特開2016-222285(P2016-222285A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社吉野工業所の特許一覧
<>
  • 特開2016222285-塗布容器 図000003
  • 特開2016222285-塗布容器 図000004
  • 特開2016222285-塗布容器 図000005
  • 特開2016222285-塗布容器 図000006
  • 特開2016222285-塗布容器 図000007
  • 特開2016222285-塗布容器 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-222285(P2016-222285A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】塗布容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/00 20060101AFI20161205BHJP
   B65D 47/42 20060101ALI20161205BHJP
【FI】
   B65D83/00 J
   B65D47/42 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-110043(P2015-110043)
(22)【出願日】2015年5月29日
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100076598
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 一豊
(74)【代理人】
【識別番号】100165607
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 一成
(74)【代理人】
【識別番号】100196690
【弁理士】
【氏名又は名称】森合 透
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 明彦
【テーマコード(参考)】
3E014
3E084
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PC03
3E014PC11
3E014PC17
3E014PD30
3E014PE14
3E014PF01
3E014PF10
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB01
3E084BA03
3E084CA01
3E084CB02
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB12
3E084DC03
3E084EA02
3E084EB02
3E084EC03
3E084FA09
3E084FB01
3E084GA04
3E084GB04
3E084LA17
3E084LB02
3E084LB07
3E084LD01
3E084LG06
(57)【要約】
【課題】 異物や粉塵の影響を受けることなく、常に内容物を良好に塗布できる塗布容器を提供することを課題とする。
【解決手段】 上部に内筒35が立設されると共に下部が開放端で形成された筒状の容器本体30と、内容物を注出する注出孔25及びその周囲に内容物を被塗布部に塗布するための塗布面23aを備えると共に塗布面23aの下面に注出孔25から内筒35の内外いずれか一方に垂下設される注出筒24を備えた固定栓20と、塗布面23aを覆うキャップ10と、容器本体30内に配置されて内容物を収容する充填部Bを形成する可動栓40と、を有し、可動栓40の側面42を容器本体30の側壁30Aに密着させながら容器本体30内を高さ方向に移動可能に設けると共に、可動栓40の底壁41に撓み変形可能な変形部50を設けた構成とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に内筒(35)が立設されると共に下部が開放端で形成された筒状の容器本体(30)と、内容物を注出する注出孔(25)及びその周囲に前記内容物を被塗布部に塗布するための塗布面(23a)を備えると共に前記塗布面(23a)の下面に前記注出孔(25)から前記内筒(35)の内外いずれか一方に垂下設される注出筒(24)を備えた固定栓(20)と、前記容器本体(30)内に配置されて内容物を収容する充填部(B)を形成する可動栓(40)と、を有する塗布容器であって、
前記可動栓(40)の側面(42)を前記容器本体(30)の側壁(30A)に密着させながら前記容器本体(30)内を高さ方向に移動可能に設けると共に、前記可動栓(40)の底壁(41)に撓み変形可能な変形部(50)を設けたことを特徴とする塗布容器。
【請求項2】
容器本体(30)の側壁(30A)の開放端に切欠部(37)を形成した請求項1記載の塗布容器。
【請求項3】
注出筒(24)内に規制部材(2)を配置した請求項1又は2記載の塗布容器。
【請求項4】
規制部材(2)を塗布面(23a)の下面に一体に形成した請求項3記載の塗布容器。
【請求項5】
可動栓(40)と変形部(50)とを一体に形成した請求項1乃至4のいずれか一項に記載の塗布容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状の内容物を塗布するための塗布容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、内容物に触れることなく、内容物のみを肌等の被塗布部に直接的に塗布することができる塗布容器として、例えば下記の特許文献1に示されるような塗布容器が知られている。
特許文献1に示される塗布容器は、内容物が収容される容器体と、容器体の口部に不動に組み付けられ、内周面の略中央部に支持シール条を突周設すると共に、上端部が縮径することで保持部とされた保持筒体と、球体の中央部よりやや下部が支持シール条に支持されると共に、中央部よりやや上部が保持部に抜け出し不能に保持されて、保持筒体内に離脱不能にかつ回転可能に収容された塗布ボールと、容器体の口部に着脱可能に組み付けられ、口部に組み付けられたときに塗布ボールの上面を押圧し、該塗布ボールの下面を支持シール条に圧着させるキャップを備えて構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−97434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に示されるような塗布ボールを用いた塗布容器は、塗布ボールの外面に汚れや粉塵が付着したり、あるいは塗布ボールと保持筒体との間に異物や粉塵が詰ったりしやすい。このため、塗布ボールが回転しにくくなり、結果として内容物を良好に塗布することが困難になる虞れがある。
【0005】
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、異物や粉塵の影響を受けることなく、常に内容物を良好に塗布できる塗布容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の主たる手段は、
上部に内筒が立設されると共に下部が開放端で形成された筒状の容器本体と、内容物を注出する注出孔及びその周囲に内容物を被塗布部に塗布するための塗布面を備えると共にこの塗布面の下面に注出孔から内筒内の内外いずれか一方に垂下設される注出筒を備えた固定栓と、塗布面を覆うキャップと、容器本体内に配置されて内容物を収容する充填部を形成する可動栓と、を有する塗布容器であって、可動栓の側面を容器本体の側壁に密着させながら容器本体内を高さ方向に移動可能に設けると共に、可動栓の底壁に撓み変形可能な変形部を設けたことを特徴とする、と云うものである。
【0007】
本発明の主たる手段では、容器本体内に移動可能に設けられた可動栓を押圧して塗布面側に押し上げることにより、容器本体内に充填されている内容物を、注出孔を通じて塗布面に注出させることを達成し得る。
【0008】
また本発明の他の構成は、上記主たる手段に、容器本体の側壁の開放端に切欠部を形成した、との構成を加えたものである。
【0009】
上記構成では、開放端から指を挿入して可動栓を上方に押し上げる方法に加え、切欠部を介して容器軸Oに対して垂直となる方向から指を挿入した状態で可動栓を上方に押し上げることによっても内容物を注出することが可能となり、多様な操作性を有する塗布容器とすることができる。
【0010】
また本発明の他の構成は、上記いずれかの手段に、注出筒内に規制部材を配置した、との構成を加えたものである。
【0011】
上記構成では、注出路の流量を制限することが可能となり、容器本体内の充填部に収容されている内容物が、低粘度の液体である場合であっても、可動栓を押し上げたときに内容物が余計に飛び出してしまうことを防止することが可能となる。すなわち、内容物が、粘度が高い液体と粘度の低い液体のいずれであっても良好に塗布することが可能となる。
【0012】
また本発明の他の構成は、上記手段に、規制部材を塗布面の下面に一体に形成した、との構成を加えたものである。
【0013】
上記構成では、部品点数を削減し、組立て容易な塗布容器とすることができる。
【0014】
また本発明の他の構成は、上記いずれかの手段に、可動栓と変形部とを一体に形成した、との構成を加えたものである。
【0015】
上記構成においても、部品点数を削減し、組立て容易な塗布容器とすることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明では、容器本体内に移動可能に設けられた変形部を有する可動栓を指で押圧して塗布面側に押し上げることで容器本体に充填されている内容物を注出孔から塗布面に注出されるが、可動栓を上方に押し上げていた指を離すと、変形部が元のドーム状に復元し、このとき塗布面上の注出孔近傍に残存している内容物が注出筒内に引き込まれるため、注出孔からの内容物の液垂れを確実に防止することができる。
また内容物が注出している塗布面を肌等の被塗布部に押し当てることにより、内容物に触れることなく、内容物のみを被塗布部に直接的に塗布することができる。しかも塗布ボールが回転しにくくなるというような不具合も発生しないので、常に内容物を良好に塗布することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1実施例としての塗布容器の半断面図である。
図2】キャップを外した状態を示す塗布容器の半断面図である。
図3】本発明の第2実施例としての塗布容器を示す半断面図である。
図4】本発明の第3実施例としての塗布容器の要部を拡大して示す半断面図である。
図5】本発明の第4実施例としての塗布容器の要部を拡大して示す半断面図である。
図6】本発明の第5実施例としての塗布容器を示す半断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1実施例としての塗布容器を示す半断面図、図2はキャップを外した状態を示す塗布容器の半断面図である。
最初に塗布容器の構成について説明する。
この塗布容器1は、例えばローションタイプの日焼け止め(化粧品)やかゆみ止め(薬剤)などの液状の内容物を、直接的に肌等の被塗布部に塗布するための容器であり、内容物の粘度は低粘度であるか、高粘度であるかを問わずに使用可能な容器である。
【0019】
図1に示すように、塗布容器1はキャップ10、固定栓20、容器本体30、可動栓40、変形部50及び底蓋60の各部材を有して構成され、これらの部材はすべて合成樹脂材料により形成されている。
【0020】
容器本体30は円筒状の部材であり、上部側に設けられた口筒部31の外周面にはキャップ10を螺着するための螺条31aが刻設されている。容器本体30の上部には、口筒部31の下端から下方に延びると共に容器本体30の側壁30Aとの間に隙間32を形成する延出部33と、この延出部33の下端から容器本体30の中心方向(容器軸O方向)に向かって水平に延びる本体水平部34と、この本体水平部34の中心側端部から上方に向かって立設する内筒35とが一体に形成されている。また容器本体30の側壁30Aの下部は開放端30Bで形成されており、その内側には脱落防止用の係止部36が形成されている。
【0021】
固定栓20は、容器本体30の口筒部31の先端に載置されるフランジ21と、このフランジ21から下方に延びて口筒部31の内壁に組み付く組付き係止部22と、フランジ21から上方に突出形成して容器本体30の内筒35を被覆する上蓋部23と、上蓋部23の下面中央に垂下設されて容器本体30側の内筒35内に挿入して係合される注出筒24とを有して一体に形成されている。なお、注出筒24は、内筒35を外側から覆うように垂下設される構成であってもよい。注出筒24及び内筒35は、これらの内側が内容物を案内する案内経路として機能する注出路Aとなっている。上蓋部23の上面中央の位置には注出路Aに連通する注出孔25が穿設され、注出孔25の周囲には、例えば同心円状に配置される複数の溝、あるいはドット状や網目状に配置される複数の陥没部からなる凹部26が形成され、凹凸形状が設けられている。注出孔25及び凹部26を有する上蓋部23の上面は、被塗布部に直接当たる塗布面23aとして機能する。また複数の溝又は複数の陥没部から成る凹部26は、注出孔25から注出された内容物を一時的に保持する機能を有する。
【0022】
キャップ10は頂壁11と側壁12とを有して成る有頂筒状の部材であり、頂壁11の下面中央には固定栓20側の注出孔25に挿入可能な封止栓13が突設され、側壁12の下方内周面には螺条12aが刻設されている。キャップ10を容器本体30側の口筒部31に装着し、螺条12aと螺条31aとを螺合させることにより、口筒部31の上端に突設された上蓋部23を被嵌することが可能となっている。キャップ10を被嵌することにより、上蓋部23の塗布面23aを覆うことができると共に、注出孔25内に挿入した封止栓13によって注出孔25を封止することが可能となっている。
【0023】
可動栓40は、底壁41と側面42とを有する有底筒状の部材であり、底壁41の中央には貫通穴43が形成され、側面42の外面の少なくとも上端部及び下端部は容器本体30の側壁30Aの内面に密着している。可動栓40は、この密着する状態を維持しながら側壁30Aの内面に沿って容器本体30内を上方に向かって移動することが可能となっている。
【0024】
変形部50は可動栓40の底壁41の下部位置に組み付けられている。変形部50の中央部51は肉薄に形成されると共に、容器本体30の外方(図示下方)に向かって突出するドーム状(凸状ともいう。)に形成され、可動栓40の貫通穴43を塞ぐように対向して配置されている。この中央部51は、指で押圧することにより容器本体30の内方(図示上方)に向かって撓み変形させることが可能となっている。
【0025】
そして、変形部50を有する可動栓40を容器本体30の下方の位置に配置することにより、容器本体30側の本体水平部34と可動栓40側の底壁41との間に充填部Bが形成され、その上部に充填部Bに連通する注出路Aが位置する。この塗布容器1では、容器本体30の上部側に固定栓20を組み付けると共にキャップ10を螺着し、且つ容器本体30の下部側に変形部50を有する可動栓40を組み付けることにより、内容物が充填された注出路A及び充填部Bを密封状態とすることが可能となっている。
【0026】
底蓋60は、大きく開放された開口部61を有して容器本体30の下端である開放端30Bに組み付けられている。変形部50を有する可動栓40の外周側の下端が底蓋60に当接可能となっており、可動栓40の下方向への移動を制限する抜け止めとして機能している。また底蓋60は、開口部61から指を挿入することが可能となっており、挿入した指で変形部50を撓み変形させ、さらには変形部50を有する可動栓40を上方に押し上げることが可能となっている。
【0027】
なお、内容物の充填部Bへの充填は、容器本体30の下部側に変形部50を有する可動栓40を組み付けた状態で容器本体30の上部側から内容物を充填し、充填後に容器本体30の上部側に固定栓20を組み付けると共にキャップ10を螺着して密封してもよいし、あるいは容器本体30の上部側に固定栓20を組み付けると共にキャップ10を螺着した状態で、内容物を容器本体30の下部側から充填し、充填後に容器本体30の下部側に変形部50を有する可動栓40を組み付けて密封してもよい。
【0028】
次に塗布容器の使用方法について説明する。
図2に示すように、キャップ10を螺脱して取り外した後、開口部61から指を挿入して変形部50を介して可動栓40を上方に押し上げる。このとき、変形部50は、ドーム状の中央部51が略水平な形状に撓み変形させられる。この操作により、可動栓40が上蓋部23に近づく上方に移動して充填部Bの容積が縮小するため、内容物を注出路A及び注出孔25を通じて上蓋部23の塗布面23aに注出させることができる。そして、塗布面23aを肌などの被塗布部に押し当てることにより、さらには押し当てた塗布面23aを被塗布部に沿って摺動させることにより、内容物を塗布することができる。
【0029】
このように本発明の塗布容器1では、内容物が注出される塗布面23aによって塗布する構成であり、従来のような塗布ボールを用いなくとも、内容物に触れることなしに内容物を被塗布部に直接的に塗布することができる。しかも塗布ボールと保持筒体との間に異物や粉塵が詰って塗布ボールが回転しにくくなるというような不具合も発生しないので、常に内容物を良好に塗布することが可能となる。
【0030】
また可動栓40を上方に押し上げていた指を離すと、変形部50の中央部51が元のドーム状に復元するが、このとき、塗布面23a上の注出孔25の近傍に残存している内容物を、注出筒24内に引き込むことができる(サックバック)。これにより、注出孔25からの内容物の液垂れを確実に防止することが可能である。
【0031】
なお、図1に破線で示すように、可動栓40は、側面42の上端部が容器本体30の側壁30Aと延出部33との間に形成される隙間32内に挿入されると共に、底壁41が容器本体30の本体水平部34の下面に接触する上部位置まで押し上げることが可能となっている。
【0032】
図3は本発明の第2実施例としての塗布容器を示す半断面図である。
第2実施例に示す塗布容器1が、上記第1実施例の塗布容器1とは、容器本体30の開放端30Bで、且つ容器軸Oに対して対称となる位置にU字形状からなる一対の切欠部37を形成した点が異なる。また可動栓40と変形部50の構成も異なっている。すなわち、可動栓40は底壁41の中央に底筒部44が形成され、この底筒部44の底部に貫通穴43が形成されている。また変形部50は、内壁52と外壁53とを有する有底二重筒状の部材で形成され、撓み変形可能な中央部51は内壁52の底面に形成されている。そして、変形部50の外壁53の上端に形成された突起が、可動栓40の側面42に形成された突起に係合することにより、変形部50が可動栓40の底部に組み付けられている。また、第2実施例では、底蓋60を不要としている点も第1実施例と異なる点である。
【0033】
第1実施例に示す塗布容器1では、開放端30Bに設けられている底蓋60の開口部61に、指を容器軸Oに沿って直線的に挿入して可動栓40を上方に押し上げる必要がある。これに対し、第2実施例では、上記の方法に加え、切欠部37を介して容器軸Oに対して垂直となる水平方向から指Fを挿入すると共に、挿入した指Fの先端部を上方に曲げて可動栓40を押し上げることにより内容物を注出することが可能であり、多様な操作性を有する塗布容器1とすることが可能となっている。
【0034】
図4は本発明の第3実施例としての塗布容器の要部を拡大して示す半断面図、図5は本発明の第4実施例としての塗布容器の要部を拡大して示す半断面図である。
図4及び図5に示す塗布容器1が、上記第1及び第2実施例と異なる点は、注出路A内、すなわち固定栓20の上蓋部23下面中央に垂下設された注出筒24の内部に棒状又は略円柱状から成る規制部材2を配置した点にある。図4に示す第3実施例は規制部材2を固定栓20とは別部材とした構成例であり、図5に示す第4実施例は規制部材2を固定栓20と一体に形成した構成例である。
規制部材2の外径は注出筒24の内径よりも細い寸法で形成されており、両者が対向する部分に隙間3が形成されている。第3実施例及び第4実施例では、この隙間3が、充填部B内の内容物を注出孔25に案内する案内経路として機能するが、規制部材2は注出路Aの容積を縮小させることにより、注出路A内を流れる内容物の流量を規制するように機能する。
【0035】
規制部材2は注出路Aの流量を規制することができるものであればどのような構成であってもよく、例えば上記のように注出筒24の内壁と規制部材2の外面との間に隙間3が円筒状に形成されるようにしてもよいし、注出筒24の内壁又は規制部材2の外面に複数の縦溝を形成することにより、溝状の隙間3が周方向に複数配置されるようにしてもよい。
なお、図5に示す第4実施例では、注出孔25は塗布面23a上に周方向に所定の間隔を有して間欠的に形成されている。
【0036】
このように流量調整用の規制部材2を配置し、注出路Aの流量を規制した場合には、充填部Bに収容されている内容物が、低粘度の液体である場合であっても、変形部50を有する可動栓40を押し上げたときに内容物が余計に飛び出してしまうことを防止することができる。
【0037】
図6は本発明の第5実施例としての塗布容器を示す半断面図である。
第5実施例に示す塗布容器1が、上記第1実施例と主として異なる点は、可動栓と変形部の構成にあり、その他の構成は上記第1実施例と同様である。
第5実施例では、可動部40の底部41中央に陥没部45を形成すると共に、この陥没部45の底面を肉薄且つドーム状に形成することにより、撓み変形可能な変形部50を可動栓40の底部41に一体に形成している。可動栓40と変形部50とを一体に形成することにより、部品点数を削減することが可能になると共に、塗布容器1の組立てを容易とすることができる。
【0038】
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記各実施例では容器本体30を円筒状の部材として説明したが、容器本体30は筒状であればよく、円筒状に限られず、角筒状であってもよい。
【0039】
また切欠部37はU字形状に限られるものではなく、台形状などその他の形状であってもよい。
【0040】
また底蓋60は図3の第2実施例に示すように本発明の必須の構成ではなく、必要に応じて使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、液状の内容物を塗布する塗布容器の分野における用途展開をさらに広い領域で図ることができる。
【符号の説明】
【0042】
1 : 塗布容器
2 : 規制部材
3 : 隙間
10 : キャップ
11 : 頂壁
12 : 側壁
13 : 封止栓
20 : 固定栓
21 : フランジ
22 : 組付き係止部
23 : 上蓋部
23a: 塗布面
24 : 注出筒
25 : 注出孔
26 : 凹部
30 : 容器本体
31 : 口筒部
32 : 隙間
33 : 延出部
34 : 本体水平部
35 : 内筒
36 : 係止部
37 : 切欠部
40 : 可動栓
41 : 底壁
42 : 側面
43 : 貫通穴
44 : 底筒部
45 : 陥没部
50 : 変形部
51 : 中央部
A : 注出路
B : 充填部
図1
図2
図3
図4
図5
図6