気ポート16が形成され、後側シリンダヘッド14bの前面には後側吸気ポート17が形成される。
前側シリンダヘッド13bの後面と後側シリンダヘッド14bの前面との間には、スロットルボディ30等を囲むようにエアクリーナボックス40が配置される。
【0023】
<エアクリーナボックス>
図3を併せて参照し、エアクリーナボックス40は、上面視で角丸を有する六角形状をなす箱状に形成される。エアクリーナボックス40の左右側部には、吸気ダクト42が接続される。左右吸気ダクト42は、上面視で車両左右中心線CLに沿って前後に延び、後端側で車幅方向内側に屈曲してエアクリーナボックス40の左右側部に至る。
【0024】
左右吸気ダクト42の車幅方向内側端部の内部であってエアクリーナボックス40の左右側面(エアクリーナボックス40と左右吸気ダクト42との接続部)には、エアクリーナエレメント41が設けられる。左右エアクリーナエレメント41によって、左右吸気ダクト42内のダーティサイド42sと、エアクリーナボックス40内のクリーンサイド40sとに区画される。ダーティサイド42sはエアクリーナエレメント41の上流側に位置し、クリーンサイド40sはエアクリーナエレメント41の下流側に位置する。ジャイロセンサ80は、クリーンサイド40sに配置される。
【0025】
左右吸気ダクト42内のダーティサイド42sに導入された外気は、エアクリーナエレメント41をその車幅方向外側から内側へ通過し、ろ過されてクリーンサイド40sに至った後、スロットルボディ30等を経てシリンダ部12内に吸入される。尚、図中矢印Wは、吸気の流れを示す。
【0026】
<スロットルボディ>
図2を参照し、スロットルボディ30は、前側吸気ポート16に接続される前側スロットルボディ31と、後側吸気ポート17に接続される後側スロットルボディ32とを備える。スロットルボディ30は、前後スロットルボディ31,32によって吸気量を調整する。
【0027】
図4及び図5を併せて参照し、前側スロットルボディ31は、エンジン左前側の気筒に接続される左前側スロットルボディ31Lと、エンジン右前側の気筒に接続される右前側スロットルボディ31Rとを備える。左前側スロットルボディ31L及び右前側スロットルボディ31Rには、車幅方向に沿って延びる前側弁軸33aが回動可能に支持される。前側弁軸33aには、前側スロットルバルブ34が取り付けられる。前側スロットルバルブ34は、左前側スロットルボディ31L内の吸気通路31aを開閉する左前側スロットルバルブ34Lと、右前側スロットルボディ31R内の吸気通路31bを開閉する右前側スロットルバルブ34Rとを備える。
【0028】
後側スロットルボディ32は、エンジン左後側の気筒に接続される左後側スロットルボディ32Lと、エンジン右後側の気筒に接続される右後側スロットルボディ32Rとを備える。左後側スロットルボディ32L及び右後側スロットルボディ32Rには、車幅方向に沿って延びる後側弁軸33bが回動可能に支持される。後側弁軸33bには、後側スロットルバルブ36が取り付けられる。後側スロットルバルブ36は、左後側スロットルボディ32L内の吸気通路32aを開閉する左後側スロットルバルブ36Lと、右後側スロットルボディ32R内の吸気通路32bを開閉する右後側スロットルバルブ36Rとを備える。
前後スロットルバルブ34,36は、不図示のリンクを介してバルブ駆動装置37(図2参照)によって駆動される。
【0029】
<吸気部>
図6を併せて参照し、スロットルボディ30の上部には、吸気部35が設けられる。吸気部35は、左前側スロットルボディ31L上部の左前側エアファンネル35aと、右前側スロットルボディ31R上部の右前側エアファンネル35bと、左後側スロットルボディ32L上部の左後側エアファンネル35cと、右後側スロットルボディ32R上部の右後側エアファンネル35dと、を備える。ジャイロセンサ80は、吸気部35の周辺に配置される。具体的に、ジャイロセンサ80は、左前側エアファンネル35a、右前側エアファンネル35b、左後側エアファンネル35c及び右後側エアファンネル35dによって囲まれる空間に配置される。
【0030】
前側スロットルボディ31の上部には、左前側エアファンネル35aと右前側エアファンネル35bとを連結する前側連結部30aが形成される。前側連結部30aは、左前側エアファンネル35aと右前側エアファンネル35bとの間を渡すように車幅方向に延びると共に、前方に凸をなすように突出する。
後側スロットルボディ32の上部には、左後側エアファンネル35cと右後側エアファンネル35dとを連結する後側連結部30bが形成される。後側連結部30bは、左後側エアファンネル35cと右後側エアファンネル35dとの間を渡すように車幅方向に延びる共に、後方に凸をなすように突出する。
【0031】
<連結プレート>
前後スロットルボディ31,32の前後間には、前後スロットルボディ31,32を連結する連結プレート38が設けられる。連結プレート38は、上下方向に厚みを有する板状をなす。連結プレート38の前後端部には、車幅方向外側に突出する突出部38a〜38dが形成される。各突出部38a〜38dには、上下に開口する貫通孔(不図示)が形成される。連結プレート38は、左右一対のメインフレーム22(図1参照)にブラケット(不図示)を介して固定される。例えば、連結プレート38は、各突出部38a〜38dの上下面をカラー39a等で挟んだ状態で前記貫通孔にボルト39bを挿通し、前記ボルト39bを前記ブラケットに設けたナット(何れも不図示)にねじ込むことによって締結固定される。尚、連結プレート38は、溶接等によって固定されてもよい。
【0032】
連結プレート38の上方には、スロットルボディ30内の吸気通路に燃料を噴射する燃料噴射装置50と、電装品等の補機55と、燃料噴射装置50に装着される配管60とが設けられる。
尚、燃料噴射装置50は、スロットルボディ30外の吸気通路に燃料を噴射するように設けられてもよい。即ち、燃料噴射装置50は、スロットルボディ30を含む吸気通路に燃料を噴射するように設けられていればよい。
【0033】
<燃料噴射装置>
燃料噴射装置50は、左前側スロットルボディ31L内の吸気通路31aに燃料を噴射する左前側インジェクタ51と、右前側スロットルボディ31R内の吸気通路31bに燃料を噴射する右前側インジェクタ52と、左後側スロットルボディ32L内の吸気通路32aに燃料を噴射する左後側インジェクタ53と、右後側スロットルボディ32R内の吸気通路32bに燃料を噴射する右後側インジェクタ54とを備える。左前側インジェクタ51及び右前側インジェクタ52は、車幅方向に並ぶように配置される。左後側インジェクタ53及び右後側インジェクタ54は、ジャイロセンサ80を挟んで左前側インジェクタ51及び右前側インジェクタ52の後方で車幅方向に並ぶように配置される。
尚、インジェクタ51,53及びインジェクタ52,54は、それぞれ車幅方向と交差する方向に並ぶように配置されてもよい。
【0034】
図7及び図8を併せて参照し、左前側インジェクタ51は、左前側スロットルボディ31Lの下側(具体的には左前側スロットルボディ31Lの下部後面)に配置され且つ燃料の流れの上流側に位置する上流側左前側インジェクタ51aと、左前側スロットルボディ31Lの上側(具体的には左前側エアファンネル35aに臨む位置)に配置され且つ燃料の流れの下流側に位置する下流側左前側インジェクタ51bとを備える。
右前側インジェクタ52は、右前側スロットルボディ31Rの下側(具体的には右前側スロットルボディ31Rの下部後面)に配置され且つ燃料の流れの上流側に位置する上流側右前側インジェクタ52aと、右前側スロットルボディ31Rの上側(具体的には右前側エアファンネル35bに臨む位置)に配置され且つ燃料の流れの下流側に位置する下流側右前側インジェクタ52bとを備える。
左後側インジェクタ53は、左後側スロットルボディ32Lの下側(具体的には左後側スロットルボディ32Lの下部前面)に配置され且つ燃料の流れの上流側に位置する上流側左後側インジェクタ53aと、左後側スロットルボディ32Lの上側(具体的には左後側エアファンネル35cに臨む位置)に配置され且つ燃料の流れの下流側に位置する下流側左後側インジェクタ53bとを備える。
右後側インジェクタ54は、右後側スロットルボディ32Rの下側(具体的には右後側スロットルボディ32Rの下部前面)に配置され且つ燃料の流れの上流側に位置する上流側右後側インジェクタ54aと、右後側スロットルボディ32Rの上側(具体的には右後側エアファンネル35dに臨む位置)に配置され且つ燃料の流れの下流側に位置する下流側右後側インジェクタ54bと、を備える。
【0035】
図6を併せて参照し、上流側左前側インジェクタ51a、上流側右前側インジェクタ52a、上流側左後側インジェクタ53a及び上流側右後側インジェクタ54aは、それぞれ左前側エアファンネル35a、右前側エアファンネル35b、左後側エアファンネル35c及び右後側エアファンネル35dの車幅方向中心位置に配置される。
【0036】
連結プレート38の右側部の上面には、上方に起立するブラケット55aが設けられる。補機55は、ブラケット55aの右側部に取り付けられる。
【0037】
<配管>
配管60は、左前側インジェクタ51及び右前側インジェクタ52に装着される前側第一配管61と、前側第一配管61とは別体に設けられ且つ前側第一配管61と交差するように端部が前側第一配管61に接続される前側第二配管62と、左後側インジェクタ53及び右後側インジェクタ54に装着される後側第一配管63と、後側第一配管63とは別体に設けられ且つ後側第一配管63と交差するように端部が後側第一配管63に接続される後側第二配管64とを備える。
本実施形態では、前側第一配管及び後側第一配管を「第一配管」と総称し、前側第二配管及び後側第二配管を「第二配管」と総称する。
【0038】
前側第一配管61は、前側第二配管62の上流側に接続される上流側前側第一配管61aと、前側第二配管62の下流側に接続される下流側前側第一配管61bとを備える。
後側第一配管63は、後側第二配管64の上流側に接続される上流側後側第一配管63aと、後側第二配管64の下流側に接続される下流側後側第一配管63bとを備える。
【0039】
上流側前側第一配管61aは、上流側左前側インジェクタ51a及び上流側右前側インジェクタ52aに装着される。上流側前側第一配管61aは、上流側左前側インジェクタ51a及び上流側右前側インジェクタ52aに跨るように車幅方向に延びる。
下流側前側第一配管61bは、下流側左前側インジェクタ51b及び下流側右前側インジェクタ52bに装着される。下流側前側第一配管61bは、下流側左前側インジェクタ51b及び下流側右前側インジェクタ52bに跨るように車幅方向に延びる。下流側前側第一配管61bには、後述する第一連結軸77eの長さ分だけ車幅方向に離反し且つ前後に凸をなすように突出する複数(例えば本実施形態では前後合わせて計四つ)の第一突出部61cが形成される。
本実施形態では、上流側左前側インジェクタ51a及び上流側右前側インジェクタ52aが上流側前側第一配管61aに設けられると共に、下流側左前側インジェクタ51b及び下流側右前側インジェクタ52bが下流側前側第一配管61bに設けられる。
【0040】
上流側後側第一配管63aは、上流側左後側インジェクタ53a及び上流側右後側インジェクタ54aに装着される。上流側後側第一配管63aは、上流側左後側インジェクタ53a及び上流側右後側インジェクタ54aに跨るように車幅方向に延びる。
下流側後側第一配管63bは、下流側左後側インジェクタ53b及び下流側右後側インジェクタ54bに装着される。下流側後側第一配管63bは、下流側左後側インジェクタ53b及び下流側右後側インジェクタ54bに跨るように車幅方向に延びる。下流側後側第一配管63bには、後述する第二連結軸78eの長さ分だけ車幅方向に離反し且つ前後に凸をなすように突出する複数(例えば本実施形態では前後合わせて四つ)の第二突出部63cが形成される。
本実施形態では、上流側左後側インジェクタ53a及び上流側右後側インジェクタ54aが上流側後側第一配管63aに設けられると共に、下流側左後側インジェクタ53b及び下流側右後側インジェクタ54bが下流側後側第一配管63bに設けられる。
【0041】
上流側前側第一配管61aの上流端には、不図示の燃料ポンプから圧送される燃料の異物等を除去する燃料フィルタ65が設けられる。燃料ポンプによって加圧される燃料は、燃料タンク8より供給される。燃料フィルタ65は、図7の左側面視で、上側ほど後方に位置するように傾斜して延びる。燃料フィルタ65の上流端には、円筒状のノズル65aが設けられる。ノズル65aには、燃料ポンプに繋がる燃料供給配管(何れも不図示)が接続される。
【0042】
上流側前側第一配管61aと上流側後側第一配管63aとの間には、上流側前側第一配管61aの下流端と上流側後側第一配管63aの上流端とを接続する接続配管66が設けられる。接続配管66は、図5の上面視で、上流側前側第一配管61aの下流端から後側ほど左方に位置するように傾斜して延びて上流側後側第一配管63aの上流端に至る。
【0043】
<燃料供給経路>
以下、燃料ポンプから圧送される燃料の供給経路について説明する。尚、図5中矢印Fは,燃料の流れを示す。
燃料ポンプから圧送された燃料は、燃料フィルタ65でろ過された後、上流側前側第一配管61aの上流端に流入する。上流側前側第一配管61aの上流端に流入した燃料は、上流側前側第一配管61a内を流れ、上流側左前側インジェクタ51aと、上流側前側第一配管61aの下流側とに分流する。
上流側左前側インジェクタ51aに分流した燃料は、左前側スロットルボディ31L内の吸気通路31aに噴射される。
【0044】
上流側前側第一配管61aの下流側に分流した燃料は、上流側右前側インジェクタ52aと、前側第二配管62の上流端と、接続配管66の上流端とに分流する。
上流側右前側インジェクタ52aに分流した燃料は、右前側スロットルボディ31R内の吸気通路31bに噴射される。
【0045】
前側第二配管62の上流端に分流した燃料は、前側第二配管62内を流れ、下流側前側第一配管61bの上流端に流入する。下流側前側第一配管61bの上流端に流入した燃料は、下流側前側第一配管61b内を流れ、下流側右前側インジェクタ52bと、下流側前側第一配管61bの下流側とに分流する。
下流側右前側インジェクタ52bに分流した燃料は、右前側スロットルボディ31Rの吸気通路31bに噴射される。
下流側前側第一配管61bの下流側に分流した燃料は、下流側前側第一配管61b内を流れ、下流側左前側インジェクタ51bに流入する。下流側左前側インジェクタ51bに流入した燃料は、左前側スロットルボディ31L内の吸気通路31aに噴射される。
【0046】
接続配管66の上流側に分流した燃料は、接続配管66内を流れ、上流側右後側インジェクタ54aと、上流側後側第一配管63aの上流端とに分流する。
上流側右後側インジェクタ54aに分流した燃料は、右後側スロットルボディ32R内の吸気通路32bに噴射される。
【0047】
上流側後側第一配管63aの上流端に分流した燃料は、上流側後側第一配管63a内を流れ、上流側左後側インジェクタ53aと、後側第二配管64の上流端とに分流する。
上流側左後側インジェクタ53aに分流した燃料は、左後側スロットルボディ32L内の吸気通路32aに噴射される。
【0048】
後側第二配管64の上流端に分流した燃料は、後側第二配管64内を流れ、下流側後側第一配管63bの上流端に流入する。下流側後側第一配管63bの上流端に流入した燃料は、下流側後側第一配管63b内を流れ、下流側左後側インジェクタ53bと、下流側後側第一配管63bの下流側とに分流する。
下流側左後側インジェクタ53bに分流した燃料は、左後側スロットルボディ32L内の吸気通路32aに噴射される。
下流側後側第一配管63bの下流側に分流した燃料は、下流側後側第一配管63b内を流れ、下流側右後側インジェクタ54bに流入する。下流側右後側インジェクタ54bに流入した燃料は、右後側スロットルボディ32R内の吸気通路32bに噴射される。
【0049】
このようにして、燃料ポンプから圧送された燃料は、各配管61〜66内をスムーズに流れる。そして、左前側スロットルボディ31L内の吸気通路31aには上流側・下流側左前側インジェクタ51a,51bによって燃料が噴射され、右前側スロットルボディ31R内の吸気通路31bには上流側・下流側右前側インジェクタ52a,52bによって燃料が噴射され、左後側スロットルボディ32L内の吸気通路32aには上流側・下流側左後側インジェクタ53a,53bによって燃料が噴射され、右後側スロットルボディ32R内の吸気通路32bには上流側・下流側右後側インジェクタ54a,54bによって燃料が噴射される。ジャイロセンサ80は、燃料フィルタ65、上流側前側第一配管61a、接続配管66及び上流側後側第一配管63aによって囲まれる空間に配置される。
【0050】
<接続部>
図7及び図8を併せて参照し、前側接続部材71は、上流側前側第一配管61aの下流端と前側第二配管62の上流端とを接続する上流側前側接続部材71aと、下流側前側第一配管61bの上流端と前側第二配管62の下流端とを接続する下流側前側接続部材71bとを備える。
後側接続部材72は、上流側後側第一配管63aの下流端と後側第二配管64の上流端とを接続する上流側後側接続部材72aと、下流側後側第一配管63bの上流端と後側第二配管64の下流端とを接続する下流側後側接続部材72bとを備える。
本実施形態では、各配管61〜64の端部間に設けられる各配管61〜64の接続部を「接続部材」と総称する。接続部材70は、前側第一配管61と前側第二配管62とを接続する前側接続部材71と、後側第一配管63と後側第二配管64とを接続する後側接続部材72とを備える。
【0051】
前側接続部材71及び後側接続部材72には、それぞれ前側第一配管61と前側第二配管62との相対角度、後側第一配管63と後側第二配管64との相対角度を調整可能に延びる長孔形状をなす調整孔70hが形成される。以下、図9を参照して、後側接続部材72における調整孔70hについて説明する。前側接続部材71における調整孔70hについては、後側接続部材72における調整孔70hと同様であるため、詳細な説明を省略する。尚、図中符号76は、調整孔70hに挿通されるボルト(接続部材71,72の固定用のボルト)を示す。
【0052】
図9を参照し、後側接続部材72(上流側後側接続部材72a及び下流側後側接続部材72b)は、左側面視で、流路形成部73と、流路形成部73を挟んで一方側に設けられる第一接続部74と、流路形成部73を挟んで第一接続部74の他方側に設けられる第二接続部75とを備える。
上流側後側接続部材72aの流路形成部73は、上流側後側第一配管63aからの燃料を後側第二配管64に導く流路を形成する。
下流側後側接続部材72bの流路形成部73は、後側第二配管64からの燃料を上流側後側第一配管63bに導く流路を形成する。
【0053】
調整孔70hは、上流側後側接続部材72a及び下流側後側接続部材72bの両方に形成される。
上流側後側接続部材72aの調整孔70hは、左側面視で、円環状をなす上流側後側第一配管63aの外周に沿うように円弧状に形成される。図中点P1は、上流側後側第一配管63aの中心とする。上流側後側接続部材72aの調整孔70hは、車幅方向から見て、点P1回りに上流側後側第一配管63aと後側第二配管64との相対角度を調整可能とする。
下流側後側接続部材72bの調整孔70hは、車幅方向から見て、円環状をなす下流側後側第一配管63bの外周に沿うように円弧状に形成される。図中点P2は、下流側後側第一配管63bの中心とする。下流側後側接続部材72bの調整孔70hは、車幅方向から見て、点P2回りに下流側後側第一配管63bと後側第二配管64との相対角度を調整可能とする。
【0054】
調整孔70hは、第一接続部74に形成される第一調整孔74hと、第二接続部75に形成される第二調整孔75hとを備える。
上流側後側接続部材72aにおける第一調整孔74h及び第二調整孔75hは、車幅方向から見て、点P1よりも上側(後側第二配管64の上流端側)にずれると共に、点P1を基準とする円弧状に形成される。
下流側後側接続部材72bにおける第一調整孔74h及び第二調整孔75hは、車幅方向から見て、点P2よりも前側(後側第二配管64の下流端側)にずれると共に、点P2を基準とする円弧状に形成される。
【0055】
<支持部材>
図4図6を参照し、スロットルボディ30には、配管60を支持する支持部材77,78が設けられる。支持部材77,78は、下流側前側第一配管61bを支持する第一支持部材77と、下流側後側第一配管63bを支持する第二支持部材78とを備える。
【0056】
第一支持部材77は、前側連結部30aに固定される前側第一基部77aと、前側第一基部77aの後方で連結プレート38に固定される後側第一基部77bと、前側第一基部77aから上方に起立すると共に図6の前面視でY字状をなす前側第一起立部77cと、後側第一基部77bから上方に起立すると共に図6の前面視で前側第一起立部77cに重なるY字状をなす後側第一起立部77dと、前側第一起立部77cの上部分岐端と後側第一起立部77dの上部分岐端との左右接続部を連結すると共に車幅方向に延びる棒状をなす第一連結軸77eとを備える。
【0057】
第二支持部材78は、後側連結部30bに固定される後側第二基部78aと、後側第二基部78aの前方で連結プレート38に固定される前側第二基部78bと、後側第二基部78aから上方に起立すると共に後面視でY字状をなす後側第二起立部78cと、前側第二基部78bから上方に起立すると共に後面視で後側第二起立部78cに重なるY字状をなす前側第二起立部78dと、後側第二起立部78cの上部分岐端と前側第二起立部78dの上部分岐端との左右接続部を連結すると共に車幅方向に延びる棒状をなす第二連結軸78eとを備える。
【0058】
<スペーサ>
図4及び図6を参照し、配管60と支持部材77,78(第一支持部材77、第二支持部材78)との間には、スペーサ79が設けられる。スペーサ79は、下流側前側第一配管61bと第一支持部材77との間に配置される第一スペーサ79aと、下流側後側第一配管63bと第二支持部材78との間に配置される第二スペーサ79bとを備える。
【0059】
第一スペーサ79aは、下流側前側第一配管61bの前後第一突出部61cと、第一支持部材77の前後第一起立部77c,77dの上端部との間にそれぞれ挟まれるカラーを一体化した態様をなす。第一スペーサ79aは、上下方向に厚みを有すると共に、図5の上面視で前後第一突出部61cの前後長さと略同じ長さを有する。尚、第一スペーサ79aは、別体のカラーでもよい。
【0060】
第二スペーサ79bは、下流側後側第一配管63bの前後第二突出部63cと、第二支持部材78の前後第二起立部78c,78dの上端部との間にそれぞれ挟まれるカラーを一体化した態様をなす。第二スペーサ79bは、上下方向に第一スペーサ79aよりも小さい厚みを有すると共に、図5の上面視で前後第二突出部63cの前後長さと略同じ長さを有する。尚、第二スペーサ79bは、別体のカラーでもよい。
【0061】
<ジャイロセンサ>
図5を参照し、ジャイロセンサ80は、車両左右中心線CL上に位置する。具体的に、ジャイロセンサ80は、直方体状の本体部を有し、上面視で本体部の車幅方向中心が車両左右中心線と重なるように配置される。これにより、車両の左右傾斜による影響を受け難くすることができる。
【0062】
図10を併せて参照し、ジャイロセンサ80の左右両端部には、ジャイロセンサ80の取付用の取付フランジ80aが形成される。取付フランジ80aは、ジャイロセンサ80の左右両側面から左右側方に突出する。取付フランジ80aは、ジャイロセンサ80の取付箇所(ジャイロセンサ80の左右両側面で前後一対)に対応して左右二つずつ配置される。
ジャイロセンサ80の後端部には、不図示の制御ユニットに繋がる配線81を接続するための配線接続部80bが形成される。
【0063】
ジャイロセンサ80は、左右取付フランジ80aにグロメット84(弾性部材)を取り付けると共に、上方に上側補正プレート82を配置し且つ下方に下側補正プレート83を配置した状態で、グロメット84を介してブラケット90にボルト87及びナット88で締結固定される。
図11を併せて参照し、取付フランジ80aには、ジャイロセンサ80の取付箇所に対応する位置で上下に開口する取付孔80hが形成される。取付孔80hは、ボルト87の軸部外径よりも大きな孔径を有する。
【0064】
<ブラケット>
図4及び図5を参照し、第一支持部材77と第二支持部材78との間には、スロットルボディ30に支持されるブラケット90が設けられる。ブラケット90は、前側スロットルボディ31と後側スロットルボディ32とを架け渡すように配置される。ブラケット90は、第一支持部材77の後側第一基部77bと、第二支持部材78の前側第二基部78bとを連結するように前後に延びる形状をなす。ジャイロセンサ80は、ブラケット90の前後中間部に配置される。
【0065】
図11及び図12を併せて参照し、ブラケット90は、ジャイロセンサ80の下面に臨む本体部91と、本体部91の前端部に設けられる前側延出部92と、本体部91の後端部に設けられる後側延出部93と、本体部91の左右端部に設けられる左右支持部94とを備える。
【0066】
本体部91は、図12の上面視で、矩形枠状をなす枠部91aと、X字状をなす連結部91bとを有する。本体部91には、図12の上面視で角丸を有する三角形状をなして上下に開口する開口部91hが形成される。
【0067】
前側延出部92は、第一支持部材77の後側第一基部77bに連結される前側連結部92aと、前側連結部92aの後端と本体部91の前端とを渡す前壁部92bとを備える。前壁部92bは、図11の右側面視で、本体部91の前端から前方に延びた後に、前上方に急峻に立ち上がって前側連結部92aの後端に至る。前側連結部92aには、前側連結部92aの厚み方向に開口する左右一対の貫通孔92hが形成される。
例えば、前側連結部92aは、前記貫通孔92hにボルトを挿通し、前記ボルトを前記後側第一基部77bに設けたナット(不図示)にねじ込むことによって締結固定される。尚、前側連結部92aは、溶接等によって固定されてもよい。
【0068】
後側延出部93は、第二支持部材78の前側第二基部78bに連結される後側連結部93aと、後側連結部93aの前端と本体部91の後端とを渡す後壁部93bとを備える。後壁部93bは、右側面視で、本体部91の後端から後方に延びた後に、後上方に緩やかに延び、その後、後上方に急峻に立ち上がって後側連結部93aの前端に至る。後側連結部93aには、後側連結部93aの厚み方向に開口する貫通孔93hが形成される。
例えば、後側連結部93aは、前記貫通孔93hにボルトを挿通し、前記ボルトを前記前側第二基部78bに設けたナット(不図示)にねじ込むことによって締結固定される。尚、後側連結部93aは、溶接等によって固定されてもよい。
【0069】
左右支持部94は、カラー85を支持可能な板状をなす左右カラー支持部94aと、左右カラー支持部94aの車幅方向内側端と本体部91の車幅方向外側端とを渡す左右側壁部94bとを備える。左右側壁部94bは、本体部91の左右側端から上方に延びて左右カラー支持部94aの車幅方向内側端に至る。
【0070】
左右カラー支持部94aには、左右カラー支持部94aの厚み方向に開口すると共に、後述する上側フランジ部85b(フランジ部)の外径D2よりも大きい内径d1を有する大径部94kと、前記大径部94kに連なると共に後述する筒部85aの外径D1よりも大きく且つ前記外径D2よりも小さい内径d2を有する小径部94jとを備える長孔94hが形成される。例えば、長孔94hはダルマ孔である。これにより、ボルト87を外した際に、カラー85が脱落することを防止できる。
尚、大径部94kの内径d1は上側フランジ部85bの外径D2と同じであってもよいし、小径部94jの内径d2は筒部85aの外径D1と同じであってもよい。
【0071】
長孔94hは、小径部94jが各取付孔80hに対応する位置で開口するように形成される。長孔94hは、大径部94kが左右カラー支持部94aの前後中央部寄りに位置するように前後に並んで配置される。これにより、大径部94kが左右カラー支持部94aの前後端部寄りに位置する場合と比較して、左右カラー支持部94aを小型化できるため、前側スロットルボディ31と後側スロットルボディ32との間の空間に左右カラー支持部94aを好適に配置することができる。
【0072】
左右カラー支持部94aは、前記小径部94jを囲む位置に、前側支持部94fと、前側支持部94fの後方に位置する後側支持部94rとを有する。前後支持部94f,94rは、左右カラー支持部94aの前後中央部よりも前記小径部94jの径方向外側且つ車幅方向外側に広い座面を有する。
【0073】
<グロメット>
グロメット84は、上下に開口する貫通孔84hを有する円筒状をなす。グロメット84は、第一筒部84aと、第一筒部84aの外径よりも小さい外径を有する第二筒部84bとを有する。第一筒部84aの外周部には、第一筒部84aの外周面から径方向内側に凹む環状の溝84cが形成される。前記溝84cには、取付フランジ80aの取付孔80hを囲む縁部が嵌合する。グロメット84は、前記溝84cを前記縁部に嵌合した状態で、取付フランジ80aから上下に突出する。
【0074】
グロメット84の貫通孔84hには、フランジ付カラー86が挿通される。フランジ付カラー86は、上下に開口する貫通孔86hを有する円筒状をなす軸部86aと、軸部86aの下端部から径方向外側に突出する円環状をなすフランジ部86bとを備える。軸部86aの上下長さは、グロメット84の上下長さよりも僅かに大きい。グロメット84の貫通孔84hにフランジ付カラー86を挿通した状態で、フランジ部86bは、第一筒部84aの下端面に当接する。
【0075】
<補正プレート>
上側補正プレート82は、図11の断面視でテーパ状をなして前後に延びる板状をなす。上側補正プレート82は、金属等の剛性部材であり、水平な座面82d(下面)と、座面82dに対して角度θの傾きをなす傾斜面82u(上面)とを有する。上側補正プレート82は、各取付孔80hに対応する位置で上下に開口する貫通孔82hを有する。貫通孔82hは、傾斜面82uに対して直角に形成され、ボルト87の軸部の外径よりも僅かに大きい孔径を有する。上側補正プレート82は、前記貫通孔82hを囲む位置に、前側座部82fと、前側座部82fよりも厚肉の後側座部82rとを有する。前後座部82f,82rは、上側補正プレート82の前後中央部よりも車幅方向外側に広い座面を有する。
【0076】
下側補正プレート83は、図11の断面視で、上側補正プレート82を前後方向に反転して傾斜方向を逆にしたテーパ状をなして前後に延びる板状をなす。下側補正プレート83は、金属等の剛性部材であり、水平な座面83u(上面)と、座面83uに対して角度θの傾きをなす傾斜面83d(下面)とを有する。下側補正プレート83は、各取付孔80hに対応する位置で上下に開口する貫通孔83hを有する。貫通孔83hは、傾斜面83dに対して直角に形成され、ボルト87の軸部の外径よりも僅かに大きい孔径を有する。下側補正プレート83は、前記貫通孔83hを囲む位置に、前側座部83fと、前側座部83fよりも薄肉の後側座部83rとを有する。前後座部83f,83rは、下側補正プレート83の前後中央部よりも車幅方向外側に広い座面を有する。下側補正プレート83の傾斜面83dには、前記貫通孔83hを囲む位置で上方に窪む凹部83iが形成される。
【0077】
上下補正プレート82,83を介してジャイロセンサ80を支持面94uに取り付けることによって、前記支持面94uが水平線HLに対して角度θだけ傾斜する場合であっても、支持面94uに対するジャイロセンサ80の取付角度を補正して水平にすることができる。
【0078】
尚、前記支持面94uの傾斜角度θは、前輪懸架装置と後輪懸架装置(何れも不図示)の調整により変化した車体の前後方向における傾きの変化角度、すなわち調整後の傾斜角度と標準状態の傾斜角度との差に相当する。本実施形態では、車体が角度θだけ前傾している。
【0079】
<カラー>
カラー85は、上下に開口する貫通孔85hを有する円筒状の筒部85aと、筒部85aの上端部から径方向外側に突出し且つ筒部85aの外径D1よりも大きい外径D2を有する円環状をなす上側フランジ部85bと、筒部85aの下端部から径方向外側に突出し且つ上側フランジ部85bの外径D2よりも大きい外径D3を有する下側フランジ部85cとを備える。
【0080】
各カラー85は、左右カラー支持部94aの大径部94kに上側フランジ部85b及び筒部85aを挿通した後、小径部94jに向けて摺動させる。これにより、各カラー85は、左右カラー支持部94aの小径部94jに筒部85aを挿通し且つ小径部94jを上下から挟むように上下フランジ部85b,85cを配置した状態で、左右カラー支持部94aの前後支持部94f,94rに支持される。尚、上側フランジ部85bと下側フランジ部85cとの間の上下間隔は、左右カラー支持部94aの厚みと略同じ大きさを有する。
【0081】
<ジャイロセンサの取付方法>
以下、ジャイロセンサ80の取付方法の一例を説明する。
先ず、各カラー85を左右カラー支持部94aの前後支持部94f,94rに支持した状態で、上側フランジ部85bが凹部83i内に収容されるように、下側補正プレート83の傾斜面83dを左右カラー支持部94aの支持面94u(上面)に重ね合わせ、下側補正プレート83の各貫通孔83hを各カラー85の貫通孔85hに一致させる。尚、凹部83iの深さは、上側フランジ部85bの厚みと略同じ大きさを有する。
【0082】
下側補正プレート83は、傾斜面83dが座面83uに対して後上がりに角度θだけ傾斜しているため、座面83uが水平線HLと平行になる。このとき、下側補正プレート83の各貫通孔83hは傾斜面83dに対して直角に形成されているため、各貫通孔83hの軸線は各カラー85の貫通孔85hの軸線V1に重なり、各貫通孔83hは各貫通孔85hと同心で連続する。尚、軸線V1は支持面94uと直交しているため、鉛直線V2に対して角度θだけ傾斜している。
【0083】
次に、ジャイロセンサ80の取付フランジ80aにグロメット84及びフランジ付カラー86を取り付けた状態で、フランジ付カラー86のフランジ部86bの下端を下側補正プレート83の座面83uに重ね合わせ、各フランジ付カラー86の貫通孔86hを下側補正プレート83の各貫通孔83hに一致させる。このとき、下側補正プレート83の座面83uは水平線HLと平行になっているため、フランジ部86b及び取付フランジ80aも水平線HLと平行になる。尚、グロメット84及びフランジ付カラー86の各軸線は鉛直線V2に一致する。
【0084】
次に、上側補正プレート82の座面82dをフランジ付カラー86の軸部86aの上端に重ね合わせ、上側補正プレート82の各貫通孔82hを各フランジ付カラー86の貫通孔86hに一致させる。このとき、上側補正プレート82の各貫通孔82hは傾斜面82uに対して直角に形成されているため、各貫通孔82hの軸線は前記軸線V1に重なる。
【0085】
この状態で、ボルト87の軸部を、上側補正プレート82の各貫通孔82h、各フランジ付カラー86の貫通孔86h、下側補正プレート83の各貫通孔83h、及び各カラー85の貫通孔85hに挿通した後、各カラー85の下側フランジ部85cの下方に突出したネジ部をナット88に締結固定することによって、ジャイロセンサ80がブラケット90に支持される。尚、カラー85にめねじを設け、ボルト87の前記ネジ部をカラー85に締結固定してもよい。
【0086】
以上説明したように、上記実施形態は、車体フレーム20と、車体フレーム20に支持されるパワーユニット10と、パワーユニット10に接続され且つ吸気量を調整するスロットルボディ30と、を備える自動二輪車1において、スロットルボディ30には、車両1の挙動を検出するジャイロセンサ80が配置される。
【0087】
この構成によれば、スロットルボディ30にジャイロセンサ80が配置されることで、ヘッドパイプ21の前方にジャイロセンサ80が配置される場合と比較して、ジャイロセンサ80がパワーユニット10の近くに配置されるため、ジャイロセンサ80にノイズとして検出される振動を小さくすることができる。又、ジャイロセンサ80が車両1の重心位置G1の近くに配置されるため、平行度の阻害要因を受け難くすることができる。従って、車両1の挙動を正確に検出することができる。
【0088】
又、上記実施形態では、ジャイロセンサ80がスロットルボディ30に支持されるブラケット90に配置されることで、ジャイロセンサ80の支持剛性を向上することができる。
【0089】
又、上記実施形態では、ブラケット90が前側スロットルボディ31と後側スロットルボディ32とを架け渡すように配置されることで、ブラケット90の剛性を高めることができるため、ジャイロセンサ80にノイズとして検出される振動を効果的に小さくすることができる。従って、車両1の挙動をより一層正確に検出することができる。
【0090】
又、上記実施形態では、ジャイロセンサ80がグロメット84を介してブラケット90に支持されることで、ジャイロセンサ80に伝わる振動を抑えることができるため、車両1の挙動をより一層正確に検出することができる。
【0091】
又、上記実施形態では、カラー85が小径部94jに筒部85aを挿通し且つ小径部94jを上下から挟むように上下フランジ部85b,85cを配置した状態で支持部94に支持されることで、ジャイロセンサ80の取付時にカラー85が脱落することを抑えることができるため、作業性を向上することができる。
【0092】
又、上記実施形態では、ジャイロセンサ80がエアクリーナボックス40の内部に配置されることで、外部に露呈しない構造となるため、雨等の影響(外的要因)を受けることを回避することができ、ジャイロセンサ80の保護性を向上することができる。
【0093】
又、上記実施形態では、ジャイロセンサ80がエアクリーナエレメント41の下流側に位置するクリーンサイド40sに配置されることで、泥及び埃等の影響(外的要因)を受けることを回避することができ、ジャイロセンサ80の保護性を向上することができる。
【0094】
又、上記実施形態では、ジャイロセンサ80がスロットルボディ30の上部に設けられる吸気部35の周辺に配置されることで、パワーユニット10への吸気を利用してジャイロセンサ80を冷却することができる。従って、ジャイロセンサ80がパワーユニット10の近くに配置される場合であっても、パワーユニット10の熱等の影響(外的要因)を受けることを回避することができ、ジャイロセンサ80の保護性を向上することができる。
【0095】
尚、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0096】
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
10 パワーユニット
13 前側シリンダ
14 後側シリンダ
20 車体フレーム
22 メインフレーム
30 スロットルボディ
31 前側スロットルボディ
32 後側スロットルボディ
35 吸気部
40 エアクリーナボックス
40s クリーンサイド
41 エアクリーナエレメント
80 ジャイロセンサ
84 グロメット(弾性部材)
85 カラー
85a 筒部
85b 上側フランジ部(フランジ部)
90 ブラケット
94 支持部
94h 長孔
94k 大径部
94j 小径部
D1 筒部の外径
D2 上側フランジ部の外径(フランジ部の外径)
d1 大径部の内径
d2 小径部の内径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図12