特開2016-222289(P2016-222289A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-222289(P2016-222289A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】中栓付き容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 51/18 20060101AFI20161205BHJP
   B65D 47/06 20060101ALI20161205BHJP
【FI】
   B65D51/18 B
   B65D47/06 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-110284(P2015-110284)
(22)【出願日】2015年5月29日
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100154003
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 憲一郎
(72)【発明者】
【氏名】古原 裕嗣
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA12
3E084AA22
3E084AA23
3E084AA24
3E084AA32
3E084BA03
3E084BA05
3E084CA01
3E084CB02
3E084CB04
3E084CC02
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB12
3E084DB13
3E084DC02
3E084DC03
3E084EA02
3E084EB04
3E084EC02
3E084EC03
3E084FA09
3E084FB01
3E084FC07
3E084GA01
3E084GA08
3E084GB01
3E084GB12
3E084GB14
3E084GB17
3E084LB02
3E084LB07
3E084LD01
(57)【要約】
【課題】利用者が意図した場面で、容器の口部に対して容易に中栓の着脱を行うことが可能な中栓付き容器を提供する。
【解決手段】本発明の中栓付き容器は、口部21に中栓1を嵌合する中栓付き容器であって、中栓1は、注出口2aを有する頂壁2と、頂壁2の外縁から容器1の口部21側面へと垂下する環状周壁3と、環状周壁3の周上の一箇所において環状周壁3の下端部から更に下方へと延びる中栓引き抜き用の摘み部材7とを備え、環状周壁3の内周面には周方向に沿って延び口部21の外周面に対してアンダーカット係合する係合突起4が設けられ、摘み部材7は、口部21の外周面に設けられた凹溝23に嵌合することを特徴とする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口部に中栓を嵌合する中栓付き容器であって、
前記中栓は、注出口を有する頂壁と、該頂壁の外縁から容器の口部側面へと垂下する環状周壁と、該環状周壁の周上の一箇所において前記環状周壁の下端部から更に下方へと延びる中栓引き抜き用の摘み部材とを備え、前記環状周壁の内周面には周方向に沿って延び前記口部の外周面に対してアンダーカット係合する係合突起が設けられ、
前記摘み部材は、前記口部の外周面に設けられた凹溝に嵌合することを特徴とする中栓付き容器。
【請求項2】
前記口部の外周面と前記凹溝との上下方向に延びる稜部の少なくとも一方に面取り又はR面を設けた、請求項1に記載の中栓付き容器。
【請求項3】
前記口部には、前記摘み部材に対して周方向に隣接して変形用突起が設けられている、請求項1又は2に記載の中栓付き容器。
【請求項4】
前記変形用突起は、前記摘み部材の根元部に隣接して設けられている、請求項3に記載の中栓付き容器。
【請求項5】
前記係合突起は周方向に間欠的に複数箇所に設けられ、前記摘み部材を外周方向に引いたときに、前記係合突起の少なくとも1つの係合が外れる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の中栓付き容器。
【請求項6】
前記摘み部材はリング状の形状を有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の中栓付き容器。
【請求項7】
前記中栓の外表面にローレット処理を施した、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の中栓付き容器。
【請求項8】
前記中栓の外周面は多角形形状を有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の中栓付き容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、容易に着脱可能な中栓を有する、中栓付き容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
注出口を通じて容器内の内容物の注出を可能とする中栓として、注出口を有する頂壁の外縁から垂下して容器の口部を取り囲む環状周壁の内周面に該口部の外周面に対してアンダーカット係合する突起を設けたものが広く使用されている。
【0003】
ところで、これらの中栓付き容器では、内容物を詰め替えたり取り出す際に、中栓を容易に取り外すことができることが望まれている。また、近年では、資源の再利用や環境保護の観点から廃棄物を材料ごとに分別して廃棄することが要請されており、中栓を容器口部から容易に取り外して廃棄することができるようした技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−213391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の中栓では、摘み部材を常に容易に引っ張ることができるため、利用者が意図しない場面で中栓が外れてしまうという問題があった。
【0006】
本発明はこのような現状に鑑み開発されたもので、利用者が意図した場面で、容器の口部に対して容易に中栓の着脱を行うことが可能な中栓付き容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の要旨構成は以下のとおりである。
1.口部に中栓を嵌合する中栓付き容器であって、
前記中栓は、注出口を有する頂壁と、該頂壁の外縁から容器の口部側面へと垂下する環状周壁と、該環状周壁の周上の一箇所において前記環状周壁の下端部から更に下方へと延びる中栓引き抜き用の摘み部材とを備え、前記環状周壁の内周面には周方向に沿って延び前記口部の外周面に対してアンダーカット係合する係合突起が設けられ、
前記摘み部材は、前記口部の外周面に設けられた凹溝に嵌合することを特徴とする中栓付き容器。
【0008】
2.前記口部の外周面と前記凹溝との上下方向に延びる稜部の少なくとも一方に面取り又はR面を設けた、前記1に記載の中栓付き容器。
【0009】
3.前記口部には、前記摘み部材に対して周方向に隣接して変形用突起が設けられている、前記1又は2に記載の中栓付き容器。
【0010】
4.前記変形用突起は、前記摘み部材の根元部に隣接して設けられている、前記3に記載の中栓付き容器。
【0011】
5.前記係合突起は周方向に間欠的に複数箇所に設けられ、前記摘み部材を外周方向に引いたときに、前記係合突起の少なくとも1つの係合が外れる、前記1乃至4のいずれかに記載の中栓付き容器。
【0012】
6.前記摘み部材はリング状の形状を有する、前記1乃至5のいずれかに記載の中栓付き容器。
【0013】
7.前記中栓の外表面にローレット処理を施した、前記1乃至6のいずれかに記載の中栓付き容器。
【0014】
8.前記中栓の外周面は多角形形状を有する、前記1乃至7のいずれかに記載の中栓付き容器。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、利用者が意図した場面で、容器の口部に対して容易に中栓の着脱を行うことが可能な中栓付き容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1実施形態に係る中栓付き容器の形状を示し、(a)は正面図、(b)はその半断面図である。
図2図1の中栓付き容器の断面A−Aによる拡大断面図である。
図3図1の中栓付き容器に蓋体を装着した状態を示す。
図4】本発明の第1実施形態に係る中栓付き容器において、中栓を周方向に回転させることにより、摘み部材が凹溝から外れて外向きに変形した様子を示す図である。
図5図4の中栓付き容器の断面C−Cによる拡大断面図である。
図6】本発明の第2実施形態に係る中栓付き容器の形状を示す。
図7図6の中栓付き容器において、中栓を周方向に回転させることにより、摘み部材の根元部が変形用突起に乗り上げ、摘み部材が外向きに大きく変形した様子を示す図である。
図8】本発明の第3実施形態に係る中栓付き容器の形状を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図1図5を参照して、本発明の第1実施形態に係る中栓付き容器について詳細に例示説明する。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、後述する口部21が位置する側を上方(図1における上側)とし、胴部26が位置する側を下方(図1における下側)とする。
【0018】
図1(a)、(b)に示すように、中栓1は、容器20内につながる注出口2aを有する頂壁2と、該頂壁2の外縁から垂下し容器20への組付け時に口部21を取り囲む環状周壁3とを備える。また、頂壁2には、環状周壁3より内側位置で垂下し容器20の口部21内に嵌入される嵌入筒8が設けられている。また、環状周壁3の内周面には、周方向に沿って延び口部21の凸部27とアンダーカット係合する係合突起4が設けられている。「アンダーカット係合」とは、中栓1を口部21に組付けた姿勢において、中栓1の環状周壁3と口部21の外周面とが上下方向(中心軸線に沿う方向)に引っ掛かり合う係合を意味する。これにより、環状周壁3と嵌入筒8との間に形成される環状溝内に口部21の先端部を挿し込むことで、環状周壁3の係合突起4が口部21の凸部27とアンダーカット係合し、中栓1が口部21に固着される。
【0019】
中栓1は、更に図の上下方向に延びる摘み部材7を有する。利用者が摘み部材7を外周方向に向けて引っ張ることにより、係合突起4と凸部27とのアンダーカット係合の少なくとも一部が外れる。これにより利用者は、中栓1を容器20から容易に外すことができる。
【0020】
摘み部材7は、容器20の口部21の外周面に上下方向に延びるように設けられた凹溝23内に嵌合する。また、容器20の口部21には、蓋体30を容器20に固定するための雄ねじ部22が設けられている。
【0021】
係合突起4は、図2(a)に示すように、周上の3箇所に等間隔で設けられている。そして、摘み部材7が凹溝23に嵌合しているときは、図2(b)に示すように、係合突起4は、口部21の側壁28に設けられた凸部27と係合する。一方、利用者が摘み部材7を外周方向に向かって引っ張ると、図2(a)の3箇所の係合突起4の内、摘み部材7に最も近い係合突起4と凸部27との係合が外れる(図2(c)参照)。
【0022】
なお、中栓1の材質には、様々な合成樹脂を用いることができる。また、アルミニウム等の弾性変形可能な金属を用いてもよい。
【0023】
また、容器20の材質には、様々な合成樹脂又はガラスを用いることができる他、アルミニウム又はステンレス等の金属を用いてもよい。
【0024】
図3は、本実施形態の中栓付き容器に蓋体30を取り付けた状態を示す図である。蓋体30は、側壁の内周面に雌ねじ部31を有しており、蓋体30を容器20に取り付ける際に、容器20に設けられた雄ねじ部22とねじ係合させる。また、蓋体30は、中栓1の注出口2aに対向する位置に蓋板32を有しており、蓋体30を容器20に取り付けることにより、注出口2aは蓋板32により閉塞される。
【0025】
次に、本実施形態に係る中栓付き容器を用いた中栓1の着脱について説明する。
【0026】
図4(a),(b)は、本実施形態の中栓付き容器の中栓1を周方向に回転させることにより、摘み部材7が凹溝23から外れて外周方向に向けて変形した様子を示す図である。利用者が、中栓1の頂壁2から環状周壁3にかけての外側面を掴んで中栓1を周方向に回転させると、図4(b)に示すように摘み部材7の根元部が、凹溝23に隣接する肩部29に乗り上げる。これにより、摘み部材7の先端が外周方向に向けて大きく変位するため(図4(b)及び図5参照)、利用者は摘み部材7の先端を容易に引っ張ることができる。
【0027】
なお、図5から理解されるように、摘み部材7が肩部29に乗り上げる側の上下方向に延びる凹溝23と口部21外周面との稜部には面取りが設けられており、利用者が中栓1を周方向に回転させたときに摘み部材7が凹溝23から外れ易いように構成されている。この面取りは、図5のように一方の稜部に設けてもよいし、両側の稜部に設けてもよい。なお、図5では、主として雄ねじ部22に対して面取りが設けられているが、凹溝23の側面にまで深く面取りが及ぶように構成してもよい。また、面取りの代わりにR面を設けてもよい。更に、利用者が中栓1を周方向に回転させ易いように、中栓1の外表面に例えば綾目ローレット等の表面処理を施してもよいし、中栓1の環状周壁3の外周面を多角形形状に構成してもよい。
【0028】
摘み部材7が外周方向に向けて引っ張られると、図2(c)に示すように、3つの係合突起4の内、摘み部材7に最も近い係合突起4と凸部27との係合が外れる。この状態で、摘み部材7を上方に向けて引っ張ることにより、残りの2つの係合突起4と凸部27との係合が順次解除されていき、中栓1を容器20の口部21から容易に取り外すことができる。
【0029】
一方、中栓1を容器20の口部21に取り付ける場合には、摘み部材7の周方向位置を凹溝23の位置に合わせた状態で、上方から中栓1を打栓により口部21に嵌め込む。これにより、係合突起4は外周方向に変形しつつ凸部27を乗り越えて係合し、摘み部材7は、凹溝23に嵌合する。または、摘み部材7の周方向位置を合わせずに打栓して係合突起4を凸部27と係合させ、その後に摘み部材7の周方向位置が凹溝23の位置に合うように中栓1を周方向に回転させてもよい。
【0030】
以上述べたように、本実施形態によれば、環状周壁3の周上の一箇所において環状周壁3の下端部から更に下方へと延びる中栓1を引き抜くための摘み部材7を設け、摘み部材7が口部21の外周面に設けた凹溝23に嵌合するように構成した。これにより、中栓1を周方向に回転させると摘み部材7が変形し、摘み部材7の先端が外周方向に向かって変位するため、利用者は容易に摘み部材7の先端を摘んで中栓1を取り外すことが可能となる。
【0031】
また、本実施形態によれば、口部21の外周面と凹溝23との上下方向に延びる稜部の少なくとも一方に面取り又はR面を設けるように構成したので、利用者が中栓1を周方向に回転させたときに摘み部材7を凹溝23から容易に外すことができる。従って、中栓1を取り外すことが容易となる。
【0032】
また、本実施形態によれば、係合突起4は周方向に間欠的に複数箇所に設けられ、摘み部材7を外周方向に引っ張ったときに、摘み部材7に最も近い係合突起4の係合が外れるように構成した。これにより、中栓1と口部21との固定を強固なものとしつつ、摘み部材7を引っ張るだけで容易に中栓1を取り外すことが可能となる。
【0033】
また、本実施形態によれば、中栓1の外表面にローレット処理を施すように構成したので、利用者が中栓1を周方向に回転させる際に中栓1を握り易くなるため、容易、且つ確実に中栓1を取り外すことができる。
【0034】
また、本実施形態によれば、中栓1の外周面が多角形形状を有するように構成したので、利用者が中栓1を周方向に回転させる際に中栓1を握り易くなるため、容易、且つ確実に中栓1を取り外すことができる。
【0035】
次に本発明の第2実施形態に係る中栓付き容器について説明する。なお、第2実施形態に係る中栓付き容器は、容器20の口部21の外周面に摘み部材7を外周方向に変形させる変形用突起33を新たに設けた他は、第1実施形態と実質的に同一である。従って、本実施形態では、第1実施形態との差異点を中心に説明する。
【0036】
図6は、本発明の第2実施形態に係る中栓付き容器の形状を示す図である。本実施形態では、口部21上端付近において凹溝23と周方向に隣接する位置に変形用突起33が設けられている。本実施形態において、変形用突起33の高さは図6(b)から理解されるように雄ねじ部22の高さと概ね同一に設定されている。しかし変形用突起33の高さは、摘み部材7の形状、変形のし易さ等に応じて任意に設定することができる。
【0037】
次に、本実施形態に係る中栓付き容器を用いた中栓1の着脱について説明する。
【0038】
図7は、本実施形態の中栓付き容器の中栓1を周方向に回転させることにより、摘み部材7が凹溝23から外れ、変形した様子を示す図である。利用者が、中栓1の頂壁2から環状周壁3にかけての外側面を掴んで中栓1を周方向に回転させると、図7に示すように摘み部材7の根元部が凹溝23に隣接する変形用突起33の上に乗り上げる。これにより、摘み部材7の先端が第1実施形態よりも更に外周方向に向けて大きく変位するため、利用者は摘み部材7の先端を容易に引っ張ることができる。なお、その後の中栓1の着脱方法については第1実施形態と同様である。
【0039】
以上述べたように本実施形態によれば、口部21の外周面に、摘み部材7に対して周方向に隣接して変形用突起33を設けるように構成した。これにより、中栓1を周方向に回転させたときに摘み部材7の先端を第1実施形態よりも更に大きく外周方向に変位させることができる。そのため利用者は、更に容易に摘み部材7の先端を摘んで中栓1を取り外すことができる。
【0040】
また、本実施形態によれば、変形用突起33を摘み部材7の根元部に隣接して設けるように構成したので、中栓1を周方向に回転させたときに摘み部材7の先端をより大きく外側に向けて変位させることができる。そのため利用者は、更に容易に摘み部材7の先端を摘んで中栓1を取り外すことができる。
【0041】
次に本発明の第3実施形態に係る中栓付き容器について説明する。なお、第3実施形態に係る中栓付き容器は、摘み部材37の形状をリング形状とした他は、第1実施形態と実質的に同一である。従って、本実施形態では、第1実施形態との差異点を中心に説明する。
【0042】
図8は、本発明の第3実施形態に係る中栓付き容器の形状を示す図である。本実施形態では、中栓1は第1実施形態の摘み部材7よりも幅広、且つリング形状を有する摘み部材37を有する。また、凹溝38の幅についても、摘み部材37の幅に合せて幅広に設定されている。
【0043】
利用者が中栓1を掴んで周方向に回転させると、第1実施形態と同様に、摘み部材37の根元部が、凹溝38に隣接する肩部29に乗り上げる。これにより、摘み部材37の先端が外周方向に向けて大きく変位するため、利用者は摘み部材37の先端を容易に引っ張ることができる。なお、本実施形態では、摘み部材37の幅が第1実施形態よりも広いため、利用者が摘み部材37を外側に向けて引っ張る際に指にかかる応力を低減させることができる。また、摘み部材37はリング形状を有しており、利用者は容易に摘み部材37に指を掛けることができるため、確実に摘み部材37を外周方向に引っ張り中栓1を取り外すことができる。
【0044】
また、中栓1を容器20の口部21に装着する場合も同様である。中栓1を口部21に装着する際には、摘み部材37の周方向位置を凹溝38の位置に合わせた状態で、上方から中栓1を打栓により口部21に嵌め込む。これにより、係合突起4は外周方向に変形しつつ凸部27を乗り越えて係合し、摘み部材37は、凹溝38に嵌合する。または、摘み部材37の周方向位置を合わせずに打栓して係合突起4を凸部27と係合させ、その後に摘み部材37の周方向位置が凹溝38の位置に合うように中栓1を周方向に回転させてもよい。
【0045】
以上述べたように本実施形態によれば、リング形状を有する摘み部材37の採用により、容易且つ確実に摘み部材37を外周方向に引っ張り中栓1の着脱を行うことができる。
【0046】
なお、上述したところは、本発明の実施形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0047】
例えば、実施形態において、摘み部材7,37及び凹溝23,38は、それぞれ上下方向に延びる長方形形状を有しているが、この態様には限定されない。円形、扇形等の各種形状を採用することが可能である。
【0048】
また、実施形態において、係合突起4は円周上3箇所に等角度間隔で設けたが、この態様には限定されない。係合突起4は必ずしも等角度間隔で設ける必要はないし、円周上2箇所、又は4箇所以上に設けるように構成してもよい。そして、そのような構成は本発明の範囲内であると理解すべきである。
【符号の説明】
【0049】
1 中栓
2 頂壁
2a 注出口
3 環状周壁
4 係合突起
7 摘み部材
8 嵌入筒
20 容器
21 口部
22 雄ねじ部
23 凹溝
24 ネックリング
25 肩部
26 胴部
27 凸部
28 側壁
29 肩部
30 蓋体
31 雌ねじ部
32 蓋板
33 変形用突起
37 摘み部材
38 凹溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8