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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-222415(P2016-222415A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】エレベータの乗りかご
(51)【国際特許分類】
   B66B 5/00 20060101AFI20161205BHJP
   B66B 11/02 20060101ALI20161205BHJP
【FI】
   B66B5/00 D
   B66B11/02 U
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-110563(P2015-110563)
(22)【出願日】2015年5月29日
(71)【出願人】
【識別番号】390025265
【氏名又は名称】東芝エレベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100150717
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 和也
(72)【発明者】
【氏名】塚田 夏美
【テーマコード(参考)】
3F304
3F306
【Fターム(参考)】
3F304AA09
3F304BA05
3F304DA14
3F306AA02
3F306AA10
3F306CB02
(57)【要約】
【課題】点検時に必要な点検スペースを確保する。
【解決手段】エレベータの乗りかごBはかご外装Kを備える。かご外装Kは外装本体と、上梁1と、上梁1に支持された複数枚の上面パネルP1、P2とを有する。上面パネルP1、P2は乗りかごの間口方向および奥行方向の複数方向へ開閉する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
かご枠を含み、乗りかごのかご上機器を覆い隠すためのかご外装を備えたエレベータの乗りかごにおいて、
前記かご外装は外装本体と、前記かご枠に取り付けられた上梁と、この上梁により支持された複数枚の上面パネルとを有し、前記上面パネルは複数方向に開閉可能となることを特徴とするエレベータの乗りかご。
【請求項2】
各上面パネルは、前記上梁に上面パネル枠を介して取付けられ、乗りかごの間口方向または乗りかごの奥行方向に開閉可能となることを特徴とする請求項1記載のエレベータの乗りかご。
【請求項3】
各上面パネルに、開いた角度を固定するロック機構が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のエレベータの乗りかご。
【請求項4】
各上面パネルに、上面パネル枠から取外し可能なヒンジ構造が設けられていることを特徴とする請求項2または3記載のエレベータの乗りかご。
【請求項5】
前記ロック機構は前記上梁に固定された上面パネル枠を含むことを特徴とする請求項3記載のエレベータの乗りかご。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、かご上機器を覆い隠す為のかご外装を備えたエレベータの乗りかごに関する。
【背景技術】
【0002】
展望用エレベータの場合、美観向上のためかご上機器が見えないように乗りかごの上側にかご外装を設ける場合がある。エレベータの乗りかごの上側に、かご外装を設ける場合、通常、かご外装を開閉可能としてかご上での点検スペースを確保している(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
図14に従来のエレベータの乗りかごの例を示す。従来のエレベータの乗りかごBはかご枠30により保持されたかご室31と、かご室31上に設けられたかご外装Kとを備えている。図14に示すように、かご外装Kは上面パネルPを有し、上面パネルPは外装本体33にヒンジ結合され、パネルPを、開閉をして点検スペースを確保している。しかし、かごサイズの大きい大型エレベータの場合は、この上面パネルPの寸法が大きくなる。またヒンジを軸とした上面パネルPの回転半径が大きくなるため、上面パネルPを開いた際に上面パネルP外側のかご上機器などに干渉してしまうおそれがある。また、上面パネルPの重量が重くなるため、点検時に作業者に負担がかかったり、または開閉できないという課題がある。さらに、上面パネルPが開く方向にある時は、点検ができないという課題がある。また、図14に示す従来のエレベータの乗りかごにおいては、かご背面側の昇降路用品等を点検することはむずかしい。
【0004】
他方、かご上点検スペースを広く確保しつつ、上面パネルが上面パネル外側の部材と干渉することを防止したエレベータの乗りかごが開発されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
特許文献2において、上面側を構成する複数枚の上面パネルが設置され、この上面パネルを合わせるように移動させることで上面側を開く構造となっている。このためかご上にかごロープが通る場合は、構造上適用することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−121747
【特許文献2】特開2015−27898
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本実施の形態は、このような点を考慮してなされたものであり、乗りかごサイズの大きい大型エレベータで、かつ乗りかご上にかごロープが通る場合でも適用でき、点検時に必要な点検スペースを確保することができるエレベータの乗りかごを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施の形態は、かご枠を含み、乗りかごのかご上機器を覆い隠すためのかご外装を備えたエレベータの乗りかごにおいて、前記かご外装は外装本体と、前記かご枠に取り付けられた上梁と、この上梁により支持された複数枚の上面パネルとを有し、前記上面パネルは複数方向に開閉可能となることを特徴とするエレベータの乗りかごである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1の実施の形態によるエレベータの乗りかごであって、かご外装の上面パネルが閉じた状態を示す斜視図である。
図2】第1の実施の形態によるエレベータの乗りかごであって、かご外装の上面パネルが開いた状態の一例を示す斜視図である。
図3】第1の実施の形態において上面パネルP1の構造を示す説明図である。
図4】第1の実施の形態においてヒンジH1により上面パネルP1が開いた状態の一例を示す斜視図である。
図5】第1の実施の形態においてヒンジH1の構造を示す断面図である。
図6】第1の実施の形態において図5の矢視AからヒンジH1の構造を示す説明図である。
図7】第1の実施の形態において上面パネルP1が閉じた状態での上面パネル枠F1への固定装置を示す説明図である。
図8】上面パネルP1のロック機構R1を示す部分断面図である。
図9】第1の実施の形態において上面パネルP2の構造を示す説明図である。
図10】第1の実施の形態において上面パネルP2がヒンジH2により開いた状態を示す斜視図である。
図11】上面パネルP2が閉じた状態のロック機構R2の部分断面図である。
図12】第2の実施の形態において上面パネルP1,P2の構造を示す説明図である。
図13】第2の実施の形態において上面パネルP1,P2を示す断面図である。
図14】従来のかご外装パネルを備えたエレベータの乗りかごを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1の実施の形態>
以下、添付図面を参照して、第1の実施の形態によるエレベータの乗りかごについて説明する。
図1は、走行時のエレベータの乗りかごを示す図であって、かご外装の上面パネルが閉じた状態を示す斜視図である。図2は、点検時のエレベータの乗りかごを示す図であって、かご外装の上面パネルが開いた状態の一例を示す斜視図である。
【0011】
エレベータの乗りかごBは、かご室31と、このかご室31の上部に設けられ、かご上機器(図示せず)を覆い隠すためのかご外装Kと、これらかご室31およびかご外装Kを支持するかご枠30とを備えている。またかご外装Kは、外装本体33と、外装本体33の外周を規定するとともに外装本体33の中央部に延びる上梁1を有する。この上梁1はかご外装Kの支持体を構成するとともに、かご枠30に連結されている。
【0012】
またこの上梁1に、後述する上面パネル枠F1、F2を介して、複数の上面パネルP1、P2が開閉自在に取付けられている。この上面パネルP1、P2は、かご外装Kの上面を構成している。
【0013】
図1および図2に示すように、かご外装Kの複数枚の上面パネルP1、P2は、かご外装Kの中央部の上梁1を境にかご前側上面パネルP’と後側上面パネルP’とに分類することができるが、いずれも同様な構成となっている。
【0014】
ここでは、かご前側上面パネルP’に属する上面パネルP1、P2について説明する。前側上面パネルP’は、1枚の上面パネルP1と2枚の上面パネルP2とに分けられる。このうち、上面パネルP1は前側上面パネルP’の中央に位置し、上面パネルP2は前側上面パネルP’の両側に位置している。
【0015】
以下に上面パネルの開閉機構の詳細を示す。
図3は、前側上面パネルP’の中央に位置する上面パネルP1の構造を説明する説明図である。かご外装Kの中央に延びる上梁1にパネル枠支持部材2が固定され、このパネル枠支持部材2にパネル枠(上面パネル枠ともいう)F1が固定されている。またパネル枠F1にヒンジH1を介して上面パネルP1が設置されている。また上面パネルP1はP11〜P14の4枚のパネルで構成されている。
【0016】
図4は、ヒンジH1により上面パネルP1が開いた状態の一例を示す斜視図である。上面パネルP1はパネルP11〜P14を含む。この上面パネルP1はパネル枠F1にヒンジH1を介して開閉自在に取付けられ、ヒンジH1により上面パネルP1が乗りかごの間口方向に開閉する。すなわち、上面パネルP1のパネルP11とP12、およびパネルP13とP14とが同時に開閉する。また上面パネルP1のパネルP11〜P14の開閉角度を固定するために上面パネルP1のパネルP11とP12の間、およびパネルP13とP14の間にはロック機構R1が設けられている。
【0017】
また上面パネル枠F1にロック機構支持部材3が固定され、このロック機構支持部材3とロック機構R1の間にはスライド可能なシャフト5が設けられている。
【0018】
図5はヒンジH1の構造を説明する断面図であり、図6は、図5の矢視AからヒンジH1の構造を説明する説明図である。図5および図6に示すように、上面パネルP1のパネルP11〜P14には、それぞれブラケット6が固定されている。ヒンジH1は回転機構7を有し、この回転機構7はブラケット6に固定されている。また回転機構7には上面パネル支え8が取付けられており、この上面パネル支え8はパネル固定部材9に固定され、このパネル固定部材9はパネル枠F1に対して、蝶ボルト10で固定されている。そして蝶ボルト10を緩めることにより、パネル固定部材9とパネル固定部材9に支持された上面パネルP1は、垂直方向に取りはずし可能となる。
【0019】
次に図7により、上面パネルP1が閉じた状態でのパネル枠F1への固定方法について述べる。図7に示すように、上面パネル枠F1に掛金11が固定され、上面パネルP1のパネルP11とP12にそれぞれにブラケット12が固定されている。そして一対のブラケット12を挟むように、パネル固定ブラケット13が固定されている。またパネル固定ブラケット13に穴が形成され、この穴にパネル枠F1に固定された掛金11を通すことにより、パネル枠F1に上面パネルP1のパネルP11、P12を固定することができる。上面パネルP1のパネルP13とP14もパネル11、12と同様な構造でパネル枠11に固定されている。
【0020】
次に図8により、上面パネルP1のロック機構R1について説明する。ここで図8は、上面パネルP1のロック機構R1の部分断面図である。図8に示すように、ロック機構R1は開口されたガイド14とストッパー15とを含む。このうちガイド14は、上面パネルP1のパネルP11とP12のブラケット12に固定されている。またストッパー15は、ガイド14の下端部に回転可能な状態で固定されている。またパネル枠F1にロック機構支持部材3が設けられ(図4参照)、このロック機構支持部材3にシャフト5の下端部が回転可能に取り付けられ、シャフト5の上端部はガイド14にスライド可能に取り付けられている。上面パネルP1のパネルP11、12を開くと、シャフト5が開口されたガイド14を下部ヘスライドする。そして上面パネルP1のパネルP11とP12を開き、シャフト5がガイド14の下部にスライドした状態で、ストッパー15を回転させストッパー15をシャフト5に係合させる。このことにより、シャフト5が上部にスライドする動きを抑制し、上面パネルP1のパネルP11、P12が所定の開閉角度に固定される。
【0021】
なお上面パネルP1のパネルP13、P14も、パネルP11、P12と同様な構成で、所定の開閉角度に固定される。
【0022】
次に上面パネルP2の構造を図9により説明する。ここで図9は、上面パネルP2を示す説明図である。図9に示すように、上梁1にパネル枠支持部材16が固定され、このパネル枠支持部材16に回転可能なヒンジH2が固定され、このヒンジH2に対してパネル枠F2が固定されている。更にパネル枠F2にヒンジH1を介して上面パネルP2が設置されている。上面パネルP2は、4枚のパネルP21〜P24を有する。
【0023】
図10は、上面パネルP2がヒンジH2により開いた状態を示す斜視図である。上面パネルP2のパネルP21〜P24はヒンジH2により、同時に開閉する構造である。上面パネルP2のパネルP21〜24は、上面パネルP1のパネルP11〜P14と同様に掛金11によってパネル枠F2に固定されている。またパネル枠F1には、パネル枠F2上の上面パネルP2の開閉角度を固定するロック機構R2が設けられている。この場合、ロック機構R2はパネル枠F1に固定された、複数の切欠18aを含むレール18を有し、パネル枠F2には、パネル枠支え17が固定されている。そしてパネル枠支え17とレール18の間にはステイ19が介在されている。またパネル枠F2と上面パネルP2の間に、上面パネル支え21が設けられている。ステイ19はパネル枠支え17に対して回転可能に取り付けられ、レール18に対しては、ステイ19の先端のピン20がレール18の所定の切欠18aと係合することにより、上面パネルP2の開閉角度が固定される。
【0024】
さらに上面パネルP2は、上面パネルP1と同様にヒンジH1によりパネル枠F2に対して開閉が可能である。このため上面パネルP2は乗りかごの間口方向および奥行方向の両方向に開閉可能となる。
【0025】
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まずエレベータの乗りかごBの走行時にかご外装Kを構成する上面パネルP1、P2が閉鎖される(図1参照)。この場合、各上面パネルP1は、ヒンジH1を介してパネル枠F1に対して閉となり、上面パネルP1はパネル枠F1に掛金11により固定される。
【0026】
また各上面パネルP2もヒンジH1を介してパネル枠F2に対して閉となり、上面パネルP2はパネル枠F2に掛金11により固定される。さらにパネル枠F2は、ヒンジH2を介して上枠1に対して閉方向に回動して上面パネルP2が閉鎖される。
このようにしてかご外装Kを構成する上面パネルP1、P2が閉鎖される。
【0027】
次に点検作業時において、かご外装Kを構成する上面パネルP1、P2が開となる。
この場合、前側上面パネルP’側において、中央の上面パネルP1は、乗りかごBの間口方向(図2の左右方向)に回動して開く。また前側上面パネルP’側において左側の上面パネルP2は乗りかごBの間口方向に回動して開くが、右側の上面パネルP2は乗りかごBの間口方向と奥行方向に回動可能である。
【0028】
その後、上面パネルP1はロック機構R1により所望角度に固定され、上面パネルP2は、ロック機構R2により所望角度に固定される。
【0029】
次に作業者は、かご室31から上面パネルP1、P2の開放部分を介してかご上機器の点検作業を行うことができる。
【0030】
なお、後側上面パネルP’側においても、前側上面パネルP’側と同様に上面パネルP1、P2の開閉を行って、作業者がかご室31から上面パネルP1、P2の開放部分を介してかご上機器の点検作業を行うことができる。
【0031】
このように本実施の形態によれば、かご外装Kは複数の上面パネルP1、P2を有し、各上面パネルP1、P2は乗りかごの間口方向あるいは奥行方向に開閉される。このため点検場所に合わせて必要な点検スペースを確保することができる。
【0032】
またかご外装Kは複数の上面パネルP1、P2を有するため、かごサイズが大きい大型のエレベータであっても、このかご外装Kを適用することができる。このため、上面パネル1枚あたりの重量を軽くでき、点検時にパネル開閉作業の作業性が向上する。さらに各上面パネルP1、P2は、かご外装Kの中央部を通る上梁1の側方に設置されているため、かご外装Kは乗りかごBの上方にロープが通る構造のエレベータであっても適用可能である。
【0033】
さらにまた、ロック機構R1、R2により上面パネルP1、P2を上面パネルP1、P2を開いた状態で固定することができ、開いた上面パネルP1、P2が昇降路用品等まわりの機器と干渉することはない。また、ロック機構R2は、切欠18aを含むレール18を有するため上面パネルP2の開閉角度が調整可能となる。
【0034】
また上面パネルP1は、パネル枠F1に対して蝶ボルト10で固定されているため、上面パネルP1を使用しない場合、パネル枠F1から上面パネルP1を取り外すことができる。
【0035】
さらに上面パネルP1は、パネル枠F1に対して掛金11で固定することができ、また上面パネルP2はパネル枠F2に対して掛金11で固定することができるため、上面パネルP1、P2を開くことが不要な場合、これら上面パネルP1、P2をパネル枠F1、F2に固定して誤動作を防止できる。
【0036】
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について、図12および図13により説明する。
ここで図12は、第2の実施の形態における上面パネルP1、P2の構造を示す説明図である。図13は、第2の実施の形態における上面パネルP1、P2の断面図である。
【0037】
図12および図13に示す第2の実施の形態は、ロック機構R2が複数の切欠22aを含むレール22を有するとともに、レール22が上面パネルP1を支持するパネル枠F1ではなく、ロック機構R2専用のパネル枠F3上に設置されている構成をもつ。
【0038】
他の構成は図1乃至図11に示す第1の実施の形態と略同一である。
【0039】
図12および図13に示す第2の実施の形態において、図1乃至図11に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0040】
図12および図13において、上梁1にパネル支持部材2が固定され、このパネル支持部材2に、ロック機構R2専用のパネル枠F3が設置されている。そしてパネルF3に複数の切欠22aを含むレール22が設けられている。
【0041】
また上面パネルP1およびP2の支持構造は、いずれも図9乃至図11に示すように、同一となっている。
【0042】
すなわち、上梁1にパネル枠支持部材16が固定され、このパネル枠支持部材16にヒンジH2を介してパネル枠F1、F2が回動自在に取付けられている。
【0043】
またパネル枠F2にヒンジH1を介して上面パネルP2が開閉自在に取付けられている。さらにパネル枠F1にヒンジH1を介して上面パネルP1が開閉自在に取付けられている。またパネル枠F1およびパネル枠F2は、いずれもパネル枠F3に設置されたロック機構R2により固定されている。
【0044】
図12および図13において、上面パネルP1を支持するパネル枠F1がかご外装Kの中央部に延びる上梁1に対して回動するため、上面パネルP1も奥行方向への開閉が可能となる。このため上面パネルP1とP2はいずれもそれぞれが間口方向と奥行き方向に開閉可能となる。
【符号の説明】
【0045】
B 乗りかご、K かご外装、P1,P2 上面パネル、F1,F2 パネル枠、H1,H2 ヒンジ、R1,R2 ロック機構、1 上梁、2 パネル枠支持部材、3 ロック機構支持部材、5 シャフト、6 ブラケット、7 回転機構、8 上面パネル支え、9 パネル固定部材、10 蝶ボルト、11 掛金、12 ブラケット、13 パネル固定ブラケット、14 ガイド、15 ストッパー、16 パネル枠支持部材、17 パネル枠支え、18 レール、18a 切欠、19 ステイ、20 ピン、21 上面パネル支え、22 レール、22a 切欠、30 かご枠、31 かご室、 33 外装本体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2016年6月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本実施の形態は、かご枠を含み、乗りかごのかご上機器を覆い隠すためのかご外装を備えたエレベータの乗りかごにおいて、前記かご外装は外装本体と、前記かご枠に取り付けられた上梁と、この上梁により支持された複数枚の上面パネルとを有し、前記複数枚の上面パネルは乗りかごの間口方向および乗りかごの奥行方向に開閉可能となることを特徴とするエレベータの乗りかごである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
かご枠を含み、乗りかごのかご上機器を覆い隠すためのかご外装を備えたエレベータの乗りかごにおいて、
前記かご外装は外装本体と、前記かご枠に取り付けられた上梁と、この上梁により支持された複数枚の上面パネルとを有し、前記複数枚の上面パネルは乗りかごの間口方向および乗りかごの奥行方向に開閉可能となることを特徴とするエレベータの乗りかご。
【請求項2】
各上面パネルは、前記上梁に上面パネル枠を介して取付けられことを特徴とする請求項1記載のエレベータの乗りかご。
【請求項3】
各上面パネルに、開いた角度を固定するロック機構が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のエレベータの乗りかご。
【請求項4】
各上面パネルに、上面パネル枠から取外し可能なヒンジ構造が設けられていることを特徴とする請求項2または3記載のエレベータの乗りかご。
【請求項5】
前記ロック機構は前記上梁に固定された上面パネル枠を含むことを特徴とする請求項3記載のエレベータの乗りかご。